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仮想リリース遡及法の非周期タスクへの適用

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(1)Vol.2015-SLDM-170 No.6 Vol.2015-EMB-36 No.6 2015/3/6. 情報処理学会研究報告     

(2) . 仮想リリース遡及法の非周期タスクへの適用 田中 清史. . 概要:    

(3) (

(4) )に基づくスケジューリングでは,より早期のデッドラインを持つ ジョブが高い優先順位となる.そこで,特定のタスクの優先順位を上げるためにはデッドラインの前倒し が有効である.スケジュール可能性を維持しつつこれを実現する方法として,著者は過去に仮想リリース 遡及法を提案した.既提案の仮想リリース遡及法が周期タスクのジッタ削減を目的としていたのに対し, 本稿では,非周期タスクに適用することにより,タスクの応答時間を短縮することを試みる.シミュレー ション評価において,非周期タスクの平均応答時間を最大 短縮することを確認した..    

(5)  

(6)   

(7)   .   . . .   

(8)     

(9)      

(10) 

(11)      .   

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(14).     

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(28) 

(29)        

(30)   . !   %&'(. 手法を提案してきた .  ! " #.これらは全て,特.  はじめに. 定の対象(周期,あるいは非周期)タスクのデッドライン. リアルタイムスケジューリングアルゴリズムの一つで. を前倒しすることにより,. ある.    

(31) (

(32) )  では,より早期の. デッドラインを持つジョブが優先して実行される.このた.

(33) スケジューリングにおける. 優先順位を上昇させ,当該タスクのリアルタイム性を向上 させる手法である.このうち,文献 ! で提案された仮想. め,システム内で重要度の高いタスクに対してデッドライ. リリース遡及法($. ンを早めることで,その応答時間およびジッタを短縮す. のリリース(起動要求)時刻を仮想的に前倒しすることに. ることが可能である.しかし,デッドラインを早めること. より,対応するデッドラインを早期化する方法である.文.

(34) におけるスケジュール可能( )条. 献 ! では,周期タスクのジッタ削減を主目的とする手法. により. 件  を満たさなくなると,デッドラインミスが発生する ことになる.. として提案されたが,本稿において,非周期タスクに適用 する場合の仮想リリース遡及法を提案し,本手法により非. 著者は過去に,周期タスクと非周期タスクの混在セッ トに対するアルゴリズムである. % &   ')は,タスク.     .   の基本原理に対し,タスク実行の早期終了の予. 周期タスクの平均応答時間が短縮可能であることをシミュ レーション評価により示す. 本稿は以下の構成をとる. 節において提案方式が基本. 測を導入し,タスクセット全体のスケジュール可能状態を. 技術として利用する  の概要を紹介する.続いて, 節. 維持しつつ,応答時間およびジッタを削減するいくつかの. において非周期タスクに対する仮想リリース遡及法を定 義し,それを実現するアルゴリズムを示す. 節でシミュ. 北陸先端科学技術大学院大学. . ­c.   

(35)

(36)      

(37)       .  

(38)      

(39)     . レーションにより提案手法の評価を行い,最後に 稿をまとめる.. 節で本.

(40) Vol.2015-SLDM-170 No.6 Vol.2015-EMB-36 No.6 2015/3/6. 情報処理学会研究報告     

(41) . すなわち,要求時刻と,前のインスタンスの再計算された.   

