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2 定常分布 1 裾不等式 確率と計算演習問題

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組合せ最適化セミナー 2013年7月26日

確率と計算 演習問題

来嶋 秀治 (Shuji Kijima) 九州大学 大学院システム情報科学研究院

1 裾不等式

問題1.1(*). 問題Pに対して,乱択アルゴリズムAは確率0.501で正解を出力する.任意のδ(0< δ <1) に対して,乱択アルゴリズムAを高々poly(logδ1)回用いて,確率1−δで問題Pの正解を出力するア ルゴリズムBを設計せよ.

問題 1.2 (†). 入力サイズがnの問題Pに対して,乱択アルゴリズムA’は確率1/2 + 1/nで正解を出力 する.任意のδ (0< δ <1)に対して,乱択アルゴリズムA’を高々poly(n,logδ1)回用いて,確率1−δ で問題Pの正解を出力するアルゴリズムBを設計できるか?

問題 1.3. O(log logn)ビット領域の決定性のストリーム数え上げアルゴリズムは存在するか?

問題 1.4. O(log logn)ビット領域の決定性のストリーム頻出アイテム検知は存在するか?

問題 1.5 (*). 0-1ナップサック解の一様ランダムサンプリングオラクルを用いて,0-1ナップサック解の 多項式時間乱択近似数え上げアルゴリズムを設計せよ.

問題 1.6 (*). 0-1ナップサック解の近似数え上げオラクルを用いて,0-1ナップサック解の近似一様ラン ダムサンプリングのアルゴリズムを設計せよ.

2 定常分布

問題 2.1. 既約で非周期的なマルコフ連鎖が一意な定常分布を持つことをPerron-Flobeniusの定理を用 いて示せ.

問題2.2 (). 既約で非周期的なマルコフ連鎖が一意な定常分布を持つことをcoupling補題を用いて示せ.

既約で非周期的な推移確率行列P Rn×0nがある正ベクトルν∈Rn0に対して,詳細釣合の式(detailed balance equation

∀u, v∈V, ν(u)P(u, v) =ν(v)P(v, u) を満たすとき,Pは可逆 (reversible)と言う.

問題 2.3 (*). 確率行列Pが詳細釣合の式を満たすとき,νP =νが成り立つことを示せ.(すなわち定常 分布πνをスカラー倍したものである.)

問題2.4(*). Pは任意のx, yに対してπ(x)P(x, y) =π(y)P(y, x)とする.Π1/2PΠ1/2が実対称行列であ ることを確認せよ.ただしΠ1/2 = diag(√

π(1), . . . ,π(n)

),Π1/2 = diag (

1/√

π(1), . . . ,1/√ π(n)

)

とする.

任意のv∈V に対してP(v, v)1/2を満たすとき,P はlazyという.

問題 2.5 (*). 可逆でlazyなマルコフ連鎖の固有値が非負であることを示せ.

問題 2.6 (*). 0-1ナップサック解の一様分布を定常分布に持つマルコフ連鎖を設計せよ.

問題 2.7. 2次元上の一般の位置に与えられたn点に対し,三角形分割(極大平面グラフ)の一様分布を 定常分布に持つマルコフ連鎖を設計せよ.

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3 van der Corput

van der Corputψ(0), ψ(1), ψ(2), . . .は以下のように定められる.ψ(0)def.= 0とする. 自然数i2 表現がi=∑lgi

j=0 βj(i)·2jで与えられるとき,βj(i)∈ {0,1} (j∈ {0,1, . . . ,lgi⌋})を用いて ψ(i)def.=

lgi j=0

βj(i)·2(j+1).

とする.

問題 3.1. van der Corput列をψ(16)まで求め,数直線上に図示せよ.

van der Corput列を用いた関数ルーターを以下のように定める.一般性を失うことなく,N(v)上に

u1, . . . , uδ(v)の順番が定められているものとする.このとき,σv(i) =uk ∈N(v)

k1

j=1P(v, uj)≤ψ(i)<k

j=1P(v, uj) を満たすものとする.

問題 3.2. 関数ルーターσvがvan der Corput列を用いて定められるとき,任意のz Z>0に対して,

|Iv,u[0, z)−z·P(v, u)| ≤lg(z+ 1)が成り立つことを示せ.

問題 3.3 (*). 関数ルーターσvがvan der Corput列を用いて定められるとき,無数の(infinitely many) z∈Z>0に対して,|Iv,u[0, z)−z·P(v, u)|= Ω (logz) となる例を設計せよ.

4 混交時間

問題 4.1. Johnsonグラフ(i.e.,一様マトロイドの基交換グラフ)上の単純ランダムウォークの混交時間

の上界を求めよ.

問題 4.2. 与えられた半順序集合の非イデアルの多項式時間一様ランダム生成法を与えよ.

問題 4.3 (). 安定結婚問題の安定マッチングの多項式時間一様ランダム生成法は存在するか?

問題 4.4 (⋆). グラフ中の森の多項式時間乱択近似数え上げアルゴリズムは存在するか?

問題 4.5 (⋆). m×n分割表のpoly(m, n,logN)時間乱択近似数え上げアルゴリズムは存在するか?ただ しN は表中の数値の総和を表す.

問題 4.6 (⋆). マトロイドの基交換グラフ上のランダムウォークは多項式時間収束するか?

5 決定性アルゴリズム

問題 5.1. グラフ中の木の数え上げの多項式時間アルゴリズムを設計せよ.

問題 5.2 (). 0-1ナップサック解の多項式時間決定性近似数え上げアルゴリズムは存在するか?

問題 5.3 (⋆). 与えられた有限半順序集合の線形拡大の多項式時間決定性近似数え上げアルゴリズムは存 在するか?

問題5.4 (⋆). 二部グラフの完全マッチングの多項式時間決定性近似数え上げアルゴリズムは存在するか?

問題 5.5 (⋆). 平衡マトロイドの多項式時間決定性近似数え上げアルゴリズムは存在するか?

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