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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

Correlations between oxidative stress and blood lipids in men are stronger than in women

(酸化ストレスと血清脂質の相関性は、女性よりも男性のほうが強い)

薬学研究科 薬学専攻 医薬品評価薬学 東風平 秀博

酸化ストレスは、生活習慣病に起因するアテローム性動脈硬化症の原因 の1つである。我々は、酸化ストレスは酸化LDLに関連し、抗酸化力と TG の間に負の相関があることの報告を行った。低密度リポタンパク質(LDL)

のうち粒子サイズが小さく比重の重いsmall dense‐LDL(Sd-LDL)は、血 管壁を透過しやすく,LDL受容体に対する親和性が低いため血液中での停 滞時間が長く,容易に酸化され血管壁内において変性 LDL になりやすく、

動脈硬化惹起性が高いと考えられている。さらに、動脈硬化による血管障 害の性差は大きいことが知られているが、血液中の酸化ストレスと脂質の 相関関係の性差は明らかにされていない。本論文は、アテローム性動脈硬 化の要因として、血液中の酸化ストレスと脂質の相関関係の性差を明らか にする目的で行った。

成人男女集団検診受診者を対象とし、50 歳以下の男性 57 名、女性 27 名、51歳以上男性 41名、女性 24名に分けた。酸化ストレス度は、Diacron- Reactive Oxygen Metabolites (d-ROMs) テスト、抗酸化力は、antioxidant potential using Biological Antioxidant Potential (BAP)テストを用 い、TC,LDL-C、HDL-C、TG、アポリポタンパクB(ApoB)、小粒子低比重リポ 蛋白(LDL)を測定。統計分析は、回帰分析を行い、相関性の検討を行っ た。

男性ではd-ROMsテストと酸化LDLの間に強い正の相関があったが(R =

0.480、P <0.0001)、女性では相関がありませんでした。男性ではBAPテ ストとTGの間に強い負の相関があり(R = -0.571、P <0.0001)、女性で はBAPテストとTGの間に負の相関がありました(R = -0.344、P = 0.0133)。 女性の「50歳未満のグループ」でd-ROMsテストと酸化LDL の間に正の相 関があり(R = 0.399、P = 0.0393)、「50歳以上のグループ」では、相関 はありませんでした(R = -0.00656、P = 0.976)。

男性の酸化ストレスと酸化 LDL の相関、抗酸化能と TG の相関は女性よ りも強いことが明らかになった。 脂質と酸化ストレスの相関関係の性差 については、エストロゲンなどの影響が考えられた。 男性は血液中の酸

(2)

化ストレスを減少させることが、アテローム性動脈硬化を予防するために 女性より重要であることが明らかにされた。

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