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小学生の音声リズムを基本とした効果的な英会話教授法の事例研究: 沖縄地域学リポジトリ

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(1)

Title

の事例研究

Author(s)

名城, 義久

Citation

名桜大学紀要 = THE MEIO UNIVERSITY BULLETIN(15):

59-76

Issue Date

2009

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/8225

(2)

小学生の音声 リズムを基本 とした

効果的な英会話教授法の事例研究

名城

義久

要旨 本研究では、小学生の音声 リズム を基本 とした効果的な英会話教授法 を探 るD沖縄県名護市 に所在するウイ ング英会話スクールで、2002年3月16日、小学校6年生の4人の生徒のクラス の模様 を全て ビデオ撮影 し、それ を全て記述化 した うえで、先行研究 に照 らし合わせなが ら細か く分析 して結論を導 く、いわゆる事例研究 によるqualitativeresearch(質的研究)である。筆 者が これまでに進めてきた教育実践のなか に、多 くの新 しい発見があった。

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ashiro ABSTRACT

Thepurposeofthisstudywastoevaluatethemethodologyusedinaoraレrhythm basedinteractiveEnglishclassforJapaneseelementaryschoolchildren.Thestudy includedanalysisofaclassforsixthgradersconductedbytheauthoratWingEnglish CommunicationSchool,anEnglishandforeignlanguageschoolinNago,Okinawa. Forthepurposesofthisstudy,theauthorcollecteddatabyvideotapinghissixth gradeclass(consistingoffourgirls)onMarch16,2002,whichhethentranscribed completely.Heobservedthevideotapemanytimesandanalyzedthetranscription basedonan extensivereview ofrelevantexisting literature,Commentingon the methodologyandtechniquesemployedthroughouttheclass.

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59-Ⅰ.はじめに

本論文では、小学6年生への音声 リズムを基本にした効果的な教授法を論 じる。事例研究の 対象クラスは小学校高学年生の小人数で構成 されている。本研究は、その対象者 に起 こる事象 ・ 現象について精査かつ包括的に観察 ・分析 し、それ によって音声 リズムを基本 とした教授法の一 般的なモデル を発見す ることを目的 としている事例研究である。 調査 目的は以下の3点 とす る。それ らを中心 に先行文献 と、記述化 したデータを通 してその 有効性 を調べていく。 1)小学6年生の音声 リズムを中心 とした教授法の効果的な活動を探る。

2)

音声 リズム中心の授業 に於 ける、それぞれの活動 に対する生徒達の反応 を探 るO 3)音声 リズム中心の授業 に於 ける、生徒達 に対す る教師のフィー ドバ ックを探 るO 筆者は、2001年4月に名桜大学大学院 ・国際文化研究科 ・国際文化 システム専攻 ・言語文化 教育簡域 において主 に児童生徒 の英語教育 に関す る研究 を行 い、2004年 3月に修了した。本論 文のテーマは、修士論文で発表 した一部 を修正 した ものであるO 本論文は、音声 リズムを効果的に使 い、小学生に対するよ り良い英語教育の可能性 を論 じ、そ の結果 を今後の 日本の児童英語教育の現場 に還元す ることを目指す0

本研 究 の理論 的枠 組 み は、ETM (EducationThroughMusic,以下ETM と略す)、The OralMethod、TheOralApproach、TPR (TotalPhysicalResponse,以下 TPR と略す)、 反復 とリズム、TheNaturalApproachを中心に論 じられているO

データ収集は、観察法が主であるO観察法 とは、対象者を直接観察 し、その実態 を記録 し分析 したのをデータ とす る方法であるo機器は ビデオ ・テー プ ・レコーダー を使用 した。 また、名桜 大学大学院で上級TESOLコース (AdvancedTESOLcourse)を受講 している大学院生に研 究 ビデオを見て もらい、アンケー トに回答 して もらうというアンケー ト法 も用 いたo 国内の公立 小学校 にお いては、2008年3月28日に新 しい小学校学習指導要領が告示 され、 2011年度よ り、全国の公立小学校で 5年生、 6年生を対象にそれぞれ年間35単位時間 「外国語 (英語)活動」が必修化 され る ことになった。2009年度 4月か らは、移行措置期間 とな り、各 学校の裁量 によ り

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-35時間)授業時数を定めて実施することが可能なっている。 小学校 の外国語 (英語)活動は、コミュニケー シ ョンへの関心や態度 を育む ことが期待 され、そ の主な内容は 「聞 く

「話す」 という音声面 を核 にした活動である。

Ⅱ.

先行研究

1.音声指導の歴史的背景 最初 に音声指導 の歴 史的背景について述べる。 日本では、 これ まで さまざまな英語教授法が 紹介 されて来 たQ戦後、構造主義言語学 と行動主義心理学 に基 づ いたオー ラル ・ア プローチ (Fries,1945)が多 くの英語の教育現場 に取 り入れ られ、現在はコミュ二カテブ ・アプローチ (widdowson,1978)を中心 とした指導法に至っている。以前のオーラルの指導は、単語個々 の発音 を別 々に教えるdiscrete-point(個別項 目)の考えに基づいた音声指導やス ピーキ ング指 導が有効であると考 え られていた。 しか し、現在,音声指導はcontext(状況)やsocial(対人 関係)的な範晴 まで視野 にいれたコミュニカテ ブな指導が求め られている。 さらに最近はコミュ

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-60-ニカテイブな活動の中に正確な表現 を求めるform-focusedinstruction(言語形式重視の指導)

(Long,1990)を基盤 としての音声指導が米国を中心 に注 目を浴びている。

2.ETM

本研究で用 いた指導法 にETMがある。ETM(音楽 を通 じた教育)は、1969年、MaryHelen Richardsによる苦楽教育の指導法の一つ としてアメリカで始め られた。 しか しなが ら、長年 に 渡る子供 との実践 ・研究の結果、現在ETMの 目指す ところは、音楽や英語な ど特定の科 目の習 得ではな く、人が生 まれなが らに持 って いる様々な力を引き出す …humandevelopment"(人 間的な発達) にあるという理解 に至 っている。 ETMの歌 とゲームは、英語圏の言語 ・文化 を背景 として、マザーグースをは じめ とす る200曲 あま りのわ らべ唄や フォー クソングを中心 に構成 されて いるC これ らの唄 とゲームは "sc) ng-experience-game…(歌 を体験するゲーム)とも呼ばれ、子供達はそのゲームの展開や発展の中 で、お互 いにアイデ ィアを出 し合った り、数や動作や線 ・記号 ・文字で表わすな ど、パー トナー や小グループで様々な体験 をしていく。ETMで 「動き」は、最 も基本的なtool(道具)の一つ で、歌に合わせて身体 を動か し、歌の意味や リズムを体 で感 じた り表現 した りす る。歌が終 った

