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卒業生・修了生のためのインターネット・サイトのデサイン : 現職教員のための教育・研究情報交流システムを目指して

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Academic year: 2021

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(1)学校教育学研究, 1999,第11巻pp.149-156 (資料論文). 149. 卒業生・修了生のためのインターネット・サイトのデザイン -現職教員のための教育・研究情報交流システムを目指して長瀬久明成田滋古川雅文 (兵庫教育大学) この資料では,まず兵庫教育大学の卒業生ならびに修了生のためのインターネット・サイトの可能性と必要性を検討した。 次にサイトの機能と構造,内容,及びその実現のための知識技術の移転方法を提案し,サイト実現の具体案を提供した。さ らに,卒業生・修了生が継続的な活動を行っている,学内の関連学会の構想と県人会のページの事例を示した。 キーワ-ド:現職教員,インターネット,教育・研究情報. 長瀬久明:兵庫教育大学・学校教育研究センター・助教授, 〒673-1421兵庫県加東郡社町山国2007-109 E-mail: hisac@ceser.hyogo-u.ac.jp 成田滋:兵庫教育大学・学校教育研究センター・教授, 〒673-1421兵庫県加東郡社町山国2007-109 E-mail: naritas@ceser.hyogo-u.ac.jp 古川雅文:兵庫教育大学・学校教育研究センター・助教授, 〒673-1421兵庫県加東郡社町山国2007-109 E-mail: kogawa@ceser.hyogo-u.ac.jp. Development of the Prototype Design of Internet Site : Building a Communication System for Teachers and Graduates Hisaaki Nagase, Shigeru Nanta, and Masafumi Kogawa (Hyogo University of Teacher Education) This paper discusses use and its method of the Internet site for graduates and master course graduate of Hyogo University of Teacher Education. This paper also discusses function, structure, and contents of the sites and teaching method of technical knowledges. Upon these discussions, a prototype design of the Internet site is proposed with some examples. Key Words: teachers, Internet, information for education and studies. Hisaaki Nagase is an Associate Professor of the Center for School Education Research at Hyogo University of Teacher Education, 2007-109 Yamakuni, Yashiro-cho, Kat0-gun, Hyogo 673-1421 Japan. E-mail: hisac@ceser.hyogou.ac.jp. Shigeru Narita is a Professor of the Center for School Education Research at Hyogo University of Teacher Education, 2007-109 Yamakuni, Yashiro-cho, Kat0-gun, Hyogo 673-1421 Japan. E-mail: naritas@ceser.hyogo-u.ac. jp Masafumi Kogawa is an Associate Professor of the Center for School Education Research at Hyogo University of Teacher Education, 2007-109 Yamakuni, Yashiro-cho, Kat0-gun, Hyogo 673-1421 Japan. E-mail: kogawa@ceser. hyogo-u.ac.jp.

