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わが国における子ども会活動の展開 : 回顧と展望 : 全国子ども会連合会の動きを中心に

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Academic year: 2021

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(1)開に の中. にど 野垣 表付 The@ Development@. of@ Activities@ of@ Children's. Organization@ in@Community@. in@JAPAN. -Prospect@ and@ Retrospect-Concerning@ the@ Role@ of@ National Federation. of Kodomo-ka. Ⅰ. 一. Yoshiyuki NOGAKI 1 .. はじめに. 社団法人全国子ども 会連合会. ( 以下,全子達という). が誕生したのが 昭和 40 年. 8. 月、 30 数年が経. 過した。 筆者はそのほとんどを 専門委員として 全子連の事業に 関係してきた。 いっ正式に専門委員 になったかはっきりしないが、 第. 2. 回全国子ども 全中央会議. ( 以下、. 中央会議という. ). ( 昭 44.2). での棋士升田幸姉氏の 講演を、 第 3 回中央会議では 分科会を担当していた 記憶があ るので、 かなり 早くから全子 達 に関係していたことになる。 筆者を全子達に 結びつげてくれたのは 全子連を育成す る立場にあ る文部省の青少年教育課長補佐森脇 昭之 氏で , 氏は大学の先輩であ る。 当時の会長は 床次徳二氏、 常務理事・事務局長は 末吉裕郎氏、 また専門委員は 松本 勉 、 矢萩 操 、 森脇 昭之 、 木谷 宣弘 、 笹島正一、 前田裕中底等で、 こうした方々に 支えられて子ども 会活動に取り. 組むことになる。 上記の何人かは 鬼籍に入られ、 他は年齢等の 関係から専門委員からはずれ、 しい子ども会を 求めて日常的に 議論することができなくなったのはさみしいことであ. 望ま. る。. 筆者が横浜国立大学に 赴任したのは 昭和 42 年で平成 14年春定年を迎える。 大学人としての 教育・. 研究の歩みと、 全子 達 専門委員としての 歩みとは軌を 一にしている。 全子連は多くの 生きた学習の 場を提供してくれた。 調査等研究の 場、 素材を提供してくれた。 そして何よりも 子ども会活動を 支 える全国の多くの 人達と出会えた。 これらは筆者にとって 貴重な財産で、 全国の子ども 会活動を支 える全子連への. 愛着は深い。 子ども会活動を 通じての子どもの 健全育成は筆者のライフワークであ. る。. その子ども会がおかしい、 危機に瀕しているといっても 過言でなかろう。 その形骸化には. 目を被. うものがあ る。 多忙な子どもは 子ども会活動に 魅力を感じないようだし、 親はよその子にまで 関 @ら を 示さない。 よ. う. また教師も学校のことにせいいっぱいで、 本物のいきる 力 はどこで形成されるか 考え. としない。 時代社会の大きな 変質の中で子ども 会活動の停滞から 崩壊への動きは 止められない. ものだろうか。 全子連は手をこまね. い ていたわけでは. 決してないが、 改善のきざしはみえてこない。. 今、 求められていることは 子ども会の意義を 正しく理解した 大人の子ども 会 育成・支援活動であ.

(2) 野垣 表付. 2. る。. 子どもたちのたくましい 成長に子ども 会が如何に大切か 、 腹 の底から納得できた 大人は 、 子ど. も会の育成に 手を借してくれるだろう。 否、 自分の仕事として 積極的に取り 組んでくれるだろう。. このように考え、 大学の授業でも 子ども会を取りあ げてきた。 将来教師になる 者に対し、 子ども会 を正しく理解し 支援してほしいと 願ったからであ る。 大学の授業ではないが 子ども会を取り 上げる格好の 機会を得た。 文部科学省の 委託を受けて 行 う. 社会教育主事講習であ る。 プロバラムの 作成からその 運営の全般にわたって 主任教官として 担当し た。. 講習の内容等についてふれるつもりはないが、. があ てられている 「子ども会活動の. ( 本学では. 44 時間配当した. )。. その中に社会教育演習という 科目があ 全部で. 8. り. 40 時間. つの演習 班 なっくったが、 そのⅠ つに. 育成」班を設置し、 集中的に子ども 会に取り組んだ。 その成果については 後ほど. 言及する。 この論文は、 全子連の活動と 共に歩んできた 筆者が、 全子連の歩みをふりかえり 子ども会活動の 大切さを主張すると 共に子ども会活動の 再生の方途をさぐ るぅ とするものであ る。. 2. 子ども会の成立と 発展 い. 子ども会双史. 子ども会を遊びあ るいは生活訓練のための 子ども集団とすると、 子ども会の歴史は 江戸時代の子. ども組までさかのぼることができる。 薩摩藩の小稚児・ 長 稚児といった 年齢集団がそれで、 こうし た子ども組は 各地で見られた。 地域の祭礼をはじめとした 各種の年中行事における 子どもの役割に. 注目すると、 子ども会の歴史は 中世にも及ぶ。 そこまでさかのぼらないまでも、 明治の 20 年代には セツルメント 事業の中で子どもの 組織化がみられたし、 中期には学校教育の 延長として地域の 子ど も集団の組織化が 行われた。 明治末から大正にかけてはボーイ・スカウト. や ガール・スカウトの 前. 身 であ る東京少年団や 日本女子補導 団 が結成されている。 寺院や教会等の 宗教団体による 日曜学校. もさかんになった。 大正から昭和にかけての 農民運動や部落解放運動の 中でも子どもの 組織化が行 われている。 昭和に入ると 文部省は とした少年団体の に. 7. 年に「児童生徒に 関する訓令」を 発し、 校外生活指導を 目的. 育成を奨励している。 戦 通患をつける 16年既存の各種少年団体は 青年団体ととも. 「大日本青少年団体」に 統合されたが、 これは敗戦とともに 解体された。 戦後の混乱の 中で青少年の 健全育成は緊急の 課題であ った。 戦後の子ども 会のあ り方を方向づけ. る 文書が文部省と. 厚生省から出された。 前者が 21年 10 月に発せられた「『児童愛護 班 Ⅰ結成活動に. 関する通達」で、 後者が 23 年 11月の「児童指導 班 結成及び運営要綱」であ る。 前者では、 「児童 愛 護班 」を結成し、 児童の遊び場であ る都市の公園、 運動場、 盛り場、 街頭などにおいて 講話、 音楽、 遊戯などを展開するように は 児童に対する. 呼びかけ、 開設の方法等具体的に 示している。 後者では、 指導班の任務. 正しい遊びの. 班の組織・運営等について. ? き導を通じて社会性を. 訓練. し 個性を発揮させることにあ. るとし、 指導. 詳述している。 こうした動きの 中で各地で子ども 会が結成されていった。. 例えば東京都教育委員会などに. よ. る「 緑 蔭子ども 会 」や「巡回子ども 会 」がそれであ る。. 2) 全子達の挺 生 昭和 38 年 11月、 文部省主催の「少年生活指導研究集会」が. 国立中央青年の 家で開催され、 この研. 究 集会参加者の 有志をメンバー として「全国少年団体指導者連絡協議会」が 体 として全子達が 結成されるのであ. るが、 全子連は何を 目的とし、. 結成された。 これを 母. どんな いきさっ から設立された.

(3) 3. わが国における 子ども会活動の 展開. のか、 全子達設立の 趣意書で見てみよう。 長文に直るので 趣意書の後半を 引用する。 (資. 料). しかしながら , このように期待される 子ども会も, ともすれば心地域にとじこもり , ひとりよがりの. 活動に終始したり ,活動内容の乏しい結果 新 偉さを失い,その 活動は停滞しやすいという 欠陥があ りま す。 また全国には 子ども会の未結成のところも 多く,あるいは結成されていてもその 活動が不十分であ っ たり,子ども 会の本旨をはなれ ,教育的配慮がないため ,十分な効果をあ げていないところもあ ります。 このような子ども 会の現状にかんがみ ,昭和38 年 11月に,全国子ども 会の指導者が 集い,全国少年団 体 指導者連絡協議会を 結成し,子ども会活動の促進を 展開してきましたが ,なおいっそうその 組織を強. 化するために ,昭和39年. 4. 月全国子ども 会連合会を設立し ,研修会の開催,資料の 作成配布に努め ,今. 日に至っています。. しかし社会教育としての 少年教育上, このままでは 社会的認識も 乏しく,また十分な活動をすすめる には困難な点があ りますので,今回,任意団体としてのこの 会を発展的に 解消し,社団法人全国子ども 会 連合会を設立し ,子ども会組織を全国的に拡大するとともに ,子ども会活動の育成および指導,指導 者相互の連絡連携,指導者養成および 研修,子ども会に関する必要な 調査研究および 関係資料等の 作成 配布をはかり , さらに全国的規模による 全国子ども 会 大会の開催等の 諸活動を展開し ,次代を背負うに ふさわしい社会教育としての 少年教育を充実・ 振興し , 子ども会活動を 通じて民主的で 文化的な日本建 設に資し世界の 平和と人類の 福祉に貢献しようとする 次第であ ります。 昭和 40 年 6 月 18 日. 昭和 40年. 8. 月全子連は社団法人として 認可されるのであ. 会連合組織を 結成している 所は数ヵ所に を 進めていく中で. るが、. 当時都道府県・. 指定都市の子ども. 過ぎず、 単位子ども会の 代表者をもって 会員とした。 活動. 連携協力の必要性が 認識され、 小学校区、 市区町村の子ども 会連合組織、 さらに. 結成が進行していった。 こうした動きの 中で全子連は 全国組織 のあ り方について 都道府県・指定都市の 代表者を歴訪して 協議し、 さらに昭和 43年 2 月静岡県下田 市において都道府県・ 指定都市の組織代表者 ( 未 結成のところには 行政担当者 ) が一堂に会し、 協 議の結果「都道府県・ 指定都市の子ども 会連合組織の 代表者を正会員とする」ことを 決め、 定款の は都道府県・ 指定都市の連合組織の. 改正、 文部省の認可を 得て、 43 年. 9. 月全子連は再出発したのであ る。 そのときの会員数は 20であ っ. たが、 10年後の 53 年には正会員 47、 準会員 準会員. 3). 2. 3. と会員数を伸ばしていった。 平成 13年現在、 正会員 55、. であ る。. 全子 達 の 組億 ・目的・手業. 平成 13年の子ども会活動の 主体であ る単位子ども 会. 傘下の子ども 会組織を示すと 図. 1. (. 以下、 単子,1) という ). を含めた全子達. のようになる。 今 全子 達 傘下といったが、 これは全子達が 子ども. 会 組織に君臨していることを 意味するのではなく、 全子 達 をはじめ他の 連合組織は単子の 活動を支 援するものであ って、 その概念図は 図. 2. に示す通りであ る。 図. 3. は全子連の機構図を 示している。.

