72 も有意の順相関を示す。すなわち,都市集中率は赤痢 罹患率に影響を及ぼす重要な因子である。吉岡は都市 集中率は,赤痢罹患率に影響を及ぼす重要な因子では ないといっている。 甥.アデノビ圃ルスの沈隆反応について 特に流行角結膜炎患者血清について (眼科)田申智恵・渡辺ヒ・・○荒木和子 アデノビールスの沈降反応を寒天内拡徹法 (Ouc− hterlonyの変法)を用いて行った。アデノビー2レスの 1−8型の組織培養液を抗元として用いた結果,各型の 免疫血清に対して沈降線を認めたが,対照のEcho− Virusやその他の抗元および対照血清に対しては陰性 であったので,この沈降反応はアデノビールスに特異 的のものと考えられる。しかしこの反応は何れの型に も共通におこり,型による特異反応はなかったが,殆 んどが二型の免疫」血清に対して最も強く反応がおこっ てきた。 15例の流行角結膜炎患者の発病初期および回復期の 血清につき,沈降反応抗体指数を調べた所,9例の回 復期血清中に倍以上の抗体の上昇を認めた。 29.オレアンドマイシンおよびシグママイシン静脈 内投与時の血申濃度について (口腔外科)高井 宏 ゆ「ξD} 削ムF〒司 DS:”^v う」.▼応酬EヨφM苧ア ∩1aonAAt・ntrn;n l]11ビL, /卜μM t⊥IL[」± 1=L LブupmC4し’」 vムs・u“Uv晶“」)L“
およびそれとTetracyclinとの合剤であるSigmamy− cinの口腔感染症より分離した病原性ブドウ球菌に対 する感受性および試験管内耐性獲得速度を測定して有 効な結果を得た。 今回,新しく静脈注射用が試作され,提供を受けた ので先ず血中濃度を測定した。 方法は川上等のO]eandomycin(以下OL)測定法 に準拠して重層法を適用し,試験菌にはB.subtilis P・C.1.219を併用した。 250mg 1回投与の際はOl.では1,2,3,4,8,24時間 後の血中濃度はそれ2.2,1.1,0.5,0,2,0mcg/cc (平均値)でありSigmamycin(以下Sig.)では0.5, ユ,2,3,4, 5, 6時間後ではそれぞれ,不明,10.8,3.3, 2.0,1.3,0.8,0.5mcg/ccであった。
連続250mg投与の際はOlでは4時間々隔投与で
1時聞後6.Omcg/cc,2時間後2.0,以後2時間毎 の濃度はそれぞれ0.4※,3.0,0. 6※,3.0,0.7※+,4.o,1.5※,×,3. o※,5. o,×,2. oであり,sig.で
は6時間々隔投与で1時間後12.5mcg/cc.2時間後 3.8,以後2時間侮の濃度はそれぞれ1. 8;O・ 65※, 4. 6, 2. 15, 1. 3}..( +, 5. 25, ×, 2. 75X, 6. 0, 4. 7, ×,×,2.35であった。但し※はOl.またはSig.の 投与,十はNoblon. B 2 cc投与,×は測定を行はな かったことを表はす。 以上より250mg静脈内投与のさいは有効血申濃度 1 mcg/ccはol.約3時間, Sig.約5時間であった。 OI・250 mg 4時間々隔連続投与では8時間鱗より有効 血中濃度を持続し,Sig.250 mg 6時間々隔のきいは 6時間後より持続し,明らから蓄積作用を認めた。 討論 簑島 高(第一生理) 演者の示されたオレアンドマイシンおよびシグママ ・fシンの静注および経口投与の場合の血中濃度減少曲 線が一定の規則に従っているように思われる。この研 究にこれらの化学剤の血中に永くあることを目的とさ れたものと考えられるので只今の示された曲線の数理 的分析をおこなうことが興味あると思はれる。 30.最近の小児ブドウ球菌感染症とブドウ球菌 の抗生物質耐性 (小児科)篠塚輝治・○阿部栄子・水沼陽子 (中門細菌)長田富町 抗生物質の広範な使用に伴い,抗生物質耐性ブドウ 球菌の問題は,臨床上漸く重大化するに到った。 (1)ブドウ球菌の抗生物質耐性 (a)昨年と本年前半期,中央検査室細菌部で耐性 を検:脱したブドウ球菌は,昭和32年度168例,昭和 33年度前半期156例あり。 昭和32年度161∼168例に就いて,耐性はPc 86 % 〉 S M73%一 〉 T M639C一 〉 A.. M4896一 〉 C 一M359C一 〉 EM28 %であった。 ・ 昭和33年度149’)156例に就いて,耐性はPc 83% 〉 SM 580th 〉 TM 56%〉 AM 44%〉 CM 21%〉 EM 7.8%であった。 (b)昭和33年度前半期,採取ブドウ球菌156例 中,小児より得たものは74例あり,特に乳児より得た ものは52例,70%におよび,三階が如何に乳児に病 原性を発揮し易いかを示す一端を表しているものと思 う。耐性検査をしたものは65∼70例で,Pc 84 %>T M61%〉 S M57% 〉 AM53% 〉 C M24%〉 EM 3. 0 O/. であり,野々成人のそれに等しかった。 (ll)小児ブドウ球菌感染症 (a)昭和30年から33年までの約4年間に比較的 重篤な症状を呈した本性感染症は,膿胸5例,髄膜炎 1例,下痢症2例,敗血症2例計10例あり,得たブド ウ球菌は,Pcには全例耐性で, S M, T M, Sulfa剤 も耐性のものが多く,CM,特にEMに感受性のもの が多かった。 (b)以上10例のうち,膿胸,敗血症の各1例につ いて,臨床治療成績を述べた。 質問高井宏(口腔外科) .重耐性のパターンおよびパーセンテージはどのよう でしたか。 応讐 篠塚輝治(小児科) 一 932 一
