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H形鋼を用いた軸組筋かい材端接合部の力学的性状

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(1)

【論  文

1

UDC ;624

014

2;624

072

9 :624

078 日本 建築 学 会 構 造 系 論 文 報 告 集 第 404 号

1989 年 10 月

H

形 鋼

軸組筋

材端接合部

学 的性状

  正 会 員 正 会 員 田

* *   ま え が き   大規 模な鋼 構 造 物の耐 震 要と してH形 鋼 を用いた軸 組筋かい架構を用いること が あ る。 その場 合

筋かい材

と軸 組 材との接 合 部は

高 力ボル ト接 合とす る の が

般 的で あ る が

その 形 式には さ まざま なものが あ り

それ ら の力学 的性状につ いて は不 明な点が多い

  そこ で

,H

形断 面 材を用いた 筋 かい材 端 接 合 部基 本 的な力学性 状を把握す る た めに

比較 的

般 性の あ る4 種 類の接 合 形 式 を選 定し て

模型 試 験体を作成 し

加 力 実 験 を行っ た

  本報は こ の実験結を ま と

め た もの であ る。  

1.

実 験計画  試 験 機の力の 関 係か ら

試験 体は縮 尺 模型 と するが

接合 部を高力ボル ト接合と す る た め

高力 ボル トに は

M12

F10T

筋か い材に は

H −

125 × 

125

×6

5

×

9

  (SS41 )

梁な どの軸 組 材に は H

150Xl50 ×7×

10

SS

 41 )を用いるこ と と した。 筋か い材の軸 線は

梁材の軸 線の交 点を通るもの と し

軸 組 材に対 して

45度 傾い て い る場 合を対 象と し た。 柱は筋か い構 面に 対して, 強 軸を

致さ せ る場 合 (HS タイ プ )を主とし

弱軸 を

致さ せ る 場合 (

HW

タ イプ)につ い て も

部 検 討する こと と し た

 筋か い材 端 接 合 部の接 合形式は 現在用い られ ている さま ざ まな形 式の中か ら

比 較 的

般 性のあ る ブ ラ ケッ ト形 式, 複 合ガセ ッ トプレ

ト形 式

ダ ブル ガセ ッ トプ レ

ト形 式お よ び単純ガ セッ トプレ

ト形 式の 4つ の形 式 (以下そ れ ぞ れ を

J1

タイ プ

 

J2

タイ プ

 

J3

タイ プ お よ び

J4

タ イプと称するこ と が ある )を対 象と する。 これ らの 接 合 形 式につ い て は

Fig

2に示 す 試 験 体の接 合 部 詳 細を参 考に して以 下にその特 徴 を述べ る

  ブ ラ ケッ ト形 式 :かい材と同

断 面のブラケ ッ ト材 を軸 組 材か ら突 出さ せ

継 手 部ではフ ラ ンジ同士

ウエ ブ 同士 を添え板を 用い て接合す る

ブラ ケッ ト材と軸 組 材の接 合 部は

,Fig.

2に示 す よ うにブ ラ ケッ ト材を その 本 報の

部は

昭 和58年 度およ び 昭和59年 度 日 本 建 築学 会 大 会 学術 講 演 会にて発 表 した

  S 宇都宮大 学 教授

工博  榊 大 成 建 設 (株 )技 術 研 究 所  主 席 研 究 員

工 修     (1989 年 4月7日原稿 受理

1989 7 月 3日採用決 定) ま ま直 線 的に接 合 し た もの (

J1

1 )と ブラ ケ ッ ト材 の フ ラン ジ を45度 方 向に折 曲 げて接 合 部 を広 げてい る

もの (

Jl

2)およ びその折 曲 げ部に スチフナ を設 けた もの

J1

3>の 3 種類がある

 複 合ガセ ッ トプレ

ト形 式 :筋かい構 面の中心面に ガ セ ッ

プレ

トを溶 接 し

ガ セ ッ トプレ

トの筋かい 材との接 合 部 側で 筋か い材の フラン ジ に対応す る位 置 に フランジ と同 厚

同 幅の ウィ ング プレ

トを ガ セッ ト プレ

トに溶接 し

ウィングプレ

トと筋か い 材の フ ラ ン ジ

ガセ ッ トプレ

トと筋か い材の ウエ ブ と を それぞ れ添え板を用い て高 力ボル ト接 合 する。 こ の場合, ウィ ングプレ

トは ガセ ッ トプレ

トの 中 間まで延 びて い る。 強 度レベル の最 も高い接 合 部で は, ガ セ ッ トプレ

トと軸 組 材 との接 合 部で

ガ セッ トプレ

トを面 外方 向 に補 強して い る (

J2

1)

 ダ ブル ガセ ッ トプレ

ト形 式 :弱軸がかい架 構 面 内 に向く ように筋か材 を配 置し, その フ ランジ に対 応す る位 置に 2枚のガセ ッ トプレ

トを 設け

これ ら と筋か い材の フ ラ ンジを 添え板を用い て高 力 ボル ト接 合 する。 2枚のガセ ッ トプレ

ト間に は, 筋か い材の ウエ ブに対 応 す る位 置に スチフナ を設け る が

これ と筋か い材の ウ エ ブと は接 合し ない

  単純ガセッ トプレ

ト形 式 :かい 架 構 面の中 心 面に ガセッ トプレ

ト を溶接し

筋かい材の ウエ ブは添え 板を用い た 通常の接 合方 式 と す る が

筋かい材の フラン ジ と は山形鋼を接合 ピ

ス と して用い

接 合 部の両 側で 接 合 面が90度ね じ れ る形で高 力 ボル ト接 合す る

。一

枚 の ガセ ッ トプレ

トを軸 組 材に溶 接する だ けで あ る た め

工 場 加 工は 4つ の接 合 形 式の中で最 も単純で あ る が

応 力 伝 達 上は最 も複 雑 となる

 

般に接 合 部の設 計 耐 力は 筋か い の ボル ト孔 欠 損 部に おける部 材 耐 力と全 断 面に基づ く部 材 耐 力, 高 力ボ ル トの摩擦耐力

最 大せ ん断 耐 力な ど との関 係でさま ざ まにま る

こ こで は

下 記の 3つ の強 度レベ ル を考え それぞ れに して必 要と され る ボル ト本 数 を求 め, ほ ぼ その条件を満足 し

かつ ボル ト配置上最 小と なるよう3 段階の 強 さ を持っ た 接 合 部 を対 象と し た

すな わち

 強度レベ ル 1 期許容 力レ ベ ル に おい て

筋かい材

51

(2)

