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国語 B 調査 強み 書くこと について 推薦するためには 他のものと比較して書くことで よさが伝わることを捉える を出題のねらいとした問題は 県や全国との差異も小さく 良好な傾向がみられる 書くこと 読むこと について 目的に応じて 文章の内容を的確に押さえ 自分の考えを明確にしながら読む を出題

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平成 30 年度 文部科学省全国学力・学習状況調査における

清川村立小・中学校の調査結果について

1.調 査 目 的 ・義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力 や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。 ・学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。 ・そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。 【文部科学省 HP より引用】 2.調査実施日 平成 30 年4月 17 日(火) 3.調 査 対 象 小学校第6学年・中学校第3学年 4.調 査 教 科 国語A(小中)・算数A(小)・数学A(中)(主として「知識」に関する問題) 国語B(小中)・算数B(小)・数学B(中)(主として「活用」に関する問題) 理科(小中) (および生活習慣や学校環境に関する質問紙調査) 5.清川村立小・中学校における調査結果の分析について (1)教科に関する調査結果の分析について

【小学校】

国語【A調査】 【強み】 ・『話すこと・聞くこと』について、県や全国とはやや差異があるものの、平均正答率は高い数値を 示している。また、誤解答についても、解答の一部が不足していたものが大半であり、今後の改善 が期待される。 ・『伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項』について、「学年別漢字配当表に示されている漢字 を正しく使う」を出題のねらいとした問題は、課題が見られるものもあるが、全般的には良好な傾 向が見られる。また、無解答率は全国や県と比べて低く、最後まで諦めずに解答に向かう姿勢がみ られる。また、※1「相手や場面に応じて適切に敬語を使う」を出題のねらいとした問題は、県や 全国と比較して上回っている。 【課題】 ・『読むこと』について、「目的に応じて必要な情報を捉える」や、「登場人物の心情について、情景 描写を元に捉える」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して、正答率が低い。 ・『伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項』について、※2「文の中における主語と述語との 関係などに注意して、文を正しく書く」を出題のねらいとした問題は、正答率が低い。また、無解 答率も高めである。

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2 国語【B調査】 【強み】 ・『書くこと』について、「推薦するためには、他のものと比較して書くことで、よさが伝わることを 捉える」を出題のねらいとした問題は、県や全国との差異も小さく、良好な傾向がみられる。 ・『書くこと』『読むこと』について、「目的に応じて、文章の内容を的確に押さえ、自分の考えを明 確にしながら読む」を出題のねらいとした問題は、全国とはやや差があるものの、県との差異は小 さい。 【課題】 ・『話すこと・聞くこと』『書くこと』について、※3「話し手の意図を捉えながら聞き、自分の意見 を比べるなどして考えをまとめる」を出題のねらいとした問題は、正答率が低く、無解答率も県や 全国と比較して高い。 ・『書くこと』について、※4「目的や意図に応じ、内容の中心を明確にして、詳しく書く」を出題 のねらいとした問題は、県や全国と同様に正答率が低い。 ・『書くこと』『読むこと』について、※5「目的に応じて、文章の内容を的確に押さえ、自分の考え を明確にしながら読む」を出題のねらいとした問題は、正答率は県との差異は小さいものの、無解 答率が県や全国と比べて高い。 ※B問題の正答率の低い問題や、無解答率が高い問題の共通として「記述式」の問題形式であること がみられる。 算数【A調査】 【強み】 ・『量と測定』について、「異種の二つの量のうち、一方の量がそろっているときの混み具合の比べ方 を理解している」を出題のねらいとした問題は、県や全国とはやや差異があるものの、平均正答率 は高い数値を示している。また、「180°の角の大きさを理解している」を出題のねらいとした 問題は、正答率も高く、県や全国との差異もほぼみられない。 【課題】 ・『数と計算』について、※1「小数の除法の意味について理解している」を出題のねらいとした問 題は、県や全国と同様に正答率が低い。 ・『図形』について、※2「示された表現方法を基に、空間の中にあるものの位置を表現することが できる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して、正答率が低い。また、※3「円周率 の意味について理解している」を出題のねらいとした問題は、県や全国と同様に正答率が低い。 算数【B調査】 【強み】 ・『数量関係』について、「棒グラフと帯グラフから読み取ることができることを、適切に判断するこ とができる」を出題のねらいとした問題は、全体的な正答率は県や全国同様低めだが、県や全国と 比較して上回っている。 ・『数と計算』について、「折り紙の輪の色の規則性を解釈し、それを基に条件に合う色を判断するこ

