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家畜生産からみたトウモロコシの飼料価値

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(1)

北海道草地研究会報 第四号 19R5・3

シンポジウム「北海道における飼料用トウモロコシの栽培と利用の技術」

家畜生産からみたトウモロコシの飼料価値

;鳥野 保 ( 北 農 試 )

トワモロコ

ν

H高エネjレギー飼料Hといわれている。北海道ではトワモロコ

ν

は主としてホーノレク ロップサイレージとして用いられているが、これには子実が約半量含まれており、このことが高い乳肉 生産価値を生み出す根源になっている。ところで、この穀実の価値をTDNでは充分に評価できないこ

とが問題であるo表1は、アメリカの

NRC

標準から抜粋したものである。

表1 稗、茎葉ならびに穀実の正味エネノレギー

肉用牛に給与したときの飼料価値 位、乳.11二に給与したときの飼料価値 D M  NEm  NEg  'I'DN  DCP  D M  NEm  NEi1  'I'DN  C P 

'iO  McaJ/ McaJ/K@  'iO  'iO   JO McaJ

9McaJ/K  JO  JO 872  1.21  0.55  59  2.2  87  1.26  1.32  59  5.9  トクモロコ乙/穀 実

89.0  2.28  1.48  91  7.5  91  2.32  2.1  92  11. 茎 葉 88.2  1.01  0.14  41  0.5  88  1.05  1.08  49  4.1  麦 穀 実 89.0  2.13  1.40  8'3 9.8  89  1.96  1.91  83.0  13.9 

茎 葉 90.1  1.11  0.35  52  1. 90  1.0 :~ 1.05  48  4.4 

麦 穀 実 89.0  1.73  1.14  76  9.9  89  1.73  1.74  76  13.6  アルファノレファ開花期 90.0  1.35  0.49  57  12.7  90.0  1.24  1.30  58  17.2  オ ー チ ヤ ー ド グ ラ ス 88.3  1.22  0.55  57  5.8  87.0  1.l :: 1.40  62  10.2 

注) DM:乾物 NEm:維持に用いられる時の正味エネノレギー

NEg:増体に用いられる時の正味エネノレギ ‑ NEt:産乳に用いられる時の正味エネルギー

DCP' 

:可消化粗蚤白質

CP:

粗蚤白質

(NRC

飼養標準より抜粋肉用牛、 1976 乳用牛、 1978) 

これによると、正味エネノレギー(以後N Eと記す)と T D Nが併記されている。 N E方式では維持、

増体、産乳に用いられるときの飼料価値が異なることが示されているが、 T D N方式ではこれらの区別 がなされていない。従来から、 T D N方式では粗飼料の価値を高く評価しすぎることが知られているo たとえば、表1によるとトワ壬ロコ

ν

穀実のT D Nは9 1必でたしかに高い値ではあるが、大麦の茎葉 つまり麦わらで4 1必であるから、その差は2倍強である。つまり、麦わらはトワモロコ

ν

穀実の半分 ぐらいの価値があるようにみえるo ところが、これをN E gでみると大麦わらは0.14であり、肉用牛に 給与した場合ほとんど増体しないことが示されているo これに反し、 トワモロコ

ν

穀実のN E gは1.48 であるから、小麦わらの10倍の価値があることになるo 実際に小麦わらを肉用牛に給与しても増体し ないので、 NEgの方がより正確に飼料価値を表現していることについては、誰も異存はないであろう。

けれども、 N Eを推定するうえで多くの問題点がある。最大の誤差になるのは、消化率の推定である。

つまり、 N Eを推定する前に消化率を推定しなければならないが、消化率は摂取量で異なり、その度合

‑27‑

(2)

北海道草地研究会報 第四号 19853

い は 濃 厚 飼 料 と 粗 飼 料 で 異 な る し 、 こ れ ら の 組 み 合 わ せ で も 異 な る 。 摂 取 量 が 増 大 す る と 消 化 率 が 減 少 す る こ と に つ い て は 、 多 く の 研 究 成 績 が あ る が 、 筆 者 等 の 実 験 結 果 は 表2のとおりである。

表2 消 化 率 に 及 ぼ す 飼 料 摂 取 量 の 影 響 (1) 飼 料 摂 取 量

区 分 供 試 羊 の 体 重

乾飼物料

( 9 .