の全 断 面に基づく引 張 耐 力 を高 力 ボル ト接 合 部のすぺ り 耐 力が上回る場合

  必 要ボル ト本 数14

3本

設 計ボル ト本 数 14

16

  強 度レ ベ ル 2 短 期 許 容 力レ ベ ル におい て

ボル ト孔 欠損を考 慮した筋か い材の引 張 耐 力を高 力ボル ト接 合 部 のすべ 耐 力上 回る場 合。

 

必要ボル ト本 数11

1本

設 計 ボル ト本数 12 本

 強 度レ ベ ル 3 保 有 耐 力 接 合の条件を満た すこ と だ け を考え た必 要 最 小 限の耐 力 を有す る場合。  必 要ボル ト本 数6

9本, 設 計 ボル ト本数

8〜

10本。  実 験に お い て は 圧縮力を受け た場 合の接 合 部の拘 束 効 果 を把 握 すること と, 引 張 力を受け た と きの性 状を把 握すること を 目 的 とし た

こ の種 の筋か い材の 細 長 比は通 常 60

80程 度で あっ て

座 屈 耐 力は

引 張 降 伏 耐 力 よ り低い の で

正 負 繰 返し加 力を行っ て接 台 部を含め た筋かいの座屈 性 状を把握し た 後で

引張力 をか け て破 断に至ら せ る加 力 方式 を採 用す るこ と と し た。 た だ し強 度レベル

1

に対 応す る接 合部に関して は

引張力を か ける試 験 体と圧 縮 力 をかける試 験 体 を別 途 用 意し て そ れ ぞれ 単 調 載 荷で終 局 状 態 まで加 力する こと と し た

 

2.

試 験 体   上 記の実 験 計 画に基づい て試 験 体を設 計し た。 試 験 体の形状

寸 法 は

Fig.

1,

 

Fig.

2に 示 す。

Fig.1

は試 験体全体の形状と寸法 を示し た もの で (a が引張 圧縮 交 番 加 力 用試験 体 (

HS −

Jl

J

4−2,HS −

Jl

J4

−3

)お よび圧縮 単 調 加 力 用 試 験 体 (HS

Jl

J

4

1

HW −

J

 1

J4

1) を, (

b

〕が 引 張 単 調 加 力 用 試 験 体 (HS

J1

J4

1,  HW

Jl

J4

1 し て い る 。 Fig

1(a に示 す 試 験 体で は

軸 組 材の軸 線の交 点か ら筋かい材の加 力 用 ピンの中 心 まで の寸 法 を 筋かい材の 弱 軸 方 向 断 面 2次 半 径の loo倍とし て あ る。 Fig

2に は 各 試 験 体の接 合 部 詳細を示 す。 こ こに は各 試 験 体の 名称 と接 合 部の片 側に用い た高 力ボル トの本 数 (」4タイ プ の山 形 鋼と筋か い材フ ラ ンジの接 合 部 以 外はすべ て 2面 摩 擦 と なっ ており, こ こ に は2面 摩 擦 と して の本 数 を表 示し た)が示され て い る

名称は

柱 材の主 軸の方 向 (

HS 一

強 軸が筋か い架 構面に

致 し て い る もの HW

弱 軸が 筋かい架 構 面に

致し てい るもの 接 合 形 式 (

Jl

J4

e (a) TeSし Bed (b)

c;Measurin Length [or Def 。rmati 。n 。f

  Connection

lo;Measuring  Length for Toしal Deformation

Fig

1 FiguTes of  specimen  and loading setup

Table l  Mechanical 

Properties

 of Materials

HS

HW

」1

〜J4 −1

HS

− J1 〜J4 −2

H

Materials

t σ り σuElt σ σ uElt H

125x125Flange8

7624

944

5258

6127

145

8248

47 x6

5× 9Web 6

4128

248

9206

0831

547

7216

50

Plate5mm

5,7230 .942 ,7295

7336 .

247

4225

78 Plate9mm 8

6730

臼 46

3318

5734

247

6268

57 Plate 12mm 12

128

844 .

53211

6531

545

831

L

65× 65x6

 

 

5

6533

749

5225

50 L

55x65x8

7.7830 ,544 .725

HS − J1

σ

33.

439

034

529

9 32

1                     σ

kg

/mm2):

Yield

 strength , t (mm ) :Real thickness

σ u(kg/mm2 ):Tensile strength

 E l(%):E]ongation

(3)

HUO

HM い 置 u 廣 oL150125175150 HS

J1

1 (16)

     

HUO   ω O 魂

3

 

Ooo   PL

12   PL79

 

   

_

1

    甲 oNOO

  HN い

幽 」

」125  25175125

巨虻

125 ↓11Q4 200

い O     ω OO

ii

li

iil

「.

o 踊

 

 

1

PL

_

6    瓢   o

o

150 125175 工50      HW

J1

1 (16) HS

J2

1 (16

聾 。

i

  開 ゜

≒卜

O  llO 留 o HS

J3

1 (16)

 

PL

9

 

 

゜   %o

  PL

12     PL

9 12517525125

§

      気

   

      F=

ii

 

 

  8

ii

i

o

15・ ’225

L

HW

J2

1 (16) NNU NN 切 H い O HW

−−

J3

1 (16)

 

 

。%

X

。 ° 2PL

9 150       0   HS

J4

1 (14) HW

J4

1 (14) 001

2 150 125325 HS

Jl

2 (12)        50 150    225     175   HS

J2

2 (12) 150   225    225   HS

J3

2 (12)

 

2 い N い H 憲 い

い O       [ 150    225   12 100   HS

J4

2 (12)    

 

 

・5・ ・25 ・・5

 

225225

 

・・52 ・5

 

15・ ・25 ・

      HS

J1

3 (10)      HS

J2

3(IO)        H$

J3

3 (8)        HS

J4

3 (B) a)

 

brackeし

 

type

 

 

b)

 

complex

 

guss6t

 

pla仁e

 

t

ype

 

 

c)

 

dGuble

 

gusset

 

Plate

 

ype

 

 

d

 

simple

 

gusset

 

plate

 

type

  

(Jl

typ・ )

 

 

(J2・typ・ )

       

(J3

yp・ )

       

(J4

typ ・ ) COMMON  工TE卜且S

Thickness  of Plates ;

stiffners ;6mm

 splice  plates of flange joint; 9 

 splice  plates  Qf  web  jotnt; 6m皿

Weldin8  0f Plates  :

fillet  weldin8  with  size  し ( t

 thickmess  of welCled  plate 

      し

H

S

Bo!ted Cennectiohs : bolt piヒch

40  at HS

J3

350   )

 edge  distance  Qf longitud

inal direct エen

30 

(at  HS

J1

2g HS

J2

2

,.

