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会議参加記

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Academic year: 2021

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Vol. 16 No. 1 原子力バックエンド研究

会議参加記

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第 12 回環境修復・放射性廃棄物管理国際会議(ICEM'09)参加報告

安楽 総太郎*1

ICEM は米国機械学会(ASME)に組織されている環境修 復及び放射性廃棄物管理に関する国際会議であり,香港で 行われた第1回(1987)の会議から隔年をベースに開催され ている.日本においても,第2回(1989)は京都で,第7回 (1999)は名古屋で会議が開催されており,第 13 回(2010) はつくばでの開催が予定されている.

今回は,米国機械学会にInstitute of Mechanical Engineers 及びNuclear Instituteを加えた3団体による主催により,

第 12 回環境修復・放射性廃棄物管理国際会議(ICEM'09) がイギリス・リバプールのリバプールアリーナ&カンファ レンスセンターで開催された.

会議は2009 年10月11日(日)から15日(木)の5日間に 渡っており,初日にはウェルカムレセプションが行われ,

口頭・ポスター発表は2日目午前から5日目午前までの3 日半をかけて行われた.会議へは30カ国以上から600名 以上の参加者があり,日本からの参加者は20名程といっ たところであった.

プログラムは下記に列挙する5つのテーマに関わる63 のセッションで構成されていた.

1) Low/Intermediate-Level Waste Management

2) Spent Fuel, Fissile, Transuranic, High-Level Waste Management

3) Facility Decontamination and Decommissioning 4) Environmental Remediation

5) Environmental Management / Public Involvement セッションが細かく区切られ,発表者が少数であったた め,口頭発表は質疑応答を含めて25分と比較的ゆったり としたものであった.筆者が参加したセッションは口頭発 表者が8名ということで,セッション前後においても濃密 な議論が展開された.セッションを機に今度はチェコで勉 強会を開催する運びとなっていたが,これは小さなセッシ ョンであるが故にフットワークが軽いためであると感じ た.会議はかなりフォーマルな雰囲気であったが,私の参 加したセッションはフィールド屋の集まりということで,

セッション参加者はとりわけラフな格好をしていた.スー ツを着ていた私は,会議には馴染めたものの,セッション では浮いてしまった.

筆者は上記の 5) に関連したセッション 63 の Natural Analogues in Radwaste Disposal - Answering the Hard Questions での発表を行った.発表題名は Formation of

Secondary Minerals and Uptake of Various Anions Under Naturally-Occurring Hyperalkaline Conditions in Omanであり,

学部4年から2年半取り組んでいるオマーンでのナチュ ラルアナログ研究について発表を行った.オマーンの天然 高アルカリ環境において,弱収着性のヨウ素をアラゴナイ トが選択的に収着していたという成果に対して,数多くの 反響を頂くことが出来た.また,それらのメカニズムや長 期安定性に関しては不明であるが,この2点を明らかにす ることの重要性を認識することができた.

セッションでは,処分場で問題となるアルカリ流体によ るバリア変質を評価するナチュラルアナログ研究に関し て2件の発表があった.1つはキプロス,もう1つはフィ リピンでの事例であった.オマーンの事例だけでなく,異 なった化学的特性を持ち合わせたアルカリ流体による岩 石相互作用を理解することが,自身の研究の進展にもつな がると感じた.今回はネットワークを構築する重要な機会 となったので,今後はこういった研究者らとの連絡を密に していきたい.

ICEMでは環境修復及び放射性廃棄物管理に関した研究 発表のみならず,これらの技術が社会受容される過程にお いて発生するあらゆる問題に関する情報交換が目的とさ れており,筆者には勉強になる発表が多かった.また,ナ チュラルアナログをテーマとしたセッションを持つ国際 的な情報交換の場が少ないことから,私にとっては非常に 有意義であった.また,ナチュラルアナログ研究の次代を 支える若手の育成が,国際的な課題とされていることが印 象に残った.

最後に,本会議に参加するにあたり,海外発表助成して くださったバックエンド部会,その関係者各位にこの場を お借りしてお礼申し上げます.

Participation report on ICEM'09, by Sohtaro ANRAKU ([email protected])

*1 北海道大学大学院 工学研究科 環境循環システム専攻 Laboratory of Environmental Geology

Division of Solid Waste, Resources and Geoenvironmental Engineering Graduate School of Engineering

Hokkaido University

〒060-8628 札幌市北区北13条西8丁目

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原子力バックエンド研究 March 2009

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