(2) 150. 学校教育学研究, 1999,第11巻. 1はじめに. であるが,センター概要(兵庫教育大学・学校教育研究 センター, 1998)にも述べられているように,センター. コミュニケーション・システムには,郵便,電話,. 設置の趣旨として,教育現場と研究の場を結ぶ結節点の. TV,新聞,雑誌などがあるが,インターネットはその. 役割が重視されている。その一環として,卒業生や修了. どれとも似ている点もあれば,異なっている点もある。. 生の継続的研究支援の役割があり,初代センター長の上. 多くの人が利用することによって意義を持つ点は,他の. 野(1993)は, 「在学中の学生を対象とするばかりでな. コミュニケーション・システムと同様であるが,他のコ. く,全国に活躍する本学出身の現職教員に対する生涯学. ミュニケーション・システムと比べると,インターネッ. 習のためのアフター・ケアを意図しており(以下略)」. トの歴史は著しく短く,変化も激しい。したがって,そ. と述べている。その一つの具体化が学校教育学会1)で. の行き着く先などは誰にも見えない。. ある。. しかし,インタ-ネットは現在,卒業生・修了生のた. また,兵庫教育大学・学校教育研究センターでは,倭. めのサイトについて議論できる段階に至っている。そこ. 了生,在院生,教官の間のコンピュータ通信による情報. で本稿は兵庫教育大学の卒業生・修了生のためのサイト. 交流を目指して, 1991年から数年問にわたり, 「うれし. をテーマとして,現在のインターネットの機能から,容. のネット(U-NET)というパソコン通信のホスト局を. 易に考えられる事項を議論し,資料としてまとめたもの. 開設した(古川, 1993;鳴門教育大学学校教育研究セン. である。. ター他, 1993)。しかし,パソコンによる通信のインフ ラストラクチャ-が,だれでも容易に利用できるほど十. 2インターネット・サイトの可能性と必要性 2.1学内LANの設置. 分に発達していなかったこと,対象となる修了生や教官 等にパソコン通信の利用者が少なかったこと,学内およ びセンター内での意識の高まりが低く,したがって組織. 本学は平成5年度に学内LANが更新され,翌年には 情報処理センターが設置された。この学内LANはそれ. 的な取組とはならなかったことなどにより,十分な利用. までのトークン・リングではなく,直接SYNET経由で. のないまま,数年後,利用していたハードディスクのク. インターネットに接続される。さらに,ネットワークの. ラッシュを機会に,中止の形になってしまった。. トポロジーとしては拡張性の大きい分散サ-バ方式を採. しかし,現在は,学内LANの充実により,より効果. り,さらに,設備面では全教官にホストを配置するとい. 的な情報交流が可能な環境が整備され,利用者(修了生,. う国立大学中でも異例のアクセス環境の良さを実現した。. 在校生,教官)の意識の高まりもあると考えられる。. これにより,本学でもようやくホームページ作成を初め, コンピュータ・ネットワークによるコミュニケーション. 2.4新教育課程とインターネットの関係. 環境の整備が始まった。. 眼前に存在しないものの必要性を論じることは難しい。 しかし,新教育課程においては,小中高-某の情報教育,. 2.2教育施策一全学校へのインターネット導入本学は,教員養成ならびに現職教員の再教育を目的と する単科大学である。創立後20年の短期間ではあるが, 毎年,卒業生200名と修了生300名を送り出し,このうち, 累計で4000余名が,兵庫県を始め,全国の教育界で活躍 している。一方,文部省の施策に目を転じると,西暦. 総合的な学習の時間といった新しい情報を内容とする教. 2002年に新教育課程へ移行するとともに,全学校をイン ターネットに接続することを計画している。この時点で インターネットは,生徒の学習のみならず,全国の教師 どうし,さらに,教師と大学とを結ぶ新しいコミュニケー ション媒体となる可能性が開かれる。. 上記のためには,与えられる研修に加え,教師自身の. 2.3大学と学校の結節点一学校教育研究センター本学の構想の過程で,頭初,教育工学センターならび に情報資料センターが附属の教育研究機関として構想さ れ,これらを一つにしたものとして,学校教育研究セン ター(以下,センター)が設置された。最終的には実地 教育の研究・指導等も含めたセンターとして発足したの. 育課程や,情報機器を手段とする教育内容の導入が予定 され,情報機器を使いこなせる教師が求められている。 また,教育の方法としても,生徒の必要としている道具 (情報機器)をタイムリーに与え,生徒の主体性を引き 出せる教師が求められている。 主体的な努力も不可決である。たとえば,インターネッ トにアクセスしよう,その特性を知ろう,活用しようと する努力である。ところが現在は,学校で利用できる情 報も,それにたどり着ける仕組みも整備中である。この ため,インターネットにアクセスするという第一段階さ え容易でない。この状況については,近い将来解消する ことが考えられるが,たとえそうした状況になっても, 有効な情報を得たり発信できることを知らねば,広く教 員が動機づけられることはないであろう。現状として有 用な情報の所在も周知ではなく,それを容易に収集でき ないという状況がある。.