HS

」3

3  LOmm)

 edge  distance 。f transverse  direction

25 

 dia

 of bolt

 hole

14mm

       Fig

2 Details of brace end connections

接 合 部の 強 度レ ベ ル (1

,2,3

の順に そのを組み

  

の材質に若 干の 差 が生じ て いる

そ れ らの機 械 的 性 質を 合わ せ て表 示した

   

. .

  

       

Table

 1に示 す。 高力

ボル ト接 合

の摩 擦 面は

グライ

 

実験を

3

期に分 けて行っ た たφ

試 験 体に用いた鋼

  

ン ダ

が けの後に発錆さ せて あ り

高 力ボル ト は12ee

(4)

を 目標と す る ナ ッ ト回 転 法で締 付 けた

  3

加 力お よ び 測定 方 法   HS

Jl

J4

 

Hw −

Jl

J4

1の圧 縮 加 力 用お よび 引 張 加 力 用 各

8

体の試験 体は

構 造 物 試 験 機 (容 量 圧 縮 1000ton

引 張500 ton >を 用い て終 局 状 態に至るまで 単 調に加 力し た

 

HS −

Jl

J4

2, 

HS −

J1

J4

−3

8

体の試 験 体は

構 造 物 試 験 機 を用い て 正負交 番 加 力を行っ た

その際の加 力パ タ

ン は の と お りで ある。 筋かい材の細長 比を 70 と し た時の長 期 許 容 圧 縮 耐 力に相 当す る36・ton と

短 期 許 容 圧 縮 耐 力に相 当す る 55ton で 各1回の正 負繰 返し加 力 を行っ た後, ボル ト孔 欠損 を考 慮し た短 期 許 容 引 張 耐 力に相 当 する 73 ton ま載荷す る 。 こ の 間に座 屈が生 じ た場 合は 座屈 発生時の軸 方 向 変 形 量の 2倍 を 制 御 値とする変 形 制 御で 3回の繰 返し加力 を行っ た後

引張 加 力で破 断に至 ら しめる

73 ton ま座 屈が生 じ な い場合は

73ton で正負 繰 返 し加 力 を行っ た あ とで座 屈 発生まで加 力し, その時の軸 方 向 変 形 量の 2倍を制 御 値 とす る変 形制 御で

3

回 の繰 返し加 力を行っ

引張加 力で破 断に 至 ら し め る。  実 験の に は

接 合 部の主 要 な 点に

3

方向ゲ

ジを 貼っ て主ひずみ を測 定し

1/100m 皿 精 度の変位計を い て

筋か い材の軸 方 向およ び面外方 向の変 形 量

接 合 部の変 形 量 を測 定し た

軸 方 向変形お よ び接 合 部 変 形の 測 定 区 間は

Fig.

1に示す

な お

面 外 方向の変 形 測 定は 筋か い材 全 長を6等 分し た各 位 置っ た。  

4.

実 験 経 過お よび結 果  

4.

1

実験 経 過 接 合 部 強 度レベルめ最 も大き い試 験 体グル

HS −

J1

J4

1

 Hw

Jl

J4

1の 8体の 試 験 体は

引張 力を か け た場 合

,HS −

J4

1の み が筋かい材の降 伏 以 前に高 力ボル ト接 合 部です べ り を じ た が

試 験 体

筋かいが明 瞭な降 伏 現 象 を呈 して

ある程 度 塑 性 変 形が進 行し た後に高 力ボル ト接 合 部の す べ が生 じている

最 終 的には, いずれも筋か い材フ ラン ジの接 合 部中心か ら最も離れ た位置 (以 後第 1ボル ト孔位置とあ き部分 が絞れ て こ こ に亀 裂が発 生し, こ の亀裂が内 側に延びて

フ ィ レッ ト部で連 続し た後に ウエ ブへ び る とい う過 程をたどっ て筋か い材が破 断し た。 こ の場 合の ウエ プの破 断線は

ウエ ブ の ボル ト孔位置が フ ランジ の第

1

ボル ト孔位置 に近い

J1 ,

 

J2

タ イブの 試 験体では

その ボル ト孔を 通る が

J4

タイ ブの試 験 体の ように ウ エ ブのボル ト孔位置が フ ランジ の第

1

ボル ト孔 位置 か ら か な り 離 れて い る場 合と

ウエ ブにボ ル ト孔が ない

J3

タイ プで は

フランジの第 1 ボル ト孔位置とな っ て い る (Photo ])

 

HS

J

 1

J4

1, 

Hw −

J

 1

J4

1で

単 調 圧縮加力を 行っ た場 合に は い ずれ も筋かい材の弱 軸 方 向へ の面外 座 屈によっ て最 大 耐 力 が 決まっ て いる

  HS

Jl

2

HS

J4

2の 4 体の試験体は

いずれ も圧 縮 加 力 時に筋か い材 が面 外 座 屈を起こ して弾 性 挙 動 をは ず れ た ため

引 張 降 伏の開 始 点 を正確に握で きなか っ たが, 明 瞭な降 伏 流れを生 じ る まで高 力ボル ト接 合部に おけ るすべ り は じ ていない。 その後の引 張 加 力に よっ て すべ り が

接 合 部破 断し て る が

は試 験 体によっ て大 きく異なっ ている。 す な わ ち,

HS −

J1

−2

で は

最 終 段 階で ブ ラ ケ ッ ト材の フ ラ ンジの 45度 折 曲げ 部 が まっ す ぐに延びるよ うな変 形を 生 じ, そ れに伴っ てブラ ケッ ト材の フ ラ ンジ と梁フラン ジ とのすみ 肉 溶 接 部に亀裂が発 生し

