一
念
三
千
妙
法
大
曼
茶
羅
分
類
圖
表
(
松
本
)
一
四
四
一
念
三
千
妙
法
大
曼
茶
羅
分
類
囲
表
績
中
奪
の
圖
表
松
本
佐
一
郎
妙
曼
は
大
小
長
短
不
同
だ
か
ら
そ
の
総
て
を
同
一
藪
値
で
表
示
す
る
爲、
左
邊
及
右
邊
を
基
線
と
し
て
上
下
左
右
の
長
さ
を
各
千
劃
に
分
ち、
全
膿
を
百
萬
の
小
匠
に
分
け
た。
か
う
す
れ
ば
文
字
の
大
き
ざ
も
位
置
も
自
由
に
表
示
で
き
る。
例
せ
ば
横
の
關
係
で、
南
字
中
心
五
〇
〇
と
い
は
ゝ
正
確
に
紙
の
中
心
に
在
る
事
に
な
り、
御
釧
左
端
二
三
四
右
端
七
四
六
と
い
は
穿
御
到
の
幅
は
紙
の
牛
分
よ
り
稽
大
き
く、
梢
左
に
寄
つ
て
書
か
れ
て
ゐ
る
事
を
表
示
し
得
る
如
き
で
あ
る。
か
う
し
て
各
奪
の
大
き
さ
や
位
置
を
籔
字
に
直
し、
弘、
建、
文
三
式
の
中
で
其
々
似
た
も
の
を
迫
り
出
す
事
に
し
た。
妙
曼
は
本
來
定
規
を
あ
て
て
お
書
き
に
な
つ
た
も
の
で
は
な
い
か
ら
籔
字
に
拘
泥
し
て
は
な
ら
い
が、
こ
の
方
法
に
依
れ
ば
主
観
の
介
入
が
極
度
に
抑
制
さ
れ
る
か
ら、
古
來
未
決
着
の
議
論
を
解
決
す
る
の
に
役
立
ち
得
る
と
思
は
れ
る
の
で
あ
る。
先
づ
弘
安
式
中
奪
の
座
配
中、
首
題
上
端
か
ら
最
下
の
尖
端
ま
で
の
縦
軸
上
の
長
さ
亀
饗
罵
略
墾
長
)・
経
字
光
明
黙
を
除
い
た
長
さ
藻
漿
欝
慰
触
首
題
長
又
は
本
膿
長
)
・
本
礎
下
端
か
ら
御
名
の
最
上
端
迄
を
疇
日
字
上
ハ
ン
メ
ヵ
ウ
チ
ユ
ウ
ソ
ン
端
か
ら
御
到
下
端
迄
を
判
名
高、
と
し、
本
膣
長、
隔、
到
名
高
の
和
を
中
尊
ス
ヂ
ヤ
ウ
穂
長
(
縄
長
)
と
名
け
る。
而
て
総
長
を
千
と
し
た
三
者
の
千
分
率
を
求
め、
隔
の
大
小
に
從
つ
て
匠
分
し
て
四
群
を
得
た。
そ
の
最
小
な
る
隔
率
値
五
〇
以
ガ
ワ
下
の
群
は
首
題
御
釧
名
の
合
一
し
た
型
式
と
見
ら
れ
る
か
ら
之
に
合
の
名
を
與
ミ
ヅ
セ
ゥ
へ、
以
下
五
〇
以
上
一
八
〇
以
下
に
密、
一
八
〇
以
上
二
六
〇
以
下
に
接、
ニ
ヤ
ウ
六
〇
以
上
に
揚
の
名
を
與
へ
た。
文
永
式
で
は
全
長
と
本
騰
長
の
差
が
少
い
か
ら、
全
長
と、
御
到
叉
は
御
名
の
上
下
に
長
い
方
と
の
和
が
一
千
を
超
え
る
も
ベ
ウ
の
を
並、
一
千
以
下
の
も
の
は
多
少
の
隔
に
準
ず
る
も
の
が
あ
る
わ
け
だ
か
ら
カ
イ
こ
の
型
式
名
を
開
と
し
た。
次
に
経
字
光
明
鮎
の
左
端
を
A、
右
端
を
B、
御
勃
左
端
を
C、
右
端
を
D
と
し、
こ
れ
を
左
邊
か
ら
の
離
れ
方
の
順
序
に
從
つ
て
並
べ
る
と、
A
B
C
リ
D、
C
D
A
B
と
並
ぶ
も
の
は
前
同
の
べ
た
離
(
ハ
ナ
レ
)
