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これならできる校内特別支援教育体制づくり 利用統計を見る

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Academic year: 2021

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(1)これならできる校内特別支援教育体制づくり 塚 原. 泉. (甲斐市立竜王小学校) Ⅰ. はじめに. 特別支援教育とは、従来の特殊教育の対象の障害だけでなく、LD、ADHD、高機能 自閉症を含めて、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けて、その一人ひとりの 教育的ニーズを把握して、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善または克服す るために、適切な教育や指導を通じて必要な支援を行うものである(文部科学省『今後の 特別支援教育の在り方について(最終報告)』より)とされている。 しかし、最近のマスコミの報道、教育雑誌の取り上げ方などを見ていると、特別支援教 育が誤解されてしまうのではないかと思うことがある。通常学級にいるADHDやLD、 高機能自閉症等の子どもの教育だけが特別支援教育ととられないだろうか。特殊学級に在 籍している子どもは、特別支援教育の対象外のように扱われていないだろうか。書店の障 害児教育のコーナーへいっても、ADHDやLD等の本はいっぱいだが、障害児の実際の 指導に関わる本は少なくなった。以前は沢山あった特殊学級の学級経営、教科の指導、生 活単元学習の指導の本などほとんどない。 今までなかなか手が差し伸べられず、現場で対応・指導に大変苦慮していた通常学級に 在籍するADHDやLD等の子どもたちに注目が集まり、特別支援教育の目玉として強調 されるのはわからないでもないが、特殊学級の子ども一人ひとりの指導も特別支援教育の 最も重要な要素なのだということを忘れてはならない。 特殊学級は、学校教育法の改定で、平成19年4月から「特別支援学級」となるが、今 .. まで以上に特殊学級の教育を充実させていかねばならない 。「特別支援教室」の構想は、 止めたのではない、制度的検討は今後も続け、実現に向けて進めていくつもりであると文 部科学省はいっているが、いずれにしても私は今までの特殊学級の教育の形態は必要であ ると考えている。特殊学級の教育のさらなる充実と発展を含めて、特別支援教育を進めて いかなければならない。 さて、特別支援教育の推進に当たり、県教育委員会、教育センター等でも、精力的に管 理職対象の特別支援教育説明会を開催したり、特別支援教育コーディネーターの研修会や 講習会等を行ったりしているが、しかしまだまだ現場では、不安が先行し、混乱している という感じが強い。 以前、管理職の理解が得られない、担当が少人数で誤解や無理解の中で孤立しがち、教. - 96 -.

(2) 職員が他の課題に追われてしまってそれどころではないといったことで、特殊教育が学校 教育の隅に追いやられてしまったというそういう時代に比べれば、必要に迫られてという こともあるだろうが、今のようにこれだけ特別支援教育が注目され、特別支援教育に関す る意識改革が進みつつあるということは、画期的なことであり、喜ばしいことであるとい える。 いうまでもなく、特別支援教育を名実共に効果的に推進するために、「校内特別支援教 育体制づくり」が必要である。校内全体の特別支援教育への認識を深めるため、研修、啓 発等の活動を恒常的に推進し、全教職員が特別支援教育についての意義や、一人ひとりの 児童生徒の実態、教育の内容や指導方法などをよく共通理解し、正しい認識を持ってこの 教育を推進していくことが大切である。 改訂学校教育法第75条第1項で「小・中学校、高等学校、中等教育学校、幼稚園におい ては、学習障害、注意欠陥多動性障害等を含む障害のある児童生徒等に対して、障害によ る学習上または生活上の困難を克服するための教育を行うものとする。」とし、特別支援 .................. 教育は、幼小中高全ての校種で、学校全体として取り組むものであることが明示されたと いうことは、大変意義のあることある 。「特別支援教育」は、全校で、全教職員が関わっ て進めるものと明文化されたのである。 しかし、現場の今の状況を無視した、あるいは状況を踏まえない体制づくりだと絵に描 いた餅になってしまう。現に 、「校内委員会」を作れという指示は、形だけ作って実際は 具体的に何をしていいかわからない、何もしていないということになっている傾向がない わけではない。また、 「個別の教育支援計画」にしても、実際はどう取り組んでいいのか、 どう作ればいいのか、誰がつくればいいのか、負担がものすごく重いということで、不安 が高まっているというのが現状である。 本稿では、現状に即した、現場に即した校内特別支援教育体制づくりについて、管理職 として在職した今までの学校での取り組み、今まで見聞きした各学校の現状などを踏まえ、 考察してみたい。. Ⅱ. 「校内委員会」について. 「特別支援教育」の目玉の一つである「校内委員会」であるが、私は「校内委員会」を、 まったく新しく組織する必要はないと常々主張してきた。今まで、各学校にあった「校内 特殊教育委員会」とか「特殊学級運営委員会 」、「校内就学指導委員会」等を発展させて 「校内委員会」にするのが、現場的だと思う 。(もっともそういう組織もなかったという ことだとこれは問題だが。) 今までも職員会議や生徒指導委員会等でも「気になる子ども」のことについて話し合っ てきただろうし 、「校内特殊教育委員会」で、特殊学級に在籍する子どもはもちろん、在 籍していない障害児や通常学級で気になる子どもについても結構話し合い、検討してきた - 97 -.

