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佛教学研究 第67号 004小野嶋, 祥雄「吉蔵教学に於ける般若思想と仏性思想の融即」

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Academic year: 2021

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古蔵教学に於 ける般若思想 と仏性思想の融即

序 論 嘉 祥 大 師 吉 蔵 (五 四 九 -六 二 三 年 、 以 下 、 吉 蔵 と 略 ) の 中 心 思 想 は 、 鳩 摩 羅 什 訳 ﹃ 中 論 ﹄ ・ ﹃百 論 ﹄ ・ ﹃ 十 二 門 論 ﹄ 等 を 基 盤 と し た 般 若 思 想 に あ り 、 そ の 般 若 思 想 の 特 色 と し て は 、 ﹃ 浬 薬 経 ﹄ 等 の 如 来 蔵 系 経 論 に 説 か れ る 仏 性 ・ 如 来 蔵 ・ 自 性 清 浄 と い っ た 思 想 を 融 即 し た も の で あ る こ と が 挙 げ ら れ る 。 こ う し た 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 に つ い て は 、 従 来 よ り 様 々 な 観 点 よ り 論 じ ら れ て い る が 、 平 井 俊 栄 氏 の 研 究 が 基 準 と な る も の で あ り 、 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 は ﹃ 浬 繋 経 ﹂ の ﹁ 師 子 吼 菩 薩 品 ﹂ に 依 拠 し て 行 わ れ 、 そ れ は 河 西 道 朗 や 吉 蔵 の 師 で あ る 興 皇 寺 法 朗 (五 〇 七 -五 八 一 年 ) の 影 響 に よ る も の で あ る こ と を 明 ら か に し て お ら れ 恥 。 本 稿 に 於 い て も 、 こ の 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 が 持 つ 特 色 と 、 そ の 思 想 的 背 景 に つ い て 検 討 を 加 え て い き た い と 考 え て い る が 、 こ の 問 題 を 考 え る に あ た り 、 入 矢 義 高 氏 の 論 考 で あ る ﹁ 空 と 浄 ﹂ の 中 で 指 摘 さ れ て い ② る 事 柄 を 参 照 と し た い 。 入 矢 氏 の 研 究 は 、 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 に つ い て 述 べ ら れ た も の で は な い が 、 こ の 中 で 指 摘 さ れ て い る 事 柄 は 、 中 国 仏 教 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 を 考 え る 上 で 、 非 常 に 重 要 な 指 摘 が な さ れ て い る 為 で あ る 。 入 矢 氏 の 研 究 は 、 唐 代 の 禅 宗 に お け る ﹁ 空 ﹂ と ﹁ 自 性 清 浄 ﹂ の 融 即 と い う 問 題 に つ い て 検 討 を 加 え た も の で あ 一53一

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吉 蔵 は こ れ ら ﹁ 師 子 吼 菩 薩 品 ﹂ の 文 に 従 っ て 仏 性 を 中 道 と 定 義 し 、 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 と を 融 即 し て い る の で あ る 。 な お 、 以 上 の よ う な 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 は 、 吉 蔵 の 独 創 で は 無 く 河 西 の 道 朗 の ﹁ 浬 繋 義 疏 ﹂ と 吉 蔵 の 師 で あ る 興 皇 寺 法 朗 の 影 響 が あ っ た こ と が 平 井 俊 栄 氏 に よ っ て 明 ら か に さ れ て い る 。 平 井 氏 は 吉 蔵 の ﹃ 大 乗 玄 論 ﹄ 巻 三 ﹁ 仏 性 義 ﹂ を 検 討 し た 結 果 、 次 に 示 す 記 述 か ら 、 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 に 河 西 の 道 朗 と 興 皇 寺 法 朗 の 影 響 が あ っ た と し て い る 。 ・ ﹃ 大 乗 玄 論 ﹄ 巻 三 ﹁ 仏 性 義 ﹂ 但 タ 河 西 道 朗 法 師 卜 与 罰 曇 無 識 法 師 ﹂ 共 二 翻 訪 浬 繋 経 ↓ 、 親 シ ク 承 訪 三 蔵 ↓ 、 作 討 テ 混 繋 義 疏 づ 、 釈 訊 生 仏 性 義 9 、 正 シ ク 以 評 中 道 ↓ 為 畝 仏 性 ↓ 。 爾 生 後 . 諸 師 ハ 皆 ナ 依 剖 朗 法 師 , 義 疏 略 、 得 下 講 ⇒ テ 湿 繋 ↓ 、 乃 至 、 釈 畝 ル 。 ト 。 仏 性 義 " 。 ( ﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 四 五 ・ 三 五 下 ) 今 時 一 師 ハ毎 一一以 評 浬 繋 経 ↓ 為 寄 証 ト 。 然 ル ニ 此 ノ 一 教 ハ 処 処 晶 皆 ナ 明 訊 仏 性 ↓ 。 故 二 哀 歎 品 ノ 中 ノ 琉 璃 珠 , 喩 、 亦 タ 是 レ 具 足 シ テ 明 訊 仏 性 義 ↓ 。 如 " 是 ノ 如 来 性 品 二 皆 ナ 明 訊 仏 性 ノ 義 9 、 乃 至 、 師 子 吼 卜 迦 葉 上 広 ク 明 訊 仏 性 ノ 事 畷 。 義 乃 チ 顕 然 タ リ 。 故 .二 師 所 引 . 文 句 ハ、 以 評 師 子 吼 、 文 呼 為 以 正 ト 也 。 ( ﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 四 五 ・ 三 七 中 ) つ ま り 、 平 井 氏 の 研 究 に 従 え ば 、 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 は 、 ﹃ 浬 繋 経 ﹄ ﹁ 師 子 吼 菩 薩 品 ﹂ に 依 拠 し た も の で あ り 、 教 学 史 的 な 観 点 か ら は 河 西 の 道 朗 と 興 皇 寺 法 朗 か ら の 影 響 が 考 え ら れ 、 よ り 大 局 的 な 観 点 と し て は 、 先 に 引 用 し た 平 井 氏 の 言 葉 に も 示 さ れ て い る 通 り 、 現 実 肯 定 的 な 側 面 が 強 い 中 国 社 会 の 必 然 的 な 展 開 で あ る と 考 え ら れ る の で あ る 。

