九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
中心商業地における休日の駐車行動と駐車施策のあ り方に関する研究
辰巳, 浩
https://doi.org/10.11501/3142515
出版情報:Kyushu University, 1998, 博士(工学), 論文博士
3.3.3
都心エリア進入点選択モデルの構築
前節までの分析より得た選択肢集合および説明変数を用いて、 非集計 ロジットモデルによる都心エリア進入点選択モデルのパラメータを推定 した結果が表3 - 9である。
モデル1では、 方向性、 車線数、 混雑度、 都市高速道路利用可能性の 有無の4つの説明変数すべてを取り込み、 それに加えて選択肢固有ダミ ーを採用したモデノレである。 ここで、 選択肢固有ダミーはモデルの精度 が最も高くなるように設定している。 その結果、 的中率は80.6%、 尤 度比はO. 55 となった。 また、 推定されたパラメータの符号は、 車線数 および混雑度が矛盾した結果となっている。 すなわち、 車線数のパラメ ータの符号は負となっており、 このことは、 車線数が少ないほど効用が 高くなるということを表している。 同様に、 混雑度についてもパラメー タの符号は負となっている。 本モデノレでは混雑度をAHPウエイトとし て与えていることから、 混雑に対する満足度が高くなるほど、 すなわち 混雑していないほど効用が低くなるという結果となっている。 車線数に ついては、 車線が多い大通りほど混雑することから効用が低くなったも のとも読みとれるが、 ここでは別に混雑度を説明変数に取り入れている
ことから、 パラメータの符号が矛盾しているとみるのが妥当である。
そこで、 車線数と混雑度を説明変数から除いた結果を求めればモデノレ 2を得る。 的中率は80.6010、 尤度比はO. 55であり、 モデノレ1と同様の 結果である。 推定されたパラメータの符号は、 方向性、 都市高速道路利 用可能性の有無ともに妥当な結果である。 また、 t値についてみると、
方向性の値が16. 69と大きく、 都心エリア進入点選択に及ぼす影響が大 きいことが分かる。
ここで、 全サンプルの中で、 モデルでの選択が的中した割合を見てみ ると、 43.9%と低い。 とれは、 各サンプルが持つ情報としては、 出発地 が4種類、 目的ゾーンが3種類であり、 サンプル数は 1396個あるもの
個の進入点に配分していることも大きな原因である。 そこで、 目的ゾー ンをさらに細かく分けることも考えられるが、 一対比較の労力が大幅に 増大する上、 計算上の精度は多少向上したとしても、 実際には、 例えば 目的地が隣同士の2カ所で都心エリア進入点に違いが出るとは考えられ ず、 本質をついた改善策とはなりがたい。 それよりも、 ドライパーが都 心エリア進入点を選択する際、 同じ条件であっても、 毎回同じ経路を選 択するとは必ずしもいえず、 ま た、 ドライバーによっては、 例えばよく 知っている経路であるからといった理由で進入点が選択されることも考 えられる。 これらのことから、 都心エリア進入点選択モデルにおいて、
これを極めて細かい視点で非集計的に構築することには限界がある。 従 って、 各選択肢の選択確率からそれに従って配分し、 集計的に取り扱う
ことが望ましいといえ、提案モデルはそうした扱いに対するものである。
表3 - 9 パラメータの推定結果
説明変数 モデル1 モデル2
ハ。ラメータ t値 ハ。ラメータ t値
進入点1固有ダミー o. 2029 O. 726 ーO.3058
進入点2固有ダミー -0. 5087 -2. 014 進入点3固有ダミー 0.4867 1.904 0.4867 1. 904 進入点4固有ダミー o. 1882 1. 192 o. 2433 1. 426 進入点5固有ダミー -0. 7224 2. 044 -0. 0445 -0. 188 進入点6固有ダミー -0.7821 -2. 260 0.0921 o. 659 進入点7固有ダミー -0.2409 -1. 683 o. 0550 o. 427 進入点8固有ダミー -1. 1100 -2.981 一o.2358 -1. 367 進入点9固有ダミー -0.7213 -2. 488 -0. 0688 -0. 42 7 進入点1 0固有ダミー -0. 0082 -0. 053
方向性 3. 4602 16. 690 3. 4602 16.690
車線数 -0. 5087 -2.014
混雑度 -6. 3350 -2.876
都市高速使用可能性 0.2020 1. 242 o. 2020 1. 242
サンフ。ノレ数 1396 1396
尤度比 o. 55 O. 55
的中率(%) 80. 6 80. 6
3. 4
駐車ゾーンの設定
駐車ゾーンの設定は、 地理的にまとまりがあるとともに、 目的地、 各 駐車場の利用特性が互いに類似するものの集合となることが望ましいと いえる。 すなわち、 各駐車場の利用特性として、 都心エリア進入点およ び目的地について考察し、 その内容がいか に類似するかについて検討す るものである。
まず、 各駐車場について、 表3 - 10に示す都心エリア進入点と目的 地のクロス表を用い、 駐車場のグループ化を行った。 グループ化を行う 際、 都心エリア進入点分布、 目的地分布、 都心エリア進入点と目的地の マトリックス分布の3通りについて、 相関係数を算出した上でクラスタ ー分析を行った。 結果は、 図3-5"'7に示すとおりである《
図3 - 5に示す各駐車場の都心エリア進入点分布からみた分類では、
大 別すると シ ヨ ツパ ー ズ駐車場、 安国駐車場、 重松スカイ パークで構成 される天神北部地域、 地下街北駐車場、 綾杉駐車場で構成される天神中 東部地域、 地下街南駐車場、 福岡中央駐車場、 中央公園駐車場で構成さ れる天神南部地域の3つに分類される。 あるいは、 さらに細かくみれば、
地下街北駐車場と綾杉駐車場が非常によ く似た分布を示 している。 これ は東部方面から来る車に関し進入点10の利用割合が著しく高いためで あると考えられる。 また、 安田駐車場と重松スカイパークについても類 似しているが、 これは那の津通り、 昭和通り西側の進入点の利用割合が 高いためである。 地下街南駐車場と福岡中央駐車場についても同程度の 類似度をもっているが、 これは渡辺通り南の進入点7と国体道路西側の 進入点6の利用割合が高いことがその理由である。
以上の3グノレープはそれぞれで地理的にも同じブロ ックに存在してお り、 統合する ことについて、 特に問題はないといえる。
図3 - 6に示す各駐車場の目的地分布からみた分類では、 シ ヨ ツ パ ー ズ駐車場、 安国駐車場のペア、 独立 し た中央公園駐車場、 残りの地下街
ノミークの3つに分類される。 各グループについてそうした類似グループ が得られる理由を考察すれば、 シヨ ツパーズ駐車場と安国駐車場のぺア は、 目的地がショ ッパーズに集中しているという傾向がみられる。 この ことは、 共に目的地ショ ッパーズに対して買い物割引があり、 また、 距 離的にも近いことがそ の理由として考えられる。 一方、 地下街北駐車場、