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3 とができる」を出題のねらいとした問題は、県と比較して差異はほぼ無く、全国を若干上回ってい る。 【課題】 ・『量と測定』『図形』について、※4「図形の構成要素や性質を基に、集まった角の大きさの和が3 60°になっていることを記述できる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して正答率 が低く、また無解答率が高い。 ・『数量関係』について、※5「メモの情報とグラフを関連付け、総数や変化に着目していることを 解釈し、それを記述できる」を出題のねらいとした問題は、県や全国同様正答率が低く、無解答率 も高い。また、短答式の問題形式ではあるが、「示された考えを解釈し、条件を変更して数量の関 係を考察し、分配法則の式に表現することができる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比 較して正答率が低く、また無解答率も高い。 ・『数と計算』について、※6「示された考えを解釈し、条件を変更して考察した数量の関係を、表 現方法を適用して記述できる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較してやや差異があり、 無解答率も比較してやや高い。 ・『数と計算』『量と測定』について、※7「折り紙の枚数が 100 枚あれば足りる理由を、示された 数量を関連付け根拠を明確にして記述できる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して やや差異があり、無解答率も比較してやや高い。 ※国語同様、B問題の正答率の低い問題や、無解答率が高い問題の共通として「記述式」の問題形式 であることがみられる。 理科 【強み】 ・A区分『物質』について、各設問の正答率は全体的に県や全国と比較して差異が小さいか、上回る 結果が出ている。「より妥当な考えをつくりだすために、2つの異なる方法の実験結果を分析して 考察できる」を出題のねらいとした問題は、県や全国を若干ながら上回る。 ・B区分『生命』について、各設問の正答率は全体的に県や全国と比較して差異が小さいか、上回る 結果が出ている。「人の腕が曲がる仕組みを模型に適用できる」を出題のねらいとした問題は、正 答率は県や全国を上回る。 【課題】 ・A区分『エネルギー』について、全体的には県や全国と比較して差異は小さいが、設問によっては 県や全国との差異が大きいものもある。※1「実験結果から電流の流れについて、より妥当な考え に改善できる」を出題のねらいとした問題は、無回答率は県や全国と比較して低いものの、県や全 国と比較して正答率が低い。 ・B区分『地球』について、※2「土地の侵食について、予想が確かめられた場合に得られる結果を 見通して実験を構想できる」を主題のねらいとした問題は、無回答率は県や全国と比較して低いも のの、県や全国と比較して正答率が低い。また、※3「より妥当な考えをつくりだすために、複数 の情報を関連付けながら、分析して考察できる」を出題のねらいとした問題は、無回答率は県や全 国と比較して低いものの、県や全国と比較して正答率が低い。

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4 (2)児童生徒に対する質問紙調査結果の分析について

【小学校】

小学生の質問紙の回答より 【肯定的な回答の割合が高い項目】 ○学校のきまりを守っていますか(92.6% ※「守っている」のみは22.2%) ○朝食を毎日食べていますか(96.3% ※全て「している」の割合) ○毎日、同じくらいの時刻に起きていますか(96.3%) ○テレビのニュース番組やインターネットのニュースを見ますか(携帯電話やスマートフォンを使っ てインターネットのニュースを見る場合も含む)(92.6%) ○算数の勉強は大切だと思いますか(96.3%) ○算数の授業で学習したことは、将来、社会に出たときに役に立つと思いますか(96.3%) ○理科の勉強は好きですか(96.3%) ○理科の勉強は大切だと思いますか(92.5%) ○自然の中で遊んだことや自然観察したことがありますか(92.6%) ○観察や実験を行うことは好きですか(96.3%) ○今、社会のことがらや自然のことがらに、「不思議だな」「おもしろいな」などと思いますか (96.3%) 【県や全国と比較して肯定的な回答の割合が高い項目】 ○地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がありますか (74.1% 県+10.9 全国+10.3) ○地域や社会をよくするために何をすべきかを考えることがありますか 62.9% 県+13.3 全国+12.7) ○地域社会などでボランティアに参加したことがありますか (71.5% 県+12 全国+8.9) ○今、社会のことがらや自然のことがらに、「不思議だな」「おもしろいな」などと思いますか (96.3% 県+13.8 全国+14.3) ○5年生までに受けた授業で、自分の考えを発表する機会では、自分の考えがうまく伝わるよう、資 料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していたと思いますか (66.6% 県+4.8 全国+5.6) 【県や全国と比較して肯定的な回答の割合が低いおよび課題がみられる項目】 ●家で、学校の授業の予習・復習をしていますか(48.1% 県▲7.1 全国▲14.5) ●学校の授業時間以外に、普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をします か(学習塾で勉強している時間や家庭教師に教わっている時間も含む) 3時間~1時間(40.7 県▲20.8 全国▲25.5) ※3時間超のみ(3.7% 県▲15.3 全国▲8.8) ●テレビのニュース番組やインターネットのニュースを見ますか(携帯電話やスマートフォンを使っ てインターネットのニュースを見る場合も含む)(92.6% 県+5.2 全国+6.4)