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( 二 ) 入 矢 義 高 氏 の 研 究 入 矢 義 高 氏 の 研 究 は 、 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 に つ い て 述 べ ら れ た 研 究 で は な く 、 唐 代 の 禅 宗 に お け る ﹁ 空 ﹂ と ﹁ 自 性 清 浄 ﹂ の 融 即 と い う 問 題 に つ い て 検 討 を 加 え た も の で あ る 。 し か し な が ら 、 そ の 中 で 指 摘 さ れ て い る 事 柄 は 、 中 国 仏 教 全 般 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 に 関 す る 問 題 を 考 え る 上 で 、 非 常 に 多 く の 示 唆 を 与 え て く れ る も の と な っ て い る 。 入 矢 氏 は 唐 代 の 禅 宗 に お け る ﹁ 空 ﹂ と ﹁ 自 性 清 浄 ﹂ の 融 即 と い う 問 題 に つ い て 検 討 を 加 え た 結 果 、 以 下 の 二 点 を 指 摘 さ れ て お ら れ る 。 先 ず 第 一 は 、 禅 宗 に 於 い て は ﹁ 空 ﹂ と ﹁ 自 性 清 浄 心 ﹂ は 、 虚 空 の 警 喩 を 介 す る こ と に よ っ て 融 会 さ れ る と い う こ と で あ る 。 そ し て 次 に 第 二 点 と し て 、 禅 宗 に 於 い て ﹁ 空 ﹂ と ﹁ 自 性 清 浄 心 ﹂ の 融 即 が 虚 空 の 警 喩 を 介 す る こ と の 思 想 的 背 景 と し て 、 中 唐 期 に は ﹁ 浄 ﹂ と い う 漢 語 自 体 に ﹁ 空 ﹂ や ﹁ 無 ﹂ と 通 じ 合 う 意 味 が あ っ た と す る こ と で あ る 。 以 上 が 入 矢 氏 が 指 摘 さ れ た 事 柄 で あ る が 、 筆 者 の 本 稿 で の 目 的 は 、 入 矢 氏 が 指 摘 さ れ た こ の 二 点 が 、 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 に 於 い て も 言 え る の で は な い か 検 討 し て い く こ と に あ る 。 こ の よ う に 推 測 す る の は 、 禅 宗 で 重 視 さ れ る ﹁ 見 性 ﹂ や ﹁ 無 住 ﹂ と い っ た 思 想 が 吉 蔵 の 思 想 と 関 連 を 持 つ こ と が 指 摘 さ れ て い る こ と に も よ る が 、 次 に 検 討 し て い く 通 り 、 吉 蔵 の 著 作 中 に は 吉 蔵 が 虚 空 の 薯 喩 に 特 別 な 注 意 を 払 っ て い た と 考 え ら れ る 記 述 が 存 す る 為 で あ る 。

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一 一 吉 蔵 著 作 中 に 於 け る 虚 空 の 讐 喩 ( 口 ) 虚 空 の 讐 え の 解 釈 ⑥ 吉 蔵 当 時 に 漢 訳 さ れ た 経 論 の 中 に は 様 々 な 概 念 の 醤 喩 と し て 虚 空 が 用 い ら れ て い る が 、 吉 蔵 も そ の こ と に つ い て 認 識 し 注 意 を 払 っ て い た よ う で あ る 。 羅 什 訳 ﹃ 中 論 ﹄ 巻 一 ﹁ 観 六 種 品 第 五 ﹂ は 、 地 ・ 水 ・ 火 ・ 風 ・ 空 ・ 識 の 六 界 の 実 在 性 を 破 折 す る こ と を 目 的 と し た 章 で あ り 、 虚 空 の 解 釈 が 論 議 の 中 心 と な っ て い る 。 そ し て 、 こ れ を 注 釈 し た 吉 蔵 の ﹃中 観 論 疏 ﹄ 巻 五 本 ﹁ 六 種 品 ﹂ に は 、 以 下 の よ う な 記 述 が 存 在 す る 。 九 ニ ハ 者 、 諸 大 乗 経 二 多 ク 引 詩 テ 虚 空 吻 為 以 喩 ト 。 大 品 ,一云 バ ク 波 若 ハ 如 ㌣ 虚 空 り 。 浬 繋 二 云 バ ク 仏 性 ハ 如 ㌣ 虚 空 り 。 金 光 明 二 法 身 ハ 如 ㌣ 虚 空 づ 。 惑 者 ハ 多 ク 不 レ 識 野 虚 空 弓 、 即 チ 迷 翻 所 喩 ノ 法 鴫 。 今 、 破 訪 テ 邪 ノ 虚 空 弓 、 申 即 正 . 虚 空 ↓ 。 故 二 有 跡 今 ノ 品 ノ 来 鷲 ト 也 。 ( ﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 四 二 ・ 七 十 上 ) こ の 箇 所 は ﹃中 論 ﹄ 巻 一 ﹁ 観 六 種 品 第 五 ﹂ の 来 意 に つ い て 述 べ て お り 、 そ の 来 意 の 第 九 と し て 右 の 文 が あ る 。 こ の 中 で 吉 蔵 は 、 諸 々 の 大 乗 経 典 に は 虚 空 の 醤 喩 が 用 い ら れ て い る こ と を 述 べ 、 そ の 具 体 例 と し て ﹃ 大 品 般 若 ⑦ 経 ﹄ で は 般 若 、 ﹃ 浬 繋 経 ﹄ で は 仏 性 、 ﹃ 金 光 明 経 ﹄ で は 法 身 の 醤 喩 と し て 虚 空 が 用 い ら れ て い る と し て い る 。 ま た 、 ﹃ 大 品 経 義 疏 ﹄ 巻 五 ﹁ 等 空 品 第 二 十 三 ﹂ に も 、 虚 空 の 薯 喩 に つ い て の 言 及 が あ り 、 そ れ は 以 下 の 通 り で あ る 。

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今 云 ヲ 虚 空 ↓ 者 、 如 紗 経 一云 罵 、 亦 ハ 名 訪 仏 性 外 、 亦 ハ 名 帥 如 来 ノ 法 身 外 、 亦 ハ名 詔 浬 薬 虚 空 ↓ 。 故 乙 般 若 ノ 虚 空 卜 摩 詞 術 、 虚 空 ハ 及 ヒ 能 ク 含 二 受 。 一 切 法 ↓ 。 摩 詞 衛 . 虚 空 ハ 既 二 能 ク 含 二 受 。 一 切 , 摩 詞 衛 ↓ 。 亦 夕 爾 ル 故 一需 摩 詞 術 卜 与 訪 虚 空 一 不 二 ⑧ 不 別 ナ リ 。 今 作 誹 ヲ 異 名 ↓ 説 ク , ミ 。 ( ﹃ 新 卍 続 蔵 ﹄ 巻 二 四 ・ 二 五 三 上 中 ) 以 上 の 記 述 か ら 、 吉 蔵 が 様 々 な 経 典 に 虚 空 の 警 喩 が 用 い ら れ て い る こ と を 認 識 し 、 特 別 な 注 意 を 払 っ て い た こ と が 知 ら れ る 。 そ こ で 次 に 、 吉 蔵 が こ の 虚 空 の 薯 喩 を 如 何 に 解 釈 し て い た の か 検 討 を 深 め て い き た い 。 先 に 引 用 し た ﹃中 観 論 疏 ﹄ の 文 に は 、 諸 々 の 経 典 に 説 か れ る 虚 空 の 解 釈 に つ い て ﹁ 惑 者 は 多 く 識 ら ず ﹂ と の 記 述 が あ り 、 ﹁ 邪 の 虚 空 ﹂ を 破 し ﹁ 正 の 虚 空 ﹂ を 述 べ る こ と を そ の 目 的 と す る こ と が 説 か れ た い た 。 ﹃ 中 観 論 疏 ﹄ の 記 述 に 従 え ば 、 ﹁ 邪 の 虚 空 ﹂ と さ れ る の は 外 道 ・ 毘 曇 ・ 成 実 の 虚 空 で あ り 、 そ れ ら ﹁ 邪 の 虚 空 ﹂ に 対 し て ﹁ 正 の 虚 空 ﹂ と は 、 以 下 の よ う な も の で あ る と 述 べ ら れ て い る 。 ・ ﹃ 中 観 論 疏 ﹄ 巻 五 本 ﹁ 六 種 品 ﹂ 今 、 明 訊 虚 空 ハ 是 . 中 道 サ リ ト 。 是 ヲ 以 テ 衆 経 二 将 貯 空 ヲ 喩 訂 法 身 略 。 即 チ 中 道 法 身 、 中 道 、 波 若 等 也 。 ︿ 中 略 ﹀ 此 . 即 チ 遠 二 離 シ テ ニ 辺 ↓ 、 不 レ 著 畿 中 道 略 。 即 チ 知 . 、 虚 空 ハ 絶 弩 四 句 ↓ 。 乃 チ 是 レ 正 ノ 虚 空 ナ リ 。 将 評 此 , 空 呼 喩 訂 . ハ 法 身 卜 仏 性 ト 波 若 ト 一 乗 鴫 。 並 二 皆 ナ 正 也 。 此 , 所 論 , 事 、 大 二 可 吃 ヤ 不 叫 留 〃 心 ヲ 。 ( ﹁ 大 正 蔵 ﹂ 巻 四 二 ・ 七 二 中 ) こ こ で 、 吉 蔵 は 虚 空 と は 中 道 で あ る と 定 義 し て い る 。 そ し て 、 虚 空 と は 中 道 の こ と で あ る か ら 、 法 身 ・ 仏 性 ・ 般 若 ・ 一 乗 が 虚 空 に よ っ て 讐 え ら れ て い る と 解 釈 し て い る の で あ る 。 吉 蔵 が 虚 空 を 中 道 で あ る と 定 義 す る の は 、 ⑨ ﹃ 中 論 ﹄ 巻 一 ﹁ 観 六 種 品 第 五 ﹂ の 第 七 偶 一 句 に ﹁ 是 故 知 虚 空 非 有 非 無 非 相 非 可 相 余 五 同 虚 空 ﹂ と あ る こ と に