摂)匂取号/量日 排乾物(め糞匂再量/日 排

9/

尿頭/日量 (Kg.) 

ホ ー ノ レ ク ロ ッ プ イ 底 レ ベ ノ レ 28.4土 2.0 468.5土 70.2 1.419.2  453.5土 144.5  ホ ー ノ レ ク ロ ッ プ 高 レ ベ ノ レ 32.1 ::!:::  2.2  1. ::!:::  5 4.2  34 2.8::!:::  9.7  4 1 O.O::!::: 1 0.1  ホーノレクロyプ+とうもろこしイ底レベノレ 27.9土 0.8 440.4::!:::  9.4  127.5土 4.9 329.0::!:::114.6  ホーノレクロップ+とうもろこし高レベノレ 33.4::!:::1. 8 2  7.8::!:::7  7.9  29 1. 7::!:::  5.6  4 1 7.0::!:::  9 8.2 

(2)  消 化 率 と 可 消 化 養 分 含 有 率

区 分 乾 物 組 蛋

温脂肪

NFE 

粗 繊 維

TDN  DCP 

白 質

ホ ー ノ レ ク ロ ッ プ 低 レ ベ ノ レ 58.8  59.1  68.1  65.7  47.5  59.3  5.5  ホ ー ノ レ ク ロ ッ プ 高 レ ベ ノ レ 52.4  54.7  78.5  57.9  37.3  53.1  5.1  ホーノレクロップ+とうもろこしイ正レベノレ 71. 65.1  81. 78.3  55.9  71. 6.1  ホーノレクロyプ+とうもろとし高レベノレ 64.5  58.3  81. 72.4  43.9  65.1  5.5 

(3)  と う も ろ こ し の 消 化 率 と 可 消 化 養 分 含 有 率

^' ノレ

DCP 

区 介

^' ノレ

7.0  6.1 

(北農試、草地第5研 究 室 、 未 発 表 )

エン麦ホーノレクロップサイレージをめん羊に低レベノレ及び高レベノレで給与した場合の消化率を測定し た結果であるが、高レベノレでは乾物消化率が6.4%減少することが示されている。このホーノレクロップ サイレージとトワモロコ

ν

穀実の圧ペペJを混合して給与した場合も、高レベノレの方が低レベノレよりも乾 物 消 化 率 は6.5必低い値になっている。 な お 、 こ の 場 合 に お け る ト ワ モ ロ コ

ν

穀 実 圧 ぺ ん の 消 化 率 を 算 出 す る と 表2(3)のとおりで、高レベルではホーノレクロップサイレージと同様に6.6% 低 い 値 に な っ て いる。 トワモロコ

ν

穀 実 圧 ぺ ん の

TD

刑 は90係 前 後 と 飼 料 成 分 表 に 記 載 さ れ て い る が 、 測 定 の 方 法 に よっては8 3 %になる場合もあるというこzとである。

3) 

表3は 、 草 種 別 に 調 製 し た 乾 草 の 消 化 率 を 、 め ん 羊 で 測 定 し た 結 果 で あ る 。 慣 行 と い う の は 、 残 食 が な い よ う に 給 与 し て 測 定 し た 結 果 で あ る 。 牧 草 の よ う に 栄 養 的 に 各 成 分 の パ ラ シ ス の よ い 飼 料 は 、 従 来 こ の よ う に 単 味 給 与 で 自 由 摂 取 さ せ て 消 化 率 が 測 定 さ れ で い た の で 、 こ れ を 慣 行 と し た 。 め ん 羊 の 場 合は乳牛と違って、維持レベノレの2倍3倍 と 摂 取 さ せ る こ と が 困 難 な の で 、 逆 に 慣 行 摂 取 量 の 九l乙して

‑28‑

(3)

北 海 道 草 地 研 究 会 報 第 四 号 19853

表3 消化率と可消化養分含有率(必)

草 種 刈 取 給 与 乾 物 粗たん

粗脂肪

NFE 

組繊維

DCP TDN 

回 次 t量 ばく質

オ ー チ ヤ ー ド グ ラ ス l番草 慣 行 60.9  63.6  56.9  57.2  66.4  6.3  57.3 

チ モ

ν  一

II 

56.5  65.0  58.0  53.6  60.6  5.4  54.8 

ト ー ノ レ フ ェ ス ク

"  " 