(3) はずである。私が勤務した学校では、ほとんどそうであった。 今までの「校内特殊教育委員会」の活動を、確実に、充実・発展させることで「校内委 員会」になるのだと思う。校内に、委員会が沢山あり過ぎて、委員会ほとんど同じメンバ ー、県教育委員会にいわれて組織は作ったと報告したけれど、実質は動いていない、機能 していない、形だけ、ということではまったく何にもならないのである。. 1.. 校内委員会の設置. 特別支援教育「校内委員会」は、特殊学級の運営についてのみでなく、幅広く通常学級 に在籍するADHDやLD等特別な教育支援が必要と思われる児童への対応を含めて一人 ひとりのニーズに応じた教育の推進に向けて、定期的に話し合いを持つ。特別な教育支援 を必要とする児童について、関わりのある職員が話し合って、よりよい支援の方向をさぐ り、実践するための方策等を検討する。話し合った結果は、職員会議等で報告し、全教職 員の共通理解の下、実施に移せるようにしていく。 必要に応じて、県教育委員会、県総合教育センター、関係病院、スクールカウンセラー、 児童相談所、特別支援学校等の指導も受ける。また、ADHD、LD等の児童生徒につい ては、県教育委員会で設置した専門家会議・巡回相談員の指導・助言も受けながら、取り 組む。. 2.. 構成メンバー(R小学校). 構成メンバー(R小学校の場合)は、校長、教頭、教務主任、研究主任、生徒指導主事、 特別支援教育コーディネーター、特殊学級担任、交流学級児童生徒の担任、支援員、養護 教諭、その他必要に応じた職員等であり、運営チーフは、特別支援教育コーディネーター が務めた。. 3.. 校内委員会の役割(R小学校). (1)校内の特別支援教育に対する企画運営 (2)校内支援体制の組織作り (3)校内生徒指導委員会など他の関係委員会との連携 (4)特別な教育支援を必要としている児童の実態把握、支援指導(計画)の検討 (5)関係機関との連携についての検討. - 98 -.

