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イメージの家族内力動 : ノーマルな児童のロールシャッハ・テストから見た家族関係

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(1)

イ メージの家族 内力動

― ノ ー マ ル な 児 童 の ロ ー ル シ ャ ツ ・ テ ス ト か ら 見 た 家 族 関 係 ―

Ⅰ. は じめ に

われわれ は世界 をあ るが ままに見 てい るわ けで は な い。 む しろ世 界 はわ れ わ れ が それ を ど うイ メージす るか に よって様 々に変化す る。例 えば, 妄 想 に よって苦 しんでい る精神分裂病患者 の行動 は,客観的 な世界 その ものに対 す る反応 としてみ れ ば奇怪 な ものであ るが,彼が世界 を どの よ うに イ メージ してい るか を知 ることがで きれ ば よ り了 解 しやす い ものになるであろ う。 これ は病者 に限 らずわれわ れ 自身 について も当てはめてみ る こと がで きる。 また,知性的 な もの ごとについて はか な り客観的 に判 断す ることので きる人で も,感情 的側面 につ いてはそ うもいか ない, とい う事 実 を 考 え合わせ る と, この ことはい っそ う分 か り易 く な る。 ところで, この よ うな感情的側面 に よる結 びつ きの強 い ものの一例 として,家族 を挙 げ るこ とがで きる。本稿 では,あ る ノ-マル な児童 (複数) とその母親 に施行 した ロール シ ャ ツ-・テス ト(以 下 ロ・テス トと略す)を使 って, その家族 の家族 内 力動 につ い て考察 したい。 ここで本 論 の 目的 を

2

つ あげてお く。 ひ とつ は ① 筆者 が先 に報 告 した

3

つ の症例 ト6)との比 較 の た め であ る。筆者 は

Anor

e

xi

aNe

r

vos

a

の症 例l・

2)杏, イ メージの母子 コ ミュニケーシ ョソ能 力か らみ て重 度,夜尿 の症例3,4)を中皮,心因性頭痛 の 症 例5・6)を軽 度 とし,今回報告す る ノーマル な児童 を加 えた比較 検討 を現在行 いつつ あ る。 さ らに, (塾イメージに とって家族 が どの よ うな役割 を果 た してい るの か を追求 したい とい うことがあげ られ る。 これ は. イ メージの母子相互作用 につい て考 察す る中か ら,む しろ 自然 に浮 かび上 が って きた 課 題であ る。父親 について は特 に ロ・テス トを とっ *東 京 慈恵会医科大学小児科心理 〔〒105東京都港 区西新橋3-25-8

(長 野 大学産業社会学 部)

男 *

たわ けではないが, それ に代わ るもの として,筆 者 が母子 にや って もらった父親 カー ド ・母親 カー ドの選択 によって, 父親 の家族 内にお け る心理 的 な位置 につ いて もあ る程 度の推測 が な された ので あ る。 本論 は この(参を中心 に して展開 され るで あ ろ う。 さて, イメージは決 して

2

度 と返 らぬ利郡的 な もので はない。 それ は経験 としてわ れわれ の大 脳 中枢 に蓄積 され ると考 え られ る。藤 岡7)は比 較 行 動学 の立場 か らこの ことを 「イ メージ タソク」 と 表 現 し, また中沢8)は保育学 の立場 か ら「イメージ の ファイル」 と表現 してい る。 タンクは イメージ が保持 され てい ること, ファイルは単 にそれ が保 持 され るだけで な く使用 され 生か され ることを 連 想 させ て, なかなか見事 な表 現で あ る。 ところで, タンクされ, ファイル されてい る と い って も, そ れ は何 処 に な の か ?これ が筆 者 の もった疑問であ る。 それ は確 か に大脳 中枢 の中 に なのであ ろ うが,われわ れ は大脳 を開 いてそ こに 「イメージ」 を探 し出せ るわ けで はない。 内容 と しての 「イメージ」 を追 求 しよ うと思 えは, や は りそれ はイメージその ものの中 に探 され なけれ ば な らない。 レイン9)は F家族 の政治学』の中で家族 の イ メー ジにつ いて次 の よ うに述 べ る。

--

「家族」は家族の成員間の関係に関していうならどの ような機能をもつのでしょうか。「家族」,つまり幻想的構 造としての 「家族」は,成員問に或るタイプの関係を課し ます。それは互いの内部にその 「家族」を分有し合わない 人々のもつ諸関係とは異ったオーダーの関係です。「家族」 とは摂 り入れられた客体ではなく,摂 り入れられた関係 セットなのです。 「家族」は,つまり人がその内側にいるところの一つの 内部系としての 「家族」は,次のような系からも必ずしも 明確に区別できないかもしれません。「子宮

「乳房

「母親 の身体」等々のようにすこぶる不適切な名前しか人が与え

(2)

ることので きない系,か らです。 「家族」は生 き生 きしてい ると感 じられるか もしれない し,死にかけているか死んで いるように,あ るいは動物 とか枚枕 とか,それか ら子供が 描 く疏一家一身体図の よ うな人間 コンテナーと感 じられる か もしれません。この人間 コンテナーは庇護的であった り, 破壊的であった りします。 この コ./テナーは諸要素のセ ッ トであって,その中には自分が入る区割 もあれは,-諸に 他者たちと入 る区割 もあ ります。 おり 家族 は織布,花.墓,監獄,城 として想像 され ることが あ ります。 自己は家族 その ものよ りもより多 く家族につい てのイメージを意識 していて,それ らのイメ-ジを家族-マ ツプ と写像するか もしれないのです。 「家族」の空間 と時間 は、神話の空間 と時間に似ていま す。そこでは時間 と空間は一つの中心のまわ りに配置 され、 周期を繰 り返 します。 では.誰が,何が, どこが家族の中 心 なので しょうか ? ある記述によると 「私の家族は花のよ うで した。母が中心で私たちが花び らで した。私が散 った とき母は自分の腕を失 ったかのよ うに感 じました。彼 ら (兄弟) は,今で もこのように し て彼女のまわ りで. じっと一緒 に居 るのです。父は決 し て,その ような意味 で は家族 の内に入 って こない ので 社会 的 な ま とま り を もった レべ/レ す。」 この家族は,ある物体のイメ-ジによって表象 されてい ますO このイメージの較能 は,ある組物的構造の部分 とし て存在す るとい う経験 を伝達す ることです・-・・ こ こに はわ れ わ れ の 中 に 、、家 族 〟 が セ ッ トと し て イ メ - ジ され る こ とが 詳 述 され て い る。 恐 ら く わ れ わ れ の 家 族 内 で の 行 動 は この イ メ ー ジ に対 す る 反 応 と し て 集 約 さ れ る。 (筆 者 は こ の よ うな イ メージ を ロ ・テ ス トか ら把 握 す る試 み と して, 父 親 カー ド, 母 親 カー ド, 自己 カー ドな どとな らんで 「家 族 カー ド」を選 ばせ てみ て は ど うか とい う着 想 を もっ て い る。つ ま り,あ なた の家 族 のか ん じに もっ とも似 てい るの ほ どの カー ドで す か ?) わ れ わ れ が 家 族 に対 して も っ て い る この よ うな イ メ ー ジ は, 先 に述 べ た イ メ ー ジ が タ ン ク され , フ ァ イ ル され る場 を提 供 して い る と考 え られ る。 この 家 族 の イ メ ー ジ の 上 に個 々の 父 親 イ メ - ジ ・ 母 親 イ メ ー ジ ・兄弟 姉 妹 イ メ ー ジや 自己 イ メ ー ジ が 成 り立 っ て い る と思 わ れ る。 さ らに, この 個 々 の イ メ ー ジ の上 に各 個 の イ メ ー ジ (eg.怪物 ・女 の 人 ・ポ ニーテ ールの女 の子 ・喋 々etc.)が あ り,そ の ま わ りに末 だ 言 語 化 され 得 な い 混 沌 と した イ メ ー ジ ′-一 -I-一一● イ ンク・プ ロ ッ ト(霊宝貴 志三三三) :・ ' 8 -I--I イ メージ として ま とま った部 分

t

D

-言

J

_

=二二

(

-

)

0

父親 イ メ

-

母 親 イ メー ジ 好 き嫌 い イ メージ 自己 イ メージ

家 族 イ メ ー ジ Fig.1 イ メージ(対 人関 係的 イ メー ジ)の階層構 造 *あるいは父親カード(以下同様である) -4

(3)

6-が- は りつ い て い る と推 測 され る。 この イ メージ の階 層 (ヒエ ラルキー)を

Fi

g.1

に図式 化 した. 衣 族 イ メージ は もっ とも抽 象性 の高 い イ メージで あ り, 対 人関 係 に関連 した イ メージの集 約 され る場 であ る。 (対 人関係に関連 しないイメージについては 勿論 この限 りではない。) 本 論 で は 以 上 の 図 式 を念 頭 に お い て

,2

名 の ノーマル な女 児 (姉妹)とその母 にお こな った ロ・ テ ス トとそ の推 測能 力 につ いてみ てい きた い。 さ らに, その考 察 を通 して この家族 内の精神 力動 に つ い て ま とめ てみたい。 最 後 に,筆 者 は これ まで の報 告1∼6)で ロ・テ ス ト を使 って, 母 子 の イメージの側面 にお け る相互 作 用を調 べ, それ を治療 的 に役立 て る試 み を紹 介 し て き た が, こ の 多 分 に 試 行 錯 誤 的 な 試 み に

Tabl

e

l 推測の

3

段階の測定 内容

I

I

.