こ の亀 裂が ブラ ケッ ト材の フ ラン ジ から ウエ ブへ 伸 展 し ラ ケ が破 断した (Photo 2)

 

HS −

J2

−2

は, 

HS −

J2

工と同 様 の形 で筋かい材が破 断 した。

HS −

∫3

2で は

筋かい材 フ ランジの第 1ボル ト孔 位置の縁あ き 部 に生 じ た 亀裂 が

ボル ト孔でと まっ あ と 大き く折 曲っ て, 材 軸 方 向 へ 伸 最 終 状 態 と っ て い る (

Ph

‘)to 3 )

 HS

J

4

−2

で は

筋か い材ウエ ブ と ガ セッ トプレ

トを接 合し て い る添え板 が ボル ト孔位置で破 断して最 大 耐 力 が 決 ま り

さらに加 力し た ところ

山形 鋼 接 合 ピ

ス とガセ ッ トブレ

トを接 合してい る高 力ボル トが づべて同 時に破 断し た (Photo 4 )

 接 合 部 強 度 レベ ル の最も低い

HS −

Jl

3

HS

J4

3 は

上 記12体とは さ らに異 なっ た 挙 動 を 示し た。 す な Photo 1 Photo 2 Photo 3

54

(5)

Photo  5 わ ち

HS −

J

 1

3は かい面外座 屈が は じ めに生じ, そ の後の引張加 力 時に高 力 ボル ト接 合で すべ を生

以 後すべ り は生じ ない ま ま 筋 かい材の全断 面にお け る引 張 降 伏に よる塑 性 流れ を起こ し た あ と で

,HS −

」1

2と 同様 ブラケッ ト材と軸 組 材と の す み肉溶接部に生じ た亀 裂が起 点とな っ て ブラケッ ト材が破 断して最終 状 況 と なっ て い る (Photo 5)。 HS

J

 2

3は

筋かい材の面外 座 屈 発 生 後3回の繰 返し加 力を行い

最 後の 引張 加 力に 入っ た段 階で高 力ボル ト接 合 部にすべ りが 生 じ

その後

筋か い材 全 断 面が完 全に降 伏す る以 前に

ガ セッ トプ レ

トの ウィ ング プレ

ト溶 接部に亀裂が生じ

これ が ガセ ッ トブレ

ト を横断 す る 形で伸延 し

最 終的に は ウ ィングプレ

トを ま く よ うにガ セッ トプレ

トが破 断 し た (

Photo

 

6

 

HS −

J

 

3−3

HS −

J4

3

筋かい 材に座 屈が 生 じ る以 前に高 力ボル ト接 合 部ですべ が生 Photo 

6

じ, その後の圧 縮 加 力時に も すべ り が生 じている

そ の 後, 筋か い材の面 外 座 屈が生じ, そのあとの繰 返し加 力 時に もすべ り が い る

。HS −

J3

−3

最 終 的 に筋かいが ほ ぼ全断面 引張 降伏し た が

十 分な塑 性変 形 を 生じ る以 前に

HS −

J

 3

2と同様な状況で筋かい材の フ ラン ジが し た。 HS

J

 4

3は

筋かい 材が十 分に 引張 降伏す る以前に

筋かい材のフランジ と山 形 鋼 接 合 ピ

ス を接合 して いる 12本の力ボル トが破 断し て最 大 耐力に達してい る。  

4.

2

実 験 結果   耐 力および変 形に関す る主 要な実 験 結 果 を

Table

 

2

示す

変形につ いて は 引張 加力時最大変形量 を示す が,試 験 体に よっ て変 形の測 定 区 間が異なっ て いるので, 変 形 測 定 値を測 定 区 間で除し た伸び率 (% )で表 し てあ る

Table2 Test Results

6P5

Fructure

Specimen

ePcreP り oPu δju δu

B

)    (

G

) 。

P

。/n mode

HS − J1 −1

98.4

   

99.86

1580

375

4108

63

53

7A

Photo

 

l

HS

J2

1 89

0   101

85

5678

176

8109

42

53

7A Photo l HS

J3

1109

8   109

86

8676

776

0111

02

93

3A

Photo

 1 HS

− J4 −1

77.2

   

64。24

5964

O74

0109

22

83

3A (Photo 

l

HW −

J1

−1102

0

   

103

O6

3874

876

0108

03

43

5A

Photo

 

1

HW − J2 −1

110

    >

110

6.8874

676

0110

02

43

3A

Photo

 

1

HW

− J3 −1102

4

   

102.46

4078

176

6111

23

23

4A (

Photo

 

1

HW − J4 −1

87.0

   

81.85

8471

278

0114

63

,03

7A

Photo

  1)

HS − Jl −2104

4

   

92.67

7272

4

lO4.43

73

OB

Photo

 

2

HS

2−2

96.8

   

95.88

0768

B

11LO5

13

9A (

Photo

 

1

HS −

J3

−2

84.

0

   

100

87

0082

2

 

111.

24

13

8C

Photo

 

3

HS

− J4 −2102

0

   

102.O8

5055

0

102.04

52

9D

Photo

 

4

HS − J1 −3

80.8

   

80.88

0876

0

 

112.06

52

4B

Photo

 

5

HS

− J2 −3101

6   

90.09

OO67

2

lO7

24

31

OE (Photo 6 )

HS − J3 −3

72.4

   

72.49

0585

2

105.25

51

2C

Photo

 

3

HS

− J4 −3

61,0

   

49.06

1359

0

94.44

4O

8F ePs :

Slip

 

load

(t)

B

):

Brace

 side

 (

G

):

Gusset

 plate  side

  n :number  of 

bolts

oPcr :

Buckling

 

load

(t)

 eP り :

Yield

 

load

, oP 凵 :

Maximum

 

load

(t)

δju

Elongation

 of connection  at maximum  

load

(毘)

δu :Allover  elongation  of  specimen  at maxi 冊um load (%)

Fructure

 mode  

is

 explained  

in

 the  

paper

 at  section  

4.1

 

See

 

Photo

 

1

6

(6)

 

HS −

J

 1

J4

1

 

HW −

J

 1

J4

1に関す る筋かい材 軸 方 向の荷 重 P と全 体 変 形 δ の関 係をFig

3に

 

HS −

J

 

1

J4

−2,

 

Hs −

J

 

l〜

J4

−3

に関す る同 様の関 係 を

Fig,4

に 示す

接合部強 度レ ベル

1

お よび

3

の各 試 験 体の筋かい 材の面 外 方向へ の座屈変 形 状況 を

Fig.

