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IRUCAA@TDC : Proliferation and osteogenic differentiation of human mesenchymal stem cells on zirconia and titanium with different surface topography

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Proliferation and osteogenic differentiation of

human mesenchymal stem cells on zirconia and

titanium with different surface topography

Author(s)

平野, 友基

Journal

, ():

-URL

http://hdl.handle.net/10130/3628

(2)

氏名 平野 友基 学位 博士(歯学) 学位記番号 第2099号(甲 第 1312 号) 学位授与年月日 平成27年 3月31日 学位授与の要件 学位規則第4条第1項 論文審査委員 主査 村松 敬 教 授 副査 柴原 孝彦 教 授 副査 矢島 安朝 教 授 副査 東 俊文 教 授 副査 吉成 正雄 教 授

学位論文名 Proliferation and osteogenic differentiation of human mesenchymal stem cells on zirconia and titanium with different surface topography

学位論文内容の要旨 1.研究目的 チタンは骨組織との生体適合性でよく知られており、チタンインプラントは高い成功率を示している。 しかしながら、審美的問題やアレルギーの問題も報告されている。ジルコニア特に、正方晶ジルコニ ア多結晶体(TZP)は優れた審美性、生体適合性および機械的特性を有しており、メタルフリーの治 療が必要となる患者にインプラント治療を提供することが可能となる。また、間葉系幹細胞は治癒に 関与し、さらに骨芽細胞へ分化をすることからオッセオインテグレーションの過程で重要な役割を担 うと考えられる。しかしながら、ジルコニアにおけるヒト間葉系幹細胞(hMSCs)の報告はほとんどな い。従って、本研究は表面形状の異なるジルコニアおよびチタンにおけるhMSCs の細胞増殖と骨分 化を評価することを目的とした。 2.研究方法 直径 13mm のイットリア添加正方晶ジルコニア多結晶体(TZP)と商業用純チタン 2 種(CpTi)の表面に、 鏡面処理(MS)、150µm のアルミナサンドブラスト処理(SB150)、および 150µm のアルミナサンドブラス ト処理と酸処理(SB150E)を施し試料とした。これら試料を 3D-SEM による表面の観察と Sa、Sdr の粗 さの指標を用い表面形状を解析した。細胞は hMSCs(Lonza 社)を用い、通法にしたがって細胞培養を 行った。細胞増殖能は細胞播種後 1、3、7、14 日目に WST-1 assay にて評価した。骨分化能は骨分化 培地を用いて細胞播種後 7 日、14 日目に ALP 活性の測定を行い、Runx2、Osterix の遺伝子発現を qRT-PCR にて定量した。

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3.研究成績および結論

SEM 観察の結果、SB150E 表面はマイクロ構造にナノスケールを付与した形態を呈していた。また、両試 料の SB150E の Sa と Sdr が他の試料に比べ有意に高い値となった。 TZP および CpTi 上での細胞増殖能、 ALP 活性、 Runx2 の発現は SB150E が他の表面形状と比較して有意に高い値となり、過去に報告された表面形状 に関する研究と同様な結果となった。これら増殖と分化において SB150E が SB150 と比較し有意に高い値示 した理由は、SB150E 表面がマイクロ形状とナノ形状の相乗効果を発揮したことがその一因と考えられた。 このような SB150E のナノ形状は,ナノ構造複合体である骨組織表面の微細構造と近似していることから、 細胞の増殖、分化に優れた表面形状であると考えられた。TZP と CpTi を比較すると、MS 表面では CpTi が TZP よりも優れた細胞挙動を示したが、SB150E では逆の傾向が認められた。この事実は、TZP におけるマイ クロとナノ形状の付与が CpTi のそれよりも優れた細胞環境を提供する可能性を示唆した。 4.結論 以上の結果より、TZP と CpTi の表面上のマイクロ-ナノ形状の付与は、hMSCs の増殖および分化を増強す るための有望な方法であることが明らかとなった。

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最終試験の結果の要旨および担当者

報 告 番 号 甲 第1312号 氏 名 平野 友基 最終試験担当者 主 査 村松 敬 教 授 副 査 柴原 孝彦 教 授 矢島 安朝 教 授 東 俊文 教 授 吉成 正雄 教 授 最終試験施行日 平成27 年 1月22日 試 験 科 目 口腔インプラント学 試 験 方 法 口頭試問 試 験 問 題 主題ならびに関連問題 結 果 の 要 旨 本審査委員会は主題ならびに関連問題について最終試験を行った結果、十分な学識を 有することを認め、合格と判定した。

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学位論文審査の要旨 本研究の目的は、表面形状の異なるジルコニアおよびチタンにおけるヒト間葉系幹細胞(hMSCs)の細 胞増殖と骨分化を評価することである。試料は直径 13mm のイットリア添加正方晶ジルコニア多結晶体 (TZP)と商業用純チタン 2 種(CpTi)を用いた。それぞれの表面に鏡面処理(MS)、150µm のアルミナサンド ブラスト処理(SB150)、および 150µm のアルミナサンドブラスト処理と酸処理(SB150E)を施し、hMSCs の細胞増殖、骨芽細胞への分化の評価を行った。 本審査委員会では、1)TZP と CpTi の酸処理の違いについて、2)表面形状の3次元解析について、 3)今回調べた分化マーカーの妥当性について、4)in vivo での検討について、5)本研究から得られ る臨床的意義、などについて質問があった。これらの質問に対する回答として、1)ジルコニアとチタン は酸に対する感受性が異なり、同じ酸によるエッチングでは微細構造がジルコニアとチタンでは大きく異 なることから、既報を参考してそれぞれの材料に適した酸を使用した。2)インプラント表面の 3 次元構 造が細胞挙動に重要な役割を果たすことが報告されていることから、本研究もそれらの報告に準じて 3 次 元解析を行った。3)本研究では、間葉系幹細胞から骨芽細胞への分化に注目したため、それに適した分 化マーカーを用いて評価した。4)今後の展望として表面形状の異なるジルコニアインプラントを作製し in vivo での評価を検討している。5)本研究の成果は、ジルコニアインプラントの早期のオッセオインテ グレーション獲得に寄与する有効な表面処理方法を提供できたと考える、など説明があり、概ね妥当な回 答であると判断された。また、英文の表現、図の表記について修正すべき点が指摘され、訂正が行われた。 本研究で得られた結果は、今後の歯科医学の進歩、発展に寄与するところ大であり、学位授与に値す るものと判定した。

参照

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