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柏崎刈羽原子力発電所 6号及び7号炉

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(1)

津波による損傷の防止について

柏崎刈羽原子力発電所 6号及び7号炉

平成29年1月

本資料のうち,枠囲みの内容は機密事項に属しますので公開できません。

東京電力ホールディングス株式会社

資料1-3

(2)

別 添 1

柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 6 号 及 び 7 号 炉 耐 津 波 設 計 方 針 に つ い て

平 成 29 年 1 月

東 京 電 力 ホ ー ル デ ィ ン グ ス 株 式 会 社

(3)

5 条-別添-i 目 次

Ⅰ . は じ め に

Ⅱ . 耐 津 波 設 計 方 針 1. 基 本 事 項

1.1 津 波 防 護 対 象 の 選 定

1.2 敷 地 及 び 敷 地 周 辺 に お け る 地 形 及 び 施 設 の 配 置 等 1.3 基 準 津 波 に よ る 敷 地 周 辺 の 遡 上 ・ 浸 水 域

1.4 入 力 津 波 の 設 定

1.5 水 位 変 動 , 地 殻 変 動 の 考 慮

1.6 設 計 ま た は 評 価 に 用 い る 入 力 津 波

2. 設 計 基 準 対 象 施 設 の 津 波 防 護 方 針

2.1 敷 地 の 特 性 に 応 じ た 津 波 防 護 の 基 本 方 針 2.2 敷 地 へ の 浸 水 防 止 ( 外 郭 防 護 1)

2.3 漏 水 に よ る 重 要 な 安 全 機 能 へ の 影 響 防 止 ( 外 郭 防 護 2)

2.4 重 要 な 安 全 機 能 を 有 す る 施 設 の 隔 離 ( 内 郭 防 護 )

2.5 水 位 変 動 に 伴 う 取 水 性 低 下 に よ る 重 要 な 安 全 機 能 へ の 影 響 防 止 2.6 津 波 監 視

3. 重 大 事 故 等 対 処 施 設 の 津 波 防 護 方 針

3.1 敷 地 の 特 性 に 応 じ た 津 波 防 護 の 基 本 方 針 3.2 敷 地 へ の 浸 水 防 止 ( 外 郭 防 護 1)

3.3 漏 水 に よ る 重 大 事 故 等 に 対 処 す る た め に 必 要 な 機 能 へ の 影 響 防 止 ( 外 郭 防 護 2 )

3.4 重 大 事 故 等 に 対 処 す る た め に 必 要 な 機 能 を 有 す る 施 設 の 隔 離

( 内 郭 防 護 )

3.5 水 位 変 動 に 伴 う 取 水 性 低 下 に よ る 重 大 事 故 等 に 対 処 す る た め に 必 要 な 機 能 へ の 影 響 防 止

3.6 津 波 監 視

4. 施 設 ・ 設 備 の 設 計 ・ 評 価 の 方 針 及 び 条 件 4.1 津 波 防 護 施 設 の 設 計

4.2 浸 水 防 止 設 備 の 設 計 4.3 津 波 監 視 設 備 の 設 計

4.4 施 設 ・ 設 備 等 の 設 計 ・ 評 価 に 係 る 検 討 事 項

本 日 の ご 説 明 範 囲

2

(4)

5 条-別添-ii

( 添 付 資 料 )

- 1 基 準 津 波 に 対 し て 機 能 を 維 持 す べ き 設 備 と そ の 配 置

- 2 地 震 時 の 地 形 等 の 変 化 に よ る 津 波 遡 上 経 路 へ の 影 響 に つ い て

- 3 港 湾 内 の 局 所 的 な 海 面 の 励 起 に つ い て

- 4 管 路 解 析 の 詳 細 に つ い て

- 5 入 力 津 波 に 用 い る 潮 位 条 件 に つ い て

- 6 津 波 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に 用 い る 数 値 計 算 モ デ ル に つ い て

- 7 津 波 防 護 対 策 の 設 備 の 位 置 づ け に つ い て

- 8 耐 津 波 設 計 に お け る 現 場 確 認 プ ロ セ ス

- 9 内 郭 防 護 に お い て 考 慮 す る 溢 水 の 浸 水 範 囲 , 溢 水 量 に つ い て

- 10 浸 水 防 護 重 点 化 範 囲 の 境 界 に お け る 浸 水 対 策 の 位 置 及 び 内 容

- 11 貯 留 量 の 算 定 に つ い て

- 12 津 波 に よ る 水 位 低 下 時 の 常 用 系 ポ ン プ の 停 止 に 関 わ る 運 用 及 び 常 用 系 ポ ン プ 停 止 後 の 慣 性 水 流 に よ る 原 子 炉 補 機 冷 却 海 水 ポ ン プ の 取 水 性 へ の 影 響

- 13 基 準 津 波 に 伴 う 砂 移 動 評 価 に つ い て

- 14 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 周 辺 海 域 に お け る 底 質 土 砂 の 分 析 結 果 に つ い て

- 15 海 水 ポ ン プ 軸 受 の 浮 遊 砂 耐 性 に つ い て

- 16 津 波 漂 流 物 の 調 査 要 領 に つ い て

- 17 燃 料 等 輸 送 船 の 係 留 索 の 耐 力 に つ い て

- 18 燃 料 等 輸 送 船 の 喫 水 と 津 波 高 さ の 関 係 に つ い て

- 19 浚 渫 船 の 係 留 可 能 な 限 界 流 速 に つ い て

- 20 車 両 退 避 の 実 効 性 に つ い て

- 21 漂 流 物 の 評 価 に 考 慮 す る 津 波 の 流 速 ・ 流 向 に つ い て

- 22 津 波 監 視 設 備 の 監 視 に 関 す る 考 え 方

- 23 耐 津 波 設 計 に お い て 考 慮 す る 荷 重 の 組 合 せ に つ い て

- 24 津 波 波 力 の 算 定 に 用 い た 規 格 ・ 基 準 類 の 適 用 性 に つ い て

- 25 基 準 類 に お け る 衝 突 荷 重 算 定 式 に つ い て

- 26 耐 津 波 設 計 に お け る 余 震 荷 重 と 津 波 荷 重 の 組 合 せ に つ い て

- 27 水 密 扉 の 運 用 管 理 に つ い て

- 28 審 査 ガ イ ド と の 整 合 性 ( 耐 津 波 設 計 方 針 )

本 日 の ご 説 明 範 囲

(5)

5 条-別添-iii

( 参 考 資 料 )

- 1 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 に お け る 津 波 評 価

- 2 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 6 号 及 び 7 号 炉 内 部 溢 水 の 影 響 評 価 に つ い て ( 別 添 資 料 1 第 9 章 )

- 3 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 6 号 及 び 7 号 炉 内 部 溢 水 の 影 響 評 価 に つ い て ( 別 添 資 料 1 第 10 章 )

4

(6)

Ⅰ . は じ め に

本 資 料 は , 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 6 号 炉 及 び 7 号 炉 に お け る 耐 津 波 設 計 方 針 に つ い て 示 す も の で あ る 。