(4) 野垣 糞石. 準会員. l. 正会員 指都 定道 都府 両県 連 合 会. 回. 「. 指定都市 連合会数. j. 由来 の加 両親 町郭 村道 千席 連県. 』』 旦. 126.192. 図1. く社 ). Ⅱ総会 ト. 会長 0 表彰審査委員会 0 常任委員会 ・財務委員会 ・組織委員会 ・事業委員会 ・広報・出版委員会 0 安全会運営委員会 0 安全会審査委員会 0 専門委員会 0 インターネット委員会. 副 会 長 財 細事応安 報 ・. l. 顧 問 相談役 参 与. 出. 務織 菜板金 常務理事. |. 全国子ども会連合会. 雙. l(社). 目口口口口目口目. 全国子ども会連合会組織 図 ( 平 13). 図3. ノ一一単位子ども ノ. 全子達機構図. 会. 市区町村連合会 都道府県・指定都市連合会. 1@1@. 1111. T. 社団法人全国子ども 会連合会. 図2. 全子達概俳図. Ⅰ @. は全子達に所属している 単子数、 子ども 金 々員数の推移について 昭和 45 年から平成 12 年まで. 年毎に示している。 子ども 金 々員数は小・ 中を合わせたもので 示しているが 年度が新しくなるに. つれて中学生の 割合が低下している。 なお平成 12年度は子ども 金 々員数の中に 就学. 2. 年前の幼児を. 含んでおりその 数は約 207 千であ った。. 昭和 45 年度の単子数は 93 千、 会員数は 429 万であ ったが順調に 伸び昭和 57 年度は単子数 142千、 会 員数 835 万に達する。 単子数は 60 年度も伸びているが 会員数は減少しはじめ 平成 年度は 473 万. と 急減していく。. 縮小を物語っている。. 6. 年度は 601 万 、 12. 単子数は図に 示す通りその 減少の速度はおだやかで、 単子の規模の. |. 3. 4. 11. 図.

(5) 5. わが国における 子ども会活動の 展開. 15@ 一. Ⅰ. 単位子ども会数. 14. -. 13. -. 800. 子 一. 700. ども. ム云. 12. -. 11. -. へ - 500. 単位子ども会数 10. -. 子ども会会員数. Ⅰ. 9. 400. 万人. 万 S45. 48. 51. 54. 57. 60 年. 図4. 63 H. 3. 12. 9. 度. 単位子ども会数と 子ども会会員数の 推移. 全子道が何を 目的として設立されたかは 趣意書に明らかであ. るが、 全子連の定款は 次のようにいっ. ている。 「この法人は 、 子ども会活動を 助成し、 もって子どもの 社会生活に必要な 徳性の活 養 、 お. よび子どもの 健全育成に寄与することを 目的とする」 次の事業を行. う. としている。. 「. 1. 3. な事業」. (第 5. 2. 、 子ども会活動に 従事する. 、 子ども会活動の 指導者の養成および 研修. 活動充実のために 必要な研究調査および 資料の刊行 6. 条 )0 そしてこの目的を 達成するために. 、 子ども会活動の 指導および育成. 指導者および 育成者相互の 連絡提携 体機関との連絡協力. (第 4. 5. 4. 、 子ども 会. 、 子ども会活動の 充実振興のための 関連団. 、 子ども 会 安全活動に関する 事業. 7. 、 その他目的を 達成するために 必要. 条 ) 。 以上が全子連の 目的および事業についての 規定であ るが、 では具体的にどんな. 事業を展開しているのか。 全子達はその 設立以降どんな 事業に取り組んできたのか、 活動の幅をど う 広げてきたのか、. その経過をしめしたのが 図. 5. であ る。. 3. 全子連の取り 組み一手業の 実態 全子 達 が取り組んでいる 事業の経過については 図. 5. で示した通りであ る。 それらの中から 重要な. ものについて 紹介する。. 1). 全国子ども全中央 会苗. 第 Ⅰ口中央会議は、 昭和 42年 m2月. 4. ∼. 6. 日東京オリンピック 記念青少年総合センタ 一で開催され. た。 都道府県・指定都市の 子ども会組織の 関係者、 市区町村の子ども 会の指導者、 育成者、 子ども 会 担当の行政職員など 200 名が全国から 参集した。 会議のメインテーマは「子ども 会に内在する 諸問題を分析し、 問題点と解決方策を. 明らかにする。.

(6) 野垣 義行. 子どもをめぐる 条件整備上の 間 題 点と方策を明らかにする。. を確立しよう. 0 子ども会活動を 全国に展開しよう. 」というもので、 0 子ども会の未来像. をスローガンとして 掲げた。 中央会議は 、 記 ゥれ Ⅰ甘 " 。ト 廿む " ⅠⅠ。 "Ⅰ" づ 右田Ⅰ。 "w 柑再 右田斉。 ""' 。 "活 " ト. 一 一 一 ・一 """. 文杖. ね且. 丸. Ⅰ. "". ""'. 。 活ウ活佳. " 粟俺 "". ワ仁. Ⅱ"""""" Ⅰ" "ウ"" 田億 Ⅰ臆" 。". Ⅰ". Ⅰ。 井下 " ". 汚. " 仙 """ ワ" Ⅰ Ⅰ * ャシフ @. 咄廿'"'"'. リーダートノ ー ニンバ. (アジア. ". Ⅰ。 ダ "' 。 """. アフリカ )世界の子どち. Ⅰ. *. ャ. 。"""."' "" 。吉林。畦豆. H. 子 "" 生活 桂街Ⅱ " ト Ⅱ. 接技 コ金Ⅰウト一Ⅱ. """. *. J.L Ⅰラスカ. ◆. l. シフ. """'" ソプ 。". キ ◆. 一. @T@l@4S*->'<-<JffiBt I-I. 矢"""" Ⅰ壬 ""Ⅰ。。 英 ""全"" 。荻" 。"" 。。" 。 ""' 。 "" 。Ⅱ " 蛙 """" 甘.. 子 "' 。 "" 。". ・. Ⅱ. 子 "' 会 。" 。 " 廿珂" Ⅰ " 。. """. 。 """'"""""""". @. 会 " 皿寅任. ""'. 咲. 安全に. x ナろ. Ⅰ文会. ・. 一. 「安全。 ""' 。 "㌔" 子ども会活Ⅰの. .. 仮一. l. 1. 坦区朋 J.L 大全. り. 。"""". 111 一1 | 1. 仮ム Ⅰ文会「 。臣 " Ⅰ' % 子ども合金月村 "4ワ 宙担 "" 。 " . 子ども去年作活 Ⅰ l 全 Ⅰ 子ど Ⅰ今后Ⅰ. 三コ良江市日フ. 休刊. l. 月ヤ 舟子どら 会 」舟行. ・. 「. 全 Ⅰ 子 どち 安全会 合 l. 垣""". 匝 """" 。. 丑Ⅱ M t. 。。 」. "モ ""'. 。 。"" 。. 全 Ⅰ 子 どち 会 リーダーⅠ 究 立会. も. 全 Ⅰ 荻杉 。 """" "". ". "-". (年度 ) 穏 39. 。 Ⅰ 子 "' 合百 取 。央会 Ⅰ. 始". 。。 『. 40@1@2. 43 44 45 46 47. %. 49 50 51. %. 39. 41 43.24か 24か247 せ 50. (工会見・キ会見 ) 20. 28. ぬ. 38. 52 53. 図5. 念 講演、 部会協議、 全体協議の. 3. % ・. 55 ㏄ 57. 1 52.l. 品4. ㏄・. %. l 5%1. 59 ㏄ 61 62 ㏄ 元 5%154.l. 54.l Ⅰ,154.1. 目・. 4. 5. 6. l 54.154.1 55.l. 2. 3. 55.1. %り. 7. 8. 9. 10 11 12. 55.l 55.255.255.2 55,255.2. 全子連の事業経過. 本柱のもとに 運営されたが、 このパターンは 今日までほぼ 同じ形. で踏襲されている。 記念講演は平塚盛徳 氏の 「世界の中の 日本の子ども」、 部会会議は、 1. グラム. @.... 「. @. 棚楠. 2. 指導者. 3. 運営. 4. 育成組織. 5. 関係機関・団体. 6. 連合組織. 体会議はパネル 討議で「子どもの 未来像をどう 考えるか」であ った。 中央会議では 過去. の 5. 6. プロ. 部会、 全. 回にわたっ. 1. て 決議文が出されているが、 第 1 回中央会議参加者の 子ども会発展を 願 う 熱 い 気持が表明されてい. る決議文の後半を 引用しておこう。. 1. %1 4.