地下街南駐車場は、 主要な目的地として、 岩田屋が際だっており、 続い て大丸、 イムズ、 ソラリア、 コアビブレ、 天神地下街などの商業施設に 同程度の割合で分布している。 綾杉駐車場、 福岡中央駐車場、 重松スカ イパークも主要な目的地として岩田屋があるという点で同じグノレープ と なっている。 中央公園駐車場が独立しているのは、 大丸、 ベスト電器が 主要な目的地となっており、 この点で他の駐車場とは異なった目的地分 布を示しているためである。
図3 - 7に示す都心エリア進入点と目的地のクロスによるマトリック スに関する相関係数を用いた分類ではシヨ ツパーズ駐車場、安国駐車場、
重松スカイパークの天神北部のグノレープ、 地下街北駐車場、 綾杉駐車場 の天神中部のグノレープ、 地下街南駐車場、 福岡中央駐車場、 中央公園駐 車場という天神南部のグノレープの3者に大別できる。 また、 天神南部の グノレープにおいては地下街南駐車場と福岡中央駐車場が特に類似してい ることが分かる。 すなわち、 結果的に進入点による分類と同じである。
以上の内容を踏まえ、 終局的に都心エリア進入点、 目的地の双方を考 慮、し、 両者のクロスによるクラスター分析結果を用いて、 駐車場をゾー ニングするとすれば、 北部、 中部、 南部の3つの駐車ゾーンに分類する ことが妥当であると考えられる。
場一寸車「駐一円 合計9563100030
25τ2145671250130τ2672530004014すむ
一844240130628
すL
l
一
4
一93
121一9一3
一2FOIl
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3
13一2η乙完乙一1i一円乙
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1 一m13010002021一郎一口42200222OIl-お一Goo-oGoo-GOO-2一06012Goo-004一日噌』A-
o 一羽21000001000一M一680120012001一幻
一210000O
OOo--
一5 一nu凶
69011n39n一弘噌,i-1,ょ 駐車場別の都心エリア進入点と目的地のクロス表
一円,LハUハUハUハUハUハUハUハUハUハUハV一つL一quη乙ハUハVハunuハU1iハUハUハUハV一円hu一ハUハVハUハUハUハVハUハUハVハUハUハU一ハU一ハU1iハUハUハUハVハUハVハUハvnvハV-1-Qd一
τ・Jnu--ハUハUハUハUハUハUハUハUハU7生文U1iハVハUハUハVハUハU1ムハUハU1i一つd一ハVハVハvnuハVハVハUハV1iハυハUハU7i宍unuハUハUハUハvnunuハU1iハV1i一つLQυ一 心エリア進入ハ、
5 6 7
o 4 31
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 0 0
0 o 0
0 4 31
0 9 9
0 0 7
o 0 1
o 2 3
0 0 2
0 1 0
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0 0 0
0 1 5
0 0 0
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0 o 0
0 14 27
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0 1 0
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1 2 2
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5 6 13
4 一お111000OGoo-一臼
一幻30
5GOOI--ol一お
一22
0220000000一8一270110002013一口
3 一mooooooGOOG--26211100GIGo--U一00100000OOOO--一OGoo-Goo-GOO-2 2 一日10200000002一印一640000005003一日一0100OGoo-GOO-2-11020Goo-010一6 1 一口00000000000一ロ一口31220002012一お一120200GOOGol-6一000000020000一2
表3 - 10
(その2 )
駐車場 合計ロお
1日6076日338
一ω 一ロ即 日以初M391刊9日必一問
一6 M幻一MM310mM5凶行一肌一8m“お93Uom469一m
一010GIGo--GOO-4一01000000OOGO--一02111000000or37io--002000OGEE-i
--一 一
。
一8打
。ω20339127一位
一1
20120000000一6
一0印
252GOOGol-
一幻 一112100503oo--U寸i
一
駐車場別の都心エリア進入点と目的地のクロス表
9 一01000000OOGO--一oo--00000200一4一052030002110
一凶
一59日651日07220一日
8 一10000000OOOO--T日5211003026
一約 一1ω0151000021一幻一016110302002一日
点
-13GIGo--
22 oo--一705521613398一O一114240005104一2一04
48
21705024一7入一7
一
一一l711
2
2
2一初一21一5一2一5
唯一一OGoo-oooOOOO--一380761207410-9一238291106177一7
一026511002
11057
一 一
一 一
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一
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一 020GIG-GIG-o一6一OGoo-oGOOGol-2一031240003021一6
一003100107101
一4
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一
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田
一111100
211GOO-8一01021GOO-ムOOO宇2051220oolo---3-1041002GIGo--oE1i14
一OGoo-oooOOOO--一030000002000一5一olo--ooooGoo ニ
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1
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0ooolo--5一0212300GIGo-
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表3一1 0
シヨツパlズ 安国
重松 地 綾
下 杉
往i北
地 福 中 下 岡 央 街 中 公 南 失 園
図3 - 5 都心エリア進入点分布による駐車場の分類
ユノ 女Fム『
中 地 地 絞 杉 福
重
ヨ 国 央 下 下 央岡中 松
、ン 公 {北主i 往南i
Jく 園
ズ
r-!-ー司.
