算数文章題解決における図的表現の役割に関する研究
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(2) ・児童のつまずきの場所に対して効果のある. ・学習内容を効果に示す. 2節では,児童に提示する図的表現について. 図的表現が提示されているか。. 概観した。. 次に,r図的表現を児童がかくことに関わる問. 文章題の数量関係をよみとる能力の低い児童. 題点」として,次の3点があげられる。. には,次の2つの困難点が指摘されている。. ①児童がすすんで図をかくか。. ・文章題の数量関係を,抽象性の高い図的表現 に表すことに困難を感じる。. ②児童が正しく図をかけるか。 ③児童が適切な図をかけるか。. ・文章題解決の際に有効な図的表現をかくこ とができない。. 第4章では,児童が図的表現を活用できるた. 情景図と構造図の問に位置する「中間図」の. めの算数文章題指導について,前章で指摘した. 有効性を示す調査がある一方で,文章題解決の. r図的表現を児童がかくことに関わる問題点」. 際,児童にとってどの図的表現が最も有効であ. ①∼③に対する対処法を提案した。. るかは,提示する図的表現と問題構造・問題状. 1節では,①の対処法として,r児童に図的表. 況との関係によって左右されることが別の調査. 現のrよさ」を感じさせるための文章題」につ. により指摘されていることを述べた。. いて述べた。r図をかくことが文章題解決になる. 3節では,文章題解決の際に児童が図をかく. 問題」と,「図をかくことで誤りに気づくことが. ということに関して概観した。児童が図をかく. できる問題」という2つの観点から,それぞれ. ようになるためには,図をかくことの有用性に. 3題ずつ具体例をあげた。. 気づくことが重要である。また,児童がかく図. 2節では,②,③の対処法として,図的表現. には,問題の数量関係を把握した「数量関係図」. のかきかたの指導を提案した。まず②の対処法. と,そうではない「直結団」という2つの分類. として,テープ図の指導を例に,図的表現のか. があり,「直結団」から「数量関係図」へと発展. きかたを教えるだけでなく,図的表現の理解に. していくことが重要である。. 重点をおいた指導を提案した。次に③の対処法 として,r適切な図」を理解させるために,相殺. 第3章では,算数文章題解決における図的表. の考えを用いる問題を用いて,先に立式し,そ. 現の役割と問題点について述べた。. の考えかたをわかりやすく図に表すにはどうす. 1節では,文章題解決の4つの過程における. ればよいかを考える授業というかたちで,図的. 図的表現の役割について述べた。r変換過程」,. 表現を活用して問題を解くことの指導を提案し. 「統合過程」,「プラン化過程」,「実行過程」と. た。. いう文章題の4つの解決過程に即して,それぞ. 最後に,提案した指導への示唆をもとに,学. れの過程で有効に働くと考えられる図的表現の. 校現場において実践し,授業の分析をすること. 例をあげ,考察した。. により,さらに効果のある指導へと発展させて. 2節では,図的表現に関わる問題点について. いくことを,今後の課題として述べた。. 述べた。児童に提示する図的表現に関わる問題 点として,次の2点があげられる。 ・提示する図的表現の表現レベルを児童が理. 主任指導教員 崎谷眞也. 解できているか。. 指導教員 國岡高宏 一379一.
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