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依 拠 す る 為 で あ ろ う が 、 吉 蔵 が 法 身 ・ 仏 性 ・ 般 若 ・ 一 乗 の そ れ ぞ れ を 中 道 と 定 義 し て い る こ と と も 密 接 な 関 係 を 持 つ と 考 え ら れ る 。 つ ま り 、 吉 蔵 の 著 作 中 に は 、 ﹁ 中 道 法 身 ﹂ ﹁ 中 道 仏 性 ﹂ 等 の 語 が 見 ら れ 、 ま た 、 般 若 や 一 乗 も 中 道 と し て 定 義 し て い る こ と か ら 、 法 身 や 仏 性 の 警 喩 と し て 用 い ら れ る 虚 空 も 中 道 で な け れ ば な ら な い 為 で あ る 。 以 上 の こ と か ら 、 吉 蔵 が 諸 経 典 に 説 か れ る 虚 空 の 警 喩 に 特 別 な 関 心 を 寄 せ て い た こ と と 、 そ の 虚 空 を 中 道 と 定 義 す る こ と が 明 ら か と な っ た 。 そ こ で 次 に 、 こ の 虚 空 の 警 喩 が 吉 蔵 の 思 想 の 中 で ど の 様 な 役 割 を も っ て い た の か 明 ら か に し て い き た い と 思 う 。 ( 二 ) 虚 空 の 讐 喩 の 役 割 吉 蔵 の 思 想 の 中 で 虚 空 の 警 喩 が 如 何 な る 役 割 を も っ て い た の か と い う こ と に つ い て は 、 吉 蔵 が 虚 空 は 中 道 で あ る と 定 義 し 、 般 若 ・ 仏 性 ・ 法 身 等 の 仏 教 内 の 真 理 概 念 の 醤 喩 と し て 用 い ら れ て い る と 解 釈 し て い る こ と が 手 掛 か り と な る 。 つ ま り 先 に 結 論 か ら 言 え ば 、 吉 蔵 は 法 身 ・ 仏 性 ・ 般 若 等 の 語 で 表 さ れ る 真 理 は 全 て 同 じ で あ っ て 名 称 が 異 な る だ け で あ る と 考 え る の で あ る が 、 こ う し た 吉 蔵 の 思 想 の 形 成 に 虚 空 の 警 喩 が 大 き く 関 わ っ て い る の で あ る 。 今 、 仏 性 を 例 と し て 検 討 を 進 め れ ば 、 吉 蔵 は ﹃大 乗 玄 論 ﹄ 巻 三 ﹁ 仏 性 義 ﹂ の 中 で 仏 性 に つ い て 、 ﹃ 浬 薬 経 ﹄ の 中 で は 仏 性 の 異 名 と し て 法 性 ・ 真 如 ・ 実 際 ・ 法 性 浬 繋 ・ 般 若 一 乗 等 が 有 り 、 ま た 、 ﹃ 華 厳 経 ﹄ の 法 界 、 ﹃ 勝 璽 経 ﹄ の 如 来 蔵 自 性 清 浄 心 、 ﹃ 大 品 般 若 経 ﹄ に 般 若 法 性 等 と 説 く の は 全 て 仏 性 の 異 名 で あ る と 述 べ 、 こ れ ら は 名 称 は 異 ⑭ な る も の の 理 と し て は 同 じ で あ る と し て い る 。 吉 蔵 は 以 上 の よ う に 仏 性 に つ い て 述 べ た 後 に 、 一 つ の 問 答 を 設 け て 仏 性 は 法 性 等 の 異 名 で あ る と す る こ と を 補 足 し て い る の で あ る が 、 そ の 中 に 次 の よ う な 興 味 深 い 記 述 が 存 在 す る の で あ る 。