設 置 許 可 基 準 規 則

※ 1

第 5 条 及 び 技 術 基 準 規 則

※ 2

第 6 条 で は ,津 波 に よ る 損 傷 の 防 止 に つ い て , 設 計 基 準 対 象 施 設 は 基 準 津 波 に 対 し て 安 全 機 能 が 損 な わ れ る お そ れ が な い も の で な け れ ば な ら な い と 規 定 さ れ て い る 。 さ ら に ,設 置 許 可 基 準 規 則 解 釈

※ 3

の 別 記 3 に 具 体 的 な 要 求 事 項 が 規 定 さ れ て い る 。

ま た , 設 置 許 可 基 準 規 則 第 40 条 及 び 技 術 基 準 規 則 第 51 条 で は 重 大 事 故 等 対 処 施 設 に 関 し て , 基 準 津 波 に 対 し て 重 大 事 故 等 に 対 処 す る た め に 必 要 な 機 能 が 損 な わ れ る お そ れ が な い も の で な け れ ば な ら な い と 規 定 さ れ , 設 置 許 可 基 準 規 則 解 釈 に お い て 具 体 的 な 要 求 事 項 は 別 記 3 に 準 ず る と さ れ て い る 。 さ ら に , 設 置 許 可 基 準 規 則 第 43 条 及 び 技 術 基 準 規 則 第 54 条 に は , 可 搬 型 重 大 事 故 等 対 処 設 備 に つ い て , 保 管 場 所 や 運 搬 道 路 に 関 す る 要 求 事 項 が 規 定 さ れ て い る 。

以 上 に 加 え , 設 置 許 可 段 階 の 基 準 津 波 策 定 及 び 耐 津 波 設 計 方 針 に 係 る 審 査 に お い て 設 置 許 可 基 準 規 則 及 び そ の 解 釈 に 対 す る 適 合 性 を 厳 格 に 確 認 す る た め に 「 基 準 津 波 及 び 耐 津 波 設 計 方 針 に 係 る 審 査 ガ イ ド 」( 以 下 ,

「 設 置 許 可 審 査 ガ イ ド 」 と い う ) が 策 定 さ れ て お り , さ ら に , 工 事 計 画 認 可 段 階 の 耐 津 波 設 計 に 係 る 審 査 に お い て 設 置 許 可 基 準 規 則 及 び 同 解 釈 , 並 び に 技 術 基 準 規 則 及 び 同 解 釈 に 対 す る 適 合 性 を 厳 格 に 確 認 す る た め に

「 耐 津 波 設 計 に 係 る 工 認 審 査 ガ イ ド 」 が 策 定 さ れ て い る 。

本 資 料 に お い て は , 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 6 号 炉 及 び 7 号 炉 の 設 計 基 準 対 象 施 設 及 び 重 大 事 故 等 対 処 施 設 に つ い て , 津 波 に 対 す る 防 護 の 妥 当 性 を 設 置 許 可 審 査 ガ イ ド に 沿 っ て 確 認 す る こ と に よ り , 設 置 許 可 基 準 規 則 第 5 条 及 び 第 40 条 に 適 合 す る 津 波 に よ る 損 傷 防 止 が 達 成 さ れ て い る こ と を 確 認 す る 。( 第 1 図 )

な お ,設 置 許 可 基 準 規 則 第 43 条 及 び 技 術 基 準 規 則( 第 6 条 ,第 51 条 , 第 54 条 )の 規 定 に 対 す る 適 合 性 に つ い て は ,そ れ ぞ れ 同 条 に 係 る 適 合 状 況 説 明 資 料 及 び 工 事 計 画 認 可 の 段 階 で 確 認 す る 。

本 資 料 の 構 成 と し て は ,設 置 許 可 審 査 ガ イ ド に 示 さ れ る 要 求 事 項 を【 規 制 基 準 に お け る 要 求 事 項 等 】 に 記 載 し , 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 6 号 炉 及 び 7 号 炉 に お け る 各 要 求 事 項 に 対 す る 対 応 方 針 を 【 検 討 方 針 】 に 記 載 し て お り , そ の 上 で , 同 方 針 に 基 づ き 実 施 し た 具 体 的 な 対 応 の 結 果 を , 図

※ 1 実 用 発 電 用 原 子 炉 及 び そ の 附 属 施 設 の 位 置 , 構 造 及 び 設 備 の 基 準 に 関 す る 規 則

※ 2 実 用 発 電 用 原 子 炉 及 び そ の 附 属 施 設 の 技 術 基 準 に 関 す る 規 則 の 解 釈

※ 3 実 用 発 電 用 原 子 炉 及 び そ の 附 属 施 設 の 位 置 , 構 造 及 び 設 備 の 基 準 に 関 す る 規 則 の 解 釈

(7)

5 条-別添-v

表 や デ ー タ を 用 い て 【 検 討 結 果 】 に 記 載 す る 形 と し て い る 。

な お , 本 資 料 で は 入 力 津 波 の 策 定 に あ た り , 施 設 や 敷 地 へ の 水 位 上 昇 の 影 響 の 評 価 に は 「 日 本 海 東 縁 部 に 想 定 さ れ る 地 震 に 伴 う 津 波 」 と 「 敷 地 周 辺 の 海 底 地 す べ り に 伴 う 津 波 」の 重 ね 合 わ せ に よ る「 重 畳 津 波 」 ( 基 準 津 波 1), 水 位 下 降 の 影 響 の 評 価 に は 「 日 本 海 東 縁 部 に 想 定 さ れ る 地 震 に 伴 う 津 波 」 ( 基 準 津 波 2)を そ れ ぞ れ 基 準 津 波 と し て 用 い て い る 。ま た , 敷 地 高 さ が 低 い 荒 浜 側 敷 地 へ の 遡 上 の 影 響 の 評 価 に は , 自 主 的 対 策 設 備 と し て 設 置 し た 荒 浜 側 防 潮 堤 の 機 能 を 考 慮 す る 条 件 に お い て は 「 海 域 活 断 層 に 想 定 さ れ る 地 震 に 伴 う 津 波 」 と 「 敷 地 周 辺 の 海 底 地 す べ り に 伴 う 津 波 」 の 重 ね 合 わ せ に よ る 「 重 畳 津 波 」( 基 準 津 波 3) を , 機 能 を 考 慮 し な い 条 件 に お い て は 上 記 の 基 準 津 波 1 を 基 準 津 波 と し て 用 い て い る 。 ( 第 1 表 , 第 2 図 , 第 3 図 , 第 4 図 )

6

(8)