f立国 重
松 地 綾 下 杉 街北
地下街南 福岡中央 中央公園
ショッパlズ
図3 - 7 都心エリア進入点分布と目的地分布による駐車場の分類
3.5
各駐車ゾーンにおける駐車場選択モデルの構築
3. 5. 1
モデルの説明変数について
各駐車ゾーン内における駐車場選択モデルを構築するにあたり、 説明 変数を決定する必要がある。 そこで、 考えられる駐車場選択要因を列挙 すれば4つの内容に大別され、 以下の諸特性が挙げられる。 すなわち、
第1は都心エリア内の走行距離(走行時間)、 駐車場入口が幹線道路沿 いにあるか否か、 都心コア部(中心部) の通過の有無といったドライバ ーの走行に対する負担や抵抗感が挙げられる。 第2は駐車場から目的地 までの移動特性であり、 徒歩距隊(徒歩時間)、 地下街や地下通路によ り天候の影響を受けずに目的地まで行けるか否か、 また、 信号や幹線道 路の横断があるか否かといった内容である。 第3は駐車料金や買い物割 引の有無といった経済的要因に関するものであり、 第4は駐車場入口で の待ち時間等が挙けfられる。
これらの説明変数について、 どのような形態でそデノレに取り入れるべ きかを考察する必要がある。 ドライバーの都心部の走行に対する抵抗に ついては、 一般のドライバーは都心エリア進入点の位置を意識していな いことから、 都心エリア進入点から駐車場までの走行距離(走行時間) を用いることは不適当であるといえる。 ところが、 2章より、 都心エリ ア進入点ごと の駐車場選択分布をみると、 都心エリア進入点付近、 すな わち、 走行抵抗の少ない駐車場の利用率が高いことから、 他の説明変数 により、 走行抵抗を取り入れる必要がある。 そこで、 都心エリア内での ドライバーの走行抵抗を感覚的に決定するAHPを用いることとする。
すなわち、 AHPにより算出されたウエイトを説明変数とすることによ り、 都心コア部の通過の有無や、 駐車場入口が幹線道路沿いにあるか否 かを含め、 実際の走行抵抗に即した評価を行うことができる。
93.3. 2と同様のアンケート調査により、 都心エリア進入点別に各駐
トを表3 - 11に示す。 ここで、 進入点ごとに3ゾーンの駐車場 全ての ワエイトの合計が1となっているが、 これは各ゾーンのパラメータの推 定を行う際に、 後述のように、 同一の効用関数を用いることに配慮、した ためである。 表より、 進入点7における地下街南駐車場や進入点 10に おける地下街北駐車場および綾杉駐車場など、 進入点からアクセスしや すく、 走行抵抗の少ない駐車場のワエイトが高くなっていることが分か る。
同様に、 駐車場から目的地までの歩行抵抗についても、 道のりや直線 距離を用いずとも、 信号数や地下街が利用できるか否か等を含めた 歩行 に関する総合的な評価をAHPのウエイトとして算出し、 説明変数とし て用いるものとするc 各目的地ごとに駐車場から目的地までの歩行抵抗 について、 9 3. 3. 2と同様のアンケート調査により一対比較を行い、 A HPのウエイトを算出した結果を表3 -12に示す。 ここでも、 走行抵 抗同様、 目的地ごとに3ゾーンの駐車場全てのウエイトの合計が1とな っている。 表より、 ショ ッパーズプラザを目的地とし、 ショ ッパーズ駐 車場に駐車する場合など、 歩行抵抗が少ない場合のウエイトが高くなっ ていることが分かる=
経済的要因では、 各駐車場の駐車料金については1時間当たりの料金 を用い、 買い物割引については、 その有無によってダミー変数を与える ものとする。 各駐車場の1時間当たりの駐車料金は表2 - 3に示すとお りである。 また、 買い物割引の有無については、 代表商業施設と駐車場 の問で駐車料金の割引契約がある場合には1、 ない場合には0を記入す ると表3 - 13に示すとおりである。
駐車場入口での待ち時間については、 後に本節で提案する駐車場選択 モデノレを用いてシミュレーションを行うことを考慮し、 各時刻j帯ごとの 平均駐車待ち時間の実測値とする(表3一14)。 すなわち、 各駐車場の 待ち時間について、 AHPのウエイトを用いることは、 シミュレーショ ンの中で刻々と変化する待ち時間に対して、 膨大な数の一対比較を行う 必要があり、 現実的でないといえる。
αコ
トー
進入点
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
表3 -11 走行抵抗に対する各駐車場のAHPウエイト
馬主 車 場
北部駐車ゾーン 中部駐車ゾーン 南部駐車ゾーン 合計
ショッハ。}ス。 安国 重松 地下街北 綾杉 地下街南 福岡中央 中央公園
0.214 O. 357 0.143 0.064 O. 079 0.025 O. 075 0.043
0.210 O. 300 0.090 0.090 0.110 0.067 0.067 0.067
O. 428 0.214 0.071 0.072 O. 072 0.031 O. 069 0.043
O. 276 0.210 0.114 O. 090 0.110 O. 044 O. 096 0.060
O. 015 0.045 0.045 O. 090 0.168 0.091 O. 273 O. 273
O. 029 0.087 0.087 O. 063 0.034 O. 272 O. 272 0.157