型
だ
か
ら、
こ
れ
ベ
ウ
リ
ヵ
イ
リ
と
並
が
組
合
は
さ
れ
ば
並
離
式、
開
が
組
め
ば
開
離
式
と
な
る。
C
A
D
B、
ケ
ウ
ペ
ウ
ケ
ウ
A
C
B
D、
と
並
ぶ
も
の
は
交
(
ズ
レ
)
型
だ
か
ら、
並
と
組
ん
で
並
交
式、
カ
イ
ケ
ウ
ハ
ン
サ
ゥ
開
型
と
で
開
交
式
と
な
る。
そ
し
て
御
到
が
左
(
右
)
に
あ
れ
ば
判
左
(右
)、
レ
ウ
サ
ウ
御
名
も
御
到
も
左
(
右
)
に
あ
れ
ば
繭
左
(右
)
式
と
す
る。
御
到
の
上
に
首
ゼ
ワ
題
が
乗
つ
た
(
ノ
リ
)
型
は
乗
で
あ
る。
文
永
建
治
の
式
で
は
こ
の
型
式
名
を
一
々
表
示
せ
ね
ば
な
ら
な
い
が、
弘
安
式
で
は
乗
型
の
表
示
は
略
し
て
よ
い。
御
名
は
日
字
の
中
心
と
首
題
の
關
係
で
表
示
す
る。
之
が
前
述
の
経
字
A
B
サ
リ
シ
キ
サ
しワ
サ
イ
の
外
に
在
る
型
式
を
(
左
)
側、
中
に
在
る
形
を
左
(
右
)
載、
南、
華、
輕
三
字
何
れ
か
の
中
心
線
か
ら
左
右
に
三
〇
以
下
の
ズ
レ
は
中
と
す
る。
特
に
首
マ
ワ
シ
キ
題
が
御
到
を
望
ん
で
流
れ
た
も
の
は
望
側
(
載、
中
)
(
又
は
側
望
)
と
す
る。
(
こ
の
測
定
に
は
定
規
を
使
ふ
)。
望
は
中
に
同
し
性
格
あ
り
と
考
へ
ら
れ
る。
建
治
式
と
文
永
式
の
少
分
は
両
式
の
中
間
に
屡
す
る
か
ら、
右
の
表
示
を
適
當
に
使
用
す
る。
か
う
し
て
決
定
さ
れ
た
諸
型
式
を
圖
表
に
す
る
に
は、
文
永
式
の
首
題
は
□、
(
こ
の
上
下
端
の
幅
員
差
は
上
鑛
下
援
の
両
様
あ
り、
上
が
廣
と
い
ふ
奮
來
の
読
は
必
し
も
正
し
く
な
い
)、
弘
安
式
で
は
合
を
△、
密
を
△
O、
接
を
A
O、
揚
を
く。
で、
御
到
名
は
弘
安
及
建
治
式
で
6、
文
永
式
で
は
御
到
を
-539-○、
御
名
を
□、
又
は
で
表
し、
望
は
首
題
の
流
れ
が
御
名
を
望
む
方
向
を、
御
名
の
傾
烈
で
示
す。
右
の
圖
表
は
前
同
に
述
べ
た
四
聖
圖
の
左
側
又
は
中
奪
△
内
に
記
入
す
る。
△
内
に
記
す
る
時
は、
合
△、
密
△、
接
△、
揚
△
O、
左
到
の
合
交
△、
右
到
の
接
側
心、
の
如
く
す
る。
圖
を
見
易
く
す
る
爲
に
は
別
圖
が
望
ま
し
い。
そ
の
使
用
例
を
左
に
示
さ
う。
傳
法、
玉
澤
一
妙
本
法
寺
俗
日
大
高
瀬
中
合
期
左
響
お略、
左
塾
接
鵬
鴛
駕鶯
六が
條
(
弘
七
)
六
條
鐵
炮
北
山
左
望
側
揚
56
両
右
側
合
並
90
名
中
到
左
接
交
33
繹
旧
與
尼
崎
滞
皿
濤
川
玉
浬
切
鈷
六
悠
除
両
左
載
密
交
31
両
左
側
合
交
37
中
望
密
乗
46
文
永
十
二
年
比
企
名
右
側
勃
左
開
交
21
三
寺
一
寺
李
賀
名
右
側
到
左
並
交
17
揚
子
立
本
寺
一
念
三
千
李
賀
両
左
離
並
1
名
右
側
密
乗