(4) 4.. 年間計画(F小学校) 月 4. 検 ・職員会議. 討. 内. 容. 特別な支援を必要とする児童の教育について、基本方針など教職員共通理解. ○第1回校内委員会. 構成メンバー確認. 年間活動計画を立てる. 特別な支援を必要とす. る児童(先年度確認)などの指導方針確認、情報交換 6. ○第2回校内委員会. 1学期の前半を振り返り支援のあり方の修正をする. 通知票の書き. 方など評価についての検討 7. ・巡回相談員招聘. 特殊学級授業参観、校内研究会. 全教職員を対象に「学級内で、特別. な支援を要する児童について」の校内研修会を実施 9. ○第3回校内委員会. 2学期の支援のあり方の確認. 運動会への参加の配慮事項. 特別な. 支援を要する児童の調査実施について 10. ・特別な支援を要する児童の調査の実施(全学級対象). 11. ○第4回校内委員会. 実態把握. 資料収集. 特別な支援を要する児童の調査結果検討. ・該当児童について保護者へ説明、理解を得た上で、必要に応じて専門家による諸検査調 査実施. 専門家の指導を受け対応策を決定. 12. ・地区教育委員会と協議. 1. ・必要に応じて諸手続き. 2. ○第5回校内委員会. 保護者と協議. 3学期および1年間の児童の評価と課題を明らかにする. 来年度に. 向けて個人指導計画を検討する 3. 5.. ・1年間の反省と来年度への申し送り事項の確認. 留意点. (1)何度もいうが、戒めなければならないのは、形だけの「校内委員会」にならないよう にすることである 。「校内特別支援教育組織図」など、県教育委員会で出されたもの を真似て作っても実際がなければ何にもならない 。「特別支援教育」が目指している のは、組織を作ること、形を作ることではない。 (2)もちろん、LD、ADHD等の判断は、校内委員会ではしない。判断は、病院や県教 育委員会で設置した専門家会議や他の専門機関に委ねる。指導について継続的にアド バイスをもらうようにすることが大切である。 (3)校内委員会で、関係機関、特殊教育諸学校、巡回相談員の指導を受けたり、ケース会 議を行ったりしながら、個別の指導計画を作成、実施に移していく。R小学校では、校 内委員会の下に、直接子どもの指導に関わる教職員の支援チームを作り、医師を招きケ ース会議など開催し、指導方針、指導計画などを検討している。 (4)個別の指導計画を作成するのは、担任である。特別支援教育コーディネーターと相談 しながら作成する。 (5)名称も特にこだわることはない。正確には「特別支援教育校内委員会」であろうが、 長すぎる 。「校内委員会」だけでは紛らわしい面があるし、R校では「支援委員会」 と呼んでいる。. - 99 -.

(5) Ⅲ. 「特別支援教育コーディネーター」について. 1.. 特別支援教育コーディネーターの指名. 特別支援教育コーディネーターについても、現状にマッチした指名が望まれる。私は、 今までの特殊教育主任、特殊学級主任等を指名すればいいのだと思う。担任をしながらコ ーディネーターはとてもできない、という主張もある。学校全体を見通すことができる教 頭とか教務主任がいいという意見もある。しかし、教頭も、教務主任も他のことで忙しい のである。特別支援教育のことが二の次にならないだろうか(もちろん特別支援教育に大 いに関わってもらわねばならないが )。特殊教育主任は、校内の課題をかかえた子どもの ことを知っていなければならない。子どもたちの様子を一番知っているのは担任である。 子どもの指導に役立てるということで、教育センターや主治医などに相談したことも多か っただろう。通常学級担任や交流学級担任に、講習会・研修会などで勉強し、また指導す る中で習得した子どもの扱い方、障害児の指導の仕方など伝えてきたと思う。通常学級の 先生方にアドバイスをしてきたと思う。それが、コーディネータなのだ。もちろん新しく コーディネーター研修会で学んだことを生かして、それを学校の中に広め、生かしていく ことは大切ではある。. 2.. 特別支援教育コーディネーターの役割(R小学校). (1)「校内委員会」の計画立案 (2)特別支援教育に関する情報の収集と資料の提供 (3)特別支援教育の研修の企画運営 (4)特別な教育支援を必要としている児童生徒の実態把握 (5)校内支援体制の組織作り (6)各学年教員との連携・支援内容の検討 (7)具体的な対応の検討(個別の教育支援計画の作成) (8)専門機関との連絡調整. Ⅳ. 「個別の教育支援計画」について. 特別支援教育の目玉のひとつ「個別の教育支援計画」について、特に特殊学級担任から、 どうしても作らなければならないのか、いつまでに作らなければならないのか、また「個 別の教育支援計画」と「個別の指導計画」はどう違うのかという質問がよく出される。 「個別の教育支援計画」は、特に幼稚園の段階から高校卒業までの段階の学校に在籍し ている期間の教育支援計画について、関係諸機関(保健・福祉、医療、労働等の関係者・ - 100 -.