り、中断 したいときには動 きを止める (Nishimura,1998)。 1

筆者は、ETM研究会 に25年間所属 している。その中で、ETMは、幼児 ・子供英会話 を教 え る中で、筆者のバ ックボー ンとなって いる。子 ども達の人格 を認め、彼 らの内にある尊 いものを 引き出す というETMの教育哲学 に支 え られて いる。研究データの中に幾つ も見 られ るよ うな 状況 (例えば、生徒達 を迎え、クラスに入 って行 くシー ン等)には筆者 と生徒達 の心の触れ合い があると言えよう。 3.TheOralMet「x)d 外国語教授法の中で 「口頭教授法 」と呼ばれ、 口頭練習 (oralpractice)を中心 にお くOral Methodは、H.E.Palmerによ り提唱 された。

筆者の主宰するウイ ング英会話スクールの幼児 ・子供 クラスにお いて も、TheOradMethod

の指導法が見 られ る。例えば、研究データに於 いて、最初の15分間程 の挨拶 を中心 とした活動 の中に、生徒達の教師の発話 を聞き分ける能力、模倣す る能 力、反復す る能力が随所 に見 られ る。

Palmerは、言語学習の初期の段階における正 しい観察、模倣、繰 り返 しな どによる口頭練習 は、言語学習における習慣形成の過程で ある として、 「話 し言葉 を習得す る際の 5つの習性 」

(TheFiveSpeech-LearningHabits)をあげて いる。すなわ ち、① 聴覚 的観察 (auditory observation)② 口頭模倣(oralimitation)(丑発話練習(Catenizing)④意味化(semanticizing)

⑤類推 による文生成 (compositionbyanalogy)である。 「類推 による文生成」 の方法 として 置き換え (substitution)と転換 (conversion)が設け られて いる。

要す るに,10歳 を過 ぎてか らの外国語学習では、母 国語 に影響 されてすで に模倣能 力の低下 が認め られているため、かつての言語習得能力を何 とか覚醒 し、再教育 して外 国語教育に利用 し ようというのが 「話 し言葉 を習得す る際の5つの習性」であるO初期 の児童英語教育 と深 くかか わ る の は、(丑の 聞 き分 け る能 力、(参の 模 倣 す る能 力、(丑の 反 復 す る能 力、な どで あ ろ う

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-(Igarashi,1990)02

英 語 学 習 開始 直 後 の6週 間 は、入 門期 と して位 置 づ け られ、絵 や 実 物 教 材 (authentic material)な どを使 った、聞いた り話 した りす る活動が行われ、文字教材 を導入 しない 。その 後 の授業では、幼児の言語習得過程 にな らって、「聞 く-話す-読む-書 く 」の順で指導過程が 組 まれ る。特 に授業の最初 に行われる口頭導入(oralintroduction)に重きが置かれていた。 こ れは、教師が平易な英語で新教材 を提示 した り、内容の説明をするもので、オー ラル ・メソッ ド の 目玉 とも言 うべきものである。

4.TheOralApproach

Friesの唱導する OralApproachは、構造言語学 (structurallinguistics)と行動主義心理 学 (behavioristpsychology)を理 論 的 背 景 と して 成 立 して い る。本研 究 の 中で、Oral Approachのパタン ・プラクティスの中に於ける repetitiondrill(反復 ドリル) と呼ばれるタ イ プの ドリルが多 く観察 された。

OralApproachによる言語指導法の特色 として、われわれの言語行動の要素はいくつかの型 (pattern)をなす ものであ り、すなわち①音を聞き分け意味を理解する (recognition)、②モ デル を正解 に模倣す る (imitation)、③ 自己の記憶 を頼 りに反復す る (repetition)、④暗話可 能 になった文の一部 を変 えて別個の文 を作 る (variation):これが構造訓練であ り文型練習 (パ タ ン ・プラクテ ィス)で ある 。⑤既成事項 の言語教材 を特定 の場面 に適用 して選択表現す る (selection):問答法がその代表的なものであるO特に、限 られた場面での④の variationの作 業 を十分行 ってか ら⑤ のselectionの作業へ移行することが大事である。構造訓練 として知 られ るパタン・プラクテ ィスは、代入法 (substitution)転換法 (conversion)展開法 (expansion) の作業が行われる ことはよ く知 られている (Igarashi,1990)。 3

反面、 旧来 のパタン・プラクテ ィスのや り方では構造偏重で機械的な練習が多 く、学習者の興 味を失わせた り、実際の場面で言語 を使用する能力が十分伸びないことな どの問題 もある。

5.TPR

TPR (全身反応教授法)は、1960年代の終 りに、アメリカ、カ リフオニア州 にあるサ ン ・ホ セ大学 の心理学者JamesAsherによって開発 された、命令 (commands)に基づ く体系的な アプローチの外国語指導法である。 本研究 の中では、最初の挨拶の場面やオープン ・スペースを用いた活動のなかでTPRが伸び 伸び と用 い られている。特 に、TPR系ゲームである …サイモ ン ・セズ '等では、 クラスの盛 り 上が りが観察 され る。 TPRは、身体 を使いなが らの楽 しい練習ができ、言語活動 と全身動作 を連合させることで、 目標言語 を定着 させ ることが可能で、その有効性が高 く評価 されている。一方で、使われる表現 の多 くが動作 を促す命令文であるため、 中 ・上級者 にはあま り適 さないと言われている。 6.反復 と リズム 本論文 の研究データの随所 に見 られ るよ うに表現 を何度 も繰 り返 して言 う、すなわち反復す ることは 口頭練習では、極めて重要な意味を持つ。つま り、耳か ら入って くる音声 (ここでは英

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一62-諺)を、何度 も意識的に真似て、自らの 口で音声に して発話する ことで、よ り正 しいアクセ ン ト、 リズム、イ ン トネー ション、発音が身につき、積極的な会話 につながる。 また、表現 を暗記す る ことで、言語構造や文法知識 を理解す る手だてになる。反復は、基礎的な且つ効果的な 口頭練習 と言えよう。 さらに、反復する ことで、イ ンプッ ト量 とアウ トプッ ト量 を増やす事 にもつながる という利点 もある。 リズムは,人間の 日々の営みの中に、また、行動や活動の中にいつ も存在す る 。人間は生 まれ た瞬間か ら、一定の心臓 の リズムによって生きてい くC人間が泣 く時 も笑 う時 も、 リズムが あ り、歩 く時 も、走る時 もリズムがある。それだけに止 ま らず、自然界 にもリズムは湊 として存在 する 。日が昇 り、 目が沈む 。季節 も巡 るOその リズムに乗 って繰 り返 し、繰 り返 し時が刻 まれ る。人間は リズムの中で生きているといっても過言ではないだろう。 反復は,リズムを伴 う。その リズムを目標言語 にセ ッ トし心地 よい音で反復す ることが、話す ことのために必要な発音筋肉を訓練す る ことであ り、その ことを通 して、 よ りネ-テ イブ ・ス ピーカーに近い言語の発話が可能 になって くる。 (ただ、話者の年齢や言語的背景は加味されな いといけない。)。 7.TheNaturalApproach ウイング英会話スクールで、筆者は、生徒達 と絶えず ラポー ト (教師 と生徒 との間のあるべき 心理的信頼関係)をとるよ うに努めている。 クラスサイズ もそのため少人数 に して

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6

人まで)、 生徒達の心理状態や健康状態、学校生括、 クラブ活動、家庭での出来事な どをで きるだけ把握 し、よ り総合的な人格教育 を目指す。そのよ うな中で、Krashenのいう情意 フィルター をよ り 弱めることを、筆者は意識 している。

