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大学生主導 によ る英語活動

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Academic year: 2021

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大学生主導 によ る英語活動

 

 

 

平成 23年 度施行の小学校新学習指導要領では、外国語活動は、学級担任の教師、又は外国語活動 を専門に担 当する教師が指導計画 を作成 し、授業 を実施することになっている。三重大学教育学部英語教育 コースの学生は 全員、中・高の英語科教員免許 と小学校教諭免許を取得 し卒業 をすることから、将来、小学校教員になった際は、

外国語活動での活躍、貢献が期待 される。 また中学校の英語教員になった場合 も、小学校での英語活動 との連結 を意識 した英語科教育 を実施することは必須である。平成 16年 度か ら開始 した三重大学英語教育コースのフレ ン ドシップ事業は、毎年 2年 生の学生が中心 とな り、地域の小学生 を三重大学に招 き、大学生が主導 となる英語 活動 を計画 し実施 して きた。平成 20年 度は 5回 目の取 り組みを迎え、テーマは「季節行事」 と設定 し、他の文 化の人々が どのような季節行事 を大切 に し、楽 しんでいるのかを英語 を通 して児童に体験 し、理解 させることを

目的 とした英語活動 を実施 した。

キーワー ド :フ レン ドシップ事業、英語活動、地域連携

1.学 生 主導 の英 語 活動 の意 義 :過 去 の取 り組 み か ら

学生にとって、彼らが主導で英語活動を計画し実施す ることは、多くの労力と時間を費やさなくてはならなら ず、決 して容易な課題ではない。 しか し同時に、 自分達 が主導 して英語活動 を実施することか ら、彼 らが学ぶ こ とも多数あるとい うことが過去の 4回 の取 り組みで明 ら かになっている。

第一に、指導者 (教 師 )が 活動案に時間をかける重要 性 を学生 は実感す ることがで きる。英語活動 に限 らず、

どの科 目の授業にも言えることであるが、活動案 (授 業 案 )の 作

'こ

というのはある意味、実施その ものより重要 である。つ ま りどの ような英語教授 スキル、英語力 を 持 っていようとも活動案が良質でなければ、外国語活動

を成功 させることはで きない。児童の興味、関心 を理解 し、彼 らの知的 レベルにあった活動であると同時に英語 の理解度 も把握 した上で、活動内容を組 まな くてはいけ ない。その活動の順序、流れ も重要である。 また児童が 活動中、 どのような反応 を示 し、それにどう対応 してい くか、学級集団内の一人ひとりの児童 をどの ように活動 に引 き込んでい くかなど、様 々な要因を念頭に置いて活 動案 を作成 しな くてはならない。作成後、実際に自分達 で リハーサルをすることでさらに活動案の問題が浮 き彫 りにな り、その解決のために再度、案 を練 る。 この作業 の繰 り返 しにより活動案はより具体化 され洗練 されてい く。そ して学生 も活動案 に自信 を持ち、活動実施の最中、

様 々な場面でスムーズに対応 し、児童 を導 くことがで き

る。

第二 に、学生が主体 でや る上 で、当然 しな くてはな ら ないのは、活動 に適 したオ リジナルの教材 、教具の準備 で あ る。学生主体 の フ レン ドシ ップ事業 で は基 本的 に、

オ リジナルの活動 にこだわって きた。 よって市販の教材 は、 ほ とん ど用 いない。例 えば活動 内に使 う絵 カー ドー 枚 を作成す るに して も、手 間のかか る作業 である。 これ までの フ レン ドシ ップでは約 30人 か ら 40人 の児童 を対 象 に行 って きた。伸 び伸 び と活動 で きる ように会場 も通 常 の小学校 の教室 よ りは大 きめの部屋 を使用す る故、児 童 に彼 らの英語 の理解 の助 け となる絵 や写真 を提示す る には小 さな もので はいけない。児童 の理解 を高めるため には、 イラス トは 自分達で大 き くカラフルに描 き、的確 にその意味す る ところを伝 えな くてはな らない。その絵 カー ドをホ ワイ トボー ドに貼 る場合 はマ グネ ッ トにす る のか、テープで貼 るのかそれ とも複数の学生で四隅 を支 えるのか等 に よって も、準備物 も変 わって くる。 スキ ッ トを見せ て、児童 に状況 と共 に言語 の機能 を示 したい時 も、小道具、セ ッ トの準備 は不可欠である。ただ単 にス キ ッ トを見せ て楽 しませ るので はな く、的確 に状況 を描 写 し、理解 の助 け となる小 道具、 セ ッ トが必要 となる。