(7) 7. わが国における 子ども会活動の 展開. (資. よってここに、 第. 料). 回 全国子ども台中央会議の 名において、 子ども 会 関係者の奮起を 促すとともに、 国 ・地方公共団体の 善処方を要望するものであ る。 1. 都道府県段階の 子ども 会 関係組織の結成促進をはかろう。 1. 子ども会の安全指導の 徹底と、 事故補償の方策を 確立しょう。 1. 子どもの遊び 場の増設ならびに、 集合場の建設等を 促進されたい。 1. 国 および地方公共団体においては、 子ども会の振興育成費を 大幅に確保されたい。 右 決議する。 昭和 42 年 12月 6 日 第 1 回全国子ども 全 中央会試参加者一同 Ⅰ. 中央会議は平成 13年. 月に第 34 回目を迎えた。 全国の子ども 会が当面する 問題に取り組んできた. 2. のであ るが、 時期によって 力点が次のように 移動してきたことが 知られる。 発足当時は、 当面の諸 問題の発見とその 解決方策、 次いで子ども 会の発展には 人を得なければということで、. f旨. 導者, 2). の役割、 研修内容・方法が 、 次いで方法を 含めて子ども 会の活動内容が、 順次、 育成会, 3) の充 実 、 中学生の参加、 ジュニア・リーダー. ( 以下、. J,L.という. ). の養成・定着、 連合組織のあ り方等、. 幅広い課題に 取り組んできた。 なお中央会議は 第 33 回からその名称を「全国子ども 会 育成中央会議」と 改めた。 その理由はこの 会 議への参加は 大人であ るので育成中央会議とした 方が会議の性格を 示していると 判断したからであ る。 昭和 44 年度から地区別子ども 会 育成研究協議会がスタートする。 これは中央会議の 地方版。 北海 道 、 東北、 関東甲信越 静 、 東京、 東海・北陸、 近畿、 中国・四国、 九州、 指定都市の 分かれ. 1. 泊. 2. 9. ブロックに. 日の日程で開催されている。 地域を基盤とする 子ども会がかかえる 問題は地域毎に 特. 徴 があ る。 そうした問題を 検討・協議して 地域毎に解決しょうとするのであ る。 中央会議も地区別子ども 会 育成研究協議会も 回り持ちで行われているが、 こうした会を 引き受け ることはその 準備等開催地にとっては 大変な負担であ るが、 そうした取り 組みはその地域の 子ども 会活動のレベル・. ア,プをもたらすことになる。 会議の開催効果といってもよかろう。. 2) 全国子ども 会 リーダー研究集会 子ども会活動にとって J.L. は成人 f首導者と並んで、 否 それ以上に重要であ るとの認識のもとに、 全子達では全国子ども 会 リーダー研究集会 いる。 子ども会活動の 推進力であ. るJ. ( 以下、. リーダー 研 という. を昭和 44 年度から開催して. ). Ⅰ.が全国から 集まり、 J.L. として必要な 知識・技能の 研究・. 修得をはかり、 各地における 子ども会活動についての 情報交換を行い、 友情を深め、 子ども会活動 の 充実振興をはかる、 というのがこの 研究集会のねら い であ る。 参加資格は、 会員 県 ・市で J 工 。 男 ・玄冬. 2. 5 歳以下 k 、. 第. 1. 名の計. 4. 名. ( 満 15歳以上∼. 18 歳以下 ) 、 青年リーダー 上毛. ( 男女を問わず. 満 19 歳以上∼ 2. それに引率者Ⅰ名であ る。. 回リーダー研は 国立中央青年の 家で. 3. 泊. 4. 日の日程で行われた。 研修内容は講義と 実技、 講. 義は年少指導者の 役割など、 実技はキャンドル・サービス、 プロバラ. ム. の作り方などで、 125 名が. 参加した。 第 10 回から日程は. 4. ヮ白. 5. 日に延長され、 研修内容は、 昔 づくり・楽器づくり、 ナイトウォークラ. リー、 集団遊びの展開、 課題 別 会議、 J.L. 会議等で 187名参加した。 第 m2回 ども 会班 活動の意義、 表現活動の意義とその 実際、 J.L. クラブ. 研究集会の成果を 地域に生かす 等で 143 名参加した。. ( 以下、. (平. 2) のそれは、 子. J 工 . C. という. ). のあ り方、.

(8) 野塩. 8. 表付. このリーダー 研は平成 11 年から「全国子ども 全 中央大会」と 名称を変えた。 これは中央会議が 育 成 中央会議に改称したことと 軌を一にしている。 子ども会の主人公は 子どもなのに 子どもの全国会 議がないのはおかしいという 訳であ る。 J.L. の研究の機会という 性格は保持しているが 大きく 衣替 えした第. 1. 回全国子ども 全中央大会. (平. 10) は国立中央青年の 家で開催され、 全国から小学生 92名、. 中学生 115 名、 高校生 158 名、 小中の引率者 34 名が参加した。 昭和 48 年からスタートする 地区別 J.L. 大会はリーダー 研の地方版で、 中央会議と地区別子ども 会 育成研究協議会との 関係と類似している。. 3) 四ッ 葉子ども余水死 手故 , 4) 三重県津市河辺町田 に ハイキンバを. ッ. 葉子ども会が、 昭和 51 年. 8 月 1 日. ( 日)、. 三重県安芸郡芸濃町 安濃 川上流. 行い、 昼食の後片づけを 終って川遊びに 入った直後に 事故が発生。 川遊びについて ( 水深 10 ∼ 20cm). は、 直接に子どもたちに 川遊びの上限と 下限を指示し. 意 、 育成者は川辺で 監視。 死亡者久保友行 君. (小. 、 そこから出ないように 注. 3) を含む数名がちょっとしたすきに、 下流の川. 辺の木陰を伝って 15 メートル下の 大きな岩の上に 行く。. あ わてて呼びもどしたがその. 時には、 既に. 岩から深みに 転落していたものとみられ、 子どもたちが「誰かもぐっている」と 騒ぎ出して発見。 引き上げて人工呼吸などの 処置をする一方医師の 手配などを行うが 蘇生せず死亡。 これが事故発生. 時の状況であ る。 11. 1 1. この事故に対して 昭和 52年 12月 27 日、 津簡易裁判所に 検察側は田村マキ 子さんを過失致死罪で 公 訴 、 こうして刑事裁判が 始まり、 53 年. 3 月 9 日第. Ⅰ. 回 公判が開かれる。 全子連は弁護士を 派遣する. 1. 1. 支援する体制をとる。. 1. まりないことではあ るが、 指導者が活動に 伴 う 事故の. 刑事責任を問われるというかつてなかったことだけに、. になった。 その代表として 刷. 3 月. 子供会の水死事故で 初公判. 各新聞はこの 事件を大きく 取りあ げること. @l@l@.@@Ⅰ @@. 子ども会が新聞ダネになるということはあ. 1. など被告を全面的に. 10日の中部日本新聞全国版の 記事を引用する。 「公訴権 乱用と弁護 活動の意義を 強調. 律簡裁」という. 4. 段からなる見出しのもと 次. のように報道している。 料). l. ・Ⅰ. 行った。 子どもたちに 川遊びをさせていた 時 ,当時安東小3 年の久保友行署 (9 つ ) が岩から滑り 落ち ておぼれ,水死した。保母資格を持つ 田村さんが,危険がないかどうか 前もって川の 中の状況を調べた り,十分監視するなど ,児童への注意義務を 怠った, としている。 これに対し,弁護側はまず 起訴状に多くの 疑問点があ るとして 求 釈明吉を提出。 0 引率した育成会々 員 10人の役割分担が 明確でない, 0 被告人が保母資格を 持っていることが ,過失致死罪を構成するのに 必要なのか など,育成会10 人の中で「なぜ 被告が刑事主任を 問われる結果になるのか」を 中心に検 察 側の釈明を求めた。 次いで意見陳述に 入り,弁証側は「現代の 児重の社会環境は ,年長者対年少者という タテ の関係, 同 級 生同士の遊びという ョコ の関係がともに 崩壊している。 車社会と過保護が 子供社会を填している。 こ. ・・. 育成者 10人とともに,同会の 小学生 30人を引率,同県安芸郡芸濃町雲林院,安城川上流にハイキンバに. ト. 子供会 " イキングで,小学生が 水死したのは 引率者の責任一一と 奉仕活動の子供会リーダ コ 三重 泉津市河辺町 1787, 同県職員田村マキ 子さん (27) が過失致死で 起訴された事件の 初公判が 9 日, 津簡 易 裁判所で開かれた。 子供会活動中の 事故で引率者の 刑事責任が問われるのは 全国で初のケース。 この日は,弁証側が「本件は 検察側の公訴権 乱用。 社会の中での 子ども会活動の 必要性,ボランティ ア活動の性格からみて 免訴が妥当」と , 厳しい調子で 意見陳述を行い ,起訴事実の審理前から激しい 展 開 となった。 次回公判は 4 月 27 日。 起訴状によると ,田村さんは51年 8 月 1 日,津市河辺町,四葉子供会から 委嘱を受け,指導者として (津コ. 1・11・1・. (資.