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問 フ 。 若 シ 理 実 二 無 ニ ナ 一. ハ、 以 評 ノ 何 . ノ 義 ↓ 故 二 説 薫 種 種 ノ 名 ↓ 。 答 ッ 。 若 シ 依 副 テ 名 二 釈 號 義 ヲ 、 非 以 無 訣 二 所 以 一 。 何 ト ナ . ハ 者 、 平 等 ノ 大 道 ヲ 為 預 諸 ノ 衆 生 , 覚 悟 之 性 ↓ 、 名 . テ 為 訊 仏 性 ↓ 。 義 ノ 隠 預 生 死 略 名 訪 如 来 蔵 ↓ 、 融 を . 諸 識 ↓ 性 , 究 寛 清 浄 ナ ル ヲ 名 ヶ テ 為 訪 自 性 清 浄 心 外 、 為 紋 諸 法 , 体 性 ↓ 名 ヶ テ 為 訪 法 性 ↓ 、 妙 ノ 実 ニ ハ 不 ニ ナ ル ヵ 故 二 名 ケ テ 為 坊 真 如 ↓ 、 尽 原 之 実 ナ ル ヵ 故 昌 名 ケ テ 為 訪 実 際 ↓ 、 理 , 絶 訊 ル ハ 動 静 9 名 ヶ テ 為 善 一昧 ↓ 、 理 ノ 無 詔 所 知 一無 績 所 不 知 一名 ヶ テ 為 訪 般 若 ↓ 、 善 悪 平 等 ニ シ テ 妙 運 不 ニ ナ ル ハ名 ヶ テ 為 訪 一 乗 ↓ 、 理 用 円 寂 ナ ル ハ 名 ヶ テ 為 訊 浬 繋 ↓ 。 如 瞬 此 ノ 諸 ノ 義 ハ 如 吟 喩 ノ 。 似 詔 ル ヤ 何 ノ 警 鴫 。 如 彬 虚 空 ノ 不 動 無 凝 ,; テ 有 罰 種 種 ノ 名 の 錐 匪 有 繰 諸 ノ 名 一実 ニ ハ無 鷲 ニ ノ 相 上 。 以 叶 ノ 是 ヲ 故 二 、 云 訂 名 字 難 匹 異 ル ト 理 実 二 無 二 ↓ リ ト 也 。 ( ﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 四 五 ・ 四 一 下 ー 四 二 上 ) こ の 中 で 特 に 注 目 さ れ る 記 述 は 、 仏 性 が 様 々 な 異 名 を 持 つ も の の 理 と し て は 同 一 で あ る こ と の 喩 え と し て 、 仏 典 中 に 様 々 に 説 か れ る 虚 空 の 薯 喩 が 示 さ れ て い る こ と で あ る 。 こ れ は つ ま り 、 仏 性 が 様 々 な 異 名 を 持 つ も の の 理 と し て は 同 一 で あ る こ と と 、 仏 典 中 に 様 々 な 概 念 の 壁 喩 と し て 用 い ら れ る 虚 空 の 讐 喩 と が 、 吉 蔵 の 中 で 非 常 に 近 し い イ メ ー ジ と し て 考 え ら れ て い る の で あ る 。 こ の こ と は 、 先 に 採 り 上 げ た ﹃ 中 観 論 疏 ﹂ で 、 ﹃ 大 品 般 若 経 ﹄ で は 般 若 、 ﹃浬 繋 経 ﹄ で は 仏 性 、 ﹃ 金 光 明 経 ﹄ で は 法 身 の 讐 喩 と し て 虚 空 が 用 い ら れ て い る と 述 べ て い た こ と と 軌 を 一 に し て い る 。 こ れ ら を 併 せ て 考 え る と 、 吉 蔵 が 法 性 ・ 真 如 ・ 実 際 等 で 表 さ れ る 概 念 を 名 称 が 異 な る だ け で 理 と し て は 同 一 で あ る と 解 釈 す る に 際 し て 、 漢 語 仏 典 中 に 様 々 な 概 念 の 醤 喩 と し て 説 か れ る 虚 空 に 着 目 し た の で は な い か と 考 え ら れ る の で あ る 。 も ち ろ ん こ れ は 、 本 稿 が 問 題 と す る 般 若 と 仏 性 の 融 即 に 限 ら ず 、 法 性 ・ 真 如 ・ 実 際 等 の 語 で 示 さ れ る 概 念 全 て の 融 即 に 関 す る も の で あ る 。 し か し な が ら 、 そ の 中 に は 当 然 、 般 若 と 仏 性 の 融 即 も 含 ま れ て い る の で あ り 、 吉 蔵

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の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 に 虚 空 の 醤 喩 の 影 響 が あ っ た こ と は 明 ら か で あ る 。 そ こ で 次 に 、 問 題 を 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 会 に 虚 空 が 如 何 に 関 連 し て い る の か と い う こ と に 絞 り 、 よ り 具 体 的 に 検 討 を 加 え て い き た い 。 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 と 虚 空 の 関 係 を 考 え る あ た り 、 ﹁ 法 華 義 疏 ﹄ と ﹃ 仁 王 般 若 経 疏 ﹄ に 次 の よ う な 記 述 が 有 る こ と が 注 目 さ れ る 。 ・ ﹃ 法 華 義 疏 ﹄ 巻 十 ﹁安 楽 行 品 第 十 四 ﹂ 復 次 , 下 ハ 、 第 二 一萌 訊 空 親 近 処 づ 。 就 断 文 二 為 以 二 卜 。 初 一只 作 訪 第 一 義 観 ↓ 、 次 ニ ハ 明 訊 世 諦 ノ 観 ↓ 。 初 昌 有 訓 十 七 句 "。 観 訊 生 一 切 法 ↓ 空 ト ハ 者 不 叫 見 レ 有 ヲ 也 。 如 実 相 六 者 顕 訊 空 観 ハ 是 . 真 実 外 也 。 又 タ 観 驚 ナ リ 一 切 法 ハ 皆 ナ 如 、 皆 ナ 是 . 実 相 サ リ ト 。 不 顛 倒 ト ハ 者 不 叫 取 諺 空 相 ↓ 也 。 不 動 ト ハ者 不 腓 生 跳 動 念 ↓ 也 。 不 退 ト ハ 者 一 ク ヒ 得 ア 不 協 失 ハ 也 。 不 転 ト ハ 者 不 秘 為 畠 異 縁 り 所 動 蛭 也 。 卯 燦 ハ虚 空 り 者 畢 寛 清 浄 ナ リ 。 不 叫 如 望 ハ ァ .. 数 論 ト 外 道 ノ 所 計 , 虚 空 り 也 。 ( ﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 三 四 ・ 五 九 六 中 ) ・ ﹃仁 王 般 若 経 疏 ﹄ 文 二 言 ヲ ニ 諦 虚 空 ↓ 者 、 釈 訪 其 ノ ニ 諦 法 空 ↓ 、 以 評 ノ 一 切 畢 寛 清 浄 ↓ 故 .三 =昌 虚 空 ↓ 。 ( ﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 三 三 ・ 三 四 一 上 ) ﹃ 法 華 義 疏 ﹄ と ﹃ 仁 王 般 若 経 疏 ﹄ で は 、 ど ち ら も 虚 空 の 語 を 畢 尭 清 浄 の 意 と し て 解 釈 し て い る が 、 そ の 注 釈 元 と な る 羅 什 訳 の 叩 法 華 経 ﹄ ﹃ 仁 王 般 若 経 ﹄ の 文 脈 は 空 を 説 く も の で あ り 、 こ こ で の 虚 空 は そ の 空 を 喩 え る も の と し て 用 い ら れ て い る 。 こ こ で 吉 蔵 が 虚 空 を 畢 童 清 浄 で あ る と 解 釈 し た 理 由 は 定 か で は な い が 、 経 文 の 原 意 に は 無 い 畢 寛 清 浄 と い う 解 釈 が 導 き 出 さ れ る の は 、 吉 蔵 が 虚 空 を 空 の 醤 喩 で あ る と 同 時 に 畢 寛 清 浄 の 警 喩 と し て 解 釈 し て い た 為 で あ る 。 こ れ は 、 虚 空 の 語 を 介 す る こ と に よ っ て 、 空 と 畢 寛 清 浄 の 意 を 読 み 込 ん だ 事 例 で あ る と 言 え よ