ここで学生があれ これ議論 を重ね、完成度の高い小道具 やセ ツ トが生 み出 される。 これ らの細 か な教材 、教具の 準備 を しておいて も、い ざ活動 を実施 してみ る と予期せ ぬ問題 に直面す ることもある。後 の反省 において「 もっ と絵 をす っ き りさせ てお くべ きだった」、「マ グネ ッ トを もっ とた くさん用意 してお くべ きだった」「 もっ と厚手 の紙 を使 えば よか った」 な ど細 か な点が色 々でて くる。

これ らは、児童 を 目の前 に実践 して初 めて出て くる、授 業準備 の「重箱 の隅」 の ような ものだが、そ こで さらに 三重大学教育学部英語教育 コース

一 ‑89‑一

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学生 の学 びは深 まる。過去 の学生 の事業後 の レポー トに も「 これ まで 中学、高校 で先生が授業 に色 々持 って くる の を当た り前 の ように見 ていたけ ど本当にああい った教 材 を準備 す るの は大 変 だ と思 った」 とい う内容 が多 く あ った。特 に教育実習 を経験す る前 の 2年 生 に とっては 授 業 を作 りあ げ る大 変 さを実感す る最初 の機会 であ る。

と りわけ英語活動 は、言葉 に よる理解が限 られているた め、それ を補 う教材 の使用 は要 となる。

第三 に、英語活動 が児童 に もた らす効果 を実感で きる 機会 の一つ となる とい うことであ る。英語活動 について は、必修化が公表 され る前か ら、様 々な問題や不安の声 が現場 の教員 か らあが ってい た。 や や見切 り発 車 的で あ る とい う見 方が あ る中で、「総合学習」 の時 間内で こ こ 10年 、英語 活動 は 9割 以上 の小学校 で、 その頻度や 内容 には違い はあれ ども何 らか形 で実施が される ように なった。 そ して現場 の教員 が英語活動 を実施 す る中で、

さ らなる問題 も指摘 され る一方 で従 来、予期 してい な か った英語活動が児童 に もた らす ポジテ ィブな効果 も多 く気づかれ る ようになった。児童が他 の教科 や学校生活 で は十分 にで きてい なか った 自己表現 の機会 を増や して い る。 クラス内の児童が互い をよ り理解 し尊重 し合 うよ うにな り、新 たな児童 間のつ なが りを生み出 し、 クラス メー トの関係 を良好 にす る といった英語活動 の副次的な 効果が聞かれ る ようになった。 また他教科 では学力不足 か ら決 して授業 内で活躍 で きる存在 で なか った児童の中 には、英語活動 については適性が見受 け られる者がお り、

積極 的 な態度で活動 を し、 クラスの中で輝 くことがで き る機会 とな りうる とい うこ とも報告 されてい る。「 こう い った ことは」実際 に児童 を前 に英語活動 を行 わな くて は実感で きる ものではない。学生 の場合 は、担任教員や 英語活動専任教員 とは違 い、常 に学校生活の中で児童 を 間近でみてい るわけで はないので、彼 らの実態 を完全 に 把握す るのは難 しい。 しか しなが ら限 られた活動 時間内 で も様 々な児童 の個性 を観察す ることがで きるのが英語 活動 であ る。一生懸命 に、不 自由な外 国語である英語 を 使用 して伝 え ようと し、他 の人の話 に耳 を傾 け理解 しよ うとす る児童 、 同 じ言葉 をい うのに も声 や動作 で表現力 豊 か に発す る児童、恥ずか しが ってい る仲 間 を励 ます児 童 、何 か言 いたいの だけ どわか らな くて 口 ご もる児童、

