67
ヒポビタミノーぜB1患者におけろi血中 焦性葡萄酸量に及ぼすビタミンB、
及び副腎皮質製剤負荷の影響
金沢大学医学部日置内科教室(主任 日置教授)
竹 内 正 伍
8zδ9・望丁αんε賜・ゐ乞 (昭i和29年1,月19日受附)
緒
著者は先に一瓶麻紡織工場における脚気様
(夏負け)患者について調査を行V・,その大部分 が「ヒポビタミノーゼB1患者であったこと:を 報告した.即ちとれら患者について,その臨鉢 所見を検 討すると共に,「ビタミンBl 5m9輝 注1時悶後の血申焦性葡萄酸を定量し,その低
下が1日目cc以上に達せるものを 凹田1),下坂2)
に從い一応「ビタミン};、欠乏二三にあるもの と見倣したのであるが,その際221名の上記患 者中176名(79.6%)に「司酸量の1γ/cc以上の 低下を認めたのであった.然るに残りの1γ/cc 以上の同酸低下を証しなかった45回忌も,同様 に「ビタミンB1欠乏を疑わせる臨豚症歌を呈 するものが相当見受けられた〜二とは未だ解釈に
言
苦しむ所であったが,ヒの45名に131負荷と共 に更に副腎皮質製剤の投与を試み,その3分の 2に当る30名に予めて1γ/cc以上の低下を認め るという興味ある結果を得るに至った.脚気様 主訴乃至所見を有しない入々においては,同操 作を施すも斯る成績を得なかったととや,副腎 皮質ホルモン」がCo−carboxy!ase生成機転に 関与する形跡があることにより,本法は恐らく
「ヒポビタミノーゼB1患者の摘発に更に一役を 買うであろうこと,言い換えれば等しく脚気症 と称するも下野の程度があり,種類があるとと が窺われると共に,前記工場における「夏負け」
の実態が:愈々「ヒポビタミノーゼB1にあるヒニ とを知ったのである.
臨躰材料
著者の前報に紹介したD町一亜麻紡織工場(至從業 員約1100名,寄宿居佳女子鐸業員約800名)寄宿居住 女子從業員中,昭和27年,28年の2年間に晩春から初 秋にかけて脚気檬愁訴を以て医療を求めた患者221名 の弓ち,「ビタミン:B1資荷試験により,その血申焦性 葡萄酸(以下焦酸と略称する)量の低下が1Y/ccに遜 しなかった45名を検索対象とした。その年齢は16歳か ら39歳迄で,亭均年齢は20歳である.
今これらのすべてにつきその主訴,合併症(調査の 際発見された疾患を一応合併せるものと見倣した),
及び臨賦所見を表示すれば第1,2,3表の如くであ
る.即ちこれら45名はその牛数に下肢倦怠を訴え,そ の所見において下肢浮腫や第二肺動脈音充進3腓腹筋 の握痛,硬結,知覚鈍麻の如きを高率に認めなかった とはいえ,膝蓋腱反射の減弱,浦失を認めることこれ
よりも甚だ屡・々(75・6%)であった.鈎虫症を始めとし,別に疾患を有するものもないではないが,それは 45名中の極めて一部で,如何にしても外に原因が求め
られなければならない.
68
竹 内主
訴隠i
下 肢 倦
第1表 主 訴
身 簗
冠、
心 墜 面怖
下 腿 浮 腫
眩
量 痛 痛1肢感
震無下蕎計
肢痺 部
隊数[22833222… 陣
%i48・9117・816・716・714・・図4・412・乳璽⊥一31色L璽」第2表 合 併 症
合
併
虫回
虫 肺
剰症レ閏浸 鈎 虫 症
坐神 経
骨痛乾膣蓬
骸隈
舌
炎
諜il陰 織綾鍛
瘍iを症
例数i4313【2i・いい1・い[・
%8∫「可恩下4i一可互可可江ガ「殉2・2
12・2131・・ 1}14
第3表他覚的所見
1\
三
十 腹 筋 胃 痛
28
(62)
腓1腓
5
(11)
腹 筋 硬 結
25
(56)
知 覚 鈍 擁
ε0
(67)
そ そ
浮第昔尿ノ ニ充ウゲ 腫i羅進薩1
27F30
(60)(67)
(5
P1)}(嘉)i(含)1∂)
膝 蓋 腱 反
射
331正
◎逃
(16)匪71九
血
12
(27)
圧
5画。7
(11),高
6
(13)
15
(33)
・・11311214副18
(22)(29)i(27)、(9)弱i(40)
最i b1 低i
脈 圧46
1・浦1161
失i(36)i
{(2)
括弧内数字は%を示す.