TheNaturalApproachは、KrashenとTerrell(1983)が考案 した教授法である。その中 の情意 フィルター仮説 (AffectiveFilterHypothesis)か ら、「学習者の情意 フィルタ-を弱め る」という原理が導き出された。 フィルターが厚 いとイ ンプッ トは摂取 されに くいので、心理的 障害を低 くす る要素 として、KrashenとTerrellは、目標言語 を話す人に対 して良い感情 を抱 い ていること,不安の少ない状況で習得す る こと、 自己 に対 してある程度 の 自信 をもって いる こ と、教師 との良い関係、学習者 どうしの親密な関係 をあげ、すべて動幾づけ と深 く関わって い る。積極的な態度 を持てば上達 も早 く、教室での人間関係が うま くいっていればコミュニケー ションも生まれ、よ りよい学習環境が作 られ ると言えよう0 8.まとめ 教授法は、時代 を背景に、時代 の要請を反映 している。 また、それぞれの教授法は、外国語の 学習過程に働 く言語的、心理的、環境的要因の どれかに焦点 を合わ しているので、相対的に最良 のものが どれであるか と決めることはできないと考 える。 しか し、教師は、自らに与え られた教 育条件を熟考 し、モデルの教授法 を持ち、(複数で もよい)、自分 自身の教授法を持つ必要がある だ ろう。筆者 の場合 は、小学 生の英会話 の コミュニ ケー シ ョン運用能 力の育成 を 目指す上で オー ラル中心の教授法 (ETM、TheOralMethod、TheOralApproach、TPR)で、 目標言 語を中心に 日本語 も必要 に応 じて使 いなが ら、 いろいろな技術 を利用することが有益 に働 いて いくと考える。だが、動機づけ、認知面、情意面では教師の経験 と指導力が問われるの も事実で

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-63-あるoTPRは、心理学的アプローチで、生徒達 を リラックスさせ、学習場面 に意識 を向けさせ 言語的 ・非言語的手段 を使 う教授法だが、生徒達の心理的障害 を取 り除 くことのできる力量が教 師 に求め られ ると言 えよ う

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では情意 フィルターを弱める こととイ ン プッ トを多 く与えるということが言われ、小学生の英会話学習で極めて大切な事ではあるので、 アウ トプ ッ トの産 出 と言 う点で他 の教授法 と兼ね合 いを持た した方が、よ りよい効果 を生み出 すのではないか と考 え られ るD 筆者は、主 に先行研究で挙げた教授法を基本 に生徒達の状況 (人数、年齢、英語力、コミュニ ケー シ ョン能力等) をいつ も把握 しなが ら、 クラス ・プランをデザイ ンし、毎回クラスを楽 しん でいる。最終的には生徒達 に、よ り優れた英語のコミュニケーシ ョン運用能力がつ くと同時に、 その人格形成の過程で有益なクラスになるよ うな レッス ンを絶えず 目指 している。

Ⅲ.

調査方法

この章では調査方法 の理論的裏づけな らびに調査方法 について具体的 に説明す る。つま り本 研究の核 をなす、事例研究 に言及す る と同時 に生徒達 に関す る説明を行 う。デー タ収集 の方法 としては、観察法 とアンケー ト法 を用い、データ収集の手順 も具体的に説明 してい く。データ分 析の方法、な らびに調査器具 にも言及す る。 1.事例研究 とは 限 られた数の個人または小集団を対象 とし、その対象者 に起 こる事象 ・現象について、かな り の程度 まで詳 しく包括的に調査 ・研究 し、それ によって問題の所在 ・原因等 を究明 し一般的な法 則 ・理論 を発見 しよ うとす る研究手法である。本研究では、小学6年生 4人の英会話 レッスンの 様子 を ビデオに撮影 し、それ を細か く分析 して、それ に基づ いて一般的な児童英語の原則 を探 る。 2.調査参加者 生徒達は、1 (一回の) レッス ン60分の33回 (60分 ×33回-1,980分)、ウイ ング英会話スクー ルの子供英会話クラスで、2001年 5月26日よ り2002年 3月30日まで、学んでいた生徒で当時小 学校6年生の女の子 4人であるOその間の学習活動の足跡 として2002年 3月16日にビデオ撮影 をし、今回の研究データとしたが、これは生徒達 と筆者のそれ までの英会話 レッスンの集大成 と いえる。 調査参加者の名前は メグ、ユカ、 リサ、マ リ (仮名) とす る。 3.データ収集の方法 この研究のデータ収集は観察方法が主である。観察法 とは、本研究 にお いては、ある一定の研 究 目標 のもと、対象者 を直接観察 し、その実態 を記録 し分析 した ものを資料 とす る方法である。 オーデ ィオ機器や ビデオ レコー ダー等が用 い られ、言語使用や教室内での出来事 について研究 するのによ く用 い られ る方法である。 ー

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64-1) データ収集の手順 ビデオ撮影は、2002年3月16日なので、実質、生徒達は33回のレッスンを受け、34回目が撮 影 日にあたる。 4人の生徒達 と筆者1人の60分の一斉授業である。 8ミリビデオ一台で、様 々 の角度か ら、生徒達の表情 を追 っている. ビデオ撮影者は、ウイ ング英会話スクール のスタ ッフ で、東京 にある私立大学の英文科 出身の女性である。 生徒達 とも気心が知れていて、 クラス を 受け持った経験 もある。 10畳程の部屋にオープン・スペースを作 り、黒板側 に座卓の長テー ブル を置 くO黒板 を背 に筆 者が座る。そ して、座卓 を挟んだ向かい側 に生徒達4人が座るO まず、生徒達が教室に入って く るところか らビデオ撮影が始 まる (実際は、よ りプロセスが理解 出来 るよ うに実験者が教室や教 材 を準備す るところか らビデオは回 している)。筆者は立ち上が り、英語 の挨拶で生徒達 を迎え る。席に着 いた ところで、手 を叩 くこと (clapping)やコツコツと軽 く叩 くこと (tapping)で リズムをとりながる挨拶 (greeting)が始 まる。次にオープン・スペースで TPRやゲーム 山サ イモ ンさんが言 いました= (Simonsays) と積極的に英語 を楽 しむ。更 にカー ドを使って、よ く使 う英語表現 を覚えるゲーム と続 くoチ ャー トとカセ ッ ト・テー プ ・レコーダーを使 った英語 の歌、音楽室 を舞台 と想定 した寸劇 (skit)、そ して片付 けの後、最後 の歌 と挨拶へ と流れて行 く。 この 日の レッス ンは、合計7つの英語活動 (activities)で彩 られているが、撮影者は、必要 に応 じて動き、色々な角度か ら生徒達の動作 (action)と反応 (reaction)を記録 している。生 徒達 には、 ビデオ ・カメラを意識 してお らず、筆者 との 自然な言葉のや りとりや、動 きの柔軟性 が見 られる。