5に 弾 性 範囲

1°°

坐 .

50 0     5    1e    l5

    50     0     5    10   15 20  25  30  35  40   δ(  )  

80  

_

70

(−

608

50 訂  

4Q  

30  

_

20  

_

le に お け る各試験 体の接 合 部 周 辺の主 応 力の測 定 結 果の例 を

Fig.

6に示す

5.

結 果の考察  5

1 筋かい材 端接合部に お け る応 力の伝 達 状 況  Fig

6に示す接 合部 周辺の主 応 力の測 定 値に基づい

       

各 接 合 形式にお け る応 力 1111 0  12345678       δmm)    

80

iii

    

30    

2D   

10 20    25    30   35   40   δ(  )

Fig

3 Relationship between load and  tota重deforma ヒion

111L δ(  ) 伝 達の状

況を検 討する

  1) ブ ラグ ッ ト形 式   HS

J

:[

1

 

HW −

J

 1

1につ い て応 力 分布状態 をみ るとブ ラ ケ ッ ト材の ウエ プ, フ ラン ジ

補強 プレ

トとも筋かい 材 軸部の応 力の 50

60% の 大き さ で ほ ぼ均 等 な応 力 状態 にあ

rp

  t 接合部全 体が

して働き

かつ余裕の ある も の と なっ て い るこ とが 分か る。

HS −

Jl

−2

で は, ブラケッ ト部の ウエ ブの応 力は筋かい 材 軸 部の平 均 応 力の 20

30 % 増,

HS −

J

 1

1 の 応 力 度の 2倍 以上 と なっ て お り

ウエ ブに応 力が集 中し て    100

       cPy 10 こL

_

_

100 100 口

o り

150

50 50 50 10 

5

5

5

5 05    10   15 05   10  15      05    10   15       05    10   1≦

50

50

_

50

50 HS→ 1

2 日S

」2

2 HS

J3

2 HS

」4

2

_

100

_

100

IOO

100

一 」

一 一

  20  25  30  35  

−←

6(皿 田〉 cPy 工

2100

100 100 o 、 口

幽 cPey

   50 50 5 5D 10  づ

_

5

 5        

_

5

15 

_

   

_

o5         05   10      05     Q   15

 10    上

50

_

5D 50

50 HS

」1

3 HS

J2

3        

噸一

Bucklln呂 HS

J3弓

       

\                              Buckli9ES

_

J4

_

3

100

_

IOO

IOO

_

100

∠ :⊃

_ .

O:F

M

S

L5  2【〕   25   30

−+

δ(mm )

(7)

oP

 

丶 昏 ∵

o ODmm

P P0 〜

 L

   

1

    噸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1

 

 

、〔痂 m

 

 

 

l

        P

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    100 oP

 

 

rl

 

N

N

t

1 QO  HS

HW

Jl

l   HS ;HW

J2

l  HS

HW

J3

l     HS

HW

J4

1        

 HS Type  

− 一

 田  Type oP

m HS

Jl

3 P P P o o o 气

, 噛

1

L

 〜

 

 

 亀

1

1

1   

 

I

       I    し    :

 

 

  ’  〜

 ,

  ’

 

1

loo皿

凩■

1

 

 尸

’    100m珊

i

 

    

1

    100

HS

J2

3

Fig

5 0ut of plane deformation due to buckling

Table 3 Calculaしed Strength

HS

J3

3 HS

J4

3 ePcr

− 一 一

ePu

Specimen

cp りe cp り GPcr cPu

一 『 一

cPor cPu

HS

J1

1

58

4

77

4

72

7

1

10

106

0

1

02

HS

J2

1

58

4

77

4

72

7

1

07

106

0

1

03

HS

J3

1

62

9

77

4

72

2

1

06

114

90

97

HS

J4

1

62

6

77

4

72

70

88

114

3

0

96

HW

J1

1

58

4

77

4

72

7

1

03

106

0

01

HW

J2

1

58

4

77

4

72

7

1

03

106

0

1

04

HW

J3

1

62

9

77

4

72

2

1

08

14

9

0

97

HW

J4

1

62

6

77

4

72

70

98

114

3

1

00

HS

− J1 −

2

63

5

84

6

72 .

4

1

00

108

1

0

97

HS

J2

2

63

5

84

6

72

4

0

95

108

1

03

HS

J3

2

68

5

84

6

71

9

1

14

116

8

0

95

HS

J4

−12

63

5

84

6

72

2O

76

108

1

0

94

HS

J1

3

78

3104

4

85

8

O

89

112

6

0

99

HS

J2

3

78

3104

4

85

8

0

78

112

6

0

95

HS

J3

3

84

7104

4

85

8

1

00

121

8

0

87

HS

J4

3

80

5104

4

86

10

80

115 .

8

0

82

cPo ソ :

Yield

 

load

 

based

 on effective   sectional   area  of 

brace

 member

cP り :

Yield

 

load

 

based

 on 

gross

  sectional  area  of  

brace

 member

cPcr :

Buckling

 strength  after  

Johnson

sformula

opu :

Maxi

皿um strength  

based

 on effective  sectional  area  of 

brace

 member

きて いることが明 白である

こ の ことは折 曲 げたフラン ジの応 力 分 担はあ まり期 待で き ないこと を 示し ており

最 終 時の況と も対応 してい る

 

HS −

J

 

1−3

でも, ブラ ケッ ト部の ウエ ブの応 力レベ ル は

HS −

J

 1

−2

と ほ と ん ど 同 じであ る

し か し

ブラ ケッ トのり付い ている梁の ウエブおよびスチフナの応 力 を み る と

,HS −

Jl

−2

に比べ エ ブ 内の応 力は減 少し

ス チフナの 応力は 2 倍近くに増大し て い る こ とか らブラ ケッ トの折曲 げ部にスチフナ を配し たことに よっ て, ブ ラケッ トの折 曲げた フ ラ ンジの応 力 分 担の割 合が増大 し た と考えられ スチフナの効 果が認め ら れ る