実 験 方 法 a)副腎皮質製剤並びにBI負荷方法
副腎皮質製剤としては市販の「リンデックス」,「イ ンチレニン」或いは「アドレソクス」を使用した.昭 和27年においては,初めに131頁荷試験を行い,血三 焦酸量の低下なきことを充分確めた上,「リンデック
ス」或いは「インチレニン」の1乃至2ccを毎日皮下 注射すること約1週手後,再びB1頁荷試験を行ったが,同28年においては方法を変え,最初に131頁荷試 験を同檬に行って後,約1週間を経て「リンデックス」
3cc(叉は「アドレックス」1cc)をB1の翻注と同時 に皮下注射した,何れにしても第1回瑞象試験と第2
回頁荷試験との間に約1週聞の闘隔を設けたのは,第
1回試験の第2回試験に及ぼす影響を考慮したためである.なお頁荷試験はすべて午前中に行い,貢荷後は
いうに及ばず,試験前少なくとも1時闘は可及的安静 を守らしめた.b)血中焦酸定量法
專ら日置・埣坂焦性葡萄酸簡易定鼠計3)を使用した・
本体使用は当工場の如き特別研究施設なき場合におい て,本実白馬行を頗る便ならしめるものであった.今 その使用法を次に再び略述する,
採血=駆血精を使用せずに,予め目盛を補正した 注射器にて肘正中静脈に815m9を注射,後抜針せず にそのまま正確に2cc採血,直ちに20%三塩化酷酸
5cc申に混和慮過し焦酸を定量,これを試験前値とし,
1時閻後言ひ採血,焦酸を定量,これを試験後値とす
る.
測定方法:上記探取血液の三塩化酷酸による除蛋 白液3ccを試験管に探り,25。Cの水浴申で10分間加 1塁する.次いで0.1%2,4−dinit rophenylhydrazine 2N
塩酸溶液1ccを加え,5分間反応せしめた後, ToluoI 3ccを加えて振撮,一層が充分分離した後,下暦液を
…毛細管ピペソト」で溶く除去する.次に10%炭酸ソー
ダ」1ccを加え,上露,両騒が充分分離した後3下層 液を毛細管ピペソト」で探り,測定管の目盛1迄これを入れ,:更に30%苛性ソーダ」を加えて目盛11に一致
ヒポピタミノーゼ81患者におけ る血中焦性萄葡酸量に及ぼすピタミソ
B1および副腎皮質製剤負荷の影響 69
せしめる.10分後6%苛性ソーダ」で稀釈3標準液の
色調に一致せしめてその目盛を読み,附表より焦酸の
量を知る.
実 験成績
〔1〕:B五並びに副腎皮質製剤負荷の血中焦酸 に及ぼす影響
a)被検症例におV・てB1負荷後血中焦容量低 下を証せざるヒとに関する再度の吟味(第
4回目
45症例は先にB1負荷により血中焦酸の動揺,
低下が少なかったものであるが,な胎念のため その中第4,6,7,8,9,13,17,18,21の
9症例につき再度これを吟味して,第4表に揚 げるように何れも同様の結果を示すことを再確 認し得た.他の症例についてはこれを省略した が,矢張り同然であろうと推察される.
トー『 症
例 番 号
第4表β1負荷再試験
4 6 7 8 9 13 17 18 21
第・回B、貞荷試験[第2鵬鮪志州
_ 1 __.一一一 一一一一一一_一1
前 値 11.1 10.7 9.2 9.4 10.9 8.1 9.8 15.4 11.3
後 値
差慢 罵値 1差1
9.8 9.0 9.2 11.5 7.4 9.8 15.0 12.0
11・3 z一〇・21;:1ほ1:劉=1:1
一〇.6111.1
一〇.7
・.219.619.60.91
0.2i10.7 10.7
0.7 8.3 7.9 0}1i.3 10.7
0・4112・Oi11・8
1…711…0
11・1ド・4
0.4 0.4 0.6 0.2
一〇.6
醐[…71…6い・・…3}…4一…
第2回試瞼は第1回試験の約1週間後施行.
b)被険症例におけるB1並びに副腎皮質製剤 負荷後の一血中焦酸量の低下(第5,6,7表)
全症例朽名につき隅並び:に副腎皮質製剤の 血中焦酸量に及ぼせる影響を観察するに(附表 及び第5表参照),その低下が1γ/cc以上に達 したものは纂1,∠峯,10,13,17,23,25,26,
27,28,31,32,35,42,4斗の15症例を除、ρ た30名で,実に全体の3分の2に該当してい
1る.