母 子 の ロ ー ル シ ャ ツ- 反 応 対 象 に した家族 は父 ・母 と

3

姉妹 の

5

人家 族 で あ る。 父 ・母 は共働 きで

2

人 とも極 め て知的 な職 業 につ いてい る。 姉妹 は ロ ・テス ト施行時点 で高

2

・小

6

・小

1

であ った。 今回 は小

1

の妹 につ い て はテス トを行 なわず,高

2(

1

7

歳)と小

6(

1

2

歳) の

2

人のみ を対象 とした。 この

2

人のそれぞ れ に つ いて母 に反応 を推測 して もらった。 勿論, 母 に つ いて も ロ・テ ス トを施行 した (以下2人なので高 1の子を姉,小6の子を妹 と呼ぶ ことにす る)0 母子 の ロール シ ャ ツ-反 応 につ い て考 察す るた め の原資 料 と して プ ロ トコル を そ の ま ま記 載 し た。 ド

f

r

e

(

er

e

s

po

測)

ns

e

両者 の資質 (個性)の類似性 ll

s

ug

ge

s

t

i

o

n

他者 (子 ども)の反応ノミターンの推測(判断) (暗示 .ヒン ト) 能力

Exc

hangeRor

s

c

hac

hMet

hod

(交換 ロールシャ ツ -法)5)とい う名 前 をつ け, 現 段 階 で の定 式 化 を 行 ってお きた い。手続 を簡単 に説 明す る と,① 子 どもに 。・テ ス トを施 行す る,(塾別場面 で母 に ロ・ テ ス トを施 行 す る,(9日を改 めて子 どもの ロ ・テ ス トを母 に推 測 して もら う,④ 母 の ロ ・テ ス トを 子 どもに推 測 させ る (治療的意味をも含めて この⑥ はこれまで行わなかったが.筆者は現在⑥ も含めた方 法 をある夜尿の子 どもに試みているので,いつか報告 の機会 もあ ると思 う)。さ らに,③ 段 階 目を

3

つ の段 階 に分 け

,i

)何 も ヒン トを与 えず に子 どもの反 応 を母 に推 測 して もら う

, i

i)

何 をみた か(自由反 応 段 階 の反応 ) のみ教 えて, 領 域, 内容 な ど判 断 で きるか ど うか をみ る

,i

i

i

)

何 を どこに見 た か を教 え て, それ を母 が共感 ・受 容 で きるか ど うかをみ る とい う

3

段 階 と した。 以上 の

i)∼i

i

i

)が測 って い るものを表 にす ると上図の よ うになる

(

Ta

bl

e1

)0 それぞ れの カー ドにつ い て, 妹 の反 応,姉 の反 応,母 の反 応 の順 に示 した。 そ れ ぞ れ, ≪妹) ≪姉 ) ≪母) と記 してあ る。自由反 応段 階 につ い て は

(

Pe

r

.),質疑 段階 につ いて は

(

I

nq.

)

と略 記 し た。領域 は ク ロ ツパ ー ら

(

Kl

opf

er

&

Davi

ds

on)1

0

)

に従 い ( ) 内 に記 してあ る。 ロ ・テス トの施 行 日時 は妹 ・姉 が昭和

5

7

3

2

7

日, 母 は昭和

5

7

年 3

28日であ る。 〔カ ー ド

Ⅰ〕

(妹) ①

(

Pe

r.)5′′< こうもり。

(

I

nq.

)

辛(d。),羽

(

D

2), 尾(d6)0(どんな?)黒い こうもり。W FC'± A P ②

(

Pe

r

°

)

< きつね。

(

I

nq)

(

S)

, まゆ毛

(

S)

, 耳(Ds). ここ顔の輪弧 (どんな?)怖 いきつね。60′′

W,

S F± Ad

く妨) ①

(

Pe

r

.

)1

5

′′< 魔法使いが飛んでて手を掲げてい る。(魔法使いの顔にしては可笑 しい。)帽子を被 って

(4)

い るんだ。 (Inq.) これ (d5)もこっ と して帽 子 を被 っ てい る。

W

M± (H),Cg ② (Per.)< プ リマが 背 中 合 わ せ に踊 って い る。 (Inq.)足。これ プ リマの ス カー ト。手 挙 げてい るか ら。 2人が手 を挙 げて い る。 W M 手 H,Cg (卦 (Per.)< 兎。怖 い兎 で牙(S)をむ いてい る兎。 (Inq.)耳 (D5)。 これ ほ っべ た (d2)。 2′ W FM± Ad く母) ① (Per.)5′′< 鷲。 (Inq.) ここ頭 (d4), ここ羽 (dl)。 (どん な ?)中 くらいの駕, 飛 んでい こ うと し てい る。

D

FM±

A

②(Per.)< 蛙 。 (Inq.)ここ 目(d5),辛 (d2),顔 , 身体

(

D6

)

, お尻

(

D.

)

,足

(

d6

)

。 可愛 い蛙 。

D

A

③(Per.)鼠。 (Inq.)これ顔 (d4),身体, ここまで 入 る

。4

5

dr

A

〔カ ー ド

く妹) ① (per.)

7

′′の > 軌 (Inq.)ここ触角,赤い点 々がい ろんな模様。 (どんな ?)気色が悪い。小 かにも毒蛾 ってい うかんじ。 W Fc± A ② (per.)i/ ムササ ビ。 (Inq.) これ手 (d2),凡 これ 鼠 後足 はこれ(D2),拡げている。マン トはこの黒いとこ

(

D。)。 W FM± A ③ (Per.)> マン トを着た男の人。(Inq.)これ足(D2), これ黒いマン ト(D3). この (Dl)赤いのは帽子。赤い長靴 (D2) をはいている。 ここは手 (d2)0 1′10′′ W FC± H,Cg く姉) ①(Per.)20〝> 暗闇の中を飛行機が飛んでいる。(Inq,) 全体でそ う見 えた。 W,S Fm±,K Tr ② (Per.)> カラスが カモ メを背中に乗せて飛 んでい る。(Inq.)大 きいカラス (D。), カモメ (S)を背中に乗せ て仲良 く飛 んでいる。 W,S FM± A ③(per.)の < 泣いた赤鬼。泣いた優 しい方の赤鬼。 いやに鼻 (S)が大 きい。 (Inq.)これ角 (D2), これ 目 (S), 優 しいかん じ。 これ顔。 W,S M+ (Hd) ① (Per・)< 鶏が2匹外向いて歩し巧 いるo(Inq・)これ 染冠, これ喋,羽 を拡げて, トッ トッ トッと歩いている。 1′30'′ dr FM+ A く母) ① (perJ l0′′< ゴキブリの尻 (Dl)0 (Inq.)きちゃな いかん じ。 D F7:Ad ②(per.)< 煽幅。 (Inq.)黒 い とこ全乳 煽塙 が羽 を拡 げている。(どんな?) こんな恰好 (動作で示す)。

W

FM±

A

③ (per.)< 菓 っほ (植物の)0(Inq.) ここ (dl)除い て全部。雪の下。葉 っぱの形が ツワプキみたい。 W F± Pl ⑥ (per.)< ジャンボ飛行較O(Inq.)② と同 じ場所。 こ んなに大 きいか ら. W F± Tr ⑤(Per.)< 蝶 々。 (Inq.)上 の部分除 く。なんとかアゲ ハ とい うアゲハか蝶 々。 W F± A ⑥ (per.)< 手 と手で語 り合 っている。(Inq.)手話 で 喋 っているかんじ。唾 (dd)を飛 ば しなが ら話 している。 激論 している。 W,ddM± H ⑦(Per.)< 動物の断面。(Inq.)このスジスクがスライ スした ときのに似ている。黒い ところのみ (D3)0 W Fc± 仏)P ⑧ (Per.)< 動物をスライス して押 したやつ。(Inq.)⑦ と同 じ場所。 (どんな動物 ?)蚤か な ?標本を作 るときのや つ。小 さい動物。顧徴鎧で見た ときのかんじ。 w F

手(

⑨(Per.)< 熊の凱 (Inq.)鍾, これ熊の足(d2,d,)。 これ手。赤い とこぬいて全部。熊 がのしの し歩いている。 W FM± A P ⑲ (Per.)< 犬の改,耳, ミル クを吸 っている。 (In°.) 犬の耳はここ。 ここ足。 ミルク吸 っている。小犬みたい。 挺02′20〝 W,dd FM± A P 〔カー ド11Ⅰ〕 く妹) ① (Per.)20′'< 向き合 ってい る人。(Inq.)これ頭(d2), これ靴(d.),胴体

(

D6

)

。 (どんな人 ?)足(D5)の一本 し かない人。

W

M± H P (む(Per.)> 蝿。(In°.)これ手(D5),日 (D3),羽のつ いていない蝿。 ここが模様(Dl), これ胴体, これは蝿の ヒ ゲ。 (どんな蝿 ?) .)ボンのついた蝿。60"W,S F芋 Ad (柿) ①(Per.)10′'< 鳥人が向い合 って踊 っている。花寵な んか持 って。 カーニバルだから花 が舞 っている。(Inq.)こ れ鳥人0 1人, 2人.向い合って いる。下は花

(D3)。 W M± 柚,Obj p -4

(5)

8-(a (Per.)< 女の子が笑 ってい るO(Inq.)全体 で。 これ ホ ッべ. これ 口, これ リボン。 W,S M手 Hd,Obj ③(Per.)< 大 きい猫が笑 っている。(Inq.)全体で そ う見 えた. W,S FM-+ Ad ⑥ (Per.)> 蝿 の怪 人み た い な の が手 を挙 げ て 笑 ってい る。蝶 ネ クタイを してい る.(In°.) これ裸 (D。), これ 目, これが挙げた手 (D

s

)

。 笑 っている。 W M二戸 (H),Obj (9 (Per.)< 虎猫

(

D3

)

0(Inq.)シマシマが虎猫 の シマシマ。 1'50" D Fc宇 A く母) ①(Per.)lo′′ < 土人。(Inq.)この人 とこの人2 人。 これオ ッパ イ。尻,足

(

Ds

)

,顔 (d2),関節。 2 人で引 っぼ り合 い っこしてい る。なんかついてい るよ うに も見 える。着物 は着 てな くて,裸。喉 の後 に コブ が見 える。 スマー トな土人。

W M

±

H P

(参 (Per.)∧ 骨盤

(

D

。)0(Inq.)恰好か ら。解剖図 ではないか な ? D F±

At

③ (Per.)< 喋 々

(

Dl

)

0(Inq.)羽 が2つあ って, 触角,真申 の とこ。形 か ら。 D F± A P (彰 (Per.)> トンボ。(In°.)これ 目

(

D4), これ前 足

(

D

,

)