敷地の地形・施設の配置等の把握

敷地周辺の遡上・浸水域の確認

設計または評価に用いる 入力津波の設定 水位変動量の評価

地殻変動量の評価

(1) 敷地の特性に応じた津波防護の基本方針

基準津波が敷地 高さを上回るか

取・放水路等の経路から 流入する可能性があるか

取・放水施設、地下部等に おいて漏水の可能性はあるか

浸水想定範囲 の設定

浸水想定範囲の 周辺に重要な安全機能を有する

設備等があるか

浸水量評価・

安全評価

排水設備設置 が必要か

浸水防護重点化範囲の設定

浸水量評価

津波防護を達成

水位低下に対して 機能保持できるか

砂、漂流物に対して 取水性は確保可能か

津波監視の方針

敷地の特性に応じた津波監視設備の選定 1.基本事項

2./3.津波防護方針

(2) 敷地の特性に応じた津波防護の概要

【外郭防護1】

2.2/3.2 敷地への浸水防止

【内郭防護】

2.4/3.4 重要な安全機能を        有する施設の隔離

浸水防護重点化範囲が 浸水する可能性があるか

2.5/3.5 水位変動に伴う取水性低下による重要な安全機能への影響防止

2.6 津波監視

(1) 地上部からの    流入防止

(2) 取・放水路等からの    流入防止

※ 津波以外の溢水については別途、

  設置許可基準規則第9条「溢水に   対する防護」に対して防護の妥当   性を確認する

No

Yes

Yes

No

Yes

No

No

Yes

No

No

Yes

No

Yes Yes

津波防護対策

防潮堤等の設置

流入経路の浸水対策

重要な安全機能を有する 設備等の防水区画化

排水設備の設置

浸水経路、浸水口の浸水対策 津波防護対象の選定

2.1/3.1 敷地の特性に応じた津波防護の基本方針

漏水による浸水想定範囲の 境界への浸水対策

(1) 非常用海水冷却系    の取水性

(2) 津波の二次的な    影響による機能保持

津波防護施設の設計

浸水防止設備の設計

津波監視設備の設計 4.施設・設備の設計・評価の   方針及び条件

施設・設備等の設計・評価 に係る検討事項

【外郭防護2】

2.3/3.3 漏水による重要な安全機能        への影響防止

取水性確保対策

No

Yes

4.2

4.3

4.4

津波監視設備の設置

4.1

※ 本書の「2.」では設計基準対象   施設の津波防護方針、「3.」では   重大事故等対処施設の津波防護   方針を確認する

  また、本図において「重要な安全   機能」は、「3.」に対しては「重大   事故等に対処するために必要な   機能」と読み替える

<3.1>

<3.2>

≪一②.≫

<3.4>

≪七≫

<4>

<4.1>

<3.2>≪一①③≫

<4.2.1>≪一①≫

<4.2.2>≪一③≫

<4.5>≪四、六≫

<4.5.1>

<4.5.2>≪六≫

<4.6>≪五⑤、⑥、⑧≫

≪五③、⑦、六≫

≪五④、⑦、六≫

<4.3.1>≪二①≫

<4.3>

<4.3.2>≪二①≫

<4.3.3>≪二③≫

<4.4.1>≪三≫

<4.4>

<4.4.1>

<>:設置許可審査ガイドの項目

≪≫:設置許可基準規則解釈別記3の     3項

第 1 図 津 波 に よ る 損 傷 防 止 の 確 認 フ ロ ー

(9)

5 条-別添-vii

第 1 表 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 の 基 準 津 波 一 覧

策 定 目 的 評 価 対 象 地 点 地 形 モ デ ル

波 源

基 準 津 波 名 称 地 震

( 断 層 モ テ ゙ ル )

地 す べ り 施 設 や 敷 地 へ の

影 響 を 評 価

( 水 位 上 昇 )

敷 地 前 面

( 港 湾 内 ) 現 状 地 形

荒 浜 側 防 潮 堤 あ り

日 本 海 東 縁 部

( 2 領 域 モ テ ゙ ル ) L S - 2 基 準 津 波 1

施 設 や 敷 地 へ の 影 響 を 評 価

( 水 位 下 降 )

日 本 海 東 縁 部

( 2 領 域 モ テ ゙ ル ) ― 基 準 津 波 2

敷 地 高 さ が 低 い 荒 浜 側 敷 地 へ の 遡 上 影 響 を 評 価

荒 浜 側 遡 上 域

( 防 潮 堤 外 )

※ 防 潮 堤 健 全 状 態

海 域 の 活 断 層

( 5 断 層 連 動 モ テ ゙ ル )

L S - 2 基 準 津 波 3

荒 浜 側 遡 上 域

( 防 潮 堤 内 )

※ 防 潮 堤 損 傷 状 態

荒 浜 側 防 潮 堤 の 損 傷 を 考 慮

し た 地 形

日 本 海 東 縁 部

( 2 領 域 モ テ ゙ ル ) L S - 2 基 準 津 波 1*

* 荒 浜 側 防 潮 堤 損 傷 を 考 慮 し た 地 形 モ デ ル で あ る こ と を 識 別 す る 場 合 は 「 基 準 津 波 1 ’」

と 呼 称 す る

第 2 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 の 基 準 津 波 策 定 位 置

8

(10)

基 準 津 波 の 想 定 波 源 図

海 底 地 す べ り 地 形 の 位 置 図

第 3 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 の 基 準 津 波 の 波 源

(11)

5 条-別添-ix 基 準 津 波 1

基 準 津 波 2

基 準 津 波 3

第 4 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 の 基 準 津 波 ( 策 定 位 置 時 刻 歴 波 形 )

最 高 水 位 : T . M . S . L . + 3 . 5 m

最 低 水 位 : T . M . S . L . - 4 . 0 m

最 高 水 位 : T . M . S . L . + 2 . 7 m

10

(12)

Ⅱ . 耐 津 波 設 計 方 針

1. 基 本 事 項

1.1 津 波 防 護 対 象 の 選 定

【 規 制 基 準 に お け る 要 求 事 項 等 】

第 五 条 設 計 基 準 対 象 施 設 は , そ の 供 用 中 に 当 該 設 計 基 準 対 象 施 設 に 大 き な 影 響 を 及 ぼ す お そ れ が あ る 津 波 ( 以 下 「 基 準 津 波 」 と い う 。)

に 対 し て 安 全 機 能 が 損 な わ れ る お そ れ が な い も の で な け れ ば な ら な い 。

第 四 十 条 重 大 事 故 等 対 処 施 設 は , 基 準 津 波 に 対 し て 重 大 事 故 等 に 対 処 す る た め に 必 要 な 機 能 が 損 な わ れ る お そ れ が な い も の で な け れ ば な ら な い 。

【 検 討 方 針 】

設 置 許 可 基 準 規 則 第 五 条 で は 「 設 計 基 準 対 象 施 設 は , 基 準 津 波 に 対 し て 安 全 機 能 が 損 な わ れ る お そ れ が な い も の で な け れ ば な ら な い 」 こ と が 要 求 さ れ て お り , そ の 解 釈 を 定 め る 同 解 釈 別 記 3 で は , 耐 震 S ク ラ ス に 属 す る 設 備 ( 津 波 防 護 施 設 , 浸 水 防 止 設 備 , 津 波 監 視 設 備 を 除 く ) に つ い て 津 波 か ら 防 護 す る こ と , 重 要 な 安 全 機 能 へ の 津 波 に よ る 影 響 を 防 止 す る こ と が 求 め ら れ て い る 。 ま た , 設 置 許 可 基 準 規 則 第 四 十 条 で も 同 様 に 「 重 大 事 故 等 対 処 施 設 は , 基 準 津 波 に 対 し て 重 大 事 故 等 に 対 処 す る た め に 必 要 な 機 能 が 損 な わ れ る お そ れ が な い も の で な け れ ば な ら な い 」 こ と が 要 求 さ れ て お り , 同 解 釈 で は , 同 条 の 解 釈 に 当 た り 「 別 記 3 に 準 ず る 」 こ と が 求 め ら れ て い る 。

