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無線LANマルチホップネットワークにおけるセキュアコネクション構築モデルの提案と実装

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第69回全国大会. 2E-6. 無線  マルチホップネットワークにおける セキュアコネクション構築モデルの提案と実装 鎌田 美緒 Ý. 小口 正人 Ý. Ý お茶の水女子大学. はじめに. ᥧภൻ⚻〝. 近年,固定インフラを必要とせず複数端末が集まる のみで自律分散的なネットワークを構築する が,大いに注目されている. では,モバイルノードのルータ機能により通 信を中継することで,より広範囲の通信を可能にして おり,このように構築されるネットワークをマルチホッ プネットワークという. 一般に無線通信はセキュリティを考慮することが不 可欠であるが,特に のような環境は不特定多 数のノードが存在するため,セキュリティ上の危険性が より高いといえる.そのため,データ送受信を行う特定 ノード間の通信の暗号化が望ましく,さらに の特徴を考慮し,ノード移動によるネットワーク構成 の変化に柔軟に対応できるセキュリティ手法が必要で ある.そこで本研究では, を用い て暗号化通信経路であるセキュアコネクション 図 を 構築することにより,セキュリティを提供する手法を 検討した. は暗号化及び認証により安全な通信を 提供する規格で,構築された通信経路毎に独立したコ ネクションが生成可能であり,鍵交換や認証機能を提 供する の処理過程で通 信相手の本人性確認を行う. における端末同士の安全かつ 本研究では, 信頼できる通信の実現を目指し,無線 マルチホッ プネットワーク上においてセキュアコネクションを構 築および管理するモデルを提案した .本稿では,既 存の ルーティングプロトコルである を用いマルチホップ 環境を構築し,提案モデルに基づき, アドレスの取 得やセキュアコネクションの確立に関する制御の実装 を行った.. .   

(2)    . . .       .  .       !"  .  %'() # ! &". . # $. %#&. . セキュアコネクション構築モデル.  提案モデル概要. %#& . 本稿では,通信経路の構築を に任せネットワー ク構成を意識せずセキュアコネクションを生成するモ デルを提案している.一般に 内の各ノードは 固定アドレスを持たないため,固定網向け仕様である を適用する場合,通信相手のアドレス決定に関す る処理を行わなければならない.提案モデルでは,ま.  .    

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(11) " #Ý$. 3-37. ㅍା䊉䊷䊄. 図. ฃା䊉䊷䊄. * セキュアコネクション. ず事前にノード情報をリストとして作成し管理を行う ことにより通信相手の信頼性を確保し,セキュアコネ クションを構築する際のセキュリティを提供する.そ して 参加後,参加ネットワークにおける目的 ノードの アドレスと を対応付け,実際のセキュ アコネクションを生成することで,送受信データの暗 号化を行う安全な通信経路を提供している.次節以降 で,提案手法の詳細を述べる..  . . +. ノードにおけるリスト管理. マルチホップ通信を行う際,データの暗号化が必要 となるのは,互いのノードが信頼できると判っている ときに限られる.そこで本手法では,予め信頼が保証 されたノードの や公開鍵等の情報を,各ノードが事 前にリストとして保持することにした.この公開鍵は の処理過程で認証等に使用されるものであり,実 際の暗号鍵とは異なる.リストの情報と照らし合わせ 処理を進めることで,通信相手の信頼性を確認するこ とができる.. +.  .   アドレスの取得. . %#& . にノードが参加すると, によりマル チホップネットワークが構築される. では一 般に各ノードは で識別され,参加するネットワー クにより異なる アドレスが割り当てられるため,セ キュアコネクションの生成にあたり目的ノードの ア ドレスを知る必要がある.そこで送信元ノードはネッ トワーク内で用いられている目的ノードの アドレス の問い合わせを行い,取得したアドレスをリストに保 持する.. + . . .  セキュアコネクションの構築. . アドレスの取得後,送信元ノードは送受信ノード 間をエンドツーエンドで結ぶ による暗号化通信 経路を生成することで,セキュアな通信路を構築する. のコネクション生成過程でリストの公開鍵が参 照され本人性確認が行われるため,万一 アドレス取 得の際詐称が行われた場合もこれを防ぐことができる. このセキュアコネクション上では既に暗号化されたパ ケットがやり取りされるため,中継ノードはデータの.  .  . .