(42)  . デッドライン(.     ()は周期的なハードタス クと非周期的な非リアルタイムタスクの混在セットに対し. 終了時刻(. 選ばれる. (.  ½ ,後述),および前のインスタンスの.  ½ )のうち,最大のもがリリース時刻として  ½ が  ½ よりも早くなることがありえる.. の仮想的な)動的優先度サーバの一つであり,非周期タス.  番目のインスタンスはリソース回 収前の古いデッドラインで実行されたためである.) . クに対して短い応答時間を提供し,かつ軽いスケジューラ. 番目の非周期タスクが終了したとき,実際に費やした実行. 実装を可能としている . 時間(. て,非周期タスクの実行を担当する(スケジューリング上. (.前提として,ハードタスク. は周期的に起動され,周期と一致するデッドラインを持つ. 一方,非リアルタイムタスクは非周期的に起動され,デッ. これは,あくまでも . いて後続タスクのデッドライン計算の式  へ反映させる..   ½  ½ )   ½ *  . ドラインは持たないが,起動(要求)されたときに,以下 の式から求まる仮のデッドライン. ) . .  ½  *. が与えられる..    . .  ½ )を使用する以下の式によってデッドラインの. 再計算を行い,後続タスクのリリース時刻選択の式 ,続. . 本稿で提案する仮想リリース遡及法は,このリソース回 収法と組み合わせることにより,より大きな効果を持つこ. ここで, は 番目の非周期タスクインスタンスである. とになる.このことについては 1 節で詳しく述べる.. ことを意味する. は 番目のインスタンスの起動要求.  仮想リリース遡及法. (リリース)時刻,.  ½ は .  番目(一つ前)のインス. タンスのデッドライン,   は 番目のインスタンス の最悪実行時間(+,-. . / +- ),. 本節において,リアルタイム性向上の対象となるタスク に対して,デッドラインの早期化を実現する仮想リリース. および  は非周期タスクの実行を担当するサーバのため. 遡及法を提案する.文献 ! において周期タスクのみに限. の,プロセッサ使用率として表現されるバンド幅である.. 定した場合の仮想リリース遡及法が示されたが,本節では. この式により,非周期タスクの起動要求発生毎に,そのイ. 周期タスクのみならず非周期タスクも適用対象とする一般. ンスタンスの実行に  のバンド幅を与えることになる.. 化された仮想リリース遡及法を示す.. ンド幅が重ならないように調整している.非周期タスクの. して,最悪実行時間と使用可能バンド幅から求まる時間幅. インスタンスが仮のデッドラインを与えられた後,全ての. を加えることで絶対デッドライン時刻を得ている.このこ.

(43) アルゴリズムによって. とから,リリース時刻が早まると,絶対デッドライン時刻. スケジュールされる. をハード(周期)タスクのプロ. がより早くなり,当該インスタンスが早期にスケジュール.  .  ½  の項により,連続するインスタンス間でバ. 周期タスクと非周期タスクが. セッサ使用率とすると, * .   でタスクセットがス. ケジュール可能であることが証明されている ..  では基本的に,リリース(起動要求)時刻を起点と. される可能性が高くなる. 仮想リリース遡及法は,タスクの起動要求の発生時に,.  において,非周期タスクの +-  が過大見積もり されている状況下では,式  によってタスクインスタンス. 要求時刻がより過去であったと仮定し,より短いデッドラ. のデッドラインが過大に計算されることになる.したがっ. 持するために,過去のスケジュールに影響を及ぼさない範. て,当該インスタンスの実行が遅延され,応答時間が長く. 囲で仮想リリース遡及を行う.これが可能となるのは,よ. なる可能性がある.文献. 0 では,インスタンスの実行が. インを得る手法である.ただし,スケジュール可能性を維. り早期のデッドラインを持つ他のタスクインスタンスが,. 終了したときに,実際に費やした実行時間によってそのタ. 対象インスタンスの起動要求発生時刻よりも以前にスケ. スクインスタンスのデッドラインを再び計算し,後続する. ジュールされていた場合である.このような場合,たとえ. 非周期タスクインスタンスのデッドライン計算に反映させ. リリース時刻をより過去の時刻とみなしたとしても,実際. るリソース回収(. / ')を試みている.こ. のリリース時刻よりも過去のスケジュール結果は同じであ. れにより,後続するインスタンスはデッドライン早期化の. る.このように,過去のスケジュールが変更されない範囲. 恩恵を受けて応答時間が改善することが期待できる.. でリリース時刻を仮想的に過去の時刻と見なすことによ. リソース回収を伴う  では,非周期タスクインスタ ンスは以下の式によって仮のデッドラインが与えられる.. ¼ )  *    . .  は以下で計算される値である. . ­c. ) . .  ½   ½ .  