4.データ分析の方法

レッス ンでの言葉のや り取 りや動 きは記述 して、 目標言語 の学習活動や行動 とし観察 して い くOそ して リサーチか らみて興味深 い局面 に着 目し記述 (transcription)された言語データを 暗号化 (co°ing) もしくは範時化 (categorization) しなが ら分析 していく。

5.調査器具

この研究では、 8mmビデオ・カメラとしてCanonMovieboy

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Oを、モニターはナ シ ョナル ・ カラーテ レビTH14-NIOを、 ビデオ ・カ ッセ ト・レコーダーはLG-HIAIを使用 した。撮影 時の室内の温度は、空調機三菱Mr.SLIM によって20度 に保たれ、光線は NEC40ワッ トの電球 10本を使用、明るく快適に保たれた。

Ⅳ.分析

本章では、 これ まで述べて来た、本研究 のデータ となる60分の ビデオ ・テー プの分析 を試み る。 トピックを立て、掘 り下げてい くのだが、焦点化 して議論す ることか ら入ると、全体像が見 えにくくなる。そ こで、 まず、全体 の大 まかな流れ をまとめることか ら始めたい。

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(9)

-1.観察の総括的分析 このセ クションは、細部の分析の提示前に、観察分析 されたクラスの全体 図を理解 して もらう ことを目的 とする。最初 に、生徒たちが来 る前に、筆者は、教室の準備 をす る。教室は、通常は 中 ・高生英検 クラスや一般英会話 クラスの為 に、教室の中央に机がコの字型においてある。椅子 は9脚である。 この机 と椅子 を周辺 に寄せ、黒板側の壁 に向かって横 に蓮 を敷 き、その上に座卓 の長テー ブル を置 く. 中央は、ゲームやTPR等の活動が伸び伸び と出来 るように、オー プン・ス ペースに してある。 ビデオ学習のための、モニターや ビデオ ・テー プ ・レコーダー、 ビデオ ・テープ、マザーグー ス等の歌 を歌 うための、 ソング ・チ ャー トとカセ ッ ト・テー プ ・レコーダー、カセ ッ ト・テープ も正面左手の方 にセ ッ トされている。準備が整 った教室で、生徒達 を待つ。 はば時間通 りに (午 後5時31分 :定 刻 よ り1分 遅 れ)、4人 の元 気 な 生徒 達 が教 室 に入 って くる。…Hello.Lisa. How areyoutoday?目撃者の挨拶 に …Ⅰ'm fine,thankyou,Mr.Nashiro.How areyou?"と

リサ、そ して他 の3人 とも同 じようなや り取 りが続 く。 自主的に学ぶ ことを目標の一つに挙げ て いるので、生徒たちは どのよ うな流れでクラスが進め られてい くのか を知 っている。 ここで は何 の指図 もしな い。鞄 を後方 の机 の上 に置き、 ワー クブックと色鉛筆、テキス ト (鳥 岡丘他 『SUNSHINE I』開隆堂.1996)をもって座卓の前に座 る。 まず、Greeting(挨拶)か らクラスは始 まる。全員AC (AttendanceCard,以下ACと略 す)(出席カー ド)(ウイ ング英会話スクールのオ リジナル)を持 っているので、筆者の方が"Can Ihaveyourattendancecard?"と尋ね ると、…Hereyouare.M と笑顔でACを筆者に差 し出 す。筆者の問いかけがな くて も生徒 の方か ら積極的 に、"Hereyouare."と差 し出す こともあ る。 このACのや り取 りは、習慣化 してお り、生徒は星印のシール を張って もらうのを楽 しみに している。 尚、ACは半年でシールが一杯 になる。ACを宝物 として大事 にもっている生徒がほ とん どだが、それ を数える事 によって、 ウイ ングに入学 してか ら何年何 カ月、経ったかが分る。

ACの会話は、"Thankyouverymuch.''"Youarewelcome.日 と続 く。

次 にClapping(手拍子)で全体 の リズム を整えていく。Clappingは、Greetingの中で極め て重要な役割 を持つ。つ まり、発話 している音声言語のシラブル (音節)を叩 き分けることがで きるので、 リズム言語 の英語 を臨場感豊かに表現出来 る。Greetingの中で、…Let'S"で始 まる バージ ョンが、10個 あるが、"Let'S"と来た ら筆者 も生徒 も自然にClappingをしている。楽 し く明るい レッス ンの強力な8ビ- トのテクニ ックである。Greetingの中で、TPRはふんだんに 使われている。例えば、"Tap(軽 く叩 く)バー ジ ョン''な ら、"TapyourshouldersM を言 い なが ら全員で、shoulders(宿)をtapL続 ける。逆 に言えば、その動作 をしている間は、ずっ とそ の、Keysentences(重要な文) を言 い続 け、それが リズム になる。それは …Tapyour head."HTapthetable.日 と展開 し、…stop!日 という合図で動きが止 ま り、次の動作の構 えに 入 る。 また、英語の歌 と連動 させて、TPRを使 った りもする。hTouch(触れ る)バ- ジョン" の 歌 で は、身体 の9つ の部 分 に両 手 で触 れ なが らメ ロデ ィー に乗せ て歌 う。そ の 中で.

shoulderとshouldersな どで、名詞の単数 と複数の違 いも学ぶ。以上がGreetingの導入であ る。Greetingでは以下のよ う会話のや り取 りがある。

デー タ 1 (筆者の授業の トランス クリプション :研究データよ り)

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-66-060 0.K.I Hello,everybody.(筆者) (大 きな声で生 き生 きと) (生徒達) (す こし笑い声、教師の声に一瞬 とまどう)

061 Hello,Mr.Nashiro (生徒達) (声が揃わない)

062 ちょっと合っていない (筆者) (首 をか しげて小 さな声)

Hello,everybody.(筆者) (もう一度、大 きな声で)

063 Hello,Mr.Nashiro.(生徒達) (大き く、 きれいな声で答える)

064 How areyoutoday?(筆者)

065 rm fine,thankyou,Mr.Nashiro.How areyou?(生徒達)

066 Fine,thankyou.(筆者) (リズ ミカルに大 きな声) Shallwestart? (筆者) (リズ ミカル に大 きな声) 067 Yes,1et'S.(生徒達) (明るい声) 062でLl(firstlanguage:日本語) を使 っているが、生徒達 にクラスの流れ をしっか りと理 解 して もらうために、その役割は非常 に重要である。 目標言語 (英語)をなるべ く多 く使用す る が,生徒達に細かいニュアンスまで分 って もらうために、必要に応 じて Llを使用す る。 また, ここで生徒達は筆者の音声言語である英語 を理解 して いる。つ ま り、聞いて理解 しているか ら 会話が成 り立つ と考える。 この ことか らリスニ ングの役割が 口頭練習 には、極めて重要である という事が言えよ うoその後、前述の ■lLet'Sバ- ジ ョン" をClaLppingでつないでい く。 =Ⅰ'm hungry."(筆 者 &生 徒 達)HLet'seatsomething.M (筆 者 & 生 徒 達) -■whatwouldyou liketoeat?"(筆者)その問いに "ⅠWanttoea

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‥.

cookies.= (メグ)、 そ こで "Havesome cookies''(筆者) と返すO ここで、筆者は意図せず、本物のクッキー を皆 にあげる。 これは,