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5 ※肯定的な回答にもあるが、携帯やスマホの使用時間とも関係するためここに掲載 ●算数の勉強は好きですか(55.5 県▲8.8 全国▲8.5) ※算数の勉強は大切だと思いますか(96.3%) ●今回の算数の問題について、言葉や数、式を使って、わけや求め方などを書く問題がありましたが、 どのように解答しましたか (「全ての書く問題で最期まで書こうとした」 55.6 県▲11.9 全国▲15) 【質問と正答率の関係について】(クロス集計) 思う・はい等 どちらかといえば、思う・はい等 あまり思わない等 全く思わない等 (左より) ◇自分には、よいところがあると思いますか ◇先生は、あなたのよいところを認めてくれていると思いますか。 2つの質問について、肯定的な回答をしている児童の方が正答率が高い傾向にあります。児童 の自己肯定感を高めていくためには、児童自身が主体的に学習や学級活動等に臨むことができる ような環境作りが大切です。学校・家庭・地域全体で意識して取り組んでいきましょう。 ◇朝食を毎日食べていますか ほとんどの児童が「毎朝食べる」と回答しています。「朝食をあまり食べていない」と回答し ている児童より、正答率が高いという傾向がみられます。朝食は一日を快適に始めるエネルギー の源です。毎日とる習慣をつくりましょう。家庭でも引き続き朝食の大切さを子どもたちへ呼び かけていきましょう。 理科 国語A 国語B 算数A 算数B 理科 国語B 算数A 算数B 理科 国語A 国語B 算数A 国語A 算数B 国語A

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6 ◇毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか 毎日の就寝リズムができている児童の方が全般的に正答率が高い傾向がみられます。テレビや スマホの視聴・使用時間や家庭での学習時間の確保にも連動しています。 寝不足は学習への集中力を下げるだけでなく、体調面や精神面でも不安定になりがちです。通 学時間も考え、安定した就寝リズムをつくり、睡眠時間を十分に確保することが大切です。 ◇毎日、同じくらいの時刻に起きていますか A問題では顕著な傾向はみられないものの、B問題においては肯定的な回答をしている児童の ほうが正答率が高い傾向にあります。 清川村が大切にしている生活習慣である「早寝・早起き・朝ごはん」については、子どもの学 習状況と大きく関係があるといえます。今後も学校・家庭・地域が連動してよい習慣を育て、子 どもたちの成長の一助を担えるようにしていきましょう。 ◇学級の友達との間で話し合う活動を通じて,自分の考えを深めたり,広げたりすることができてい ると思いますか 「主体的・対話的で深い学び」につながる質問では、清川村の児童は肯定的な回答が多く、県 や全国を上回っています(88.9 県+12.3 全国+11.2)。これは授業での活発な 言語活動(話し合い活動等)を学校が実践していることにもつながります。また肯定的な回答を した児童の正答率は高い傾向がみられます。学校は今後も授業研究を積極的に実践するとともに、 活動の意義を児童に実感させることで、一層の学習効果(深い学び)につながります。 国語A 算数A 算数B 理科 国語A 算数A 国語B 算数B 国語A 算数A 理科 国語B 国語A 算数A 国語B 算数B 理科