即ち焦酸の低下が1γ/cc以上に達したこれら
30名の負荷前の焦酸『三均値は10.7±0.37(15.4
〜6.6)γ/cぐ,負荷後のそれは8.牡0.44(14・1
〜5.7)γ/cc,二値,後高の差は2.3土0.67(5.4
〜1.1) γ/cc であっブ乞.
各製剤の効果に関しては,第6表に示す如 く,「リンデ、クス」では36例中25例(69%),
「インチレニン」では7例中4例(57%),「アド レソクス」では2例中1例に有効であったが,
例数も充分でなく,その上無効例中には残欠 乏の存在が疑わしいものもあるので,この有効 率はそのことを勘案して訂正する必要があり,
これ丈では何れの製剤が優秀だというヒとが出 來ない.言い換えれば先ず何れの製剤でも本試 験の目的に用v・得られるようである.
なお・副腎皮質製:剤の輩独負荷:による血申焦酸
量の変動は第7表に示す如く,第L3,5,10 の4例に僅かな減少が見られたが何れも1γ/cc
第5表 B1並びに副腎皮質製剤負荷試験
全症例45名
有効30名 無効15名
試験前値Y/cc 試験後値Y/cc
M±m
9.9±0.43 10.7±0.37 8.5±0.80
σ
「ange M±m1:1}握:嬬
・.・1・・.・一・.5
8.4±0,35 8.4±0.44 8.4±0.90
σ
2.4 2.4 3.2
mnge
差(前値一塁値)γ/cc
M士m
12.8〜5.3 ユ.5±0.32 12.8〜5.7 2.3±0.67 12・6±5・310・1±0・10
σl raDge 1
2.1 5.4〜(一〇.7)
;
2.6 5.4〜 1.1 0・37ρ・5〜(一〇・7)
70
竹 内
に達せす,第7,9の2例では前後において値 は等しく,第2,4,6,8の4例では僅かに 増加が見られた.平均値は前値8.3γ/cc,言値 8・2γ/ccで,前値,後値の差は僅かに0.1γ/cc に過ぎなかった.(推計学的に見て,後値が前 面より0.1γ/cc,或いはとれ以上低下する確率 は0.16であり,との差に意義を附することは
出來なv・.)
第6表各副腎皮質製剤効果
製 剤 名
リンデツクス
イソテレニソ
アドレツクス
計
li暑1劉
2536 (69)
11
7
2
45
41
(57)!
1
(50)
3
1
30
15(67)
c)健康者における:B1並びに副腎皮質製剤負 荷の血中焦酸に及ぼす影響(第8表)
対照実験として健康者12名に,患者の場合と
第7表 リンデンクス3cc輩独負荷
例
血中焦酸γ/cc
前下記側差
1
1
2 3 4 5 6 78
9 108.7 6.8 10.3 6.6 12.2 7.7 7.7 6.1 7.4 9.4
8.51 0.2
7.O l−0.2
9.8i O.57.0 −0.4 11.3 0.9 7.9 −0.2
7.7i o l−0.36.4
7.4i O
9.2 0.2
物}8・3【8・2
0.1同じ条件にてB、5mg並びに「リンデヅクス」
3ccを同時に負荷し,その前及び1時間後の血 中焦酸値を比較せるに,第9表の如き成績を得 た.即ち多少の増減を認めるも,大部分におい て殆んど変化なく,1γ/cc以上の低下は第6例 のL3γ/cc丈であった.叉負荷前の竿均値は
8.1! /ccで,1時聞酒の『二均値は8.0γ/ccであ
り,差の卒均値は僅かに0.1γ/ccに過ぎなかった.
例 1
第8表
一二Y/cc 後値Y/cc 差Y/cc
9.2 9.4
_0.2 2
6.1 5.5 0.6
健康者におけるB1並びに副腎皮質製剤負荷試験
8.116.1
7・7
P6・6
0.4 1−0.5
1
8.7 9.0
_0・3
9.218.7
7.9 8。3 1.3 io.4
8.5 7.9 0.6
8.7 9.6
−0.9
i 7.91 8.0 8.1 7.47.2:8.58.48.0
ロ
0・2:一〇・61−0・40・1
〔II〕:B・並びに副腎皮質製剤負荷試験 陽1生者の臨林所見
B1並びに副腎皮質製剤の:負荷により,血画 品酸量の1時闇後の低下が1γ/cc以上に達し た場合,ヒれを:負荷試験陽性と称すれば,陽性 者は既述せる如く45名盤30名で,今これら30名 の臨豚所見を更めて記載すれば次の如くであ
る.
