Merzリアクタンス尺度日本語版の作成
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(2) . 北海道教育大学紀要(教育科学編) 第50巻 第2号. 2年 2月 平 成1. i i l 5 0 lofHokka ido Un i i Journa t tyofEduca t on(Educa on)Vo ve r s . .2 ,No. 2 February , 000. Me r z リアクタ ンス 尺度日本語 版の作成. 今. 城. 周. 造. 北海道教育大学函館校心理学研究室. キー ワ ー ド. 心 理 的リ アク タ ンス, パ ー ソ ナリ ティ, 説得 へ の抵 抗. 本 研 究 の 目的 は Merz (1983)のリ アク タ ンス 尺. り する の は, Shaw (1982) が指 摘 す る よ う に,. 度を翻訳し, その妥当性・信頼性を検討すること. リアクタンス理論の理論的精度が低いこと に起因. であ っ た.. する の かも しれな い. しか し一 方 でリ アク タ ンス. 現象には無視できない個人差がある可能性も否定 ld (1968) は 「達 成 動 機 や でき な い. Greenwa. 心 理 的 リ ア ク タ ンス. 心 理的リアクタンス(psychol lreactance) ogi ca. とはBrehm(1966) が提唱した仮説的構成概念で, 「自由が侵害されたときにその回復を目指す動機. 親和動機には個人差があるが, リアクタンス動機 づけに個人差はないのか」 と早くからこの点を指 摘 して いる‐ リ アク タ ンス の個 人差 を考 える 場 合, 3つ の ア. づ け」 を指 す. リ アク タ ンス 理 論 (Brehm 19 6 ; , 6. プロ ー チ が可 能 である. リ アク タ ンス の 前 提 条 件. Brehm & Brehm 1 , 981) によ れ ば, 行 動の 自 由 を. 脅かされると人は自由回復に向けて動機づけられ. における個人差, 他のパーソナリティ変数の影響, リアクタンスの生じ易さ自体を特性ととらえた個. る. 禁止や強制は自由侵害の代表例であるが, こ. 人差の3つである. 本研究で検討するリアクタン. れ ら はリ アク タ ンス を 喚起 する ため, 禁止さ れる. ス 尺 度 は3つ め の ア プロー チ によ る も の であ る‐. とかえっ てしたくなり, 強制されるとやる気が失 われると同理論は予測する.. リアクタンス喚起の前提条件. 社会的影響過程では, リアクタンスは説得への 抵 抗 (res i i stance t o persuas on) と 関 係 が 深. 元 来リ アク タ ンス 理 論 は, す べ て の 人 がリ アク. い. 説得の送り手が 「こう考えるべきだ」 と圧力 をかけると, 受け手の態度の自由が侵害され, 反. タ ンス 現 象 を示 す と 予 測 する も の で はな い. リ ア. クタンス喚起には前提条件があり, これを満たさ. 発や ブーメ ラ ン効 果 が生 じる こと が予 測 さ れる.. な い 人にリ アク タ ンス は 喚起 さ れな い. そ の条 件. この予測を支持する報告も あるが. & Wicklund, 1976; Worchel & Brehm 1 ) 0 , , 97. とは自由の期待と重要性である. 個人が自由を期 待し, その自由が重要である場合にだけ, 自由侵. 態度の自由侵害に対して抵抗が生じなかっ た報告. 害 はリ アク タ ンス を 喚起 さ せる.. (e‐g‐ Snyder. も 少 なく な い (今城 1986 ; 上 野,1986) . ,. 例えばマイカー通勤の禁止は誰にでも反発を引 き 起 こ す だ ろう か. マイ カ ー を 持 っ てい な い 人 に. リアクタンス喚起の個人差. このように予測通りの結果が出たり出なかった. はマイカー通勤という行動選択肢はなく, 「マイ カーで通勤する自由」 は期待されない. 当初から 存在しない自由を奪われても反発は小さいであろ. 1 本論文は日本心理学会第55回大会 ( 199 1) で発表 した データを再分析 したも のである‐ 29.