, こっち身体。

W,

S F芋 A

G)(Per.)> カマキ .).(Inq.)⑥ の トンボ と同 じと こで, カマキ リに も見 える。 あ とは同 じ。55′′

W,

S F手 A

〔カー ドⅠⅤ〕 く妹) ① (Per.)20〝> 火の ともっているランプ。(Inq.) 胴体,引 っか けるとこ (d4),傘 (D3)。 これ 火 (d.), これ全部で ランプ。 W mF Fire,Obj (a(Per.)< 木 に免れかか っている禿贋o(Inq.)頭 (dl),嘱, 足(D3),胴体, これ木

(

D4

)

。 2匹い る。 W FM± A,Pl ③ (Per.)<なんかの顔。虫の顔。気色の悪 い甲虫。 (Inq.)前 か ら見ている。 これ 目(S), これ 口 (Dl)。 1′30′′ W F± Ad く姉) (彰 (Per.)10′′< 犬が外 向い て2匹 で吠 えて い る (D2)0 (Inq.)寡, 口。 D FM± A (診(Per.)< 彰蒼 とした木。下 に茸(dd)が生 えて い る。(Inq.)全体 に馨蒼 としている。 W,dd F± Pl ③ (Per.)> 年 とった オバ さんた ちが世 間話 を し ている。あんま りいい話ではないO(Inq.)これが オバ さんの 口,頭(D。)がモ コ ツとしてい るのでオバ さん。 W M± H ⑥ (Per.)< 大 きな男の人が破れ た靴 を はい て い る。(Inq.)靴 (D。)破れている

。2′ W

H

(母) ①(Per.)5′′ < 迫 って くるジャイ7ソツO(In°.) 熊,追 って くる。 サル (?)ゴ リラ(?), これ頭 (d2), これ手 (dl), これ大 きな足 (D3)。大地 を踏 んでの っ し,の っLと歩いて くる。 W M± H ② (Per.)> 角。(Inq.)角

(

d

) と羽

(

D

3)。恐竜 みたいにみ える。 W F±

(

③ (Per.)> 頭 (d3)の毛を磨かせ て女 の人 (D2) が山の頂 にひっかか ってい る。その女の人のかん じは 夫使O(Inq.)木 があって, これ

(

D4

)

も入 る。 この木 に女の人が くっついてい る。 1′25′′ W M± H 〔カー ド

Ⅴ〕

く妹) ① (Per.)5'′< コウモ リ。(Inq.)これ頭 (d3), これ足 (d.), これ羽 (Dl)。 (どんな ?)羽 の下 った黒 い コウモ リ。

W

F+,Fm

A P

② (per.)> 扶 々o(In°.)これ触角 (dJ), これ と これは羽 (Dl), ここ羽 の切れ 目 (d。)。 W F± A P ③ (Per.)< 靴。(Inq.)これ瞳 (d2), ここ(D.) は入れ るところ。 -イ ヒール。30〝 D F± Obj く城) ① (Per.)5′′ 煽幅 。(Inq.)全体で。頭 (d3),羽

(

D

l)0 (どんな ?)飛 んでいる。

W

FM±

A P

(勤 (Per.)< 手 と足 を伸 ば して柔 軟体操 を して い る。(Inq.) これ足。 これ手

(

d

2)。

d

r

M± H ③(Per.)< 熊 の鼻の穴 とその下 の ロ。(Inq.)こ う なって るとこ鼻 の穴, ここが ロ.

d

r

,

S F手Ad

① (Per.)> 煽塙 を後 か ら 口の尖 った 白 い 鳥 が 追 っかけて くる。(Inq.)こっちが 煽臨で し ょ。 この白 い空間が鳥で追 っかけて きている。 W,S FM± A P G)(Per.)> 猫が笑 って拡げた ロ。(In°.)これ はチ シア猫が笑 ってい る。 口だけ しかない。 1′30′′ W FM± A く母)

(6)

①(Per.)5′′ < 羽 のあ る跳ね兎。 unq.)耳(d3), 辛.羽 (D.)があ る動物。 メルヘ ンの世界。 ここに足 (dl)があ る。 W FM± 仏) P ②(Per.)< 頭 をつ けて体操 してい る。(Inq.)頭 と 足 (d2)。馬みたい。 dr FM± A ③ (Per.) > 煽幅 .陰気なかん じ. 明か る くな い。大空 を飛 んでい く。羽 ばたいている。(Inq.)頭(dl), 触角,羽拡 げて, ここ足 (d。)o大幅蛤。 1′15" W FM± A P 〔カー ド

V

l

く妹) ①(Per.)5" < キ ツネの毛皮。(In°.)ヒゲ, 口. これ耳,これ まわ りの毛

(

D

Z),これ手,足。(義 ?裏 ?) 表 で毛 の生 えてい る方。

W

Fc± Aobj P ② (Per.)> 蘭 の花。(Inq.)これ茎

(

D

2), ここ花 片

(

D

l), これめ しべ

(

d

。)

.

ボンボ ンと周 りか ら出て いるのお しべ (dd),真黒の蘭。70′'

W

,dd FC′± Pl く妨) ①(Per.)5′′ < ヒゲの生 えたネ ッシーが泳いで いる (D5)0 (Inq.) ヒダネ ッシーが泳いでい る。 D FM± A ② (Per.)< 郵便 局の帽 子 を被 った ヒデの長 いお じさんが外向いてい る

(

Dl

)

0(Inq.)これ帽子, これ お じさんの顔, ヒ〆。 W M± A,Cg ③ (Per.)< 鼻 が天狗み たいな人が 口開 けて文句 言 ってる (Dl)0(Inq.)これ 口,文句言 ってる。 ナイ ロン卿。 W M± (班) ⑥ (Per.)> イグアナが向い合 っている。(Inq.)こ の白い とこイグアナの横顔。

S

FM± Ad ⑤(Per.)> 兎.(Inq.)この白い所, これ ヒゲ, こ れ 口。杭顔。 S F± Ad ⑥(Per.)> 手 を挙げて, マン トを拡 げている。角 を生や してい る (dd)。(Inq.)中の黒い ところ。 これ 角 (dd)0 2'40′′ dr M± (H) (母) ①(Per.)5" < ヒゲ羊 さん。(Inq.)前 ヒデ,坊 ヒゲ,足 (d2)。羊毛 の よ う。肥 えたやつ。羊 のお じさ んで毛の とれ そ うなやつ。

W

Fc± A ② (Per.)∧ 胞子 (植物)0(Inq.)形 か ら。春 にタ ンポポの上の方 な ど飛 んでい く胞子。生命力が飛 んで い く。50′′ W F±,m Pl 〔カー ドVlⅠ〕 ≪妹) ①(Per.)25′′< 兎O(In°.)耳(d2),辛,顔(D,), これ下半身。 (どんな ?)今 に もちぎれそ うな兎。 W F± A ②(Per.)> 女の子2人o(Inq.)これ髪の毛 (Dl), これ良. これ手, これ足

(

D

3), これ スカー ト。 (どん な女 の子 ?)髪 の毛が変 な形。 w F± H ③ (Per.)< 牛 (皮)の角。(Inq.)全部が角で こっ か ら下 は頚。 (どうして ?) こ うい う形 か ら。60′′

W

F± Ad (柿) (ら(Per.)8′′< ポニーテールが逆立 った女の子が 向い合 って踊 ってい る。(Inq.)ポニーテール (d2)の 女 の子。 W M± H ② (Per.)< ピーターパ ン の ウェソ デ ィが 向 い 合 って鏡 を見 てい るの を側面 か ら映 した。(Inq.) メ ニーテールの女の子 と同 じとこ。 W M± (H) ③ (Per.)< 犬が上 目使いに下 を向いている

(

D2

)

0 (Inq.) これ耳, 臥 鼻, 口。

D

FM± Ad ⑥ (Per.)< 豚が外 向 きに 日をつぶ って寝 てい る (D.)0(Inq.) 口, 目,鼻--。 D FM± A G)(Per.)< 人が向い合 っている。 白い とこ (S). (Inq.)ここの自い とこ. 口,鼻,頭

。2′

3

0

S FM7:Hd く母) ①(Per.)5" < 何かが飛 んでるかん じ。飛 んで い るの はポ ニーテールのお嬢 さん (兎 さん)。 ポ ニー テール

,2

人で何か楽 しそ うに話 し合 っている。 アカ ンベ -を しているよ うなかん じ,明 るいかん じO(In°.) 2人で飛んでる。 目(S), 口, これ ポニーテール(d2),

疏 (

D

3),身体 (D 2),手。 W M± H ②(Per.)< 白 目むいた狼

(

D

2

+

D.)0 (Inq.)目(S), 耳, 口,身体,歯 (dd)。 D FM± A ③ (Per.)< スパ ンク (熊風)(D.)。下むいてる。 うけ 口。(Inq.)耳.口.餌 ,下向いて る。D FM± A ④ (Per.)> 蛙 を踏 んづ け て ピッキーにな ったや つ0 7 タマ タ蛙. (Inq.)マ クマタ。黒い とこ色が薄い か ら踏 んづけ られたやつ。 W Fc± A G)(Per.)> 犬 (ワン コ)が上 に向って飛 び上 って いる。(Inq.)上 に餌,目.尻尾,長 い可愛 い ワンコ(犬)0 1'55′′ W FM± A,Food 〔カー ドⅥⅠⅠ〕 -

(7)

50-①(Per.)5′′< 恐竜 の骨。(In°.)頭の骨,これ先 っ ち ょ, ここか ら下が顔 ん とこ

(

D

)

.顔半分。

W F± At

② (Per.)> スタン ド。(Inq.)ピソクの とこ

(

D

2) 傘。(ピンクの ?)ウソ。 この青 い とこ電球

(

D

4

)