クラス終 了後、皆のためにと準備 していた物だが、偶然にも …Iwanttoeatcookies.日が,坐 徒の口か ら出てきたので、オーセ ンテ イク教材 (生の教材 /自然な教材)として、クッキー を利 用 した。 もちろん、食べた後 に、…Delicious.…"verygood."…Thisisgood.''の表現は、生 徒達の中か ら引き出 したD "Ⅰ'm thirsty:'(筆者&生徒達)HLet'sdrinksomething.M (筆者 & 生徒達)Hwhatwouldyouliketodrink?H (筆者)HIwanttodrinkorangejuice.〟 (リサ)、

hungry- eat、thirsty- drinkと実生活で使われ る英語 を毎回、練習 しているのは、筆者の 意図的な考えである。現実 に沿 った表現 を自然 に覚えて もらうためにパタン・プラクテ ィスを取

り入れ、興味の尽きない程度 に、何度か繰 り返 し行 い、定着 を測 っている。

現在、OralMethodやOralApproach、 また、OralApproachの考 え方 に基づ く、主 に口 頭練習のための技術であるパタン ・プラクテ ィス (patternpractice)は、文献上で批判 されて いる。つまり①オー ラル ・アプローチは機械的 ドリルで状況 を考 えて いない。② オー ラルの産出 のみに関心があるo(彰単なる繰 り返 しによる模倣や暗記 (mimicryandmemorization)は言 語の習得 につなが らない。④ 教師主導型 にな りが ちで、学習者中心ではない。(9文型中心や決 り文句の練習が多 く、実際の会話 の状況 を反映 しない、(RichardsandRodgers,2001)等で あると考える。 本研究は、そのよ うな批判 に対 して以下のよ うな見解 をもつ。 ます第一 に、4人いう少人数で 教師 と生徒の距離が とて も近 いとい う要因 もあるが、生徒達はオー ラル 中心 のクラス をとて も 楽 しんでいる。第二に、練習文は英文の構造 を中心 に教えるのではな く、意味 を理解 して もらう

(11)

-67-ために必要 に応 じて、Llを使用 し説明 を加えた後、Clappingな どを しなが ら、 リズムをとり 臨場感 に溢れ、機械的ではないパタン・プラクテ ィスになっている。第三に、状況が見えるよう に、生徒達の 日常の生活で出て くる表現 を使 っている。第四に、オー ラルの産出のみ に関心があ るのでは と言 うことだが、パタン・プラクテ ィスだけが学習の全てでな く、他の活動の様々な要 素 を取 り入れて全体 としてバ ランスの取れたクラスになっていることが大事であると考える。 パタン・プラクテ ィスは、あ くまで基本的な表現の練習 と習得のために有効であ り、よ り高度な 会話の習得 には、他 の技術 を用 いるのが有益である。 その後、沖縄方言で、5つの表現を、毎回、楽 しく学んでいる。特に、ハイサイ (ハイタイ)(こ んにちは) とイ ッペ一二へ-デー ピル (有難 うございます)は、 「意味は?」 と問いかけて、10 各国以上の言葉で、返事が返 って くるよ うに練習 して いる。…whydoyouspeakOkinawan languagesowell?… と、筆者が質問 を投 げか ける と、…BecauseI'm okinawan." と大きな 声が教室 にこだます る。筆者は、その後、以下のような英語 を一気 に早 口で、生徒達 に話 しかけ る。 この レッス ンでは主 に単文の英語 を学んでいるが、ここでは、パ ラグラフを自然に聞き取れ るよ うに している。 ここではナチュラル ・ス ピー ドの英語の音声 リズムを生徒達に聞かせる事 を 筆者は意識 している。

データ 2 (筆者の授業の トランスク リプション :研究データよ り)

334 0h,youareOkinawan.That'SwhyyouspeakOkinawanlanguagesowell.

NowIunderstand.Allrigh

t

,

Ⅰ'm goingtochecktheroll.Whenyouhearyour name,pleaseraiseyourhandandsay …hereMor presentM.0.K.?Al一right.

ここで、ACのや り取 りをしなが ら、出席 をとってい くO "Here!Mと、ほじける笑顔で手を挙 げる生徒たちは、実 に生き生きしている。 ここまでが、全体 のアクテ ビティー (活動)の中で、Greetings(挨拶) とした、最初の17分 のアクテ ビティーである。 この17分 のや り取 りは、 ウイング英会話スクールの17年間の歩みの 中で,粁余曲折 を経なが ら、自然 に出来上がった、オ リジナル ・バー ジ ョンであるO生徒たちは、 元気 に、明る くこのアクテ ビテ ィーを楽 しんでいる。

次 に、幾つかの活動のあと、アメ リカの黒人霊歌 …Michael,Row theBoatAshoreHを、皆 で歌 う.子供用 にア レンジされた、 ミュージック・テープを、全体 を解説 した後 に流 して一緒 に 歌 う.手作 りの大きな ソング・チ ャー トを利用 し、英文の文字 も視覚的に見る。筆者がステ ック を使 い、文字 を音楽 に合わせて指 して行 き、音 と文字 のシンクロナイズ (同時化)を図る。生徒 達は、 リズ ミカル に作 られた ミュー ジック・テー プに合わせて、生き生きと大 きな声で歌 うo こ のクラスの一つの特徴 として、絶えず リズム とペースが保たれて いることが挙 げ られ る。ペー スは、前述 したが、発話 された音声言言吾のシラブル を叩き分けることの出来るClappingや全体 の流れ を変えるCues(合図)、必要に応 じて使われる Ll、そ して非言語的な ジェスチャー、ア イ コンタク ト (視線 を合わせる こと)、表情等の言葉 に出来ない言葉 という要素によって大体 に お いてクイ ック ・ペース (早めの歩調)で展 開 されて い く。 このクイ ック ・ベース (早めの歩 調) は、60分の授業の動きを伴 うどの瞬間にも適用 されているC 最後 に、全員でスキ ッ トをす るC まず、場所 を決めてい く0-人の生徒が、学校 と言 う。更 に

-68

(12)

-その学校 の何処か と問 う。同 じ生徒が、音楽室 と言 う。そ こで、最初のセ リフを …H!''と、筆 者 の方 で,設定 す る。A:HHi.How areyoutoday?"B:"Ⅰ'm fine,thankyou,Yuka.How areyou?HA:`●Ⅰ'm fine,too.Thankyou."ここまで、筆者 と生徒の会話で作 り上げる。そ して、

「もうひ とつ ぐ らい何 か言 よ うか。 あー じゃ あ音楽室 だか ら、 これ か ら音楽‥.」A:HLet's playmusic."B:"0.K

.

