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硼素溶解酢酸セルロースフィルムによる中性子線量測定

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Academic year: 2021

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(1)VoL2 2( 19 8 5 ). 近畿大学原子力研究所年報. │論文│ 棚素溶解酢酸セルロースフィルムによる中性子線量測定 鶴. 田. 隆. 雄. NeutronDosimetrywithBoron-DopedC e l l u l o s eAcetateFi Im TakaoTSURUTA ( R e c e i v e dS e p t e m b e r3 0,1 9 8 5 ) 1 nas t u d yaimeda tt h ed e v e l o p m e n to fah i g h l ys e n s i t i v e,s i m p l eandn o n r a d i o a c t i v en e u t r o n d o s i m e t e r,c e l l u l o s ed i a c e t a t eandt r i a c e t a t ef i 1 msdopedw i t ha b o r o n compound: o r t h o c a r b o r a n ewerep r e p a r e d . Thef i l m swerei r r a d i a t e dw i t ht h e r m a ln e u t r o n s,a f t e rwhich t h e y were o e t c h e di nana q u e o u ss o l u t i o no f30%NaOH,a t5 0 C,t op e r m i tc o u n t i n go ft h et r a c k sl e f tby c 1 e se j e c t e dbyn e u t r o n suponl O B ( n,α ) 7L ir e a c t i o n s . Thee x p e r i m e n t a lv a l h e a v yc h a r g e dp a r t i u e so fn e u t r o ns e n s i t i v i t yweremeasuredandcomparedw i t ht h et h e o r e t i c a lv a l u e swhichwere h emeane f f e c t i v er a n g eo fαand d e r i v e dfromt h em a c r o s c o p i cc r o s ss e c t i o no ft h er e a c t i o n,t. c 1 e s,c r i t i c a la n g l ef o re t c h p i tf o r m a t i o nandt h eb u l ke t c h i n go ft h ef i 1 m s .Byc o n s i d 7 L ip a r t i e r i n gb a c k g r o u n dc o u n t s,at h e r m a ln e u t r o nd o s eo f1mrem(lx1 O 5 S v)c a nbemeasuredw i t ht h e t r i a c e t a t ef i l mc o n t a i n i n gb o r o na tac o n c e n t r a t i o no f11.7%byw e i g h tandf o re t c h i n gt i m eo f 1 2h r .. KEYWORDS n e u t r o nd o s i m e t r y ,b o r o n,c e l l u l o s ea c e t a t ef i 1 m,c e l l u l o s ed i a c e t a t e,c e l l u l o s et r i a c e t a t e,o r t h o c a r b o r a n e,s e n s i t i v i t y ,s o l i ds t a t et r a c kd e t e c t o r,e t c h p i t .. 言. 1. 緒. 的として,種々の固体飛跡検出器が試作され,それら の特性試験が行われてきている υ.2)。なかでも,飛跡 検出国体として樹脂(プラスチック)を用い,中性子. 乙れまで多年フィノレムバッジとして被曝放射線量の 測定に使用されて来た乳剤検出器は,中性子線にも γ. から重荷電粒子へのコンパータとして l O Bまたは 6L i を用いる型の検出器は,低速中性子に対する感度が高. 線にも感度を有するため, γ線の高いパックグラウン. く,その実用化が有望である。乙れまでに開発された. ドが存在する場合に中性子線の測定が困難になるとい. との型の検出器としては,硝酸リチウム塗布硝酸セル. う欠点がある。また,潜像退行現象(フェイディング). ロースフィ Jレム札ペ棚素溶解硝酸セノレロースフィノレ. があるために,被曝放射線量を過小評価するおそれが. 5.ぺ捌素溶解 CR-39板7 )などがある。本研究は, ム). ある。とれに対して固体飛跡検出器は,通常の被曝線. 乙れらの開発研究の延長線ょに位置するもので,飛跡. 量測定環境においては γ線や β 線に不感で,それら. 検出国体として新たに酢酸セノレロース樹脂を採用し,. の線量いかんにかかわらず中性子線のみを独立に測定. 棚素化合物としては硝酸セルロース樹脂への溶解性の. し得る利点をもっ。また,潜像退行現象がないので,. 点で最も優れた特牲を示したオ Jレトカ Jレボランのを使. 被曝線量を低く見積るおそれもない。高感度で,飛跡. 用した。. の自動計数しやすい中性子個人被曝線量計の開発を目. - 1ー. 飛跡の自動計数法の改良・発展は,国体飛跡検出器.