それ をなん とか助 け ようとす る児童 ・・ 0と 各児童の個 性 やそれ を取 り巻 く児童 のつ なが り方、協力す る集 団の 様子 を 目の当た りにす る。学生の多 くは 自分 自身 も小学 生 時代 に英語活動 を経験 したわけではないので この様子 を 目にす るのは英語活動 のある種 、醍醐味の ような もの を体験す ることとなる。学級担任 となった場合、学級作 りの一環 と して も英語 活動 が一役 か うこ とを理解 で き る。

ここでは以上 の 3つ のみ を挙 げて きたが、 これ らは学

生が活動後 の反省会 や レポー ト内で報告 した ことの一部 にす ぎない。そ して これ らの経験が学生時代 にあった と して も、実際 に一教員 として、 自立 して英語活動 を実施 す る場合 は、活動案、実施、 クラス運営 の上で さらなる 現 実的 な困難 に直面す ることは確 かであろ う。その時 は、

同僚 に相談 し、 自 ら教材研 究 を し、試行錯誤 しなが ら乗 り越 えな くてはいけない。現時点で は、仲 間 と一つの活 動 を作 り上 げる過程 の中で、学生 自身の協調性 も高 く求 め られ る。将来、学校組織 に勤務す る教員 を 目指す者 に は、英語活動 に関わる意見や アイデ ィアを出 し合 い なが ら、一か ら何 か を作 り上 げる協働作業 をす ること自体 も 必要 な経験 である。

2.平 成

20年

度の立案、準備

2日

1テ マ

英語教育 コース として 5回 目となるフレン ドシップ事 業 はテーマ を設定す ることか ら始 まった。平成 19年 度 は、「エ コロジー」 をテーマに英語活動 を通 してエ コロ ジーを推進するとい う取 り組みであった。現場の先生方 の声は当然のこと、これまでのフレン ドシップ事業 を年 度 ごとに振 り返 った場合、単 なるゲーム、遊びで終わら せたのでは、三重大学 まで出向いてまで英語活動 をする 意義が薄れる。1時 間 15分 を使 って、英語活動 を組み 立てるのに、一貫 したテーマを設定することで、「初め に英語あ りき」の英語のための英語活動にならないこと を主眼 とした。そこで学生間で話 し合 った結果、児童 ら が英語活動 を通 して異文化 を学ぶ ことを目標 としたいと い うことになった。異文化 といっても非常に幅広い。話 し合 いの中で、「祭 り」 を取 り上げたい、 また「異文化 の子供達のホ リデーシーズ ンに行 う遊び」 を伝 えたい、

とい う意見がでた。そこでテーマをしぼ り、子供が楽 し めて、題材 も豊富である季節行事 を紹介す ることに決 まった。そこで設定されたテーマは「季節行事」である。

このテーマの下、英語活動 を行 う目的は、英語活動 を通 して①異文化の人々が どのように季節行事 を楽 しんでい るか知る、②季節行事 にはどのような意味があるのか知 る、③季節行事 に関係する英語表現、語彙 を学ぶ、④ゲー ムや歌、コミュニケーシ ョン活動で英語の音声に慣れ親 しみ、英語表現 を学び、それを使 う楽 しさを経験するこ ととした。

2口2 

準備

テーマが設定 された後、学生は 5グ ループに別れ、各 グループが約 25分 のパー トを担当 し、そこで実際に行 う活動内容 を話 し合 った。活動の初めの部分 を 1月 か ら ス ター トし 12月 で終わるとい う流れの中で、色 々な文 化 をとりあげ、子供 に理解がで き、興味が持てる内容の

― ‑90‑一

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季節行事 を選択 し、英語活動 にのせてい く方法 を話 し合 うことか ら始 まった。活動内容が決 まり次第、順次それ に必要 となる教材作 りを始めると同時に、 どのような指 示、声かけ、説明をしてい くのか、 どの ような動 き方で 児童 を支援するのか といったことを試行錯誤の中で決め ていった。