O. 094 0.075 0.019 O. 045 0.036 O. 339 O. 196 O. 196
O. 066 0.046 0.032 0.114 0.029 0.238 O. 238 0.238
0.048 0.048 0.048 O. 057 0.086 O. 118 O. 171 O. 426 0.066 0.050 0.027 O. 357 0.357 0.032 O. 055 0.055 0.428 0.214 0.071 O. 050 0.093 0.032 0.055 O. 055
αコ�コ
目的地
ミ'/31'ぐ�J,ご
岩田屋 大丸 イムズ ソラリア ジークス へやスト電器 天神ビソレ
コア・ヒゃ7ゃレ
福岡ピノレ 新天町 地下街
表3 -12 歩行抵抗に対する各駐車場のAHPウエイト
5主 車 場
北部駐車ゾーン 中部駐車ゾーン 南部駐車ゾーン
ショッハ。}ス 安国 重松 地下街北 綾杉 地下街南 福岡中央 中央公園
O. 497 0.219 0.015 O. 113 0.075 O. 049 O. 016 0.016
0.029 O. 086 0.029 O. 300 0.129 0.218 0.151 0.060
O. 032 0.032 O. 032 O. 158 0.044 0.421 O. 140 O. 140
O. 043 O. 072 0.029 O. 236 0.193 0.199 O. 115 O. 115
O. 038 O. 038 O. 022 O. 131 0.071 0.212 O. 367 0.122
O. 032 O. 032 O. 032 O. 136 0.066 O. 233 O. 233 O. 233
O. 055 O. 032 O. 018 O. 129 0.129 0.231 O. 063 O. 343
O. 111 O. 111 O. 111 O. 233 O. 100 0.210 0.080 0.044
O. 043 0.072 0.029 O. 245 O. 184 O. 199 O. 115 O. 115
0.075 0.043 0.025 0.279 O. 150 O. 199 O. 115 0.115
O. 048 0.048 0.048 0.279 O. 150 O. 166 O. 166 0.096
O. 043 0.086 O. 014 O. 292 0.137 0.228 0.110 0.091
合計
αD C心
目的地
ショッハ。}スや 岩田屋
大丸 イムズ ソラリア ジークス ヘマスト電器 天神ピノレ コア・ピプレ 福岡ビソレ 新天町 地下街
表3-13 目的地兄IJの各駐車場における買い物割引の有無
有=1, 無=0
店主 車 場
北部駐車ゾーン 中部駐車ゾーン 南部駐車ゾーン
ショッハ。}スや 安国 重松 地下街北 綾杉 地下街南 福岡中央 中央公園|
。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。 。
。 。 。 。 。 。 。 。
αコト仏
時刻帯
10時台 11時台 12時台 13時台 14時台 15時台 16時台 17時台 18時台
表3 -14
北部駐車ゾーン
ショッハ。}スや 安国
4 。
20 。
22 。
13 。
16 。
13 。
7 。
5 。
。
時刻帯別の各駐車場の平均駐車待ち時間
(分)
駐 車 場
中部駐車ゾーン 南部駐車ゾーン
重松 地下街北 綾杉 地下街南 福岡中央 中央公園
。 8 。 2 2 。
。 29 。 20 16 。
。 33 3 18 15 。
。 37 9 18 14 5
29 10 19 16 8
。 20 8 13 9 3
。 29 4 9 7 3
。 17 1 12 6 。
。 2 。 。 。
3.5.2
各駐車ゾーンにおける駐車場選択モデルの構築
前節で述べた説明変数を用いて、 各駐車ゾーンごとに、 非集計ロジッ
トモデルによる駐車場選択モデノレの構築を行う。 その際、 各駐車ゾーン ごとにパラメータの推定を行うことが考えられるが、 その場合、 同じ説 明変数であっても、 駐車ゾーンによってパラメータの値に差が生じるこ とが考えられる。 すなわち、 ある駐車ゾーンにおける全ての駐車場入口
の位置が近く、 各都心エリア進入点からの走行抵抗に大きな差がない場 合、 走行抵抗に関する説明変数のt値は/J \さな値となる。 ところが、 こ のモデルを他の駐車ゾーンに適用した場合、 走行抵抗の影響を十分に表 現することができない。 このように、 駐車ゾーン別にパラメータを推定
した場合には、 モデルの転用性が乏しくなり、 また、 新規の駐車場を建 設した場合、 その予測に大きな誤差を生じさせる可能性があるc ここで の駐車場選択モデノレは、 ドライパーの本質的な意識構造をモデノレ化する ことを目指すものであることから、 駐車ゾーンによって、 各説明変数の ハラメータが異なることは望ましくない。
そこで、 各駐車ゾーンの駐車場選択モデルを、 同一の効用関数により 推定することとした。 すなわち、 各駐車ゾーンの個人データをまとめて 同時に使用し、 選択肢を8カ所の駐車場として効用関数のパラメータを 推定する。 その際、 各個人の選択肢集合は当該駐車ゾーン内の駐車場と した。 この手法を用いることにより、 各駐車ゾーンにおける個人の選択 肢集合は各々の駐車ゾーンで別々にモデルを推定した場合と同様である《