。 こ こか ら下 (灰 色)(D 3)は棒が繋が っている。 これ飾 り。 W

Obj ③ (Per.)< 冠。(Inq.)これてっぺ ん

(

D

。)。 これ が

(

D

.)周 りの丸い とこ。 これが(D 2)頭 にボ ンと乗 っ けて るとこ。 W

Obj ① (Per.)< 木 に登 っているカワウソ (イタチ ?)0 (Inq.) イタチ

(

D

l), こっちは木。 W FM± A

,

PI P

(柿) Q)(Per.) 15′'∧ 豹が上 に登 ってい く(D.)。 D FM± A P ② (Per.)< 象が外向いてい る

(

D

7)O(Inq.)頭 の 中でひっ くり返 した。 D FM± Ad ③(Per.)< エンゼル フ ィッシ ュが2匹

(

D

4

)

0 (Inq.)これ 臥 これ シマシマ, 向 き合 っている。 D,S

Fc±

A ④(Per.)< ェイが 1匹い る (D3)。(Inq.)これ 目, 先 が ヒラヒラ して三角の形 しているか ら。 D,S F± A ⑤ (Per.)< 靴が2足 (dd)0(Inq.)形か ら。 dd

Cg ⑥ (Per.)< ヒ ドラみたいな怪物 が手 を拡 げ てい る。(Inq.)⑥ と同 じところ。 白い とこ目 (S),手 が こ れ。 D,S FM± A (令 (Per.)< ,1レ .)-ナが トウシ ューズで立 って い る。(Inq.)これ足, これが トウシ ューズ。 2′

dr

,

S

H

く母) (》 (Per.)5′′ < 熊

(

D

l

)

。小ぶ りの4足で2匹。 (Inq.)頭,足,後足。 (どんな ?)割 と小 さい。 D

A P ②(Per.)< 蝶 々。(Inq.)ピンクの とこ(D2), 蝶 々 の形。

D

A

(診(Per.)> 目があ る (S)O先 の尖 った 口。 これ手 ここ昆布 (D4)。(Inq.)目が小 さいか ら鯨。海の動物。 昆布 は切 って使 う。 D,S

A

,

Pl

@ (Per.)> 全体 として ほお花 が咲いて る. 下 は 葉 っぱ(D.)。 カ トレアの花(D2)。花片の枯れた のが たれ下 っている。(Inq.)これー1't:っ

(D.)これ花。色 と形か ら。 W FC士,Fm

Pl

〔カー ドIX〕 (妹) ① (Per.)20′′ > 壁に掛 ってい る熊 の首 (Dl)。 (Inq.)ロ,鼻,目,耳。ここ壁で2つに分かれてい る。 ピンクの とこは天井。ピソクの とこ血がでているかな と思 ったけ ど気色悪い。(どんな熊 ?)隊みたいな熊。 1′10′′ W mF Blood,(Ad) (柿) ①(Per.)10′′< 魔法使 いが指 さし合 って笑 ってい る (D2)。(Inq.)こっちの手で相手 を さして, こっち の手では 口を押 えて笑 ってい る。

D

M± (H) ②(Per.)< 大 きな豚が2匹外 を向いてい る(Dl)0 (Inq.)鼻, ロ,禄豚。 D FM士,FC A ③ (Per.)> 象。(Inq.)この ピンクの とこ (Ds), 顔 と鼻。 ① (Per.)< 瓢箪 (D,S)0(Inq.)形 か ら,瓢等 の形 を してい る。 D,S

F± Pl

⑤(Per.)> アノー,く-(小 さい )0(IIlq.)目があ っ て,そんな形.

dr F耳 A

⑥ (Per.)> 顎 の しゃ くれた悪 魔 が2人で笑 って 向 き合 っている。(In°.)ここ (d。) 顎 の形 か ら。 d M± Hd ⑦(per.)< 虎が下向いて駆 け降 りてい る。 (Inq.) この日い とこ。足,耳,駆 け降 りてい る。

S

FM± A ⑧ (Per.)

イチ ゴ ミル クの欠永

(

Ds

)

a(In°.)ど ンクの とこ色が似てい る。 D CF Food ⑨(Per.)< 角のでてい る可愛 い鬼。(Inq.)ここの 白い とこ,角が尖 っている。

S F

宇 (Hd) ⑲ (Per.)< 葉 っぱ。 (Inq.)ここの ところ青 (緑) と白の半 々ずつの葉 っぱ

d

r

FC:

辛 Pl

⑪(Per.)< 竜 の落 とし子。(Inq.)自い とこ,形 か ら。

S F手 A

⑫(Per.)< 操上のあ る人の顔。 (Inq.)白い とこ形 が似てい る

。 3′

s F

手 Hd く母) ①(Per.)25′′< 見 えない-・-頭 の先の坤 った ピエ ロが何か吹いてい る。(Inq.)頭,輿, ピエ ロは ここ。 ここ脹 らんでい るので ピエ ロのズポソ。 これ (dl)男 鹿の角笛。 これ手, これ笛.足。

(8)

D M

±

H,Aobj,Cg ②(Per.)< 小熊が笛吹いてる。 (Inq.)下の緑の と こ(D.)。これ尻尾,これ耳, これ手 で楽器 をかか えて い る。手 は薄 くな っているとこ。 D FM士,Fc A,Obj ③ (Per.)< 一番下 は限 っ子で球板。 (Inq.)ピンク の とこ

4

つ球根があ る

(

D6

)

D

Pl

④ (Per.)> 象 の着 てい るマ ン ト。 (Inq.)象の耳 (D6), マ ン トを着 ている (Dl)。 これ は足 (D2)。童 話の中の象。 W F± A,Cg ⑤(Per.)> お しべかめ しべ。 (Inq.)全体がそ うい うかん じ。性殖器が ここ。 W F± Sex ⑥(Per.)> 蟻が何か掘 っている。殻 か ら生 まれた て。 (Inq.)燈色の とこ蟻 (D2)。生 まれたての蟻。下 が殻 (D6)。 W FM± A,Obj ⑦ (Per.)< 小鳥 もいる。 (Inq.)チ-コ (文鳥), 足,蟻 と同 じ場所(DZ)。足があ って留 っているとこん な恰好 している。 2′40′′ D FM± A 〔カー ド

Ⅹ〕

く妹) ①(Per.)15′′< バイキン (D3)0(Inq.)2匹いる。 (どんな?)普通 の ! D F± A ②(Per.)< 蟹

(

D

6)0 (Inq.)足がでてい る。 目が 1個 しかない。 1個 は どこかで取れて しまった。

D

A

③(Per.)< カマキ リの顔(D5)0 (Inq.)顔,手o D F手 A ① (Per.)∧ 狼 の疏 (D.)0 (Inq.)これ 目 (S), こ れ 口,耳。 D,S F± Ad P ⑤ (Per.)< 蜂鳥

(

Dl。)0 (Inq.)目玉があ る。木に 留 っているよ うに見 えて.畷みたいに尖 ってる。 カメ レオンみたいに もみ える。手一本でつか まっている。

D

FM±

A

⑥ (Per.)< 男の人の顔。 (Inq.)全体で。茶色の と こ

(

D

)

,髪 の毛。 ピンクの とこ(D9)も髪 の毛(赤毛), さっきのバ イキンの とこ(D。)頭。禄 の とこ ヒゲ

(

D5

)

,

目は蜂鳥の ところ

(

D

l。)。鼻

(

D

,),青 いのマユ毛

(

D5), 政 の輪瓢 口の表 の ヒゲ

(

D

8

)

, 口, ヒゲ。 W F± Hd く城) ① (Per.) 5′′< 兎 (D13)0 (Inq.)耳,太 った兎。 D F± A ② (Per.)< 頭 か ら日の生 えた徴菌 (D3)0(Inq.) 目,耳,怖 い徴菌 で足が

3

本,手が一本あ る。木に し がみついている。 D FM± A

,

Pl

③ (Per.)< 竜 の落 とし子 が オジ さんに しがみつ いている

(

Dl

)

0 (Inq.)竜 の落 とし子,手 を挙げてい る。

D

FM

T

:A

④ (Per_)< 牛

(

D

6)0 (Inq.)牛の免 牛の既,足, 色か らみて牛。

D

FC±

A

⑤(Per.)< 女の人が泣いている。泣 きなが ら笛 を 吹いている

(

D

9). (Inq.)女の人 これ笛,色が赤 と 紫だか ら泣 いている。 D M±,Csym H,Obj ⑥ (Per.)< 着飾 った兎 (D5)0 (Inq.)これ兎 (孔 雀 に も見 える)。供で着飾 っている。 D Fs Ad ⑦ (Per.)< ジ ャガイモ (

Dl

)

0 (Inq.)色か ら。 D FC±

Pl

⑧ (Per.)< カメレオ ンが2匹木 に しがみつ いて いる (D.0)0 (Inq.)しがみついている。 目が カメレオ ンに似てい る。

D

FM±

A

⑨ (Per.)< 眼鏡 をかけた人が笑 っている。 (Inq.) この日い とこと周 りの形で。 dr

,

S

FM- Hd ⑲ (Per.)< 口を開 けて愉快 そ うに笑 ってい る人 が 2人。 (Inq.)ポカソと口を開 けて笑 っている。

s

FM7:H d ⑪ (Per.)< マンモスが 2匹。 (Inq.)白い とこの形 か ら。

S F+

Ad ⑫ (Per.)< 蛙が一匹。 (Inq.)自い とこの形か ら。

s F

:辛 Ad ⑬ (Per.)∧ 髪 の毛の長 い 人が2人いて上 向いて いる。 (Inq.) 自い とこの形。 s FMT: Hd ⑬ (Per.)< 桑型虫。 (Inq.)⑫ と同 じところを少 し 拡 げた場所。

s F

]=Ad ⑮ (Per.)< 頭の大 きい女 の人が 2人。 (Inq.)ここ の自い とこの形。

S

F± Hd ⑲ (Per.)< 双 児の ブ-ち ゃんが2人 向い合 って 話 してい る。 (Inq.)⑲ と同 じ場所o S FM耳 Ad ⑰ (Per.)< 男の人が外向いて大 口開 けて笑 って いる。 (In°.) ここの形。 S FM芋 H d ⑲ (Per.)< 人の U。 (Inq.) 白い とこの形。

