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Synergistic effect of collagen and CXCL12 in the low doses on human platelet activation

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Academic year: 2021

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Title

Synergistic effect of collagen and CXCL12 in the low doses on

human platelet activation( 内容と審査の要旨(Summary) )

Author(s)

中島, 大樹

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(医学) 甲第1156号

Issue Date

2021-03-25

Type

博士論文

Version

none

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/81565

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏 名 ( 本 籍 ) 中 島 大 樹 (愛知県) 学 位 の 種 類 博 士(医学)

学 位 授 与 番 号 甲第 1156 号 学 位 授 与 日 付 令和 3 年 3 月 25 日

学 位 授 与 要 件 学位規則第4条第1項該当

学 位 論 文 題 目 Synergistic effect of collagen and CXCL12 in the low doses on human platelet activation 審 査 委 員 (主査)教授 中川 敏幸 (副査)教授 土井 潔 教授 原 明 論 文 内 容 の 要 旨 CXCL12 は CXC ファミリーに分類されるケモカインの一つであり,その特異的受容体である CXCR4 および CXCR7 を介し作用する。CXCL12 は白血球の炎症部位への遊走誘導に加え,造血,胚発生および 血管新生などの生理的プロセスに関与していることが知られている。造血機構,特に血小板形成にお いて,CXCL12 は,巨核芽球の巨核球への分化および成熟血小板の血中への誘導に必須であることが 明らかにされている。 血小板は止血において中心的な役割を果たしている。血管内皮の障害により露出したコラーゲンは, Glycoprotein(GP)VI およびα2β1 インテグリン等のコラーゲン受容体を介して血小板の凝集を促 進する。血小板の凝集に伴って,細胞増殖因子である platelet-derived growth factor AB(PDGF-AB)の分泌および炎症惹起物質である soluble CD40 ligand(sCD40L)の遊離が惹起される。一方, 血小板機能の亢進は冠動脈及び脳血管等の血栓性疾患の引金となると考えられている。コラーゲンは p38 mitogen-activated protein kinase(MAPK)および p44/p42 MAPK の活性化を介し,血小板機能 を活性化することが明らかにされている。

Heat shock protein(HSP)はストレス応答の際に誘導されるタンパク質であり,分子シャペロン として機能すると考えられている。HSP27 は低分子量 HSP の一つであり,血小板を含む様々な細胞に 恒常的に発現していることが知られている。また,HSP27 はリン酸化による翻訳後修飾を受けること が知られている。近年,HSP27 は細胞内のみならず,細胞外で炎症反応の制御因子の一つとしても機 能することが明らかにされている。コラーゲン刺激による PDGF-AB の分泌および sCD40L の遊離に伴 って,p44/p42 MAPK を介した HSP27 のリン酸化が惹起されること,また,糖尿病患者において,HSP27 はコラーゲン刺激によってリン酸化された後,血小板から血漿中へ遊離されることが明らかにされて いる。 ヒト成熟血小板において CXCL12 は弱い血小板凝集を生じる低用量のコラーゲン刺激による血小板 凝集作用を増強することが報告されているが,その分子機序の詳細は明らかではない。本研究におい て,低用量コラーゲンによるヒト血小板作用に対する CXCL12 の影響を明らかにすることを目的とし, 解析を行った。その結果,低用量コラーゲンと低用量 CXCL12 は,血小板凝集,PDGF-AB 分泌,sCD40L 遊離,HSP27 リン酸化およびリン酸化 HSP27 遊離を,p38 MAPK の活性化を介して相乗的に促進するこ とを明らかにした。 【対象と方法】 健常者の同意取得後,静脈血を採取し,遠心分離法により多血小板血漿(PRP)を調整した。PRP を CXCR4 中和抗体,CXCR7 中和抗体および SB203580(p38 MAPK 阻害薬)で前処理したのちに,コラーゲ ン,CXCL12,トロンビン受容体活性化ペプチド(thrombin receptor-activating peptide: TRAP), ADP およびコンバルキシン(選択的 GPVI アゴニスト)で刺激し,光透過法及びレーザー光散乱システ ムを用いて血小板凝集を測定した。血小板からの PDGF-AB の分泌,sCD40L の遊離およびリン酸化 HSP27

