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今日の臨床サポート - 強膜炎 - 評価・治療例

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Academic year: 2021

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薬剤の保険適⽤ ご確認のお願い

□ 「評価・治療例(詳細)」ページの薬剤に、保険適⽤表記を追記させていただきましたので、ご確認をお願いします。 □ 疾患に対して、記載されている薬剤処⽅は保険適⽤があるのかないのか、また、⽤量内なのかを読者が確認できるようにすることを⽬的としています。 □ この保険適⽤情報は、エルゼビアの責任として、レセプトチェックソフトなどを参考に案を作成しておりますが、先⽣のコンテンツに掲載することから、違和感がないかな ど、公開前に先⽣に内容をご確認いただけたらと考えております。 □ 添付⽂書記載の保険適⽤の内容が査定の現場の内容と異なることがあります。例えば、筋緊張型頭痛は、厳密にはロキソニンの保険適⽤外です。しかし、慣習的に⽤いられて おり査定対象にならないことがあります。このような場合には、“筋緊張型頭痛は厳密にはロキソニンの適⽤外だが、査定の対象とならないこともある”のような記載を付け加 えられたらと考えています。このような記載が必要かどうかについて、先⽣の現場の感覚にてご指導を御頂戴できたら幸いです。

注釈

「評価・治療例(詳細)」の下に、以下のような注釈を掲載 薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、編集部によって記載⽇時に添付⽂書・社会保険診療報酬⽀払基⾦レセプト請求計算事例・レセプトチェックソフ トなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適⽤の査定において保険適⽤及び保険適⽤外と判断されることを保証するものではありませ ん。また、症状のオーダーセットや検査薬、輸液、⾎液製剤、全⾝⿇酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適⽤の記載の⼀部を割愛しています。

例:⾚芽球癆

表現⼀覧

記載(〇〇には病名が⼊ります) 意味 [適⽤内/⽤量内/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⽤量も範囲内 [適⽤内/⽤量適宜増減2倍以下㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⽤量は添付⽂書量を超えるが2倍以内である。添付⽂ 書に適宜増減等の記載がある。 [適⽤内/⽤量適宜増減2倍超㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⽤量は添付⽂書量の2倍超である。添付⽂書に適宜増 減等の記載がある [○○は適⽤外/他適⽤⽤量内/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名○○では適⽤外と査定される可能性がある。薬剤は病名××に対して適⽤と 想定され、病名××に対する⽤量として評価した場合範囲内である。 [○○は適⽤外/他適⽤⽤量適宜増 減2倍以下/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名○○では適⽤外と査定される可能性がある。薬剤は病名××に対して適⽤と 想定され、病名××に対する添付⽂書量を超えるが2倍以内である。添付⽂書に適宜増減等の記載がある。 [○○は適⽤外/他適⽤⽤量適宜増 減2倍超/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名○○では適⽤外と査定される可能性がある。薬剤は病名××に対して適⽤と 想定され、病名××に対する添付⽂書量の2倍超である。添付⽂書に適宜増減等の記載がある。 [適⽤内/⼩児⽤量内/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⼩児⽤量も存在し、その範囲内である [適⽤内/⼩児⽤量外/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⼩児⽤量は存在するが、その範囲外である [適⽤内/⼩児⽤量記載無/㊜××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名に適⽤と想定される。⼩児⽤量が存在せず、成⼈での⽤量範囲内である [○○は適⽤外/他適⽤⼩児⽤量内/㊜ ××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名○○では適⽤外と査定される可能性がある。薬剤は病名××に対して適⽤と 想定され、病名××に対する⼩児⽤量が存在し、その範囲内である [○○は適⽤外/他適⽤⼩児⽤量外/㊜ ××] 薬剤が、同じページ内に記載されている想定病名○○では適⽤外と査定される可能性がある。薬剤は病名××に対して適⽤と 想定され、病名××に対する⼩児⽤量が存在し、その範囲外である。 [薬価未収載] 海外の薬剤など

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強膜炎

北市伸義 有賀俊英 北海道医療⼤学個体差医療科学センター眼科学系

■評価・治療例(詳細)

