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ヒメダニの生物活性物質に関する分子生物学的研究

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Academic year: 2021

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Title

ヒメダニの生物活性物質に関する分子生物学的研究( 内容の

要旨 )

Author(s)

門田, 君江

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(獣医学) 甲第136号

Issue Date

2003-03-13

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/2190

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏 名(本籍) 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与の要件 研究科及び専攻 研究指導を受けた大学 学 位・論 文 題 目 審 査 (11) 門 田 君 江(愛媛県) 博士(敵医) 獣琴博甲第136号 平成15年3月13日 学位規則第4粂第1項該当 連合獣医学研究科 獣医学専攻 帯広畜産大学 ヒメダニの生物活性物質に関する分子生物学的研究 主査 帯広畜産大学

授 藤 崎 幸 蔵 副査 帯広畜産大学 教 授 五十嵐 都 男 副査 岩手大学 教 授 品 川 邦 汎 副査 東京農工大学 教 授 本 多 英 一 副査 岐阜大学 羞r教 授 平 井 寛 哉 論 文 の 内 容 の 要 本論文は、-ヒメダニ科カズキダニ属の一種Or搾油0ゐro∫桝0〝ぬぬにおける異物認識 に関わる抗原を探索し機能解析を行うことを目的とし、0.研0〟ゐαぬの生物活性物質 に関わる分子生物学的解析を行ったものである。 論文は4牽か.ら構成され、第Ⅰ章では、メラニンカスケードに関与するフェノー ル酸化酵素の活性値を異物認識能め指標として用いることを検討し、吸血後から変

態期までの変動を調査した。その結果、フェノール酸化酵素活性が0.mo〟みαぬ第4

若ダニのヘモリンフ、プラズマに存在し、脱皮前に活性値のピークが由れることを

明らかにし、異物認識機構七重要な役割を果たす生理活性物質の検索には、PO活性

が最初のピークをむかえ、異物認識能が上昇していると考えられる飽血後6日自の

変態期のマダニが被検サンプルとして好適であることを証明した。 第Ⅲ章では、この吸血後6日目(変態期)の第4若ダニのヘモサイトについて、 光顕、電顕を用いて観察し、形態学的に原白血球、無顆粒細胞、好酸顆粒細胞、好 塩基顆粒細胞に分類した。その結果、変態期には好塩基顆粒細胞の幼弱化が起こっ ていることを明らかにするとともに、変態期における体制めリモデリングに付随す る不要組織の異物としての認識とその排除に中心的な役割を果たすヘモサイトが好 塩基顆粒細胞であることを明らかにした。また、変態期のヘモリンフ中にはヘモサ イトの変化に関与する生物活性物質が存在することを示唆した。

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-188-第Ⅲ章では、11種の抗原分子を蕗識する抗ヘモサイトモノクローナル抗体を作製

し、マダニ体内の組織特異性、マダニ発育ステージ特異性、マダニ種特異性を明ら かにするとともに、好酸顆粒細胞と好塩基顆粒細胞が抗原的に明らかに異なること

をを示した。また、モノクローナル抗体を用いた各発育ステージの陽性細胞率の比

較によって、変態期の好酸顆粒細胞には少なくとも2つのサブクラスがあることを

明らかにした。 第Ⅳ章では、抗プラズマモノクローナル抗体を用いてcDNAライブラリーをスク リーニングし、異物認識に関係すると思われるガレクチンに相同性を示す遺伝子断 片のクローニングに成功した。土の遺伝子断片は2つのガ}クチンドメインおよび 保存された配列を有し、大腸菌組換え蛋白質がβ-ガラクトシドに親和性を示したこ とから、本遺伝子断片がコードする蛋白質がガレクチンであることを確認し、0皿ガ レクチンと命名した。さらにbmガレクチンの局在を調べ、すべての発育ステージ、 すべての組織に認められ、異物認識に必須の蛋白質として機能していると考察した。 本研究によって、変態期のマダニでは異物認識能が上昇し、これに伴う好塩基顆