(44)      

(45)     . . り,対応するデッドライン時刻が前倒しされ,対象タスク の応答性の向上が期待できる..  仮想リリース遡及法の例 図  に仮想リリース遡及法による応答時間短縮の例を示. す.図では  つの周期タスク ½ , ¾ がそれぞれ周期

(46) ½.

(47) ¾. ) 0,実行時間 ½ ) ,¾ ). ) ,. を持つ. つの周期タ .

(48) Vol.2015-SLDM-170 No.6 Vol.2015-EMB-36 No.6 2015/3/6. 情報処理学会研究報告     

(49)  応答時間 = 4 応答時間 = 8 スケジュール早期化. 2 非周期タスク Us = 1/6. t 0. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 後回し 周期タスクτ1 T1 = 12 C1 = 4 0 U1 = 1/3. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 周期タスクτ2 T2 = 10 C2 = 5 0 U2 = 1/2. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. t. t 空スロット (last_empty = 9). 図. 仮想リリース遡及の例(空スロットによる遡及限界).. )   * 0 ) ! となり, のバンド幅は  )  ! )  ! となる. 時刻  で,実行時間が  である非周期タスクの起動要求 が発生し, により計算されるデッドライン時刻は  となる.結果的に,当該非周期インスタンスは時刻  で 実行を終了し,応答時間は   ) # となる. スクによるプロセッサ使用率は . 一方,当該非周期タスクの起動要求が図中の赤色上向き 破線矢印のように時刻 0 で発生したと仮定すると,デッド ラインは時刻 (赤色下向き破線矢印)となる.これは ½. めには前インスタンスのデッドライン時刻を記憶する 必要があるが, の実現において既に記憶されて. いるものを使用可能である.ここで, 節で述べたリ ソース回収法を併用することにより,前インスタンス のデッドラインがより過去の時刻になるように再計 算されるため,仮想リリース遡及の適用可能性が拡大 する..    空スロット いかなるインスタンスも実行されなかった時間スロッ. の  つ目のインスタンスのデッドラインよりも早いため,. ト(空スロット)を越えて仮想リリース時刻を前倒し. ½ のインスタンスよりも優先して非周期インスタンスがス. することは,このスロットで当該インスタンスが実行. ケジュールされ,結果的に時刻 " で終了し,応答時間は. "  )  となる.この際,実際の起動要求時刻である 時刻  よりも過去のスケジュールは,本手法により変更. されなければならなかったことを意味し,過去のスケ ジュールを変更することになる.したがって空スロッ トは第二の限界要因である.図.  はこの空スロット限. されてはならないことに注意されたい.したがって,本手. 界要因が適用される例である.この検査を実現するた. 法により早期化されるデッドライン時刻は,時刻 0 から. めに,最後の空スロット番号を記憶する必要がある.. 時刻  の間に実行されていたインスタンスのデッドライ ンよりも早くなってはならない.図中では,時刻 0 から. 時刻  の間は ¾ のインスタンスが実行されており,この デッドラインは 0 であるため,非周期インスタンスの前倒. しされたデッドライン時刻  よりも早いため,時刻 0 か. ら時刻  の区間のスケジュールに影響を及ぼしていない..    既使用最遅デッドライン 過去のスロットのうち空スロット以外は,何れかの タスクのインスタンスが実行されている.各スロット はそこで実行されたインスタンスの絶対デッドライン が関連付けられる.これをスロットの既使用デッドラ インとする.ここで,あるスロットに着目し,そのス ロットを対象インスタンスの仮想リリース時刻が前倒.  仮想リリース遡及法の定義. しによって越えることが可能かどうかを判断する状況. 仮想リリース時刻を過去のどの時点まで前倒し可能であ. を想定する.仮想リリース時刻がそのスロットを越え.  つの要因があ. た場合,それに応じて前倒しされるデッドラインが当. る.それらは,前インスタンスのデッドライン,空スロッ. 該スロットの既使用デッドラインよりも早くなる場合. ト,および既使用最遅デッドラインである.. は,そのスロットは対象インスタンスが実行されてい.    前インスタンスのデッドライン. なければならない.これは過去のスケジュールを変化. るかを定義する.前倒しの限界点として. ­c. サーバ内の前インスタンスのデッドラインを越えて. させることになる.したがって,この条件は第三の限. 仮想リリース時刻を前倒しすることは, のスケ. 界要因となる.より正確には,遡及プロセスの過程で. ジューラビリティの観点から不可能であるため,第一. 計算されるデッドラインは,仮想リリースの前倒しで. の限界要因となる.これは前述の通り,式  の . 越えていく全スロットの既使用デッドラインよりも早. 項からも明らかである.この限界点検査を実現するた. くなることは許可されない.この検査を実現するため.  