57.4  61. 53.9  54.2  62.8  5.8  54.9 

ア カ ク ロ ー ノ 、

"  " 

62.8  71. 74.8  68.9  48.2  10.0  59.4 

ア ノ レ ブ ァ ノ レ ブ ァ

"  " 

56.7  80.2  65.0  62.1  36.1  13.9  52.9 

オ ー チ ヤ ー ド グ ラ ス

%慣行 63.6  68.8  54.5  57.3  69.1  7.2  58.5 

チ モ

ν  一 "  " 

61. 68.4  68.8  58.2  66.9  5.7  59.8 

ア カ ク ロ ー 、ノ

"  " 

66.2  72.0  79.1  72.5  52.8  10.3  65.1 

ア ノ レ ブ ァ 1レ ブ ァ

"  " 

57.4  80.7  60.6  63.9  37.3  12.8  54.0 

オ ー チ ヤ ー ド グ ラ ス 2番草 慣 行 56.6  65.7  41.7  54.2  62.4  7.9  53.1  ト ー ノ レ フ ェ ス ク

61. 70.3  54.8  59.7  64.5  9.4  57.4 

(鳶野・三上、 1975 ) 

消化率を測定した結果、草種によって異なるが慣行よりも 0.7"""4.8OJO高くなることが示されている。

乳牛の場合は、最近のように高泌乳牛になると、摂取量が著しく増大するので、以上に述べたことは 極めて重要であるが、わが国では乳用牛

で行なわれた研究成績がないので、アメ リカの報告を示したものが図1である

4 L

給与飼料中の穀物の割合を増加させると

Vv   nu  

' u u  

p mM  

U比四u

E A K   C T A   N N T   A I N   N I  

punu 

T N E   N I G   I C A  

AAHUM

OMOB  V   XH UA  

‑ ‑ P

︒ ︒

A  

T T I   A A  

QU 

D D I  

nb

b Q U

MN

u

I I H   M M T   RRN 

pupuPU 

T T R  

B A

nunuDA 

55J  I I F  

HUHUYA 

'h

'L

U 

AAR 

v

uv

U

N N M   D D U   T T N  

o× 

85・‑

TDN

が増加するが、これを維持レベノレ

で測定すると直線的に高くなるが、実際 80 に牛乳生産する際は、 (  )内の数字に

示されるように維持レベノレの3"""4倍も 摂取するので、消化率は著しく減少し、

濃厚飼料の割合が多くなっても

TDN

含 有率はあまり高くならないことが示され ている。

トワモロコ

ν

ホーノレクロップサイレー ジのように、蛋白質含量が低い飼料は、

大豆粕のような蛋白質飼料を併用して消 化率を測定することになっているが、こ の場合に蛋白質飼料を補給すると、求め るトワモロコレサイレージの消化率が高

751̲

E→ 

~ 70 ・‑ C  己 65 I,'" 

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60一・

J

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J t 4   'l la

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ll 'x bu J f ' / L  

J

が ・ ' ' f 1 j  

J

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3

a E︐ ︐

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O

r ω

 

JO

︐  ︐   

a '  

aF 

55 

0  25  50  75 

GRAIN  IN RATION CONSUMED  (  %  ) 

図1 摂取された飼料中の穀物の割合と

TDN

との関係

( W a g n e r ,  D .   G .  

195) 

‑29‑

(4)

北海道草地研究会報 第四号

1 9 8 5

3

くなるが、そのことは表4で示されている4Lこの場合に補給する蛋白質の種類や量で、サイレージの

4 TDN vaJuc  of  corn  siJagc  suppJemen1ed  a1  high  and  Jow pr01ein  measured  i n   Jβc 1  a  1  i  n  g c  o w s .   a 

Ra 

on 

coπlponen 1  Frac1ion 

o  f r  a  1  i  on  1 9 7 1  NRC  o b s e r v e d  

e‑ o 

u‑

‑l

 