(3) . 今 城. 周. 造. う. 一 方マイ カ ー を持 っ て い る 人に は 「マイ カ ー. の もの と は逆 に, リ アク タ ンス の生 じ易 さ の程 度. 通勤 の 自 由」 がある が, マイ カ ー はあ っ て も バ ス. 自体をパーソナリティ特性と捉える. 同じ環境で. 通勤の方が便利で楽な人は, マイカー禁止 に強い 反発を感じないであろう. マイカー通勤という選. 生 活 して い て も, リ アク タ ンス 経 験 に は個 人差 が. 択肢は, 期待はされていてもその重要性が低いか らである. しかしマイカー通勤以外に交通手段の ない人, また他の交通手段が不便である人にとっ ては, マイカー通勤は重要な行動選択肢である. 従 っ て こ の 人 たち はマイ カ ー 禁止 の 動 き に抵 抗 を. 示すであろう. このようにリ アクタンス喚起の前提条件を満た す程度には個人差があり, それに応じてリアクタ 1995 ) は態度 ンス喚起の大きさも異なる. 今城 ( の自由を操作し, リアクタンス前提条件の高低に よりリアクタンス効果に差異が生じることを示し た.. ・. ある. すなわち同じ学校や職場, 病院にいて, 窮 屈さや束縛を感じる人もいれば感じない人もいる. こ れを 他 の パ ー ソ ナリ ティ 変 数で説 明す る こ と も で きる が, リ アク タ ンス 経験の多 少 に関する パ ー. ソナリティ変数を仮定した方が直接的・実際的で ある. 「心理的リアクタンス尺度」 があれ ば病院 の決まりを守らなかっ たり, 医師や看護婦の指示 に従わない患者を判別することができる. Me rz(1983) は臨床場面の要請に基 づ き, リ アクタンス経験の個人差を測定する質問紙を作成 した (以 下 Merz 尺 度 と 呼 ぶ). Merz 尺 度 は ド イ ツ 語 による18項目 の 尺 度 で, Merz(1983) 自. 身はこの尺度の妥当性・信頼性は十分であると主 張 して いる.. 他のパーソナリティ変数の影響. 一 方 Tucker. & Byers(1987) は Merz 尺 度 を. ドイツ語から英語に翻訳して, アメリカ人に実施 したところ÷ その因子的妥当性は不十分で実用に. 一方, リアクタンス喚起の前提条件を満たして いても自由侵害に反発しない人もいる. これには. 耐 え な い と 結 論 づ け て い る. ま た. イ変数が関係していることが 多様なバーンナリテー. os i t ni(1989) も Merz 尺 度 英 語 版 を オ ー ス ト ラ. 知 ら れている. 例 え ば自 己意 識 特 性 (Carver &. リア人に実施したが, 満足な結果が得られず, 後. kind Sche i er , ,1981)や 自 己評 価 (Brockner&E1. 98 9 ) に Hong リ アク タ ンス 尺 度 (Hong &Page ,1. 1 98 5) , 独自性欲求 (上野,1986) の高低はリア. を独自に開発した.. Hong. &. こ れらの Merz 尺 度 に端 を発する研究とは別に,. クタンスに交互作用効果をもたらす. 自由侵害に抵抗するか否かに一連のパーソナリ. lne & Dowd, Mi. ティ変数が影響することは否定できないが, その. i ンス 尺 度 (Therapeut e c reactance scal ,TRS). メ カ ニ ズ ム につ いて は不 明な点 が多い. 上野. を開 発 して いる. TRS は治療場面での抵抗に焦. ( 19 89) が著者の指摘に基づき述べているように,. 点を当てたものであるが, 項目内容を見るとリア クタンスの概念に合 わないものもある. 例え ば. これらのパーソナリティ変数が自由の期待や重要 性, 脅威認知, リアクタンスの表出な ど, リアク タンス理論の変数とどう関連し, どの段階でリア クタンス効果に影響するのかを明らかにする必要. Wi se(1991) は臨床リアクタ. 「意見を闘わせるのはおもしろい」 は自由回復の 動機づけとは直接の関係がない. こ のよう にリ アク タ ンス 尺 度 に は Merz 尺 度,. Hong 尺度, TRSの3種類があるが, 本研究では. がある.. まず最初のリアクタンス尺度である Merz 尺 度 に リアクタンス特性の個人差. 注 目する. Merz 尺 度の 日 本 語 版を 作 成 し, Tuc ‐ ker & Byer s(1987). こ の ア プロ ー チ は, 他 の パ ー ソ ナリ ティ 変 数 に. よってリアクタンス効果が影響されるという上述 3 0. i(1989) i や Hong & ost n. の結果と比較する. TRS については別の機会に 譲る..