8
交
の
表
示
腐
首
題
か
ら
ズ
ラ
し、
側
は
ハ
ヅ
し、
載
は
隅
下
に
記
す。
文
永
式
接
乗
の
首
題
は
ロ、
揚
乗
な
ら
[
に
な
る
筈
だ
が
未
見。
以
上、
で
き
る
だ
け
圭
観
を
入
れ
な
い
で
妙
曼
そ
の
も
の
の
形
か
ら
得
た
藪
値
に
依
つ
て
分
類
法
と
し
た
つ
も
り
だ
が、
次
に
教
學
上
の
所
見
を
若
干。
大
観
す
れ
ば
首
題
と
御
到
名
は
総
て
三
角
形
を
形
成
す
る
が、
後
期
に
至
る
に
從
つ
て
一
進
一
退
は
あ
る
が
漸
次
融
合
し
て
一
大
尖
三
角
形
と
な
る。
聖
人
の
妙
曼
に
は
眞
言
法
門
の
巧
用
あ
り
と
は
既
に
清
水
梁
山
居
士、
灌
田
大
僧
正
の
指
摘
さ
れ
る
事
で
あ
つ
て、
こ
れ
を
一
切
知
印
の
形
な
り
と
し
て
も
甚
し
き
誤
り
は
な
い
で
あ
ら
う。
若
し
然
ら
ば
本
尊
抄
の
本
門
繹
奪
藷
士
と
す
る
本
貧、
三
秘
抄
の
無
作
三
身
教
主
繹
尊、
御
義
口
傳
の
南
無
妙
法
蓮
華
・経
如
來、
無
作
三
身
等
は
こ
の
中
尊
に
依
つ
て
示
さ
れ
た
毘
盧
舎
那
で
あ
つ
て、
聖
人
の
繹
奪
観、
上
行
観
は
こ
こ
に
究
寛
す
る
と
申
し
て
よ
ろ
し
い。
諸
尊
部
中、
佛
部
の
両
尊
は
こ
の
本
佛
所
具
佛
界
の
境
智
二
法
を
示
す
だ
け
だ
か
ら、
こ
れ
だ
け
で
は
本
奪
に
な
ら
ず、
又、
首
題
だ
け、
御
影
だ
け
で
も
だ
め
で、
弘
安
に
至
つ
て
始
め
て
盛
に
妙
曼
を
本
尊
と
し
て
授
與
さ
れ、
而
て
其
が
悉
く
三
奪
一
膿
の
乗
式
本
奪
で
あ
る
事
も
こ
の
考
察
を
裏
書
す
る。
(
月
水
抄
の
一
邊
着
題
は
佐
前
だ
か
ら
論
外、
叉
日
眼
女
の
繹
奪
像
は
御
自
身
の
造
立
で
な
い
か
ら
傍
意
と
考
へ
て
よ
い
と
思
ふ
が、
こ
の
論
議
は
梢
脇
道
に
外
れ
る
か
ら
略
す
)。
古
來
法
本
貧
人
本
尊
の
名
目
が
論
ぜ
ら
れ
た
が、
こ
れ
で
見
れ
ば
中
奪
は
人
に
し
て
且
法
で
あ
り、
見
方
に
よ
つ
て
ど
ち
ら
に
も
取
れ
る。
叉
日
蓮
本
佛
繹
迦
本
佛
の
論
も
蘭
菊
だ
が、
一
毫
両
華
の
繹
迦
に
拘
泥
す
る
な
ら
と
も
か
く、
南
無
妙
法
蓮
華
経
如
來
が
繹
奪
の
本
地
な
ら、
こ
れ
と
一
睡
に
表
現
さ
れ
た
御
到
名
は、
凡
夫
日
蓮
(
御
名
)
は
慮
身、
御
到
は
一
字
金
輪
の
種
字
を
假
り
來
つ
て
報
身
の
力
用
を
示
さ
れ
た
も
の
と
言
ふ
べ
く、
斯
く
解
し
て
こ
そ
首
題
よ
り
御
釧
の
大
き
い
妙
曼
が
あ
る
こ
と
も
正
在
報
身
の
繹
を
以
て
樂
に
詮
明
で
き
る。
聖
人
を
本
地
上
行
垂
迩
日
蓮
と
し
て
菩
薩
位
に
止
め
る
在
來
読
は、
上
行
既
に
父
少
子
老
の
大
士
に
在
し
ま
す
事
を
忘
れ
た
も
の
で
あ
る。
一
念
三
千
妙
法
大
曼
茶
羅
分
類
圖
表
(
松
奉
)
一
四
五