#601 初診時 対象患者・コメントを隠す/表⽰する ※下記は、⼀部を除き、執筆者が過去に診た20⼈の患者で2⼈以上に⾏った事を羅列して頂いています。実際の1⼈の患者に ⾏った内容は、下記の⼀部分であることを了解下さい。 評価⽅針 上強膜炎か強膜炎であれば、びまん性か結節性か壊死性かの鑑別をし、治療戦略を⽴てる。 後部強膜炎では諸検査から疾患を推定し鑑別する。 コメディカルへの依頼 患者隔離・囲い込み 対象: 充⾎に眼脂を伴うなど流⾏性結膜炎を疑う必要がある場合(推奨度1) ⽣理・画像検査 視⼒検査 対象: 強膜炎を疑う患者(推奨度1) 眼圧検査 対象: 強膜炎を疑う患者(推奨度1) 細隙灯顕微鏡検査 対象: 強膜炎を疑う患者(推奨度1) 隅⾓検査 対象: ぶどう膜炎、緑内障を疑う患者(推奨度1) 眼底検査 対象: ぶどう膜炎、後部強膜炎を疑う患者(推奨度1) Bモードエコー検査 対象: 後部強膜炎を疑う患者(推奨度1) フルオレセイン蛍光眼底造影検査 対象: 後部強膜炎を疑う患者(推奨度1) CT/MRI 対象: 後部強膜炎を疑う患者(推奨度1) OCT 対象: 後部強膜炎を疑う患者(推奨度2) 髄液検査 対象: 原⽥病と後部強膜炎の区別が困難な患者(推奨度2) 1,000倍希釈エピネフリン点眼試験 対象: 上強膜炎、強膜炎の区別が困難な患者(推奨度3) 検体検査 採⾎(CBC,TP,AST,ALT,ALP,ChE,T-Bil,BUN,Cr,UA,CRP,⾚沈など) 対象: 軽症例で再発を繰り返す場合(推奨度1) 重症例(推奨度1)

膠原病関連検査(RF定量,ASO,C3,C4,⾎清補体価,IgG,IgA,IgM, ⾮特異的IgE, P-ANCA, C-ANCA(PR3ANCA)など)

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薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 対象: 軽症例で再発を繰り返す場合(推奨度1) 重症例(推奨度1) ⾃⼰抗体(抗核抗体[FA], 抗DNA抗体[RIA],など) 対象: 軽症例で再発を繰り返す場合(推奨度1) 重症例(推奨度1) 感染症関連検査(クォンティフェロン,、STS、梅毒TPHA法定性、抗Borrelia抗体など) 対象: 軽症例で再発を繰り返す場合(推奨度2) 重症例(推奨度2) ツベルクリン反応 対象: 軽症例で再発を繰り返す場合(推奨度2) 重症例(推奨度2) 塗抹検鏡 対象: 感染性強膜炎が疑われる患者(推奨度2) 細菌検査 対象: 感染性強膜炎が疑われる患者(推奨度2) 治療⽅針 軽度の上強膜炎のみで、再発もない場合は必ずしも全⾝検索までは必要とせず、⾮ステロイ ド抗炎症薬(NSAIDs)点眼やフルオロメトロン(フルメトロンなど)点眼程度で落ち着く ことが多い。 中等症以上ではベタメタゾンなど(リンデロンなど)のステロイド点眼薬、治療に抵抗する 強膜炎や壊死性強膜炎ではステロイド薬全⾝投与が必要である。再発例、重症例では原因検 索も必要である。 治 療 眼科⽤NSAIDs ブロナック点眼液 [0.1%] 1⽇2回 点眼 [適⽤内/⽤量内/㊜強膜炎](編集部注:本ページで想定する適⽤ 病名「強膜炎」/2015年11⽉) 対象: 軽度の上強膜炎(推奨度2) コメント: ブロナック、ニフランのいずれか1つを⽤いる。 ニフラン点眼液 [0.1%] 1⽇3回 点眼 [適⽤内/⽤量内/㊜強膜炎] 対象: 軽度の上強膜炎(推奨度2) コメント: ブロナック、ニフランのいずれか1つを⽤いる。 眼科⽤副腎⽪質ステロイド フルメトロン点眼液 [0.1%] 1⽇1〜4回 点眼 [適⽤内/⽤量内/㊜強膜炎] 対象: 上強膜炎、強膜炎で病状が落ち着いたあとのフォローアップ期間 コメント: フルメトロン、リンデロンのいずれか1つを⽤いる。 リンデロン点眼液 [0.01%]1⽇1〜4回 点眼 [適⽤内/⽤量内/㊜強膜炎] 対象: 上強膜炎、強膜炎で病状が落ち着いたあとのフォローアップ期間 コメント: フルメトロン、リンデロンのいずれか1つを⽤いる。 リンデロン点眼・点⽿・点⿐液[0.1%]1⽇1〜頻回 点眼 [適⽤内/⽤量内/㊜強膜炎] 対象: 中等症以上の上強膜炎、各種強膜炎(感染が疑われる例を除く)(推奨度1) コメント: フルメトロン、リンデロンのいずれか1つを⽤いる。