(9) わが国における 子ども会活動の 展開. ぅ. 9. した中で,子供会活動は 子供たちの人間性を 回復する数少ない 機会であ り, 場だ 」と,社会的意義を. 強調。 さらに,「社会活動に 危険はっいて 回る。 それが事故という 形で表われた 場合,. fき 導者すべての 責任が. 問われるかどうかは ,社会情勢と切っても切れない 関係にあ り,本件被告は 処罰対象からはずされるべ きだ」との意見を 述べ,「起訴事実は被告の注意義務範囲を 不当に拡大するものであ り,検察側の公訴権 乱用は明らか。 免訴を求める。 」と締めくくった 0 中里裁判官は「訴訟の 進行をみた上で」とこれに 答えた後,検察側は「釈明については 後日文盲で」 と 応答。 弁証 側 意見陳述には「起訴の. 理 に入るべきだ」とだけ. 必要性は,事実を 審理していく 過程の中で明らかになる。. 実体 審. 述べた。. 公判には,法廷いっぱいに 子供会育成者ら 48人が傍聴につめかけ ,弁護,検察間のやり 取りを聞いて いたが,母親リーダ 一の多くから「。 奉仕の精神,がアダ になって刑事責任を 問われるなんて……。 田 声が上がっていた。 付 さん個人の問題じゃないわ」という. 全国的に耳目を 集めた裁判であ るが、 その後の経過を 簡単に示すと 54 年 察側から罰金. 5. 9 月 6. 万円の求刑、 10月 11 日 第 m7回公判で弁護側の 最終弁論、 m2月. 通りの一審判決、 弁護側は直ちに 控訴、 55年. 3 月. 6. 13 日に名古屋高等裁判所で 第. 意義務をめぐって 検察側,弁護側で攻防が展開されたが 59年. 2 月 18 日、. 日第 16回公判で検. 日第 18回公判で求刑 1. 回公判、 被告の注. 名古屋高裁は 一審判決を破. 棄し 、 田村マキ子さんに 注意義務違反は 認められないと 無罪を言渡した。 この水死事故は 民事裁判でも. 争われた。 久保友行君の 両親が、 ハイキンバで 事故死したのは. 引率. した育成会役員の 注意義務違反と 行政当局の指導の 怠慢が原因であ るとして、 育成会役員ら 11人 と. 三重県、 津市を柏手取り、 総額 5,000 万円余の損害賠償を 求めていた。 判決では、 事故は溺死と 認 定した上で、 「監視体制を 整え、 事故を防止する 注意義務を怠った」として、 被告の育成会役員ら のうち現場の 下見などをした 役員ら めた。 しかし残りの. 8. 3. 人に計約 526 万円を支払うよう 命じ、 引率者の賠償責任を 認. 人 と県 ・市への請求は 棄却した。. 以上が四 ッ 葉子ども余水死事故の 穎 末 であ る。 田村マキ子さんは 無罪となったが、 これは善意の ボランティア 活動であ るからということではなく、 注意義務違反がなかったからで、 子ども会活動 とい え刑事責任が 問われることを 子ども 会 関係者は学んだ。 全子連は昭和. 全会」, 5)を発足させ、 安全教育には 力を入れてきたが、 は 子ども会活動の. この事故以降図. 安全に関する 研究会を、 54 年には「安全力. 一ド. A7年に「全国子ども 5. に示すよ. う. 会安. に、 53年に. 」作成配布、 子ども 会 賠償責任保. 険、 子ども食指導者・ 育成者損害保険を 発足させている。 57年からは、 子ども会活動の 振興と安全 教育の推進に 関する委員会を 発足させ、 子ども会活動の 振興と安全教育推進事業、 安全教育推進委 員研修をはじめており、 安全教育は全子達事業の 大きな柱であ る。. 4). 全国子ども会活動振興研究会. 昭和 53年全国子ども 会活動振興研究会 の 調査研究機能の. 見やその解決に. (. 以下、 振興 研 という. ). が発足した。 全子連の組織として. 一部は専門委員が 果たしていたが 十分ではない。 既にふれた中央会議は 問題の発. 貢献してきたが、 機能の中心は 情報の交換・ 研修にあ り、 全子連の頭脳としては. 十. 分 でない。 地域に密着した 子ども会の間 題は 、 地域に精通した 者でなければ 適切な解決は 見出せな い。 問題に対してど. う. すればよいかマニュアルを 求める声は大きいが 自分たちで処方義を 作る努力. は 十分ではなかった。. 自分達が当面している 問題に取り組む、 その実践を持ち 寄って研究協議し 解. 決の方向を見出す、 そうした学会的性格を 有する機関が 全子達には必要だと 主張していたところ、 全子 達 設置 m0周年を記念して 振興研がスタートしたのであ る。 振興研の成果は 毎年報告書. ( 「明日の子ども. 会を考える」 ) が出されているが、 第. 1. 回の報告書で.

(10) 10. 野垣 義行. 床次会長は、 振興 研 設置の目的を の内容を深めること. 3. 1. 、 子供会のあ るべき姿を明らかにすること. 2. 、 子ども会活動. 、 委員は研究の 成果をもって 都道府県・指定都市の 子ども会活動の 推進者. となること、 といっている。 参加者は全子達会員. (正. ・. 準 ) 組織において、 子ども会活動について. 深く研究しかつ 実践している 中核的指導者で 工会員当たり. 3. 名で、 第 上国振興 碗 では 598 が参加し. た. 振興 研は. 3. 年をサイクルとしてテーマを 決めて研究を 進め委員はその 間継続した。 振興 研は 20 回. をもって終わったが、 毎回の参加者は 100 名前後で全体として 委員は固定化の 傾向にあ ったように 思、ぅ 。. 第. 2. 期 (4,5,6 回 ) のテーマは「子ども 会活動の診断書づくり」, 6) であ る。 子ども会がかか. えている問題を 的確に把握しようというわげであ る。 その成果は「単位子ども 会 診断基礎 表 」、 「子 ども会連合組織診断基礎 表 」及びそれぞれの「診断の 視点」として 結実している。 が、 これらはあ まり活用されず 子ども会の活性化に 結びつかなかったのは 残俳であ る。 第. 3. 期 (7,8,9 回 ) のテーマは「子どもの 手による子ども 会の実現」であ った。 紙数の関係上. 詳しく説明するゆとりがないのが 残俳であ るが 冬 期の振興 研 はその時期のテーマに 取り組みその 研 完成果には見るべきものが 多い。 振興 研は 20 回を最後に終了した。 それには初期の 目的を果たした @. 1. l.. 」. :. 5) 明 冊子ども 会. ,| |ト 臣 ⋮. えている現在緊急の 課題であ る。. %. という意味でも、 会員の力を結集した 調査・研究機関の 設置は 、 子ども会活動が 多くの問題をかか. 1. している専門委員に 何ら 相 談がなかったことは 極めて残俳であ った。 会員手づくりの 子ども会活動. @@ Ⅰノー@.. たことなどがひびいていると 思われる。 振興研の廃止についてはその 設置に大きく 寄与したと自負. Ⅰ. かった、 研究成果は蓄積されていったがそれが 一般化して会員組織のレベルアップをもたらさなかっ. ケ. という判断もあ ったと 思、 うが、 筆者の見るところ 委員が固定し、 中核的指導者の 拡大につながらな. 7. 月創刊、 B5 版で 40 ∼ 50 頁、 内容は編集委員. :. び市区町村 子 連の関係者を 対象としたもので、 55 年. 甲. その時の資料によると、 子ども会活動の 充実振興を図るため、 主として単子の 指導者、 育成者およ. @L. 会 関係者から機関誌の 刊行が要請されていったが、 昭和 55 年 2 月の全子達総会で 発行が決定された。. :. 機関誌の発行は、 全子連の長年の 懸案であ った。 かねてより中央会議の 参加者をはじめ、 子ども. 会 で検討するが、 特集記事と継統記事を 組み合わせ、 具体的には座談会、 論文、 活動報告、 主催事. 究 紹介、 図書・映画等紹介、 5. その他、 となっている。. 月の総会で 10月号を創刊号とするとともに、 次のような編集・ 発行の方針が 検討さ. (1) 目的. 少年教育を進めるうえで、 子ども会が果たす 役割は大きく、 子どもは仲間とのかかわ. りの中で自分の 役割を認識し、 また集団活動を 通じて社会性を 身につけていく。 本誌は 、 子ど を 探るとともに、 子ども会活動の 指導・育成のうえで 参考となるような. また、 少年教育を進める. ぅ えで、. :. も会活動の充実・ 振興を図るために、 子ども会が当面している 課題を提起し、 その解決の方向. 膵ト,お. れ 了承された。. ぃ ・・・:. その後 55年. 、 共通運動、 各種調査、 研. Ⅱ. のぺージ、 随筆、 遊び、 ゲーム、 クラフト紹介、 子ども会活動の Q&A. |. 業 、 研修の持ち方、 組織運営のあ り方、 今月の安全、 県・プロックの 動き、 J.L 。 シニア・リーダー. 各種の情報を 提供する。. 家庭・学校・ 地域の協力が 重要であ ることについて、 その 協. 力 のあ り方を探り関係者の 啓発をはかる。 ㈲. 名称. Ⅰ月刊子ども 会 』。 サブタイトルとして「家庭・ 学校・社会を 結ぶ」。. i. Ⅰ. 丑. ,、.