(6) 関係機関など)との連携に主眼をおいて、将来的な支援の見通しをもちながら作成される ものとされている。また、保護者も重要な支援者であるという考えで、作成の過程では、 保護者にも(個人情報の保護管理に十分配慮することを伝えながら)参画してもらう。最 終の段階では保護者の同意を得ることが求められている。 この二点については、特に今までアプローチが難しく、避けられてきた傾向もあるが、 今回特に特殊教育諸学校で義務づけられ、特殊学級でも作ることが望ましいとされたこと は大変意義のあることだと思っている。 また、通常学級に在籍するいわゆる軽度発達障害児などについても作成していくことが 求められている。その場合、誰が作成するかということだが、やはり大変だろうと思うが、 担任が特別支援教育コーディネーターとも相談しながら作成していくということであろう と思う。 平成17年4月から施行された「発達障害者支援法」により、市町村の福祉部署から指名 されるコーディネーターが「個別の支援計画」といっしょに作っている例もあると聞くが、 しかしやはり学校の特別支援教育コーディネーターがイニシアティブをとり、担任と一緒 に作成し、校内委員会などで検討して作成していくのが自然ではないかと私は思う。そう でなければ実施に移せない。いずれにしても、実際の指導をしていくには 、「個別の教育 支援計画」に基づき「個別の指導計画」を作成しなければならない。 県教育委員会では、障害種別に関わらず全ての特殊教育諸学校、特殊学級共通の「個別 の教育支援計画」の形式(フォーム)を示し(これは、私も関わっていたからいうという 訳ではないが、大変よくできている 。)、そして作成の手引きを県下全学校に配布した。 また 、「個別の教育支援計画」作成の説明会・研修会等を開催し、平成18年度中に、通常 の学級に在籍する特別な教育的支援を必要としている児童生徒及び特殊学級に在籍する児 童生徒については「個別の指導計画」を、特殊学級に在籍する児童生徒については「個別 の教育支援計画」を作成しなさいと指導しているが、なかなか難しい面があるのではない だろうか。特殊教育諸学校では平成17年度末までに作成したということであるが、特殊学 級での作成はなかなか進まないのが現状であろう。担任の大きな負担になる可能性がない だろうか、心配ではある。 特殊教育諸学校では、今までも「個別指導カルテ」とか「個別の指導計画」とかを作っ てきただろうと思うし、多くの特殊学級でも 、「指導計画」はあったはずである。形式は ともかく、必要に応じて一人ひとりの「個別の指導計画」を作ってきたはずである。作っ てないのがおかしいのである。 今まで作っていたものを元に、今までなかなかできなかった関係機関との有機的な組織 的な連携を強化し、保護者の参画を得て承諾等もらえばそれが「個別の教育支援計画」に つながっていくのだと思う。まったく新しいものを作るのではない。 「支援会議」などについても開催が望ましいとされているが、現状難しい面がある。む しろ、実際の対応・指導に関わって、医師とか児童相談所を訪ねたり、話し合いをもった - 101 -.

(7) り、ケース会議を開いたりするが、まさにそれが支援会議であろうかと思う。それを踏ま えて「個別の教育支援計画」を作っていくのでいいと思う。. Ⅴ. 校内特別支援教育をすすめるためのいくつかのポイント. (1)校長が、特別支援教育を学校経営の柱の一つに据え、年度初めの職員会議で学校経営 の方針として提示する。校長の姿勢で、学校内の支援体制・協力体制ができていく。. (2)年度始めの職員会議で、特別支援教育の推進についてや特殊学級の経営・運営につい ての議題を必ず設定し、全教職員の意識化と共通理解を図る。. (3)年度初めの時間割編成で、特別な指導を必要とする児童生徒の指導時間を確保したい。 また、特殊学級の時間割編成を優先し、個別指導の時間 、「交流及び共同学習」の時 間等十分確保できるようにしたい。. (4)学校要覧に特別支援教育の推進についての内容を盛り込む。学校の教育課程に特別支 援教育を入れる 。(教育課程の冊子に特別支援教育のページを設ける、特殊学級の教 育課程を載せる。もちろん、個人情報保護管理に留意しながら。). (5)職員会議等の折りに、校内委員会で話し合われたことの報告をする。児童生徒の様子 の報告・話し合いをする機会を設定する。議題は他にも沢山あるだろうが、是非時間 を確保したい。これも校長の姿勢次第である。. (6)校内研究会の内容として、特別支援教育の授業研究も含める。年一回は特殊学級も授 業公開をする。校内研究会のテーマとして、取り組むことも考えられる。. (7)校長、教頭等も、場合によっては特別支援教育の授業に関わると、児童生徒も担当も 励みになり、効果をあげる。. (8)学校集会などの折りに、校長の話の中味として、特別な支援を必要とする児童生徒に 対する教育観を含んでいくと理解が広がり、子どもを含めて全校体制で特別支援教育 が進められる。. (9)特殊学級の児童生徒理解、実態把握の方法、個別の指導計画、個別指導の方法等は、 通常学級の授業の中でも生かされるはずである。学校全体の子どもに応じた指導の充 実に刺激を与える。 - 102 -.