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最終更新⽇ : 2015年10⽉22⽇ <<ページ末尾:#situationDetails6.aspx?DiseaseID=601&situationno=1>> 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 副腎⽪質ステロイド プレドニゾロン錠「タケダ」 [5mg] 20〜60mg/⽇から開始し、漸減 [適⽤内/⽤量内/㊜強膜炎] 対象: 結節性・壊死性強膜炎(推奨度1) 点眼治療に抵抗するびまん性強膜炎(推奨度1) プレドニゾロン錠「タケダ」 30〜60mg/⽇から開始し、漸減 [適⽤内/⽤量内/㊜強膜炎] 対象: 後部強膜炎(推奨度1) 眼科⽤抗菌薬 クラビット点眼液[1.5%]  1⽇4〜6回 点眼 [強膜炎は適⽤外/他適⽤⽤量適宜増減2倍以下/㊜⾓膜炎] 対象: 縫合⽷、バックル材料などによる感染性強膜炎が疑われる患者(推奨度1) コメント: クラビット、ベガモックスのいずれか1つを⽤いる。 ベガモックス点眼液 [0.5%] 1⽇4〜6回 点眼 [強膜炎は適⽤外/他適⽤⽤量適宜増減3倍以下/㊜⾓膜炎] 対象: 縫合⽷、バックル材料などによる感染性強膜炎が疑われる患者(推奨度1) コメント: クラビット、ベガモックスのいずれか1つを⽤いる。 コンサルト 眼炎症専⾨医 対象: 初診時より壊死性強膜炎がみられる場合 再診・⼊院の指⽰ 数⽇〜1週間後 対象: 治療開始時 2週〜1カ⽉後 対象: フォローアップ期 ⼊院 対象: 40mg/⽇以上のプレドニゾロン全⾝投与が必要な例 推奨度1:明らかに利益が害やコストよりも上回る。必ず⾏う必要があり得る⾏為。 推奨度2:害、コストよりも、利益が上回る可能性が⾼い。半数以上の状況で⾏われ得る⾏為。 推奨度3:利益よりも、害、コストが、上回る可能性が⾼い。半数以下の状況で⾏われ得る⾏為。 推奨度4:明らかに利益が害やコストよりも下回る。医学的に原則禁忌といわれている⾏為。 (詳細はこちら参照) ※薬剤中分類、⽤法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独⾃に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。 尚、⽤法は添付⽂書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。 ※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、編集部によって記載⽇時に添付⽂書・社会保険診療報酬⽀払基⾦ レセプト請求計算事例・レセプトチェックソフトなどで確認し作成しています。ただし、これらの記載は、実際の保険 適⽤の査定において保険適⽤及び保険適⽤外と判断されることを保証するものではありません。また、症状のオーダー セットや検査薬、輸液、⾎液製剤、全⾝⿇酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適⽤の記載の⼀部を割愛させていただいていま す。 (詳細はこちらを参照)