(11) わが国における 子ども会活動の 展開. 11. (3 対象 子ども会の指導者・ 育成者、 親、 教師、 J.L. 、 行政担当者等。 (4T 取りあ げるべき領域①子ども 会の意義と役割 ②子ども会の 活動内容とその 進め方③ 子 ども会の組織とその 適正なあ り方 ( 指導者・育成者を 含む ) ④地域の子ども 会活動事例 ⑤ Ⅱ. 子どもと関係する 地域の出来事. ⑥子ども金指導のための 技術. ⑧子どもおよび 子ども会と関係する 社会の動き き. ⑩行政や他の 青少年関係団体の 動き. の子ども会と 関係する人物. ⑨全子 達 ・呉市区町村子ども 会連合組織の 動. ⑪その他. (5) 構成 誌面は、 特集・連載もの・その 他をもって構成する。 誌面には、 主張 ( 論文など ) 、 情報. ( 実用的なものを. 含む ) 、 その他を. 3 : 6 : K. の割合で取り 扱う。 *. 6Ⅰ. 創刊号の「発刊のことば」で 松林補助全子達会長は 、 「この月刊「子ども 会 」が 、 子ども会活動. の理念を高くかかげ、 当面する課題に 対して多角的な 視点から解決の 方向を探るとともに、 日々の 活動を進める 上で示唆に富む 記事を掲載し、 また各地の情報を 広く交流する 上で貢献することには、 誠に有意義であ り、 子ども会活動の 充実発展を約束するものと 確信いたしております。 本誌が子ど も会. 関係者はもとより、 広く子どもの 育成に当たる 人々にも採用され、 家庭、 学校、 社会を結ぶ 交. 流の場となり、 21 世紀へのかけ 橋 ともなることを 期待するものであ ります 0 」と述べ希望を 託して いる。. 時の文部大臣田中龍夫は 祝詞を寄せて、 「このたび月刊「子ども 会 」が刊行されることはまさに 時宜を得たものであ り、 これを契機として、 全国の子ども 会 関係者の皆さんが 更に交流、 連絡を密 にし、 当面する課題について 知恵を出し合い、 より充実した 活動が展開されるものと 思いますロ と述べている。 このように期待されて 刊行されたⅡ月刊子ども. 全コ は 平成 7. 年の. 月号をもって 休刊となった。. 3. 定 かけ 15 年にわたって 刊行されてきたが 通巻 174 号で休止となった。 休刊の理由は 財政的なもので あ. るが、 これは購読者数が 期待を大きく 下回ったためであ る。 発刊の年、 単位子ども会の 数は約 15. 万、 その 1 割が購入してくれたらということで 創刊号は 円、. 56 年の. 4. 月号. ( 通巻 7. 号 ) から 350 円、 58 年の. が、 63 年の. 4. 月号. ( 通巻 91 号 ). 4. 1. 月号. 万. 5. 千部印刷された。 その時の単価は 280. ( 通巻 31 号 ). から 390 円と高くなってきた. からは 250 円と大幅に値下げをした。 値下げが可能になったのは 安. 全会から「安全教育普及 費 」という名目で 大幅な補助金が 出費されたからであ る。 期待通り発行部. 数が伸びてくれると 問題はなかったがそ L 月刊子ども会コ. う. はいかず、 累積赤字が. 1. 億 4 千万円となったところで. は 休刊のやむなきに 至ったのであ る。. 刊行された 174冊の仁月刊子ども. の 内容分析ができればいうことはないのであ. 金コ. とりがない。 ここでは創刊号から 59 年. 7. 月号. ( 通巻 46 号 ). るが時間的ゆ. までの 46 冊に限ってその 内容分析を行っ. た筆者の論文 8) があ るので紹介しておくに 止める。 残俳ながら 胡 利子ども 会 』復刊のきざしはない。 全子連は子ども 会への情報提供を、 「全子達. NEWS 」、 第. 1. 号は平成. 7. 年. 7. 月発行、 最新は第 17 号で平成 13 年. 7. 月発行であ る。 平成 10 年Ⅰ 月 15. 日からは FAX 情報サービス 03 一 3220 一 1829 、 ホームページ http: Ⅳ www/kodomo-kai.0 しており、 全子 達 NEWS. Ⅱ p を開設. はホームページからダウンロードできるようになった。. これまでも何か 所かで専門委員の 機能について 言及してきたが、 ここで専門委員会の 役割につい てまとめておく。 図. 5. で全子連の事業について 見たが、その多くは何らかの 形で専門委員会が 関係. している。 既に見てきた 中央会議、 リーダー 研 、 振興研なども 専門委員会が 企画立案からはじまり 会議等における. 助言・ f 旨 変更には評価にいたるその. 全般をとり仕切っている。 全子連は子ども 会活.

(12) Ⅰ. 野垣. 2. 表付. 、 例えば「子ども 会のプロバラム」, 9)「子ども 金 指導者研修 基準」,10)r子ども会活動の 内容を考える」,1l)r子ども会活動の 振興と安全」, 12)r子ども会基本 用語」,13)等を作成・刊行してきた。 更には指導者等の 養成・研修なども 担当してきた。 これらは 動の充実振興のために 多くの資料を. 総て専門委員の 手によるものであ. る。 これは項を改めて 紹介するが全子連は. 数多くの調査・. 研究を. 行ってきたが、 これも専門委員の 仕事で、専門委員会は 全子達においてきわめて 重要な機関として 機 能しているといってよい。 現行の専門委員会は、 昭和 55年. 5. 月の「専門委員会設置規定」第. 1. 条. 会長は社団法人全国子ど. も会連合会の 企画運営に関する 事項を調査審議させるため 専門委員会をおく。 に基づく。 第. 2. 条で. 「専門委員は、学識経験のあ るものの内から 理事会の推薦を 得て、会長が委嘱した 委員をもって 組織 する。」とその構成について、第 さきに定款の 第. 5. 3. 条で「委員の 任期は. 条で全子連の 事業. 7. 年とし、再任を妨げない。」と規定している。. 項目を示したが、 4. 1. 、 子ども会活動の 指導および育成. 、. 3. 、 子ども会活動充実のために 必要な研究調査および 資. が専門委員会の 中心的役割といったところであ る。. 4. 調査 に 現れた子ども 会 な 行ってきた。. それらの調査のほとんどは 筆者が調査委員長として 行ったものであ るが、それらの. 調査を通してその 時々の子ども 会の姿を明らかにし、子ども会の望ましい. 姿、方向をさぐってみたい。 1ト:. Ⅰ. 。Ⅰ. 全子達では、 子ども会がかかえている 問題を発見しその 解決の方策を 模索するため 数多くの調査. |ト ー廿 :. 子ども会活動の 指導者の養成および 研修 料の刊行. 2. ) 」.Ⅰ. 屈蚕. @. ふ .にどんな人を得るかということは、 成人指導者以. ・Ⅰ. 上に重要ともいえよう。 つまり子ども 会活動の振興にとって 戦略的地歩を 占めるのが J.L.であ る。. @. J. Ⅰ枯Ⅰドレ ィく援. のように規定すると、 子ども会活動にとって. @.. 求を掘り起こし、 それを高め、 組織化する、 これも J.L.に期待したい 役割であ る。 J.L.の役割をこ. ト. として子どもとあ ることに注目したい。 活動の共有的指導とともに、 そのことを通じて 子どもの要. ヮ. J.L.の役割は、 成人指導者と 子ども集団を 媒介するとともに、 子どもと活動を 共有することを 通 じてその活動を 指導することにあ る。 活動の命令者として 子どもに対するのでなく、 活動の共有者. メンバ一の心情をわが 心情とし、 メンバーと抵抗なく 活動を共有できるためには、 メンバーと J.. L.の年齢はできるだけ 接近していた 方がよい。 しかしその活動を f 旨導し 、 メンバ一の要求を 掘り起 し、 高め、 組織化することを. J. 工 .に期待するならば、両者の年齢差・ 能力差は避ける. ない。 ということで 全子 達 では J.L.該当年齢を高校生相当としてきた。 もう 1. 1. げにはいか. っ には J.L.に期待. っは 子ども会のメンバーを 小・中学生としているからであ. る0. し. ここで紹介するのは、 昭和 54年 *14)と昭和 63年,15)に行なった J.L.を対象としたアンケート. 調. かしこのとらえ 方はこれから 見るよ. う. に実態とは ズレ があ る。. 表. 1. 2. つの調査の間に. 9. 年の歳月が流れた。 子ども会にどんな 変化が見られたか。. によると J.L,の 性比は 54 年では半々であ ったが、 63 年では女子の 割合が高くなっている。 年. ul..a. 各 であ る。. c. 査であ る。 対象はリーダー 研 と地区別 J.L.大会に参加した J.L.で、 54 年調査 1054 名、 63 年調査 1001. ﹂ほ壊ドⅡ, ミ. される役割からくる 要請、. これは. め. 齢 に関しては 14歳以下が 54年では 34% いたが 63 年では 17% で、 J 工 ・の年齢は高くなった。 このこと は高校生が 54 年で 58% 、 63 年で 76% という数がよく 示している。 これだけを見ると J.L.の高年齢化 を 指摘できるが、. しけぬげレ,,. い。. これは調査対象に 関していえることで、 全国の J.L.の年齢を反映したものではな.