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う 。 た だ 吉 蔵 の こ の よ う な 考 え は 、 同 時 代 の 天 台 大 師 智 顕 ( 五 三 八 ー 五 九 七 年 ) の 著 作 に も 見 ら れ る こ と か ら 、 吉 ⑪ 蔵 の 独 創 と い う 訳 で は な く 当 時 の 一 般 的 な 解 釈 で あ っ た と 考 え ら れ る 。 三 ﹁ 空 ﹂ と ﹁ 浄 ﹂ の 言 語 学 的 問 題 先 に 見 た 通 り 、 吉 蔵 教 学 に お け る 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 会 は 、 虚 空 の 懸 喩 を 媒 介 と し て 行 わ れ て い る 。 そ こ で 次 に 問 題 と し た い の は 、 禅 宗 に 於 い て ﹁ 空 ﹂ と ﹁ 自 性 清 浄 心 ﹂ の 融 即 が 虚 空 の 磐 喩 を 介 す る こ と の 思 想 的 背 景 と し て 、 中 唐 期 に は ﹁ 浄 ﹂ と い う 漢 語 自 体 に ﹁ 空 ﹂ や ﹁ 無 ﹂ と 通 じ 合 う 意 味 が あ っ た と す る 、 入 矢 氏 の 第 二 の 指 摘 で あ る 。 入 矢 氏 は こ の 指 摘 の 中 で 、 中 唐 期 に ﹁ 浄 ﹂ と い う 漢 語 自 体 に ﹁ 空 ﹂ や ﹁ 無 ﹂ と 通 じ 合 う 意 昧 が あ っ た こ と は 確 か な も の の 、 こ の よ う な ﹁ 浄 ﹂ の 用 例 が 唐 代 以 前 に 遡 る こ と が 可 能 で あ る か は 、 今 後 の 検 討 課 題 で あ る と し て い る 。 仮 に こ う し た ﹁ 浄 ﹂ の 語 の 用 例 が 吉 蔵 の 活 躍 し た 時 代 ま で 遡 る こ と が 可 能 で あ れ ば 、 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 の 思 想 的 背 景 と し て 考 え る こ と も 可 能 で あ ろ う 。 ( 口 ) ﹁ 浄 ﹂ ・ ﹁ 浄 尽 ﹂ の 語 の 用 例 に つ い て ⑫ 先 ず 、 ﹁ 浄 ﹂ の 語 そ の も の の 用 例 に つ い て は 、 ﹃ 漢 語 大 詞 典 ﹂ 巻 五 の ﹁ 浄 ﹂ の 項 目 が 参 考 と な る 。 ﹃ 漢 語 大 詞 典 ﹄ の ﹁ 浄 ﹂ の 項 目 に は 、 ﹁ 浄 ﹂ に ﹁ 浄 尽 、 無 余 ﹂ の 意 が あ る こ と を 述 べ 、 唐 代 以 前 の 用 例 と し て 梁 武 帝 ( 四 六 四 -五 四 九 年 ) の ﹁ 浄 業 賦 ﹂ (道 宣 ﹃ 広 弘 明 集 ﹂ 所 収 ) の 用 例 が 紹 介 さ れ て お り 、 そ れ は 以 下 の 通 り で あ る 。

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故 二無 " 陳 罰 於 精 神 略 、 患 累 巳 二 除 ヵ レ 、 障 凝 モ 亦 タ 浄 ク シ テ 、 如 " 久 シ ク 澄 メ ル 水 ︾ 、 如 ル 新 .鴨 磨 ケ ル 鏡 り 。 ( ﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 五 十 ・ 三 三 六 下 ) こ の ﹁ 浄 業 賦 ﹂ の 文 脈 で は 、 ﹁ 障 磯 を き よ く す る ﹂ と い う 意 に 取 る こ と も 可 能 な の か も し れ な い が 、 ﹁ 患 い は 既 に 除 か れ 、 障 凝 も す っ か り 無 く な り ﹂ と い う よ う に 、 ﹁ 清 浄 ﹂ よ り も ﹁ 無 ﹂ の 意 に 大 き な 比 重 が 掛 け ら れ て い る と 考 え ら れ る 。 次 に 、 ﹁ 浄 尽 ﹂ の 語 を ﹁ き れ い さ っ ぱ り 根 絶 す る 。 す っ か り 無 く し て し ま う ﹂ と い う 意 味 で 用 い て い る 用 例 を 、 漢 語 仏 典 の 中 で 検 討 し て み る と 、 次 に 示 す 通 り 幾 つ か の 用 例 を 検 出 す る こ と が 出 来 る 。 ・ 真 諦 訳 ﹃随 相 論 ﹄ 無 誹 ノ 共 繋 一義 ハ 是 . 滅 ノ 義 ナ ーー 。 共 繋 ノ 浄 尽 ス ル ヵ 故 二 名 " 滅 卜 。 ( ﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 三 二 ・ 一 六 二 下 ) ・ 真 諦 訳 ﹃ 四 諦 論 ﹄ 復 ク 次 .二 切 1 渇 愛 ノ 品 類 ヲ 浄 尽 . 。 故 二 名 紗 無 余 ↓ 。 ( ﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 三 二 二 二 九 〇 上 ) ・ 法 雲 説 ﹃ 法 華 義 記 ﹄ 巻 四 問 者 復 夕 言 バ ク 、 若 シ 説 " 解 脱 ↓ 義 斉 シ ク 、 三 車 等 シ を . ハ 者 、 不 レ 応 吻 ラ 有 誹 羊 鹿 牛 車 ノ 三 種 ノ 優 劣 一。 解 者 ノ 言 バク 、 因 " テ 断 訪 三 界 正 使 弓 尽 騒 同 シ ク 得 二 尽 智 ↓ 。 亦 タ 同 シ ク 照 諺 テ 三 界 ノ 果 亡 廃 ヲ 得 二 無 生 智 哩 。 是 ノ 故 二 三 無 学 人 ノ ニ 智 ハ 一 種 吉 。 亦 タ 断 訊 ル ヵ 三 界 ノ 子 果 ノ 両 縛 ↓ 故 二 、 解 脱 ノ 義 斉 シ キ 也 。 所 三 以 ハ 有 凱 此 ノ 羊 鹿 牛 車 ノ 三 種 ノ 優 劣 一者 、 声 聞 ハ 止 夕 断 至 ノ 三 シ テ 正 使 ↓ 、 別 相 ノ 枝 条 、 能 ク 荷 負 . ル , ト 最 劣 ナ . ハ 、 取 誹 警 ヲ 羊 車 唱 。 縁 覚 ハ 侵 二 断 シ 小 習 ↓ 、 知 見 少 シ ク 広 ヶ レ ハ 、 取 訪 醤 ヲ 鹿 車 唱 。 菩 薩 ハ断 以 ル , ト 習 ヲ 浄 尽 シ 、 知 見 円 明 一; テ 、 運 用 最 勝 ナ . ハ 、 取 跡 警 ヲ 牛 車 唱 。 負 吋 重 キ ヲ 致 " 遠 キ ヲ 、 横 一胴 語 訪 昌 知 見 ↓ 。