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強膜炎

監修:沖波聡 倉敷中央病院眼科 北市伸義 有賀俊英 北海道医療⼤学個体差医療科学センター眼科学系

■トップページ

#601 概要 疾患のポイント: 強膜炎とは、上強膜・前部強膜・後部強膜の炎症により充⾎、疼痛などの症状を来す疾患であ る。⼀般に前部の上強膜炎・強膜炎と後部強膜炎に⼤別されるが、通常、単に強膜炎という場 合は前部強膜炎のことを指す。 明確な診断基準は存在しないが、上強膜炎は⾓膜輪部付近に限局して結膜充⾎と上強膜充⾎が みられる。上強膜炎と強膜炎の鑑別には、1,000倍希釈エピネフリン点眼試験が有⽤であり、 点眼後充⾎がとれれば上強膜炎である。 強膜炎(前部強膜炎)は深部強膜の炎症であり、上強膜炎より深部の⾎管が充⾎する。びまん 性、結節性、壊死性の3種に⼤別される。 強膜炎の鑑別状態:[ID0020] 鑑別疾患としては、球結膜充⾎を来す各種結膜炎、ぶどう膜炎(眼内炎を含む)、結膜フリク テンなどが挙げられる。 瞼結膜に充⾎を⽰す所⾒が結膜炎([[感染性結膜炎]]、[[⾮感染性結膜炎]])との鑑別には 有⽤である(強膜炎では瞼結膜の充⾎は来さない)。 後部強膜炎を除く上強膜炎、強膜炎では後眼部の炎症は来さないところが、ぶどう膜炎と の鑑別に有⽤である。 結膜フリクテンでは、炎症部に⼀致してフルオレセインの染⾊がみられることが特徴であ り、結節性強膜炎との鑑別に同所⾒が役⽴つ。 上強膜炎: 診断: フローチャートに沿って診断する。( [ID0701]) 予後: 点眼薬で軽快することが多く、予後は良好である。⾃然寛解することもある。 治療: ⾮ステロイド抗炎症薬やステロイド薬の点眼が治療の主体となる。 強膜炎: 診断: フローチャートに沿って診断する。( [ID0701]) 予後:(強膜炎の病型分類チャート:[ID0702]) ⼀般には予後良好であるが治療に抵抗する壊死性強膜炎や、外科⼿術誘導性壊死性強膜炎 などは予後不良なこともある。 結節性→壊死性と進むにつれ重症となるため、細隙灯顕微鏡検査にて、暗⾚⾊の結節や⽩ ⾊の無⾎管領域が存在しないか確認する。 治療: まずステロイド薬の点眼が治療の主体となる。壊死性強膜炎など重症例に対しては、点眼 に加えステロイド薬の全⾝投与や観⾎的⼿術を考慮する。 後部強膜炎: 診断: 診断には、CT、MRIやBモードエコー検査などで後部強膜の肥厚を確認することが重要で ある。 予後: 充⾎、疼痛のほか網脈絡膜、視神経などへの炎症の波及によっては視⼒低下などが起き る。 治療: ステロイド薬の全⾝投与を試み、前眼部の炎症を伴う場合はステロイド薬点眼も必要である。 専⾨医相談のタイミング:[ID0017] 上強膜炎、強膜炎で再発を繰り返しステロイド薬の内服が中⽌できない場合は、眼炎症専⾨医 へ相談することが望ましい。