(3) 卒業生・終了生のためのインターネット・サイトのデザイン. 151. 2.5卒業生・修了生であるという立場の活用. 当面,商用の検索エンジン"GOO"などを利用できる。. 卒業生・修了生に共通するものとして,. 本サイト以外の情報も同時に検索されるが,リンク先情. (a)本学で4年間,あるいは2年間,学んだ経験. 報を見ることにより判断できる。内容のアップデ-トも. (b)お互いに同窓生であること. 十分,頻繁ではないが,本サイトは緊急時の情報(災害. があげられる。本資料で構想する「卒業生・修了生のた. 時の安否など)の提供を目指してはいない。. めのインターネット・サイト」は, (a),(b)の2条件が,. 次に, (f2)の書込み機能(図1のB,D)については,. 卒業生・修了生から本サイト-のアクセスの発端になる. セキュリティの問題があり,学内LAN運用の方針と関. ことを期待している。次に,そのアクセスが有益な情報. 係するため,検討を要する(f3)のナビゲート機能. を返せるために,次の3つの条件が必要であろう。. (図1のC)については,次節の構造で対応する。. (1)アクセスした卒業生・修了生が,投入可能な時間 内に,目的の情報の有無を知ることができるととも に,有る場合にはそれに辿り着くことができ,無い 場合にはその必要を意思表示できる仕組み. 3.2構造のデザイン 本サイトにアクセスした卒業生・修了生の目的が,言. (2)他の教師に役立っ情報を持っている教師が,その. 葉で表現できにくい,唆味なものである場合,効率的に, 目的の情報に辿り着くことができるようなサイトのリン. 情報をこのサイトから発信,あるいはこのサイトか. ク構造,すなわち,ナビゲート機能(f3)を考える.た. らリンクできること. だし,ここで言う「目的の情報にたどり着く」とは, W. (3)蓄積あるいはリンクされている情報の量と多様さ が,必要とされる量と多様さを満たしていること 次節以下,このサイトが条件(1)-(3)を満. WWの「検索エンジン」とは異なり, 「誰が(あるいは, どこに)自分に(あるいは,自校に)役立っ情報がある か」を知ることであり,サイトに掲載されている情報に. たすための機能,構造,内容,および運用方法につ. 限定されない。その人(あるいはグループ,部署など). いて考察する。. に辿り着いた後,直接メールなどによりコンタクトする ことも含む。そのための入り口としてのサイトと位置付 け,デザインする。. 3インターネット・サイトのデザイン 3.1機能のデザイン. 一般的なサイト設計の基本は,. まず,条件(1)の仕組みについて,目的が言葉で表 わされている場合,目的とする情報の有無を知り,それ. (si)迷子にならない簡明な構造 (s2)利用者の知識に合致した分類. に辿り着くには,. (s3)読みやすいレイアウト. (fl)サイトの内容を全文検索する機能(図1のA) が最も効率的である。目的の情報が無い場合,広く意思 表示するには,. であろう。さらに,メンテナンス(アップデート)を一 手に引き受ける人や部署は期待できないことから, (s4)情報ごとに管理者を置くこと. (f2)情報をこのサイトに書込める機能(図1のB). (s5)管理者の連絡先を明示することが必要である。ま. が必要である。また,次に,目的が唆味な場合には,. た,卒業生・修了生は在学時の記憶をもとにアクセスす ることから,. (f3)サイトの内容が適切に分類されていて,ナビゲー トする機能(図1のC) が必要である。条件(2)については,機能(f2) (図 1のD)が必要である。最後の条件(3)の情報の質量 の問題については, 3.3で触れる。 まず, (fl)の全文検索機能(図1のA)については. Cs6)教官の異動 (s7)組織機構の変更(学内改革) などを考慮することが望まれる。ページ(内容)の作成 は,学内外の様々なグループや個人である。講座,地域 グループ,学会,研究グループ,などが考えられる.図. 図1サイトの機能(fl-f3).

(4) 学校教育学研究, 1999,第1 1巻. 152. れにより,利用者による自律的な発展を期待する。. 2 -図4に構造の試案を示す。 図2はサイト全体の構成を示す。全体を木構造で階層 化している。ホームページを始め,まとまりを表すペー ジは「案内」と「掲示板」を伴う。 「案内」はそのペー ジの利用法を説明し, 「掲示板」は利用者が情報交換す るための機能を提供する。そのページの管理者と管理者 への連絡方法は「案内」に表示される。レペルー1 (ホー ムページ)からのリンク先をレベル12と呼ぶことにす る。このレベルには,学会,その他,種々の活動グルー プの分類が位置付けられる。図3にブラウザによる表示, 図4にHTMLソースをそれぞれ示す。. 3.3内容のデザイン サイトが持っ情報の質と量については,自律的な発展 を原則とする。情報の発信は基本的に,事務関係での発 信のほかは,ボランティアの形となろう。したがって, 一時的にせよ過多の負担を引き受けることは危険である。 管理者は交代できる複数の人が月当番で管理するなどの, 個人に頼らない方法が安全であり望ましい。また,在学 生は,卒業・修了時,その後のアクセス環境によっては, 後輩に管理を引継ぐことも考えなければならない。また, 内容が公共の場に適切なものであるかどうかはインター ネットのネチケットが規準となろう。. まとまりを表すページは5段で構成され, 第1段目.タイトル 第2段… 「案内(利用法の説明)」へのリンク 第3段… 「掲示板」へのリンク 第4段…次のレベルへのリンク 第5段‥.戻りのリンク からなる。管理も含め,利用者が自律的に構成を変更で きることが望ましい。ページごとに管理者を置き,逮 絡先を明示する.これは多くの場合,メールアドレスに なろう。管理者は上位レベルへのリンク,下位レベル (複数)へのリンク,ページの分割などを管理する。こ. 3.4運用(技術移転)のデザイン 3.4.1移転すべき技術の内容 機能と構造,さらに内容が準備されても,人々がそれ を利用しなければ役立たない。これを役立てるためには, 管理者,利用者,それぞれに次の知識技術が必要である。 (ア)管理者(担当するページの内容を更新する。メー ルを受け付ける。) ・担当ページの更新(HTMLファイル作成と転送). 図2サイト全体の構成. 図3ホームペ-ジのブラウズ画面.