以 上 を 踏 ま え , 基 準 津 波 か ら 防 護 す る 設 備 を 選 定 す る 。

【 検 討 結 果 】

設 置 許 可 基 準 規 則 第 五 条 及 び 第 四 十 条 の 要 求 を 踏 ま え , 基 準 津 波 に 対 し て 機 能 を 維 持 す べ き 設 備 は ,安 全 機 能 を 有 す る 設 備( ク ラ ス 1,2,

3 設 備 ), 耐 震 S ク ラ ス に 属 す る 設 備 , 及 び 重 大 事 故 等 対 処 設 備 と し , 安 全 機 能 を 有 す る 設 備 の う ち 重 要 な 安 全 機 能 を 有 す る 設 備 ( ク ラ ス 1,

2 設 備 ), 耐 震 S ク ラ ス に 属 す る 設 備 ( 津 波 防 護 施 設 , 浸 水 防 止 設 備 ,

津 波 監 視 設 備 を 除 く ),及 び 重 大 事 故 等 対 処 設 備 は ,基 準 津 波 か ら 防 護

す る 設 計 と す る 。 な お , 可 搬 型 重 大 事 故 等 対 処 設 備 に 関 し て は 設 置 許

可 基 準 規 則 第 43 条 に お い て 運 搬 等 の た め の 通 路 ( 以 下 ,「 ア ク セ ス ル

ー ト 」 と い う ) が 確 保 で き る こ と が 求 め ら れ て お り , こ れ を 満 足 す る

よ う に 適 切 な 措 置 を 講 じ る 方 針 と す る が , そ の 具 体 的 な 内 容 に つ い て

は , 第 43 条 に 対 す る 適 合 状 況 説 明 資 料 及 び 『「 実 用 発 電 用 原 子 炉 に 係

(13)

5 条-別添-1-2

る 発 電 用 原 子 炉 設 置 者 の 重 大 事 故 の 発 生 及 び 拡 大 の 防 止 に 必 要 な 措 置 を 実 施 す る た め に 必 要 な 技 術 的 能 力 に 係 る 審 査 基 準 」 に 係 る 適 合 状 況 説 明 資 料 』( 以 下 ,「 技 術 的 能 力 説 明 資 料 」 と い う ) で 説 明 す る 。

ま た , 安 全 機 能 を 有 す る 設 備 の う ち ク ラ ス 3 設 備 に つ い て は , 基 準 津 波 に 対 し て 機 能 を 維 持 す る か , 基 準 津 波 に よ り 損 傷 し た 場 合 を 考 慮 し て 代 替 設 備 に よ り 必 要 な 機 能 を 確 保 す る 等 の 対 応 を 行 う 設 計 と す る と と も に , 上 位 の 設 備 ( 後 述 す る 「 津 波 防 護 対 象 設 備 」 及 び 津 波 防 護 施 設 , 浸 水 防 止 設 備 , 津 波 監 視 設 備 ) に 波 及 的 影 響 を 及 ぼ さ な い 設 計 と す る 。

な お , 耐 震 S ク ラ ス に 属 す る 設 備 の う ち 津 波 防 護 施 設 , 浸 水 防 止 設 備 及 び 津 波 監 視 設 備 は , 設 備 を 津 波 か ら 防 護 す る 機 能 を 有 す る 設 備 で あ り , 設 置 許 可 基 準 規 則 解 釈 別 記 3 に お い て 「 入 力 津 波 に 対 し て 津 波 防 護 機 能 , 浸 水 防 止 機 能 及 び 津 波 監 視 機 能 が 保 持 で き る こ と 」 が 要 求 さ れ て い る も の で あ り , こ れ を 満 足 す る よ う に 設 計 す る 。

基 準 津 波 か ら 防 護 す る 設 計 と す る 設 備 の う ち , 設 計 基 準 対 象 施 設 に 属 す る , 重 要 な 安 全 機 能 を 有 す る 設 備 ( ク ラ ス 1, ク ラ ス 2 設 備 ), 耐 震 S ク ラ ス に 属 す る 設 備 を 特 に 「 設 計 基 準 対 象 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 」 と 呼 び , ま た , 重 大 事 故 等 対 処 施 設 に 属 す る 設 備 を 「 重 大 事 故 等 対 処 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 」 と 呼 ぶ 。 ま た , こ れ ら を 総 称 し て 「 津 波 防 護 対 象 設 備 」 と 呼 ぶ 。

設 計 基 準 対 象 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 の 主 な 設 備 を 第 1.1-1 表 に , 重 大 事 故 等 対 処 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 の 主 な 設 備 ( 系 統 機 能 ) を 第 1.1-2 表 に , ま た こ れ ら の 詳 細 及 び 配 置 を 添 付 資 料 1 に 示 す 。

ま た , 安 全 機 能 を 有 す る 設 備 の う ち ク ラ ス 3 設 備 に つ い て , 該 当 す る 設 備 及 び 津 波 か ら の 防 護 の 可 否 , 否 の 場 合 に お け る 代 替 設 備 に よ り 必 要 な 機 能 を 確 保 す る 等 の 対 応 ,上 位 の 設 備 へ の 波 及 的 影 響 の 有 無 を , 添 付 資 料 1 に 合 わ せ て 整 理 し て 示 す 。

な お , 設 備 の 津 波 か ら の 防 護 の 可 否 は , 後 段 で 示 さ れ る と お り , 設 置 場 所 ( 建 屋 , 区 画 , 高 さ ) が 同 一 で あ れ ば 結 果 も 同 等 と な る こ と か ら , ク ラ ス 3 設 備 に 関 わ る 「 津 波 か ら の 防 護 の 可 否 」 等 の 成 立 性 の 説 明 は , 津 波 防 護 対 象 設 備 と 同 一 の 場 所 ( 後 段 で 定 義 す る 津 波 防 護 対 象 設 備 の 「 浸 水 防 護 重 点 化 範 囲 」 内 ) に 設 置 さ れ る 場 合 に お い て は 同 設 備 に 対 す る 防 護 の 説 明 に 包 含 さ れ る 。 よ っ て , 本 書 で は 「 津 波 防 護 対 象 設 備 」 に 対 す る 防 護 を 主 と し て 説 明 す る も の と し , ク ラ ス 3 設 備 に つ い て は , 添 付 資 料 1 に お い て , 包 含 さ れ る と す る 防 護 の 説 明 の 記 載 箇 所 等 を 参 照 す る 形 で 示 す も の と す る 。