 2) 複 合ガセ ッ トプレ

ト形 式  こ の接 合 形 式で は, 筋かい材か ら作 用 する応 力は

す べ て ガセ ッ トプレ

トを通っ て軸 組 材に伝 達 きれ る。 ガ セッ トプ レ

ト内の 応力状 態 をみ ると,

HS −

J

 2

1

HW −

J2

−1

で は筋かいの応 力に比べか な りい応 力レ ベ ル に ある

。HS −

J

 2

1 べ て ガセ ッ トプレ

トの板 厚, 寸 法とも小さ く な っ た HS

JZ

2

57

(8)

75 75 冖

H

1

.1,       / P

34ton    I

16       P

34ton 1 …

 =

 ま

貿 嵩 δlo   oPL

6   

0

82      Q

97 6昌       

89 屮

1

lll δ 日

L50x150   x フ x 】0

iill2b76b

P2P

27i 贈 il 30 _

κ

逃 ゜ ・ OD3       0     L} 〜 0

刀 5 0

84

、 0

4コ   0

530

U l  lI oo6

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010

q

T

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148D

12

°

1

妃    

IO 21

0

07

O 125 田 5       

L

5 (a) HS

」1

圏  

?(

7

11 / (b) HW

Jl

】       / 1

Ob     O

99   /     1

11

09

  。

2、 

・・

2  > .

1°D

ia

°

1

°2i ・

・・     O

O 

0  

0

O

251752i5   (e 〕HS

_

J2

1

… 4…

葡 、 ク 記

    D6 グ 。 ! 。  

爍 … …

y

          リ  

 

’ “ db

11 “ 卩

す 岬

P鴫 6し。n  [

22              十     /

 十

ぢ凱+ , L

zo

o ×  x

  

x6 δ “ト

1H

L50

150

7

×

10 翁1

拍 1

09

1

°〜〜

ρ

▽  PL

1291 齶       o

11 軌1

1

e

・ 量 …

匝 ↓

』 ,

_

・     〔f)冊

J2

1 (c) HS

J1

2

P

34ton      

      /

  

evx

゜ 醗

  

6a

  

D ’葡

・2S

 

il・D亅     15   (1)HS

J3

1

鰻 脾

  (B)HS

」2

2

1

算     62

b

  (d,HS

JL

3 /

鬥鶚

゜P

・4…

 

il

     

 I

i

         

ii

 

    ゜

kl

lll

・… / 1・51 ・・

l

  (」)HWJ3

1

      / P

36t°n

   

ノノ

   

蹴 掬

  (h)H3

」2

3 P

36t° ‘’  ,

ヅ ニ

    

/ t

z

L

9 。

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zit

  

x

 

 

2PL

9 。りu

Li       o  

   

−.

IL D【

1

] ゜

f5

°

i

’9

°

L ’ 7s アs

 

3o 「

1

−一

P

34し゜n

Z

γ

 

III

oりI  lω /

34  1

n“

      PL

1Z

μ独 虹

  (囚)HS

J4

1

   

 

ヨリ

i

P、

  ・

」も。詰

°

7

め         (

f

,11n2 、ン高o

i

1

3

t

i

iil

L

圃劍

  (k}HS

J3

2

      J

・S  /       P

36ton ・m

、z  PL

12 の ドIul 、

h  量 O 

十1,0

O

1 11

IE      

t

°

‘9

 

  (n)HW

J4

1

PL

9     、 1

 i     

1

跚    ゜   o

 

i

f

1 ・

・・ と21s 

L6

1

15

  〔1)HS

_

J3

3 恥 / 75752     100 3

o)H$

J4

2

Fig

6 Pri【iciple  stresses at connections

96

 

P

36ton / 匹 3蹶

1

LJ5

呂 Pレ9

 

×

舘 ◎

 「

oO     oo

    、

0

93o      o8日  ゜ 1

     01 [ = = = 匹 / o

2B ⊃

42

36 口

一一

・5 ・ 、

1

  (P)HS

J4

3 / レ

ト内の応 力は分大き く なっ ている が

それで も筋 かい 材の応 力 の 3/4程 度と なっ てい る

こ れ に対 し

HS −

J2

3で は ウィ ングプレ

トの端部周 辺で筋かい材 内の平 均 応 力度の 1

2 倍

1

7 倍程度の高応 力と なっ て い て

ほ か の試 験体に比ベ レ「 トが 厳 しい応 力 状 態に あ り

破断状況 と対 応し てい る

これ は特に ウ ィ ン グ プレ

トの長 さ を 短く し たことに原因して いる と思 わ れ る

 

3

) ダ ブルガセッ トプレ

ト形 式

 

この形 式の接 合 部で は 9mm 厚の ガセ ッ トプレ

ト が2枚 用い られ て い る ため

ほ か の形 式の接 合 部に比べ

ガセッ トプレ

ト内の応 力レ ベ ルは か なり低 く

十 分 余

(9)

裕の あ る接合部と なっ て いること が認め ら

れ る

  4> 単純 ガ セッ トプレ

ト形 式  この形 式の接 合 部で は

ガ セッ トプレ

トへ の作用力 は山形鋼 接合ピ

ス によっ て広い範囲に分散さ れ る形と な り

かつ ガ セッ トプレ

トの形状も 比較 的 大きい もの と な る た め, すべ て の強度レベ ルの接 合部につ い て, ガ セッ トプレ

ト内の 応 力は

筋かい材の均 応 力 度よ り

20

% 程 度 低 い 値 と なっ て お り

ガ セ ッ トプレ

ト内の 応 力分布に関しては問 題は ない。  5:2  引 張 降 伏 耐 力   単 調 引 張 加 力を行っ た HS

Jl

1

HS

−J4−

1

  Hw

−J

l

1

〜Hw −

J4

1の 8体の試 験 体にっ い ては

 

Fig.