これ らの話 し合いを含めた準備期間である約 6週 間の 後、すべての活動 を一通 り簡単 にリハーサル した。

ここで他のグループの学生は、児童役 として活動に参 加 し、お互いに助言 し合 う。実際の活動時 を想定 して、

立ち位置やそれぞれの役割、教材の提示の仕方など確認 していった。 また活動の始めの挨拶、一つひとつの活動 の繋 ぎ方、活動の終わ り方などどうするのか も打ち合わ せた。

3.活 動内容 3.1導 入

初 め に、 簡単 に学生全員か ら同時 に児童 に挨拶 を した。

ここで例年 は、一人ずつ、名前 を言 って 自己紹介 をす る パ ター ンで あ るが、 20年 度 の学 生 は、 自己紹 介 はそ れ ぞれの活動 の中で取 り入 れることに した。

学生全員 :Hcllo,cvcryOne.ヽ

〜 blcome to Mic Universiげ 学生 A TOday9 we'11 lcarn scasonal evcntso Let's hⅣ c fun.

学 生 も児 童 も共 にや や 緊張 ぎみ の ため、 少 しぎごち な い雰囲気であった。加 えて ここで唐突 に用いた scasOnal events"と う言 葉 が難 しす ぎた た め、児 童 の理解 の範 囲

を超 えて しまった ようだ。

3.2 FUKUWARA::正 月

季節行事 の一番 は、 1月 の正 月か ら始 まった。 日本 の 正 月 も一つの文化 と して英語活動 の中で意識 し、慣 れ親 しんでい る 自文化 の遊 び を英語 を使 って改めて楽 しませ る意図である。正 月には似つかわ しくない トナカイ (の 着 グル ミを着 た学生 )が 登場 した。 トナ カイは世 界 をめ

ぐり季節 ご との行事 を楽 しんでい る設定 であ った。

学生 A:Look atthatP Whatis thatP

学生 B:I'm a reindcen I'm OOOO(学 生 の名前

)

学生 A:Hi,○ ○○〇 .I'm OOOO

この流 れで他 3人 も自己紹介 を した。

学軽 LB:、 へ 「 hat arc you doingP 学生 C:wt arc playing a gamc.

学生 D:Why don't youjoin usP 学生 B:of cOursco Lct's pla7y togethcn

学 生 E:What gamc do you play on Ncw Ycar's DayP 学 生

B:F切

%物 知り〃

学 生 全 員 :That's a good idca。

こ こで デ モ ンス トレー シ ョンが始 まった。 まず は顔 の パ ー ツの英 語 で の言 い方 を確 認 す る。 児 童 に What's

thisP と呼 びかけなが ら、 Ycs,this is an eycbrow"と 言 い、

す ぐに リ ピー トさせ る。 そ の後、学 生 の一 人が 目隠 し を し、

 

他 の学生が、

 

up,Up" No,down,downo A little bit right" O.K." Lc食 !Lct!"と 指示 の仕 方 を見せ なが ら、一 つの福 笑い を完成 させた。

デモンス トレーションを見せる学生

その後、児童 は

4、

5人 の グルー プに分 か れて、学生 が作成 した様 々な人種 の人 と思 われる各 グルー プ違 う顔 の福 笑 い を行 った。 ここで一 グルー プに

1、

2人 の学生 が加 わ り、順番 を決めた り、補助 を した りして活動 を進 行 させ た。 グルー プ内で一人の児童が 目隠 しを し、他の 児童 は、それ に指示 を与 える。 目隠 しを した子供 はパー ツ を手 に取 り This is an cyc。 "と パ ー ッの名前 を確 認 し た。その後 、周 りの仲 間がデモ と同様 に英語 で指示 を出