a)主訴(第9表)
第9表 主 訴
r繍毒廠喉翻倒
計 怠
駿 一ゴ 向2
圏最圃汁粥鈍
1・7 土13・
%156・7i・・16・71ρ・76・7[・・313・33・31・・3;・・σ
肢感腫
囹f国1山
一
訓
主訴は下肢倦怠が最も多く30名字17名(56.7
%)で過心立を占め,次いで全身倦怠3名GO
ヒポビタミノーゼ:B1患者における血中焦性萄葡酸量に及ぼすビタミン
B1および副腎皮質製剤貢荷の影響 71
%) 眩長,背痛,心悸充進の各2名(6,7%),
下肢不全麻痺,下肢知覚鈍麻,下肢脱力感,下 肢浮腫の各1名(3.3%)の順であった.
b)合併症(第10表)
既述せる意味における合併症は鈎虫症3名
(10%),姻虫症,胃潰瘍,慢性腎臓炎各1名
(3.3%)で,合併症を有する症例数は16名(20
%)であった.陽性試験を埆欠乏に特異なる ものとすれば,とれら患者はB】欠乏を合併し てV、たというヒとになる.
第10表合併症
合
併
1症
鈎 蝸 虫 虫 症 症 臨爾一}}}
数 3
1
1 合有例i
胃 慢
潰鞍農数1
_瘍一部覚塗.
・−
P・16i
L塑⊥型3・3i3・3!313i2・
c)他覚的所見(第11表)
イ 膝蓋腱反射
正常なるものは3名(10%)に過ぎす,充進
。は5名(16.7%),減躬,溝失各11名(36.7%)
で,減躬,消失合せると73.4%に上る.
ロ 腓腹筋六十,硬結
腓腹筋握痛の著明に認められたもの8名
(26・7%),軽度に認められたもの2名(6.7%),
何らこれを認めなかったもの20名(66.7%)で,
硬結の著明に認められたもの10名(33.3%),軽 度に認められたもの3名(10%),何ら認められ なかったもの17名(56.7%)であった.
ハ 知覚鈍麻
下腿,下腹部,足背,指尖等に知覚鈍麻を明 らかに認めたもの8名(26.796),僅微に認めた もの4名(13.3%),何らヒれを認めなかったも の18名(60%)であった.
二 浮 腫
下肢その他に明らかに認められたもの8名
(26.7%),僅かに認められたもの4名(13・3
%),何らこれを認めなかったもの18名(60%〉
であった.
ホ 第2肺動脈薬湯進
明らかに認められたもの9名(30%),僅かに 認められたもの3名(10%),これの認められな かったもの18名(60%)であった.
へ尿中「ウロビリノーゲン試験
陰性者は22名(73.3%),疑陽性者は4名(1
3.3%),弱陽性者は3名(10%),中等;度陽性者
は:1名(3.3%)で,弼陽性者は1名もいなかった.
ト 血 圧
最:高血圧の平均値は106mm,最低血圧のそ れは60mm,油圧は46mrnであって,大体女
\
\
\
腓 腹 筋 握 痛
腓 腹 筋 硬 結
8 110
}(26.7)!(33.3)
1
第11表
知 浮
覚 鈍麻 腫
8 }8
(26・7)}(26・7)
他覚的所見
第音 尿ノ三 二充 ウ…験 肺進 ロゲ 動 ビン 脈 リ
し
(9
R0)属,2 3 1 4
±(6。7)(・・)}(13.3)
4 3(13.3) (ユ0)
18 18
(60) (60)
膝 蓋 腱 反 射
一面一「
20 17 18
十 (66・7)(56・7)1(60)霜)閣郵
4 充 5 最 60
(13・3)進(16・7)低
ト
(3P0)i矧(・l17)姪46
粁 } 抽)遼61㌧){
72 竹 内
子の〜二の年齢暦(16歳〜32歳)の生理的範囲に 這入るが,最:低血圧が最:高血圧の2分の1以下 のものが6名(20%),叉最:低血圧が501nm以 下のものが7名(23.3%)見られた.
以上B【並びに副腎皮質製剤負荷試験陽性者 の姦直所見を要約するに,下肢倦怠を主訴とす
るものが過乱数(56.7%)を占め,他覚的所見 としては下肢腱反射の異常を呈するものが極め て多い.とれに比して他の脚気様症状を明らか に認めることが比較的少ないとはいえ,中には
知覚鈍麻,浮腫,腓腹筋握痛,同硬結等各種高 歌の揃った症例もあり,叉自覚症のみでこれら 症歌の殆んど見られない場合と難も,とれを以 て1ラ1欠乏を否定する訳には行かない.