S F

耳 Hd ⑲ (Per.)< 下 を向いて水 の中を覗 き込 んで い る 髪の長い人が 2人いる。 (Inq.)ピンクの とこの縁。 de FM7:Hd ⑳ (Per.)< 流 し目で外を向いて手 を拡 げてい る

-5

(9)

2-人。(Inq.) ここ (-③)。 D M 芋 H ㊥ (Per.)< 緑虫 (Dl。)0 (Inq.)色が緑。

D FC± A

㊧ (Per.)> マ ン トヒヒ。(Inq.)全体で, ここ日, 見 口. ここ模様。 W ,S

Ad ⑳ (Per.)> パルタン星人が ニコ ツと笑 っている。 (Inq.)⑳ と同 じところ, 目と鼻。 W,S

FM±

(Hd) ⑳(Per.)> 竜 の諮 とし子。(Inq.)白い ところの形。

S F-

+A

⑮(Per.)> 蛙 が2匹。(Inq.)④ の牛 と同 じところ。 ここがお腹。 6′ D

A く母) (》 (Per.)5′′< い ろ い ろ義 い て い る-- 蜘 妹 (D.)。(Inq.)虫が沢山,雄蜘妹

。D

FM±

A P

(塾(Per.)< 小動物が塞いている。アメ-パー(D6, D13)

0

奄麗o(In°.)こんな恰好 を してい る

。 D

FM± A

③(Per.)> 蚊 (D12)0 (Inq.)小 さい羽 2つ, ブ-ソと飛 んで い る。

D

FM± A

④ (Per.)< 孔雀 (D5)0(Inq.)羽拡げて,飛 んで きてい る。 2匹。頭,足。 D

FM±

A ⑤(Per.)< 目の大 きい足 のある動物(Dl。)0(Inq,) 目,足, 口,戻,奇怪 な動物。

D

F± A

⑥ (Per.)< 喰われているよ うな動物

(

D6

+D

.5)0 (Inq.) これ に (D15)これが (D 6) 喰われてい る。

D FM± A

f(∩) 30 25 20 15 10 5 0 ⑦(Per.)< 虫の集団。空 の開けたかん じ。(Inq.) 印象, ひっついてな くて,空間。

W,

S F±

A

,

Spa

c

e

⑧(per.)> 軟体動物。芋虫の大 きいの(D,)。(Inq.) ムニ ヨムニ ヨとこうなってる。 D

FM±

A ⑨ (per.)> 少女(D9)0(Inq.)これが頭布,手が あ って, お尻があって,身体 を服で くるんでい る。

D

H

⑲ (Per.)> お婆 さん。(Inq.)見方 に よってはお婆 さん。 D

H ⑪(Per.)> 羽 を拡げて飛んでい る (D5)。(Inq.)

D FM± A

⑫ (Per.)> 遠 くか らスーパーマ ンがや って くる (D12)(Inq.)鉄腕 ア トムもこんなかん じ。

D

M± H

⑬(Per.)> 春が飛 んで くる。春だか ら浮かれてい る。啓 塾。春だ春だ と手 をつ ないでい る。(Inq.)皆 ん な浮かれて踊 ってい る

。 4′

W

FM± A

I

I

I

.母子それぞれの ロ・テス ト反応か らみ

た母子差 とイメージの母子相互作用

A.

サ イ コグ ラム か らみ た母 子 差 と共 通 性

Fi

g.

2

に母 子 のサ イ コグ ラ ムを示 した。 また,

Ta

bl

e2

に母 子 の量 的 比 率 を示 して あ る。 上 段 が 妹 , 下 段 が姉 , ( )内 が母 の もの で あ る

。Fi

g.

2

M

FM m

k K FK F

Fc c

C′

FC CF

C

Fig.2 母子 のサイ コグラム

3

(10)

-Ta

bl

e2

母子のスコ7-のまとめ

Summa

r

yScor

i

ngTa

bl

e

R(totalresponse) 30 W :D 24 6 FC + CF + C 2 4

76 (55) (23:2628

2

5

)

:Fc +C + C一 (15: 23.5 Rej(Rej′Fail) (∩)

0

0

W %

(

5

33801

)

FM :M .(30:123 7.4 195) TT(totaltime) (1141670045)0 D d% (4140) F%′∑F% (57 9340 100)25/99 RT(AV.) (122189 0'60)

S

% (0)210 F+%′∑F十%′R+% 42/63/62(88 92 8782 8989 RIT(Av.) (8 7■112030) W :M (28 7.2423:1915) A % (605073) ・RIT(AV.N.C) (5 0"12860) E.B ∑C :M 2.(0,25:1l5 7.l95) At% (2)30 RIT(Av.C,C) (l113.2.l.4'00) Fc+C +:FM 十 mC■ (3.42 :315 23)6.5 P(%) (9 (7 (4 23)(

1

5%6))

MostDelayed Ⅶ25〝 ⅥⅡ+α +X′R 40 % ContentRange 7

Card&Time (ⅠⅨ25)Ⅰ20 (5844)0 (6)6 * 上 段 妹 . 下 段 姉 , ( ) 内 は 母 の ス コ ア - で あ る 。 か らみてとれ るのは, まず①姉 と母は極端 な内向 型であ るとい うことであ る。 これに対 して妹 は両 向型である。経験 タイプか らみ るならば,姉 と母 はより共通性の高 い似た タイプである.次に(

卦M

について も

FM

について も姉 と母 はいずれ も高 い (柿 :

M-1

9

,FM-3

0;

母 :

M-7,FM-2

2

)

.

この点 について も姉 と母 は共通の傾向をもってい る。また,③

F

cについては母子

3

人 ともに共通の 個数であるが,母 が3個(付加反応も加えると4個) とやや多い。筆者 が母親 に対 して発 した多少不朕 な, どちらの反応が分か りやすか ったですか ?と い う問に答 えて,母 は

,

「どちらもそれぞれに面 白 か った。妹のはあ っさ りしていた し,姉のは小 さ いのをいろいろみて,一杯あって面 白かった。一 生懸命探 した」 と注意深 く両者を比較す ることを 避 けた ように思われる。 これは子 どもに対す るこ の母親 な りの愛情 の深 さと質の良 さを示 している と筆者 には思われ る。 サイコグラムか ら結論で きることは姉 と母ほよ り似た傾向を持 っているとい うことであ る。

B.

量的比率か らみた母子差 と共通性

Ta

bl

e2

か ら分かることは, まずなんといって も姉 と母の反応数 の多 さである(柿 :

R-7

6;

母 :

R-5

5

)

。。特に姉 において これが著 るしい。姉 の

S%

21

%

であ り, これが輔 の反応を多 くしてい る一因をなしてい る. これは特 にカー ド

X

におい て顕著である。姉には

dd

反応 も多 く

,S

反応 もこ の傾向をもち,非常 に細かい空間を見 る傾向があ る。 これが姉の反応を推測す る際の母の側 の一大 障害 となった らしく,母は姉 の ロールシャツ′、反 応について,小 さいのが一杯 あ ったので一生懸命 探 した と述べているが, これ は母に限 らず,筆者 にとっても分か りに くい反応 であった

。S

反応は 「拒絶性や.頑固 さと関係す る」10)とされてい る が,筆者の印象では姉の 「あっかいの難か しさ, す ぐにブー ツとふ くれ る」 とい う特徴か らみて, 反抗心 と自己主張 の発達で は ないか と考 え られ る。次に,②

W :M

の比をみ ると妹 は

2

4:1

と極 端である

。W :M

比を「知的野心」10)の程 度 とみ る ならは,妹の この知的野心の高 さは何に由来す る ものであろ うか

?W :M

は母 において も

2

8:7.

5

と高いが妹程極端ではない。筆者が この母親か ら 聞いた ところでは 「自分が現在 の夫 を選 んだ理 由 のひとつは,その知的 レベルの高 さにあ った」 と い うことである。妹 は母の この部分か ら強 く影響 を受 けて育 った とは考 えられ ないであろ うか ?妹 の

FC+CF+C:Fc+

C十C′の比率 は姉 と反対 の 傾向にあるが, この比率が妹 に とって 「傷つけら れ ることを恐れるあま り,ひ っこみ思案になって

-

(11)

54-い る」10)ことを意味す る とす るな らは,妹 の知 的 な もの に対す る野心 (要求水準の高 さ)と相供 って, 彼女 の意識 的 (知的な)防衛 を予 想 させ るよ うに思 われ る。実 際,妹 につい て母 は 「過度 に他 人 に気 を遣 うので 内向 して しまい, とて も疲れてい るみ た いだ」と語 ってい る。 ところで,③

FM:

M

の 比率 に 目を転 じる と妹

-4:

1,

柿-3

0:1

9

,母

-2

3:7.

5

とそ の傾 向は一定 であ る。しか し,これ は 未 成熟 のサ イン10)とい うよ りも, それぞれ の退 行 能 力 の良 さを示 してい るよ うに思われ る。特 に母 は

A%

7

3%

と非常 に高 いが, これ も 「童話 の中 の動物

「メルヘ ンの世界」とい う表現 に も うかが えるよ うに貢 の よい退行能 力, したが って,子 ど もとの共感 能 力 の良 さを示 唆 してい るよ うに思わ れ る。 サ イ コグ ラムに見 られ た結論 を越 えて, ここに は,母子

3

人の様 々な関係 が推測 されたが, ここ でそれ を ま とめ る と,① 姉 と母 は基本的 には似 た 傾 向 を もってい る こと,(参しか し,姉 は多少母 に 反抗的 な傾 向を芽 はえ させつつ あ ること,③ 妹 は 母 とあ ま り似 てい ない よ うに見 え るが (恐 らく父 に似ているのであろ う) しか し,母 に知的野心 とい う側面 で同一化 してい ること, また妹 は対 人的 に 深 く傷つ き易い傾 向を もってお り, それ故 に人 に 対 して気 を遣 う傾 向を も発達 させ てい ること, さ らに④ 母 は この

2

人の姉妹 のそれぞれの特徴 ・個 性 を充分 に理解 しつつ,その内 に退行能 力(幼児化 能力11))を秘 めた愛情 の深 さを示 してい るこ とな どが結論 され よ う。

l

V.