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薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 薬剤情報を⾒る 壊死性強膜炎や後部強膜炎などは、最初から専⾨医へ紹介することが望ましい。 臨床のポイント: 上強膜炎では、まず⾮ステロイド点眼薬、前部強膜炎ではステロイド点眼薬を投与するが、そ れらが無効の場合はステロイド薬の全⾝投与を⾏う。 後部強膜炎の診断には、CT、MRI、Bモードエコー検査などを⾏う。 後部強膜炎では、ステロイド薬の全⾝投与を⾏う。 評価・治療の進め⽅ ※選定されている評価・治療は⼀例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。 ■初診時の検査オーダー例 上強膜炎か強膜炎であれば、びまん性か、結節性か壊死性かの鑑別をし、治療戦略を⽴てる。後 部強膜炎では諸検査から疾患を推定し鑑別する。 後部強膜炎を疑う場合は、眼底検査、Bモードエコー、フルオレセイン蛍光眼底造影検査、 CT/MRIも⾏う。 ○ 上強膜炎、強膜炎の場合1)2)3)を⾏う。 ○ 視⼒低下や強い前房炎症を認める場合、他疾患との鑑別のため4)5)を⾏う。 ○ 後部強膜炎を疑う場合は1)〜8)を⾏う。 ○ 後部強膜炎において、VKH(原⽥病)との鑑別が困難な場合は10)を⾏う。 1)視⼒検査 2)眼圧検査 3)細隙灯顕微鏡検査 4)眼底検査 5)隅⾓検査 6)Bモードエコー検査 7)フルオレセイン蛍光眼底造影検査 8)CT/MRI 9)OCT 10)髄液検査 ■初期治療例 上強膜炎のみで、再発もない場合は必ずしも全⾝検索までは必要とせず、⾮ステロイド抗炎症薬 (NSAIDs)点眼やフルオロメトロン(フルメトロンなど)点眼程度で落ち着くことが多い。 中等症以上ではベタメタゾンなど(リンデロンなど)のステロイド点眼薬、治療に抵抗する強膜 炎や壊死性強膜炎ではステロイド薬全⾝投与が必要である。 ○ 通常は1)または2)にて加療する。中等症以上では3)、治療抵抗例では、4)を⽤いる。 1)ブロナック点眼液 [0.1%] 1⽇2回 点眼 [適⽤内/⽤量内/㊜強膜炎](編集部注:想定 する適⽤病名「強膜炎」/2015年11⽉) 2)フルメトロン点眼液 [0.1%] 1⽇1〜4回 点眼 [適⽤内/⽤量内/㊜強膜炎] 3)リンデロン点眼・点⽿・点⿐液[0.1%]1⽇1〜頻回 点眼 [適⽤内/⽤量内/㊜強膜炎] 4)プレドニゾロン錠「タケダ」 [5mg] 20〜60mg/⽇から開始し、漸減 [適⽤内/⽤量内/ ㊜強膜炎] 追加情報ページへのリンク 強膜炎に関する詳細情報 強膜炎に関する評価・治療例(詳細) (1件) 初診時 強膜炎に関する画像 (6件) ※薬剤中分類、⽤法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独⾃に作成した薬剤情報であり、

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最終更新⽇ : 2015年10⽉22⽇ <<ページ末尾:#searchDetails4.aspx?DiseaseID=601>>  著者により作成された情報ではありません。  尚、⽤法は添付⽂書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。 ※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、編集部によって記載⽇時に添付⽂書・社会保険診療報酬⽀払基⾦ レセプト請求計算事例・レセプトチェックソフトなどで確認し作成しています。ただし、これらの記載は、実際の保険 適⽤の査定において保険適⽤及び保険適⽤外と判断されることを保証するものではありません。また、症状のオーダー セットや検査薬、輸液、⾎液製剤、全⾝⿇酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適⽤の記載の⼀部を割愛させていただいていま す。 (詳細はこちらを参照)