(2) 鶴田隆雄:棚素溶解酢酸セノレロースフィノレムによ石中性子線量測定 の実用化のために不可欠の投術的課題である。 CR-39. :エチノレアセテート:エチ Jレラクテートの比が 4:2. :1:1なる組成の溶媒に,溶液中の溶質濃度が 4%. 板の場合は,表面がきわめて平滑で,生成するエッチ. になるように溶解した溶液から調製したフィ Jレム上の. ピットがきわめて明瞭であるととろから,顕徴鏡,テ. ほほ 1 00%の α線検出. レビカメラおよび画像処理ジステムを組合せた光学的. エッチピットが比較的明瞭で,. 計数法の適用が有望である ω。それに対して,セノレロ. 効率が得られるととが分った。そとで,との溶液 l とオ レトカ jレボランを添加して目標とする翻案溶解二酢酸. ース系樹脂の場合は,きわめて薄く,柔軟性に富むフ. j. ィルムに成型するととができるととろから,放電計数. と使 セルロースフィ Jレムを調製するととにした。調製l. 法 9) の適用が有望である ω。硝酸セ Jレロース樹脂が非. 用した 4種類の溶液組成を T able1に示す。. 常に着火しやすく,燃焼しやすい物質であるのに対し. ig.2I と示され 三酢酸セ Jレロースも白色の粉末で, F. て,酢酸セノレロース樹脂にはそのような性質がないの. るような構造をしている。との場合,溶質は三酢酸セ. で,硝酸セ jレロース樹脂がもっていた検出器保管上の. Jレロース:トリフェニノレフォスフェートの比が 1 7:3,. 危険性を取除き,放電計数特性を改善し得る可能性が. 溶媒はメチレンクロライド:メチノレア Jレコー Jレの比が. ある。. 9:1,溶液中の溶質濃度が 10%であるような溶液か ら調製したフィノレムが良好な α線検出特性を示した。. l l . 実験材料および実験方法. そとで,乙の溶液にオノレトカノレボランを添加して目標 をする棚素溶解三酢 酸セノレロースフィノレムを調製する i. 1.フィルムの調製と α線照射試験. ととにした。調製に使用した溶液組成を T a b l e 2に. 先ず,溶質と溶媒をさまざまに組合せた多種類の溶. 示す。. 液から,流延法 i とより 2酢酸セ Jレロースフィ Jレムの調 製を試みた。 3点支持台上に水平に置かれた厚板ガラ. 2 . 中性子照射とフルエンスの測定. スの上にアルミニウム製の型枠を置き,その中に十分. 中性子照射場として京都大学原子炉 (KUR) 重水. 混合・清澄・脱泡させた溶液を適量流し込み,約一昼. 熱中性子設備および近畿大学原子炉 (UTR-KINKI). 夜放置す否。その間,板ガラスの上部に蓋をするなど. 中央ストリンガーを利用した。. して溶媒の揮発が比較的ゆっくり進行するように配慮. KURの場合,重水熱中性子設備の中に簡単な照射. する。生乾きのフィルムを板ガ、ラスから剥離し,別の. 用架台を組み,そ乙にフィノレムまたは金箔を釣り下. 2枝の型枠に挟み,真空乾燥,高温乾燥を経て厚さ. げて照射を行った。照射後,金箔の放射能をウェ Jレ型. 2 0 2 0 , 0μmのフィルムを得た。. シンチレージョンカウンターで測定し,照射時の運転. 次に, RaD+E+F線源、から放出される α線をほぼ. 出力,照射時聞から換算してフィ Jレムの照射熱中性子. 3MeVI r減速し,得られたフィルムにほぼ垂直に入射. フルエンスを求めた。. させた。入射 α線のフノレエンスは, 線源、の強度と形状,線源、とフィルム の距離および照射時聞から計算によ って求める乙とができる ω 。α線照 射フィルムを 5 0Cの3 0 5 ぢ NaOH水 0. 溶液中で 1 0 3 0 分間エッチングし,. 止一一一-l _ _. . . l - -O. j 1 ヘ H ー-./OH H¥. Hj 1 , /H. ヘ 日 o、 " H. /'--0--'¥.OH. H/ 1. H l-----rl. .. 下ーーーー. u. ¥..---0ー. フィルム表面に α線飛跡が成長して 現れるエッチピットを光学顕微鏡を. F i g .1 C e l l u l o s ed i a c e t a t e. 用いて観察・計数した。 ニ酢酸セ Jレロースは白色の粉末で,. F i g . l!乙示されるような構造をして いる。ニ酢酸セルロース:ジメチ Jレ フタレート:ジエチ Jレフタレート: メチノレフタリ Jレエチ Jレグリコレート の比が 11:6:1:2なる組成の溶. 止 一 一 一 一 i . p ヘH ー ーi/H H¥. TT J - 0 H j I , ' -. TT. 、 ,H H、 H. 一一 トー園田園. , /H. o. CH20COCH3. 質を,アセトン:メチルアルコール. - 2ー. ¥.--0一一一. l. 一 o--'¥.H. P--. H/I "l----f ___ r IH . .. CH 0CO 3. OCOCH3. In. ノ.