選択 カー ドか らみた家族 力動

妹 ・姉 ・母 のそれぞれ につ いて

,mo

s

tl

i

ke

dc

a

r

d

,

mos

tdi

s

l

i

ke

dc

ar

d

,父親 カー ド,母親 カー ド,自 己 カー ド

(

s

e

l

fc

a

r

d

),姉 カー ド,妹 カー ドを選択 して もらった。 その他 に新 しい試 み として, それ ぞれ

2

人の子 どもが どの よ うに選択 したか を母 に 推 測 して も らった。 そ の結 果 を

Ta

bl

e3

にま とめ た。各 カー ドについて,どのよ うな選択がなされたか を しめ して あ る。( )内 に推測 とかいてあ るのは, それが実際 の選択 で はな く母 の推 測であ る ことを 示 してい る。 それぞれ の カー ドか ら得 られた情報 を コメン トしてあ る。 この コメン トをまとめ てい く中か ら, この家族 内の力動 (家族関係)につ いて 考察 したい。考際 をで きるだ けイメージ豊か な も の にす るため に カ- ドの反応内容 について も触 れ る

Ta

bl

e4

に考 察 に関係 した ものだけ,各 カ ー ド の反応内容の見 出 しを記 した。

A.

母 と

2

人の子 ともの関係 カー ドの選択 か らみて も,姉 と母 は非常 に似 て い るとい うことが も う一 変 ここで確 かめ られ た。 妹 に関 して母,姉 ともに同 じ く,妹 は暗い とい う イ メージを もってい る (カー ドⅠ)。 カー ドⅠを姉 は 、、こわい兎〟としてみ てい る。母 は

′‥ 、ネズ ミ〟 な どと見 て い るだ けで あ るが恐 ら く悪 い イ メ-クを もってい るのだ ろ う. この カ- ドに対 し て 、、影 としてい る〟 とい うイメージを表 明 してい る。 ちなみ に, 、、ネズ ミ〟は 「小 さい けれ ども危 険 な動物」12)であ る とされてい る.妹本 人 もこの カー ドに 、、黒 い コウモ リ′‥、怖 い狐〟とい う否定的 な イ メ-ジを もってい る。妹 の 自己 イ メージはⅤ カー ドに表わ されてい るが.概 して暗い ものが多 い。 最初 の カ- ドに して さっそ く 、、黒 い〟 とい う反 応 が現れた とい うことに注 目したい。小沢13)は

C

′反 応 につ いて,濃淡反応Cに含めて考 えたい と して い る。それ は子 どもの反応 において は

C

′とCの区 別が困難であ る とい う理 由に よる。濃淡反応Cを 「他 人お よび 自身の,愛情欲求 の受 容 と認知 を示 す」11)もので あ る とみ るな らば, 自己 の愛情 を暗 く,影 とした もの として周 りか ら見 られ てい るこ とは,や りきれ ない。 さらに,姉 も母 も自己愛的 であ り(カー ドⅤト

V

II), 多少 とも自信家 であ ろ う。姉 が 自己 カー ドとして 選 んだ

V

Ilカー ドに は 、、ポ ニーテール の女 の子〝, 、、ピ- ターバ ンの ウェソデ ィ〟 な どの陽 気 な イ メージが見 られ,また母 も、、飛 んでい るポ ニーテ ー ルの女 の子′′,、、飛 びあが ってい る犬〟 とい った躍 動 的 な イ メージ をみ て い るO と ころが 同 じ この カー ドに.妹 は 、、今 に もち ぎれそ うな兎〝, 、、変 な 髪 の毛 の女 の子〟 とい う否定的 な イ メージを もっ てい るのであ る。 こ うい った ことか ら姉 は母 の肯定 的 な部分 に 自 己 を同一化 してい る とい えるので はなか ろ うか ? この よ うな

2

人 (母 と姉)の同一性 に基づいて の こ とであ ろ うか, 母 は姉 の好 き嫌 いについて正確 に 見抜 いてい るよ うであ る (カー ドⅠⅠ

・V

II:カー ドⅠⅠ

5

5

(12)

Table3 各 カー ドにつ いての選 択 者 と選 択 内容 CardN

o

.

誰 に よって選 ばれた か 何 カ - ドと して選 ばれ たか 理 由 コ メ ン′ ト

柿 妹 カ ー ド 兎 に似 て る 姉 も母 も妹 を同 じイ メー ジ (としてい る) で見 て い る 欝 母 妹 カ - ド 鬱 としてい る ⅠⅠ 柿 dis

l

i

ked card グ ロテスク 母姉のをだろはも母姉

うももう(妹)Ⅰ2Ⅰ人とも自分 と同カー ドが嫌 い○ともこの カ- ドが思 ってい るo嫌 いじ も 母

d

is

l

i

ked card 嫌 なかん じ 母 (推測)* 妹の嫌 いな カー ド 母 (推測 ) 姉の嫌 いな カー ド

妹妹 di姉 カslikedcarー ドd て るこんな リボ ンをつ け血 妹 は姉 を嫌 い な イ メ-ジでみ てな風 にみ てい る と思 ってい るoい るo 母 は妹 が 自分 (妹)を こん 母 (推 測) 妹 の 自己 カー ド Ⅳ 母 父親 カ ー ド の っ しの っ しと私 の中 に入 って くる 母 は夫 をつ よい男性 イ メージでみ てい る Ⅴ 妹 自己 カー ド 形 が ととのつていて、一 人で ポ ッソ としてい る( 妹 は自分を一人ばっちと思っている Ⅵ 母 (推 測) 妹 のみ た姉 カ ー ド 母 は妹 が姉 を こ うみ て い る と思って い る

柿 likedcard 表情がいい 姉 は 自己愛的 であ るo母 は姉 が 自分 (的 に判 断 してい る と思っているo柿)の こ とを肯 定 柿 自己 カ ー ド ポ ヤ ツと してい る 母 姉 カ ー ド な ん とな くフ ワ ッとしてい る Ⅷ 妹 母 親 カ ー ド 色 か ら 妹 は母 を明か るい と思 ってい る母 は 自己愛 的 であ る○ 妹 はそを見 ぬいてい るO. れo 母 1ikedcard 明か るい 母 自己 カー ド 明か るい

柿 母 親 カー ド バ ラエテ ィーが あ る 姉 は母 がバ ラエテ ィーが あ る と思 ってい るo母 は妹 の好 きカーい る と思 って い るoドを姉 が妹 の よ うだ と判 断 して 母 (推 測) 姉 の妹 カード 母 (推 測) 妹 の好 きな カー ド

妹 1ikedcard 面 白い 妹 .姉 ともに父親 が好 きo母 は この カー ドを姉 が好 きだ ろうと思 ってい るo

妹 父親 カ ー ド 男 の人 だか ら

柿 父親 カ ー ド バ ラエ テ ィ-が あ る

*母 (推 測) とあ るのは実際 の選択 で は な く,恐 ら く2人 の子 どもが こ う選択 したで あ ろ うと母 が推 測 した もので あ る。

(13)

6-Table4 反応 内容 (考察 に使用 した もののみ)* CardNo.反した人応 反 応 内 容 の 見 出 し I 妹柿 黒い コウモ リ.こわい きつねこわい兎 母 とんでい こ うとしてい る鷲 .ネズ ミ ⅠⅠ 妹柿 泣いた赤鬼毒蛾 .黒 いマン トを着 た男 母 動物の断面 (スライス) Hl 妹 足 の一本 しかない人 .リボソのついた/踊 ってい る鳥人 .笑 ってい る女の子 .笑 っている猫 、-母 土人 .カマキ リ.竜 の落 とし子 Ⅳ 妹 - ゲタカ .気色の悪い甲虫吠 えてい る犬 .うつそ うとした木 .年 とつたオパ さん .破れ グッの大男 母 迫 って くるジ アイ7ソツ .角

黒い コウモ リ白い鳥 に追 っかけ られてい るコウモ リ 母 陰気な コウモ リ Ⅵ -柿妹 キ ツネの毛皮 .ランの花ヒゲじい さん 母 ヒゲ羊 .飛 んでい く生命力のあ る胞子 Ⅶ 妹 今 にもちぎれそ うな兎 .変 な髪 の女の子 .牛の角ポニー .チ-ルの女の子 .ピーク-パ ンの ウエソデ イ 母 飛 んでい るポニ- .チ-ルの女の子 .飛 びあが ってい る犬

Ⅶ1

妹柿 恐竜の骨 .スタン ド.冠負 .エ ソゼルフ ィッシ ュ .ヒドラ .トウシ ューズで立 つて るバ レ リーナ 母 小熊 .ピンクの蝶 .目の小 さい クジラ .明か るい花 ⅠⅩ 妹柿 豚みたいな熊の首笑 ってい る魔法使い .笑いあ ってい る悪魔 .駆 けて る トラ 母 生 まれたての蟻 .チ- コ(小鳥) Ⅹ 妹 兎 .こわいバイキ ソ .泣 いてい る女の人 .笑 ってい る人男の人の顔 * 必ず しも全て考察 に使われてい るわ けで はない。

(14)

を姉は、'泣いた赤鬼〝母は、、ゴキブ リの尻′日 、煽塙'日、ッ ワプキの葉〟 とみている。 これは母 ・姉 ともに娩いな イメージである。一方 カー ド

V

IIは姉の好 きなイメージ である)0 しか し,一万妹 につ いては事情 が異 な って くる. 母 は妹 の好 き嫌 い について は不 正確 な推測 しかで きてい ない。妹 は これが好 きだ ろ うとい う母 の推 測 ははずれた (カー ド

Ⅰ)。 それ は妹 の嫌 ってい る カー ドだ った (妹は 、、足の一本 しかない人〝,、1蝿′′な どを見ている)。 また,妹 は これが嫌 いだろ うとい う母 の推測 もはず れて しまった (カー ドⅠⅠ)。 それ は妹 で は な く姉 の嫌 い な カ- ドだ った の で あ る (姉はこのカー ドに、、泣いた赤鬼′′を見ている)。 ここ で も母 は よ り姉 の事 につ いて正確 であ る と思われ る。結論 をい うと,母 も姉 も,妹 は暗 い ところが あ るので, よ りよ く理 解 してあげなけれ ばな らな い と思 ってい る。 この思 いは母 に よ り弓鋸 、よ うで あ るが現実的 には成功 していない。

B.