(5) 卒業生・終了生のためのインターネット・サイトのデザイン. 153. <html><title>卒業生・修了生・学会・元関係者のページ</title><body><hr> <center><B>卒業生・修了生・学会・元関係者のページ</B></center><hr> <center>まず,ここをお読み下さい- <a href-"announce.html",> [このサイトの利用法] </a></center><hr> <center>全員への広報,問合せ,情報交換用- <Ca href- "board.html"J> [全体掲示板] </a></center><hr><center> ・Ca href- "gakkai/home.html"> 【学会】 </a> ・Ca href- "group/home,html"> 【各種グループ】 </a> <a href- "samepref/home,html"> 【県人会】 </a> <a href- "sametime/home.html"> 【同期会】 </a> <a href- "samecourse/home.htmlけ> 【コース】 'a>. ・Ca href- "samecircle/home.html"S> 【サークル】 </a></center><hr> <centerXa href- "../home,html">もどる</a></center>. <hr></bodyX/html> 図4ホームページ(図3)のHTMLソース. ・メールの適切な処理(返信,転送など). る程度,期待できよう。. (イ)利用者(WWWブラウザを操作する。メールを出 す。). 4構想-学内関連学会のページ. wwwブラウザの操作 ・掲示板への書込み ・メールの送受信 利用者としての技術(イ)は在学中に全学生が習得し ておくことが望ましい。また,管理者としての技術(ア) ち,なるべく多くの学生が習得することが望ましい。こ れは実際にページの管理を担当し,年次が進めば後輩に 引継ぐことにより,実技として習得することが望ましい。 これらの技術は,量的にはワープロで日本語をキー入力 する技術がその大半を占める。質的には,ネットワーク の基本的な知識と,何種類かの定型的な操作にすぎない。 3.4.2移転すべき技術の習得方法 上記の技術を習得する最も確実で望ましい方法はカリ キュラム内容への位置付けである。学部カリキュラムに おいては,全学生必修の実地教育VI (教育情報処理) を充てることができる。しかし,せっかく習得しても, 教育界に職を得る学生の割合いが少ない現状である。大 学院カリキュラムにおいては,習得機会がない。このた め,教師が教師であり続けるための最高の道具であり, 地域を越えて仲間と連携,共働できる唯一の道具である, 双方向のグローバルなコミュニケーションの道具を容易 に自己のものにできる2年間を各県から与えられながら, みすみす,この道具を得ずに戻っている学生が多い。. 兵庫教育大学には,教官と修了生を中心とした,いく つかの学会および研究会組織がある。それらは,各請座 単位や比較的狭い研究領域の者が主体となっているもの もあれば,多くの教科や研究領域をカバ-する広領域の 学会もあるが,いずれも,修了生の継続的研究活動の場 を提供し,情報交換を行うことを重要な目的としている。 これらの学会員や研究会員は,現状では個々に活動し ており,他の会の活動についてはほとんど知らない現状 がある。大学の関連学会のホームページを開設すること は,そうした活動を僻轍できる情報源を提供することに なる。また,各学会・研究会内での情報交流も盛んにな ることが考えられ,非常に有意義なものになる可能性が 高い。 図5に兵庫教育大学関連学会ホームページの扉の図を 掲載した。このページから各学会のページへと入ってい ける。この図にもあるように,現在,学内の12の学会・ 研究会が,インターネット上への公開に同意している。 各学会・研究会のページでは,会の趣旨・目的,通知 など,学会事務局から会員への情報提供のみならず,会 員同士の情報交換をはかるための掲示板を設置する。ま た,教育実践や教育研究に役立つ情報も収集し,発信す べきであるoこうしたページの例として,学校教育学会 のホームページを図6に掲載する。. 次善の習得方法として,講習会の開催,公開講座の開 設,自学自習用の教材(書物, wwwページ)の整備と. 5事例-地域別の活動のためのぺ-ジー. 配布などが考えられるが,いずれも効率は低く,充分な ものとはなり得ない。しかし,サイトが部分的にでも発. 我々は地域別の活動のためのインデクスページを考え. 足すれば管理者の引き継ぎなどにより自律的な発展もあ. る。地域の単位が県であることから,本稿ではタイトル.