〔III〕:B1並びに副腎皮質製剤負荷試験陰性者 の吟味(第12表)
131並び こ副腎皮質製剤負荷試験陰性者15名 を附表より抜葦すれば第12表の如くである.と の中一応合併症を件っているものは10名(67
%),これを件わぬものは僅か5名で,断然合
127年
126/▽II l
4;7/VIH
ミ
10117/V工IIド19/VIII
I l
I
第12表
I I ;
T・K │6・115・5
KT
│9・810・O
K.T.16。16.1
H.1〈.i8.719,4】 l l l I
職並びに副腎皮質製剤負荷試験陰性者 (15名)
一〇・2
P消失1+1++i+1±}102〜70;蝋虫症嚇LL−LL:一:112−72i髪撚獅fl一
。.2廠一LLL…
… ■ I I
O 6 ヒ一i+1±∵}+IU2〜781
合 i圭
併
症 訴
1下肢倦怠
〃
;1齢:ll:器lill:IL。.3翻+1一臣
{i灘llilll議li∫;1;雛劉
一・.71充進LLL}+}一1引1]2−7・l
l、1ロー;120−54{欄虫雌
1凸100〜641肺浸潤
1−1104〜62降嗣「経痛
』ρ 一 l l
ド コ
略ぼ無i⇒= 項:1;障茸山:茸i紫斑病
・・2 P酬+H∴1112−64輝三皇経地
話症というか,原疾患というか,とれを有して いるものが多い.しかし10名の合併疾患中脚気 症を有したからとて何ら不思議でない場合もあ るにはあるので,嚴密にはそのすべてを原疾患、
によるものといい難いが,それでも第10症例の 如きは,その主訴全身倦怠を肋膜炎に,第31症 例の主訴心悸充進は心臓弁膜症に,第42症例の
下肢俘腫 半身倦怠
〃肢 痛
}一一『一一r P
備考 インチレニンi lcc×7
リンデツクス,
1ccx5
リンデツクス1 1cc×7 〃 〃 1
イソテレニソ1』
2cc×6 E リンデツクス1 1cc×7 1
撒舗蹴隷デソ,
i全身倦怠、リソデックろ
〃
心悸四三 下肢倦怠
〃1cc×7 リソデツクス
3cc
〃
〃
〃
下腿髄アドqクス[
.一一_一一_一一_一_一一_一_一一一
@ ___._一一________________. _1
紫斑病はその治癒と共に下腿浮腫の消邊が見ら れたので紫斑病に,第25症例及び第44症例は坐 骨祠軽痛に〜これを帰して左程異議を生するとは 思われない.唯残る5名が,その他の取り敢え す合併症を見出し得なかった5名と共に本試験 の陰性であった理由が判明しない.祠軽症的の ものか,或いは焦酸の処理において今一つの因 1下肢こ痛リ潔クス1
ヒポビタミノーゼB1患者における巾伸焦性萄葡酸量に及ぼすビタミン
お1および副腎皮質製剤貢荷み影響
73
子を必要とする場合か,とれは將來検討すべき 余地はあるにしても,兎に角斯るものは…率から
いって全症例の極めて一部にしか過ぎないこと
を知るのである.
総括及び考按
血中焦酸量に及ぼす131の影響についてLu 4)
は政欠乏鼠及び鳩の実験におV・て,何れも:Bi 皮下注射後数時間乃至24時闇内に正常値に低下 するととを,叉P】att及び:L115)は急性脚気症 において著明に増加せる血申昏絶量が,:B1投 与後書時間で1mg%以下に低下することを述 べ,北村6)はB1欠乏家兎について同様の事実 あるを認めた.更に輻穿りは人において:B1 3mgの静注1百聞後その値が0。img%以上低 下する場合,B1の欠乏があるといい,坪坂2)は 正常人20例,脚気患者」12例に.つきR15m9静注 1時聞後の測定において,1γ/cc以上の低下を 呈せるものを後者において83%に認めたるに反 し,前者にむいては10%に過ぎなかったヒとよ り,B正5m9静注1時間後の血中焦酸量低下を 以て瓦欠乏判定法とすることの継ぐ愛当なる を唱えた.なお「ヒポビタミノーゼ」以外に血 中焦心量の著しい動揺を冠すものとして特に重 覗すべきものに肝疾患がある,即ち同疾患にむ ける血中焦酸量の増加は,北村6),茂木7),爾 田コ),誌面8)その他多くの人々によって報告さ れており,沢田9)は同疾患におや・て氏の雨曇尿 脚気反応を多く認めたが,B】負荷によって陰 乏しなかったと蓮べ,輻田1)はβ1負荷心血申 焦慮論語下の不充分なるか,或いは行われない
ものの多くは肝機能障碍に属するとさえ述べ た.しかし坪坂を:)は比較的重症なる肝実質性障 碍者においても同酸の1γ/cc以上の低下を示 す場合のあるととを認め,肝疾患者のすべてが
:B1負荷により縄対に影響を被らなV・とするに は躊躇せざるを得ないとし,潜在性城欠乏症 と肝疾患との関係は必ずしも簡輩なものでない
ととを指摘した。
著者は脚気様主訴を以て医療を求めた221名 の女子に:B15m9の負荷を行い,その176名
179.6%)に並桝1焦酸の1γ/cc以上低下するを 認めたが,残りの45名には何ら斯る成績を余尋な かった.しかし臨林所見より推して矢張り一種 の131の欠乏ならんと思われたのであったが,
前述の方法により131と共に副腎皮質製剤を負
荷:して,45忌中30名(66.7%)に血.中蟻酸の低
下が1γ/cc以上に達することを見出した.今 これらのものも脚気症に属するとすれば,22i 例申実に206名(93.2%〉が「ヒポビタミノー・ぜBlとV、うことになる.