(13) 13. わが国における 子ども会活動の 展開. ︵. ︶ 舛. 吉岡. 中. 齢 年. X. 性. 年 査. 1. 表. 性 男. 表. 2. 女. ∼ 13. 14. 年 15. 齢 17. 16. 高. 中. 18 ∼ N .A . 中. 高. 地. @ "-十 Ⅰ. によると単子に 所属している J.L. が 56% いたが 63 年では 45% と減少している。 全子連は単子. にはもちろん「班に. 1. 人の J.L. を」といってきたが、 その願いは稔っていない。 この変化は子ども. 会 にとってもつ 意味は大きい。 市区町村子達 は J.L.C.を組織しているところが 多いが、 それへ所属 している者が 54 年で 68% いたが 63 年では 79% と増大している。 単子には所属していないが J.L.C.に 所属している J.L.が増えていることを 示している。 自分が所属している 単子での指導が 減少し 、 他 の子ども会での 指導が増大する。 J.L.の f旨導 活動はよく事情のわかっている 単子でなく、 声をかけ られて知らない 子ども会へ出かけるということになる。 これで適切な 指導が出来るか。 残俳なこと にこの傾向は 増大していく。 表 2. 調査 年 X 単子への所属. への所属・どこで 指導 く. 54 年調査. J.L.C.への所属. 単子への所属 いる いない N.A. いる. いない. 592 56.2. 718 68.1. 277 26.3. 425 40.3. 37 3.5. 63 年調査 45.052.5 表. 3. N.A. 59 5.6. 78.9790 145. どの子ども会で 指導 自分. 自と仙. 他の. N.A. 378 35.9. 395 37.5. 156 14.8. 125 11.8. 275383 244. %. ). 。。計 -. 1054 100.0. 1001. 1001. によると 54 年・ 63 年とも子ども 会活動の中心は 行事活動にあ ることが知られるが、 日常活動. が減少していることも 読みとれる 0 班 組織は 54 年でも 43% と少なかったが 63 年では 35% と減少し 、 子ども会活動から 日常性が失われ つ っあ ることがわかる。. 表3. 調査 年 X 活動内容・ 班 組織の有無 ( クる ). 班 組織の有無. 活動内容. @"-十 Ⅰ. 54 年調査. 601 57.0. 289 27.4. 63年調査. 62.9 630 22.3 223. 40 3.8 24 2.4. 124 11.8 124 12.4. 451 42.8 347 34.7. 61 5.9 42 4.2. 207 19.6 201 20.1. 230 21.8 314 31.4. 105 10.0 97 9.7. 1054 100.0 1001 100.0.

(14) 14. 野垣. 表. 表付. によると、 子ども会活動が「子ども 中心」というのは 54年の 45% から 63 年の 31% と減少し. 4. 「子どもは. のも 1Q%. J.L.や大人の指導にしたがう」は 逆に 37% から 46% と増大し、 「子どもはお 客様」という あ. り、 「子ども会の 主人公は子ども」「子どもの. 手による子ども 会 」という理俳からはほど. 遠いことが知られる。 このことは「プロバラムは 誰がっくるか」からもうかがえる。 油ども. 子ども会の. 「大人会」化であ る。 表4. 調査 年 X 活動のあ り方・プロバラムは 誰 れがっくるか. (%) プロバラムは 誰 れがっくるか. 活動のあ り方. わから. 計 -. 100.0. 1001 100.0. 63年調査 312 458 この 9. 年間は図. 4. 33.7. 「単子数と会員数の 推移」によると 上昇と下降の 時期にまたがっている。 子ど *. 。・. も会活動の大きな 転換期と見ることができる。 単位子ども 会 何 %. の 単子. 2. これは単子の 育成会々 長 ㈹と子ども 金 々 長 ㈲を対象としたもので 有効回収数は㈹. 2777 と㈲ 2647 であ った。 基本調査による 単子の 85% に会長がいるが 15% にはいない。 単子の 62% は中学生の参加がない。 4% 、 21 ∼ 40. 33% 、 41 ∼ 50 29% 、 51 ∼. 33% で、 全子連の結成が 話. |. 題 になった頃 、 各地でかなりの 子ども会が活動していたことが 知られる。. く・Ⅰ・. 単子によると、 ∼昭和 20. Ⅰ @。. 中学生の子ども 金離れが進行していることが 知られる。 単子の結成の 時期がわかっている 32.162の. @a. も行っている。. 年に全子達. 舟ⅠⅠー1. 20周年記念事業として 単子基本調査,16)を行っている。 これは全国 (148.131) を対象とする 悉皆調査で回収数は 83.840 であ った。 この年、 単子実態調査,17). 全子連は平成. 。1, .1 1・1。. 2). 。1・。・。11。。。・・. 1054. @. ・Ⅰ. 実体調査は大人と 子どもに同じことを 尋ねた項目とそうでないものとがあ る。 まず前者について. にも思えるが、 「大人だけ」というのが 大人で 32% 、 子どもの見方では 36%. もあ. り、. d. ⅠⅠヂ 。. 大人中心の様子がうかがえる。 子の数値は表 4 の 63 年 調創 21%) よりもかなり 増大している。. Ⅰ亡,@ く. う. @. されているよ. 円 ・ @ け憶げ. は大幅に減少していることに 注目したい。 プロバラムの 作成について 見ると、 子どもの意見が 尊重. ,. 方よくわかっていないようだ。 それよりも平成 2 年になると単子に 所属する J.L.. ん Ⅱ。. に 関しては子どもの. ん. 反応の違いを 見てみよう。 表 5 によると、 J.L.の有無、 「いる」に関しては 類似しているが「いない」. 表5. A.BXJ.L.. の有無,プロバラムは誰 れがっくるか. (%) プロバラムは 誰 れがっくるか. J.L. の有無. わから 0 代表のに意見. 22.4 59.1. ‥. 5.4. 1 15.4 1 23.5 1 20.3 , 31.9 1 3.4. 18.5 10.5 15.6 19.6 16.4 35.8 2.4. 。。. 100.0. 100.0. ト :. B. 0. u$. , 23.2 , 76.8 1. N.A. 。. A. 計. ・. 援い. ,,.

(15) 15. わが国における 子ども会活動の 展開. 表 6 によると、 大人と子どもとでは 現状認識にかなりの ズレ が見られる。 大人の方が子どもより. も子ども会の 現状を整っていると 見ている。 大人のほうはきちんと「年間計画」を 立て「反省会」 もしているというが 子どもは必ずしもそう 見ていない。 「クラプ活動」では 類似しているが「 班 活 動」「 係 活動」で ズレ があ るのは 班 、 係があ っても子どもが 担っていないことを 示すのであ ろうし、 「会則」がいないことを 認める割合が 半数を越えており、 全子連の取り 組みは何だったのだろうか といった感をいだかずにはおられない。. 表6. BX 会則, 班 活動, 係 活動, クラプ活動,年間計画,反省会. (%. ). 37.8 62.2 40.6 59.4 19.6 80.4 13.9 86.1 91.9 8.1 40.4 59.6 100.0. B. 育成会々長の 目から見た小・ 中の教師の子ども 会への姿勢を 示したものが 図 「相談にのってくれる」「子ども. 6. であ る。 心教師で. 会活動への参加を 奨める」で「はい」が「いいえ」を 上回っている. が 、 中 教師ではそうでない。 他の項目では 総て「いいえ」の 方が高い。 これで、. 中 教師に比べて. 心. 教師の方が協力的であ るとか、 概して教師は 子ども会活動に 非協力的だと 決めっけるわけにはいか ないが、 相互に理解し 合 う 努力が必要だとはいえる。. 10 相談にのってくれる Ⅰ」Ⅰ. ". ⅠⅠ. 子ども会活動への 参加を奨める. 23.3. 会合や集会に 教師が参加してくれる. / Ⅰ田 1 Ⅰ @@@. Ⅰ. 部活動より子ども 会活動を優先してくれる ィ. 4.8. 入 己 " Ⅰ を. の. 子 様. 動 活. の で 4%. ど. も. こ. 子. 申く. Ⅰ. 教師の協力 度. 2.5. 12.6. 6. 1. はい. 5. 中子ども会活動への 参加を奨励してくれる. 図6. /2. /,9. ・Ⅰ つ こ. 動. 全店. ど. も. 子. 時、. の. 動. 括 る. 扱く. 金れ. やし. 学て. 礼話 朝て. 20. 相談にのってくれる. 校. (%). はい,P. 10. 学. 40 4I.. 子ども会行事のチラシを 配ってくれる 校. 30. 4 ,. 学. 20. 30. 40. (%).