母 と父 と子 ともたち との関係 母 は父 (夫) に対 して男性 イ メージを強 くもっ て い る (カー ド

I

V:

、、迫 って くるジャイ7 ン ツ〝, 、、角′′)。妹 も同様 に父 に対 して男性 イ メージを強 くもっている (カー ド

Ⅹ:

、、男の人の顔・ヒゲの生え たオ ッサン〝)。しか し、母 とちが って父に対 して完 全 に肯 定 的 で あ る。姉 は父 にバ ラエ テ ィが あ る (色々な知識がある) とい う点 で 父 を認 め て い る (カー ド

X:R-25

とい う多さである)。 この カー ドは姉 が好 きだ ろ うと母 は推測 した。 その意味 で は,母 が否定的 に思 ってい る程 には姉 は父を嫌 い で はない し,妹 にいた っては父が好 きなのであ る。 父親 の ことに関 して も,母 は姉 について は, おお よそ正確 であ るが妹 を誤解 してい るよ うであ る。 ところで姉 はⅩ カー ドに、、こわ いバ イキ ン〝,、、泣 いてい る女 の人" とい うイメージをみ てい るo L たが って, 父 に対 して は 、、バ ラエテ ィ〟 があ ると い う点 で は認 め るが,悪 い イメージ ももってい る とい う非常 に ア ン ビバ レソ トな関係 にあ るよ うに 思われ る。

C.

妹 か らみ た母 と妨 妹 は母 か らも姉 か らもあ る側面 (暗い側面)につ いては正確 に判 断 され てい る (カー ドⅠ)が, 自分 は 、」 人 ば っちだ ′と思 ってお り (カー ド

Ⅴ:

、、黒 いコウモ リ′′), か ろ うじて 「整 ってい る」とい う自 己 の外面 へ の肯定 に よって 自己 を支 えてい ること と, 父に対 して良い同一化 を してい ることで耐 え てい る。 後 に見 るよ うに,母 も姉 も,妹 の ロール シャツ-・イメージについて同質性(SMC)5・6)が高 く (同時に推測率 も高いが) この ことは必ず しも妹 に プラス していない。 それ は,妹個 人に対す る母 と 姉 の理解 力が, かな り意識的 な ものであ り,家族 内力動 の中で は 自然 な もの とな っていないか らで はないか と思われ る。 この ことにつ いては後 に

V

で詳 し く考察 した い。

D.

妹 と坊の関係 母 は妹 が姉 を よ く思 ってい る と推 測 してい るが (カー ド

VI

:母 、、ヒゲ羊〝u飛んでい く生命のある胞 千′′),妹 は姉 の ことをあ ま り好 きで はない(カー ド ⅠⅠⅠ:、、足の一本 しかない人′日、蝿′′)。 また,母 は姉が 妹 の ことを好 きだ と思 ってい る (カー ド

I

X:

'、生ま れたての蟻′… チ-コ(小鳥)〟)が, そ うで はない(ち なみに,母が良いイメージをもっているカー ド

I

X

を妹 は 、、豚 み た い な熊 の首〟 とみ て い る)。 さ らに, 姉 は妹 をを とした不気味 な イ メージを もった分 か りに くい 人 だ と思 って い る (カー ドI: 、、こわい 兎′')。以上 の事 か ら,母 は姉 が妹 の ことを よ く理解 してい る と思 っているが,実際 にはそ うで はない よ うであ る。

E.

坊 の ことにつ いて 姉 のS%の多 さは,先 に も触れた よ うに,父 ・ 母へ の反抗, 自立 であ る と思われ る。母 は,姉 も 妹 も平等 に理解 してい こ うと努力 してい るが,実 際 にはそ うで ない とい うことに も気づ いてい る。 む しろ母 としては 自分 が妹 につ いては分 か らない 部 分 を姉 が肩代 りして くれ る ことを期待 してい る が,姉 は妹 の ことを よ く分か らない不気味 な もの (こわい兎)として感 じてい る。 しか し,実 際 の家 族 関係の中では,姉 と妹 は父 と母 を結 びつ け るカ ス ガイとして機能 してい るのであ る。姉 は父の知 識 を認 め てい る とい う点 で (これは母が父 と結婚 し た意識的な動機である),父に同一化 し,無意 識的 な 部分 〔ddの多さ (母・姉),dd的S%の多さ (柿)な どに表れた細か さや反応数の多 きにあ らわれた要求 水準の高さ〕で は母 に同一化 してい る。 この点 で, 姉 ほ よ り母的であろ う。一万,妹 はは っき りと父 の知識的部分 に同一化 してお り,父親 よ りであ る。 妹 は しか し,母 (母親カー ドVIII)を 「恐竜

「ス タン - 58

(15)

-ド

「冠」な どとい うグ レー ト・マザ ー14'的 な もの と見 てい るので あ る

、、恐 竜〟は「恐 ろ しい力,特 に グ レー ト .マザ -の否定面 であ るあ らゆ る ものを のみ こむ 力 」 とされ, ドラゴ ンは 「時 に は 、、王冠〟 をつ け権威 をあ らわす」 とされて い る12'。 また, I.ス タン ド〟 も明 る く周 りを照 らす とい う肯 定的 な イ メー ジ を学 みつつ も, しっか り立 って い る と い う,む しろ力強 さを表 す イ メージ として立 ち現 れ てい る よ うに思わ れ る。 これ は飾 りのつ いた ス タン ドな の で あ る。 以上

A∼E

を ま とめ て,極 め て単純 に この家 族 の関係 を 図式 化 した のがFig.3で あ る。 Fig.3 家族成員の空間的位置 と距離17)

同一化の強 さ

「 .家族を結びつける機能

Ⅴ.

母 子 の ロ ー ル シ ャ ツ/、反 応 の 推 測 率 と

母子同質性

(

SMC)

母 一子 の 推 測率 につ いて 先 に も述 べ た よ うに,筆者 は母 親 が本 人を どれ くらい理 解 して い るか を み るた め に, 子 ど もの ロ ・テス ト反応 を推測 して も らった。推 測 にい く つ か の段 階 を も うけた (Table1)O(D何 も ヒン ト を 与 え ず に 自 由 に 推 測 し て も ら う段 階 (free responseの段階),② 反 応 内容 (何をみたか)のみ教 え て そ れ を 説 明 で き る か ど う か み る 段 階 (suggestionの段階),③ 反 応 内容 の領域,内容 の細 か い説 明 を してそれ が理 解 で きるか ど うか をみ る 段 階(explanationの段階)0① -③ に進 む につ れ て 母 の推 測能 力が低 い こ とを意 味す る。 結 果 を分 か る(+)と分 か らない(-)に大別 し, それ ぞれ を ま た

3

段 階 に分 けて評 定 した。 全体 で

6

段 階 の評 価 に な る(Fig.4)。妹 ・姉 に対す るそれ ぞれ の結 果 を Table5に示 した。数 値 は そ れ ぞ れ の段 階 で -(±,-,-) に評 定 され た もの の パ ー セ ン チ ジで あ る。 最終 段 階で も ど うして も見 えない もの が,妹 につ いて は1個 のみ(3%)で あ ったが,柿 につ い ては

1

7

(

2

2

%)

も残 った。 妹 の

1

個 は カ マ キ リの顔 を母 が分 か りに くか った もの。妹 につ いて は ほ とん ど理 解す る こ とが で きた。ところが, 姉 につ い て は

1

7

個 も分 か らな い もの が 残 って し ま った のは ど うして なのだ ろ うか ?この

1

7

個 の う ち空 間領 域 の使 われた ものが11個 もあ った。 しか もこの空 間領域 はdd(微少部分反応)を多 く含 む も ので あ り,筆者 自身客 観的 にみ て も分 か りに くい もので あ った。残 りの6個 につ いて は,、、年 とった オバ ア さん′日、笑 った猫

外 向 きの象′川 笑 い合 っ てい る悪 魔′日 、外 を向いてい る人′‥ 、蛙 ′′であ った。 先 に も述べ た よ うに, この よ うな空 間反 応 は姉 の 反抗的 な態 度や, 自立 心 を反映 してい るので はな いか と思わ れ る。 ところで,子 どもの反 応 を推測す る とい うこの 一連 の作業 につ いて母 親 は 「妹 の はあ っさ りして いた。 姉 の は小 さい の を色 々見て い っぱいあ って 面 白か った」 とい う感 想 を述 べ た が, これ は妹 ・ 姉 に対 す る推 測 率 に も合 致 して い る。 母 は 妹 の ロール シ ャ ツ-反応の万 が推測 し易か ったの であ る。 母子 同質性 につ いて 筆者 は先 の報 告5・6:で, も とも との母 子 の p-ル シ ャ ツ-反 応 が どれ くらい似 てい るのか, つ ま り母子 の同質性 は どれ くらい なのか を指 標化 し,

SMC (SimilarityofRorschachResponsesbetween MotherandChild)と名 づ けた。Table6にSMC

子どものロ.テス ト反応が

分かる 分からない

l l l l l 」

非常 にとても とても やや やや とても 非常にとて

(16)

Tabl

e5

母子間の各段階における推測率 段 階 妹への推測率 姉への推測率

i)

f

r

e

(

er

e

s

po

測)

ns

e

90

*

99 ii) (暗示 .ヒン ト)

s

u

gge

s

t

i

o

n

23 41

i

i

i

)

e

xpl

(説

a

na

明)

t

i

o

n

3 22 *単位は% ・数値は各段階で一に評定 された ものである。

Ta

bl

e6

母子同質性指標

(

SMC)

の得点スケール 算 出 のため の ス コア リングの ス ケールを示 した。 ボイ ン′ト ス ケ - ノレ 5 完全に同 じ反応であるo 母,千 :いる○(カー ドⅠ)

e

.

g.

蝶 々が飛んで 4 ているo一致 していないが似(例え凡反応である)は 2つ とも平 母 :母 :母 :

e

.

g.