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有 訓 勝 負 之 殊 ↓ 。 是 ノ 故 二有 訓 三 ノ 優 劣 一 。 ( ﹃大 正 蔵 ﹂ 巻 三 三 ・ 六 二 〇 中 下 ) こ れ ら の 用 例 は 全 て 、 ﹁ き れ い さ っ ぱ り 根 絶 す る 。 す っ か り 無 く し て し ま う ﹂ の 意 で あ る 。 残 念 な こ と に 、 吉 蔵 の 著 作 中 に は 右 に 挙 げ た ﹁ 浄 ﹂ や ﹁ 浄 尽 ﹂ の 用 例 を 検 出 す る こ と は 出 来 な か っ た が 、 吉 蔵 が 活 躍 し た 時 代 ( 五 四 九 -六 二 一二 年 ) と ほ ぼ 同 時 代 に 属 す る 、 梁 武 帝 ( 四 六 四 -五 四 九 年 ) の ﹁ 浄 業 賦 ﹂ 、 真 諦 ( 四 九 九 -五 六 九 年 ) 訳 の ﹃ 随 相 論 ﹂ と ﹃ 四 諦 論 ﹄ 、 法 雲 ( 四 六 七 -五 二 九 年 ) の 講 義 を 纏 め た と さ れ る ﹃ 法 華 義 記 ﹄ に 、 ﹁ き れ い さ っ ⑬ ば り 根 絶 す る 。 す っ か り 無 く し て し ま う ﹂ と い う 意 で 用 い ら れ る ﹁ 浄 ﹂ や ﹁ 浄 尽 ﹂ の 用 例 を 検 出 す る こ と が 出 来 た 。 こ こ に 用 例 と し て 挙 げ た ﹁ 浄 ﹂ や ﹁ 浄 尽 ﹂ の 語 は 、 ﹁ 清 浄 ﹂ の 意 を 全 く 含 ま な い わ け で は な い が 、 ﹁ 無 ﹂ の 意 味 に 大 き な 比 重 が あ る と 考 え ら れ る 。 し か し な が ら 、 ﹁ 浄 ﹂ や ﹁ 浄 尽 ﹂ の 語 が ﹁ 無 ﹂ の 意 味 に 大 き な 比 重 を 掛 け つ つ も ﹁ 清 浄 ﹂ の 意 を 完 全 に 排 さ な い こ と は 、 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 の 思 想 的 背 景 と し て 考 え た 場 合 に は こ ち ら の ほ う が よ り 重 要 な 意 味 を 持 っ て く る 。 つ ま り 、 ﹁ 浄 ﹂ や ﹁ 浄 尽 ﹂ の 語 の 用 例 か ら 、 吉 蔵 当 時 に は ﹁ 無 ﹂ ﹁ 空 ﹂ と ﹁ 清 浄 ﹂ の 概 念 は 未 分 化 で あ り 、 清 浄 と い う 概 念 と 無 ・ 空 と い う 概 念 は 、 金 く 別 の も の で な く 互 い に 通 じ 合 う 概 念 で あ る と 考 え ら れ て い た の で は な い か と い う こ と で あ る 。 た だ 問 題 と し て 残 る の は 、 こ う し た ﹁ 浄 ﹂ の 用 例 が ﹃ 湿 繋 経 ﹂ 等 の 仏 性 ・ 如 来 蔵 経 典 類 が 説 く ﹁ 仏 性 (清 浄 ) H 空 ﹂ と い っ た 思 想 が 入 っ て き た 結 果 に よ る 為 で は な い か と い う 疑 問 で あ る 。 こ の 問 題 を 解 決 す る 為 に 、 ﹁ 寂 静 ﹂ と ﹁ 清 浄 ﹂ の 語 の 関 係 に つ い て 以 下 に 検 討 を 加 え て い き た い 。 ( 二 ) ﹁ 寂 静 ﹂ と ﹁ 清 浄 ﹂ の 語 の 関 係 に つ い て 漢 語 仏 典 に 於 い て 、 ﹁ 寂 静 ﹂ の 語 は 9 ヨ 鋤 、 ﹁ 清 浄 ﹂ の 語 は U 碧 籏 & 警 餌 等 の 訳 語 で あ る 。 ﹁ 寂 静 ﹂ の 語 は 浬 薬 の

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様 相 を 表 す 語 と し て 良 く 知 ら れ て お り 、 静 か な 様 、 心 の 平 静 を 意 味 し 、 ﹁ 清 浄 ﹂ の 語 は 畢 寛 清 浄 ・ 自 性 清 浄 ・ 法 界 清 浄 等 と 用 い ら れ 、 清 ら か の 意 で あ る 。 こ の ﹁ 寂 静 ﹂ と ﹁ 清 浄 ﹂ の 語 は 、 ﹁ 寂 ﹂ と ﹁ 静 ﹂ は ﹁ し ず か な ﹂ 、 ﹁ 清 ﹂ と ﹁ 浄 ﹂ は ﹁ き よ ら か な ﹂ の 意 で 、 ど ち ら の 語 も 同 系 統 の 意 味 を 持 つ 漢 字 二 字 で 一 つ の 熟 語 と な っ て い る 。 同 系 統 の 意 味 の 二 字 で 一 つ の 訳 語 と す る こ と は 、 漢 訳 仏 典 の 中 に よ く 有 る 事 例 で あ り 、 ﹁ 真 如 ﹂ ﹁ 歓 喜 ﹂ 等 の 語 が そ れ に あ た る 。 さ て 、 こ こ で ﹁ 寂 静 ﹂ と ﹁ 清 浄 ﹂ の 語 の 関 係 性 を 問 題 と す る の は 、 ﹁ 静 ﹂ と ﹁ 浄 ﹂ の 語 が 音 通 で あ り 、 ﹁ 静 ﹂ と 一 ﹁ 清 ﹂ と ﹁ 浄 ﹂ は 同 系 統 の 意 を 持 つ 語 で あ る と の 指 摘 が な さ れ て い る 為 で あ る 。 一 ﹁ 静 ﹂ と ﹁ 浄 ﹂ が 音 通 で あ る こ と は 、 漢 語 仏 典 中 に し ば し ば ﹁寂 静 ﹂ の 代 わ り に ﹁ 寂 浄 ﹂ の 語 が 用 い ら れ て い る こ と よ り 明 ら か で あ り 、 ﹁ 静 ﹂ ﹁ 清 ﹂ ﹁ 浄 ﹂ の 語 が 同 系 統 の 意 を 持 つ 語 で あ る こ と は 、 藤 堂 明 保 ﹃ 漢 字 語 源 辞 典 ﹄ 一 ⑭ 一 に ﹁ 静 ﹂ ﹁ 清 ﹂ ﹁ 浄 ﹂ の 語 は 、 ﹁ す み き っ て い る ﹂ と い う 意 を 共 有 す る 同 系 統 の 言 葉 で あ る こ と が 述 べ ら れ て い る 。 以 上 の こ と か ら 分 か る こ と は 、 中 国 で は ﹁ 寂 静 ﹂ の 語 で 表 さ れ る 概 念 と ﹁ 清 浄 ﹂ の 語 で 表 さ れ る 概 念 は 、 金 く 別 な も の で な く 互 い に 通 じ 合 う 側 面 が あ る と い う こ と で あ る 。 こ の こ と は 、 先 に ﹁ 浄 ﹂ や ﹁ 浄 尽 ﹂ の 用 例 と し て 挙 げ た 梁 武 帝 ﹁ 浄 業 賦 ﹂ 等 の 用 例 が 、 仏 性 や 如 米 蔵 を 説 く 経 論 の 意 を 汲 ん だ も の で あ る 可 能 性 を 否 定 す る も の で あ ろ う 。 ま た 、 ﹁ 寂 静 ﹂ や ﹁ 清 浄 ﹂ の 語 で 表 さ れ る 概 念 が 互 い に 通 じ 合 う も の で あ る こ と は 、 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 の 思 想 的 背 景 と し て も 重 要 な 意 味 が あ る 。 つ ま り 、 般 若 思 想 を 表 す 言 葉 に ﹁ 寂 然 ﹂ や ﹁ 空 寂 ﹂ の 語 が あ り 、 ま た 、 ﹁ 寂 静 ﹂ の 語 は ﹃ 放 光 般 若 経 ﹄ に 、 如 隷 法 性 真 際 り 無 為 ニ シ テ 亦 タ 無 縛 無 脱 ナ リ 。 無 際 寂 静 不 生 言 ア 無 縛 無 脱 ナ リ 。 ( ﹃大 正 蔵 ﹄ 巻 二 一 ・ 二 二 中 )