‑ ︐

l‑ a

av

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ye

'0

・ ・ b

U一e

D L c  

n

e

ρ u

SA  SA 

V

J 

(必)

Corn  siJage 

High P  6 0 . 0   Low  P  6 0 . 0   Corn meaJ 

High P  1 0 . 0   Low  P  1  7 . 6  

Wh

eat  bran 

High P  6 . 0   Low  P  8 . 8   Cr imped  oa t  s 

High P  8 . 0   Low  P  8 . 8   Soybean meal 

High P  1 5 . 2   Low  P 

4.4 

High pr01ein  ration  Low pr01ein  ration 

qb 

TDN  7 0  

5 9 . 0   6 3 . 7   5 0 . 6   5 9 . 0   9 1  

8 2 . 9   7 6 . 8   7 0  

6 3 . 7   5 9 . 0   76 

6 9 . 2  

64.1 

8 1  

7 3 . 7  

74.4 

6 7 . 1   6 2 . 8  

7 3 . 8   6 8 . 3  

. 9 1 1  b 

.844 b 

aDa t  a 0  f Mo  e a  n  d Ty r  r  e 

J ,  1972 ( 1 2  )  bRa t  i  o o  f ob s  c  r  ve d TDN/NRC TDN 

消化率が異なる値になるであろうことも問題である。なお、このようにこつ以上の飼料を混合して消化 率を測定する方法によっても、得られる値が異なる。表

4

に示されている

difference

法と、

ra  t  i  0 

法の違いがそれであるo

difference

法というのは、わが国で一般に用いられている測定方法であり、

消化率既知の飼料と未知の飼料を混合して給与し、未知の飼料の消化率を算出する方法であり、 ra 10 

法というのは二つの飼料の給与比率を数回かえて測定した結果の回帰式から、計算する方法であるo

消化率は供試する動物の種類や年令等によって異なることは言うまでもない。一般的には、牛とめん 羊の違いが問題になる。 トクモロコ

ν

ホーノレクロップサイレージの場合は、 l穀実が約半量含まれており、

牛とめん羊とでは食性が異なるので、未消化のままで糞中に排紐される穀実の割合は牛の方が多い。従 って、消化率は表5に示されているように、牛の方がめん羊よりもかなり低い値になる4。)

‑30 一

(5)

19853 第四号

北海道草地研究会報

D i g e s t i f c r n b y c a t t I e a n d s h e e p.  a  表以上のように、飼料の消

化率というのは、飼料側と

Organic ITstter  digestion  form 

Physical  of  corn  動物側のきわめて多くの要

by  cattle  by  sheep 

一 一 一 ( 則 一 一 一 一 61.6  66.2  79.0  64.2  92.0 

90.9  88.1  90.2 

75.1 

v

c e  

r A

iM

e u r   n r t u   r n u s t   n o r t

‑ s r c o s o

‑ l   o c

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i d r g b i   r d

‑ h   d d h d   e

d e . d e' Ma ne

‑υ an nn   l e u

‑ c r u r   o a o o a o o o   hurrInrcrz  W G G W G G 4   因によって変動するので、

その飼料本来の不変の消化

くまでも、

率があるわけではない。あ 相対的な値であ このよう ると解釈される。

そのま な消化率の変動が、

NE

の変動につながるこ 80.1 

とが問題であるo以上のよ

1973(26)  aData  of Wilson  et1

うに、家畜で消化率を測定 すると、変動要因が多いば

かりでなく、多くの日数や労力、飼料、施設等を要するので、すべての飼料について、家畜で消化率を 測定することは不可能であるo

従って、人工消化試験法等による恒常的な値から、動物側および飼料側に由来する変動を補正して、

家畜飼養の実際にあてはまる値を推定する方法が考えられる。反第動物の消化には徴生物も関与してい るので、ノレーメンジュースを用いる方法が合理的である

I L

そして、 蛋白質の消化はデタージェン卜を この方法によるとめん羊で測定した実際の値によく類似することを、

3) 

筆者等は確認している(表7参 照 ) 。しかし、ノレーメンジュースの力価が大きく日変動するようでは、

用いる2段階法が実用的であり、

同 4年間以上も、

この点を明らかにするために実施した結果が表6である。

基準値として不適なので、

。 100 

90 

. . . ‑ ・ ‑ ・ ‑ ・ , ‑ . . . . . . . . ー・. . . ‑‑ . . . . ‑ ・ ー す ・.   ‑ . . . . ̲ . . . . ・