(50)      

(51)     . .

(52) Vol.2015-SLDM-170 No.6 Vol.2015-EMB-36 No.6 2015/3/6. 情報処理学会研究報告     

(53) . には,過去の各スロットの既使用デッドラインと,遡. 

(54)  $ % &   '.    .   .   よりも小さくなるためである.したがってデッド.

(55) ! " #$   % &   $# ! #$   % &   $# !  

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(77) . この図の例では,仮想リリース遡及により応答時間が短縮. み合わせを想定するが,代わりに予測実行時間を使用する. 及プロセスにおいて越えていくスロット群の既使用 デッドラインの最大値を記憶する必要がある. 図  に第三の既使用最遅デッドライン要因による前倒し の限界点の例を示す.対象非周期タスクに対して時刻. で. 起動要求が発生する. によってデッドライン計算お. よびスケジュールを行った場合は,デッドライン時刻は . となり,応答時間は  となる.一方,仮想リリース遡及を. 適用する場合を考える.スロット (時刻  と. の間のス. ロット)は周期タスク ¾ のインスタンスが実行されてお り,このスロットに関連付けられる既使用デッドラインは. # である.(配列   に過去の各スロットの既使用デッドラ インが記憶されている. )ここで,この値が既使用最遅デッ ドラインとして   に格納される.この場合,デッド ライン時刻  は   よりも大きいため,リリース時. 刻を仮想的に  スロット分過去に移動させることが可能で. ある.この遡及プロセスが,仮想リリース時刻が ,デッ. ドライン時刻が # となるまで繰り返される.更なる遡及は. 不可能である.何故なら,デッドライン時刻が " となり, ライン時刻が # となったときに遡及プロセスが終了する. され, となっている..         . . .   . . 

(78) 

(79) .           .    . .  . ことにより,適応型  .  と組み合わせることも可能. である.). . 仮想リリース遡及法のアルゴリズム. その他の変数として,  は最後の空スロットの. &'/  に仮想リリース遡及法のアルゴリズムを示. 番号を保持し,配列  については,各要素   がスロッ. す.アルゴリズム内で, は 番目の非周期インスタンス. ト  の既使用デッドラインを保持する.また,  がリ. の実際の起動要求(リリース)時刻, は同インスタン. リース遡及プロセスの中での既使用最遅デッドラインを保. は同インスタンスのデッドライ. スの仮想リリース時刻, ン時刻,.  番目の非周期インスタンスのデッド.  ½ は . ライン時刻, は 番目の非周期インスタンスの実行時. (ここでは 間,および  は  のバンド幅を意味する..  として最悪実行時間を使用することにより  との組. 持する. アルゴリズムの ∼ 行目において,  と  の初. 期化を行い,続いて ∼( 行目において,第一の前インス. タンスのデッドライン要因の検査を行う.仮想リリース時 刻が前インスタンスのデッドラインと同時刻か,あるいは 早くなった場合は,仮想リリース時刻に. 対応するデッドラインを計算し,アルゴリズムを終了する.. 応答時間 = 2. 第一の要因検査をパスした場合は,0 行目でデッドラ. 応答時間 = 3. イン計算を行う.続いて ∼ 行目において第二の空ス. 1. ロット要因の検査が行われる.仮想リリース時刻が最後の. 非周期タスク Us = 1/6. t 0. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 空スロットの終わりの時刻と一致する場合は,アルゴリズ. 13. 後回し 周期タスクτ1 T1 = 3 C1 = 1 0 U1 = 1/3 周期タスクτ2 T2 = 4 C2 = 2 0 U2 = 1/2. . ムを終了する. t. 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 12. 13. 続いて, ∼" 行目において   と一つ前のスロッ トの既使用デッドラインを比較し,必要があれば既使用最. t 1. 2 4. 3 4. 4 6. 5 8. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. max_dl = 8. 仮想リリース遡及の例(既使用最遅デッドラインによる遡及 限界).. ­c. 11. 遅デッドラインを更新する.(∼0 行目で第三の既使用最. dl[ ] = 3. 図.  ½ をセットし,.  