(3) V01 .2 2( 19 8 5 ). 近畿大学原子力研究所年報. Table1 Compositiono fs o l u t i o n sf o rp r e p a r a t i o no fboron-dopedc e l 1 u l o s ed i a c e t a t ef i 1ms S o l u t e( w / o ) O r t h o c a r borane C e l l u l o s ed i a c e t a t e Dimethylp h t h a l a t e D i e t h y lp h t h a l a t e Methylp h t h a l y le t h γ 1g l y c o l a t e. 1 .3 5 4 . 3 2 9 . 6 4 . 9 9 . 9. 6 . 7 5 1 .3 2 8 . 0 4 . 7 9 . 3. S o l v e n t( w / o ) Acetone Methyla l c o h o l E t h y la c e t a t e E t h y ll a c t a t e. 2 6 . 7 4 0 . 3 2 2 . 0 3 . 7 7 . 3. 5 0 . 0 2 5 . 0 1 2 . 5 1 2 . 5. C o n c e n t r a t i o no fs o l u t e. 4 . 0. B c o n c e n t r a t i o no ff i l m. 5 . 0. Table2C o n p o s i t i o no fs o l u t i o nf o rp r e p a r a t i o n o fboron-dopedc e l l u l o s et r i a c e t a t ef i l m S o l u t e( w / o ) O r t h o c a r borane C e l l u l o s et r i a c e t a t e T r i p h e n y lphosphate. 1 3 . 3 4 7 . 7 2 6 . 0 4 . 3 8 . 7. 1 0 . 0. 2 0 . 0. た。エッチング予定時間経過後,ただちに溶液からフ ィノレムを取り出し,水道水で数分間水洗し,常温・常 湿の空気中で自然乾燥させた。エッチングの前後にフ. 1 5 . 6 1 .7 7 1 2 . 7. ィルムの厚さをマイクロメータを用いて測定し,その 差からパノレクエッチングを求めた。フィ Jレム自身の欠 陥等に基づくパックグラウンドエッチピット密度を求 めるために,照射フィノレムと同じ条件で未照射フィル. S o l v e n t( w / o ) 1 or . ide Methylenec Methyla l c o h o l. 9 0 . 0 1 0 . 0. ムのエッチングを行った。. C o n c e n t r a t i o no fs o l u t e. 1 0 . 0. 射フィルムを対比しながら,それらの表面状態を観察. B c o n c e n t r a t i o no ff i l m. 1 .7 1. を求めた。 KURの場合,照射フィノレムの表面密度か. エッチング後,光学顕微鏡を用い,照射および未照 した。また,エッチピットを計数して各々の表面密度 ら未照射フィ Jレムの表面密度を差し引き,熱中性子に. UTR-KINKI の場合,中央ストリンガーの最低部. よるエッチピット表面密度を求めた。 UTR-KINKI. 28cmI と黒鉛を残してその上方を照射空間とし,そこ. の場合,裸で照射したフィノレムの表面密度からカドミ. にフィルムまたは金箔を釣り下げて照射を行った。熱. ウムケースに入れて照射したフィノレムの表面密度を差. 