(4) . Mer zリアクタンス尺度日本語版の作成. Table l. Merz リ ア クタ ンス 尺度 日 本 語 版 の質 問 項 目. 1 規則だからとか義務だからとか言われると, 反抗したくなる. 2 人の意見にはすぐ反対したくなる. 3 何 をす る に して も, 人の 意 見 に耳 を 貸す こ と はめ っ た にな い. 4 禁 止 さ れる と, か え っ て そ れ をや り たく なる. 5 人 に従う こ と は, 不 愉快 だ.. 6 人から助言されると, よけいなお世話だと思う. 7 自分で自由に意思決定することの大切さを, 私は他の誰よりも痛感している. 8 わ かり き っ た こ と を 人 か ら指摘 さ れる と, 「そ んな こ と は わ か っ て いる」 と 思い, む っ と する.. 9 これが人から自分に期待されている行動なのだと思うと, それだけでもうやる気がしなくなる. 10 私 が自 分 で自 由 に 決め てよ い こ と に対 して, 人 か ら口 出 しを さ れる こ と は, と ても 我慢 でき な い.. 11 助言や忠告を素直に聞けず, 逆らってしまうことがある. 12 何をするにしても, 自分の自由意思でやりたい. 13 私を意のままに操ろうとする人がいれば, 強く抵抗する. 14 「あの人を見ならえ」 と言われると, 腹が立つ. 「これをやれ」 と人から何か押しつけられると, 「そんなことはやりたくない」 と思う. 16 世の中の規則や制約が, どのよ, うに裏をかかれ, こっそりと破られているかを知ることは, 痛快だ. 15. 17 人か らあ んま り ほめ ら れる と, 何 か下 心 がある の で は ない かと 疑 い たく なる.. 18 ああしるこうしろと指図 (さしず) されると, 逆らいたくなる.. Tucker & Byer s(1987) も 指摘 す る よ う に,. Mer 198 3) の論文では因子分析の結果が省略 z(. 結. 果. 因子分析. さ れて おり, 4 因子 である こと は述 べ ら れ て い る. 18項目の相関行列を因子分析した. 主成分法で. が因子構造が報告されていない. 本研究でも因子. 因子を抽出し(固有値1以上の基準) , バリマ ック. 分析 を行 な い,Tucker & Byers(1987) や Hong. ス回転を行っ た. 固有値が1を超えるものは4つ. & os in i(1989) の 結 果 と 比 較 し, Merz 尺 度 の t. あ っ た(固有 値 は 大 き い 順 に 4 31i ‐87 .86 ‐ ,1 ,1. 因子的妥当性を検討する‐. l 16) . ‐. 因子負荷と共通性をTab l e 2 に示す. 第1因 方. 法. 子は項目 6,3,2, 11に 負 荷 が 高 い. こ れ ら は 助 言や人の意見に従わない内容で, 「説得への抵抗」. 被験者 被験者は, 大学生男女 292名 であ っ た.. の 因子 と 解 釈さ れた‐ 第2 因子 は 項 目13.12 18 , , ,. 心理学の授業 で集団実施した‐. 7 ,10 ,14に 負 荷 が 高 い‐ こ れ ら は 自 由 意 思 の 尊. 質問紙. 質 問項 目 は, Merz(1983)の リ ア ク タ ン. 重に基づく抵抗で, 「行動の自由」 因子と解釈さ. ス尺度 (ドイ ツ語) を日本語に翻訳した18項目で あ っ た (Tabl e l)‐ 反 応 の選 択 肢 はリ ッ カ ー ト. れた‐ 第3因子は項目4」 1 に負 荷 が 高 い‐ こ れ らは規則や禁止への反抗で, 「規範への抵抗」 因. 法で, 「全くあて はまらな い( 1 )~全くあてはまる 7 ( ) 」(4は中立点) の7件法であった.. 子と解釈された‐ 第4因子は項目 9, 16, 17に負 荷が高い. これらは天の邪鬼的なひねくれた反発 であり, 仮に 「屈折抵抗」 と命名した‐ 31.