した。 これ を繰 り返 し、各 グルー プの福 笑 い を完成 させ た。その後、各 グルー プをサポー トした学生が出来上が っ た、福 笑い を全体 に見せ、その成果 を楽 しんだ。非常 に 単純 なゲームであ ったが、単純 さゆえに学生 も児童 も共 に説明か ら進行 まですべ て英語 で実施 で きたのが よい点 であった。

リハーサルの様子

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3.3 Egg Ro‖ :Easter

季節 は春 であ る。 アメ リカの イース ター を紹介 し、子 供が楽 しむゲーム を英語 で実施 した。 トナカイが再 び登 場 し、担 当の学生 らに迎 え られる。

学生 A:恥 ucOme to Amcrica.

学生 B:wご re celebrating Eastcn

学 生 C:Eastcr is Christian HOliday.DO you knowJcSus christP 児童 :Ycs,of coursc.

間髪入れずにこの応答がで きるところにこれまでの小学 校 における英語活動の成果が うかがえる。その後、イー スターがキリス トの復活 を祝 うものであるといった内容 が 日本語で簡単 に説明された。ここで 日本語 を使用 しな くてはならないのが英語活動で異文化知識 を詳細 に伝達 する際のジレンマであった。 しか し工夫次第では、イラ ス トなどを用いて、すべて英語で理解 させることもで き たと思われる。その後 tピ ンポン球 に柄や色 をつけて作

リタマゴに見立てた ものを使用 して Egg R011と い うイー スターの遊びをした。

学生 A:what's insidcP

学生 B::Thcse eggs arc prcscnts for children.

学生 A:oh,I wantit。

学 生 C:sure,but yOu havc tO try Egg RoⅡ .Itis a simplc

gamc.DO you knOw c016rsin EnglishP 学生 A:No,I don't。

学軽 LC:Lct's lcarn colors.

パ ワーポ イ ン トで色 の画面 を見 なが ら、 red,yello、 bluc,

grecn,purplc,brown,black,Orange・ … と代表的な色 を学生 が発音 し、それ を児童が繰 り返す。児童 は色 については 英語活動 の初期段 階ですで に馴染 みがあるためやや簡単 す ぎる くらいであ るが、 ここで は きちん と発音 させ るこ とを重視 した。そ して Egg R011の デモが見せ られた。ゲー ムの方法 は次の ようであった。児童 はグループに分かれ る。各 グルー プの児童一人がス プー ンを持 って 5メ ー ト ルほ ど先 に立 ってい る学生のほ うへ歩いてい く。そ こで 学生 は "what c010r is thisP と折 り紙 の色 を見せ なが ら尋 ね る。 そ こで ス プー ンを もって歩 い て きた児 童 が正 し

く It is bluc."と 応答 で きる と Thaピ s right.It is bluc.Hcrc you arc."と 袋 の 中か らきれい にデザ イ ンされた ピンポ ン 球 を一 つ取 って手 渡 され る。 そ こで受 け取 ったほ うは、

Thank you."と 言 い、ス プー ンに球 をのせ て、反対 側 に い る 自分 のグループメ ンバ ーの ところに行 き、スプー ン を渡す。綺麗 な ピンポ ン球 は今 回の児童へ のプ レゼ ン ト となる。ス プー ンを受 け取 った らリレー方式 にまた学生 の ところにい き、 同 じや りと りをす る。

Egg Rollを 楽 しむ児童 と字

l生

これ らの児 童 と学 生 の や りと りの 中で大 切 に した の は、

単 純 にス ピー ドや球 を落 とさない こ とを重 視 す るの で は な く、 正 しく応答がで きること、またちゃんと球 をもらっ た ら Thank you."と お礼 を言えることであった。これを しない限 り子供 はプレゼ ン トであるピンポン球 をもらっ て次の人にスプーンを渡 さないよう、各地点で学生が確 認 し、 言い忘れていた場合 はきちんと言 うように促 した。

3.4ク イズ :Spanish Summer Festival

季節は夏である。活動 に一息いれる意味 も含めて、静 的な活動 を取 り入れた 6パ ワーポイン ト上 に出された 3 晨スυ Z〃 И ノをする児童 と学生

で きあが った FL//4川 И馴 ノ

を楽 しむ児童 と学生

一 ‑92‑一

(5)