以 上 に 述 べ た 津 波 防 護 対 象 設 備 , 各 設 備 の 機 能 維 持 設 計 方 針 を 選 定 フ ロ ー の 形 で 整 理 す る と 第 1.1-1 図 と な る 。

12

(14)

第 1.1-1 表 主 な 設 計 基 準 対 象 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 機 器 名 称

1 . 原 子 炉 本 体

2 . 核 燃 料 物 質 の 取 扱 施 設 及 び 貯 蔵 施 設 3 . 原 子 炉 冷 却 系 統 施 設

( 1 ) 原 子 炉 冷 却 材 再 循 環 設 備

( 2 ) 原 子 炉 冷 却 材 の 循 環 設 備

( 3 ) 残 留 熱 除 去 設 備

( 4 ) 非 常 用 炉 心 冷 却 設 備 そ の 他 原 子 炉 設 備

( 5 ) 原 子 炉 冷 却 材 補 給 設 備

( 6 ) 原 子 炉 補 機 冷 却 設 備

( 7 ) 原 子 炉 冷 却 材 浄 化 設 備 4 . 計 測 制 御 系 統 施 設

( 1 ) 制 御 材

( 2 ) 制 御 材 駆 動 装 置

( 3 ) ほ う 酸 水 注 入 設 備

( 4 ) 計 測 装 置

5 . 放 射 性 廃 棄 物 の 廃 棄 施 設 6 . 放 射 線 管 理 施 設

( 1 ) 放 射 線 管 理 用 計 測 装 置

( 2 ) 換 気 設 備

( 3 ) 生 体 遮 蔽 装 置 7 . 原 子 炉 格 納 施 設

( 1 ) 原 子 炉 格 納 容 器

( 2 ) 原 子 炉 建 屋

( 3 ) 圧 力 低 減 設 備 そ の 他 の 安 全 設 備 8 . そ の 他 発 電 用 原 子 炉 の 附 属 施 設

( 1 ) 非 常 用 電 源 設 備

(15)

5 条-別添-1-4

第 1.1-2 表 主 な 重 大 事 故 等 対 処 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 ( 1/4)

系 統 機 能 4 3 条 : 重 大 事 故 等 対 処 設 備

ア ク セ ス ル ー ト 確 保

4 4 条 : 緊 急 停 止 失 敗 時 に 発 電 用 原 子 炉 を 未 臨 界 に す る た め の 設 備 代 替 制 御 棒 挿 入 機 能

代 替 冷 却 再 循 環 ポ ン プ ・ ト リ ッ プ 機 能 ほ う 酸 水 注 入 系

出 力 急 上 昇 の 防 止

4 5 条 : 原 子 炉 冷 却 材 圧 力 バ ウ ン ダ リ 高 圧 時 に 発 電 用 原 子 炉 を 冷 却 す る た め の 設 備 高 圧 代 替 注 水 系

高 圧 代 替 注 水 系 の 機 能 回 復 原 子 炉 隔 離 時 冷 却 系

高 圧 炉 心 注 水 系

ほ う 酸 水 注 入 系 ( 重 大 事 故 時 の 進 展 抑 制 )

4 6 条 : 原 子 炉 冷 却 材 圧 力 バ ウ ン ダ リ を 減 圧 す る た め の 設 備 逃 が し 安 全 弁

代 替 自 動 減 圧 機 能 ( 自 動 減 圧 機 能 付 き 逃 が し 安 全 弁 の み ) 逃 が し 安 全 弁 機 能 回 復 ( 可 搬 型 代 替 直 流 電 源 供 給 )

逃 が し 安 全 弁 機 能 回 復 ( 代 替 窒 素 供 給 系 ) イ ン タ ー フ ェ イ ス シ ス テ ム L O C A 隔 離 弁

4 7 条 : 原 子 炉 冷 却 材 圧 力 バ ウ ン ダ リ 低 圧 時 に 発 電 用 原 子 炉 を 冷 却 す る た め の 設 備 低 圧 代 替 注 水 系 ( 常 設 )

低 圧 代 替 注 水 系 ( 可 搬 型 ) 低 圧 注 水 系

原 子 炉 停 止 時 冷 却 系

原 子 炉 補 機 冷 却 系 ( 水 源 は 海 水 を 使 用 ) 非 常 用 取 水 設 備

4 8 条 : 最 終 ヒ ー ト シ ン ク へ 熱 を 輸 送 す る た め の 設 備 代 替 原 子 炉 補 機 冷 却 系 ( 水 源 は 海 水 を 使 用 ) S / P へ の 蓄 熱 補 助

耐 圧 強 化 ベ ン ト 系 ( W / W ) 耐 圧 強 化 ベ ン ト 系 ( D / W ) 格 納 容 器 圧 力 逃 が し 装 置 代 替 格 納 容 器 圧 力 逃 が し 装 置 残 留 熱 除 去 系

原 子 炉 補 機 冷 却 系 ( 水 源 は 海 水 を 利 用 ) 非 常 用 取 水 設 備

14

(16)

第 1.1-2 表 主 な 重 大 事 故 等 対 処 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 ( 2/4)

系 統 機 能 第 4 9 条 : 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 冷 却 等 の た め の 設 備

代 替 格 納 容 器 ス プ レ イ 冷 却 系 格 納 容 器 ス プ レ イ 冷 却 系

サ プ レ ッ シ ョ ン ・ チ ェ ン バ ・ プ ー ル 冷 却 系 原 子 炉 補 機 冷 却 系 ( 水 源 は 海 水 を 使 用 ) 非 常 用 取 水 設 備

5 0 条 : 原 子 炉 格 納 容 器 の 過 圧 破 損 を 防 止 す る た め の 設 備 格 納 容 器 圧 力 逃 が し 装 置

代 替 格 納 容 器 圧 力 逃 が し 装 置 代 替 循 環 冷 却 系

S / P へ の 蓄 熱 補 助 非 常 用 取 水 設 備

5 1 条 : 原 子 炉 格 納 容 器 下 部 の 溶 融 炉 心 を 冷 却 す る た め の 設 備 格 納 容 器 下 部 注 水 系 ( 常 設 )

格 納 容 器 下 部 注 水 系 ( 可 搬 型 )

溶 融 炉 心 の 落 下 遅 延 及 び 防 止 ( 高 圧 代 替 注 水 系 ) 溶 融 炉 心 の 落 下 遅 延 及 び 防 止 ( ほ う 酸 水 注 入 系 )

溶 融 炉 心 の 落 下 遅 延 及 び 防 止 ( 低 圧 代 替 注 水 系 ( 常 設 ))

溶 融 炉 心 の 落 下 遅 延 及 び 防 止 ( 低 圧 代 替 注 水 系 ( 可 搬 型 ))

5 2 条 : 水 素 爆 発 に よ る 原 子 炉 格 納 容 器 の 破 損 を 防 止 す る た め の 設 備 格 納 容 器 内 の 水 素 濃 度 監 視 設 備

格 納 容 器 圧 力 逃 が し 装 置 代 替 格 納 容 器 圧 力 逃 が し 装 置 耐 圧 強 化 ベ ン ト 系 ( W / W ) 耐 圧 強 化 ベ ン ト 系