(5) . . 造. 今 城 周. Tabl e2. Merz リ ,ア ク タ ンス 尺度 の 因子 分析 質. 問. 項. 目. 6. 助 言 さ れる と よ け い な お 世 話 だ と 思 う. 3. 何をする にも 人の 意見 に耳 を貸さな い. 2. 人の 意 見 に は す ぐ反 対 し た く な る. 11. 助 言 や 忠 告 を 素 直 に 聞 け ず, 逆 らう. 第 1 因子. 第2 因子. 802 .. 083 ‐. 694 , ‐ .‐ ‐068. 第4 因子. 共通性. 045 … ‐. -029. ‐654. 028 .. 041 - ‐. 489 ‐. 第3 因子. 137 .. 335 ‐. 075 ‐. ‐511. 574. 085 ‐. 345 ‐. 095 - .. 465 ‐ ‐364. 8. 指摘 さ れ る と, む っ と す る. 490 ‐. 129 .. ‐313. ‐096. 5. 人 に従 う こ と は, 不 愉 快 だ. 475 .. 451 ‐. ‐333. 033 ‐ .-. 13. 私 を 操ろう と する 人に抵 抗 する. 061 ‐. 752 ‘. .105‐. 004 ‐ ‐. 12. 何をするにも自由意思でやりたい. ‐681. .149. - ‐161. ‐279. ‐558. 365 .. 271 .. - ‐156. ‐550. 231 ‐. 260 - .. 031. .. 262 . r298 .. - - ‐051. 18 ,指図されると逆らいたくなる 7. 自由な意思決定の大切さを痛感する. io. 自由に対する口出しは我慢できない. 405. ‐. ‐545. 1 4. 見ならえと言われる と, 腹が立つ. .273. ‐534. 15. 押 しつ け ら れ る と, や り た く な い. .345 ‐221. ‐138. 1. 禁止されると, それをやりたくなる 規則・義務には反抗したくなる. .160. ‐224. 9. 期待される行動はやる気しない. 140 , -. - .078. - .718 . 084 - ‐. ‐186 092 . 16- 2. 4. 16. 規則が裏をかかれる と, 痛 快 だ. 17. ほめられる と 下心を疑う. 累積寄与率 (%). .. ‐424. - ‐272 ‐ ‐293 ・ ‐744. 237 076 ‐. -. ‐123. ・ リ ー← n .← .← にV にV O K U ( ” V q x U ヮ十 X U 1 1 ( リ ハI QU リム AI リム nV AT ^ b ハ h V 。 ハ. 亡 。 r 「 U AT ハ r o r o 「 。 亡. 612 ‐. ‐684. 500 .. .159. ‐562. ‐438. ‐077. .235. ‐540. ‐362. 31‐7. 42.7. 51‐1. 0 ) の第2因子 「選択の自由 (1 (1987 ,5’7)」 に. 信頼性分析 81であ り, 内 的 一 貫 ク ロ ンバ ッ ク の α 係 数 は .. 性は高い. ただし項目‐全体相関が低い ・ものもあ た(相 り, 相 関 が低 い順 に項 目9 ,16 ,17 ,7であ っ 21) 21 13 14 関係 数は ‐ . ,‐ ,‐ ,.. 対応している. 第3因子 「規範への抵抗 (4 , “」 は, Hong & os i ( 198 9)の第4因子 「同調リア i t n ク タ ンス (1 ,4 ,2)」 に対応 している. 第 4 因 子 - B 「屈 折 抵抗 (9 , 17)」 は, Tucker & yers ,16. 12 (1987) の第1因子 「行動の自由 ( ,4 ,11 ,18 , 考. な おHong 17 ,9 ,16)」 に部 分的 に対応 して いる.. 察. & os i i(1 98 9) の第3因子 「他者助言への懐疑 t n. 因子構造の比較 本研究で得られた4因子は, 先行研究と共通す. (17 」 に対応する因子 は見られなかっ ,8 ,2) ,18. る部分も多い. 第1因子 「説得への抵抗 (6 ,3 ,2 , i(1989) の 第 2 因子 i 11)」 は, Hong & ost n. た‐. 「行 動 的リ アク タ ンス (6 ,4 ,3 ,2 ,9)」 に 対 ,11 応 して いる. 第2因子 「行動 の 自 由 (13 ,12 ,18,. 因子的妥当性. i i(1989) の 第 1 7 t n ;10 ,14)」 は, Hong & os 因子 「決 定. 行動 の 自 由 (10 , ,18, 7 ,13 ,15 ,12. Merz リ アク タ ンス 尺 度の 主 な 内容 は 「行 動 の 自. 由 (本研究第2因子, Hong ら第 1 因 子, Tucker. ー 1 4 ,9)」 と, また部分的には Tucker &. ら第2因子) 」 と 「自由回復 (本研究第1因子,. 32. Byers. i 本研 究 とHong & ost ni(1989) の 結 果 か ら,.