つ のお祭 りの写真 を見せ クイズ を出 した。一つ 目は、ブ

ラジルの Carnival、 二 つ 目はベ ルギーの Cat Fcstival、 三

つ 目は、スペ インの TOmato Festivalで あ る。 30秒 与 えて、

どれが スペ イ ンの祭 りか考 える時 間 を与 えた。 その後、

どれが正解 である と思 ったか一つずつ、手 を挙 げ させた。

児童 は選択肢 である三っの写真 それぞれ に、 ほぼ均等 に 手 を挙 げ、正解 であ る三つ 目に手 を挙 げた児童 は、正解 が伝 え られ る と「や ったあ」 と喜 びの声 を上 げていた。

その後 、TomatO Festivalの 説 明 を行 った。学生 自身 も知 識 にな く調べ た末、 イラス トと共 に、祭 りの由来や、祭 りで禁止 されている事項 な どの内容 を、児童 に も大人 に も興味深 い内容であった。

3口

5ジ ェスチャーゲーム :Halloween

季節は秋の設定である。アメリカのハ ロウイー ンを紹 介する。ハロウイー ンで子供達は、何かに扮装 し、大人 に "Trick Or Tre滋 "と 言つて、お菓子 をもらうとい う内容 を英語で伝 えた。 この説明を、児童は一言一句理解 をし たわけで

│ょ

ない と思われるが、 日本でのハロウイーンの 浸透度 も助 け となって、 ほぼ概要 は理解がで きている 様子であつた。その後、ハ ロウイー ンに関す る 8個 の 言葉である bat,ghOst,wand,wizard,mummyp Witch,broom, vampircを 絵 カー ドとフラッシュカー ドで提示 し、児童

に正 しい発音 と意味 をリピー トして覚 えさせた。そ して 同時に、その言葉にあったジェスチ ャーを見せ、児童 に も真似 させた。その後、児童 を立たせて、学生が絵 カー ドを指 し発音 をし、それにあったジェスチ ャーを児童に させて、 きちんとジェスチ ャーと言葉が頭 に入っている かを確認 した。その後ゲームの説明を行った。グループ に分かれ、先頭の児童は前 に出て、他のメンバーの背後 に示 される字で書かれたフラッシュカー ドにあったジェ スチ ャーをする。それを見てグループの次の列の児童が、

英語でその言葉 を言 う。絵 カー ドは前のホワイ トボー ド に掲示 されたままなのでそれをみて、何があったか思い 出す ことがで きる。 しか し振 り返 ってジェスチ ャー して いる人が見ているフラッシユカー ドを見てはいけない。

その児童がわからない時は、同じグループの仲間は教え てもよい。答えることができたら、今度は答えた児童が ジェスチャーを見せる番となり、次の児童が英語を言う、

という過程を繰 り返す。学生は正 しく児童が言うことが できているかを各グルニプに付 き添って確認する。

このゲームを実際に児童 にや らせた後の反省点 として、

2つ の点で少 し難易度が高いことが発覚 した。一つ 目は、

一気 に 8個 の 日常的に使用 されない英語の言葉 を提示 し た点である。絵 と字により理解はで きるが即座 にその言 葉 を出力す るのは児童 によっては難 しい様子であつた。

二つ 目としてジェスチャーをする児童は絵ではな くアル ファベ ッ トで書かれたフラッシュカー ドを認識 し、理解 しな くてはならなかった。馴染みのある単語であれば問 題はないが、初めて聞いたばか りの単語 を文字で認識す るのは、文字 と音の一致が不完全な児童にとっては容易 ではなかった。そこで児童が文字を認識で きずに困つて いる様子の際は学生が横でサポー トすることになった。