山來副腎皮質ホルモン」と「ビタミン】㌔と の関係については,馬の燐酸エステル化に皮 質ホルモン」が必要であるというヒとに意見の 一致を見ているものの如くであるが恥U)12》,Bl の燐酸エステル化に対する同ホルモン」の関与 については,或るものはこれを肯定し13M→)恥,
叉減るものはヒれを否定して16)17),必ずしも 一致せる説明がない.しかし井上及びその一門 1s)の栄養失調患者に関する調査によれば,これ ら患者にド1を軍.独に,又は「リンデノクス」を 併冷して注射した場合,後者において前者にお けるよりも血中にコ訓ケる遊離R1の減少を來さ
しむること甚だしく,叉尿中排泄B1:量の減少 が認められるに反し,「コ・カルボキシラ目病」に
「リンヂノクス」を併回して注射した場合は「コ・
カルボキシラーゼ」江東の場合と血申及び尿中 B⊥量において大差がなかったということであ
り,叉田坂,前田19、の肝疾患や極度に栄養の低 下した胃腸疾患において,糖負荷による血中焦 酸類の増加がB1投与によって恢復せす「コ・
カルボキシラーゼ』
vを投与することによって恢 復することを認めたというヒとを勘案すると,脚気症に胎いても輩にB1投与のみでは不充分 なるものがあり得るとと,ヒれが「エステル化 に対して副腎皮質ホルモン」を必要とするであ
74
竹 内
ろうととを否定し難V・ように思 Dれる.
さすれば著者の場合においても前記30名にお いて,131の輩独負荷では焦酸の処理が充分に 行われす,とれと副腎皮質製剤とを共に負荷し て初めて同酸:量の低下を認めしめたヒとは,
(なおこの際副腎皮質製剤それ・のみの投与が血 中焦軽量の低下を決して來すものでないことは 別途にこれを証し得た.)とれらにおいて,障 碍されていたB1の醇素としての機能が副腎皮 質製剤により賦活されたものと解して多くの誤
りがないのではあるまいか.
唯最:後にB、及び副腎皮質製剤負荷によって も,依然低下が1γ/ccに達しなかったものが
15名残るのであるが,とれらを仔細に検詞する に,その中5名はこれを原疾患に基くものと解 しても良く,唯爾余の10名においてそれが何で あったか,或いは〜これも亦脚気症として副腎皮 質製剤以外になお一つの因子を必要としたもの であるか制明しなV・.しかし22i名申詳細不明 なるものが10名存在するとしても,それは全休 の僅かに4.5%にしか過ぎないのであって,工 場にお・ける「夏負け」の本態が「ヒポビタミノ
ーゼ:B1並びにこの系統に関する障碍に属する であろうことを理解するに何ら多くの妨げをな すものではなかろう.
結
1)一亜麻勧織工場の脚気様主訴患者221名 中,Bj負荷試験で血中焦酸量の低下が1γ/り。
に達しなかった45名に璃及び副腎皮質製剤の 負荷:を行い,その中更に30名,即ち3分の2に
おいて豆伊上焦酸:量の低下が1γ/ぐ。以上となる ことを認めた.
2)これら患者に副腎皮:質製剤を箪独に論い た場合には,その前後に血中焦酸含量の認むべ
き低下を何ら証し得ない.
論
3)B1並びに副腎皮質製剤併用によって血中 焦酸量低下の著明なものを同じく「ヒポビタミ ノーゼBl系統に属する障碍と解釈すれば,前 記工場に夏季発生せる脚気様主訴(夏負け)の 主体が愈々「ヒポビタミノーゼ玩に属するこ
とを主張し得る.
山添するに当り終始御懇篤なる御煎響及び御校閲の 労を賜わった恩帥日置敬授に衷心より感謝の意を表す
ものである.