「これで、セ リフは決定。」 尚、 このや り取 りは、パ タ ン ・プラクテ ィ スのexpansion(拡張) にあたる。次に、ペアを決め、練習に入 る。練習中は クラス全体 に活 気 をつけるために、アップテンポな音楽 (∫-pops:知念里奈/Wing)をBGMで流す。 そ して いよいよ発表。オー プン・スぺ-スを舞台 にし,チーム ごとに演 じる。他の生徒は、観客 になる。 ドアを開けるジェスチ ャー をパ ン トマイムやア ドリブで入れた り、挨拶 の ところでは、自然 に手 を挙げ笑顔でや り取 りを した り、とて も楽 しく、内容 も有意義な一時である。 その後は、フィー ドバ ックの時 を持ち、お互いの感想 をシェア-する。 スキ ッ ト終了後は、マザー グースのBGMに合わせて全員で協力 して教室 を片付ける. 1分45 秒で、中 ・高生 ・大人用の教室になった。最後 まで皆が力を合わせる ことによ り、 とて も気持ち よい余韻で,最後 の歌 に入 る ことが出来 る。HGood-ByeSong"を、大 きな声で歌 い、筆者 に 感謝の言葉 と一週間後 に会 う約束 を英語で交わ し、生徒達は、嬉々と家路 に着 く。 以上が総括的分析であるO クラスの始 ま りか ら終 りまで、 タイムオーダーで相対的な分析 を 心がけた。次 に、 トッピクを焦点化 した、よ り深い分析 を次のセ クシ ョンか ら試みる。 2.焦点化分析 以下の節は前述 した総括的分析か ら生 じた、繰 り返 しクラスの中で観察できる点 を焦点化 し た ものである。以下の焦点化の分析 は言語的要素 と非言語的要素及び特徴 ある活動に分かれ る。 1) 言語的要素 (1) 反復 とリズム 最初 に、反復 とリズムが総括的分析か ら多 く観察 された ことを述べる必要がある。表現 を繰 り返 し言 うことは、生徒達 にとってその表現 を暗記 し、言語構造や文法知識、イ ン トネー シ ョ ン、文のス トレス等 を修得することにつながる。 クラスでは、様々な形の反復がお こなわれてい る。そのいずれ も、 リズム とペース (クイ ック ・ペース) に特徴があるcGreetingのtapバー ジ ョンでは、リズムを取 り、生徒は 自分の頭 をtapLなが ら筆者の後か ら、"Tapyourhead.Mと

4回繰 り返 して言 う。続 く、tableのtapで も、…TapthetableM と4回、繰 り返 して言 ってい る。 また、一連の …Let'Sバージ ョン"では、以下の筆者の発話す るLet'S∼に対 して2回 もし くは 1回の反復が生徒達によって成 される。

データ 3 (筆者の授業の トランス クリプシ ョン :研究データよ り)

・Let'sstudyEnglish. ・Let'sspeakEnglish. ・Let'slistentoEnglish. ・Let'swriteinEnglish. ・Let'sreadEnglish. ・Let'sgo.

・Let'sgototheamusementpark.

・Let◆sgotoschool. ・Let'splay. ・Let'seatsomething. ・Let'seatcookies.

(13)

-・Let'sdrinksomething. ・Let'sdrinkorangejuice.

・Let'sdrinkCoke. ・Let'sspeakOkinawanlanguage.

ここでの反復は、Clappingを軽快 に入れなが ら、 リズ ミカルに明るい雰囲気の中で成 されて いて、英語 の リズム を楽 しむ一時である。生徒全員が、吹奏楽部で音感 に優れているのは、反復 とClappingの間の取 り方や、元気よ く楽 しそ う入 リズムに乗 っているところな どか らそのこと が伺われるOClappingでて シラブル を叩き分け、 クイ ック ・ペースをつくり、英語特有の リズ ム とイ ン トネー シ ョンを体得 していく。拍子 をとるのに道具 (カスタネ ッ トや太鼓等)を使わず、 体 を使 った方法 としてClap(手拍子 をすす る)、Tap(軽 く叩 く)、Snap(ピシッ打つ)、Stamp

([足 を]踏み鳴 らす) な どが挙げ られ るが、Clappingが最 も自由にかつ簡単に出来 るので、 ウイ ングでは、多用 して いる。 また、Clappingを使 うことによって、生徒達をタスクに集中さ せていくことが可能である。そのときは、簡単な、例 えば四拍子 のClappingか ら、除々に高度 な、AlternateClapping(交互 の手拍子) にス ピー ドをあげて もっていく様子がデータの中に 見 られる。 ゲームで勝 った生徒の賞賛 として全員で、祝福の柏手 をする等、Clappingは、実 に 多様な効果 をもつ手法である。Clappingの乾 いた書を幾つも重な り合わせ心地よい書の中、自 然 に英語 の世界 を呼吸 しているという時間が研究 ビデオの中に流れている。 データ

4

(研究 ビデオを見てもらった、名桜大学大学院生の評価) 「常 に子供たちが楽 しく活動 していて、英語 を習 うというよ りも、英語が 自然に身に付いて い くというよ うな楽 しい雰囲気の授業で した。」 (名桜大学大学院ADVANCEDTWSOLCOURSE受講生、20代、女性) 「何度 も文 を言 い合 う時、 リズムを使 っているので楽 しそ うだった。」 (名桜大学大学院ADVANCEDTESOLCOURSE受講生、20代、女性)

…Thiswasanexcellentproduction.Thestudentswerenotleftunattendedatany time.Theactivitieswerevaried and madethelesson very interesting.The studentswereattentiveandactive.Thelessontopicfittheirlevel,日

(名桜大学大学院ADVAVCEDTESOLCOURSE受講生、30代、女性) 研究 ビデオを見て もらった、大学院生の評価であるO "楽 しく、楽 しい、楽 しそ う" という評 価が見 られ るが、筆者 も生徒 も、ク ラス を大いに楽 しんでいるところか ら、その様な フィー ド バ ックが生 まれたのであろう。反復の時、 リズム を使 っているのが楽 しそ うだった という評価 な どは反復 とリズムの協調性が、よ り楽 しい積極的なクラス展開の上で有益である事 を示唆す るところである。 教師主導で クラスはスター トするが、生徒達の反応 によって様々な方向へ流れていく。毎回、 同じGreetingで も切 り口を工夫 し、興味が尽 きないよ うにスパイ ラル (らせん形)に繰 り返 し てい く。生徒達が生き生き と,クラスの リズムにのって来た ときは、彼 らの反応 にリアクション を返す という形なので生徒 中心 の授業形態 になって きているといえよ う。その時は、一番 いい リズムに全体が包 まれていると考 え られ る。 -70

(14)

