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会長あいさつ

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Academic year: 2021

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あ い さ つ

会長あいさつ

A greeting from President of Okayama Association for Laboratory Animal Science

国枝 哲夫

Tetsuo Kunieda

岡山大学大学院環境生命科学研究科

Graduate School

of Natural Science and Technology, Okayama University

本年の1 月から岡山実験動物研究会の会長をつ とめることになりました岡山大学大学院環境生 命科学研究科の国枝哲夫です。会長就任にあたり ご挨拶申し上げます。これまで、岡山実験動物研 究会の常務理事、事務局担当として研究会活動に 関わってきましたが、このたび織田銑一前会長の あとを引き継ぎ会長に就任することになり、改め て長い歴史をもつ研究会を代表する立場につく 責任を感じるとともに、今後の研究会の一層の発 展に向けて私に何ができるかについて模索しつ つあるところです。 岡山実験動物研究会は 1982 年に岡山大学医学 部、歯学部、薬学部、農学部、理学部、文学部、 教育学部、川崎医科大学、岡山理科大学、ノート ルダム清心女子大学、林原生物化学研究所、重井 医学研究所などの研究機関の実験動物に関わる 研究者が集まって発足しています。設立の趣意書 では「本研究会は岡山周辺地域における実験動物、 動物実験関係者の知識と情報の交流、関連研究分 野の推進をはかるとともに、地域における科学の 進展に寄与することを目的としております。」と 述べられています。この点は 30 年たっても全く 変わっておらず、現在でも研究会活動の基本は、 1.地域における実験動物、動物実験関係者の知 識と情報の交流、2.関連研究分野の推進をはか る、3.地域における科学の進展に寄与する、こ とではないかと考えています。1 では、これまで も研究会の歴史では、当初は例えば、微生物的、 遺伝的に適正に統御された実験動物を供給し、使 用するという動物実験の質の向上に関わる知識 と情報の交換が、その後は遺伝子改変動物やゲノ ム解析といった新たな実験動物に関わる技術等 に関する知識と情報の交換が、さらに最近では、 動物愛護の精神に基づいた社会的に許容される 適正な動物実験の実施に関する知識と情報の交 換が行われてきました。今後も、時代の変化に応 じて必要な知識と情報の交換の場として研究会 が機能していくことが重要と考えています。織田 銑一前会長も強調されていますように、今後、岡 山県内で動物実験を実施している多様な研究機 関の情報交換の場として、また、広く中国、四国 地方の実験動物関係機関の情報交換の場として の機能を果たしていくことも今後の重要な課題 と考えています。2 では、これまでにも研究会が きっかけとなって県内の研究者の間で共同研究 が発展するなど、関連研究分野の発展に研究会が 果たしてきた役割は大きかったと考えています。 今後も、研究会の例会や研究会報を通してお互い の研究を知り、関係した研究者が協力する機会を 提供することで岡山における動物実験、実験動物 に関連した研究の推進に微力ながら貢献してい きたいと考えています。3は、漠然とした概念で すが、他の地域研究会と比べても岡山実験動物研 究会の特色の一つとなっているのはないかと思 います。私がこれまでに研究会に参加して強く印 象を受けているのは、研究会が実験動物学の狭い 範囲にとどまることなく、自然科学全般にわたる 広い範囲の話題について自由に討議し、情報を交 換していることです。いわば「サロン」的な雰囲 気が醸し出されるなかで、世代を超えて多くの研 究者が話し合うことは、地域における科学の伝承 と継続を通して研究会が地域における科学の進 展に様々な形で寄与しえる可能性を示していま すし、異分野の交流から新たな研究の方向が生ま れる可能性もあるのではないかと考えています。 研究会発足にあたっての猪初代会長の談話でも 「自由な雰囲気を維持し、十分に話し合い、討論 を深め、力を合わせて方向を探りながら、地道な 発展を図っていく」と記されています。この実験 動物学の既成の概念にこだわらない「自由な雰囲 気」を大切にして、自然科学全般を対象として、 研究会の幅を今後も広げていくことが重要と考 えています。 雑駁な内容になりましたが、これまで歴代の会 長をはじめとする多くの関係者によって培われ てきた研究会の歴史を大事にしつつ、今後の若い 研究者の方の積極的な参加による新たな展開も 期待して、岡山実験動物研究会会長への就任のご 挨拶とさせていただきます。 1 0123456789

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