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7 学校で取り組んでいくこと □「チーム学校」として、授業改善や幼・小・中の連携に取り組みましょう 「きよかわ学びづくり」を基盤とした、教員一人ひとりが主体的・対話的で深い学びの視点を持ち、 小規模校の特徴を強みとした「チーム学校」としてよい実践を共有して、学校としての「学びの柱」 を築いていくことが大切です。児童は勉強の大切さは理解しているので、児童が見通しをもって学 習に臨めるように、学習課題を明確に示していき、課題に向き合うために今までの既習事項をどの ように活用できるだろうか、と自ら考える力を育成していく必要があります。また、授業でつけた い力を明確にして、言語活動を適切に位置づけていく授業デザインを考え、他者や教師との対話を 通じて自身の考え方を深めていく。そのような学びにつなげていくことが求められます。対話的な 学習に前向きな児童の声も多く聞かれ、「きよかわ学びづくり」を通した学校の研究・実践により 一定の成果が出ています。今後も小学校内だけでなく、幼稚園・中学校との系統を理解して、12 年間の学びの中心として研修や教職員交流、交流授業参観などを活用して、連携を深めましょう。 □全ての教科において、文章の重点を意識させるような授業づくりを行いましょう 問題文を読み取る力を伸ばすために、文章を読む際の重点を明確に児童につたえていくことが大切 です。「目的に応じて必要な情報を捉える」ことや、「登場人物の心情について、情景描写を元に捉 える」ことを中心に、文章を読み込む力を伸ばしましょう。読み込む力を伸ばすことで、児童自身 が問題の趣旨を理解して、自分の考えと関連させて記述していけるように指導していきましょう。 □小規模校の強みを生かした、一人ひとりにきめ細やかな支援・指導を行いましょう 小規模な環境を生かして、個人の特性を理解した支援を行うともに、学習環境を整え、子どもたち が安心して学習に臨めるようにしていきましょう。TT(ティームティーチング)や少人数指導な ど、子どもの実態に合わせた効果的な指導に取り組みましょう。また、一人ひとりの良い面を捉え、 伸ばしていけるような支援を行いましょう。 □きまりを守り、お互いを思いやる児童を育てましょう 学校や地域のきまりを守ることは、相手のことを考える機会になり、いじめの防止にもつながって いきます。善悪の判断をきちんとつけられるように学校で一貫した指導をしていきましょう。また、 失敗してしまったことを、素直に認められる児童の育成を家庭・地域と協力していきましょう。 家庭・子どもで協力して取り組んでいただきたいこと □今後も地域行事への積極的な参加をしていきましょう 県や全国と比べ、清川の子どもたちは地域とのつながりを深く感じています。地域のことを考え、 ボランティアなどにも積極的に参加している様子も見受けられます。地域から大切にされること で、地域を一層大切にする思いを育むことにつながります。 □家庭での学習習慣をさらに伸ばしましょう 学校の予習・復習を行う時間が県や全国と比べてやや短い傾向があります。また、平日の学習時間 においても30分未満~全くやらないと回答する割合が高めです。計画的に学習時間を確保して、 家庭で集中した学習の習慣を身につけていきましょう。 □インターネットやスマートフォンの使用、テレビの視聴時間について家庭で時間とルールをつくり ましょう

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8 全国的にも携帯・スマートフォンを持つ、インターネットを使用する児童の割合は年々増加傾向に あり、低年齢化しています。学習時間の確保がおろそかになるだけでなく、十分な睡眠時間の確保 が困難になるなど、健康面でも心配があります。また、情報モラルの問題もあり、トラブルにもつ ながる恐れがあります。近年はSNS等の普及により、より一層大人から見えにくいところでの使 用が増えています。使用環境が家庭にある場合には「使用時間」だけではなく、「どのように使え ばよいのか」について、家庭で話し合う場をもちましょう。使用する側の責任や、使用環境を与え る責任についても、考える場をもちましょう。 □きまりを守り、お互いを思いやる心を大切にしましょう 学校や地域のきまりを守ることは、相手のことを考える機会になり、いじめの防止にもつながって いきます。また、社会性を身につける良い機会でもあります。善悪の判断をきちんとつけられるよ うに、やってしまったことには「責任」が生まれることを、成長段階に応じて伝えていきましょう。