(16) 16. 打垣. 表付. 子どもたちが 子ども会活動に 積極的でない 理由を育成会の 会長は図. 7. のように見ている。. 「活動. の展開が大人中心」「活動内容が 魅力に乏しい」といった 子ども会自体の 問題、 子どもをめぐる 阻 害 条件がその理由としてあ げられている。 10. 0. 20. 30. 50(%). 40 38.6. スポーツクラプや 部活動に時間がとら れるから. 38.3. 大人中心で、. 活動という実感がないから 活動の展開が 自分たちの. 37.3. 活動内容が魅力に 乏しいから. 31.5. 激しく、教科の学習、. 塾などに時間がとられるから 成績・進学競争が. 26.1. 2.4. 教師の子ども 評価が低いから 会活動についての 理解・ 子ども会という. 名称が幼児っぽいから■ 2.0 4.4. その他. 図7. 子どもたちが 子ども会活動に 積極的でない 理由 (2 つ 選択 ) 10. 0. 自分の仕事などのために. 20. 30. 40. 50. 62.7. かわる時間がとれない 子どもが多忙で 集めることが 難しい 活動に必要な 財源が不十分であ. 70(%). 60. 子ども会にか. 54.2 19.2. る. 11. 適当な活動の 場が身近に得られない. 17.2. 丁 Ⅰ@Ⅰ. 理解・協力が 得られない. 14.9. @@@@. 学校や地域の 子ども会活動への 献身が評価されない. 銭2. 4.9. その他. 図8. あ なたの子ども 会の f 旨 導者・育成者はどんな. (2 つ選択 ). 子ども会活動の 活性化を阻害している 害をあ げることができる。 図. 8. 負担を感じていると 思いますか. 大きな理由として、. 指導者や育成者が 感じている負担や 障. は育成会々長の 目に映った指導者・ 育成者の負担であ る。 「仕事の. 理由が最も多い。 それでも頑張っていただいていることに 敬意を表わ したいが、 負担の分散、 協力体制の確立が 求められる。 次いで「子どもが 多忙で集めることが 難し. ため時間がとれない」という. 笘. る。. 子ども 会 効果にⅡする 屈 克. うにいっている。 「地域の子ども 会の役員に当たりそうです. ( 順番で ) 。. あ る主婦は次のよ. 役員になるとスポーツ 大会. 「しんどい」とは 言いません。 前役員から「私たちだってすべてを 犠牲にして子供のためにやっ. |卜. 陰でみんな プツプッ 言うのに、 表立って 誰. l@@. や行事で毎週日曜日がつぶれ、 「家族が崩壊するわ」と. 知られたが、. |. 子ども会を指導・ 育成することが 大きな負担となっていることが. も. ・. これは子ども 会に子どもを 引きつげる魅力がないことと 重ねて考える 必要があ る。. 他は地域や学校の 協力が得られれば 解決できそうであ. 3). く. い 」がくるが、. 11l@.. Ⅹ.

(17) わが国における 子ども会活動の 展開. てきた」と言われるのがこわいからです。. 17. 体力のない私はパートタイムの 仕事をやめなければなら. ないかもしれません。 そんな犠牲的精神を 強いられたくないし、 その人たちの 怒りをかわずに 負担 を 軽くする方法はないでしょうか. 文句もいえない 主婦. ( 大阪府堺市・. 34歳 ) 。 」,18). こうした意見は 決して珍しいものではなく、 中には子どもが 子ども会に参加しているから 私に役 員 が回ってくる、 やめさせれば 役員にならなくてもいい、 という母親が 出てきている。 親が子ども 会に積極的になれないのは 自分の時間が 奪われるのがいやだということもあ. ろうが、 子ども会活動. が 子どものたくましい 成長に役立っていることを 知らないことが 大きく関係していると 考え、 全子 連は子ども会活動の 効果を明らかにしようと 調査を行った。. 調査,19)を行い、 子ども会活動に 一年以上かっ 月に 2 回以上子ど も会に参加している 子どもを「参加 群 (553人 ) 参加していないと 答えた子どもを「非参加 群 (9 平成. 5. 年小学生を対象とした. 」. 」. 13人 ) として両者を 比較した。 この調査結果を 簡単にい 「年少児の世話をする」「大人への. うと. 、 「友人の数」「異年齢 児 との遊び」. 挨拶」「大人からの 挨拶」で参加群の 方に有意に数値が 高 い こと. が 見出されたが、 それ以外は非参加 群 との差は見出せなかった。 発見された点だけでも 子ども会活 動を評価してもよいと 思うが、 これだけでは 親は子ども会に 積極的になれないかもしれない。 これ は 現在の子ども. 会活動の内容・あ り方が問題で、 本来期待されている 活動が展開されていないとい. うことを物語っているのではないか。 活動をしているからいいというのでなく. 活動の質が問われば. ければならない。 そこで今度は. J.L.を対象とした 調査を企画し. 通じて成長し、 今度は J.L としてかかわろ. う. 平成 6 年に実施した。. *20)小・中と子ども. 会活動を. とする高校生なら 子ども 会 効果あ るいは J.L. 効果が認. められるだろうというわけであ る。 有効回収数は J.L.371、 非 J.L.356であ った。 予想通り両者間に 有意差が見出された。 そのいくつかを 紹介しょう。 表. 7. によると、 細かくは 触. れないが J.L.の方が、 他者 f旨向 的であ り人生に積極的であ ることがうかがえる。 これは J.L.効果な. のか、 こうした性格の 人が J.L.になるのか不明であ るが両者の差は 顕著であ る。 J.L.の同社会性、 活動性は図. 9. にもうかがうことができる。. 以上のことは 表. 8. でも同様に認められる。 J.L.はほとんどの 者が高校生はボランティア 活動をす. るべきだと思っているし 現にしている. D. 「数人で何かするとき」. 発揮するいⅠ 一ダ 一に協力することも 知っている. 0. J.L.は積極的にリーダーシップを. 「友達と無人島でリーダーとして 生活する」. 信 にも満ちている。 表 7. 性格特性 全くそう 思、う. 友達が困っているとすぐに. 方だ. 難しいことにチャレンジする. 手助けるする. 68.1. 13.3. Ⅰ. 計. 100.0. 1.0. 61.3. 24.3. 27.6. 47.8. 21.3. 3.3. 100 0. 非 J.L. 17.9 21.1 11.3. 44.8. 4.0 1.1. 100 . 0. 60.7. 33.2 12.7. 100 0. 57.1. 27.0. 4.6. 100.0. J.L 非 J.L. 方だ. 全くそう 思わない. J.L. 非 J.L. 誰れとでもすぐ 仲良くなってしまう 方だ. あ まりそう 思わない. 1.1 3.5. J.L. 他の人に親切にする 方だ. 17.5. まあ そう 忠、う. Ⅰ. 00 0 ・. ・. ・. 自.

(18) 18. 野垣 表付. 拷. 0 4 5 6 3. J. 非. J. L. き と. L. と. @Ⅰ L. る. 1. ち. 事. 仕. 2 0 2. 表8. 0 3. 0 2. 0 1. つ. こ. で ん. き. 立 役. 込. と る. こ. こ. 打. Ⅰ て. め た. し を. の. ムま. 社. 図9. 充実していると 感じるとき. J.L.: 非 J.L.X ボランティア 活動、 高校生はボランティア 活動をすべきか. 数人で何かするとき、 友達と無人島でリーダーとして 生活する自信 く拷サ ボランティア 活動. 高挺E はボラ活動をすべきか. 数人で何かするとき. 友達と無人島で. し 全くし全くそまあ そ あ まり全くそ積極的リーダーあ る 程 他人がその他リーダーとして 生活する自信が 現在し以前 ているたことたことう 思うう思うそう 思う思わに皆をに 協力 度協力いるの があるはない わないない まとめする する でまか せる あ る ないお 互. 。. Ⅰ 十文. ;t[L,. プの. も. 72.9@ 19.3@ 7.8@ [email protected]@ 15.2@ 1.1@ [email protected]@ 12.7@ 0.8@ 4.1@ 46.4@ 17.7@ 35.9@ 100.0 I@@J L , │@[email protected],50.4([email protected],53.2,[email protected]@¥¥@[email protected]@│@1.7@[[@29.6129.9140.01@ 100.0@ │ J ,L , ・. 地域活動」、 両者間の差の 小さなものもあ るが総ての 項. 表示するだけにするが「現在行っている 目で J.L. の参加度が高 い. ( 図 10) 。. 10 子ども 会 等の集団活動. 30. 50. 11.0. 70. 90@. %. ㏄Ⅰ. 地域のお祭り 地域のスポーツ 活動. 11. 地域の清掃や 防災などの活動. ・. し. @. 高齢者、 障害者等の福祉活動. 図 10. 現在行っている 地域活動. 表示はしていないが、 J.L.活動によって 得たものとして、 J.L. 自身「自信が 持てるようになった」 (58%) 、 「人双でも自由に 発言できるようになった」 (50%) 、 「責任感が強くなった」 (45%) といっ ており、 J.L. としての経験が 彼らを大きく 成長させることが 知られた。 J.L. 効果は認められた。 このことによって 子どもは J.L. になりたいと 思い、 親や教師は子ども 会に. Ⅰ・. |. | ・.