A

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率 40

年・ 月・ 日

nhu'iRu‑‑

4

3

66

6

m

30 

(北農試、草地第5研究室、未発表) 標準サンプノレの消化率の再現性

‑31 一

6

(6)

北海道草地研究会報 第四号 1985・3

一標準サンプノレの消化率を測定した結果であるが、力価の著しい日変動は認められていない。

この方法で得られる乾物消化率は、動物試験でいう真の消化率にあたる値である。従って、動物試験 で得られる見かけの消化率にするためには、内因性及び徴生物態排世乾物量にあたる数値を差し引かね ばならないo Van  Soestらは、めん羊の場合はそれは12.9町 、 一 定 で あ る と い う IL筆 者 等3)の 実験結果は表7に示すとおりで、多少の変動はあるが、 Van Soestらのいうように平均するとたしか に12.9必前後になることが確かめられた。なお、このようにして測定した in vitro の見かけの乾物

表7 内因性及び徴生物態排世乾物量、及び山 vivo , i 九 v~tro 消化率

ln V1V.;)  in  vi tro  草 種 刈 取 給 与 内物微態

乾 物 真の乾物率 乾消化物率 見 か け の

回 次 量 乾 量

cwc 

消化率 消 化 乾物消化率 消化率 オーチヤードグラス l番草 慣 行 12.8  60.9  73.7  74.7  61.3  66.5  チ モ

ν  一

11  11  12.6  56.5  6~ .1 67.5  54.2  58.0 

トーノレブェスク 11  11  12.3  57.4  69.7  66.2  52.9  56.1  ア ワ ク ロ ー ノ ミ 11  11  11.8  62.8  74.6  77.5  62.3  5.4.6  アノレブァノレブァ 11  11  11.9  56.7  68.5  75.8  60.4  49.5  オーチヤードグラス 11  %慣行 13.0  63.6  76.6  73.5  60.1  64.9  チ モ

ν  一

11  11  12.6  61. 73.9  67.7  54.4  58.4 

ア カ ク ロ ー パ 11  11  11.5  66.2  77.7  78.8  63.4  55.3  アノレブァノレブァ 11  f 11.7  57.4  69.1  74.4  59.0  48.0  オーチヤードグラス 2番草 慣 行 14.2  56.6  70.8  73.0  59.1  59.7  ト‑)レフェスク 1/  11  12.4  61.0  73.4  74.0  59.7  59.8  (鳶野・三上、 1975 ) 

消化率と、 in  vivoの乾物消化率つまり見かけの乾物消化率とは、一般によく類似した値になること が示されている 3Lなお、この方法で得られる in vi tro の見かけの乾物消化率は、動物側の要因に 影響されない恒常的な値になるので、これを基準値として摂取量その他動物側に由来する変動を補正す

6)  7) 

る方式が、 Van Soest  らによって提案されている(表9参照)。動物側による変動要因のうち では、摂取量増大にともなう消化率の減少が大きいので、まずこれを差し引く必要があるが、表8はこ のことに関して報告された文献を表示したものである。 Ref11)14) は、維持レベノレが l倍 上 る ご と に差し引くべき値を示したものであり、 Ref 13)は体重当り摂取量が1必増加するごとに差し引くべき 値を示したものである。そしてこのことを基礎にして、摂取量増大にともなう T D Nの補正方式と、NE を加えた新しい飼料成分表の作成が、表9のように試みられているo

‑32 一

(7)

北海道草地研究会報 第四号 19853

表8 Depression  in  digestibil ity  reported  by different  investigators  for  sheep  and  cattle 

Cell  wall  Depressiona 

Feed  (NDF)  D M   pe r un i t NDF  Species  Ref  Al falfa  52  ‑2.9  ‑ 5.6  cattle  1 1 

50  ‑2.1  ‑ 5.2  sheep  13  (55)b  ー2.5 ‑ 4.6  sheep  11  Barley  grain  27  ‑3.6  (‑13.3 )  cattle  1 1  Bermuda  grass 