1)福田:日額医学,36,193,1949・
三二:十全医学会雑誌,53,686,1952・
3)邪智: ビタミン,4,49,1951・
1」u,G. D.:
5)Platt, B. S., and Lu, G. D.:
文
2)
4)
Biochenl. J・, 33, 774, 1939・
工3ioche∫n.
Jり 33, 1525, 1939・ 6) 司ヒオ寸 = 日本評宵イ七
器病学会雑誌,38,395,1939・ 7)茂木:
臨駄内科小兇科学,4,27,1949・ 8)坪坂:
十全医学会雑誌,54,112,1952・ 9)沢田:
日本内科学雑誌,38,164,1949. 10)
Laszt, L, und Verzar, F.: Arch. of. ges.
Physo1り 236, 629, 1935・ 11) Laszt, L.,
11nd Verzar, R: :Biochem. Z.,2282351,
献
1936. 12)Verz白r, F., P丘bner,〕旺., und L3szt,】L.: 13iochem. Z.,292,152,1937.
13)Verzもr, F.: Schw. Med. Wochenschr.,
68,975,19ε8。 14)Laszt, L.: ▽erha−
Ddlung d. freien Schwe且z. PhysioL, J誌n.,
1938・ 15)Moln会r, S., und Petr自nyi,
J.:K1・W・cheusch・・,18,1191,19e9.
16)Clark, W。 G.:恥docrino!ogy,28,545,
1941. 17)Ferebec,」. W.:」.13iol.
Chem・,136,719,1940. 18)井上・須沢:
ビタミン,1,24,1948・ 19)田坂・前田:
ビタミン,1,ε33,1949.
ヒボピタミノーゼB1患者におけるrlu中焦性萄葡酸量に及ほ:すピタミソ
131および副腎皮質製剤資荷の一影響
75附 三 三 和 27年
症i 例i
奪{
1
調 氏
査 年 月
日 丁
年 1一中焦酸 (Y/cc)
蜘群一
1齢}T…i25騰:1「 :
123/VI【
13・/VI・ N.T. 17P
巨4.6114.11
13.9!2,6}
i24/VHl
「2/VIII IH Y
124/VI【
K.T.,t
4130/V・正
17/V・1・ 日
0.5
ユ.3
h・.311・:7P.6 21
11.1 9.2 1.9 111.111.3LO.巨 24 9.810.5−0.7
9.81060−0.2
蓋・腹1腹【 iニプこiウゲ
腱筋筋
肺進ロソ
反握薩・働ビ試
射痛i結1鈍一脈リ験
姻」+ト⊥…
膝瞬囑矯聯調尿ノ
15
血
圧
合 併 症
+1112〜78
充進L⊥一
日 ■ ■ 1
鉄†ri一 …i
1+
P+「じ
主
訴
}
十 96〜641 1下肢倦怠
十
「}
i 〃
一 106〜82 1 1
ゴ= 1102〜70 1
〃
備 考
「インチレニ ン1日1cc 7 日間注射
十
「リンテック
黒蓋cc列
蝿虫症
21馴・湿塵世劉減ill土ピ囲「ヨ2−58
63 1L.,.
113/VIII l
131/V・・
71、1燗Y 伽19.69●6
1a1蹴ILI:1鉄…一+L
19・・116・62・・}
⊥
臓ill:輯L
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一L一.
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_L
}1
8
13・/Vmi
8/VIII 16/VII【
i I
T.II.116
1
9.4 10.7
9.2 11.1 12・Cp…5}・・5
掛嚇1田一
蜥1羽十
112〜64i
114〜46
131/VI【
98/VIII K.K.
エ5/VIH
、。2/Vm lK.T.
・7/VII日
く
110・9、11・5片0・6 1811.110.71
i・3・718・31
18 ウ調正常 }一1一一
■ 一「
1
1
132〜48
94〜52
・・2〜72襲昌昌
ス1日エ・c8!
