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慢性透析患者での四肢切断の新規発症とその要因

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Academic year: 2021

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58 4.総括研究報告書 

課題 2 

慢性透析患者での四肢切断の新規発症とその要因

 

年間の四肢切断発生率は 0.62%と報告されており、米国の 6.2%と比較すると少ないが、

一般人口における 0.0013%と比較すると非常に高くなっている。これは透析患者が足病の ハイリスク群である理由である。 

本年は登録されたすべての透析患者の中で連結症例 179,453 症例について、危険要因を 單変量解析と多変量解析により詳細に検出した。 

多変量解析の結果、四肢切断発症のリスク因子は、男性、低アルブミン、高 CRP、高リン、

糖尿病であった。介入可能な因子として、栄養、炎症、リンと糖尿病管理である。 

透析患者では MIA(Malnutrition  Inflammation  Atherosclerosis)症候群、慢性腎不全 患者は慢性炎症、栄養不良、動脈硬化の強い関連が悪性サイクルを形成して、透析患者の予 後に影響を及ぼすことがわかっており、栄養状態の維持・改善は重要である。 

PAD 透析患者の栄養改善を積極的に行う場合、血清リン濃度の上昇、グリコアルブミンや HbA1c の上昇が問題であり注意すべきである。PAD 透析患者の下肢救済には、積極的な栄養 改善を行い、血清リン濃度の上昇に対しては、複数のリン吸着薬による管理、透析時間や透 析回数などの変更、糖尿病患者では、インスリン療法を含む糖尿病管理が重要となる。 

結局分かったことは下肢切断の新規発生率は高率で、その生命予後は低いと云える。生命 予後の改善や ADL・QOL の向上のためには、新規四肢切断をできるだけ回避することが大切 であり切断を予防することが重要である。 

参照

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