(12) 情報処理学会第69回全国大会. 中身を知ることはできない.. . 䊥䉪䉣䉴䊃䊜䉾䉶䊷䉳䉕 䊑䊨䊷䊄䉨䊞䉴䊃. 提案手法の実装. A.  実験環境. B. 本研究では,エンドツーエンドでセキュアコネクショ ンを生成する手法に基づき,セキュアコネクション生成 制御の実装を行った.実験環境としては, 無線 機能を持つ 台の マシンを用い,マ ルチホップネットワーク環境を図 のように構築した. と の における実装として,それぞ れ と を用いている.. # 0 # . %#&   #    ' !.. D C. ,-./. ㄰ା䊜䉾䉶䊷䉳䉕ฃା. B C. A ㅍା䊉䊷䊄. ฃା䊉䊷䊄. D. 䊥䉴䊃䈻䊉䊷䊄C䈱IP䉝䊄䊧䉴䉕ㅊട. IEEE802.11b. A. .* 実験環境 本環境において,ノード  を送信元ノード,ノード 1 を目的ノードとし,2 と + はマルチホップ環境に自由に 参加や離脱するノードと想定している.実験上,全ノー ドが直接通信できる範囲内に存在するため,'!  コ マンドによりパケットの遮断を行うことで,ノード  から 1 へのマルチホップ通信を実現している. 上記実験環境において %#& による通信経路確立後,  アドレスの取得とセキュアコネクションの構築を行 図. 䊥䉪䉣䉴䊃䊜䉾䉶䊷䉳䉕䉼䉢䉾䉪 㸣 䈭䈔䉏䈳ήⷞ. B. D. 䊥䉪䉣䉴䊃䊜䉾䉶䊷䉳䉕䉼䉢䉾䉪 㸣 䈭䈔䉏䈳ήⷞ. C. 䊥䉪䉣䉴䊃䊜䉾䉶䊷䉳䉕䉼䉢䉾䉪 ⥄ಽ䈱ID䉕⊒⷗ 㸣 ㄰ା䊜䉾䉶䊷䉳䉕ㅍା. 䊥䉴䊃䈻䊉䊷䊄A䈱IP䉝䊄䊧䉴䉕ㅊട. 図. $*  アドレスの取得とリストへの追加. う制御を実装した.. .  アドレスの取得とリストへの追加. %#&. IPsec⸳ቯ䊐䉜䉟䊦䈱ᦠ䈐឵䈋. によるマルチホップ通信経路確立後,参加ネッ トワークにおける互いの アドレスを通信相手 と 対応付けるため,まず送信ノードは「送信元ノード ・ アドレス・目的ノード 」を含むリ 送信元ノード クエストメッセージを全ノードに送信する.次にリク エストメッセージを受信した各ノードは,メッセージ のチェックを行い,自分の が含まれていた場合「自 身の ・ アドレス」を含む返信メッセージを送信 元ノードに返信し,同時にリストに送信元ノードの アドレスを追加する.また,送信元ノードは返信メッ セージを受信するとリストへ目的ノードの アドレス を追加する.このような手順で制御を行うスクリプト 実行例を図 で示す.. . . +. + +. 䊉䊷䊄A䈱IPsec䉕⿠േ 䊉䊷䊄C䈱IPsec SAធ⛯. 䊉䊷䊄A䈱IPsec SAធ⛯. +. + . 䊉䊷䊄A –C㑆䈱IPsec SA䈏⏕┙. 図. . . $.  セキュアコネクション生成動作.  アドレス取得後,セキュアコネクションを自動生 成する制御スクリプト実行例を図 0 に示す.まずリス トの公開鍵と  アドレスをもとに,両ノードにおいて   の設定ファイルが書き換えられる.そして送信元 ノード  が両ノードで   の起動と接続を行い   処理が進められ,送受信ノードにおいてエンドツーエ ンドの   暗号化経路を確立することで,セキュア コネクションが生成される..  ネットワーク構成変化時の動作 一度セキュアコネクションが生成された後,中継ノー ド が離脱し,ノード がネットワークに参加して, 中継ノードが から に入れ代わった場合のセキュア. 2. 䊉䊷䊄C䈱IPsec䉕⿠േ. 2. +. +. 3-38. 0* ノード  のセキュアコネクション生成動作 ' (' 

(13) 1. コネクションへの影響を により観察すると, 中継ノードが変化した場合も, 間の通信を暗号化 したパケットが流れ続けていた.これにより, に よるセキュアコネクションの自動再構築が確認できた.. . %#&. まとめと今後の課題. 本研究ではマルチホップネットワークにおける安全 な通信の実現のため, と を用いセキュア コネクションを構築する手法を提案し,一部実装を行っ た.今後は詳細な実装を進め,より現実的なモデルへ と発展させたい.. %#&  . 参考文献.    : '*33/ /"3 . # ' !: '*33/' !/(3 $ 鎌田美緒,小口正人:“ マルチホップネットワー クにおけるセキュアな通信路構築に関する制御手 法”,電子情報通信学会技術研究報告,.--4

(14) $5, ''/.6

(15) $-,.--4 年 . 月.

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