外中性子の割合を評価するため,一部のフィノレムおよ. し引き,熱中性子によるエッチピット表面密度を求め. び金箔をカドミウムケースに入れて照射した。照射. た 。 KUR と UTR-KINKIで取り扱いが異るのは,. 後,金箔の放射能をシンチレージョンカウンターで測 定し,照射時の運転出力,照射時聞から換算してフィ. KUR重水設備の場合,高速中性子や熱外中性子の寄 与がほとんど無視できる 5) のに対して.UTR-KINKI. Jレムの照射熱および熱外中性子フノレエンスを求めた。. 中央ストリンガーの場合,それらの寄与が無視できな. KUR.UTR-KINKIいずれの場合も,照射熱中性. いためである。. 9 07 1 0 cm-2 であった。 子フ Jレエンスは 1. ] 1 [ . 実験結果および考察 3 . エッチングとエッチピットの観察・計数 中性子照射フィノレムを50 C の 30~ぢ NaOH 水溶液中. 0. でエッチンク*し. l O B ( n . α ) 7 L i反応によって生成した. αおよび 7 L i粒子の飛跡をエッチピットに成長させ. 1 . エッチピットの成長 中性子で照射した棚素溶解ニ酢酸セルロースフィル ムを,与えられた条件でエッチングするとき. 2-3. -3-.

(4) 鶴 田隆雄 :棚素溶解酢酸セ ノ レ ロー ス フィjレムによ る中性子線量測定 表面の全体的荒れの中 に埋没 して しまい。そ の計数が. o .1l r .1~ぢ捌 素溶解二酢酸セノレ ロ 困難 となる。 Phot ースフィ ノ レ ム上のエ ッチピ ッ トを示す 。 中性子照射三酢酸セノレ ロースフ ィノ レムを与えられた 条件で エ ッチングす るとき,ほぼ 2時間で エ ッチピ ッ ‘ 、Alai ‘ , ,、. IJ. トが見え始め ,十数時間まで計数可能な状態が続く 。 との時間を過ぎ ると,やはり表面荒れのために計数が. o .2l r .1 1. 7 ~ぢ棚素溶解三酢酸セ ノレ 困難 となる 。Phot ロー スフィ ノレム上のエ ッチ ピッ トを示す。 本研究で調製 した フィノ レムで 比較する限りにお い て,二酢酸セ ノ レロー スフィノ レムよ り三酢酸セノレロ ース フィノレム の方が コント ラス トの強い , 明瞭な エ ッチピ ッ トを形成すると とが分 った。三酢酸セル ロースフィ ルムの難点は エッチ ング時間が長 くかかる 乙と であ る. ( 2). が, とれは エッチ ング溶液の温度を高める. ζ. となどに. よっ て短縮するととが可能である と考えられる 。 CR. 3 9樹脂の場合 ,エッチング溶液の 温度を 6 0Cか ら9 0 0. 100ぃ m Photo.1 E t c h p i ts on t he 1% borondoped c e l l u l os ed i a c e t a t ef i lm. Etchingc on di t i on:3 0 5 ぢ Na OH,5 00C Etchingtime:( 1 ) 8min. ,( 2 )15min.. o cに上昇さ せ るζ とによ って ,エッチング時聞を 10分 の l以下 K短縮できる. ζ. とが確認されてい る11)。. 2 . 実験感度 エッチ ング後,照射および未照射 フィJレム上のエッ チピット を計数 して求めた熱中性子に よるエッチピッ c r n-2),金箔の放射能から求め たフィ ト表面密度を P(. c r n -2) とす ると ノ レムの照射熱中性子フノレエン スを O( き実験感度 Keは次式で与えられる 。 z. 11J. 41. , , 、 ‘ ・. Ke= P /o. ( 1 ). 棚素を 1, 5,1 0,2 0 %含む二酢酸セノレ ロース フィ ノ レムの感度を各エッチング時聞につ いて求め た。結果. i g.3 6I r .示す。重荷電粒子放出核反応が飛跡検 を F 出国体内部で生ず る 型の 固体飛跡検 出器の例に洩れ ずの, 7) エッチング時間が 長くな るにつれて感度の上. 0倍 と上昇 昇が見られる 。た だし , 棚素濃度を 5倍,1 させて も同一エッチング時聞にお いて感度の上昇はそ れほ ど大き くはない。 得 られた最高感度は ,20~ぢ棚素. ( 2 ). 溶解 フィ ノ レムを 5 0 分エッチングした 場合で, 2. 