(19) わが国における 子ども会活動の 展開. 協力的になるだろうか。. そ. う. 19. 願いたいがそれ 種の説得力はなさそうだ。 そのことよりもこうした 調. 査結果を子ども 会 関係者が知らないことが 問題であ る。 全子連は調査結果を 会員 県. ・. f 自走都市に提. 供しているが、 そこから市区町村子達そして 単子へと十分伝わっていない。 胡 利子ども 会 』が休 刊している現在、 重要な情報を 正確に子ども 会 関係者に提供することは、 全子連の緊急且つ 大きな 課題であ る。. 4). 子ども会期待度何 %. 全子 達 で、 振興 研で 望ましい子ども 食像 は ついて模索してきた。 その実現へ向けていろいろと 提 言してきた。 しかし現実はその 方向に進んでいるとは 思えない。 子ども会の主人公は 子どもでそれ を 支援するのは 親. ・育成者であ る。 また教師も大きな 影響力を持っている。 原点に帰って 、 子ども・. 子ども会を望み、 また親や教師はそこでどんな 能力が形成されると 考えているの だろうか。 それを明らかにしょうと 調査した。 , 21)そこから現実的な 方向性を見出したがと 考えた. 親 ・教師はどんな のであ る。 2. つの対立する 子ども会のあ り方を示し、 子 親 ・教師に望ましい 子ども会を選んでもらった。 ・. その結果を示したのが 図 11であ る。 危険 X 安全. 楽しい X ためになる (%) 楽しい子ども 会 ためになる子ども 会. くイ Ⅰ. 少しなら危険な 遊び をする. 危険な遊びは 決してしない. 子ども 会. 子ども 会. 子ども. 90.6. 9.4. 子ども. 親. 89-8. 10. 親. 51.9. 48.1. 教師. 83-6. 16.4. 教師. 49.1. 50.9. (め. 1 5. 8. 5. 92.8. 7. 87.1. @. 8 ⅠⅡ. 70.6. 1 5 3. 9 4 6. 師 教. 子ども. 子ども l. 37.3. 62.7. 親. 37.0. 63.0. 教師. 22.7. ㈱. 数は少なくても 仲のよい 友達ができる 子ども 会. 29.4 12.9 2. 図 11 子ども・ 親 ・教師 X 望ましい子ども 会. 子ども 会. (め. 校 " 。生 " " 参加' 。。子"". 5. 0 4. 9 5. たくさんの雄ができる 子ども 会. 子ども会. く携 イチⅠ. 父母は奉加しない. 教師の参加 X 不参加 学校。 先生' 秦加す ". 3. ぬ. 5. が計画. なる. 生. 級 上そ 7. 5 @. ど. も. 子規. 54.8. たくさんの友達 X 仲のいい友達. 教師. 加. 父母も巷する子ども 会. も ど. 子規. 1. 420. 師 教. 45.2. 親. 62.7. 父母の参加 X 不参加. 会 もも でど ん千 なる ㍽ぬ. 大 。 " やって. ㏄㏄㏄. っムヰ なも. も. ど. 子規. ムり ト・ もて どっ 子や. 子ども中心 X 大人中心. 37.3. 77.3. 。.

(20) 20. 野垣. 素行. 子どもに任せる X 任せられない (め という姿勢も 必要だ. 親 教師. 教師. 41.6. ㏄9. 億1 Ⅰ. ゆ の. 子ども会活 劫に子ども評価は なじまない. お6. ㏄5. 笛る. 鱗). 子どもの教育は 親の責任 X 地域の責任㈱. 子ども会の育成者はあ くまで 指導者として 子どもに接すべきだ. 搬4. 7. 親. ツい "軒だ. 女. [email protected]. 偲4. 教師. 友人として X 指導者として 子ども会の育Ⅰ 者は友人の ように子どもに 接すべきだ. 27. 親. ℡6. 。 。 " う 柱 て べ き にい 耳く 門 " ". 幻且. (%). ㏄.1. 子ども会活動に 評価 X 評価はなじまない. つけていく視点も 必要だ. ㏄4. もよ え どのま 千日 に. 教師. 玉6. ㏄9. 子ども会活 劫に子ども 評価を町人すべきだ. し. 親. 牡部囲. 子どもの自由 X しっ け (%) 子ども会活劫は 子どもの自由 子ども会活句では、 子どもを にまかせるべきだ. ㎝). との 子ども会活劫は 学校から 違挺 をもっと強めるべきだ 独立したものであ るべきだ. 教師. 田6. にべ うる よる. 学校と連携 X 学校から独立. 親. 舘ヱ. 61.4. は るて 。 い 。拙 ま" 。 あ" 会 も 活 ま 劫. どく 子も. 師. 親教. 械だき のべ 私るれ. 7. 鰍 3. 尼8. 教師. 総合的活動 X 専門的活動. 子ども. 故. 子ども会活では、 教育的お暖を 子ども SQl 宙 はあ くまて 青帝 功 の一文として 行われるべきだ あ まり 勒す べきではない. 親. 乙3. 一. (%). X 教育活動の一環. ニ. 幻レ. 吃7. 鮪). も ど 子 も. あべ はく 会い もて. 子中どむ. 師. 現数. 助. % 安屈系 尖矢. が決めるべきだ. 杓8. 教師. 刃8. 子ども中心 X 大人の指導. 子どもが決めるべきだ. 親. -185. mコ. 教育的意義を 強許しない. 子ども会肘舌劫の プロバラムは. せておくわけにはいかない. 8肪. 翻. (%). プロバラム子どもが 決める X 大人が決める. 子ども会を子どもだけに 任. 「子ども会は 子どもに任せる」. 子どもの教育はその 子の親 力荻任村寺つべきだ. 親. 子どもの教育は *% ほの大人. 全体で 丑任を持つべきだ. 51.4. 笘3. 教師. 偲6 荻.7. 図 12 親 ・教師 X 子ども会のあ り方. う. 応えているか。. l @. 「総合. !. 図 12 は 、 子ども会のあ り方についてどちらが 望ましいかを 親と教師に尋ねたものであ る。. l}.1.1. ではほぼ一致している。 現実の子ども 会はこうした 期待にど. Ⅰ. 中心」「たくさんの 友達」「父母も 参加する」子ども 会. @.. 三者間に ズレ はあ るが「楽しい」「子ども. ll. 的活動」の肯定率は 両者とも高いが 他は微妙に ズレ ているが総てにわたって 子ども会は子どもが 主 体で、 教育的意義とか 評価はなじまないとする 見方は親の方に 強い。 図 11. 12 は現在の子ども 会を @lttt. 子どもは、 子どものト一 タル な生活を通して 成長する。 この成長はこの 生活場面、. あ の成長はあ. 読み・書き・ 計算は学校の 専らとするところであ り、 基. |. *.1... もっものとそうでないものに 分かれる。 そこで「全人的に 成長するためには、 いろいろな場面での. ・. 形成は家庭というように、 それぞれの生活場面の 構造・機能から、 大きな形成 力を. @1. の 生活場面と峻別することはできないが、. 本的生活習慣の. 1. い。. 1. 反省しこれからの 子ども会を考えるヒントがたくさん 示されていると 忌、う 。 じっくりと眺めてほし. ・. |.

(21) 21. わが国における 子ども会活動の 展開. 活動がなければなりませんが、 次にあ げることがらを 学んだり、 身につけたりするのに、 最も期待. 尋ねた。 身につけるものとして ¥Mの能力、 態度等をあ げ、 生活場面としては 家庭、 学校、 子ども会、 塾、 テレビ、 新聞、 その他の 6 場面を設定した。 できる生活場面はどこだと 思いますか」と. その結果を「子ども 会 」の数値が高い 順に示したものが 図 13であ る。 なお 塾 、 テレビ、 新聞は. 含めている。 「異年齢の子とのかかわり」「ボランティア 活動への意欲」「高齢者との 交 流を体験」は、 親教師とも「子ども 会 」が最も適切だといっている。 「リーダーとしての 力」「大と 「その他」に. 子ども 会. 家庭 学校 その他. 異年齢の子と 親. 親 物事を前向きに. のかかわり. 取り組む姿勢教師. 教師. 親. ポランティア. てのカ. 親. 2.1. 教師. 2.1. 親. 高齢者との変現. 社会のルール. 教師. リーダー とし. 0. 人を思いやる ,L、. 活動への意欲教師. 流を体験. 4. 教師. 親. 9 9. 人を差別しな 親 い柱@. 教師. 教師. 08. 2.8. ・. 親0. 学力. 3 ム. ム3.5. 教師 2.1. ]. 89.6 94.1. 6.9 8.8. 0. 親 基本的生活甘正 教師 0. 図 13 最も期待される 場面 協力し合. う 協調 ふ. 」は「学校」、. 「. 人 との付き合い 方」「人を思 い やる 心 」「社会のルール」「人を 差. 則 しない 心 」では「子ども 会 」は「家庭」「学校」よりも 適切でないと 見ているが果たしてそうだ. ろうか。. 「人双で自分の 考えを伝える 力 」を形成するのは、. 親、 教師とも圧倒的に「学校」だといっ. ている。 すでに見たように J.L.の半数は J.L.活動によって「人双でも 自由に発言できるようになっ. 思えてならない。 子ども会という 名の「大人会」がそうだといわれれ ば 引き下がらざるを 得ないが、 子ども会の潜在 た 」といっているのであ. る。. 「子ども 会 」の人間形成 力 を低く評価しているように.

参照

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