(8) (10)平成18年4月から、通級による指導の拡大により、ADHD等も正式に通級指導の対象 となった。R小学校でも隣のH小学校の情緒障害学級で指導を受けている児童がいる。 ADHD、LD等の児童生徒への支援に大いに活用したい。. (11)特殊学級の弾力的運用で、特殊学級の担任が通常学級のADHD、LDの児童生徒な どを指導するのもよい、あるいはそういう方向を考えていると県教育委員会ではいって いる。R小学校でもそういった形で一部指導しているが、なかなか大変である。むしろ、 学校に配置されている講師、非常勤講師等を含めて、TT指導等充実させていきたい。 また、保護者のボランティアなどもお願いして指導の充実を図っていきたい。こちら の方がより現実的である。最近、市町村教委で、介助員、支援員というような形で教 員を配置してくれるようになった。大変ありがたいことである。. (12)特別支援教育コーディネーターの研修、特殊学級担任の研修等で積極的に研修を積む のがよい。研修出張のバックアップ体制をとって研修に出やすいようにする。. (13)特殊教育諸学校(学校として組織としての蓄積がある)等のイニシアティブで、地域 の総合的な特別支援教育体制の構築と、地域の核となる専門機関の連携ネットワーク .... が出来つつあると聞く。実質的に、地域の各小中学校を含めて、特別支援教育の推進 に寄与できる組織として機能することが望まれる。地域・エリアとして専門性を高め るていきたい。. (14)地域の理解を得ることで、特別支援教育が確実になる。学校評議員の会とかPTAの 役員会、地区懇談会等で、「特別支援教育」についても取り組み状況を話したり、個人 情報に気をつけながら児童生徒のがんばっている様子など知らせていく。 「学校だより」 等でも取り上げていく。. (15)特別支援教育の予算について、設備・教材等、積極的に当局にお願いしていきたい。 具体的に子どもたちの指導のためにこう使う、こう役立てる、子どもたちのためにな るということで主張していく。遠慮することはないと思う 。(実際に予算を盛ってく れるかということはなかなか難しい面もあるが、特別支援教育の推進のためにという ことで具体的に説明していくことが大切である。). (16)特別支援教育担当、特殊学級の担任等、校内人事等では優秀な教員を配置していきた い。「教育は人なり」というが、特別支援教育もまったく同じである。. - 103 -.

(9) (17)学校にいる学習の遅れた子ども、様々な障害のある子への対応と配慮をしていきたい。 落ち着きのない子、チックのある子、てんかん・難聴・弱視・言語障害・病弱の子な どみんな特別支援教育の対象ではないか。すべての子どもに目を向けていきたい。. Ⅵ. まとめ. 特別支援教育になることで「誰かが何かをしてくれる」という他力本願になっていない だろうか。特別支援教育になっても、制度が改まっても、目の前にいる子どもの大部分の 対応、指導は、学校でしなければならない。「特別支援教育」が目指しているのは、組織 を作ること、形だけ整えることではない。現場に生きる教師一人ひとりが、自分たちで特 別支援教育を作っていくのだという主体的な気概がなければ、本当の校内特別支援教育体 制はできない。 特別支援教育の目指す方向をしっかり確認しながら、今までを充実・発展させる形で、 校内特別支援教育体制を作っていきたい。無理をせず、できるところから取り組み、「こ れならできる本校の特別支援教育体制」でなければならない。. - 104 -.

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