3x. 1 0 (であった。 棚素を 1 1. 7~ち含む三酢 酸 セ ノレ ロー ス フ ィノレム の 感度. 100ぃ m Photo.2 Et c h -pi tson t h e1 1 .7 % bor ondoped c e l l u l os et r i a c e t a t ef i 1m. Et c h i n gc ondi t i o n :3 05 ぢ NaOH,5 00C Etchingtime:( 1 ) 3h , . r ( 2 )6hr . 分で エ ッチピット が見え始め,4 0 -5 0 分 まで計数可能 な状態が続 く。との 時間を過ぎる と,エ ッチピットは. とエッチング時間の関係を F i g .7l r.示す。乙の場合. 0 時間 も,エ ッチング時間 と共に感度が上昇す るが,1 を過ぎ ると 飽和傾向が見られる 。得られた最高感度は. 1 2 時間エッチングの場合で,1 .1xl O -3 であ った 。 3 . バルクエッチングと理論感度 棚素溶解樹脂検出器の理論的に到達 し得る最高の熱. -4-.

(5) V01 .2 2( 19 8 5 ). 近畿大学原子力研究所年報. x10-4. i / 2 " -. 2 . 5. 3. ) ( 1 0 -4. ノ 2 . 0. ( gミ﹀. 炉 、. 。 ". と1.5. >. ・同. b D. . . .. + ー 毎. ロ. 回. . c :. 同. ・同. 国. 民. 口. ω. O. @. ∞. 場". ω. o. ~. 1 .0. o~. F f. .. > . 1 .5 +'. ・同. 0 . 5. .. 2 . 0ト. 2. J ( B. Etching c o n d i t i o n. mmv 、. tontc : . . 1叫. 3096NaOH,50・ c. Etching c o n d i t i o n. c. 3096NaOH,50・ 10. 20 30. 40. 10. 50. 20. 30. 40. 50. 60. Etchingtime( m i n . ). 60. Etching time ( m i n . ). F i g .3 S e n s i t i v i t yandbulke t c h i n go fb o ron-dopedc e l l u l o s ed i a c e t a t ef i l m. F i g .5 S e n s i t i v i t yo fboron-dopedc e l 1u l o s e d i a c e t a t ef i l m. X1 0-4 E. ・. ・. / f. a. XI0-4 2 . 0ト. ; : : [ r. .. ノ. 10. r! . lf. 帽. 品 1 .0. o Juz:. •. ー. ー. B. Etching condition 3096NaOH,50.C 10. 20. 30. 40. 50. 60. Etching time ( m i n . ) 20. 30. 40. 50. 60. F i g .6 S e n s i t i v i t yo fboron-dopedc e l l u l o s e d i a c e t a t ef i l m. Etching time ( m i n . ). F i g .,4 S e n s i t i v i t yo fboron-dopedc e l l u l o s e d i a c e t at ef i l m. 中性子感度(理論感度)K t は次式で与えられるヘ. Kt=T{+R∞S2(}c+(1-叫)/}σ( Et h) =I刷. .. 2 . 0ト. {+Rc 問. 斗 ω. c+( 1s i n ( }. ととで ,T は樹脂中の l O B原子の密度 (atom'cm-3),. R は α および 7 L i 粒子の平均実効飛程 ( cm), (}c はエッチピット生成の臨界角 ,1 は パJレクエッチング (cm),σ( E t h )は l O B ( n,α)7Li反応の熱中性子に 2 対する微視的断面積 (cm I(Eth )は同反応の熱中 ),. 性子l と対する巨視的断面積 ( cm-1) である。 エッチング前後のフィルムの厚さの差から得られた. -5-.