通常よく行われる交通手段選択などの場合では、 各個人の選択肢集合に は重なりがある。 一方、 ここ での選択肢集合は各駐車ゾーンごとに独立
していることが特徴であるが、 パラメータ推定の計算手順には何ら変わ りはない。 結果は表3 - 15に示すとおりである。
モデノレ3では、 説明変数として、 選択肢固有ダミー、 走行抵抗、 歩行 ほ抗 、 駐 車料金、 買 い物割引の有無、 駐車待ち時間を採用しているR 尤
北部ゾーンが79.1%、 中部ゾーンが73. 1%、 南部ゾーンが74.0%とな っており、 良好な結果であるといえる。 また、 t値についてみると、 駐 車料金のそれが1. 903 と若干小さいものの、 いずれも説明力があると判 断できる。 しかしながら、 パラメータの符号についてみると、 駐車料金 が正の値となっている。 このことは、 駐車料金が高くなるほど効用が高
くなることを意味しており、 妥当な結果とは言い難い。
そこで、 駐車料金を説明変数から除外してそデノレを再構築した結果が モデル4である。 尤度比は 0.27、 全体の的中率は 75.7%であり、 モデ
ノレ3に比して尤度比、 的中率ともに殆ど変わらない結果である。 また、
各駐車ゾーンごとの的中率は、 北部ゾーンが79.6%、 中部ゾーンが 73.1 %、 南部ゾーンが74.3%となっている。 tイl宣についてみると、 い ずれの説明変数も卜分な説明力を持つといえ、 中でも、 走行抵抗および 歩行抵抗の値が高く、 ドライパーの駐車場選択においては地理的な要因 が大きな影響を持っと考えることができるc また、 各パラメータの符す はいずれも妥当な結果となっている。
ここで、 駐車料金が説明変数として採用されなかったが、 福岡市天神 地区の場合、 駐車料金に大きな差がなく、 ドライバーは駐車場選択の際 に、 駐車料金をさほど考慮しないといえ、 買い物割引の有無による経済 的差異を重視しているといえるc
モデル4は、 新たな需要が発生した場合などの、 各ゾーンにおけるド ライバーの駐車場選択行動の予測に用いることができる。 しかし、 新規 に駐車場を整備した際、 すなわち、 選択肢が増えた場合、 モデノレの構造 上、 モデル4をそのまま適用して需要を予測することができない。 すな わち、 選択肢固有ダミーや選択肢固有変数は、 既存の選択肢間の相対的 関係を規定するものであり、 新たに追加した選択肢に対しての効用関数 値が考慮できるものでないという問題がある。 こうした場合は、 基本的 に説明変数として共通変数のみを用いモデノレを構築することである。
そこで、 モデル4で採用した変数のうち、 共通変数のみを用いてモデ ルを再構築すれば、 その結果は同表中のモデノレ5となる。 尤度比は0.20
中率ti全体で73.5%と殆ど変わらない。 各駐車ゾーンごとの的中率は 北部ソーンが78.3%、 中部ゾーンが
62.3%、 南部ゾーンが73.8%とな った。 t値については、 いずれの説明変数も十分な説明力を持ってい ミ といえ、 また、 パラメータの符号も妥当な結果であるo
このように、 モ デノレ4に比して精度が幾分低下するものの
、良好な結果であるといえる 以上のように、 2 つのモデルを構 築したが、 精度的にはモデ、パ
ー
円 が優れていることから 選択肢の増加がない場合の 需要予測にはモー、L
4を用い 新規駐車場の整備を検討する場合ではモデノレ5を用いるどい ったように、 両者を使い分けることを推奨するものである。
表3 - 15 パラメー タの推定結果
( ) : t値 < >:サンフ。ノレ数
説明変数 モデル3 モデル4 モデル5 選択肢固有ダミー -0. 43182 一O.96810
(ショッハ。ース。) (-2. 259) (-4. 838) 選択肢固有ダミー 1. 28743 1. 14921
(地下街北) (5. 185) (4.912) 選択肢固有ダミー O. 65935 0.46349 (福岡中央) (4. 404) (4.343)
走行低抗 7. 12497 7.48165 5. 92022
(11. 155) (12.004) (11. 254)
歩行抵抗 6. 37294 6. 75607 4. 58967
(10.298) (11. 442) (10.485)
駐車料金 O. 00633
(1. 903)
買い物割引 2.00051 1. 95670
(7. 584) (7.526)
駐車待ち時間 -0. 06041 一O.04976 -0. 02587 (-5. 773) (-5.669) (-4. 553)
尤度比 O. 27 O. 27 0.20
シ三ツハ。ースゃく181> 73. 2 73. 9 70. 6
安国く111> 70. 0 70. 6 70.0 重松く18> 94. 2 94. 2 94. 2 北部駐車ゾーン計く310> 79. 1 79. 6 78. 3 的 地下街北く147> 73. 1 73. 1 62. 3
中 綾杉く65> 73. 1 73. 1 62. 3
一τ千か二
中部駐車ゾーン計く212> 73. 1 73. 1 62. 3
% 地下街南く247> 68. 5 68. 5 64. 9
福岡中央く171> 70. 6 71. 3 74.4 中央公園く157> 83.0 83.0 81. 7 南部駐車ゾーン計く575> 74.0 74. 3 73. 8 全体く1097> 75. 4 75. 7 73. 5
3. 6
駐車ゾーン選択モデルの構築
3. 6.