(6) . Merzリアクタンス尺度日本語版の作成. ク タ ンス 理 論 (Brehm,1966;Brehm & Brehm,. に項目を追加する必要がある‐ その際, 翻訳文も さらに吟味すべきであろう.. 1) によれ ば, 同理論の基本変数は 「自由の期 1 98. 妥当性を検討するには, リアクタンス尺度得点. 待.重要性」 「自由への脅威」「リアクタンス喚起」 「自由 回復 行 動」 で あ る が, Merz リ ア ク タ ンス. の集団差を調べる必要がある‐ 例え ば, 校則の厳 しい学校, 管理の厳しい職場・病院では, そうで. 尺度はこのう ち 2 つ を 含 ん でいる こ と に なる. 逆. な い と ころ に比 べ てリ アク タ ンス 尺 度 得 点 が高 い. に言えば同尺度には 「自由への脅威」 「リアクタ. こ と が予 測 さ れる‐ ま た 先 述 のよう にリ アク タ ン. ンス喚起」 の内容が含まれておらず, その因子的. ス効果を左右するパーソナリティ 変数の存在が知. 妥当性は不十分と言わざるを得ない.. kind ら れて いる が (Brockner & E1 ,1985; Car. Hong ら第2因子) 」. であるこ とが 分かる‐ リ ア. in i(1989) で 第3, 第 4 本研 究や Hong & ost. ら とリ i ver & Sche er ,1981; 上 野,1986), こ れ. 因子として抽出された内容は, それぞれ 「規範へ. アクタ ンス尺度との相関を調べることも妥当性の. の抵抗」 「屈折抵抗」 , 「他者助言への懐疑」 「同調. 検討に役立つ‐ 特にパー ソナリティ変数の中では, リアクタンス と逆の傾向を示すことが予測される. リ アク タ ンス」 であ り, こ れ ら は抽 象 度 が低く,. 理論的変数ではない. 一般的な第1, 第2因子が 抽出された後, 残余の項目が2, 3項目ずつまと められたに過ぎないとも解釈できる‐. tman & Brehm, 1975) と 学習 性 無力 感 (Wor. の相関が注目される‐ さ ら に, リ アク タ ンス 特 性 にお ける 個 人差 の規. る に は, リ アク タ ンス 理 論の 基 本 変 数 に対応 する. 定因を探索する必要がある. リアクタンス尺度で 測定される個人差は, その人の生育史と関係があ. 項目を追加する必要がある. すなわち 「自由への 脅威」 「リアクタンス喚起」 の個人差に関する項. るはずである‐ 両親の養育態度や在籍した学校の 厳しさ, 職場の雰囲気, 現在の家族関係などがそ. 目を盛り込むべきであろう‐. の 候補 と して想 定さ れる.. Merz リ ア ク タ ンス 尺 度 の 因子 的妥 当 性 を 高 め. 引用文献. 信頼性の比較 本研 究 でリ アク タ ンス 尺 度 のク ロ ンバ ッ ク α 係. 数は ‐ 81であり, 内的一貫性の意味で信頼性は十 19 8 3) 分で あ っ た. ま た 先 行 研 究の α 係 数 はMerz( で ‐84, Hong & os in i(1989) で ‐80と, 本 研 t. 究 と 同 様 であ っ た‐. なお本研究では, 項目 9,16,17,7 が内 的 一 貫 性を低下させていたが, これらは第4因子 「屈折 抵 抗 (9 」 の項 目と対 応 して いる. こ れ ,17) ,16 らの項 目 はリ アク タ ンス の概 念 と は 関係 が薄 い可. Brehm,J- W.1 66A 仇eo 9 ogご餌Zr αた‐ e解と アツ ofPsy流o‘ ce . New York: Academic Press‐ Brehm,S.S. cαZ .1981 Psyc九oZogi , & Brehm,J. 訳′ reααα九cg A 効eorγ ofかe edom α九α coたかoL New York: Academic Press. Brockner,J. 85 .19 , & E1kind, 4 Se lf esteem and reactance: Further evidence of ‐ itudinaland mot ivat ionalconsequences att ・Jo錫r九α乙 ごme九乙αZsoc i餌 Psy流oZog又 2 1 46 361 of 互ェPer - . ,3 Carver,C .S‐,& Scheier, 4.F‐1981Self‐consciousness i zy, and reactance so九αZ . Joαm 錫 of Reseαだれ 鉱 Per 15 29 ‐ ,16‐. 能性がある.. Dowd,暮. T. i lne, C. R. i 99I ′ se , ルq ,& 訊 ,S.L. 1. 