(coastal)  74  ‑3.8  ‑ 6.4  sheep  13  Clover white  36  1.4  ‑ 3.5  sheep  13  Corn  grain  13  ‑3.3  (ー27 )  cattle  11  ( 1 3 )  ‑2.7  ‑21  sheep  14  Corn  silage  (45)  ‑3.7  (‑ 8.2)  cattle  1 1 

Molasses 

。 + 

.8  cattle  11 

Oat  forage  66  ‑6.4  ‑11.7  sheep  13  Oat  grain  ( 31 )  ‑4.1  (‑ 9:0)  cattle  11 

Rye  grass  58  ‑32  ‑ 4.2  sheep  13 

Soybean meal  (14)  ‑4.1  (ー29 )  cattle  11  Sorghum  62.1  ‑6.5  ー12.1 sheep  13  Wheat  bran  (45 )  ‑3.7  (‑ 8.2)  eattle  11 

aDepression  in  digestibility  perunitofmaintenance  for  references  11  and  14.  Depression  per  percent  body weight for  retrence  13.  The  two  expressions  b:T r ~ ve r y c 1 s e  h owe v e r. 

Va 1 u e s i n p a r e n t h e s i s a r e c s t i ma t e d r i n t e r p 1 a t e d. 

(P. 

J .  

VAN SOEST, 1973)  表9 Estimated T DN.  net  energies  and  composition of  feeds(dry matter basis) 

ENE 

Feed  TDN 

1M 

Cainb  Cpd 

, 

ADFe . Cell ~.~_~

Di s  Mi Ikc  Fat  Crude 

e  +lls gi n l l n  counta  2M  3M  fber  wall +~iÜ~af

CiJ  Mcal/l(g. CiJ  CJi  CiJ  t1J  t1J  t1J 

AI fal fa  hay  (earl y)  67  3.1  .77  1.49  22  23  29  41  Alfalfa  hay  (all  anal)  57  4.6  .53  1.18  17  32  40  52  Alfalfa  hay  (Iate)  51  5.9  .39  1.02  13  40  45  59  10  Alfalfa  (dehy)  59  4.1  .58  19d  28  34  48  8 

Bar e grain 83  4.3  1.10  1.B7  14  2.1  9  27  Barley  straw  47  8.5  .09  .51  5  42  59  80  8  Beet  pulp  dried  77  10.0  .78  1.53  8d  22  34  59  Bermuda  grass 

coImon 49  10.0  .09  .61  29  34  78  11  Bermuda .grass 

coastal  57  8.4  .23  .82  10  31  33  75  Brewers  grain 

id 72  4.3  1.00  1.62  22d  6.3  20  23  42  Brome  grass 

bloom 62  6.0  .52  1.19  17  26  34  62  Brome  grass 

(all  anal)  54  7.9  .28  .88  11  31  38  71  8  Citrus  pulp  83  5.5  1.11.96  7  13  23  23  Clover,red  58  4.8  .52  1.19  13  30  41  56  Clover,white  60  2.3  .67  1.38  25  18  32  36 

Continued 

( P .   J  . 

V A N  S 

E S T

, 

1 97 3 ) 

‑33

(8)

北 海 道 草 地 研 究 会 報 第 四 号 1985・3

なお、 T D Nから N Eに換算する方式の根拠は、図2、図3のような関係にもとづいている。つまり c e))  wa)) (細胞壁構成物質)が増加

すると、 T D Nに占める N Eの割合は図 100  2のようになり、 NEsとNEmおよび

NEgの関係は図3のようになるので、

これらの関係にもとづいて、 in  vi tro  消化率またはデタージェシト法による化 学分析値からT D Nを推定し、 T D Nか らN Eを算出する一連の関係式が作成さ れている。

この方式にもとづいてN Eで評価する と、 T D N方式では得られない多くの情 報が入手できるのであるoたとえば、筆 者等が麦類について部位別に評価した結 果は表10のとおりで、大麦の茎葉の

NEgはほとんど価値がないが、 T D N では40.2必であり、 N E方式の方が実際 の価値を正しく表現していることは、表 1で述べたとおりである。また、表 1 1  に示すように野草の飼料成分表を 調査してみると、ササは葉部だけ を摂取するので栄養価値がありそ うにみえるが、実際は