1モデルの説明変数について
駐車ゾーン選択モデルを構築する際の説明変数としては、 都心エリア 進入点から駐車ゾーンまでの走行抵抗、 駐車ゾーンから目的地までの歩 行抵抗、 駐車料金や駐車ゾーン内に買い物による駐車料金割引制度が利 用できる駐車場があるか否かといった経済的要因、 駐車ゾーン内の駐車 場の平均駐車待ち時間が考えられる。 また、 とれらに加え、 前節で構築 した駐車ゾーン内における駐車場選択モデルより算出したログサム変数 を取り入れることにより、 ネステイ ツドロジットモデノレとしてモデルを 構築することが考えられるc
走行抵抗については、 都心エリア進入点別に各駐車ゾーンまでの走行
抵抗について、 S 3. 3. 2と同様のアンケート調査により一対比較し、 A HPにより算出したウエイトを説明変数とする(表3 - 16)。
同様に、 歩行抵抗について も、 各目的地に対して、 各駐車ゾーンに駐 車した場合の歩行抵抗を一対比較し、 AHPにより算出したワエイトを 説明変数とする(表3 - 17)。
経済的要因としては、 前節の結果を踏まえ、 駐車料金は採用せず、 駐 車ゾーン内に買い物割引が利用できる駐車場があるか否かを説明変数と して採用する ものとし、 その内容を0-1変数で表せば表3 - 18 のと
おりである。
駐車待ち時間については、 ここでもS 3. 5. 1と同様の理由により、 時 刻帯ごとの各駐車ゾーンにおける駐車待ち時間の実測値の平均値を説明 変数とする(表3 - 19)。
表3 - 16 走行抵抗に対する各駐 車 ゾーンのAHPウエイト
進入点 駐車ゾーン 合計
北部 中部 南部
0.714 0.143 O. 143 2 O. 600 O. 200 O. 200 3 0.714 0.143 0.143 4 O. 600 O. 200 O. 200 5 0.105 O. 258 O. 637 6 O. 202 O. 097 O. 701 7 O. 188 0.081 O. 731 8 0.143 O. 143 0.714 9 0.143 0.143 0.714 10 O. 143 0.714 O. 143 11 0.714 O. 143 O. 143
表3 - 17 歩行抵抗に対する各駐車ゾーンのAHPウエイト
目的地 駐車ゾーン 合計
北部 中部 南部 シヨツハ。ース、 0.731 0.188 0.081
岩田屋 0.143 O. 429 0.429
大丸 O. 097 O. 202 O. 701
イムズ 0.143 O. 429 O. 429
ソラリア O. 097 O. 202 O. 701
ジークス O. 097 O. 202 O. 701
へやスト電器 0.105 O. 258 O. 637
天神ビ、ノレ O. 333 O. 333 O. 333 コア・ピプレ 0.143 O. 429 O. 429
福岡ビノレ 0.143 O. 429 O. 429
新天町 O. 143 O. 429 O. 429 地下街 0.143 0.429 O. 429
表3 - 18 目 的地別の各駐車ゾーンにおける買い物割引の有無
有=1, 無二O 目的地 駐車ゾーン
北部 中部 南部
ショツハ。ースや 。 。
岩田屋 。 。 。
大丸 。 。
イムズ 。 。 。
ソラリア 。 。 。
ジークス 。 。 。
ヘマスト電器 。 。
天神ヒソレ 。 。 。
コア. t、プレ 。 。 。
福岡ビノレ 。 。 。
新天町 。 。 。
地下街 。 。 。
表3 - 19 時刻帯別の各駐車ゾ ー ンの平均駐車待ち時間
(分) 時刻j帯 駐車ゾーン
北部 中部 南部
10時台 4
11時台 7 15 12 12時台 7 18 11 13時台 4 23 12 14時台 6 20 14 15時台 4 17 8
16時台 2 17 6 17時台 2 9 6
18時台 。 。
3. 6. 2
駐車ゾーン選択モデルの構築
前節で述べた説明変数を用 いて、 パラメータを推定した結果 が表3 - 20 である。 モデノレ6 は、 説明変数として、 選択肢固有ダミー、 走行抵
抗、 歩行抵抗 、 買い物割引の有無 、 平均駐車待ち時間 、 ログサム変数の 全てを採用した場合である。 ここで、 ログサム変数 はモデノレ4に基づい て算出している。 尤度比 はO. 70, 的中率は 92.7%と非常に再現性の 高い モデノレであるといえる。 パラメータの符号も全ての説明変数にお い て妥当な結果となっている。 しかしながら、 t値については、 走行抵抗 と歩行抵抗の値は十分に高く、 駐車ゾーン選択に大きな説明力を持つ変 数であると いえるものの、 買い物割引の有無、 駐車待ち時間については その説明力は必ずしも 十分であると はいえない。 また、 λについてみる
と、 その値は0.190であり、 0と1の間に あることから、 妥当な結果で あるものの、 その 値 は小さく、 t値も0.896であり、 有意水準5%で棄 却される。 これらのことから 、 駐車ゾーン選択と駐車場選択 は相互に独 斗であると解釈できる。
そこで、 変数選択を行うことにより モデルを再構築すれば、 その 結 果はモデノレ7に示すとおりである。 尤度比0.70、 的中率92.7%であり モデル6に比して同様の精度となっている。 また、 パラメータの符号 は いずれも妥当な結果であり、 t値も 十分に高く、 良好なモデルであると いえる。 ここで、 選択肢固有ダミー は北部駐車ゾ)ンの みとなっている。
これは、 説明要因を走行抵抗と歩行抵抗および平均駐車待ち時間とした 場合、 中部駐車ゾーンの選択肢固有ダミーのt値 が1以下の 小さな値と なったためである。
このように、 ドライパーの駐車ゾーン選択については、 走行抵抗と歩 行抵抗および平均駐車待ち時間によ って十分に表現すること ができ 、 ま た、 このことを踏まえれば、 駐車ゾーン は地理的要因と駐車待ち時間に 基づいて選択されていると解釈できるc
表3 - 20 パラメータの推定結果
( ) : t値 < >:サンフ。ノレ数 説明恋数 モデル6 モデル7 選択肢固有ダミー o. 36057 0.34582
(北部駐車ゾーン) (1. 288) (1. 850) 選択肢固有ダミー 0.32621
(中部駐車ゾーン) (1. 171)
走行抵抗 4. 30357 4. 75265
(10.456) (15. 178)
歩行抵抗 3.97371 4.61291
(5. 353) (21. 767)
買い物割引 O. 15552 (0. 380)
