あ い
岡 山冥 験 動 物 研 究 会 の 発 足 に当 って
長年 にわた って、関係者の間で懸案 とされて き た岡山実験動物研究会が、岡山大学の医 ・歯 ・薬 ・ 農 ・理学部、川崎医科大学、 ノー トルダム清心女 子大学、重井医学研究所、林原生物化学研究所、
その他機関の有志の参加を得て、 昭和57年12月 7日、岡山市桑田町、郵便貯金会館 において発会 した. 本研究会が、今後、 大学や学部、研究機関 のわ くを越えて, 実験動物 と動物実験 に関心のあ る方 々の集 まりの場 と して、 また、 知識 と情報の 交換の場 として役立ち、 それぞれの研究の発展 と、
地域における科学 の進展 にいささかなりとも寄与 す ることができれば幸いと考 える。会員皆様の積 極的など協力をいただき、本研究会 の着実な発展 をはか ってゆきたい。
近年、 医学 ・生物学関連 領域 の進展 に加えて、
新たに ライ フサイエ ンス研究が加わ り、実験動物 の質は飛躍的に向上 し、 多 目的の研究に対応でき るように改善が加え られつつあ ります。例えば, 各種の近交系、 ミュータ ン ト系、 ヒ ト疾患モデル 動物などが開発 され、各種研究に積極的に利用 さ れ るよ うにな って きま した。 また、SPF、 ノー トバイオー ト、無菌動物 な ど微生物制御 された実 験動物 も開発 され、微生物学 分野 の研究にとどま
らず広範囲の研究領域 に広 く使用 されるよ うにな って まい りま した。今後は、発生工学的手法、遺 伝子工学的手法を用いた細胞融合動物、遺伝子導 入動物 なども新 しい実験動物 と して登場 し、各種 の研究の場 において使用 されて くるもの とみ られ ています。
以上のような研究分野 とは別 に、製薬 ・食品工 業部門より生 産 される医薬 品、動物薬品、農薬、
さ つ
会長 猪 貴 義
食品、食品添加物 などの薬効 と安全性の検討は、
一段 と厳密性が要求 される時代を迎え、 この分野 で行 なわれ る動物 実験、生物検定、安全性試験に おいて も良質の実験動物の使用が不可欠 とな り、
GLP(GoodLaboratoryPractice)規制 にもとづいた動物実験が義務 づけ られるようにな って まい りま した。
以上のような分野の進展 とあいま って、 実験動 物 の開発 ・改良、良質の実験動物 の生産 ・維持 ・ 供給、 衛生、飼 育管理 など実験動物 自身の研究 も
「段 と重要性を加 えつつあ ります 。 他方、動物 実験 にたづ さわ る研究者 自身 も、 実験動物 や動物 実験法に関す る多 くの知識や情報 な しでは、 す ぐ れた研究成果を あげることが困難 な時代 とな って まい りま した。
実験動物 と動物実験 は不離不即の関係 にあ り、
車の両輪 とみ られて い ます。 各種研究において 新 しく提起 されてい る多 くの問題は、実験動物の 側にあ る研究者 と、動物実験の側 にある研究者が 相互 に知識と情報を交換 しあい、 協力 して問題の 解決 にあた らなければ、問題の解決が困難 である ことを示 してお ります。
本研究会は、 このよ うな関係を十分 に配慮 し, 会の運営にあた ってゆ くつ もりでお ります。幸い に して、本研究会 は現在 までのところ、実験動物 の側 の研究者 と、動物実験の側にあ りなが ら、実 験動物 に対 して深い理解 と関心のある研究者によ って組織され ま した。 専門領域を異にす る方 々の 集 まりであ りますが、 自由な雰囲気を維持 し、 十 分に話 し合い、討論を深め、力を合わせて、本研 究会の発展をはか ってゆ く所存であ ります。
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本研究会の発足 には、会員以外 の方 々か らも、
絶 えず激励 とど支援をいただきま した。 これ らの 方 々には引続 き本研究会の発展 のため にお力添え た まわ るよ う重ねてお願 いす る次第です。 また、
本研究会の設立に深 いご理解 とご支援をた まわつ
第
1回 岡 山 冥験 動 物 研 究 会 経 過 報 告
岡 山実験動物研 究会の構想 は昭和57年6月、
岡 山大学農学部畜産学科家畜育種学教室 と同歯学 部 口腔解剖第1講座 との合同 セ ミナーが歯学部 内 でお こなわれた際に発案 され た.
同年11月、 同研究会発足 の呼 びか け人 と して、
猪貴義教授 (岡山大 ・農)、永井虞教授 (岡 山大
・歯)、倉林譲助教授 (岡山大 ・医)が趣意書を 回覧 し、 第 1回の岡山実験動物研究会が発足す る ことに な った 。
会合は昭和57年12月7日 (火) 午后3時 よ り、 岡山市の郵便貯金会館2階会議室 において行 なわれ、26名 の参加者を得 た。
会合 にかか わる事務処理は上 記家畜育種学教室 と口腔解剖第 1講座が担 当 した。
まず、呼 びか け人 ・猪貴義教授 によ って 「岡山 実験動物研究会開催 に至 る経 緯
」
が説明 され、呼 びかけ人 ・永井贋教授 よ り猪教授 の会長 推薦がお こなわれ、満場一致で柔話 された。 ひきつづ き, 猪会長 より参加者の各部門 よ り 1名づつの世話人 が委嘱 され、 参加者の同意を得 た。猪会長 より世話人を理事 と呼称す るよ う提案が あ り、会則等 について は後 日理事会 にはか ること にな った。
ひきつづき 「岡山実験動物 研究会 の今後のあ り 方」が山下貴司教授 の座長 によ り討論 された。
た岡山大学長、 大藤 莫先生 と、 壷井医学研究所 長、妹尾左知丸先生 よ り祝辞をいただき、 「岡山 実験動物研究会報、第1号
」
の巻頭を飾 ることが で きました。 ここに、厚 くお礼 申 しあげ るととも に、 引続 き ご鞭確をお願いする次第です。常務理事 永 井 虞
今 回は講師 と して永井 贋教授 が 「実験動物 にお ける発生 のひずみの技 法別研 究法」と題 して講演
し、質疑をお こな った。
役員は次の通 りであ る。
井猪永
島事理務
会常
貴義 (岡山大 ・農 ・教 授) 贋 (岡山大 ・歯 ・教 授)
〝 倉林 譲 (岡山大 ・医 ・助教授) 理 事 鳥海 徹 (岡山大 ・農 ・教 授)
〝 小林 靖夫 (岡山大 ・理 ・教 授)
〝 田坂 賢二 (岡 山大 ・薬 ・教 授)
〝 山下 真司 (川崎医大 ・教 授)
〝 高橋 正 備 (ノー トル タム清心女 子 大 ・教授) 栗本 雅司 (林原生物化学研究所
・所長)
〝 沖 垣 達 (重井医学研究所 ・副 所 長)
さらに午后6時 より同会館 内において懇親会が 催され、 和気轟 々の うちに第1回岡 山実験動物研 究会を終 了 した。
次回は岡山大学農学部 内において土川清先生 (国立遺伝学研究所、 静岡実験動物研究会会長) を迎えて特別講演がお こなわれ る予定である。
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