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強膜炎

北市伸義 有賀俊英 北海道医療⼤学個体差医療科学センター眼科学系

■詳細情報

#601

病態・疫学・診察

疾患情報 [ID0001] 前部の上強膜炎・強膜炎と後部強膜炎に⼤別されるが、通常単に強膜炎という場合は前部強膜 炎のことを指す。 明確な診断基準は存在しないが、上強膜炎は⾓膜輪部付近に限局して結膜充⾎と上強膜充⾎が みられる。 強膜炎は深部強膜の炎症であり、上強膜炎より深部の⾎管が充⾎する。びまん性、結節性、壊 死性の3種に⼤別される。 好発年齢は地域によって違い、欧⽶では40歳代、わが国では50歳代に多いが40歳以下も約3 割存在する。インドでは20歳代に多い。 上強膜炎、強膜炎ともに、主な症状は充⾎、疼痛である。 上強膜炎は、点眼治療に⽐較的よく反応し、⾃然治癒も存在する。 強膜炎は点眼治療に抵抗する例もあり、しばしばステロイド薬の全⾝投与やときに免疫抑制薬 なども必要となる。 壊死性強膜炎では、程度により観⾎的⼿術も必要となる。 ⼀般には予後良好であるが、治療に抵抗する壊死性強膜炎や、外科⼿術誘導性壊死性強膜炎な どは予後不良な例も存在する。 後部強膜炎は充⾎、疼痛のほか網脈絡膜、視神経などへの炎症の波及によっては視⼒低下など が起きる。 診断には、CT、MRIやBモードエコー検査などで後部強膜の肥厚を確認することが重要であ る。 ステロイド薬の全⾝投与が治療の基本となる。 問診・診察のポイント [ID0002] 疼痛や繰り返す充⾎の既往を確認する。 関節リウマチをはじめとする膠原病の有無を確認する。 強膜炎を合併しやすいWegener⾁芽腫症や再発性多発性軟⾻炎の有無を確認する。 結核感染も確認する。 上強膜炎と強膜炎の鑑別には、1,000倍希釈エピネフリン点眼試験が有⽤である(点眼後充⾎ がとれれば上強膜炎である)。 結節性→壊死性と進むにつれ重症となるため、細隙灯顕微鏡検査にて、暗⾚⾊の結節や⽩⾊の 無⾎管領域が存在しないか確認する。

診断⽅針

0:想起 [ID0010] 強膜充⾎に加え、疼痛を訴える患者の受診時に強膜炎を想起する。 1:診断 [ID0011] 強膜や上強膜の充⾎を確認する。ぶどう膜炎でも同様の充⾎がみられるが、強膜炎の場合、充 ⾎に⽐べて前房炎症の程度は軽いことがほとんどである。結膜炎では、結膜充⾎がみられる。 CT、MRI、Bモードエコー検査などを⾏う(後部強膜炎を疑う場合)。 2:疾患の除外 [ID0012] 上強膜炎・強膜炎は結膜炎、ぶどう膜炎、結膜フリクテンなどを、後部強膜炎はVogt-⼩柳-原 ⽥病、ぶどう膜滲出(uveal effusion)、網脈絡膜炎などを鑑別する。 結膜炎との鑑別には、瞼結膜の所⾒が参考になる。結膜⾎管は可動性が⼤きいのに対し、上強 膜⾎管は可動性が少なく、深層⾎管はほぼ可動性がないことも参考になる。 ぶどう膜炎との鑑別はしばしば難しいが、強膜炎が主体の場合2+cells以上の前房炎症を認め ることは少ない。

(9)

後部強膜炎に関しては、さまざまな所⾒を呈するためしばしば診断は難しいが、画像所⾒で後 部強膜の肥厚がない場合には後部強膜炎は否定的である。

治療⽅針

3:重症度・予後 [ID0013] 上強膜炎は⾃然寛解や、⾮ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)点眼のみで軽快することも多く、 予後は良好である。 強膜炎はびまん性→結節性→壊死性と重症度が増していき、壊死性強膜炎は予後不良となる場 合もあるため、その鑑別が重要である。 4:治療 [ID0014] 上強膜炎、強膜炎では、まずステロイド薬の点眼が治療の主体となる。壊死性強膜炎など重症 例に対しては、点眼に加えステロイド薬の全⾝投与を考慮する。 後部強膜炎にはステロイド薬の全⾝投与を試み、前眼部の炎症を伴う場合はステロイド薬点眼 も必要である。 5:フォローアップ⽅針 [ID0015] 点眼治療の場合は、1週間に1回程度の診察を⾏う。 ステロイド薬の全⾝投与が必要な例では、最初数⽇に1回の診察が必要であり、投与量によっ ては⼊院治療が望ましい。 6:難治症例の治療 [ID0019] ステロイド薬の点眼、内服に抵抗する例や減量に伴い再発を繰り返す例には、免疫抑制薬の使 ⽤も考慮される。わが国では保険適⽤がないが、諸外国ではシクロスポリン、アザチオプリ ン、シクロホスファミドなどが⽤いられている。 7:治療の中⽌ [ID0016] 治療により炎症所⾒の改善がみられた場合、薬剤の減量、中⽌を考慮する。 再発を繰り返すことも多いため、薬剤の中⽌後も定期的な診察は必要である。 8:⼊院適応 [ID0018] 強膜炎のみでは⼊院を必要とすることは少ないが、中等量以上のステロイド薬の全⾝投与が必 要な場合は、副作⽤の観点から⼊院治療が望ましい。 壊死性強膜炎からぶどう膜露出、穿孔性強膜軟化症に⾄るような重症例では、観⾎的⼿術も考 慮すべきで、⼊院治療が必要である。 9:専⾨医相談のタイミング [ID0017] 上強膜炎、強膜炎で再発を繰り返しステロイド薬の内服が中⽌できない場合は、眼炎症専⾨医 へ相談することが望ましい。 壊死性強膜炎や後部強膜炎などは、最初から専⾨医へ紹介することが望ましい。