平均駐車待ち時間 -0. 03826 -0.03841 (-1. 191) (-2.112)
λ O. 19037
(0. 896)
尤度比 O. 70 O. 70 的 北部駐車ゾーンく310> 92. 6 92. 9 中 中部駐車ゾーンく212> 91. 5 91. 3
ヰ一少ーユで
南部駐車ゾーン<575> 94. 0 93. 9
%
」ーー・ 全体く1097> 92. 7 92. 7
3. 7
要約
本章では、 都心部におけるドライパーの駐車場選択行動について分析 を行った。 その際、 ドライパーは都心部進入点、駐車ゾーン、 駐車場と いう3段階の選択を行うと仮定し、 まず出発地を類型化した上で都心部 進入点選択モデルの構築を行った。 つぎに、 駐車ゾーンを設定し、 駐車 ゾーン内における駐車場選択モデノレの構築を行った。 さら に、 駐車ゾー ン選択モデノレの構築を行い、 都心部における一連の選択行動モデノレを提 案した。 ここで、駐車場選択の前に駐車ゾーン選択を行うことの意味は、
駐車場選択モデル構築の際に、 実際には選択肢とならな い駐車場を排除 するところにあり、 ある意味では駐車場選択モデルの選択肢集合を決定 するシステムとして駐車ゾーン選択モデノレが存在するとみることもでき
る内
得られた成果を要約すれば、 以下のとおりである。
( 1 ) ドライバーの出発地について、 都心エリア進入点分布を用いてク
ラスター分析による類型化を行った結果、 中央区 ・ 西区型、 博多区型、
南区型および東区型の4つに分類できるといえる。
( 2 ) 非集計ロ ジッ トモデノレによる都心エリア進入点選択モデルの推定 を行った結果、 説明変数として出発地と目的地に対する進入点の方向性 と都市高速道路利用可能性の2つが採用された。 中でも方向性は都心エ リア進入点選択に大きな影響を及ぼす要因であるといえる。 また、 方向 性についてはAHPウエイトを説明変数として用いるものとした。 提案 されたモデルは表3 - 9のそデル2のとおりであり、 尤度比 0.55、 的 中率80.6%の精度を得た。
( 3 ) ドライバーの都心エリア進入 点分布および目的地分布により、 本
図った。 その結果、 福岡市天神地区の中心商業地においては北部、 中部、
南部の3つの駐車ゾーンに分類できることが明らかとなった。
( 4 )分類された3つの駐車ゾーン内における駐車場選択モデル の構築 を行った。 ここでも非集計ロジットモデルを用いたが、 各々の駐車ゾー ンにおけるモデルに対し 、同一の効用関数によりパラメータを推定した。
その結果、 説明変数としては、 走行抵抗、 歩行抵抗、 買 い 物割引の 有無、
駐車待ち時聞が採用された。 また、 走行抵抗と歩行抵抗については、 定 旦的に表しにくい様々な要素が含まれることから、 A I-1 Pにより算出し た各駐車場のウエイトを用いた。 結局、 得られたモデノレは表3 - 15 の モデル4のとおりであり、 その尤度比は 0.27、 的中率は全体で 7 5.7%
であり、 良好なモデノレを得ることができた。
( 5 )駐車ゾーン内に新たな駐車場が整備された場合の需要予測に対応
するため、 共通変数のみを用いた駐車場選択モデルを構築した。 その結 果は表3 - 15 のモデノレ5に示すとおりであり、 尤度比 0.20、 的中率 73.5010の良好なモデノレを得ることができた。
( 6 )駐車ゾーン選択モデノレを非集計ロジットモデノレにより構築した。
得られたモデルは表3 - 20 のモデル7のとおりであり、 その結果、 尤 度比 0.70、 的中率92.7%と非常に精度の高いモデノレを得ることがで き た。 説明変数としては、 走行抵抗と歩行抵抗および平均駐車時間が採用 され、 このことから、 駐車ゾーンの選択が地理的な要因と駐車時間によ り説明できることが明らかとなった。 なお、 ネステイ ツドロジットモデ ルによるモデル化を試みたが、 λの値が小さく、 このことから、 駐車ゾ ーン選択と駐車場選択は相互に独立であると解釈しても十分である。
<参考文献>
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8 )交通工学研究会編;やさしい非集計分析, 交通工学研究会, 1993
9 )辰巳浩, 得木武, 外井哲志;中心商業地における駐車場選択行動に 関する研究, 日本行動計量学会第21回大会発表論文抄録集, 1993
10)土木学会;非集計行動モデノレの理論と実際, 土木学会, 1995
11 )辰巳浩, 樗木武, 李相光, 后国権;ドライバーの意識からみた都心 部駐車場所の利用特性に関する一考察, 第 15回交通工学研究発表会論 文報告集, 1995
12) H. Tatsumi, T. Chishaki, K-Y. Lim, Y. Kajita; A STUDY ON THE USE AND CHOICE OF PARKING PLACE IN CENTRAL BUSINESS DISTRICT, Iniernational Conference of Urban Engineering in Asian Cities in the 21st Century, 1996
13)辰巳浩, 樗木武, 林基栄, 梶田佳孝;休日の中心商業地における 路外駐車の駐車時間分布に関する一考察, 九州大学工学集報, Vo1.70,
No.3, pp.227"-'234, 1997
る駐車ゾーンの選択に関する研究, 九州大学工学集報, Vo1.70, No.5,
pp.501'"'-'509, 199 7
15)辰巳浩, 樗木武, 上谷康晴, 黄仁植;中心商業地における駐車場利 用者の都心エリア進入点選択に関する研究, 九州大学工学集報, Vo1.71,
No.1, pp.1'"'-'8, 1998
16)辰巳浩, 樗木武, 黄仁植;休日の中心商業地における駐車場選択 モデノレの構築, 九州大学工学集報, Vo1.71, No.2, pp.'"'-' , 1998
第4章
ドライバーの駐車場利用特性の分析
4.1 序
4.2 ドライパーの到着時刻に関する分析 4.2.1 ドライパーの到着実態の分析
4.2.2 出発地と時刻帯別到着台数の関係 4.2.3 目的地と時刻帯別到着台数の関係 4.3 ドライバーの駐車時間分布に関する分析
4.3.1 観測データに基づく駐車時間分布モデノレの構築
4.3.2 アンケートデータに基づく駐車時間分布モデルの構築
4.4 各駐車場の駐車待ち時間および台数に関する分析 4.5 各駐車場の在庫台数に関する分析
4.6 要約 参考文献
4.