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と あ る 通 り 、 空 を 表 す 言 葉 と し て 用 い ら れ る 場 合 も 存 す る 為 で あ る 。 以 上 の 検 討 結 果 か ら 、 吉 蔵 当 時 の 中 国 に お い て は 、 ﹁ 無 ﹂ や ﹁ 空 ﹂ と い う 概 念 と ﹁ 清 浄 ﹂ と い う 概 念 と は 、 互 い に 通 じ 合 う 側 面 を 持 っ て い た こ と を 確 認 す る こ と が 出 来 た 。 そ し て そ れ は 、 中 国 に 於 け る 如 来 蔵 経 論 の 翻 訳 に 関 わ る も の で は な く 、 漢 語 自 体 の 問 題 で あ る と 言 え よ う 。 こ う し た 事 実 か ら す れ ば 、 中 国 に は 本 来 的 に ﹁ 無 ・ 空 " 清 浄 ﹂ と い っ た 概 念 が 存 在 し て い た と 考 え ら れ 、 そ の 為 に 吉 蔵 も 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 を 無 理 な く 推 し 進 め て い く こ と が 可 能 だ っ た の で は な い か と 考 え ら れ る の で あ る 。 結 論 以 上 、 入 矢 義 高 氏 の 研 究 を 手 掛 か り と し て 、 吉 蔵 の 著 作 中 に 於 け る 虚 空 の 讐 喩 の 役 割 と 、 吉 蔵 当 時 の ﹁ 浄 ﹂ の 語 に ﹁ 無 ﹂ や ﹁ 空 ﹂ の 意 と 通 じ 合 う 側 面 が あ っ た の か 検 討 し 、 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 の 特 色 と そ の 思 想 的 背 景 に つ い て 考 察 し て き た 。 こ れ ま で の 検 討 結 果 を 纏 め る と 、 以 下 の 通 り で あ る 。 吉 蔵 は ﹃中 観 論 疏 ﹄ や ﹃大 品 義 疏 ﹄ の 用 例 に 見 ら れ る 通 り 、 諸 経 論 の 中 に 様 々 な 概 念 の 醤 喩 と し て 用 い ら れ る 虚 空 に 特 に 注 意 を 払 っ て い た と 考 え ら れ る 。 そ し て 、 そ の 虚 空 の 警 喩 の 解 釈 は 、 吉 蔵 が 法 性 ・ 真 如 ・ 実 際 等 で 表 さ れ る 概 念 を 名 称 が 異 な る だ け で 理 と し て は 同 一 で あ る と 解 釈 す る に 際 し 、 重 要 な 役 割 を 持 っ て い た こ と が 明 ら か と な っ た 。 こ の こ と は 、 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 だ け に 限 ら れ る 問 題 で は な い が 、 吉 蔵 の こ う し た 思 想 の 形 成 に 虚 空 の 磐 喩 が 影 響 し た こ と は 重 要 で あ る 。 ま た 、 ﹃ 法 華 義 疏 ﹄ や ﹃ 仁 王 般 若 経 疏 ﹄ で は 、 経 文 の 虚 空 の 語 に 本 来 は 無 い 畢 覚 清 浄 の 意 を 虚 空 の 解 釈 か ら 導 き 出 し て お り 、 こ れ は 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 が 虚 空 の 讐 喩 を 介 し て 行 わ れ た こ と を 示 す 事 例 で あ る 。

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ま た 、 吉 蔵 当 時 の ﹁ 浄 ﹂ の 語 に ﹁ 無 ﹂ や ﹁ 空 ﹂ の 意 と 通 じ 合 う 側 面 が あ っ た の か を 検 討 し た 結 果 、 吉 蔵 と ほ ぼ 同 時 代 の 梁 武 帝 や 真 諦 訳 の 論 書 に そ う し た 用 例 が あ る こ と が 確 認 で き た 。 そ し て 更 に 、 中 国 に 於 い て は ﹁ 寂 静 ﹂ と ﹁ 清 浄 ﹂ で 表 さ れ る 概 念 も 全 く 別 の 概 念 で は な い こ と が 明 ら か と な っ た 。 こ れ ら の こ と か ら 、 吉 蔵 当 時 の 中 国 で は ﹁無 ﹂ や ﹁ 空 ﹂ と い っ た 概 念 と ﹁ 清 浄 ﹂ と い う 概 念 は 、 全 く 別 の も の で は な く 互 い に 通 じ 合 う 概 念 と し て 認 識 さ れ て い た と 考 え ら れ る 。 そ し て 、 こ の ﹁ 無 ・ 空 11 清 浄 (仏 性 ) ﹂ と い う 認 識 は 、 如 来 蔵 経 論 等 の 仏 典 が 説 く 内 容 か ら 導 き 出 さ れ る も の で は な く 、 漢 語 が 本 来 的 に 持 つ 性 質 に よ る も の で あ り 、 こ う し た 認 識 を 吉 蔵 も 共 有 し て い る と い う こ と が 、 吉 蔵 の 般 若 思 想 と 仏 性 思 想 の 融 即 の 思 想 的 背 景 と し て 考 え ら れ る の で あ る 。 註 ① 平 井 俊 栄 珊中 国 般 若 思 想 史 研 究 -吉 蔵 と 三 論 学 派 1 ﹄ 二 九 七 六 年 、 春 秋 社 ) 参 照 。 ② 入 矢 義 高 ﹃求 道 と 悦 楽 -中 国 の 禅 と 詩 1 ﹄ ( 岩 波 書 店 、 一 九 八 三 年 ) 参 照 。 ③ 秦 本 融 ﹁ 吉 蔵 に お け る 中 観 思 想 の 形 態 -基 礎 的 研 究 ( ご ﹂ ( ﹃東 洋 文 化 研 究 所 紀 要 ﹄ 第 四 二 冊 、 一 九 六 六 年 ) 、 安 井 広 済 ﹃中 観 思 想 の 研 究 ﹄ ( 一 九 六 一 年 、 法 蔵 館 ) 参 照 。 ④ 平 井 氏 前 掲 書 、 五 二 八 頁 参 照 。 ⑤ 平 井 氏 前 掲 書 、 五 四 一 頁 参 照 。 ⑥ 森 章 司 編 ﹃仏 教 比 喩 例 話 辞 典 ﹄ 二 九 八 七 年 、 東 京 堂 出 版 ) 六 四 一 -六 四 二 頁 参 照 。 本 書 索 引 の 虚 空 の 項 目 に は 約 一 〇 四 語 が 採 録 さ れ て い る 。 ⑦ 鳩 摩 羅 什 訳 ﹃ 大 品 般 若 経 ﹄ 巻 八 ﹁ 醤 ハ 如 紗 虚 空 ノ 量 ノ 不 可 得 サ ル カ 、 一 切 種 智 モ 亦 タ 如 瞬 是 ノ 量 不 可 得 ナ リ 。 虚 空 無 量 ナ ル カ 故 二 一 切 種 智 モ 無 量 ナ リ 。 一 切 種 智 無 量 ナ ル ヵ 故 二 般 若 波 羅 蜜 モ 無 量 ナ ー-。 以 巧 ノ 是 ノ 因 縁 吻 故 二 、 僑   迦 ヨ 、 是 ノ 菩 薩 摩 詞 薩 ノ 般 若 波 羅 蜜 ハ 無 量 ナ リ ﹂ (﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 八 ・ 二 七 九 上 ) 。 慧 厳 訳 ﹃浬 繋 経 ﹄ 巻 三 三 ﹁ 迦 葉 菩 薩 品 第 二 十 四 之 三 ﹂ ﹁ 善 男 子 、 虚 空 ハ 無 ナ ル ヵ 故 二 非 以 内 二 非 以 外 二 。 仏 性 ハ 常 ナ ル ヵ 故 二 非 以 内 二 非 以 外 ・︻。 故 二 説 ク 仏 性 ハ 猶 ホ 如 ㌣ 虚 空 ご ( ﹃ 大 正 蔵 ﹄ 巻 十 二 ・ 八 二 八 中 ) 。 曇 無 識 訳 ﹃金 光 明 経 ﹄ 巻 二 ﹁ 四 天 王 品 第 六 ﹂ ﹁ 仏 功 徳 山 、 我 レ 今 敬 礼 ス 。 仏 ノ 真 法 身 ハ、 猶 ホ 如 訪 虚 空 ツ 。 応 ゆ テ 物 二

