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新 製 品 新 技 術 ・ NEW PRODUCTS AND NEW TECHNOLOGIES

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神戸製鋼技報/Vol. 64 No. 1(Apr. 2014)

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概 要

 製鉄プロセスにおいて温度管理は重要であり,とくに 加熱炉・反応炉等では1,300℃を超えるような高温下の 温度計測ニーズは多い。一般に,高温域の温度計測には 熱電対や放射温度計を用いるが,炉内で測定対象が移動 する場合(例えば本誌p. 5 記載のFASTMETⓇ 注)の回転 炉炉床),離散的な場所をスポット的には測温できるが,

プロセス内の連続的な温度変化を得ることは難しい。そ こで我々はプロセス解析ツールとして,測定対象の傍に 配置し,高温下で数十分の間,無線通信により遠隔で測 定可能なセンサを開発した。開発センサは,測定対象と 共に移動しながら測温することで,プロセスに追従して 時間・空間的に連続した温度履歴・分布を得ることがで きる。

本技術・センサの特徴

  2 層構造の断熱筐(きょう)体内に,熱電対と無線機 能を実装したセンサ回路(ZigBeeTM/2.4GHz/消費電力 tpy. 0.3mW/動作温度150℃),耐熱電池(容量800mAh/

動作温度150℃)および氷を充填した開口付容器を内蔵 させた(図 1,表 1)。比熱が大きく,動作温度域に融点・

沸点の 2 つの相転移(潜熱)がある氷を内蔵することで,

熱容量を利用して内部の温度上昇速度を抑えて,センサ の小型化と耐熱性能を両立させた。

 測温・耐熱性能評価のため加熱炉に本センサを装入し,

炉内温度を約15分間連続で測定した結果を図 2に示す。

1,300℃超の環境下においてもセンサ内部は動作温度

(150℃)以下を維持し,無線通信によって炉外から熱電 対出力を測定できた。測温値は最終到達温度1,460℃に 対し誤差20℃以内で安定していた。

まとめ

 本センサにより,1,300℃を超える炉内のセンシング 情報を無線通信でプロセス外へ伝送する技術を確立した。

最初の事例として,ITmk3商用プラントの回転炉炉床 へ適用し,炉内反応プロセスの温度履歴と炉内温度分布 の実測に初めて成功し,操業条件の改良に寄与した。今 後,鉄鋼上工程など,広く高温プロセスへの応用展開を 進めていく。

図 1 センサの内部構造と外観

表 1 センサの主要仕様

新 製 品 ・ 新 技 術

NEW PRODUCTS AND NEW TECHNOLOGIES

1,300℃超の高温下にも耐える遠隔温度測定技術

迫田尚和* 1・毛笠光容* 1・丸山政克* 2

* 1 技術開発本部 生産システム研究所

* 2 技術開発本部 開発企画部

問合わせ先:技術開発本部 生産システム研究所 TEL:(078)992-5613 FAX:(078)992-5530

図 2 センサ性能評価実験結果

脚注) FASTMETは当社の登録商標である。

参照

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