【中学校】

国語【A調査】 【強み】 ・『話すこと・聞くこと』について、平均正答率は県・全国を 5 ポイント以上上回り、小学校からの 強みの部分が着実に伸びている傾向がみられる。「話の論理的な構成や展開などに注意して聞く」 「話合いの話題や方向を捉える」※1「話合いの話題や方向を捉えて的確に話す」をそれぞれ出題 のねらいとした問題は、いずれも県・全国を上回っている。 ・『読むこと』について、平均正答率は県・全国を上回っている。※2「段落が文章全体の中で果た す役割を捉え、内容の理解に役立てる」「文章の展開に即して情報を整理し,内容を捉える」を出 題のねらいとした問題では、県や全国を大幅に上回っている。 ・両領域において、いずれも無解答率は県・全国と比較して低く、最後まで解答しようとする姿勢が みられる。 【課題】 ・『書くこと』について、※3「伝えたい事実や事柄が相手に分かりやすく伝わるように書く」を出 題のねらいとした問題は、無回答率は県や全国と比較して低いものの、県や全国と比較して正答率 が低い。 ・『伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項』について、※4「文脈に即して漢字を正しく書く」 を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して正答率が低い設問が多く、無解答率も県や全国 と比較して高い。(漢字の「読み」に関しては、県・全国同様高い正答率である。)また、※5「歴 史的仮名遣いを現代仮名遣いに直して読む」「古典に表れたものの見方や考え方を理解する」を出 題のねらいとした問題は、県や全国と比較して正答率が大幅に低い。 ※資料を読み込み、答えを記述していく「短答式」の問題形式への対応に課題がみられる。 国語【B調査】 【強み】 ・『話すこと・聞くこと』『読むこと』について、平均正答率は県や全国と同程度であり、大きな差異

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9 はみられない。 ・『書くこと』『伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項』について、※6「相手に的確に伝わる ように、あらすじを捉えて書く」を出題のねらいとした問題は、記述式の問題形式ではあるが、 正答率は県や全国を上回っている。県や全国に比べ無解答率も低めであり、粘り強く解答しようと する姿勢が伺える。 【課題】 ・『読むこと』について、※7「文章の構成や展開について自分の考えをもつ」を出題の狙いとした 問題は、県や全国と比較して正答率が低い。 ・『書くこと』『読むこと』について、※8「目的に応じて文章を読み、内容を整理して書く」を出題 のねらいとした問題は、記述式の問題形式であり、県や全国と同様に正答率が低い。 数学【A調査】 【強み】 ・『図形』について、※1「ひし形は、線対称な図形であり、点対称な図形でもあることを理解して いる」※2「折り目の線の作図と角の二等分線の関係を理解している」※3「回転移動した図形を かくことができる」※4「空間における平面と直線との位置関係(面と辺が平行であること)を理 解している」を出題のねらいとした問題は、正答率が概ね高く、県や全国を上回っている。 ・『資料の活用』について、※5「多数回の試行の結果から得られる確率の意味を理解している」を 出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して正答率が大幅に高い。 【課題】 ・『数と式』について、※6「指数を含む正の数と負の数の計算ができる」※7「数量の大小関係を 不等式に表すことができる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して正答率が低い。ま た、※8「具体的な場面で関係を表す式を、等式の性質を用いて、目的に応じて変形することがで きる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して正答率が低く、無解答率も高い。 ※6~8はすべて数学的な技能を問う問題であり、技能力の定着が今後の課題である。 ・『関数』について、※9「与えられた比例のグラフから、x の変域に対応する y の変域を求めるこ とができる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して正答率が低く、また無解答率も高 めである。また、※10「反比例について、グラフと表を関連付けて理解している」を出題の狙い とした問題は、県や全国と比較して正答率に大きな差がある。 数学【B調査】 【強み】 ・『数と式』について、※11「問題場面における考察の対象を明確に捉えることができる」を出題 のねらいとした問題は、県や全国と比較して正答率が高い。 ・『資料の活用』について、※12「与えられた情報から必要な情報を選択し,的確に処理すること ができる」を出題のねらいとした問題は、正答率は県や全国と同様に低めであるが、比較をすると 県や全国を上回る。(無解答率は県や全国同様高めである。) 【課題】 ・『資料の活用』について、※13「与えられた情報から必要な情報を選択し、的確に処理すること

