サイバーセキュリティ対策の実効性に関する一考察
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(2) 情報処理学会第 80 回全国大会. ① 業種 アンケートの回答数が多い業種「情報通信 業」 i ,「公務」 ii ,「大学」における教育・研 修の実施状況を図 4 に示す. 情報通信業,公務はランサムウェアへの感染 に関する実施率が高く,大学は 3 ケースともに 低い傾向を示している.. ④ ガイドラインの理解度 経済産業省「サイバーセキュリティ経営ガイ ド ラ イ ン 」 の 認 知 度 に 関 す る回答別による教 育・研修の実施状況を図 7 に示す. ガイドラインの理解度と教育・研修の実施状 況には関連性がみられる.. 図 7 「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」の 認知度による各ケースにおける教育・研修の実施状況. 図 4 業種別,各ケースにおける教育・研修の実施状況. ② 組織の規模(従業員数) 従業員数別による教育・研修の実施状況を図 5 に示す. 従業員数が多いほどランサムウェアに関する 教育・研修の実施率は高いものの,自社 Web サ イトの改ざん,ソーシャルエンジニアリングに ついては規模による差異が見られない.. 図 5 従業員数別,各ケースにおける 教育・研修の実施状況. ③ 従業員向け情報セキュリティ教育の難易度 従業員に情報セキュリティ教育を実施するこ との難しさに対する回答別による教育・研修の 実施状況を図 6 に示す. 情報セキュリティ教育の難易度と教育・研修 の実施状況には関連性がみられる.. 4.考察 サイバーセキュリティ対策について,各ケー スともに連絡先の認知度が高いことから,組織 内の連絡先に対するセキュリティ人材の重点配 置や外部の専門家による支援といった施策によ って実効性が上がると考えられる. また,教育・研修について、大規模な組織し かランサムウェアのような新しい攻撃手法に対 応できていないことから,政策においては中小 規模の組織に対する支援が重要となる. 更に,教育の難しさ,及びガイドラインの認 知度と,教育・研修の実施状況に関連性がみら れることから,サイバーセキュリティに関する 教材の提供や講師の派遣によって,組織におけ る教育・研修負担の軽減,あるいは,既存のガ イドラインの解説書や講習会といった普及策と いった取組みも実効性に寄与すると考えられる. 5.まとめ 日本において,サイバーセキュリティ対策は 不十分であると考えられているものの,「現場 力」の要因を分析することで,より実効性の高 い対策を検討することが可能となる. 本稿は教育・訓練に着目したが,連絡先の認 知度,研修の実施状況は,異なる結果となる可 能性があり,今後の課題として取り組みたい. 参考文献. 図 6 情報セキュリティ教育の難しさによる 各ケースの教育・研修の実施状況. i. ii. 通信業,放送業,情報サービス業,ソフトウェア業,インターネット 附随サービス業,映像・音声・文字情報制作業. [1] 総務省.総務省における情報セキュリティ政策の推 進に関する提言.http://www.soumu.go.jp/main_con tent/000359280.pdf [2018-01-08 参照] [2] 副島 恵子.多様化する IT 現場における OODA による インシデント対応の提案.公益財団法人防衛基盤整 備協会 平成29年度「情報セキュリティに関する懸 賞論文」受賞作品.p6. 政府,自治体. 4-396. Copyright 2018 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
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