-(2) 反復 とパタン ・プラクティス

パタン ・プラクテ ィス (patternpractice) とは、学習の初期の段階か ら構造、発音の両方 に 関 して正確 さ (accuracy)を求める言語構造重視の練習方法である。パタン ・プラクテ ィスで は、変換 (variation)と選択 (selection)が練習の中心 となる。変換には特定の語 を他の語 に 置 き換 える置換 (substitution)、平除文か ら疑 問文、命令文や感嘆文 に、 または態 (voice) や時制 (tense)を換えさせ る転換 (conversion)、語句や節 を付 け加 え、文 を長 くす る拡張 (expansion)がある。選択 とは、変換練習 を行 った後 に場面 を設定 して、文型を使用 させ る 練習である。絵な どを見せなが ら、 目標言語での問いに対 して答えを 自分で選択 して答えるな どが この練習である。研究 ビデオの中では、パタン・プラクテ ィスのなかのrepetitiondrill(反 復 ドリル) と呼ばれ るタイ プの ドリルが、多 く用 い られて いる。 レッス ンの流れのなかで何度 か、繰 り返 して (1回か ら19回)、筆者の音声を真似ていく。状況の中で意味を重視 し、生徒達 の知的 レベル にあった内容の文 を扱 っている。例えば、次のよ うなパタン・プラクテ ィスを見て みたい。 データ 5 (筆者の授業の トランスクリプリシ ョン :研究データよ り) 222. 0.K.(筆者) (ここまで生徒達はクッキーを食べている。 ここで食べ終える)ハイ 223 Ⅰ'm thirsty. (筆者) (左手 を喉 に軽 くあてる) 224 Ⅰ'm thirsty.(生徒達) 225 Ⅰ'm thirsty. (筆者) 226 Ⅰ'm thirsty.(生徒達) 227 どういう意味 ? (筆者) 228 喉が渇いたo (生徒達)

229 喉が渇いた。0.K.(筆者)Let'sdrinksomething.(clap) 230 Let'sdrinksomething (筆者&生徒達)(clap)

231 Let'sdrinksomething.(筆者)(clap)

232 Let'sdrinksomething.(筆者&生徒達)(clap) 233 何か飲 もうよO (筆者) (ラップ)(clap)

234 何か飲 もうよ。 (生徒達) (ラップ)(clap)

235 Ah… Whatwouldyouliketodrink?ハイ (筆者) 236 Whatwouldyouliketodrink? (筆者&生徒達) 237 Whatwouldyouliketodrink? (筆者)

238 Whatwouldyouliketodrink? (筆者&生徒達) 239 何が飲みたいですか ? (筆者)

240 Whatwouldyouliketodrink? (筆者) (リサ に尋ね る)(10秒、間がある) 241 Iwanttodrink.‥ (リサ) (13秒、間がある)

242 0rangejuice.(リサ)

243 0.K.Iwanttodrinkorangejuice.ハイ。 (筆者) 244 Iwanttodrinkorangejuice.(筆者&生徒達) 245 Iwanttodrinkorangejuice.ハイ。 (筆者)

(15)

-246 Iwanttodrinkorangejuice,(筆者&生徒達)

247 Let'sdrinkorangejuice.(筆者)(clap)

248 Let'sdrinkorangejuice.(筆者&生徒達)(clap) 249 Let'sdrinkorangejuice.(筆者)(clap)

250 Let'sdrinkorangejuice.(筆者 &生徒達)(clap)

251 (コップを置 いて、オ レンジジュース を注 ぐ仕草をする。)皆 さんも、Cheers(筆者) (お いしそ うに舌つづみ)チュ (首を横 に振る)何 と言 う ? (小 さい声で) (筆者) 252 Delicious.(生徒達) 253 Delicious.0.K.(筆者) 222まで、生徒達はクッキーを食べ終えていて、何か飲みた くなるのが 自然である.そ こで、 筆者は、左手を喉 に軽 くあてるというジェスチ ャー をしなが ら、

Ⅰ'm thirsty.M (喉が渇いた) を導入する。 2回の反復 の後、227で生徒達 に意味を問 うている。パタン ・プラクテ ィスのマイ ナス面 として、構造偏重で機械的で単調な作業にな りやす いということがあるが、ここでは意味 を問 い、内容 のある練習 にな るよ うに工夫 して いる。つ ま りパ タ ン ・プラクテ ィス を状況化

(collteXtualized)している。228ですかさず生徒達は、…喉が渇いた.…と答えている。 これは、

quickresponse(素早い応答)が出来 る ことを、 目標 の一つと捉えて通常のクラスで、練習 し ている ことの成果の一つだ と考 え られ る。その後、Let'sdrinksomething.をClappingをいれ なが ら反復 して いく。240で リサ に Hwhatwouldyouliketodrink?"と筆者が、尋ねている ところで、 リサが10秒間の間の後、…Iwanttodrink.‥" と言葉 を探 り、 さらに13秒の間の後 "Orangejuice"と答えている。計23秒 の間があるが、最終的 には、答えを見つけているo ク ラスのペースが、 クイ ック ・ペースであることに、Ⅳ.1全体的分析で言及 したが、生徒が一生 懸命考 えて いる時は.それ を待つ こともとて も大切だ と考える。 潜在意識のなかのセ ンテンス を、顕在意識 まで もって くるのに時間がかかるのは、往々に してあることである。待つ ことで答 えを導 き出 し、その ことでその生徒に達成感 を感 じさせ、次 につながるモチベー シ ョンを産み出 す ということは教育的効果が高いと考 え られ る0

243で、 リサの、答え を受 け、=0.KJwanttodrinkorangejuice"と筆者は、発話 し、そ の表現 と"Let'S∼Mでそれぞれ2回ずつ反復す る0251では、ノンバーバルのジェスチ ャーで、

Cheers(乾杯) を導き出 し、その後 の LlでDeliciousを導 き出 している0

2)

非言語的要素 以下の節では、前述 した焦点化分析の言語的要素に続 き非言語的要素について言及す る。 (1)非言語的要素 (ノンバーバル言語)の役割 非言語のコミュニケー シ ョンでの役割 は、極めて大 きな ものがある。意識的 に伝 え られ る言 語的メ ッセー ジよ り、意図的 もしくは無意識 に伝達 され る非言語的メッセージの方が、強 く機能 す る。対面 コミュニケー シ ョンにお いては伝達内容の35%だけが言語 によって伝達 され、残 り の65%は非言語的 メ ッセー ジを通 して伝達 されて いる と言われて いるO(Kurokawa,1994)4 研究データの状況下で も、その事が顕著 にみ られ る場面が多 くある。 非言語の身体動作 (表情、 視線、身振 り、姿勢な ど)、対人距離 (個人空間、距離、位置)、周辺言語 (声質 :声域、声のタ イ プ、アクセ ン ト、発音、ピッチ)な どについてデータを検証 していく。 クラスがスター トして -

(16)

72-か ら

1

3

分頃,H世界の国か らこんにちは 'の時間になっている。 これは、研究者 と生徒達が、座 卓 を挟んで対面 し、一連 の挨拶や会話 を して いる後 半部で、 =こんにちは 'を

1

0

各国 (フラン ス ・中国 ・韓国 ・スペイ ン ・ロシア ・ポル トガル ・アラビア ・ドイツ ・マ レー シア ・イタ リア) の言葉で生徒達が元気 よ く発話 して いる。筆者がその挨拶の言葉 の国 を次 々当てて い くとい う 活気に満ちた雰囲気であるO データ 6 (筆者の授業の トランスク リプシ ョン :研究データよ り)

2

9

8

ボンジュール (メグ)

2

9

9

フランス語 (筆者)

3

0

0

ニーハオ (ユカ)

3

01

中国語 (筆者)

3

0

2

アンニ ヨンハ シムニカ (メグ) (アクセ ン トを間違 う) (笑い) (ユカは手 を叩いて笑 う)

3

0

3

ニーハオ あー 中国語 (筆者)

3

0

4

アンニ ョンハ シムニカ (メグ) 305 アンニ ヨンハ シムニカ 韓国語 (筆者)

3

0

6

ブエ ノス ・ディアス (リサ)

3

0

7

ズ ドラ-ス トヴィチェ (メグ)

3

0

8

ボーア ・タールヂ (ユカ)

(

3

0

6

,

3

0

7

,

3

0

8

では、三人の元気のいい声が交錯す る)

3

0

9

ア ッサ ラーム ・アライクム (リサ)

31

0

アッサ ラーム ・アライクム アラビア語 (筆者) 311 ズ ドラ-ス トヴィチ ェ (メグ) (二回 白)

31

2

ズ ドラ-ス トヴィチ ャ ロシア語

0.