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10 ができる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して無解答率は低いものの、正答率は大 幅に低めである。また、※14「不確定な事象の起こりやすさの傾向を捉え、判断の理由を説明す ることができる」を出題のねらいとした問題は、全体的に正答率も低く、また無解答率が県や全国 同様に高めである。 ・『数と式』について、※15「事柄が成り立つ理由を、構想を立てて説明することができる」を出 題のねらいとした問題は、全体的に正答率も低く、また無解答率も県や全国同様に高めである。 また、※16「里奈さんの計算を解釈し、数学的な表現を用いて説明することができる」を出題の ねらいとした問題は、正答率が県、全国同様に低い。 ・『関数』について、※17「事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明することがで きる」を出題のねらいとした問題は、県・全国同様に正答率はかなり低めである。 ※14~17は全て「記述式」の問題形式であり、県や全国と比較して無解答率が高い設問が多く、 問題文を読みとる力、解答につなげる技能等の育成に関して今後の課題である。 理科 【強み】 ・全体の正答率は県、全国と同程度の結果がでており、全体的な理解力はついていると思われる。 ・第1分野『物理的領域』について、全体的な正答率は県や全国と比較して同程度の結果となってい る。※1「電流計は回路に直列に接続するという技能及び電流計の電気用図記号の知識を身に付け ている」※2「実験の結果を示した表から電流の値を読み取ることができる」※3「オームの法則 を使って、抵抗の値を求めることができる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して正 答率が上回る。 ・第2分野『地学的領域』について、全体的な正答率は県や全国を若干上回る。※4「風向の観測方 法や記録の仕方に関する知識・技能を活用できる」※5「太平洋高気圧(小笠原気団)の特徴につ いての知識を身に付けている」※6「シミュレーションの結果について考察した内容を検討して改 善し、台風の進路を決める条件を指摘できる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して 正答率が上回る。 【課題】 ・第1分野「化学的領域」について、※7「探究の過程を振り返り、新たな疑問をもち問題を見いだ し探究を深めようとしている」「アルミニウムは水の温度変化に関係していることについての新た な問題を見いだすことができる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して正答率が低い。 ・第2分野「生物的分野」について、※8「神経系の働きについての知識を身に付けている」を出題 のねらいとした問題では、県とは同等の正答率であるが、全国とはやや差異がみられる。また、無 解答率がやや高めである。また、※9「反応の時間を測定する装置や操作を刺激と反応に対応させ た実験を計画できる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と比較して正答率が低い。 ・第2分野「地学的分野」について、※10「植物を入れた容器の中の湿度が高くなる蒸散以外の原 因を指摘できる」を出題のねらいとした問題は、県や全国と同様に正答率が低い。また、無解答率 においては県や全国と比較すると半分程度ではあるが、やや高い傾向がある。 ※7、9は記述式の問題形式となっている。理科においては他の問題において記述式の正答率が県

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11 や全国より高いものや、無解答率が低いものもある。

【中学校】

中学生の質問紙の回答より 【肯定的な回答の割合が高い項目】 ○朝食を毎日食べていますか(100% ※「している」68% 県+9.9 全国+8) ○毎日、同じくらいの時刻に起きていますか(92%) ○地域社会などでボランティア活動に参加したことがありますか (96% 県+24.4 全国+22.2) ○理科の授業では、理科室で観察や実験をどのくらい行いましたか(96%) ○観察や実験を行うことは好きですか(92%) ○今回の理科の問題について、解答を文章などで書く問題がありましたが、最後まで解答を書こうと 努力しましたか(92%) 【県や全国と比較して肯定的な回答の割合が高い項目】 ○将来の夢や目標を持っていますか(84% 県+9.6 全国+7.6) ○毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか(84% 県+13.8 全国+9.8) ○学校の授業時間以外に、普段(月曜日から金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をします か(学習塾で勉強している時間や家庭教師に教わっている時間も含む) (3 時間超24% 県+7.1 全国+13.5) (1時間以上~3 時間未満52% 県▲4.7 全国▲8.1) ○放課後に何をして過ごすことが多いですか(複数回答) (勉強・読書60% 県+21 全国+17.8) (※テレビ・ビデオ・DVD・ゲーム・ネット80% 県+0.8 全国+2.7) ○週末に何をして過ごすことが多いですか(複数回答) (勉強・読書48% 県+11.5 全国+7) (※テレビ・ビデオ・DVD・ゲーム・ネット80% 県+1.5 全国▲0.1) ○今住んでいる地域の行事に参加していますか(80% 県+40.8 全国+34.4) ○テレビのニュース番組やインターネットのニュースを見ますか(携帯電話やスマートフォンを使っ てインターネットのニュースを見る場合も含む) ※(「よく見る」回答のみ68%(県+15.6 全国+15.6) 視点を変えるとネットや 携帯・スマートフォンの使用頻度が高いことを示していることにつながっているといえる) ○数学の勉強は好きですか(68% 県+11.1 全国+14.1) ○理科の勉強は好きですか(76% 県+14.7 全国+13.1) ○理科の授業で、自分の考えや考察をまわりの人に説明したり発表したりしていますか (56% 県+14.9 全国+14.6) ○生徒の間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思い ますか(80% 県+6.8 全国+3.7)