(6) 鶴岡隆雄:棚素溶解酢酸セノレロースフィ Jレムによる中性子線量測定 の場合,良好な飛跡検出団体の他のひとつの条件は, エッチピットが明瞭で計数し易い時間内で,パJレクエ ッチングを大きくとれるととである。他の条件が同じ であれば, ( 2 )式からあきらかなようにパノレクエッチン (Eミ)切ロ. ;メ. ロ グが大きいほど高い感度が期待できる。三酢酸セ Jレ ース樹脂は,乙の意味でも二酢酸セノレロース樹脂より すぐれた性質を具えていると言える。. ロ 凶 υ#OM--. HH占. /. ~2. 4 . 熱中性子線量の検出限界 本実験で得られた最高の熱中性子感度1.1xl O -3を 用い,検出可能な最低の熱中性子線量を評価する。パ. _ . . . ・ .. Experimental. " ー ・ ー ・ ー ・ '・ J. ックグラウンドエッチピット密度の大きさから,最低. O. 計数可能エッチピット密度. 2. 4. 6. 8. . . . J . . . . . . L .. ム. 10. 1 4. 1 2. Pmin. は 1 . 0X1 03(cm-2). と見積られる。(1)式から熱中性子フルエンスの検出下. a. 限. Omin ま , Omin. Etching time ( h r . ). Pmin / K e 3 1 .0 X 1 0 cm-2 / 1 .1x 1 0 -3. F i g .7 S e n s i t i v i t yandbulke t c h i n go fb o l 1 u l o s et r i a c e t a t ef i l m ron-dopedc e. 9 . 1X 1 05 cm-2. ( 3 ). となる。 1mrem( 10 5 S 3 6, 000cm-2 であるこ V) が 9 パノレクエッチンクやおよび、その値を使って計算して得ら. ig.3 と Fig.7ζ I示す。との計算 れた理論感度を F において,それらのフィルムの α および. 7 Li粒子に. 対する臨界角が不明なので,一応乙れを O。として計. とから,乙のフィ Jレムを使つての目視計数による検出. 10 5 S V) と見積られ 限界は現在のと乙ろ約 1mrem ( る。乙の値は,個人被曝線量計として十分満足できる 値である。 一般に,放電計数法を導入すれば目視計数の場合よ. ig.3と F i g . 7 において理論値が実験値を 算した。 F 大きく異るととになった主要な原因は,乙の臨界角を. り検出限界を引き下げることが可能であるがペ. 0 'ごしたととにあると考えられる。二酢酸セルロース 0,20%のフィノレム 樹脂の場合,棚素三濃度 1, 5,1 00,6 50,7 10,7 60として計 に対して各々の臨界角を 4. 今後に残された課題である。. 乙の. フィノレムにおいてどとまで,その引き下げが可能かは. l V . 結. 算すれば,理論値は実験値 l とほぼ一致するととにな. 昌. る。三酢酸セルロース樹脂の場合,臨界角を 5 4 とし 0. て計算すればエッチングの初期において,理論値は実. 棚素を溶解させたこ酢酸セルロース樹脂および三酢. とほぼ一致する。との場合においても,エッチン 験値 l. 酸セ Jレロース樹脂のフィノレムを調製し,その中性子線. グの末期には実験値が理論値より小さくなる。その主. 量計としての特性を調べ,次の結論を得た。. 要な原因は,初期に現れたエッチピットがエッチング. ( 1 )T a b l e1および T a b l e2 に示される組成の溶液. の中期以後しだいにコントラストを失い,計数できな. から,流延法 l とより中性子線量測定に使用可能な棚. くなるためと考えられる。. 素溶解酢酸セルロースフィ Jレムを調製する乙とがで きる。. 