日間注射
「リ浮ラデ
〃
〃
背 痛
「リン デツク
ス1日1cc 5 日聞注射
「リンデツク ス1日1cc 7 日閲注射
「リソデツク ス1日1cc 6
日間注射
「リソデック
下肢倦怠ス1日1cc 6 目間注射「リソデック
〃 ス1日1cc 8
上間注射
11
12
13
14
・/VII刈
17/V剰M.S. 18
G:1
・.gl・・81
i■消失i一汁十
iI++1
一ゴ
ー、」
十
}・
108〜42
「リソデック
ス1日1cc 7 1日間醐5/VII【
12/VIII 5/VIII 12/VIII 19/VII【
監輔:1膿詞一1十
、LK.1gl:聯1L進1一LL
118・79・4;一・・7 目
i「リソデック
全判鳥跡7
1
訓86〜72…
} 1
−1、2−7。1
鈎虫症1轍鶴ス1日2cc 7
「リンデック
日高注射
7/Vm{ 7.ol 7.0
・3/剛S H i2「・・76・8{ 0 1.9
減弱
u±}+トー
一102〜64
1
一身翻i
下肢浮腫
下肢倦怠、
日間注射
「リンデツク ス1日1cc 7
日閻注射
「イソテレニ ソ1日2cc 6
日間注射
76
竹 内15
16
7/Vm13/VllI
12/VIII
19/V【II
1・7/VHI 1724/VII正
1
31/v正旺1
H.・L ・修:1
1 T.S.
G.T.
32
21 15.0
9.4
9.8 11.3 12.8
18/Vm
18・25!VI∬
1/IX
19/VHI
19 25/Vm20
19/VII【
26/VIII
l I
H.:K.21
1
K.T.19
i15.4
1 12.0 12.2
8.7 14.1
W.Y.
匿l
l8.1 16 13.9
し
8.3}一〇.4
6・8}1・・14.1 6.8
0.9 2.6
浦失十
〃
+1+
9・8p
}1:ll
E o}
0.61〃
0・21
へ 1
」±
十
15.0 11.8 8.5
o.4i
・.2瞬
・・71
_L
一「
}
十 十
十
116〜68
122〜84
120〜54
78〜22
肺浸潤 姻虫症
lrリンデック
盾商跡6
21 19/VII【
26/Vm 2/IX
8.5 12.8
7.9 9.0
0.2「
消失
1.3iH.H.
o.21
4.g雌
し
17 11.3 10.7 9。6
12.0トー0.71 1 1
11・3−0.6消失
8.311.3 1
下肢不全 麻痺
全身倦怠
「リンデツク ス1日1cc 7
日間注射
22
20/VI∬26/VIII
+ト十
十十一 日+1+P+
1 L
1
十!一U9.o
E.S.118 口10・2
19.2−0.2
7.912.31減弱「
±
「リンデツク ス1日1cc 7
日間注射
23
24
25
26
27
「リンデック 心しl季充進ス1日1cc 7
日聞注射コ
+198−641
1 1
1
・下肢倦怠
±196−441 〃
94−561
88〜48
全身倦怠
下肢倦怠
「リソデック
ス工日2cc 6 日間注射
「リンデツク ス1日1dc 7
日間注射
21/V皿1
28/VIII I
τ.M.
18.君8.3LO.2 17
@1・5…1・・81一・・3
1
〃L十
23/VnI 29/Vm 3/IX 10/IX 10/IX 17/IX
融醤溜:l/甫失
K.M.
S.:K.
24
玉7
10.711.3 10.010.5一〇.6
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〃
10.5110.5 7・・16・8
i Ol
i 0.21
1
±一
轍刹一聯:1
1
十1十1
一〇.6 0.5
畷+ト
{
刊一
」十
一±
十十 十
十
100〜64
100〜62
肺浸潤
+1+r
F
104〜62 」坐骨示串経
1痛
130〜60
一 94〜66
肺浸1閏「インチレニ ン1日2cc 5
日間注射
全身倦怠
下肢倦怠
「リンデラク
ス1日1cc 6日間注射
「イソテレニi
ン1日2cc 6
陣間翻
「インテレニ ン1日2cc 6
日間注射
下肢痛
下肢倦怠
全身倦怠
「リンデツク ス1日1cc 7
日間注射
「インチレニ ン1日1cc 7
日閻注射
「リンデツク ス1日1cc 7
日聞注射
昭 和 28年
28
29
30
31 19/V 24/v 1/VI 6/VI
王i【.E.117
iH.T.
・/V口N.H.
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17
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8.47,9 0.5 10・07・9P2・ヨ三三
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1 {
±
84〜34
128〜68
一 一 1QO〜54
急性胃腸
炎二十 全身倦怠
鯛虫症
1工㌔5mg静注と
同時に「リン
デツクス3cc皮下注射
姻1:1
下肢倦怠 〃
3/V【
8/VI
全身倦怠
〃雛i一一「一十睡調陛臓弁膜一!1
〃
1
32
33
34
ヒポビタミノーゼ:B1患者における【1且中焦性萄葡酸量に及ぼすピタミソ
B1および副腎皮質製剤貞荷の影響 77
器一;::ll:10君〃嗣「十1・4−7・i lF…」
鋤A・Kl憐:ll、2レドトi+一18−7・…〃
211と1一;:翻:1: H±i+t+i十i1・8−72il一{〃
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