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リレーションシップバンキング再考―地域金融機関の経営基盤強化のための方策―

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Academic year: 2021

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(1)地域金融と地域経済. リレーションシップバンキング再考. ―地域金融機関の経営基盤強化のための方策― 日 下 智 晴 CMA 目 1.はじめに 2.わが国の金融の原型 3.事業者の資金調達環境の変遷. 次 4.リレーションシップバンキングの経緯 5.金融行政の転換と地域金融の新たな動き 6.終わりに. わが国には中世からの担保金融の長い歴史があり、借り手と貸し手の信頼関係に基づく事業金融はそれを補完 する形で行われてきた。リレーションシップバンキングはその事業金融を金融機関側から進化させるものだが、 1999年に制定された金融検査マニュアルの下ではその理想を実現させることはできなかった。しかしながら、 2015年に示された金融行政の転換とそれに伴う地域金融機関の変革により、新しい地域金融の芽吹きがみられ る。2019年末の金融検査マニュアルの廃止とその後検討が始まった包括担保法制により、速度を上げた転換が 期待される。. ションシップバンキングの限界を明らかにする。. 1.はじめに. 続けて近年の金融行政の変化に触れ、今後の地域. 筆者は2015年に31年間勤務した広島銀行を退. 金融への期待を述べる。. 職し、金融庁に転職した。その後、多くの機会を 利用して地域金融の果たすべき役割やその可能性 について意見を述べてきたが、 それらを再構成し、. 2.わが国の金融の原型. やがて来るべき地域金融の大きな変革の礎にする. ⑴ 戦前の地域金融. のが本稿の狙いである。. 中小企業への資金供給という重要な役割を担う. まず始めに、わが国の金融の原型を確認する。. のは地方銀行であり、それを目的に筆者は広島銀. そして事業者の資金調達環境を振り返るととも. 行に就職した。そもそもの考えは祖父から学んだ. に、その後の金融検査マニュアルの下でのリレー. もので、祖父は昭和初期から事業者に経営を指南. 日下 智晴(くさか ともはる) 金融庁監督局銀行第二課地域金融企画室長兼地域金融生産性向上支援室長兼地域課題解決 支援室長。広島県出身。1984年神戸大学経営学部卒業、広島銀行入社。総合企画部企画 室長、融資企画部長、大阪支店長、リスク統括部長を歴任、2015年10月広島銀行退職。 同11月金融庁入庁。地域金融企画室長、地域金融機関等モニタリング室長等を歴任、 2019年7月より現職。. 16. 証券アナリストジャーナル 2021. 5.

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