鑑別疾患

10:鑑別疾患・検査オーダー [ID0020] 鑑別疾患としては、球結膜充⾎を来す各種結膜炎、ぶどう膜炎(眼内炎を含む)、結膜フリク テンなどが挙げられる。 ⼀般に、強膜炎では瞼結膜の充⾎は来さないため、瞼結膜の所⾒が結膜炎との鑑別には有 ⽤である。 ぶどう膜炎との鑑別はしばしば難しいが、後部強膜炎を除く上強膜炎、強膜炎では後眼部 の炎症は来さない。 結膜フリクテンは、結節性強膜炎との鑑別が必要だが、炎症部に⼀致してフルオレセイン の染⾊がみられることが特徴である。 イメージ

(10)

[ID0601] びまん性強膜炎 1: 著者提供 [ID0602] 壊死性強膜炎 1: 著者提供 [ID0603] 結節性強膜炎

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1: 著者提供 [ID0604] 後部強膜炎 1: 著者提供 ページ上部に戻る アルゴリズム [ID0701] 上強膜炎・強膜炎の診断フローチャート

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最終更新⽇ : 2015年10⽉22⽇ <<ページ末尾:#actionDetails4.aspx?DiseaseID=601>> 上強膜炎・強膜炎との鑑別: 結膜炎 ぶどう膜炎(眼内炎含む) 結膜フリクテンなど 後部強膜炎との鑑別: Vogt-⼩柳-原⽥病 ぶどう膜滲出(uveal effusion) 網脈絡膜炎など 上強膜炎・強膜炎を疑う場合、上記フローチャートにて鑑別を進める。 1: 政岡則夫著:眼科診療プラクティス32.眼疾患診療ガイド.⽂光堂.1997;p113の図を改変 [ID0702] 強膜炎の病型分類チャート 強膜炎・後部強膜炎を疑う場合、上記フローチャートにて各型を鑑別する。 1: 政岡則夫著:眼科診療プラクティス32.眼疾患診療ガイド.⽂光堂.1997;p114の図を改変 ページ上部に戻る 鑑別疾患 ページ上部に戻る

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強膜炎

北市伸義 有賀俊英 北海道医療⼤学個体差医療科学センター眼科学系

■エビデンス・解説

#601

最終更新⽇ : 2015年10⽉22⽇

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強膜炎

北市伸義 有賀俊英 北海道医療⼤学個体差医療科学センター眼科学系

■画像⼀覧

#601 出典欄記述⽅法 ※「作図にあたって参考にした⽂献」「さらに詳しく知るための参考資料」の場合は、出典と区別するために「参考⽂ 献:」とご記述いただけましたら幸いです。 ※画像出典表記についてご了承のお願い 先⽣に元図をご提供いただき、それを元に弊社にてイラストを描き起こしている場合は、エルゼビア作成のイラストとし て、出典を割愛させていただいている場合があります。その点ご了承のほどお願いいたします。 ※他社出版社発⾏物からの転載は、⾼額の場合や許諾が下りない場合は、掲載できない場合がありますので、ご了承くだ さい。 ※説明、出典のご記載を頂いている場合は空欄で結構です ①ガイドライン 【編者名】編:【ガイドライン名】【策定年度】年版、p【掲載】or【図版番号】、【発⾏元】、【出版年】 ②雑誌 著者名:表題. 雑誌名 発⾏年(⻄暦);巻(号):⾴-⾴. 〔例1〕⼭⽥⼀郎:中枢神経の構造的特徴.脳と神経 1998;45(7):12-15.