(6) 154. 学校教育学研究, 1999,第11巻. 図5兵庫教育大学関連学会ホ-ムページ. 図6学会ホームページの例 を「県人会のページ」としている(図5)が,活動の実6おわりに 態が異なる場合にはそれに従うべきである。このページ の管理者は未定であり,図7は構想段階である。レベルー本稿では卒業生・修了生のためのインターネット・サ 1 (ホームページ,図3)とは, 【県人会】 /もどる,イトの可能性と必要性について,本学内外の諸条件,す により相互にリンクされている。なわち,学内LAN,学校教育研究センター,学内関連.

(7) 卒業生・終了生のためのインターネット・サイトのデザイン. 155. 図7地域別のインデクスページ このページの第4段からはさらに,地域削(県別)の利用者グル-プのページ(レベル13)にリンクしている. その例として,岡山県のペ-ジを図6に示す。 【岡山会(AA)】 /もどる,により相互にリンクされている。. 図8岡山全のページ このページのアップデートは図6の左下隅に見える管理者に任されているOまた管理者はこのページを見る人から の連絡先の役目を持っ。なあこれらのページは現在っのハードウェア中に存在するが,複数のハードウェアに 分散し,リンクされていても1句に差し支えない.碩勤が活発になれば自前のサーバを持っ場合も予想される.. 学会,全学校へのインターネット導入,新教育課程に触 れた。結論的には,物理的環境はかなり整いインターネッ ト・サイトの構築は十分可能であり,昨今の社会情勢, 教育界の状況からみても必要性は高いといえる。続い て,卒業生・修了生にとって有益なサイトであるための 3条件を考察し,そのための機能,構造,内容,運用,. 例の順で論じた。 このサイトからのリンク先として,当面は学内の既存 ペ-ジも多くなろうが,その中には,退官した教官が掲 載されていたり,放置されているようなページもある。 このことから,教官に対する技術移転も問題点であるが, 本稿では議論していない。今後の検討課題であろう。.

(8) 学校教育学研究, 1999,第11巻. 156. 最後に,卒業生・修了生のための有益なサイトの構築・ 充実,および効果的な活用・運用には,多数の関係者, 利用者の積極的関与と支援が必要条件であることは言を 待たないであろう。. 引用文献 兵庫教育大学学校教育研究センター(1998)兵庫教育大学学 校教育研究センター概要 古川雅文(1993)学校教育研究センターにおける教育情報交流 の現状と課題一情報ユーティリティとしての役割一学校. 注 1) 「学校教育学会」は,継続的研究と研究情報交換の場とし. 教育学研究,特別号pp.99-109. 鳴門教育大学学校教育研究センター・兵庫教育大学学校教育. て,また,広く教育研究を追求し,兵庫教育大学が目指す. 研究センター・上越教育大学学校教育研究センター(1993). 「学校教育学」の構築と充実を果たす目的で,兵庫教育大. 現職教員を対象とした教育研究情報交流のシステム化に関す. 学大学院修了生を中心として,昭和63年に発足した。こう. る共同開発研究:平成2 - 3 - 4年度特定研究研究成果報告. した会の性格から,発足当初より学校教育研究センター内 に事務局が置かれ,主として教育資料交流分野の教官が, 純粋なセンター業務には含まれないが,分野の内容に関連 した事柄として事務局の業務を行ってきた。. 書(研究代表者:八田昭平) 上野辰美(1993)センターとともに学校教育学研究,特別号, pp.149-151..

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