癌細胞の幼君化が起こることが明らかとなった。また、クローニングに成功した.om

ガレクチンは異物認識に関与するレクチン蛋白質であり、ヘモサイトおよびプラズ マを含めた変態期のへモリンフ中にはガレクチンをはじめ様々な生理活性物質が分 泌されている可能性のあることが明らかになった。 審 査▲ 一括 果'の 要 旨 東アフリカ地域に分布し各種の人獣病原体を媒介するヒメダニ科カズキダニ属 の一種Or〃肋0ゐro∫研0〝∂品ぬにおける異物認識に関わる抗原を探索し機能解析を行う

ことを目的とし、0・椚0血ぬの生物活性物質に関わる分子生物学的解析を行った。

1・メラニンカスケードに関与するフェノール酸化酵素の活性値を異物認識能の 指標として用いることを検討し、フェノール酸化酵素活性が0.研のぬね第4若ダニ のへモリンア、プラズマに存在し、脱皮前に活性値のピークが現れ、異物認識機構 で重要な役割を果たす生理活性物質の検索には、PO活性が最初のピークをむかえ、 異物認識能が上昇している飽血後6日目の変態期のマダニが被検サンプルとして好 適であることを明らかにした。 2・吸血後6日目(変態期)の第4若ダニのヘモサイトは、形態学的に原白血球、 無顆粒細胞、好酸顆粒細胞、好塩基顆粒細胞に分類され、変態期には好塩基顆粒細 胞り幼弱化が起こるとともに、好塩基頼粒細胞が、変態期における体制のリモデリ ングに付随する不要組織の異物としての認識とその排除に中心的な役割を果たすこ とを明らかにした。\

3・11種の抗原分子を認識する抗へモサイトモノクローナル抗体を作製して得た

プロフィルから、好酸顆粒細胞と好塩基顆粒細胞が抗原的に明らかに異なるととも に′、変態期の好酸顆粒細胞には少なくとも2つのサブクラスがあることを明らかに し、た。′

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-189-4.抗プラズマモノクローナル抗体を用いたcDNA.ライブラリーのイムノスクリ ーニングによって、2つのガレクチンドメインおよび保存された配列を有し、大腸菌 組換え蛋白質がβ-ガラクトシドに親和性を示す、ガレクチン遺伝子のクローニング に成功しOmガレクチンと命名した。Omガレクチンの局在などの特性解明を行い、 これが変態期のマダニの異物認識に必須の蛋白質としで機能していると考察した。 以上について、審査委員全員一致で本論文が岐阜大学大学院連合獣医学研究科の 学位論文として十分価値があると認めた。 墜礎となる学術論文 1)題 目‥Existenceofphenoloxidaseintheargasid′tickOnlidzoゐ1・OSmOubaia. 著者名:、KADOTA,Kimie SATOH,塵iki,OCⅢAl,Masanori馴OUE,Noboru TSUJI,NaotoshiIGARASHI,Ⅰkno NAGASAWA,Hideyuki `N江M,TakeshiCLAVERIA,FlorenciaGandFUJISAKI,Kozo 学術雑誌名:ParasitologyResearch 巻・号・頁・発行年:88(8):781∼784,2002 ′′■ 党発表論文 1)J題 目:GranulomatousepididymitisrelatedtoRhoゐtwuh7gh(tinisihftctioninadog. 著者名‥KADOTA,Kimie UCHmA,KazuyoshiNAGATOMO,Toshie GOTO,

YoshiyukiS劃打NJO,ToshiharuHASEGAWA,TakashiOGAWA,Hiroyuki

YAMAGUCHI,RyottiiandTATEYAMA,Susumu 学術建誌名:VeterinaryPathology

巻・号・頁・発行年:32(6):716∼718,1995

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