2002年日本オペレーションズ・リサーチ学会
秋季研究発表会
2−A−13
小売店舗での消費者のカテゴリー購買行動モデル
01207094大阪大学*里村卓也SATOMURATbknya
とすると
1 はじめに
現荏,日本の食品・日用品分野では多くのメー
カーと小売業者の間でカテゴリー・マネジメン
トが実践されている.カテゴリー・マネジメン
トとはカテゴリーを戦略事業単位として考え,
小売店舗ごとにカテゴリーを管理していく手法
である。カテゴリー・マネジメントは1990年
代に入り,米国より日本に紹介されたが,メー
カーにとっては小売業支援の手段として急速に
普及をしていった.小売業者にとっても,店舗
別の品揃えや価格政策の決定を自社内で行うよ
りもメーカーからの豊富な情熱こ基づき行った
ほうがよいという考えのもと,数多くの取り組
みが進んでいる.
実務においては、カテゴリーの浸透率と購買
頻度からカテゴリー戦略を決定したり、特定カ
テゴリー購買者の総購入個数を比較してカテゴ
リーの重要度を比較したりすることが頻繁に行
われている。
本研究では,このような実務で実行されてい
るカテゴリー・マネジメントの理論について数
理モデルを用いた検討を行い,モデルの妥当性
について実証分析を行うものである.
exp(−∈)どβ
Pr(g=β)=
(1)
(■三)
汀ごi(1一打盲)g ̄エi
(2)
Pr(ズ豆=勘げ)=
である・従って式(1),式(2)より
(⊃く〉
Pr(ズ‘=〇壱)=∑pr(ズi=動悸)Pr(β=β)
β=エi
(町iど)エiexp(一灯i!)
(3)
∫i!
となる.
ここで汀=(汀1,…,訂m)の確率密度をタ(汀),
その確率密度をタ(ど),入i=訂ふ入=∑芝1入iと
する。さらに汀iとそは独立であると仮定する.
中西(1984)の多変量における独立ガンマ分
布仮定を利用する・もし入i(五=1,2,…,m)
が互いに独立な正の確率変数であり,入と訂(=
汀1,2,.‥,m)が独立であれば,入はガンマ変量
でありその同時密度関数は次式で与えられる.
exp(入電/β)入;i ̄1
(4)
r(αi)βαi
ただしαi(五=1,2,…
である.入i(豆=1,2,‥
メータβを持っている
式(3)と式(4)より
,m)とβはパラメータ
・,m)は共通の位置パラ
2 購買行動のモデル化
2.1 購買頻度のモデル化
期間中の個人の総購入個数をβとする.ズi
をカテゴリー豆の購入回数,つ巧をカテゴリー宜
の購買確率(期間中のカテゴリ宜のシェア)と
する.今,総購入個数5は平均∈のポアソン分
布に従い,購買の発生はベルヌーイ分布に従う
Pr(為=エi)
r(ェi+αi)
(註i)αi(諾了)エ‘ (5)
ヱi!r(αi)
となる.
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2.2 浸透率,平均購買頻度と購買頻度モ
デル
家計九(=1,.‥,Ⅳ)におけるカテゴリー宜(=
1,…,〟)の期間中購買行動を考える.家計ん
のカテゴリー豆の購買の有無をb九iとする.た
だしむんiは家計九がカテゴリー豆を購買すれば
1,それ以外では0をとる変数とする.ぴん壷は家
計九の期間中カテゴリー豆の購買頻度とする
カテゴリー五の浸透率をむゎカテゴリーiの
購買者中の平均購買頻度をwiとすると
である・式(5)と式(10)から期間中平均購入個
数βは,
Pr(g=β)
r(β+α.)
(這)α●(諾了)5 (11)
β!r(α・)
である・ただし,α.=∑毘1αi・
式(7)より,
log(1−あi)
(12)
αi=
−log(β+1)
であるからαiはむiの単調増加関数となってい
る.
カテゴリー五購入者中の期間中平均購買個
数は
∑た1ゎん‘ ∑監1t〃ん‘
(6)
Ⅳ,叫=雷㍍
である.
式(5)より
む‘=P欄>0)=ト(註了)叫
(7)
叫=現瞞>0】=
(8)
となる.式(7)と式(8)より,
Pr(g=βlごi>0)
1 r(β+α
(13)
(蒜)α(蒜)β
1−(β+1) ̄叫β!r(α)
αi=α.−α‘とすると
割方l∬i>0】
1
(αl+αi)β
(14)
1−(β+1) ̄叫
log(1−むi) β
(9) 呵刺毎>0】はαiの単調増加関数である.式
(12)から明らかなようにαiはむiの単調減少関
数であるので呵刊わ>0】はわiの単調減少関数
であることがわかる.以上より,浸透率あiが低
いカテゴリーの購買者ほど,期間中平均購入個
数が多くなることがわかる.
t巧=
むi −log(β+1)
であり,叫はむi(0<むi<1)の単調増加関数で
あることが分かる.
以上より,もしある店舗での消費者の購買行
動がこれらの仮定に従うのであれば,カテゴ
リー壷の浸透率むiが上がればカテゴリー五の購
買者中の平均購買頻度叫も上昇することがわ
かる.
3 実証分析
実証分析結果については当日発表する予定で
ある.
2.3 浸透率,期間中平均購買個数と購買
頻度モデル
次に浸透率と期間中平均購買個数との関係に
ついてみる.まず,ズ=(ズ1,…,ズm)の分布
については
参考文献
中西正雄(1984)「ブランド購買行動と負
の多項分布」マーケテイ.ング・サイエンス
No.24,p.p.1−11.
m
Pr(ズ=エ)=nPr(為=エ‘)
i=1
(10)
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