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活動意欲が低下した80歳代男性患者の尿失禁に対する看護 排尿行動自立に向けて

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Academic year: 2021

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6 活動意欲が低下した80歳代男性患者の尿失禁に対する看護

-排尿行動自立に向けて-

○増田 友恵(赤穂市民病院)  

Ⅰ.はじめに  脳神経疾患の患者には運動・感覚・言語・嚥下・排泄などさまざまな身体機能の障害がみられ る。今回私は、外傷性くも膜下出血後の尿失禁のある患者を受け持った。排尿の自立はADL向 上に重要なものであり、その障害は自尊心を傷つけたり、行動意欲の低下につながる。A氏にお いても尿失禁の不安から、リハビリを拒否するなど行動意欲の低下がみられた。そこで私は排尿 自立への援助に看護師が関わっていくことでA氏の排泄行動にどういう影響を与えるのか明ら かにするために、排尿パターンを把握し、声掛け・誘導を行っていった。その結果、排泄が自立 し活動意欲の向上もみられたという結果が得られたため、ここに報告する。 Ⅱ.研究方法  1.事例研究:トイレ誘導による排尿自立の介入の事例研究  2.対象:くも膜下出血後の尿失禁のある80歳代男  3.期間:平成20年7月~9月 4.方法・内容:患者・家族より排尿に関する情報収集を行い、大体の排尿パターンを把握し、 2時間毎の声掛け・誘導を行った。排尿時は独自に作成した排尿チェック表を用いたA氏の 観察を1週間行った。 5.倫理的配慮:目的と方法を口頭と文書で説明し、同意を得る。苦痛を感じた時はいつでも 中止出来る事を説明する。 Ⅲ.結果  ①排尿パターンの結果  A氏は入院前より起床時・食事後は必ずトイレに行くという事であったため、2~3時間毎、 またリハビリ前に声掛け・誘導を行った。介入当初はA氏の排尿のタイミングと合わず、失 禁していたりしていた。しかしA氏の尿意がしっかりし始めてからは排泄習慣が確立し始め、 失禁回数が減少し、5日目には日中の尿失禁はなくなった。  ②排泄に関わる言動・行動の変化  1日目は起床時から声掛けを行ったが「今は行きたくない。」といわれ失禁状態であった。 昼食後、家族と共にトイレ排泄を促すとパット内に失禁はあったが、トイレ排泄出来た。2日 目は失禁はあったが、「そろそろ行こうか思ってな。」と自ら主張し、トイレ排泄出来た。3日 目は大体の排尿パターンが分かってきたため、それ沿って声掛け・誘導を行った。4日目は声 掛けをしなくても自ら主張し、排泄はすべてトイレで行う事が出来た。この頃から、「リハビ リ行くんや。」と自分で車椅子を持って来るなど、リハビリに対する意欲もみられるようになった。 Ⅳ.結論  1)患者の排泄習慣を知り関わる事で、排泄行動の意識付けとなり自立につなげる事が出来た。  2)排泄自立が自信につながり、活動への積極性、行動意欲の向上にもつながった。  3)排尿が自立する事で不安が取り除かれ、また出来るようになったという自信につながった。

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