73 これらについては精しくは集計検討致しておりませ ん。 31.化学療法剤のモルモッFの実験的結核症に 対する効果,特に病理組織学的観察 5一(4−pyridyl )一1 , 3, 4−oxodiazo!一2−one (lsodiazol)の効果 (細菌)須藤昭子 .Isodiazo1は, Brodhage及びWilder−Smithによ って報告された抗結核剤であって,吉田はこれと無関 係に本剤を合成した。平野等は本剤の抗結核作用につ いて,in vitroおよびin vivoの実鹸を行い,本剤の 効果はマウスにおいては大体Isonicotlnic Ac圭d Hydrazid(以下INH)と同程度であるが,モ7レモッ トにおいては,INHより優っていると述べた。 結核を抗生物質で治療した場含には,自然治癒の場 合のような強い結合織が見えない。IsodiazolがINH より実験的に優っているといっても,それは結核鼠に 対する直接作用だけであって,結合織に対しては差異 がないか,どうか,これらのことを明らかにしょうと 思って,主として病理組織学的所見から,2,3の化学 療法剤の効果を検討した。 本報告は,Isodiazol単独およびPyrazinamideと の併用によって実験的結核治療を行ったモルモッ〉の 主として肝脾における結核菌の培養所見とこれ等臓器 における病理組織学的変化を検:討した成績である。 その結論としては以下の通りである。 1)Isodiazolは皮下注射にも経口投与法によっても モルモット結核症に対し治療効果を認める。 2)IsodiazolはINHに優るとも劣らぬ抗結核作用 を有し,Pyrazinamide との併用によりその効力は幾 分増加する。 3)Isodiazolの治療による病理組織学的治癒形態 はINHのそれと本質的な差は認められない。 32.各種疾患の野晒コレステリンおよび リポプ回テイン値について (中山内科)有村久代
正常人についてCarr and Drekter法により血中総 =Vステリシ「以下総「コ」と略す」および同法変法に よりエステルコソステリン「以下工「コ」と略す」を測 定し,総「コ」平均値は女,.160mg/d1,男159 mg/d且, エ「コ」平均値は,女.117mg/d1,男116 mg/d1,エス テル比(総「コ」に対するエ「コ」の比を百分率で表わし たもの。以下,工比と略す)は男73. 6%,女73.0% で他の測定法と大差がない。つぎに正常人において血 中「コ」と肥満率との関係をみたが,有意の相関はみら れなかった・ 糖尿病,高血圧,動脈硬化,心疾患,腎疾患,肝疾 患,バセドー氏病等の疾患について血中「コ」値を測定 したが,.総「コ」はネフU一当症候群,糖撮病,心危桓 塞,高血圧,慢性腎炎の一部に高値をみ鶴工「コ」も 総「コ」と同様な関係があった。工比は重症肝疾患,ネ フ・一一症候群,糖尿病の一部に低下をみられたにす ぎない。 つぎに食餌と血中「コ」との関係をみるため正常人に おいて蛋白,糖,脂肪負荷を行った4時半後までの推 移をみると,血中「コ」は蛋白,糖負荷によって大した 変動がなかった。脂肪負荷によって総「コ」は食後1… 2時間で多少上昇するが,=「コ」董はほとんど変化を みない。次に比較的合併症のない軽症の肺結核患者に ついて高脂肪,高蛋自食を2週間負荷して変動をみる と,負荷後1週間では金子に総「コ」の上昇をみたが, 2週間目では正常に近くなり,工比は不定であった。 更に正常人及各種疾患についてリボブr;ティンβ/7 比及リポプPテイン中の「コ」を測定比較した。筒,高 「コ」」血患者に一例に市販脱「コ」剤を使用してみたが, 約半数において総「コ」の低下をみた。 33.高血圧症の心電図 (中研)○広沢弘七郎・山田辰一一一・・沼尾智代子・ (中内)清水房江 心研外来を訪れた高血圧および冠硬化症の患者300 例につき,そのEKG,血圧,限底所見,胸部レ線所 見のそれにつき異常所見の出現に関して検索した,] 血圧は最高190 mmHg以上と 190 mmH9以.ド, 最低血,圧90mmHg以上と90 mmH彗以下によりこれ らを4群に分けた。EKGの心室群については イ) 左室肥大 ロ)左室肥大一トSTT異常を伴ったもの ハ)肥大に非ざるSTT異常および脚ブロックならび に 二)正常の4i群に分ち検討した。 眼底所見はKeith−Wagener Scheieの分類によっ た。 1)心室群の異常所見に関しては最高血圧最低血圧 夫々の単独の上昇では心室異常の陽性率に影響しない が,最高最低血任ともに高い群においては心室異常発 生率が多くなる。心房波の異常所見と同様に最高最低 血圧ともに高い群に心房波異常の出現率が高い。 2)眼底所見とEKGの異常所見について Keith−Wagenerの程度が進むとともに心室群の異 常所見発生率が増加しことにSTT異常を主とする心 筋傷害像の発現率が著明に増加する。Scheieの分類に よるとIII度に左室肥大十STT異常を伴った像の発生 頻度が多いがその他の点に関してはScheieの分類と 心室群との間の相関はみとめられない。