CWC 

(細 胞壁構成物質)が異常に多くその 消化率が低く、結局肉用牛の育成 肥育用としては期待できない飼料 であるというような情報が得られ るのである。

さて、以上に述べたことや表1 をみてもわかるように、 トワモロ コ

ν

ホーノレクロyプサイレージの NEgは、他の自給飼料に比較す ると格段に高い値であるが、 この ことは経験的にも認められるとこ

ろである。すなわち、蛋白質とミ 図3

ネラノレを補給する程度で、肉用牛

i 5 0  

75 

25 

+  + 

40  80 

CELL WALL ( N D F )  

図2 濃厚飼料

(0)

と組飼料(+)の

CWC

含量 とT D Nに対する N Eの比率との関係

( P .   J .  

VAN SOEST, 1971) 

ワ 白

n u

(C

¥

d u E ) Z E

∞ L

G Z 同 盟 E Q H

h仏INTEN.必~CE

GAIN 

0 1 2 

NE 

LAC

T.  (M 

CA

工/KG)

図3 Flatt‑MoesystemにおけるNE 1 act.と Lofgreen systemにおけるNEgainと NE maint.の関係 (P.

J .  

VA.N SOEST

, 

1971) 

‑34‑

(9)

北 海 道 草 地 研 究 会 報 19 19853

表10 D D M、T D N、N Eの推定

区 分 D D M   T D N   NElact  NEmaint  NEgain  全 体 59.3  57.9  1.1 1 ( 1.4 1 )  1.17(1.41)  0.4 6 ( 0.68 ) 

葉 59.7  6 1.1.2 3  1.2 7  0.34  大 麦

茎 4 1.1  40.2  0.60  0.78  0.06  穂 82.3  85.8  1.87  1.77  1.0 5  全 体 57.0  57.5  1.27 ( 1.27 )  1.30 ( 1.30 )  0.58 ( 0.5 8 ) 

葉 70.9  73.8  1.65  1.60  0.88  裸えん麦 茎 26.0  23.4  0.39  0.6 1  (ー0.11) 

穂 75.9  8 1.1.9 1  1.80  1.08 

全体 52.0  53.5  1.13(1.13)  1.19(1.19)  0.4 7 ( 0.50 )  葉 7 1.0  73.1  1.54  1.51  0.79 

皮えん麦 茎 33.3  30.4  0.48  0.68  0.04 

、 62.9  68.3  1.51  1.4 9  0.77  )内は葉、茎、穂のN Eと重量割合から算出されたN E

(北農試、草地第5研究室、未発表)

11  野草の飼料成分表より抜粋

刈取 含有率(鴨) 消化率(%) 栄 養 価

野草名 期日 生育ステ→F 区 分

乾物 粗 蛋

α

iVCD  %  % 

M c a

l)<.9 hNEaUdi p MJK9 白質 AU¥ID DCP TDN NEm  NEg  クマイヂサ ル/21新 葉 抽 出 前 全 体(100) 61.1  10.4  26.2  34.5  5.8  38.6  0.81  0.64  0.09 

。 ‑ " 2

0新華誌4必展開 新 葉 ( 32.8  14.5  80.8  71.1  9.4  72.4  0.87  0.72  0.15  2年 葉 (42)  63.3  9.5  25.8  31.0  5.2  35.0  0.70  0.51 

3年葉(57)  59.1  9.2  23.4  30.1  5.1  34.0  0.71  0.51 

全 体(100) 60.6  9.4  24.8  30.7  5.2  34.7  0.71  0.50 

7/1.9 菊漠13必展開 新 葉 (13)  41.1  12.3  64.8  59.0  7.2  61.4  0.89  0.75  0.1 7  2年 葉 (47)  54.3  9.6  24.5  30.0  5.0  34.9  0.70  0.50 