3に 示す全 体変形と荷重の関 係か ら降 伏 耐 力の験値が得ら れ る。 それら の値を。Py とし て Table 2に示す が

これ ら はTable 3に示 す 筋か い材の全 断 面に基づ く降 伏 耐 力 の計算 値 cPs とほ ぼ

致し て い る。 こ の全体変形測 定区 間に は接 合 部が 含 ま れて い るの で

設 計 上の降 伏 耐 力の 算 定は

ボル ト孔 欠 損を考 慮し た有 効 断 面に基づいて行 うの が

般 的であ り

その値は

,Table

 3に cP e と し て示 してあ る

 

Pye

cPy に比べ

17−

23% も

各 試験 体とも実 験 時に は cPy 。 に対 応す る荷重付 近で は ほ ぼ弾性的挙動を示しており

引張降伏 耐力に与え る ボ ル ト孔 欠 損の影 響は認め られ ない。 こ の例か ら も 分 か る よ うに

高 力ボル ト摩 擦 接 合 部で は

その許 容 すぺ り耐 力が被 接 合 材の全 断 面に基づ く許 容 引 張 耐 力よ りある程 度 大き く な るよ う設 計さ れ て い る場 合に は 被 接 合 材が 全 断 面 降 伏 するまで高 力ボル ト接 合 部ですべ りが生じ な い の で

設 計 時に高 力ボル ト孔 欠 損の影 響を考 慮す る必 要はな い と思わ れる。 こ の 点は従 来の多くの 実 験 的 研 究1周 か らも 明ら かあ る 。  

HS −

J

 l

2

〜HS −

J4

2

 

HS −

J

3

〜HS −

J4

3 の 8体の 試験体で は

正 負交 番加 力 を行い

筋かい 材の座屈 発生 後も繰 返し加 力を行っ た た め, 引

側の復元 力特性が圧 縮加力時の座 屈変形の影響を受けて お り

実 験結果か ら 引 張 降 伏 耐 力 を 定 め るこ と はでき ないが

,Fig.

4を み る と

接 合 部 強 度レ ベ ル

2

の グル

プの

4

体につ い ては

筋か い材 全 断 面に基づ く引 張 降 伏 耐 力。Py 付 近で変 形の 急 増が認め ら れ るの に対し 接 合 部 強 度 レ ベ ル 3の グ ル

で は

,HS −

J

 1

3の み で こ の現 象

が認め ら れ る以 外は

全 体と し て の 引張 降 伏 現 象は明 瞭に は認め ら れ な い。 た だし

これ はTable l

3に示す よ うに

接 合 部 強 度レ ベ ル 3の グル

プの試 験 体に用いた鋼 材の降 伏点 がほかの試 験 体の それに 比べ て著 し く高く なっ た結 果, cPy の値が非 常に 大 き く なっ たことの影響も あ り, 単に 接合 部の耐 力レベ ルが小さい こと だ け の影響で は ない と 考え ら れ る

 

5.

3

すべ 耐 力  ずべ

接 合て いる ボ トの本 数の ほ か すべ り発 生 時の接 合 部に生じ て い る応 力 レベ ル に よっ て も変 化する。 そ し て今 回の

運の実 験で は, 実 験そ の もの を 3期に分 けて行っ たため

摩 擦 面の状 況 も多 少 異なっ て お り

そ の影 響 も実験 結 果に含ま れ る

し た がっ て あま り細か い考 察は意 昧が ない の で

こ こ で は実 験で得ら れ たすべ り耐 力 をボル ト本 数で除してボル ト1本 当た りの すべ り耐 力と し て検 討す る。 こ の値は Table 2に eP

/n とし て示し てある

M12 (FIOT )の短期 許 容 耐 力は 2 面せん 断の場 合 1本 当た り5

09 ton と な 。 今 回の実 験で は, ボル トの締 付けを120度 を 目標と したナッ ト回 転法でっ て い る こ と 接 合 面が赤さび状 態に なっ てい たこ とを 考え る とボル ト1本 当た りの すべ 耐 力7 ton 以上にな る と推 定され る

実 験 結果をみ る と接 合 部 強 度レベ ル 2お よ び 3の グル

プの試 験 体で は

HS −

J

 4

3

を除いてボル ト1本 当た りの すべ 荷 重は 7ton 以 上 と なっ て いる

そ れ に対 し接 合 部 強 度レベ ル 1の グル

プで はすべ て 7 ton 以 下な っ て い るが

こ れ は HS

J

4

1を除 き, すべ り発 生が被 接 合 材の全 断 面 引 張 降 伏 以 後で あっ て

接 合 部におけ る応力 レベ ルが素材の降 伏 応 力 度 を超える ほど高い ことの影 響で あ る1) 。 したがっ て すべ 耐 力につい てはボル ト1本 当たりのすべ 荷 重の 絶 体 値で は な く

各グル

プ 内で の接 合 部 形 式 間の比 較 で討する の が当であ

1

こ の よ うに み る と単純ガ セッ トブレ

ト形 式 (

J4

タイプ)の接 合 部にお け る す べ り耐力の低 さ が 目立つ

これは

こ の形式の接 合 部が 形 状的に複雑で あ り, ウエ ブを接 合してい る添え板とフ ラン ジ を接 合し てい る山 形 鋼 接 合ピ

ス の剛 性の差など の 影 響で 接 合 部で使用 し てい るすべ て の ボル トが必ず し も均 等な応 力 分 担 をし て い な い ことに よるもの と思わ れ る

た だ し

HS −

J

 4

2の み は

こ の グル

プの中で最 も すべ り耐 力が大き く

上 述の状況 と異なっ て い るが

       /

そ の理 由は不 明であ る。 いずれに しても

J4

タ イプの接 合 部のすべ が ほ か と こと は明ら かで ある

 5

4 座 屈 耐 力  筋か い材 を加 力 点 ピン支 持

高 力ボル ト接 合 部 中心 位 置を 固定 端と する中心圧 縮 材と仮 定し て求めた座 屈 耐 力 の 計 算 値cP r そ の 実 験 値 との 比 ePc ,/cP ,r を

Table

 

3

に示す

ま た, 

HS

シ リ

試 験 体 い て , 横 軸に接 合 形式をとっ て

縦 軸に eP

Pcrをプロ ッ ト し た もの を

Fig.

7に示 す

  各 試 験 体に お い て

筋か い材の長さ がほぼ等し い の で

そ の座 屈 耐 力の大 小は

合 部に お け る 固定 度の 程度を 表し て い ると考え ら れ る。

Fig.

7を み る とダ ブルガ セッ

トプレ

ト形 式 (

J3

タイ プ〉の接合 部を持つ試験体

すべ て の接 合 部強度レベ に おい て 。

P

は。

P

以 上で あり

逆に単 純ガ セッ トブレ

ト形式 (

J4

タ イプ)の 接 合 部 を もつ 試 験 体は その逆 と なっ て いる。 し た がっ て

59

(10)

1

20     81     0b % 丶 昌 %

/ 丶

O JI

−−

1 ◎ JI

2 ● JI

3     O    JI  J2  J3  J4 Fig

7 Comparison pf buckling strength

/ P

 bcl

a    b

一.