今後の課題. Thetheraperticreactancescale: A measureofpsyc‐ hological reactance- Joum d o Z九g α九〆 f co彰九seZ 上 ) 545 eひeZOPme 7 1乙 . ,69 ,541‐. 結 局, Merz リ アク タ ンス 尺 度 はこ の ま ま で は. 使用に耐えない‐ 今後の課題としては, リアクタ. Greenwald, A. G. 1968. 0n def ining at i t tude and. itudetheory.ln A. G. Greenwald T. C. Brock att , ,. ンス と 関 係 の薄 い上 述 の項 目の削 除 を検 討 し, さ. & T. M.ost ) rom (Eds ‐ , Z Ps此れoZ d d ogc おun 僻めたsof 餌 #ロメes. New York:. らにリアクタンス概念の全側面を測定できるよう. Academic Press. Pp.36L388 .. 33.
(7) . 今 城. Hong, S-M. ini ion , & ost , R. 1989 Further evaluat ’ h i fN 1 l l l o erzspsyc o og ca reactancesca e. PsycんoZogZ cd RePorと s -710 ・ ,64 ,707 Hong,S‐M. , & Page ,S. 1989 A psychologicalreacta- lopment iab‐ l ncescale: Deve ,factorstructureandre i ity. Ps l 4 3 1326 t ogi cαZRe s - ycんoZ Por . ,6 ,132 今城周造 198 6 リ アクタ ンス 喚起の測度の検討{ 1 ) 岩手. 71 県立盛岡短期大学研究報告,37 ‐ . ,65. 今城周造 1 9 9 5 自由の重要性と自由への脅威度が心理的 リアクタンスに及ぼす交互作用的効果 : 喚起小条件に おける脅威のU字型効果 実験社会心理学研究,3 5 110 ‐ . ,1 ,102 Merz,J. 1983 FragebogenzurN1 essungderpsycholo‐ )ねgれos乙にα 29 75 2 gischen Reaktanz.ヱ , , 一8 ・. シ ョ ー・コスタンゾー. 古畑和 孝 (監訳) 1984. 社会心理学の理論 サイエンス社 (Shaw, M‐B‐ T れeor ies o 9827 ヂ , & Costanzo,P.R. 1 M G H i ) l l sod錫 PsyぬoZ ogy.2nded・ c r a w ‐ . , Snyder, 生 iorexerc1ー Vi ckl und .L. , &V ,R.A・ 1976 Pr. ごm reedom and reactance. Jo“m 錫 o seoff f EエPer og又 12 乃如ZsocねZpsyc九oZ . ,12 130 Tucker,R.K. 987 Fac ia lva l i di tor - , & Byers ,P.Y. 1 ’ ty ofn4erzspsychologicalreactancescale . FsycんoZ 1 81 5 ogにαZRe ‐ Poだs . ,6 ,811. 上野徳美 1 9 8 6 自由への脅威と受け手の独自性がリアク タンス現象に及 ぼす効果. 心理 学研究,57 2 34 ‐ . ,228. 9 説得への抵 抗と 心理的リアクタンス 上野徳美 198. 大坊.安藤.池田(編) 社会心理学パースペクティブ 250 27 1 1 誠信普房 Pp. ‐ . Worchel f B J W. 1970 Ef & h ectofthreats r e m . . ,S , , i ion of agreement tudinal f to att reedom asa funct th the com municator. Jo仏mαZ o/ Pe wi r so九〆ご夢 αれα sodαZpsycんOZog. 22 14 - ‐ ,18. & Brehm,J. W‐1975 Responses to Wortman, C. B. , ion of reac lable outcomes: An int - egrat uncontrol l tance theory and the learned helpl essness mode . ごme九とαZ soc幻Z Fsyc九oZogy, 8, Adひαれces iれ EエPer. 277 33 6 ‐ .. (本学助教授 函館校). 34. 周. 造.
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