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現 以 ル . 卜 形 ヲ 、 如 紬 水 中 ノ 月 ツ 。 無 け 有 恥 . 卜 障 凝 一 如 " 焔 ノ 如 ゆ 化 ノ 。 是 ノ 故 二 我 レ 今 、 稽 二 首 ス 仏 月 ご ( ﹁大 正 蔵 ﹂ 巻 十 六 ・ 三 四 四 中 ) ⑧ ﹁新 卍 続 蔵 経 ﹂ の 註 に 従 っ て 、 ﹁ 若 説 ﹂ を ﹁ 名 ﹂ に 改 め た 。 ⑨ ( ﹁大 正 蔵 ﹂ 巻 三 十 ・ 七 下 ) 参 照 。 ⑩ ﹁大 乗 玄 論 ﹂ 巻 三 ﹁ 仏 性 義 ﹂ ﹁ 会 教 第 九 。 経 ノ 中 二 有 四 明 弩 ト 仏 性 、 法 性 、 真 如 、 実 際 等 吻 。 並 二 是 . 仏 性 之 異 名 ナ リ 。 何 ヲ 以 テ 知 鴎 ヤ 之 ヲ 。 湿 繋 経 二 自 ヵ ラ 説 ψ 二 仏 性 咳 有 訓 種 種 ノ 名 一。 於 評 一 ノ 仏 性 毛 、 亦 ハ 名 診 法 性 混 繋 ↓ 、 亦 ハ 名 訪 般 若 一 乗 ↓ 、 亦 ハ 名 3 首 樗 厳 三 昧 師 子 吼 三 昧 外 。 故 二 知 ヌ 、 大 聖 ハ 随 縁 善 巧 モ テ 、 於 蹄 諸 経 ノ 中 唱 説 望 ト 名 ヲ 不 同 ナ り 。 故 二 於 顎 混 繋 経 ノ 中 略 名 ヶ テ 為 訪 仏 性 外 、 則 チ 於 顎 華 厳 唱 名 ヶ テ 為 訪 法 界 外 。 於 評 ハ 勝 鍵 ノ 中 唱 名 ヶ テ 為 訪 如 来 蔵 自 性 清 浄 心 外 、 樗 伽 .二 名 ヶ テ 為 訪 八 識 ↓ 、 首 樗 厳 経 ニ ハ 名 詐 首 樗 厳 三 昧 外 、 法 華 ニ ハ名 ヶ テ 為 訪 一 道 一 乗 ↓ 、 大 品 一ス 名 ヶ テ 為 ⇒ 般 若 法 性 外 、 維 摩 ニ ハ 名 ヶ テ 為 訊 無 住 実 際 ↓ 。 如 瞬 是 ノ 等 ノ 名 ハ 皆 ナ 是 レ 仏 性 之 異 名 ナ リ ﹂ ( ﹁大 正 蔵 ﹄ 巻 四 五 ・ 四 一 下 ) 参 照 。 ⑪ 智 顕 説 灌 頂 記 ﹁法 華 玄 義 ﹄ ﹁ 三 ,二 法 ノ 異 名 ト ハ 者 、 更 二 為 以 四 卜 。 = ハ 出 異 名 。 ニ ニ ハ 解 釈 。 三 ニ ハ 薯 顕 。 四 ス 約 四 随 。 一 一一 出 訊 ト ハ 異 名 噌 者 、 実 相 之 体 ハ 祇 タ 是 レ 一 法 ノ 、.、 ナ レ ト モ 、 仏 ハ 説 紗 種 種 ノ 名 つ 。 亦 タ 名 診 妙 有 、 真 善 、 妙 色 、 実 際 、 畢 寛 空 、 如 如 、 浬 繋 、 虚 空 、 仏 性 、 如 来 蔵 、 中 実 理 心 、 非 有 非 無 、 中 道 第 一 義 諦 、 微 妙 、 寂 滅 等 ↓ 。 無 量 ノ 異 名 ハ悉 ク 是 。 実 相 之 別 号 ナ ーー 。 実 相 モ 亦 タ 是 レ 諸 名 之 異 号 ナ ル 耳 ﹂ (﹁ 大 正 蔵 ﹄ 巻 三 三 ・ 七 八 二 中 下 ) と あ り 、 実 相 の 体 は 本 来 一 な る も で あ る が 、 仏 は 妙 有 ・ 真 善 等 の 種 々 の 名 を も っ て 説 く と し て い る 。 ま た 、 智 顛 説 灌 頂 記 ﹃摩 詞 止 観 ﹄ 巻 十 下 に は ﹁ 観 訊 ル ニ 此 ノ 空 見 ↓ 、 本 性 空 寂 ニ シ テ 、 浄 ナ ル . 卜 若 訪 虚 空 ご ( ﹃大 正 蔵 ﹄ 巻 四 六 ・ 一 四 〇 中 ) と あ り 、 虚 空 を 媒 介 と し て 空 と 浄 が 融 即 さ れ て い る 。 ⑫ 羅 竹 風 主 編 ﹃ 漢 語 大 詞 典 ﹄ 巻 五 (漢 語 大 詞 典 出 版 社 ) = 七 八 頁 参 照 。 ⑬ 大 蔵 経 に 収 録 さ れ て い る ﹁随 相 論 ﹄ に つ い て は 、 ﹁ 開 元 釈 経 録 ﹄ 等 の 経 録 の 記 述 に 従 っ て 、 真 諦 著 作 の ﹃ 随 相 論 中 十 六 諦 疏 ﹂ 一 巻 と 同 一 で あ る と す る 研 究 が あ る 。 宇 井 伯 寿 ﹃摂 大 乗 論 研 究 ﹄ ( 一 九 三 五 年 、 岩 波 書 店 ) 参 照 。 ⑭ 藤 堂 明 保 ﹁漢 字 語 源 辞 典 ﹄ 二 九 六 四 年 、 学 灯 社 ) 四 八 八 -四 九 〇 頁 参 照 。 キ ー ワ ー ド 吉 蔵 、 般 若 思 想 、 仏 性 思 想 、 虚 空

参照

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