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救急医からの「いのちの教育の提言」

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Academic year: 2021

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救急医からの「いのちの教育の提言」

応急手当ての現状:

わが国には突然に心肺停止となる方が、平成17年一年で102千件余りであり、この うちの3分の1が一般市民によって応急手当てが行われた。

年々、一般市民による応急手当てでは増加してきており、とくに平成1610月のAED 使用が一般市民に認められていらい、市民の関心が高まりAEDの普及と共に心肺蘇生法も 普及が進んでいる。市民による処置の必要性はとくに阪神淡路大震災でも証明されている

現在AEDは全国で12万台以上も設置され救命事例も多く報告されるようになってきた が、さらにAEDは学校への拡がりをみせている。昨年は140人の一般市民がAEDを使用 し、3分の1が救命できたことから、その効果は広く知られるところになった。このように AEDの普及にともない心肺蘇生法自体も普及が進んでおり、牽引車の役割をなしていると いえる。

いのちの教育とは:

人の命を助けるという行動は「人」のみが行える崇高な行為である。この崇高な行為をBLS として学校教育に導入するのが「救急版:いのちの教育」である。

平成19年に田中らが行った小・中・高校への救急版:命の教育はすでに3000人以上の 子供たちが受講しAEDや心肺蘇生法の手技や確実な取得のみならず、命の重要性や人の為 にすすんで処置できる協調性や継続性を身につけることが出来たと報告されている。これ を更に発展させ我々は小児期と小学生、中学生の義務教育、さらに高校生、大学生に「命 の重要性と命を助ける方法」を学ばせることにより、将来日本を背負ってたつ人材が人を 大事にし、国民のすべて互いに傷ついたときには支えあう国を構築することができると考 えている。

具体的な提言:

1. 小学校(1年から5年)、中学校(1・2年)、高校(1・2年)において学校内でのBLS 業を必修化する。実際に展開するにあたり、現在の180分のBLS講習会を学校用では 45分×2=90分とする。残り45分×2で応急手当てを実施する。

その実現のためには文科省、総務省、厚労省との連携を強化し各部分での役割を分担 し円滑に進める。

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2. 教員が学校でBLSを指導しやすいようにBLS指導書(学校教員用)を作成し、また個 人用学習教材を用いて効果的な実習がうけられるようにする

3. 学校職員、教員がBLSを指導するためには大学の教職課程にBLS指導プログラム(応 急処置の指導法)を必修化する。さらに全教員のBLS受講を必修化する

4. 日本医師会を中心として各県医師会学校医にこのプログラムを導入する指導として全 国の学校へのBLS教育推進をお願いする

5. 救急医療財団は応急手当を指導している組織・団体に対し学校への指導方法を統一して できるような、方策(指導員講習ならびに教員への講習会)を検討する

「命の教育:救急版」によって得られる効果:

BLS教育や応急手当ての普及によって得られる効果は

1) 将来日本を背負ってたつ人材のすべてがAEDを含む心肺蘇生法、応急手当てができる 2) 命を助ける行動を学ぶことで命を大事にする人を思いやる心を育むことができる 3) 学校内外で発生する小児期の外因性死亡を減らすことは少子化のすすむ日本で1人で

も多くの子供が成人し、社会に供することができる

参照

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