5 3 条 : 水 素 爆 発 に よ る 原 子 炉 建 屋 等 の 損 傷 を 防 止 す る た め の 設 備 静 的 触 媒 式 水 素 再 結 合 器

5 4 条 : 使 用 済 燃 料 貯 蔵 槽 の 冷 却 等 の た め の 設 備 燃 料 プ ー ル 代 替 注 水 系 ( 可 搬 型 )

燃 料 プ ー ル 冷 却 浄 化 系

代 替 原 子 炉 補 機 冷 却 系 ( 水 源 は 海 水 を 使 用 ) 原 子 炉 補 機 冷 却 系 ( 水 源 は 海 水 を 使 用 ) 非 常 用 取 水 設 備

大 気 へ の 放 射 性 物 質 の 拡 散 抑 制 ( 水 源 は 海 水 を 使 用 ) 使 用 済 燃 料 プ ー ル の 監 視 設 備

(17)

5 条-別添-1-6

第 1.1-2 表 主 な 重 大 事 故 等 対 処 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 ( 3/4)

系 統 機 能

5 5 条 : 工 場 等 外 へ の 放 射 性 物 質 の 拡 散 を 抑 制 す る た め の 設 備

大 気 へ の 放 射 性 物 質 の 拡 散 抑 制 ( 原 子 炉 建 屋 放 水 設 備 )( 水 源 は 海 水 を 使 用 ) 海 洋 へ の 放 射 性 物 質 の 拡 散 抑 制 ( 海 洋 拡 散 抑 制 設 備 )

航 空 機 燃 料 火 災 へ の 泡 消 火 ( 原 子 炉 建 屋 放 水 設 備 )( 水 源 は 海 水 を 使 用 ) 5 6 条 : 重 大 事 故 等 の 収 束 に 必 要 と な る 水 の 供 給 設 備

水 源 の 確 保 ( 水 源 と し て は 海 水 も 使 用 可 能 ) 水 の 移 送 手 段

5 7 条 : 電 源 設 備

常 設 代 替 交 流 電 源 設 備 非 常 用 交 流 電 源 設 備 可 搬 型 代 替 交 流 電 源 設 備 所 内 蓄 電 式 直 流 電 源 設 備 非 常 用 直 流 電 源 設 備 可 搬 型 直 流 電 源 設 備 代 替 所 内 電 気 設 備

号 炉 間 電 力 融 通 電 気 設 備 燃 料 補 給 設 備

5 8 条 : 計 装 設 備

原 子 炉 圧 力 容 器 内 の 温 度 原 子 炉 圧 力 容 器 内 の 圧 力 原 子 炉 圧 力 容 器 内 の 水 位 原 子 炉 圧 力 容 器 へ の 注 水 量 原 子 炉 格 納 容 器 へ の 注 水 量 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 温 度 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 圧 力 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 水 位 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 水 素 濃 度 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 酸 素 濃 度 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 放 射 線 量 率 未 臨 界 の 監 視

最 終 ヒ ー ト シ ン ク に よ る 冷 却 状 態 の 確 認 格 納 容 器 バ イ パ ス の 監 視

水 源 の 確 認

原 子 炉 建 屋 内 の 水 素 濃 度 使 用 済 燃 料 プ ー ル の 監 視 発 電 所 内 の 通 信 連 絡

温 度 , 圧 力 , 水 位 , 注 水 量 の 計 測 ・ 監 視

16

(18)

第 1.1-2 表 主 な 重 大 事 故 等 対 処 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 ( 4/4)

系 統 機 能 5 9 条 : 原 子 炉 制 御 室

居 住 性 の 確 保

汚 染 の 持 ち 込 み 防 止 6 0 条 : 監 視 測 定 設 備

放 射 線 量 の 測 定

放 射 能 観 測 車 の 代 替 測 定 装 置

発 電 所 及 び そ の 周 辺 の 測 定 に 使 用 す る 測 定 器 風 向 ・ 風 速 そ の 他 気 象 条 件 の 測 定

電 源 の 確 保 6 1 条 : 緊 急 時 対 策 所

居 住 性 の 確 保 ( 免 震 重 要 棟 内 緊 急 時 対 策 所 ) 必 要 な 情 報 の 把 握 ( 免 震 重 要 棟 内 緊 急 時 対 策 所 ) 通 信 連 絡 ( 免 震 重 要 棟 内 緊 急 時 対 策 所 )

電 源 の 確 保 ( 免 震 重 要 棟 内 緊 急 時 対 策 所 )

居 住 性 の 確 保 ( 5 号 炉 原 子 炉 建 屋 内 緊 急 時 対 策 所 ) 必 要 な 情 報 の 把 握 ( 5 号 炉 原 子 炉 建 屋 内 緊 急 時 対 策 所 ) 通 信 連 絡 ( 5 号 炉 原 子 炉 建 屋 内 緊 急 時 対 策 所 )

電 源 の 確 保 ( 5 号 炉 原 子 炉 建 屋 内 緊 急 時 対 策 所 ) 6 2 条 : 通 信 連 絡 を 行 う た め に 必 要 な 設 備

発 電 所 内 の 通 信 連 絡 発 電 所 外 の 通 信 連 絡

(19)

5 条 - 別 添 - 1 - 8

津波に対して機能維持 原子炉施設

重大事故等対処設備 であるか?

耐震Sクラス設備 であるか?

設計基準対象施設の 津波防護対象設備 津波防護施設、浸水防止設備、

津波監視設備であるか?

クラス1、2設備 であるか?

クラス3設備 であるか?

津波に対して機能維持不要

※津波防護対象設備、津波防護施設等に 波及的影響を及ぼさない設計とする

<対象設備>

・クラス3設備

<設計方針>

●入力津波に対して津波防護機能、浸水  防止機能、津波監視機能が保持できる  設計とする

津波防護対象設備

<対象設備>

・津波防護施設

・浸水防止設備

・津波監視設備

<設計方針>

●代替設備により必要な機能を確保する  等の対応を行う設計とする

※津波防護対象設備、津波防護施設等に  波及的影響を及ぼさない設計とする

<対象設備>

・重大事故等対処設備

<対象設備>

・耐震Sクラス設備

・クラス1、2設備

重大事故等対処施設の 津波防護対象設備 No

Yes

Yes No

Yes

Yes No

No

<設計方針>

●津波から防護する設計とする

※可搬型重大事故等対処設備については、運搬等に必要な  アクセスルートが確保できるよう、適切な措置を講じる方針  とする(第43条適合状況説明資料、技術的能力説明資料で  説明)

No

Yes

第 1.1-1 図 津 波 防 護 対 象 設 備 , 機 能 維 持 設 計 方 針 選 定 フ ロ ー

18

(20)