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12 【県や全国と比較して肯定的な回答の割合が低いおよび課題がみられる項目】 ●学校の規則を守っていますか(84% 県▲9.6 全国▲11.1) ●いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思いますか (80% 県▲13.3 全国▲15.5) ●家で、自分で計画を立てて勉強をしていますか(48% 県▲0.4 全国▲4.1) ※(「している」のみ8% 県▲7 全国▲8.6) ●家で、学校の宿題をしていますか(80% 県▲8.6 全国▲11.6) ※(「している」のみ44% 県▲16.3 全国▲24.5) ●家で、学校の授業の予習・復習をしていますか(56% 県+3.9 全国+0.8) ※(「している」のみ8% 県▲9.7 全国▲10.2) 【質問と正答率の関係について】(クロス集計) 思う・はい等 どちらかといえば、思う・はい あまり思わない等 全く思わない等 (左より) ◇朝食を毎日食べていますか 肯定的な回答をした生徒が100%ながら、「どちらかといえば、食べている」と回答した生 徒も 3 割強おり、小学校から比べると喫食率がやや下がっている傾向にあるといえます。中学校 は部活動で朝練習を行っている場合もあり、朝食抜きでは学習に集中できない場合もあります。 小学校同様、家庭でも引き続き朝食の大切さを子どもたちへ呼びかけていきましょう。 ◇毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか 多少のバラつきはあるものの、毎日の就寝リズムができている生徒の方が、全般的に正答率が 高い傾向がみられます。放課後や週末の活動でテレビやスマートフォンの視聴・使用時間が 8 割 と高く、家庭学習の時間を含めると睡眠時間が十分に確保できているか心配な面がみられます。 寝不足は学習への集中力を下げるだけでなく、体調面や精神面でも不安定になりがちです。小学 校時代と比べて夜遅い時間まで活動することが増えてくると思います。就寝前のスマートフォン の使用は目に負担を与え、次の日の活動にも影響を及ぼします。学習時間の確保と同様に、睡眠 時間の確保の計画をして、快適な睡眠をとることを心がけましょう。 国語A 数学A 国語B 数学B 理科 国語A 数学A 国語B 数学B 理科

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13 ◇毎日、同じくらいの時刻に起きていますか 中学校においては概ね肯定的な回答をしている生徒のほうが正答率が高い傾向にあります。中 学生になるとともに清川村が大切にしている生活習慣である「早寝・早起き・朝ごはん」が乱れ やすくなってきます。集中して学習に臨めるように、小学校段階から継続して意識を高めていき ましょう。 ◇家で、自分で計画を立てて勉強をしていますか ◇家で、学校の宿題をしていますか 計画的な家庭学習の習慣があると肯定的に回答している生徒の方が、概ね正答率が高い傾向に あります。特に数学Bではその傾向が大きく、宿題も含めた家庭学習の定着が大切なことがわか ります。清川村の中学 3 年生は県や全国と比較して一定の学習時間を確保できている生徒が多い 傾向がみられますが、どちらかと言えば計画的に学習できていないと回答している生徒の割合も 半分を超えています。生活習慣とも関係してきますが、一日の時間の使い方を見直してみましょう。 ◇数学の問題の解き方が分からないときは、 ◇数学の授業で問題を解くとき、もっと簡単に 諦めずにいろいろな方法を考えますか 解く方法がないか考えますか 国語A 数学A 国語B 数学B 理科 国語A 数学A 国語B 数学B 理科 国語A 数学A 国語B 数学B 理科 数学A 数学B 数学A 数学B