C

Fig

8 Assumed fracture且血 e of HS

−J2−

3

J3

タイ プの接合部拘束 度は筋かい材の面外座 屈 し ほとんど 固定条 件に近い と考え ら れ

J4

タイ プの 合部の拘 束 度は か な り小さ く なっ てい る とい え る

そ し てこ れ らの合 部では, 接 合部の強度レ ベ ルと座 屈 拘束 度の関 係は 必ずし も対 応し ていない結 果と なっ てい る

こ れ に対 し, ブ ラ ケッ ト形式 (

Jl

タイ プ )お よ び複 合 ガセ ッ ト プレ

ト形 式 (

J2

タ イプ)の接 合 部は, 接 合 部の強 度レベ ル によっ て被 接 合 材の中 心 圧 縮 座 屈に対 す る拘 束 度が大き く影 響され

高 力ボル トを全 強 接 合の考 え方で設 計した場 合に は 完 全な固 定 条 件に近いが

接 合 部 耐 力が低 下 するに従って接 合 部の座 屈に対 する拘 束 度 も低 下する こと が認め られ る

以 上の状 況は

,Fig,

5 に示 す座 屈 変 形の状 況とも大 体 対 応し て い る

 以 上の結 果 から, 筋かい材の 中心 圧 縮による座 屈 耐 力 は その接合部の形 式

接 合 部の強度レベ ル によっ て か な りの影 響を受け る といえ よ う。  

5.

5

 最大耐力と破 断形 式  

Table

 3には

各試験 体にっ い て筋 かいの フ ラ ンジ 第 1ボル ト孔位置にお ける効 断 面素材張 強さ を乗 じて求め た最 大 耐 力の計 算 値cP

と, cPu と実 験 値 ePu との比eP

Pu を示す

 接 合 部 強 度レ ベ ルが最 も大きいグル

プの試 験 体ば すべて筋かい材が フ ラ ンジ第 1ボル ト位 置で引 張 破 断し て最大耐 力が決まっ て い る。 こ の破 断 形 式は

単 純な も の で あ る た め

実 験 値と計 算 値の差は ±4%以 内にあ る。 な お

詳 細に み ると 破 断 面の ウエ ブにボル ト孔の ない

J3

 

J

 4 タイ プの試 験 体は実 験 値が計 算 値よ り や や小さ く

破 断 面の ウエ ブにボル ト孔のあ る

Jl

 

J2

タイプは その逆 となっ てい る

こ の ことは,

H

形 断 面 材 が 引張 破 断す るときの フラン ジ とウエ ブの応 力レベ ル は必 ずしも 同

で は な く

フ ラン ジ の方が より高い応 力レベ ル に あ ること を意 味して い る

もっ と もその差は あ まり大 きい もの で はな く

実 用 設 計 上 問 題 と なる ほ どで は ないとい え よ う

 接 合 部の強 度レベ ルが小さ く な る と, 破 断 形 式も さ ま ざ まなもの とな り

最 大 耐 力 も低 下し て く る

ブラケッ ト

形 式の接 合部を もつ

HS −

J1

−2,

 

HS −

Jl

−一

1

いずれ も筋かい材軸線に対し て

45

度方 向に折 曲げ たブラ ケッ トの フ ランジ と軸組材との接 合部か ら破 断が は じ まっ て い る

。Fig.

6

にみ ら れ る よ うに こ の形 式の接合部で は 筋かいの ウエ ラ ケ の ウエ 非 常 に大き な応 力 が生 じ, か な り早い段 階で ウエ ブ が降 伏し た あ と

折 曲 げた フ ラ ンジ が引き延ばさ れ る ような力が 働 き

最 終 段 階で はフランジの折れ曲がっ た部 分に は

局 部 曲げ の影 響 も加わっ て筋かい材の材 軸 方 向 応 力 より 大き な応力が働い て い ると考えられ

そ の た め に こ の部 分と軸 組 材 を接 合 して い る 靱 性に乏 しい前 面 すみ肉 溶 接 部で破 断が生 じた もの と 思わ れ る,

ただし

拡 幅 され たブラ ケッ ト部の断 面 積は

筋か い材よ り当 然 大き い も の であ る た め, 耐力的に は筋かい材の有 効 断 面にお け る 引張 破 断 耐力と ほ と んど変わ ら ないもの となっ て い る

なお

さ まざま な実験結果 か ら み てこ の形 式の接 合 部で は

ブラ ケッ トの拡幅部に設け たスチ フナは有効である とい え る

 複 合ガセ ッ トプレ

ト形 式の接 合 部 に関 して は,

HS −

J2

−2

 

HS −

J

 

2−1

に 比ベ

の寸 法 を幾 分 小さ く し

板厚も12mm か ら

9mm

に下げたが, ウィ ングプレ

トの 長 さ も 十 分で仕口部の耐 力が十 分 あっ た た め

筋かいの第

1

ボル ト位 置で破 断している

こ れ に対し

HS −

J

 2

3は

ガセッ トプレ

ト厚は

9mm

であ る が ガセ ッ トブレ

ト を さ ら に 小 さ く し, ウィン グプ レ

トの長 さ も短く し た た め にt ガ セヅトプレ

トの耐 力が筋か い材の耐 力より小さ くな っ てガセ ッ ト

プレ

ト が破 断 した

こ の時の 最 大 耐 力を

Fig

3に示す

bab

また は cac の破 断 線 を想 定し て算 定 すると 下 記の よ うに な る

  1} 破 断 線 a が 引張 強さ に達し た時

破 断 線

b

が せ ん 断 降 伏して い る と仮 定し た場 合。     

Pu=95.6t

 2) 破 断 線 a

c が と もに引 張 強さに達 す る と仮 定し た場 合。 た だ し破断線 c に関し て は 筋かい材 軸 方 向 成分 を考え る。     

Pu・

105

Ot  設計上は上記

1

,2

) を 比 較し て小さい 方の値 をと る こ と に な る が

,1

)の仮 定は破 断 時の ひずみ の大き さの 適 合 性を考え る と実 際の値に対し幾分安全側のを与え る はずで あり

事実こ ので は10 %程 度 安 全 側 となっ

Table   l   Mechanical   Properties   of   Materials

参照