バイオ 1蝶 々,千:蝿の顔,千 :カマ三味線(カードキリの放(カ-ドドⅠⅠⅠ))ソ,千 :蛾 (カ-Ⅵ)11Ⅰ) 3 部分的 に一致 しており,一致 している部 千 :母 :

e

.

g.

女の子がポニーテールの女しているo2人で話 分が大 きいo (カー ドの子が岩の上に乗っているoⅦ)

2 部分的 に一致 しているが,いまだ一致 していない部分が大 きいo 母 :千:

e

(カー ド

.

g.

でいるoを叩いている○その間を蝶々が飛んが飛んでいる○鳥が話 し合っているoその間を蝶 々2人の人間が太鼓Ⅰ11)

1 あるoまった く違 う反応で 母 :千 :

C

(カー ド

.

g.

鬼が笑 っているo象が鼻をくっつけているoⅠI)

母子 の反 応が完 全 に同 じ反 応 で あ った場 合 を

5

ポ イ ン ト,全 く似 てい ない場合 を1ポ イン ト, どち らか に拒 絶

(

Re

j

e

c

t

i

ono

rFai

l

ur

e)

があ った場 合

0

ポ イン トを ス コア -す る。各 反 応の ポ イ ン トを合 計 して反 応数

(R)

で割 った ものが

SMC

であ る。 SMC-他者の各反

C

&i

1

2

1/&譲

(g otalPo

i

nt) ・・・.-(I) ところで この

SMC

には

2

つ の方 向が考 え られ る。 ひ とつ は母親 が子 どもの 反 応 に どれ くらい似 てい るか, したが って母親 が 子 どもの反 応 の中 に どれ くらい似 た 反 応 を 兄 い 出 せ るか の方 向 で あ り, これ は

SMC(

M-C)

と表 わせ る。 も うひ と つ は子 ど もが母 親 の 反 応 に どれ くらい 似 て い る か, したが って子 どもが母 親 の 反応 の中 に どれ く らい似 た反応 を 兄い出せ るか の方 向であ る。 これ は

SMC(C-M)

と表 わせ る。 上図 の(1)の公式 を

SMC(

M-C)

SMC(C-M)

で書 きか える と 次 の

(

2

)

,(

3

)

の公式 で表 わせ る。 子 どもの全反 応数 (CR) --- (2) SMC (C-M) --6 0-母 親の反応の各反応 の ポ イン ト合計 (TP) 母 親の全反 応致 しMR) ・-・・-・-(3)

(17)

(2)と(3)の 違 い は具 体的 な算 出方 法 の過 程 で よ り 明 らか に な るだ ろ う。 例 えば

SMC(

M-C)

の算 出 の過程 を み よ う。 妹 (子 ども)は カー ドⅠに① こ うも り(診きつ ね とい う2つ の反 応 を イ メージ して い る。 この

2

つ のそれぞ れ に対 応す るイ メージが 母 親 自身 の カ- ド Ⅰの反 応① 鷲② 蛙(卦ネ ズ ミの イ メージの 中 に似 た もの が どれ くらい あ るか を探 す.す る と,(彰こ うも りにつ いて は

,Ta

bl

e6

の ス ケールに よれ ば全 く似 て い ないので1ポ イ ン トと ス コア- され るので あ る。 この よ うな手 続 を(参き つ ね に も繰 り返 し,(参- 1ポ イ ン トとな るo Lた が って カー ド Ⅰにつ いて の ポ イ ン ト合計 は2点 で あ る。 カ ー ドⅠⅠ以下 につ いて も同様 であ る。 つ ま り

,SMC(

M-C)

にお いて は, 同一 カー ドで, 母 が子 ど もの反 応 の中 に どれ くらい似た イ メージ を推 測 しや す い素地 があ るのか とい う 、、みつ けや す さ〟が測 定 され てい る と考 え られ る。逆 に SMC (C-M ) の場 合 は子 ど もが母 親 の イメージを推 測す る と して, 母 の イメ -ジの中 に どれ くらい 自 分 の イメー ジに似 た イメージを見 つ け出せ るか と い う 、、み つ けや す ぎ ′を測定 してい るo この よ うな考 え方 の 根 本 に は, 人 は 自分 の イ メージ世 界 を基 準 に して他者 の イ メージ世 界 を推 測 してい くのだ とい う筆 者 な りの実感 が あ る。 し た が って, 自己 の中 に他 者 と似 た イ メージ世 界 が 多 けれ ば多 い ほ ど他者 を理 解 しやす くな る と思わ れ る。フ ロ ム15)は,次 の よ うに述べ て他者理 解 (分 柄)が結 局 は 自己理解 (分析)に他 な らない ことを 喝破 した。 -私は私自身のうちに (ユダヤ人虐殺の)アイヒマンを 兄いだします。(中略)分析されることは私にとっては,私 のうちなるあらゆる非合理性に対して私自身を開かれたも のにするとい うことを意味しています。そのときにのみ, 私は私の患者を理解することができるのです。-わ れ私は私の患者を理解することができるのです。-わ れ は, フ ロムの い うよ うに 自己 の イ メー ジ世 界 を基 準 に して他者 の イ メージ世界 を理 解す るのであ ろ う。 した が って, よ りよ く他者 を理 解 す るため に は, どれ だ け多 くの他者 を 自 らの中 に と り入れ る ことがで きた かが 問わ れ る。 成瀬16)は 「自己 を相 対 化 す るため には よ り多 くの, 自分 と 異質 の他者 を知 らな けれ ばな らない」 とのべ てい るが,先 述 の よ うな観点 か ら筆者 には うなづ け る 見解 であ る。 この よ うな観 点 か らみ るな らは, 他者世 界 の推 測率 の よさ

(

S

MC

の高 さ)紘

, i)

自己 の イ メージ 世界 >他者 の イ メージ世 界

,i

i

)自己 の イ メージ世 罪 -他 者 の イ メージ世 界

,i

i

i

)自己 の イ メー ジ世 界 <他者 の イ メージ世 界 の順 に低 くな る と思わ れ る。 他者 の世 界 を理 解 しやす い条 件 を ロ・テ ス ト、 事態 に限 ってい うな らば, 次 の よ うな条 件 が考 え うる。 まず④ 個 人内の条 件 につ い て は① 言 語 (イ メージ)の質 が よい こと (これは必ず しも反応数が多 い とい うことを意味 しない),② 平 凡反 応 が多 い こ と,③ 両 貧型 で ない こと,① 自己 につ いて, 他 者 の イ メージに支 持 され た正確 な イ メージを もって い る こ と,⑧

2

老 問 の条件 につ い て は① 相手 の体 験型 (向性)と似 てい る こ と,② 相 手 よ りも言 語 (イ メージ)の質 が よい こと,③ 他者 よ りも平 凡反 応 が 多 い こと,④ 他者 につ い て正確 な イ メージを もっ てい る こと,⑤ 相手 の イ メージ世 界 を受 け入 れ る 受容 性 を もってい る こと, な どであ る。 この条件 は, まだ確 か な根拠 を もっていないが, 今後 症 例 を増 やす 中で深化 させ て い きたい。 さて,以上 のべ た

SMC

を使 って,本論 の母 子 に つ い ての数値 を

Fi

g.

5

に示 した

。Fi

g.

5

か らみ る と,母 は妹 の イ メ-ジの方 が理解 しやす い(みつけ やすい)よ うで あ る。また姉 は妹 の 中 に 自分 と最 も 似 た イ メージを見 つ けやす く,母 の中 に も自分 と 似 た イ メージをみつ けやす い。妹 は母 に対 して も 姉 に対 して も 自分 と似 た イ メージ を見 つ け に く い。 この図か ら, 姉 は他 の

2

着 を イ メージの面 で 理 解 しやす く, 妹 は他 の

2

者 を理 解 しに くい とい うこの家族 の関係 が浮 か び上 って くるが, これ に

F

i

g

.5

母子同質性

(

SMC)

か らみた母子関係 *i三 は 2着問において太線 (- )の方向の方 が

SMC

が高い ことをあ らわ してい る。 *ー は

SMC(

M-C)・SMC(

C-

M)

の 方向(-)を しめ してい るO

Tabl e3 各 カー ドにつ いての選 択 者 と選 択 内容 Ca r d N o . 誰 に よって選 ばれた か 何 カ ‑ ドと して選 ばれ たか 理 由 コ メ ン′ ト Ⅰ 柿 妹 カ ー ド 兎 に似 て る 姉 も母 も妹 を同 じイ メー ジ (としてい る) で見 て い る 欝 母 妹 カ ‑ ド 鬱 としてい る ⅠⅠ 柿 d i s l i ke d car d グ ロテスク 姉母 だろのをは も 母姉 嫌う ももう ( 妹 ) Ⅰ 2 Ⅰ 人とも自分 と同カー ドが嫌 い○
Tabl e4 反応 内容 ( 考察 に使用 した もののみ)* Ca r dN o .反 した人応 反 応 内 容 の 見 出 し I 妹 柿 黒い コウモ リ.こわい きつねこわい兎 母 とんでい こ うとしてい る鷲 .ネズ ミ Ⅰ Ⅰ 妹 柿 泣いた赤鬼 毒蛾 .黒 いマン トを着 た男 母 動物の断面 (スライス) Hl 妹 柿 足 の一本 しかない人 .リボソのついた/ 踊 ってい る鳥人 .笑 ってい る女の子 .笑 っている猫、‑ 母 土人 .カマキ リ.竜 の落 とし子 Ⅳ 妹 柿 ‑ ゲ
Tabl e5 母子間の各段階における推測率 段 階 妹への推測率 姉への推測率 i) f r e ( er推 e s po 測) ns e 9 0 * 99 i i) ( 暗示 .ヒン ト)suggestion 2 3 41 i i i ) e xpl(説 a na 明)ti o n 3 22 *単位は% ・数値は各段階で一に評定 された ものである。 Ta bl e6 母子同質性指標 ( SMC) の得点スケール 算 出 のため の ス コア リングの ス ケールを示 した。 ボイ ン′ト ス ケ ‑

参照

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