(80)      

(81)     . 遅デッドライン要因が検査される.現時点でのデッドライ ンが   と等しいか,早くなった場合は,遡及アルゴ リズムを終了する. 全ての検査をパスした場合は, 行目で  スロット分の 遡及を行い,ループを繰り返す. .

(82) Vol.2015-SLDM-170 No.6 Vol.2015-EMB-36 No.6 2015/3/6. 情報処理学会研究報告     

(83) . なお,文献 ! で示された仮想リリース遡及アルゴリズ ムは周期タスクに特化したものであったが,本節における アルゴリズムは一般化されたものであり,周期タスク,非 周期タスクのどちらに対しても適用可能である..  仮想リリース遡及法のスケジュール可能性 仮想リリース遡及法では,対象インスタンスが前倒しさ.    . と,当該インスタンスが実際に仮想リリース時刻でリリー. 非周期タスクの到着間隔:000 ティックあたり平均. 1. 回とするポアソン分布乱数.. 非周期タスクの最悪実行時間:平均 # ティックとする 指数分布乱数. 非周期タスクの実際の実行時間:平均  ティックとす る指数分布乱数.ただし,最悪実行時間を上限とする.. れた仮想リリース時刻にリリースされたものと仮定するが, 過去のスケジュールを変化させることはない.言い換える. 指数分布乱数. 周期タスクの実際の実行時間:最悪実行時間と等しい..  毎に 0 通りの周期タスクセットと 0 通りの非周期タ. スクセットを生成し,0.  0 ) 00 個の混在タスクセット. スされた場合でも, によって結果として同一のスケ. に対して,観測時間を 00000 ティックとしてシミュレー. ジュールとなる.アルゴリズムにおいて特に第一の前イン. ションを行った.. スタンスのデッドライン要因検査を行うことにより, のデッドライン計算方法に順守しているため, のスケ. ジューラビリティの性質が保存される.すなわち,全タス クのプロセッサ使用率の合計が 002以下であれば,タス クセットはスケジュール可能である..  仮想リリース遡及法の実装の複雑さと実行オーバ ヘッド. 図. に非周期タスクの平均応答時間を,オリジナルの.  による結果を  として正規化した値として示す.オ リジナルの  を 34,オリジナルの  に仮想リ リース遡及法を組み合わせたものを 3*$%&4,適応 型  を 3&4,適応型  に仮想リリース遡及法を 組み合わせたものを 3&*$%&4 と記す.また,$%& に付随する括弧内の数字は,仮想リリース遡及アルゴリズ ムのループ回数の上限(35 64 は無限)を意味する.. &'/  において,ループの繰り返し毎に " 行目あ るいは 0 行目で除算(  )が実行される.アルゴリズ. 及法を組み合わせることにより,平均応答時間が短縮され. ムの実行オーバヘッドを抑えるために,この除算は事前に. ることが確認できる.. 計算しておき,ループ繰り返し時にはその結果値を使用す. 短縮に成功している.アルゴリズムのループ回数に上限を. ることが有効である.. 設けることにより,改善率は上限 #0 のときに 12,上. 記憶オーバヘッドとして,  と   は単一. 図において,オリジナルの  に対して仮想リリース遡. 限 0 のときに #1. ) (02のときに,最大 1#2の. 02に下がっている.. データであるため問題とはならないが,配列  のサイズ. 表  に *$%& のシミュレーションにおける最大遡. (要素数)を考慮する必要がある.システム稼働時間を通. 及スロット数と,アルゴリズムの平均ループ実行回数を示. して全てのスロットを配列要素として用意することは非現. す. が高いときはループ回数の上限を設けることによ. 実的であるため,アルゴリズムは遡及スロット数,すなわ. り平均ループ実行回数が削減されていることがわかる.. ちループ繰り返し回数に上限を儲け,  サイズを最大遡 及スロット数とする必要がある.最大遡及スロット数によ.  は  に対し, ) ( 2のときに最大 #1(2の改善率となっている.適応型  に対して仮想リ 適応型. る応答時間短縮効果への影響については  節において評価. リース遡及法を組み合わせた場合は,更なる改善はわずか. する.. であり,.  評価. ドラインが計算されるため,特に既使用最遅デッドライン. ) ( 2のときに  に対して !102の改善率 となっている.適応型  によって既に十分に短いデッ. 本節において,仮想リリース遡及法を  および,著. 者が過去に提案した適応型 .  と組み合わせた方式を. シミュレーションにより評価する.タスクセットとして, プロセッサ使用率の合計( )が !02∼(. 2( 2毎)とな る周期タスク群と,プロセッサ使用率が約 2となる非周 期タスク群を混在させた.また,非周期タスクを担当する (適応型) のバンド幅を . ).  とした.. タスクセット内の周期タスク,非周期タスクの各パラ メータは次のように生成した..  . ­c. 周期タスクの周期:平均 00 ティックとする指数分布 乱数. 周期タスクの最悪実行時間:平均 0 ティックとする  

