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小学校における「言語活動の充実」を意識した授業づくり : 「伝え合う力」と「情報活用能力」を意識した第四学年の実践事例を核として

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Academic year: 2021

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(1)     小学校におけるr言語活動の充実」を意識した授業づくり 一「伝え合う力」と「情報活用能力」を意識した第四学年の実践事例を核として一    教育実践高度化専攻 小学校教員養成特別コース.         P09059F         乾圭太郎. 1.研究報告書の構成. 力を育成するための手立てを考えたい。情報選.  第一章 研究の員的と方法. 択能力や情報活用能力もこの中に含まれる。 「生きる力」を育むために学校教育ではr確か. 第二章 言語活動の充実と小学校における. な学力・豊かな人間性・健康と体力」の三つの.      言語活動の現状. 柱をバランス良く指導し,育てていく必要があ. る。2008(平成20)年の1月の中央教育. 第三章伝え合うカを育むための実践事例. 審議会答申では,r『自ら学び自ら考えるカの育. 第四章伝え合う力と情報活用能力を意識. 成』といった『生きる力』の理念は,基礎的・.      した授業づくりとは. 基本的な知識・技能の習得を重視した上で,思.   第一節 言語活動の更なる充実について. 考力・判断力・表現力等を育むことを目標とし ている」と述べている。また,基礎的・基本的.   第二節伝え合うカ・情報活用能力を高め. な知識・技能の習得・理解とそうして得られた.       るための実践事例. 知識・技能を活用する学習活動やこれらの成果. 第五章結論,実地研究での成果,課題. を踏まえた探究活動を通して,思考カ・判断 力・表現力等が育まれることとした。このよう. 2、研究の概要  (1)問題の所在と研究の目的. の育成を図ることが現代の日本教育の三本柱.   今日の多様化した情報社会にあって,教育課. の一つである。r自ら学び自ら考えるカ」とは.  程において獲得した知識を保持しているだけ. 単なる独学や学習意欲といったものではない。.  ではもはや済まされず,子どもたちだけでなく. 自らの意思で情報を得て,それを考え,解決し.  教師も日々新たに知識を習得することが求め. ていく能力,個性的に社会で生きていく能力で.  られている。また先行き不透明な現代社会にお. ある。つまり,「既習の知識や経験をもとに,.  いて,その時々の状況に応じて考えたり,判断. 自ら課題を見つけ,自ら学び,自ら考え,主体.  したりする力も一層重要となってくる。さらに. 的に判断し,よりよく解決する能力」と捉える.  マルチメディアなど情報化が進展する中で正. ことができる。こうした能力は実際に自分で調.  しく情報を取捨選択したり,入手した知識・情. べたり,体験したりすることによって実感を伴.  報を使って価値ある新しいものを生み出した. った理解を深めることにより育まれる。」.  りすることが学校教育でも強く求められる杜.  中央教育審議会答申や文部科学省の調査か.  会である。こうした変化の激しい社会を生きて. ら考えると,今日の子どもたちには,自分なり.  いく資質や能力が「生きるカ」である。. の見かたや考え方を持つこと,それを表現する.   中央教育審議会答申を踏まえて,本論文では. カ,多角的なものの見方・考え方が十分に育っ.  r生きるカ」について特に自分で課題を見つけ,. ていない。授業の見通しをもって李習し,積極.  自ら考え,自ら主体的に問題を解決していく能. 的に自分の考えを発表したりすることは,苦手. に「生きる力」の知的側面として「確かな学力」. 102一.

(2) 表1 事則調査と授業後の作文の評価結果 A児. B児. C児. D児. E児. F児. G児. H児. I児. J児. K児. L児. M児. N児. ①. 2.4. 2.6. 2.1. 2.4. 2.4. 3.3. 2.3. 2.6. 2.1. 2.7. 2.7. 2.6. 」2.5. 2.4. 2.9. ②. 2.9. 2,1. 2,3. 1.7. 2.7. 2.3. 2.4. 1.8. 2.3. 2.2. 2,5. 2.5. 2.8. 3.1. 2.4. ③. 2.7. 3.2. 3.7. 3,1. 2,9. 3.5. 3.8. 2.7. 2.6. 3.8. 4.3. 2.8. 3.2. 3.4. 3.O. ④. 2.1. 1.8. 2.4. 1.9. 3.9. 3.3. 2.8. 2.5. 2.5. 1.5. 2.8. 2,5. 1.3. 1.6. 1.9. 道. 2.5. 2.8. 2.3. 2.8. 2.5. 2.8. 2.5. 2,0. 2.8. 2,8. 2,3. 2.8. 2.8. 2.8. 2.8. 子. ○児. Q. で,皆で考えを深め合っていくこともあまり得意.  Qの列には①読書②辞書③ICT活用④ICT活用. ではない。しかし,激しい変化が予想されるこれ. 授業の事前調査について,道は道徳の作文につい. からの社会においては,教育は学校教育のみで完. てである。事前調査の数値については5段階(適. 結するのではなく,生涯を通じて考えを深めてい. していれば1、不適なら5)の平均値を取って示. く態度が必要となる。この態度を小学校の段階か. す。また道徳の作文に関しては筆者が作成した4. ら育むために,本論文では「言語活動の充実」の. 段階(4に近づけば高水準)評価を基に情報活用. 為の「伝え合う力」や「情報活用能力」を意識し. 能力と伝え合うカの関連性を分析した。. た授業づくりを取り扱う。. (2)研究の対象と方法. 3.研究の成果.  実地研究校であるS市立S小学校を例に挙げ.  言語活動をより充実するためのS小学校の特. て小学校の言語活動の現状を分析した。当校では. 徴的な施策である「伝え合う力の育成」「ちがい. 国語科においてr伝え合う力を高めるとともに思. を認め合う心の育成」「介入指導による対立形式. 考力や想像力及び言語感覚を養う」ことを目標に. の国語科授業」の利点を分析した。「情報活用能. 設定していた。過去三年間取り組んできている辞. 力」を高める授業を実践するために児童の実態調. 書活用授業を通して「言葉」に拘り,その言葉の. 査や作文を分析し,それに基づいての授業を実践. 持っ意味に基づいた内容理解において目標を達. した。そして新たな提言としてr伝え含うカ」と. 成している。また「対立形式の授業」により自己. 「情報活用能力」の観点で言語活動の充実をより. の考えを深め合う場を増やすことでr言語活動」. 促進するための実践例を示すことができた。. を学校全体で充実させていた。.  これらの取組について第四学年で事前調査を. 4 今後の課題. 行い,言語活動の充実と伝え合う力の現状を把握.  まず,情報の蓄積から脱却するための授業開発. し授業を行った。そして更なる充実のために伝え. を教科領域に担われずに構築していきたい。そし. 合う力と情報活用能力を結び付けることとし,事. て教科・時間・空間をrひらく」ことができる学. 後調査として「社会科」と「道徳」の授業後の「作. 習を児童に展開していきたい。最終的な目標とし. 文」を分析した。この二つの調査から児童の変容. で膚報活用能力という「見えにくい学力」め評価. を評価し,数値分析し言語活動をより充実させる. 規準を明確化できるように努めたい。. ための提言とした。分析結果は表1のように本論 文で示す。個々の児童において情報活用能力と伝 え合う力の関連性を分析した結果である。. 修学指導教員. 一103一. 大西 久.

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