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日大生産工( 院) ○松丸 慶成 日大・短期 野本 光輝 日大生産工 加藤 数良

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Academic year: 2021

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6 0 6 1 アルミニウム合金を用いた摩擦攪拌接合時の力学的特性と継手の機械的性質の関係

日大生産工( 院) ○松丸 慶成 日大・短期 野本 光輝 日大生産工 加藤 数良

1.緒 言

摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding,以後 FSW と称す)により得られた継手は接合条件によって組織 や機械的性質が異なる 1).このことは工具形状の相違 による攪拌状態の差異 2),接合条件の違いによる被接 合材に付与される力の大小によるものと考えられる.

FSW時に被接合材にかかる力の挙動を検討した研究報 告はあるが3),接合材にかかる力と継手の機械的性質 の関係については明らかにされていない部分も多いの が現状である.FSW時の力の挙動と継手の機械的性質と の関係を明らかにできれば被接合材の拘束状態や接合 条件などの選定が容易になるものと考える.

本研究では 6061アルミニウム合金板を用いた摩擦 攪拌接合時において被接合材に加えられる力と継手の 機械的性質の関係について検討した.

2.供試材および実験方法

供試材には 6061-T6アルミニウム合金(板厚 5mm σB=342MPa,δ=16.1%,107.6HV0.1)を長さ 200mm,幅 50mmに機械加工したものを用いた.

実験には摩擦攪拌接合機を使用し,回転工具には合 金工具鋼(SKD61)をショルダ径 15mm,ショルダ角 4˚ し,プローブは M6,長さを 4.9mmに機械加工したもの を使用し,工具の回転方向は反時計回りとした.接合 条件は予備実験より選定したTable1に示す条件を組合 せて行った.

接合時の力はFig.1に示すように接合距離を170mm 一定とし,ロードセル(LMR-S-SA2荷重変換機)を供 試材終端部側に配置して接合方向に発生する力を測 定した.また引張試験はFig.2に示すように継手各部 から採取した.

3.実験結果および考察

Fig.3に接合時の接合方向の力を測定した結果を示す.

接合時間は回転工具の移動開始時を0sとした.したが って開始前の時間はプローブの挿入時間および余熱時 間(20s)である.供試材にプローブを挿入開始してか ら余熱時間終了までにわずかではあるが接合方向に 力が発生していることが明らかとなった.この現象は 摩擦により発生した熱影響により被接合材が膨張した ことによるものと考える.また,接合方向の力は接合

Rotational speed N (rpm) 1100 , 1400 Welding speed V (mm/s) 1 , 3 , 5 Preheating time t (s) 20

Tilt angle θ (deg.) 3

Fig.1 Installation site of road cell.

Table 1 Friction stir welding conditions.

Fig.2 Sampling positions of tensile test specimen.

Relation between Dynamics Properties and Mechanical Properties of Joint on Friction Stir Welding using a 6061 Aluminum Alloy

Yoshinari MATSUMARU, Mitsuteru NOMOTO, and Kazuyoshi KATOH

−日本大学生産工学部第44回学術講演会講演概要(2011-12-3)−

ISSN 2186-5647

― 33 ―

1-11

(2)

開始時より増加し,接合終了時に最大値を示した.接 合速度の増加に伴い接合方向の力は低くなった.

Fig.4に引張試験結果を示す.引張試験において,試

験片採取位置による明瞭な差異は認められなかったた め,図には接合開始点より 130mmの位置より採取した 試験片による結果を示した.引張強さは工具回転数に 関係なくほぼ同等の値を示し,接合速度の増加に伴い 引張強さは向上したが,伸びは低下した.実験の範囲 内では継手効率の最高値は約 67%であった.継手の破断 は全条件で AS,RSいずれかの最軟化部に相当する部分 であり,熱影響部と母材の境界部に沿って破断した.

Fig.5に継手横断面の巨視的組織観察を示す.観察位

置は引張試験片採取位置と同じく始点より 30mm80mm 130mmの位置とした.全条件で観察位置に関係なく FSW の特徴的組織であるオニオンリングが観察された.接 合速度 V=1.0mm/sの条件では観察位置が終点に近づく のに伴い攪拌部および熱影響部の幅が広がる傾向を示 したが,他の接合条件ではこのような傾向は認められ ず攪拌部および熱影響部の幅は観察位置による差は なかった.

Fig.6に継手横断面の微視的組織観察を示す.オニオ

ンリング外周部に沿って組織の流動が認められ,攪拌 部の組織は母材の組織に比較し微細となった.接合速 度の増加に伴い攪拌部の組織は微細となる傾向が認め られた.また観察位置の違いによる組織の流動に明瞭 な差異は認められなかった.

参考文献

1) 例えば,時末 光偏:「FSW(摩擦攪拌接合)の基 礎と応用」,日刊工業新聞社,(2005),84 2) 内海貴人,加藤数良,時末 光:5052アルミニウ

ム合金のFSW過程におけるメタルフローに及ぼす プローブ形状の影響,軽金属学会第102回春期大会 講演概要,(2002),253-254

3) 例えば,加藤数良,時末 光,伊藤 源:6061アル ミニウム合金摩擦攪拌溶接継手の機械的性質,軽金 属溶接,41,(2003),No.5.218-226

Fig.5 Macrostructures of joint.

(N=1100rpm , V=1.0mm/s) 100

150 200 250

0 2 4 6

1 3 5

1100rpm 1400rpm

Tensile strength / MPa

1100rpm 1400rpm Tensile strength

Elongation

Welding speed / mm・s-1

Elongation / %

Fig.4 Results of tensile test of joint.

(Sampling point 130mm)

-50 0 50 100 150

0 1 2 3 4 5

Welding time / s

Traversing force / kN

V=1.0mm/s V=3.0mm/s

V=5.0mm/s

Fig.3 Relation between welding time and traversing force.(N=1100rpm)

Fig.6 Microstructures of joint. (N=1100rpm , V=1.0mm/s , observation point 30mm)

― 34 ―

Table 1 Friction stir welding conditions.

参照

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