1.2 敷 地 及 び 敷 地 周 辺 に お け る 地 形 及 び 施 設 の 配 置 等

【 規 制 基 準 に お け る 要 求 事 項 等 】

敷 地 及 び 敷 地 周 辺 の 図 面 等 に 基 づ き , 以 下 を 把 握 す る 。 敷 地 及 び 敷 地 周 辺 に お け る 地 形 , 標 高 , 河 川 の 存 在 敷 地 に お け る 施 設 ( 以 下 , 例 示 ) の 位 置 , 形 状 等

① 津 波 防 護 対 象 設 備 を 内 包 す る 建 屋 及 び 区 画

② 屋 外 に 設 置 さ れ て い る 津 波 防 護 対 象 設 備

③ 津 波 防 護 施 設 ( 防 潮 堤 , 防 潮 壁 等 )

④ 浸 水 防 止 設 備 ( 水 密 扉 等 )

⑤ 津 波 監 視 設 備 ( 潮 位 計 , 取 水 槽 水 位 計 等 )

※ 基 本 設 計 段 階 で 位 置 が 特 定 さ れ て い る も の

⑥ 敷 地 内 ( 防 潮 堤 の 外 側 ) の 遡 上 域 の 建 物 ・ 構 築 物 等 ( 一 般 建 物 , 鉄 塔 , タ ン ク 等 )

敷 地 周 辺 の 人 工 構 造 物 ( 以 下 は 例 示 で あ る 。) の 位 置 , 形 状 等

① 港 湾 施 設 ( サ イ ト 内 及 び サ イ ト 外 )

② 河 川 堤 防 , 海 岸 線 の 防 波 堤 , 防 潮 堤 等

③ 海 上 設 置 物 ( 係 留 さ れ た 船 舶 等 )

④ 遡 上 域 の 建 物 ・ 構 築 物 等 ( 一 般 建 物 , 鉄 塔 , タ ン ク 等 )

⑤ 敷 地 前 面 海 域 に お け る 通 過 船 舶

【 検 討 方 針 】

柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 の 敷 地 及 び 敷 地 周 辺 に お け る 地 形 及 び 施 設 の 配 置 等 に つ い て , 敷 地 及 び 敷 地 周 辺 の 図 面 等 に 基 づ き , 以 下 を 把 握 す る 。

敷 地 及 び 敷 地 周 辺 の 地 形 , 標 高 , 河 川 の 存 在 敷 地 に お け る 施 設 の 位 置 , 形 状 等

敷 地 周 辺 の 人 工 構 造 物 の 位 置 , 形 状 等

【 検 討 結 果 】

(1) 敷 地 及 び 敷 地 周 辺 に お け る 地 形 , 標 高 , 河 川 の 存 在

柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 の 敷 地 は ,新 潟 県 の 柏 崎 市 及 び 刈 羽 村 の 海 岸 沿 い に 位 置 す る 。敷 地 の 地 形 は 日 本 海 に 面 し た な だ ら か な 丘 陵 地 で あ り , そ の 形 状 は , 汀 線 を 長 軸 と し , 背 面 境 界 の 稜 線 が 北 東 - 南 西 の 直 線 状 を 呈 し た ,海 岸 線 と 平 行 し た ほ ぼ 半 楕 円 形 で あ り ,中 央 に 位 置 す る 造 成 地 が , 北 ・ 東 ・ 南 の 三 方 を 標 高 20~ 60m 前 後 の 丘 陵 に 囲 ま れ る 形 で 日 本 海 に 臨 ん で い る 。

敷 地 周 辺 の 地 形 は , 敷 地 の 北 側 及 び 東 側 は 寺 泊 ・ 西 山 丘 陵 , 中 央 丘

陵 か ら な り , ま た 南 側 は 柏 崎 平 野 か ら な る 。 寺 泊 ・ 西 山 丘 陵 は 日 本 海

(21)

5 条-別添-1-10

に 面 し た 標 高 150m 程 度 の な だ ら か な 丘 陵 , 中 央 丘 陵 は 北 北 東 - 南 南 西 方 向 に 連 続 す る 標 高 300m 程 度 の 丘 陵 で あ り , ま た , 柏 崎 平 野 は , 鯖 石 川 , 別 山 川 等 に よ り 形 成 さ れ た 南 北 15km, 東 西 4k m~ 7km の 沖 積 平 野 で あ り , 平 野 西 側 の 海 岸 部 に は 荒 浜 砂 丘 が 分 布 し て い る 。

敷 地 付 近 の 河 川 と し て は ,上 記 の 別 山 川 が 敷 地 背 面 の 柏 崎 平 野 を 北 東 か ら 南 西 に 流 れ ,ま た ,敷 地 南 西 約 5km で 鯖 石 川 が 別 山 川 と 合 流 し て 日 本 海 に 注 い で い る 。 な お , 敷 地 内 に 流 入 す る 河 川 は 存 在 し な い 。

柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 の 敷 地 及 び 敷 地 周 辺 の 地 形 ,標 高 ,河 川 を 第 1.2-1 図 に , ま た , 全 景 を 第 1.2-2 図 に 示 す 。

20

(22)

第 1.2-1 図 敷 地 及 び 敷 地 周 辺 の 地 形 , 標 高 , 河 川

(23)

5 条-別添-1-12

第 1.2-2 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 全 景 ( 右 か ら 1~ 4, 7~ 5 号 炉 )

22

(24)

(2) 敷 地 に お け る 施 設 の 位 置 , 形 状 等

柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 の 敷 地 の 全 体 図 を 第 1.2-3 図 に 示 す 。

敷 地 は 大 き く 主 要 面 の 高 さ が T.M.S.L. + 5m の 南 側 ( 荒 浜 側 ) と

T.M.S.L.+ 12m の 北 側 ( 大 湊 側 ) と に 分 か れ て お り , 6 号 炉 及 び 7 号

炉 は 5 号 炉 と と も に 北 側( 大 湊 側 )に 位 置 し て い る 。ま た ,5~ 7 号 の

各 号 炉 の 復 水 器 冷 却 用 水 の 取 水 口 は 敷 地 前 面 に 設 け る 北 防 波 堤 の 内

側 に , 放 水 口 は 北 防 波 堤 の 外 側 に 位 置 し て い る 。

(25)

5 条 - 別 添 - 1 - 1 4

第 1.2-3 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 の 敷 地 全 体 図

24

(26)

発 電 所 敷 地 主 要 部 の 全 体 配 置 図 を 第 1.2-4 図 に , 6 号 炉 及 び 7 号 炉

を 設 置 す る 大 湊 側 の 敷 地 の 詳 細 配 置 図 及 び 主 要 断 面 図 を 第 1.2-5 図 ,

第 1.2-6 図 に 示 す 。こ れ ら の 図 に 示 さ れ る と お り ,敷 地 に お け る 施 設

の 位 置 , 形 状 等 は 次 の と お り で あ る 。

(27)

5 条 - 別 添 - 1 - 1 6

第 1.2-4 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 敷 地 主 要 部 全 体 配 置

黒 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。

26

(28)

5 条 - 別 添 - 1 - 1 7

第 1.2-5 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 大 湊 側 敷 地 詳 細 配 置

黒 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。

(29)