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の遊離は ELISA 法で測定した。ウエスタンブロット法により p38 MAPK,p44/p42 MAPK および HSP27 のリン酸化レベルを解析した。 【結果】 1)コラーゲン(0.2 μg/ml)と CXCL12(10 ng/ml)は,それぞれ単独では,ほとんど血小板凝集を 促進しなかったが,同時刺激によって有意に血小板凝集を促進した。一方,TRAP(7 μM)あるいは ADP(0.5 μM)と CXCL12(10 ng/ml)の同時刺激では血小板凝集を促進しなかった。 2)コンバルキシン(20 ng/ml)と CXCL12(10 ng/ml)は,それぞれ単独では,ほとんど血小板凝集 を促進しなかったが,同時刺激によって血小板凝集を促進した。 3)コラーゲン(0.2 μg/ml)と CXCL12(10 ng/ml)の同時刺激によって促進された血小板凝集は CXCR4 中和抗体によって有意に抑制されたが,CXCR7 中和抗体では抑制されなかった。 4)コラーゲン(0.05-0.3 μg/ml)と CXCL12(10 ng/ml)は,それぞれ単独では PDGF-AB 分泌と sCD40L 遊離を促進しなかったが,同時刺激によって有意に PDGF-AB 分泌および sCD40L 遊離を促進した。 5)コラーゲン(0.4 μg/ml)と CXCL12(10 ng/ml)は,同時刺激によって p44/p42 MAPK のリン酸化 を促進しなかったが,p38 MAPK のリン酸化を促進した。 6)SB203580 により,コラーゲン(0.1-0.3 μg/ml)と CXCL12(10 ng/ml)の同時刺激によって促進 された血小板凝集,p38 MAPK のリン酸化,PDGF-AB 分泌および sCD40L 遊離は有意に抑制された。 7)コラーゲン(0.4 μg/ml)と CXCL12(10 ng/ml)は,それぞれ単独では HSP27 のリン酸化を促進 しなかったが,同時刺激によって HSP27 のリン酸化を促進した。 8)SB203580 により,コラーゲン(0.1-0.2 μg/ml)と CXCL12(10 ng/ml)の同時刺激によって促進 された HSP27 のリン酸化およびリン酸化 HSP27 遊離は有意に抑制された。 【考察】 低用量コラーゲンないし低用量コンバルキシンと低用量 CXCL12 の同時刺激によって血小板凝集が 促進され,CXCR4 中和抗体によって,その血小板凝集が抑制されたことから,低用量コラーゲンと低 用量 CXCL12 の同時刺激による血小板凝集は,受容体としてそれぞれ GPVI と CXCR4 を介していること が示唆された。また,低用量コラーゲンと低用量 CXCL12 の同時刺激は p38 MAPK のリン酸化を促進す ること,また,SB203580 によって,血小板凝集,PDGF-AB 分泌,sCD40L 遊離,HSP27 リン酸化および リン酸化 HSP27 遊離が抑制されたことから,低用量コラーゲンと低用量 CXCL12 は,p38 MAPK の活性 化を介して血小板機能を促進していることが示唆された。本研究で示された血小板活性化機序は,本 研究に使用した低用量に比し低いが健常者の血中 CXCL12 レベルより高値の患者における血栓形成の 機序の一つと考えられ,血栓症に対する新たな治療開発の一助となる可能性が示唆された。 【結論】 ヒト血小板において,低用量コラーゲンと低用量 CXCL12 は,血小板凝集,PDGF-AB 分泌,sCD40L 遊 離,HSP27 リン酸化およびリン酸化 HSP27 遊離を,p38 MAPK の活性化を介して相乗的に促進すること が示唆された。 論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨 申請者 中島大樹は,ヒト血小板において,低用量コラーゲンと低用量 CXCL12 が,それぞれコラ ーゲン受容体 GPVI と CXCL12 受容体 CXCR4 を介し p38 MAPK を活性化し,相乗的に血小板機能を促進 することを明らかにした。本研究の成果は,血栓形成にいたる病態の機序を示唆するものであり,血 栓止血学ならびに麻酔科学の発展に少なからず寄与するものと認める。 [主論文公表誌]

Daiki Nakashima, Takashi Onuma, Kumiko Tanabe, Yuko Kito, Kodai Uematsu, Daisuke Mizutani, Yukiko Enomoto, Masanori Tsujimoto, Tomoaki Doi, Rie Matsushima-Nishiwaki, Haruhiko Tokuda, Shinji Ogura, Toru Iwama, Osamu Kozawa, Hiroki Iida: Synergistic effect of collagen and CXCL12 in the low doses on human platelet activation

参照

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