良好な飛跡検出国体のひとつの条件は臨界角が小さ い乙とである。他の条件が同じであれば,( 2 ) 式からあ. ( 2 ) 調製した 5種類のフィ Jレムの熱中性子に対する感. きられないように臨界角が小さいほど高い感度が期待. i g . 3 度を実験的および理論的に求めた。結果は F. できる。約 1 0 5 ぢの棚素濃度のフィノレムで比較すると. 7に示されるとおりである。. き,三酢酸セルロース樹脂の方が二酢酸セルロース樹. ( 3 ) 感度についての実験値と理論値の比較から,酢酸. 脂よりも臨界角が小さしより望ましい性質を具えて. セルロース系樹脂は硝酸セ Jレロース系樹脂と比較し. いると言える。. でかなり大きな臨界角を持つと考えられる。. コンパータを飛跡検出国体に溶解させる型の検出器. ( 4 ) 二酢酸セルロース樹脂と三昨酸セノレロース樹脂を. - 6ー.

(7) V01 .2 2( 19 8 5 ). 近畿大学原子力研究所年報. S o l i d s ",( 19 7 5 ),U n i v .C a l i f .P r e s s .. 比較した結果,エッチピットが明瞭で計数しやすい とと,高い感度が得られることのこつの理由で,飛. 2 )D u r r a n i,S .A . :N u c l .Tγαc k s,6,2 0 9( 19 8 2 ) .. 跡検出国体としては三酢酸セルロース樹脂の方がす. ,L . : “S o l i dS t a t eN u c l e a rT r a c kD e 3 )Medveczky. 8 1( 19 8 0 ),PergamonP r e s s . t e c t o r s ",5. ぐれていると考えられる。. 4 ) 鶴田隆雄:近畿大学原子力研究所年報, 2 2, 7 9. ( 5 ) 本研究で調製したフィノレム中最高感度を記録した. 1 1 .7%棚素溶解三酢酸セ Jレロースフィルムを使用し. ( 19 8 4 ) .. .and Sakamoto,M.: J .Nucl. Sci. 5 )Tsuruta,T. た場合の熱中性子線量の検出限界は,約 1mrem ( 10 5 S V) と見積られる。. 5,6 0 2( 19 7 8 ) . T e c h n o l .,1 6 )Tsuruta ,T .andT a k a g a k i ,M.: H e a l t hP h y s .,. 謝. 43,7 0 5( 19 8 2 ) .. 古 宇. .andJ u t o,N . :J .Nucl.S c i .T e c h n o l ., 7 )Tsuruta,T 2 1,8 7 1( 19 8 4 ) .. 中性子照射にあたってお世話になりました京都大学 原子炉実験所原子炉部および放射線管理部の方々,近. 8 ) 鶴田隆雄,磯部吟子:保健物理, 1 9,1 3 3( 19 8 4 ) .. 畿大学原子力研究所管理室の方々に感謝致します。実. 9 )C r o s s, W. G . and Tommasino,L . :R a d .Eff e c t s ,5,8 5( 19 7 0 ) .. 験を進めるにあたりど協力頂きました近畿大学理工学. 1 0 )鶴田隆雄:近畿大学原子力研究所年報, 2 2, 6 9. 部長嶋玲氏に謝意を表します。. ( 19 8 4 ).. 1 1 )鶴田隆雄,福本善巳:保健物理, 2 0,2 5( 19 8 5 ) .. 参考文献 1 )F l e i s c h e r ,R .L . , e ta l . : “N u c l e a rT r a c k s i n. - 7ー.

(8)

参照

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