K

.(筆者)

31

3

ボーア ・夕-ルヂ (リサ)

31

4

グーテ ン ・タ-ク (マ リ) 315 グーテン ・タ-ク ドイツ語 (筆者)

31

6

ボーア ・タールヂ ボーア ・タールヂ ポル トガル語、 もう全部言 った ? (筆者)

31

7

アパカバー (メグ&ユカ)

31

8

アパカバー どこだった ? (筆者)

31

9

マ レー シア (メグ)

3

2

0

マ レー シア す ごいなあ。世界の国、ボ ンボ ンボンボン言えるな あO (筆者)

3

21

チ ャオ (ユカ)

3

2

2

チ ャオ (筆者)

3

2

3

Very

good.

上記の場面では、筆者は正座 を して姿勢を正 している (座卓 を挟んでの活動中は、ず っと正座 をくずさない)。そのことで、座卓 を挟んで、筆者 と生徒達は、最 も心地よい対人距離 (人々が お互 いに円滑な コミュニ ケー シ ョンを営むための、お互 いの間の適 当な物理的距離)(Irei、

1

9

9

7

)

5

を作 り出 している

。4

人の生徒達は、座卓 の前に横一列 に座 り、筆者 に向か い合 う。お -

(17)

73-互 いの発話や、表情、視線、身振 りな どが、手にとるよ うに分 りあえる位置である。表情は、筆 者 も生徒達 もとて も明るく、お互 いに、 クラスを楽 しんでいるというのが容易に伺える。 筆者の視線は、常 に、発話する生徒の方へ向け られていて、発話する生徒 も筆者 を見ている。 この世界の国々の Hこんにちは 'の活動は

、3

6

秒間続 け られているが、お互 いのアイ コンタク トは、自然で、そのコニ ュニケーシ ョンを非言語 として支えている。尚,視線 には以下の5つの 役割が存在する:(D会話の開始、発話権 の移譲 と要求、くさ相手の反応のモニター,③意思表示、④ 感情表現、⑤対人関係の有 り様の伝達 (Irei、1997)6 身振 りで特徴的なのは研究者が、利 き手の右手を終始使 って いるということである。298か ら 生徒達が色んな国の言葉で …こんにちは 'を言 っているが、それ を一つ一つ親指か らお りなが ら カウン トしている。指が全部閉まった後は、親指か ら一本ずつ広 げ

、31

2

あた りまでに

1

0

を数え て いるCその後は、手 を広 げた状態で

、3

2

2

まで対応 している。手 と腕は、生徒達の反応 に呼応 して大 きく、 自由に動いて いる

。3

23

で、初めて両手 を使 って手拍子 をしている。 この事 と腕の 動きは、音楽の指揮棒 に似て、生徒達の発話 をコングク トして いると考え られる。 周辺言語 (人間が話す言葉その もの以外で聞きとる ことができる音声のすべてであ り、音調

(

vo

c

a

l

i

c

s

)

とも呼ばれている) に関 して言 える ことは、筆者の音域はやや高音 (メゾソプラ ノ)であるが生徒達の言葉に反応す る時は、中音 (アル ト)に下げている

。3

0

2

で全体が笑いに つつまれた時や

、3

0

6

-

3

0

8

で生徒達が、声を交差 させなが らも次々と明るく発話する時は、様々 な音声が飛び交 っている。声にもそれぞれの個性があ り、その個性が,元気よ くこだま している のが この …世界の国か らこんにちは 'の時間である.

Ⅴ.

おわ りに

本研究が終わ り近づいた今、 このクラス を、一つの言葉 に集約すると、それは 「音 」である。 音で筆者 と生徒達は、心 を通わせ、言語活動 をしている。その昔 を生徒達は楽 しんでいる。そ し て、その昔 には リズムがある。会話であれ スキ ッ トであれ、歌であれ、気持ちいい リズムに刻 まれて 自然に音が心 に入 って くる。つま り 「リズムに彩 られた音 」 (音声 リズム)ということに なるoそれがすなわち 「小学生の効果的な英会話教授法 」の重要な要因の一つであると考える。 本論文の研究 ビデオの色々な活動の中に、その ことを表す場面が幾つ もあった。 「リズムに彩 ら れた音 」(音声 リズム)に支え られ、生徒達のコミュニケー シ ョン運用能力、動機付け、認知面、 情意面、実用面は次第 に作 り上げ られてい くと言えよう。 今後の研究の方向性 として、「リズム に彩 られた音」(音声 リズム)を効果的に取 り入れた教授 法 を追求 したい。 この論文の中で触れた、理論 と教授法は、幼児 ・子 どもに英会話の教授に携わ るもの として、なお深い意義 をもつ。 この研究 を今後は実践に生か し、そ こか ら見えて くるもの を、さらなる研究 に委ねたい。 この研究は、4人の友達同士か らなるクラスサイズと人間関係に 基づ いて いる。小人数だか ら、友達 同士だか ら、出来た ということもあったが、基本的な指導法 は応用が利 くと考 えるDだが、違 うクラスサイズや箕なる年齢層の指導は今後 の研究の課題で ある。 この実践研究か ら、幾つかの事が見 えてきた。実践 と理論は表裏一体で、車輪の両輪のような ものである。実践の連続 の中で、実践者は意識 しな くて も、理論で検証、証明されていることが

(18)

-74-あ る。 これ か らも、子 ど もた ち の一 挙 手 一 投 足 に、多 くの発 見 が -74-あ る こ とが 期 待 され るO そ の事 に励 ま しを得 る と同時 に,生徒 の 瞳 の 中 に あ る未 来 をみ る意 志 力 と可 能 性 を感 じ取 る こ とが 、児 童 英 語 を教 え る教 師 の 力 とな る。

【注釈】

1西村正和、「ETM西 日本ワークショップ資料」、1998年。

2五十嵐 二郎、「OralMethod (OralApproach)の考 え方 に基づ く授業の進め方」『児童英語指導法ハ ン

ドブック』、香文堂、1990年.196-197頁。

3五十嵐二郎、「OralMethod (OralApproach)の考え方 に基づ く授業の進め方」『児童英語指導法ハ ン ド

ブック』、杏文堂、1990年、198-199貢。

4黒川隆夫、『ノンパープルインターフェース』、オーム社、1994年、31頁。 5伊礼武志、『コミュニケーション論』、近代文芸社、1997年、112頁。 6伊礼武志、『コミュニケーション論』、近代文芸社、1997年、106頁。

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参照

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