3年 葉 (40)  58.5  8.0  20.3  27.7  4.4  32.5  0.69  0.4 9 

全 体(100) 54.3  9.3  27.8  32.7  5.1  37.2  0.72  0.53 

ら合0菊漢1∞ 縄 開 新 葉 (16)  43.9  11.1  54.3  49.6  6.5  53.1  0.71  0.51 

2年 葉 (51)  60.7  9.9  23.6  29.2  5.4  34.8  0.70  0.50 

3年 葉 (33)  63.3  7.6  18.4  24.8  3.9  30.2  0.64  0.4 2 

全 体(100) 58.9  9.4  27.0  31.2  5.1  36.3  0.69  0.48 

(北農試・草地第5研究室、 1984 ) 

‑35‑

(10)

北海道草地研究会報 第四号 19853

の肥育期飼料として用いることが可能なのであるo このことは、アメリカやカナダのトワモロコ

ν

地帯 で、実際にこのような方式で行なわれていることをみれば明らかである。このような自給飼料は、他に はないといってもよい。これに比較すると、乾草や牧草サイレージは肉牛ではなく乳牛に給与した際に、

その価値が充分に発揮される飼料であるということができるo つまり、 N E

e .

NEm

ではトワモロコ

ν

サイレージと大差ない値であるし、実際に根釧や天北の牧草地帯では、牧草サイレージを主体とした 高泌乳牛の飼養が行なわれていることをみても明らかである。

さて、 トワモロコ

ν

サイレージと牧草サイレージを肉用牛l乙給与して、増体効果を検討した結果が表 1 2、表1 3、 表14である。供試した牧草サイレージのめん羊による

TDN

測定値は59.6%であり、

表12 供試サイレージの飼料成分と消化率

(1)  供試サイレージの飼料成分(牧草) (昭、57年度、肉用牛飼養試験)

DM  CP  F a  

NFE  F i  

Ash  CWC  ADF  L i  g  S  i  ADf‑N 

50.9  11.6  3.7  43.5  33.0  7.2  60.7  41.0  6.67  1.75  0.4 7  (2)  供試サイレージの消化率と栄養価(牧草)

¥ 

めん羊による消化率と栄養価 インピトロ法による消化率と栄養価

DM  CP  F a  

NFE F i  

DCP TDN 

ADMDαiV

CDDCP TDN 

NEm NE

  e . NEg 

供試サイレージ 61.0  52.7  60.9  60.9  66.3  6.10  59.6  64.9  64.7  8.4  6 5.0  1.3 1 1.2 7 0.59  (3)  供試サイレージの飼料成分(コーン) (昭、 58年度、肉用牛飼養試験)

DM  CP  F a  

NFE  F i  

Ash 

CWC 

ADF  L i  g  S  i  ADF‑N 

8.3  2.9  66.6  1 7.2  5.0  41.7  24.4  2.3  1.6  0.70  (4)  供試サイレージの消化率と栄養価(コーシ)

めん羊による消化率と栄養価 インピトロ法による消化率と栄養価

│DM  CP  F a  

NFE  F i  

DCP  TDN

はll¥ID

α

iV

CDDCP TDN  N Em 

NE

  e . NEg 

コーンサイレ吋/165.0 55.9  83.5  71.3 52.9  5.3  67.31  69.1  57.9  5.7  71.2 1.55  L59  0.8.3  (北農試、草地第5研究室、未発表)

かなり良質なサイレージであった。同様に、 トワモロコ

ν

サイレージは67.3 obであり、通常の値であっ たo これを、肉用牛に給与した試験結果が、表1 3及び表1 4である。体重400K9'前後のホノレスタイ ン去勢牛1 2頭を6頭づつの2群に分けで、大麦圧ぺん2K.(l給与群と 4K.(l給与群とした。 2K.(l給与群に ついてみると、牧草サイレージの日増体量は0.73であり、 1K.(l増体に要した乾物量は12.9K.(lであった。

これに反し、 トワモロコ

ν

サイレージの日増体量は1.01であり、 1K.(l増体に要した乾物量は8.56K,rであ った。すなわち、牧草サイレージは摂取量が多いので0.73の日増体量が得られたが、トワモロコ

ν

と同

‑36

表 4 TDN vaJuc  of  corn  siJagc  suppJemen1ed  a1  high  and  Jow pr01ein  measured  i n   Jβc 1  a  1  i  n  g c  o w s
表 8 Depression  in  digestibil ity  reported  by different  investigators  for  sheep  and  cattle 
表 10 D D M 、 T D N 、 N E の推定

参照

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