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14 問題を解くときに様々な方法を考えることについて肯定的な回答をした生徒ほど、正答率が高 い傾向が見られます。多様な考え方があることを知り、自分の学びに生かしていくような取組を していくことで、学習の定着につながっていきます。 学校で取り組んでいくこと □「チーム学校」として、教科の枠を超えた授業改善、幼・小・中の連携に取り組みましょう 「きよかわ学びづくり」を基盤とした、教員一人ひとりが主体的・対話的で深い学びの視点を持ち、 小規模校の特徴を強みとした「チーム学校」としてよい実践を共有して、学校としての「学びの柱」 を築いていくことが大切です。昨年度も校内研究の中で小学校との系統を踏まえた授業実践など、 着実に成果がでているものと思われます。また、教科の枠を超えた様々な視点からの授業研究は、 小規模のデメリットを「見方」を変えて強みとして取り組んでいます。幼稚園・小学校との系統を 理解して、12 年間の学びのまとめとして、研修や教職員交流、交流授業参観など「目的」をしっ かりと据えて、連携を深めましょう。 □文章を読み込み、内容を理解して表現する力を伸ばしましょう。 問題文を読み取る力を伸ばすために、文章を読む際の重点を明確に生徒につたえていくことが大切 です。小学校段階から少しずつ改善されている面もありますが、まだまだ無解答率の高さも気にな ります。小学校段階でのつまずきの部分の共有化を図り、各教科で横断的な指導・支援を行いまし ょう。 □小規模校の強みを生かした、個に応じた指導の充実・支援を行いましょう 各教科で個々の特性を共有し、十分理解した上で支援を行いましょう。また、学習環境を整え、校 内で一貫した支援をしていきましょう。TT(ティームティーチング)や少人数指導など、生徒の 様子を捉えた効果的な指導に取り組みましょう。また、生徒の自己肯定感を育むことで、自分や相 手を大切な存在だと気づかせることも有効です。 □きまりを守り、お互いを思いやる生徒を育てましょう 肯定的な回答の割合は高いものの、県や全国と比較するとやや低い傾向があります。なぜ学校や地 域のきまりを守ることが必要なのか。意義を丁寧に伝え、きまりの大切さを指導していきましょう。 義務教育を終えて社会に出る準備の一環として、厳しくも温かい指導を心がけましょう。 家庭・子どもで協力して取り組んでいただきたいこと □今後も地域との連携を大切にしていきましょう 地域行事やボランティアへの積極的な参加が見られます。小学校から継続しており、地域と顔の見 える関係により、生徒一人ひとりが大切にされていることがわかります。早くから社会とのつなが りを意識できることも清川村の魅力です。今後は地域に大切にされる存在から、地域に貢献できる 存在へと成長していけるように、家庭でも地域社会の大切さについて話題にしていきましょう。 □インターネットやスマートフォンの使用、テレビの視聴時間について家庭で時間とルールをつくり ましょう 一定の学習時間を確保している生徒は多い一方で、あまり確保できていない生徒との二極化の傾向

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15 が見られます。平日や週末に学習や読書に時間を割く生徒が多い反面、テレビやビデオ、DVDの 視聴、ゲームやインターネットをしている割合も県や全国同様かなり高めの割合です。また、直接 ではありませんが、携帯やスマートフォンを使用してニュースを見る割合も県や全国より高めで す。スマートフォンやパソコンでの、インターネットを介したゲームやSNS等の使用は、健康面、 学習面、情報モラルの問題など様々な課題を抱えています。家庭では引き続きお子さんと話をして、 「使い方」を家庭でも学ぶ機会をつくっていきましょう。また、使用する側の責任や、使用環境を 与える責任についても、引き続き考える場をもちましょう。 □きまりを守り、お互いを思いやる心を大切にしましょう 肯定的な回答の割合は高いものの、県や全国と比較するとやや低い傾向があります。幼少よりお互 いを知る中だからこそ「親しき仲にも礼儀あり」を根付かせていきましょう。社会に出る「大人」 への第一歩を踏み出す前に、家庭でも社会性や公共マナーの大切さを伝えていきましょう。

参照

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