1 序
実際に駐車場計画を行う上では、 単にドライバーの駐車場選択行動や その意識を把握するだけでは不十分であり、 対象地区全体の駐車場の利 用状況を把握することが求められ、 また、 駐車待ち行列の低 減、 駐 車 場
利用の均衡化、 新たな駐車場の整備等の検討が必要である。
こうしたことから、 本研究では、 時間変化 により刻々と変化する地区 内の駐車場利用状況をシミュレーションモデルにより表現し、 それを踏 まえて駐車施策を検討することを目指すものであるが、 そのためにはド ライパーの駐車場利用特性をより的確に杷握する必要がある。
また 、 本 研 究では、 第 3 章において構 築した駐 車 場選 択モデルを用い
てシミュレーションを行うが、 その際、 何人の入力デ ータとして到着時 刻、 出発地、 目的地が必要となる。 しかしな がら、 本研究では到着時刻 については実態調査 により既知であるものの、 出発地と目的地について はアンケー ト 調査に基づいているために、 全てのドライバーのデータは
把握できていな い内
各ドライバーの駐車時間についても、 調査時間内に入庫し 出庫した車 については把握しているが、 調査終了後に出庫した車についてはその駐 車時間を推定する必要がある。 また、 駐車時間は、 入庫時刻帯や出発地、
目的地などの要因により、 その分布は異なると考えられるc
そこで、 本章では休日におけるドライバーの到着時刻、駐車時間分布、
各駐車場の駐車待ち 時間および在庫台数について分析を行うものである。
ドライ バ ー の到着時刻 については、 まず、 その到着実 態を把 握し 、 さ らに出発地および目的地と時刻帯別到着台 数の関係を分析するc その結 果を踏まえ、 本研究ではドライパーの出発地および目的地が未知の場合 には、 各出発 地および目的地の到着車割合に従って乱数を発生させて推 定するものとするc
また、 駐車時間分布については、 まずは閉門時刻まで観測調査した駐
果を踏まえて駐車時間分布のモデノレ化を試みるものである。 さらに、 出 発地、 目的地等が駐車時間分布に及ぼす影響を考慮、するため、 アンケー
トデータに基づいた駐車時間分布推定モデノレの構築を行うものとする。 在庫台数分布および駐車待ち時間分布については、 その実態と特性を 把握せんとするものである。
4.2
ドライバーの到着時刻に関する分析
4. 2. 1
ドライバーの到着実態の分析
駐車行動シミュレーションを実行する際、 各ドライパーがいつ 到着す るかをデータとして入力する必要がある。 そこで、 92.2.5 で行った駐 車実態調査より、 ドライパーの到着時刻について分析を行う。 まず、 ふ 駐車場における分析対象時間内の到着台数を集計し、 さらに各駐車場容
量から回転率を算出した結果が表4- 1である。 本表より、 8カ所の駐 車場全体で分析対象時間である10:00から18: 59の聞に5383台の至IJ 車が存在している。 それに対し、 全駐車場における 駐車容量の合計は 2114台であり、 回転率は2.55 となる。
個別の駐車場についてみると、 中央公園駐車場の到着台数が 1068ム と最も多く、 次いで地下街南駐車場の 9 91台である。 また、 最も到着 台数の少ない駐車場は重松スカイパークで342台であるハ
回転率についてみると、 地下街南駐車場が 4.0 3と最も高く、 次いで 地下街北駐車場で3.71 となっている。 また、 最も回転率の低い駐車場 は重松スカイパークで1.37 、 僅差で安田駐車場が1.39である。 地下街 北駐車場と地下街南駐車場の回転率が高い理由としては、 これらの駐車 場が天神地区の中心部に存在し、 代表的な商業施設に近く、 そのこ とに 加えて、 都心部進入点からアクセスしやすいことが挙げられる。
各駐車場における時刻帯別到着台数は表4-2に示すとおりである。
また、 全駐車場の到着台数分布を示したものが図4 - 1である。 図より
10 IJ寺台の到着割合が最も高く、 11 時台ではその割合が減少し、 12時台 になると再び増加することが分かる。 また、 1 3時台になると減少する が、 1 4 、 1 5時台は増加し、 それ以降は時刻とともに減少している" 10 H寺台が最も高い理由としては、 商業施設の開店時刻が概ね 10 時である
ことが挙げられる。
おりである。 図より、 ショ ッパ ーズ駐車場、 地下街北 駐車場、 地下街南 駐車場、 福岡 中 央駐車場では、 10時台の到着割合が最も高く、 11時台 になるとその割合は大きく減少していることが分かる。 一方、 その他の 駐車 場についてみると、 特に安国駐車場と重松駐車場は 10時台の到着 割合が極めて低く、 安国駐車場では 14時台にピークを迎え、 重松スカ イパークについては 12時台にピークを迎えている。 これは、 前者の4 カ所の駐車場ではその魅力度が高く、 最初にこれらの駐車場に到着が集 中し、 これらの駐車場が満車になると他の駐車場へと割り振られ、 それ らの到着割合が増加することがその原因と考えられる。
表4 - 1 各駐車場における到着 台 数と駐車 容量および回 転率
---ー-ー~・司
到着台数(台) 駐車場容量(台) 回転率ショッハ。ースゃ駐車場 666 197 3. 38 安国駐車場 626 450 l. 39 重松スカイパーク 342 250 l. 37 地下街北駐車場 460 124 3. 71 綾杉駐車場 468 196 2. 39 地下街南駐車場 991 246 4. 03 福岡中央駐車場 762 245 3. 11 中央公園駐車場 1068 406 2. 63
メ口〉、
計 5383 2114 2. 55