3.6ク リスマスソング :Chttstmas

最後の活動 は冬である。活動 の中で、学生のス トー リー展開 として トナカイは正月か ら様 々な季節行事 に参 加 して きたことになっていた。ついにサ ンタと出会 えた トナカイが、ハ イタッチでサ ンタと喜び合 うという設定 であった。 これを見て、初めて児童は季節行事の案内役 をして きた トナカイの意味を理解 したようであった。そ してサ ンタ役の学生がバ イォリンを取 り出 し、クリスマ ス ソングである I wish you tt Merry Christmas"を 歌お う と提案 した。歌の歌詞はパ ワーポイン トで提示 された。

バ イオリン演奏 と共に全員で元気に歌い、活動の しめと なった。計画の段階で この事業の実施は 1月 後半である ことか ら、クリスマスソングを用いるのは季節はずれで はないか とい う意見 もあったが、季節 ごとの行事 を取 り 上げたい とい う趣 旨を優先 して、全体の流れか らやは り 歌 うことになった。 12月 の実施であれば、尚いっそ う ジ ェスチ ャー を見 せ る学生

パワーポイン トでの説明

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活 きる活動 であ った。

3.7 Good‐ bye

すべ ての活動 を終 え、最後 に学生一人 ひと りが一 日の 活動 や英語 につ い て、 わか りやす い英語 で I had a very good timc.Thank you."や Your English was vcry good."と い った感想 を述べ た。 また一人の学生が代表 して、 自分

と英語 について話 を した。その内容 は実 は、英語が嫌 い な時期 もあったが、英語 を用 いたゲームや歌 を楽 しむ経 験 を持 ってか らは、英語が好 きになって今 は英語 を楽 し めているとい うものであった。 こういった実際に英語 を 学習 して きた人の ヒス トリーを児童 に伝 えることは、今 後英語活動 を続け、その後、英語が学習対象 となってい

く過程 においての刺激 として重要 となるであろう。

4E終 わ り に

20年 度の学生主導 の英語活動 は、無事終了 した。毎 年度、同様、終了 した直後は、客観的に自分達の活動 を 見ることがで きない。 しか し後 日の報告で児童たちや引 率 された先生方にも好評であったことが知 らされ、学生 らは達成感 を覚えることがで きた。学生か らの活動内容 に関 しての大 まかな反省点は以下である。

①文字 を手がか りとする一部の活動が、児童の理解の負 担 となったおそれがあったこと。

②会場の大 きさが児童の人数に対 して小 さかったこと。

③異文化の季節行事 を取 り上げる中で、結果的にスペイ ンと日本以外 はアメリカ文化に偏 って しまったこと。

④季節行事の流れ と話の展開を重視 したため季節はずれ な歌 を歌 うことになった。

その他、細かな点 を指摘すれば枚挙にいとまがないのが 事実であるが、全体的には、テーマに基づ き関連 した活 動 をスムーズに進行で き、教材、教具の準備が良 く整い、

演出の点で も工夫が凝 らされていた。 また児童が英語 を 聞 くだけでな く、話す機会 を多 く設け参加 しやすい活動

であった。

指導者 としてさらに欲 を言 うなら 15年 生 とい う高学 年の児童が、単 に季節行事 についての知識 を与 え られ、

事実 を伝 えられ、英語 に触れるだけでな く、 自分 自身で テーマについて考え、新 しい世界観や意見 を持つことを 促す活動 を組み込むことがで きればより充実 した ものに なっていただろう。今回の活動は、低学年、中学年 を対 象 とする英語活動 として も、英語 による説明や語彙のイ ンプッ トの量 さえ調節すれば、そのまま使 うことがで き る内容であった。その意味で今回の英語活動は、 5年 生 にとって知的好奇心 を充分に満たす ことがで きたか とい う疑間は残 る。今後は、テーマ設定時に、学生 に対 して、

これまで以上に児童の発達 レベルを意識 した思考を促す 活動 を意識する必要性 を説 き、常 に念頭 に置いて、活動 を組み立ててい くことを心がけるように指導することに 努めたい。

握手で送 り出す学生 と会場 を去 る児童

一 ‑94‑一

参照

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