(84)      

(85)     . 表. . 9:; ," ,+ -" -+ /" /+ " +. 最大遡及スロット数と平均ループ実行回数(7.8() 最大遡及スロット数. 平均ループ実行回数. 上限無. 上限 /". 上限 ". 上限無. 上限 /". 上限 ".

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(114) Vol.2015-SLDM-170 No.6 Vol.2015-EMB-36 No.6 2015/3/6. 情報処理学会研究報告     

(115) . Normalized Average Response Time. 1. 0.8. TBS TBS+VRA(20) TBS+VRA(80). 0.6. TBS+VRA(Inf) ATBS ATBS+VRA(Inf). 0.4. 0.2. 0. 60%. 65%. 70%. 75%. 図. . 80%. 85%. 90%. 95%. Up. 平均応答時間.. の条件によりリリース遡及が行われ難いことが理由である. 表  に &*$%& のシミュレーションにおける最大. なオーバヘッドについての調査と,実アプリケーションに 対する評価を行っていく予定である.. 遡及スロット数と,アルゴリズムの平均ループ実行回数を 示す.表.  と比較し,最大遡及スロット数および平均ルー. プ実行回数の値が小さいことがわかる.このため,適応型.  に対する改善が小さくなっている..  おわりに. 参考文献.   &. 本稿では,非周期タスクの応答性の向上を目的とした仮 想リリース遡及法を提案した.本手法は,タスクの起動要. .. 求が,実際よりも過去に発生したものと仮定し,対応する デッドラインを前倒しすることで優先度を向上させ,結果 的に応答時間を短縮させるものである.同時に他の周期タ. . スクのスケジュール可能性に影響を及ぼさないことが特徴 である.シミュレーションによる評価では,平均応答時間 が最大 1#2短縮された.また,アルゴリズムのループ実. <. 行回数の上限値にしたがって平均応答時間短縮の効果が変 化することが確認された.今後はアルゴリズム実行の詳細 表. . . 最大遡及スロット数と平均ループ実行回数(7.8() 最大遡及スロット数. 9:; ," ,+ -" -+ /" /+ " +. ­c. 平均ループ実行回数. 上限無. 上限 /". 上限 ". 上限無. 上限 /". 上限 ".

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参照

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