〔例2〕参考⽂献:Hauenstein EJ, Marvin RS, Snyder AL, et al.: Stress in parents of children with diabetes mellitus. Diabetes Care 1989; 12(1): 18-23. PMID: 2714163

③単⾏本

著者名: 表題. 編者名. 書名. 発⾏所所在地(⽇本の出版社の場合は不要):発⾏所,発⾏年(⻄暦);掲載⾴. 〔例1〕⼭⽥⼀郎: 脳と脊髄への⾎液供給. 吉⽥次郎編. 神経科学.エルゼビア・ジャパン, 2003;125.

〔例2〕参考⽂献:Kettenmann H, Ranson BR: Neuroglia. New York: Oxford University Press,1955; 154. ④その他 「××⼤学●●先⽣よりご提供」等、明記してください。 [ID0601] びまん性強膜炎 1: 著者提供

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[ID0602] 壊死性強膜炎 1: 著者提供

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[ID0603] 結節性強膜炎

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[ID0604] 後部強膜炎 1: 著者提供

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[ID0701] 上強膜炎・強膜炎の診断フローチャート 上強膜炎・強膜炎を疑う場合、上記フローチャートにて鑑別を進める。 1: 政岡則夫著:眼科診療プラクティス32.眼疾患診療ガイド.⽂光堂.1997;p113の図を改変

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[ID0702] 強膜炎の病型分類チャート

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最終更新⽇ : 2015年10⽉22⽇ <<ページ末尾:#ImageList4.aspx?DiseaseID=601>> 強膜炎・後部強膜炎を疑う場合、上記フローチャートにて各型を鑑別する。 1: 政岡則夫著:眼科診療プラクティス32.眼疾患診療ガイド.⽂光堂.1997;p114の図を改変

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強膜炎は、いわゆる「白目」の炎症で、眼球 の外壁にあたる「強膜」が炎症を起こす病 気です。特に膜の表面に炎症が見られるも のを上強膜炎といいます。 原因はさまざまですが、半数以上は原因不 明です。原因がわかるものとして最も多い のは関節リウマチで、他に膠原病、結核、 梅毒、水痘・帯状疱疹ウイルスなどが挙げ られます。 治療は、炎症を抑える薬の点眼や内服が 中心となります 再発を繰り返すことが多いため、定期通院 が重要で、薬もゆっくりと減らしていく必要 があります。 点眼・内服治療が効く場合の予後は良好で すが、炎症が非常に強かったり何度も再発 を繰り返す場合は、予後不良となることもあ ります。 採血などで疑わしい疾患がないかを 検査します。  眼の後ろの強膜も侵されている後部 強膜炎の疑いがある場合は、他の疾 患との鑑別のためエコー検査やCT、 MRIといった画像検査、蛍光眼底造影 検査や腰椎穿刺などを行います。 治療はステロイド薬の点眼治療が主 体となり、重症例では内服も併用され ます。 大量のステロイド薬の全身投与が必 要な場合は、副作用の発現頻度も高 く、入院治療が基本となります。 大半の例では点眼・内服治療が効果を示します が、再発率も高いことが知られています。薬の急 な減量や中止は再発率を高めるので、自己判断 で薬の減量や中止などを行わないでください。 いったん炎症が治まったあとも、再発のチェックの ため通院が必要となります。

強膜炎

強膜炎

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執筆者ご紹介

『今日の臨床サポート』では、執筆いただいております先生方を ご紹介するページを設けております。可能な範囲で結構でござい ますので、下記につきまして、お知らせいただけましたら幸いで す。 *************************** ・ご専門分野 ・専門医 ・所属学会 ・ご経歴 ・読者への治療アドバイス

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