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Academic year: 2021

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博士課程用(甲)

- 1 -

(様式4)

学 位 論 文 の 内 容 の 要 旨

Erdene Khongorzul 印

(学位論文のタイトル)

Organ retention of gadolinium in mother and pup mice:

Organ retention of gadolinium in mother and pup mice:

Organ retention of gadolinium in mother and pup mice:

Organ retention of gadolinium in mother and pup mice:

Effect of pregnancy and type of gadolinium Effect of pregnancy and type of gadoliniumEffect of pregnancy and type of gadolinium

Effect of pregnancy and type of gadolinium----based contrast agentbased contrast agentbased contrast agent based contrast agent

(母体と胎児へのガドリニウム残留:妊娠とガドリニウム造影剤の種類の影響)

(学位論文の要旨)

【背景【背景【背景【背景・目的・目的・目的・目的】】】】 ガドリニウム造影剤は臨床のMRI検査に広く用いられており、そのキレート の構造によって、大きく直鎖型と環状型の2種類に分類される。一般に直鎖型造影剤は環状型造 影剤よりも不安定で、ガドリニウムとキレートとの結び付きが弱い。ガドリニウム造影剤は通常 尿中排泄されるが、近年、キレートと離れたガドリニウムイオンが体内の様々な臓器に残留する 可能性が指摘されており、腎性全身性線維症(Nephrogenic systemic necrosis: NSF)という重 篤な副作用も報告されている。ガドリニウム造影剤は胎盤を通過し胎児へ移行することが確認さ れているが、その詳細については不明な点が多い。

本研究では、妊娠有無とガドリニウム造影剤の種類が、母体と子のガドリニウム残留に与える 影響について検討を行う。

【対象・方法対象・方法対象・方法対象・方法】】】】 本研究には6匹の妊娠マウス(Balb/c; 5週令; 妊娠15日目)と9匹の非妊娠マ ウス(Balb/c; メス; 5週令)を使用した。ガドリニウム造影剤には、直鎖型造影剤(Gd-DTPA-B MA: gadodiamide)および 環状型造影剤(Gd-DOTA: gadoterate dimeglumine)を用いた。妊娠マ ウスは2群に分け、いずれかの造影剤(2.0mmol/kg/100µL)を妊娠16日から19日まで尾静脈から連 続4日間投与した。妊娠20日目に出産した後、産後21日目までは子マウスは母親マウスと同じケ ージで母乳が与えられた。その後7日間は、母親マウスと別のケージに移されて飼育された。そ れぞれの母親から生まれた子マウスを2匹ずつ無作為選び、母親マウス(各群:n=3)と子マウス

(各群:n=6)を安楽死させた。また非妊娠マウスに対しても同様にガドリニウム造影剤を投与 し、28日後に安楽死させた。それぞれのマウスの脳・肝臓・腎臓・脾臓・骨・血液のガドリニウ ム濃度(ng/g)を質量分析計で測定した。

組織内濃度について、1)母親マウスと子マウスにおいて直鎖型造影剤投与群と環状型造影剤 投与群の比較、2)母親マウスと非妊娠マウスの比較を行った。脳へのガドリニウム残留につい ては、脳/筋肉残留比を算出した。統計処理にはt検定を用い、多重比較にはBonferroni補正を行 った。p<0.05を有意水準とした。

【結果結果結果結果】】】】 母親マウスのガドリニウム残留は、いずれの臓器でも直鎖型造影剤投与群が環状型造 影剤投与群よりも有意に多かった。母親マウスのガドリニウム残留は、非妊娠マウスのそれより も直鎖型造影剤投与群では脾臓を除く全ての臓器で、環状型造影剤投与群では腎臓を除く全ての 臓器で有意に少なかった。子マウスのガドリニウム残留は腎臓と筋肉を除く全ての臓器で、直鎖 型造影剤投与群が環状型造影剤投与群よりも有意に多かった。ガドリニウム残留の脳/筋肉残留

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博士課程用(甲)

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比は、母親マウスよりも子マウスで有意に高値であった。

【【

【【考察考察考察考察】】】】 妊娠によって母親マウスのガドリニウム残留量が低下する原因として、妊娠による糸 球体濾過率の上昇とともに、胎盤を通してガドリニウムが胎児へ移行することによると考えられ る。子マウスにおいて脳のガドリニウム残留が母親マウスよりも相対的に多かったのは、胎児の 脳血液関門が未熟なためではないかと推察される。

【【

【【結論結論結論結論】】】】 母親マウスへのガドリニウム造影剤投与によって母親マウスのみならず、子マウスに もガドリニウム残留が認められ、これは母親からのガドリニウム排泄経路の一つになっているこ とを示唆する。母親マウス、子マウスいずれにおいても、安定性の低い直鎖型造影剤は安定性の 高い環状型造影剤よりもより多くのガドリニウム残留をもたらす。子マウスの脳へのガドリニウ ム残留量は相対的に多く、なんらかの発達障害を生じる可能性についてさらなる検討が必要であ る。

参照

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