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高等学校における評論文読解力を養う指導の研究―読解方略を手がかりに―

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Academic year: 2021

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高等学校における評論文読解力を養う指導の研究

一読解方略を手がかりにー

制ヰ・領域教育専攻 言語系コース(国語) 酒 巻 伸 江 1.研究の目的 本研究の目的は,高校生の評論文読解におけ る読解方略の使用傾向の現状と,方略使用と読 解蹴責との関係、を実副句に把握し,評論文揃平 力の向上に効果的な指導案の桝且みを作成する ことである 2.論文構成 序 章 研 究 の 目 的 と 方 法 第1章高等学校における評論文調和現状と 課題 第2章先行研究に見る評論文読解力向上のた めの方法論の考察 第3章調査研究ー南校生の拍手方略使用傾向 と拍手成績との関係ー 第4章評論文拍手力向上を図る学習指導案の 桝丑み 終 章 研 究 の ま と め と 今 後 の 課 題 参考・引用文献 資料 3.論文の内容 本研究は,次のように構成される。 序章では,本研究の目的と方法について述べ た。第1章では,高等学校における評論文言明手 指導に対する指導者の意識を,先行研究によっ て確認し

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4, また,高校生の現状を把握するた 指導教員 幾 田 伸 司 め,評論文拍手や読解授業についての意識調査 を実施した。第2章では,評論文読解力を向上 させるための指導方法として拍手方略指導に注 目し,先行研究の成果を砺志して拍手方略指導 の内容とその有効性についての理解を深めた。 第3章では,先行研究の成果をもとに「融平方 略使用調査J と「高校生の評論文献平に関する 調査」とを実施し高校生の読解方略使用傾向 と,方附吏用傾向と読解噺賓との閥系を分析し て,実証的な知見を見出した。第4章では,調 査結果および先行研究をもとに,評論文読解力 を養う学習指導案の枠組みを作成し丸終章で は,本研究のまとめと今後の課題を述べた。 4.研究の成果 高校生の評論文読解における読解方略の使用 傾向の現状と,方略使用と拍手成績との関係を 実繭句に把握し,評論文献紡の向上に効果的 な指導案の枠組みを作成した。 まず,高等学校における評論文読解指導に対 する課題を確認した。指導者は, I読み方を身に 付ける」指導に課題意識を持ち,学習者は,独 力で的確に内容を読み取る力を授業で身に付け られていないと考えていることが明らかlこなっ た。 産品、て,先行研究より,課題調字決策のーっと して読解方略に焦点をあて,その有す此生を確認、

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− 180 − した。 そして,高校生に「読解方略使用調査Jと「評 論文読解に関する調査jを実施し,高校生の読 解方略使用傾向および方略使用傾向と読解成績 との関係を確認した。高校生は複数の手順を必 要としかっテクストによって応用を利かせる 必要のある方略は,使用率が低いことが明らか になった。また,調査結果を活用して,各質問 の拍手に対して有効け糊される読解方略を抽 出した。その上で,正答率の低い質問に注目し, それぞれの読みにおいて求められる力と誤答の 原因を,抽出した方略を参考にしながら検討し た。さらに,読解方略を起点とし,方略の性質 や働きに主眼を置きながら調事結果を分析し, 高校生は,評論文拍手において,各段落に書か れているキーワードを把握して繋ぐ力,また, 読みの目的に応じて,方略を適切に選択し,使 用する力に課題があることを確認した。 確認した課題を,方略指導を手がかりとして 解決することを目的とし,開平方略を効果的に 使用する力を養成する学習指導案の桝Eみにつ いて考察した。本研究では,

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学習者が認知した 読みの条件に応じて,自立的に宣言的知識と手 続き的知識を「濁尺J

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統合」するための知識j

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条件的知識Jを獲得することに焦点を当て, それに関する先行研究を吟味し明示的教授」 「二種類の「文脈jの設定J

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他者との協同Jの 3側面を持つ枠組みとすることを確認した。ま た 条 件 的 知 識JIこ関する2つの実践事例およ びアメリカの研究成果を検討している先行研究 を参考にしながら

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学習者主体Jとし、う言葉を キーワードとし,次のような学習指導案の桝E みを作成した。 ①誤解方略の明示的指導 -拍手方略指導であることを明示的に示す。 -教師が方略を説明して,続いて手本を示す0 ・思考と方略の使し、方を見せるために,耕市 が読みながら考えを聞かせる。 ②ガイド(手引き)された実践 -誰にでもわかるようなかたちで、モデルを示 した後,抑市は課題への取り組みへと遂行 の責任を次第に学習者に与える。 ③他者との共同 (r類似文脈Jによる読みの相互 交流) ・相互交流では,その考えに至った理由や読 み取る際に使った方略,また,それは妥当 な選択・使用で、あったかということも交流 させる。 ④「複数文脈」による個別の実践 ・「複数文脈Jに出会わせ,単一の方略を使用 するだけでは論理展開を読み取れないとし、 う困難を認知させる。 ⑤ふりかえり ・学習者に,自分の思考過程をふりかえらせ る。

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今後の課題 本研究において,学習指導案の枠組みは作成 したが,具体の指導案の作成にはいたらなかっ た。現在の高校生の評論文読解上の課題である, 各段落に書かれているキーワードを把握してつ なぐ読みを達成させる方略を開発し,それをテ クストや読みの目的に応じて使用できる力を養 う指導案を,今回の研究成果をもとに作成する ことが今後の課題である。本研究の課題を追求 し,評論文調軌を養うことは,国語という一 つの教科に留まらない成果を期待できると考え ている。

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