5 条-別添-1-18 取 水 路 断 面

補 機 取 水 路 断 面

放 水 路 断 面

第 1.2-6-1 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 大 湊 側 敷 地 主 要 断 面( 6 号 炉 )

28

(30)

取 水 路 断 面

補 機 取 水 路 断 面

放 水 路 断 面

第 1.2-6-2 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 大 湊 側 敷 地 主 要 断 面( 7 号 炉 )

(31)

5 条-別添-1-20 取 水 路 断 面

補 機 取 水 路 断 面

放 水 路 断 面

第 1.2-6-3 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 大 湊 側 敷 地 主 要 断 面( 5 号 炉 )

30

(32)

a. 津 波 防 護 対 象 設 備 を 内 包 す る 建 屋 ・ 区 画 , 屋 外 に 設 置 さ れ る 津 波 防 護 対 象 設 備

6 号 炉 及 び 7 号 炉 の 設 計 基 準 対 象 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 を 内 包 す る 建 屋 ・ 区 画 と し て は 原 子 炉 建 屋 , タ ー ビ ン 建 屋 , コ ン ト ロ ー ル 建 屋 及 び 廃 棄 物 処 理 建 屋 が あ り , い ず れ も T.M.S.L.+ 12m の 大 湊 側 の 敷 地 に 設 置 さ れ て い る 。 設 計 基 準 対 象 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 の 屋 外 設 備 と し て は 同 じ T.M.S.L.+ 12m の 大 湊 側 の 敷 地 に 燃 料 設 備 の 一 部 ( 軽 油 タ ン ク , 燃 料 輸 送 ポ ン プ ) が , ま た , 他 に 非 常 用 取 水 設 備 が 各 号 炉 の 取 水 口 か ら タ ー ビ ン 建 屋 ま で の 間 に 敷 設 さ れ て い る 。

な お ,6 号 炉 及 び 7 号 炉 で は ,重 要 な 安 全 機 能 を 有 す る 原 子 炉 補 機 冷 却 海 水 ポ ン プ は , そ の 他 の 循 環 水 ポ ン プ , タ ー ビ ン 補 機 冷 却 海 水 ポ ン プ と と も に タ ー ビ ン 建 屋 海 水 熱 交 換 器 区 域 の 地 下 に 敷 設 さ れ て い る 。

一 方 , 重 大 事 故 等 対 処 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 を 内 包 す る 建 屋 ・ 区 画 と し て は ,T.M.S.L.+ 12m の 大 湊 側 の 敷 地 に 設 計 基 準 対 象 施 設 と 同 様 の 6 号 炉 及 び 7 号 炉 の 原 子 炉 建 屋 , タ ー ビ ン 建 屋 , コ ン ト ロ ー ル 建 屋 及 び 廃 棄 物 処 理 建 屋 と , こ の 他 に 5 号 炉 原 子 炉 建 屋 内 緊 急 時 対 策 所 を 内 包 す る 5 号 炉 原 子 炉 建 屋 が あ る 。 ま た , こ れ よ り も 高 所 の T.M.S.L.+ 13m の 敷 地 に 免 震 重 要 棟 内 緊 急 時 対 策 所 を 内 包 す る 免 震 重 要 棟 が あ る 。

重 大 事 故 等 対 処 施 設 の 津 波 防 護 対 象 設 備 の 屋 外 設 備 ( 設 計 基 準 対 象 施 設 と 兼 ね る も の を 除 く )と し て は ,T.M.S.L.+ 12m の 大 湊 側 の 敷 地 に , 5 号 炉 原 子 炉 建 屋 内 緊 急 時 対 策 所 用 電 源 , 6 号 炉 及 び 7 号 炉 格 納 容 器 圧 力 逃 が し 装 置 , 及 び 常 設 代 替 交 流 電 源 設 備 ( 第 一 ガ ス タ ー ビ ン 発 電 機 )が 敷 設 等 さ れ て お り ,さ ら に ,T.M.S.L.+ 21.5m の 高 台 に 常 設 代 替 交 流 電 源 設 備 ( 第 二 ガ ス タ ー ビ ン 発 電 機 ) が 敷 設 さ れ て い る 。ま た , T.M.S.L.+ 35m の 大 湊 側 高 台 保 管 場 所 と T.M.S.L.+ 37m の 荒 浜 側 高 台 保 管 場 所 に , 可 搬 型 重 大 事 故 等 対 処 設 備 が 保 管 さ れ て い る 。

な お , 免 震 重 要 棟 内 緊 急 時 対 策 所 及 び 第 二 ガ ス タ ー ビ ン 発 電 機 に つ い て は 地 震 に 対 し て 健 全 性 が 確 認 さ れ た も の で は な い た め 地 震 時 に 期 待 す る 設 備 と 整 理 し て い る も の で は な い が , 津 波 単 体 に 対 し て は 防 護 す る も の と 位 置 づ け て い る 。

以 上 の 免 震 重 要 棟 内 緊 急 時 対 策 所 , 第 二 ガ ス タ ー ビ ン 発 電 機 , 各 高 台 保 管 場 所 か ら 大 湊 側 の 敷 地 上 の 設 備 に 掛 け て は ア ク セ ス ル ー ト が 設 定 さ れ て お り , こ の う ち 津 波 時 に 期 待 す る ル ー ト に つ い て は T.M.S.L.+ 13m 以 上 の 高 さ に 設 定 さ れ て い る 。

な お , 後 段 (「 2.1 敷 地 の 特 性 に 応 じ た 津 波 防 護 の 基 本 方 針 」) で

(33)

5 条-別添-1-22

示 す と お り , 基 準 津 波 に よ る 遡 上 波 が 到 達 し な い 十 分 に 高 い 敷 地 と し て , 大 湊 側 の T.M.S.L.+ 12m の 敷 地 、 及 び 大 湊 側 , 荒 浜 側 の 敷 地 背 面 の T.M.S.L.+ 12m よ り も 高 所 の 第 1.2-7 図 の 範 囲 を , 浸 水 を 防 止 す る 敷 地 と し て 設 定 す る 。 上 記 の と お り , 津 波 防 護 対 象 設 備 を 内 包 す る 建 屋 ・ 区 画 , 及 び 屋 外 に 設 置 さ れ る 津 波 防 護 対 象 設 備 は い ず れ も , 同 敷 地 に 設 置 さ れ る 。

32

(34)

5 条 - 別 添 - 1 - 2 3

第 1.2-7 図 浸 水 を 防 止 す る 敷 地

黒 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。

(35)

5 条-別添-1-24

b. 津 波 防 護 施 設 , 浸 水 防 止 設 備 , 津 波 監 視 設 備

6 号 炉 及 び 7 号 炉 の 浸 水 防 止 設 備 と し て は ,6 号 炉 及 び 7 号 炉 の タ ー ビ ン 建 屋 海 水 熱 交 換 器 区 域 地 下 の 補 機 取 水 槽 上 部 床 面 に 取 水 槽 閉 止 板 を 設 置 し , タ ー ビ ン 建 屋 内 の 区 画 境 界 部 及 び 他 の 建 屋 と の 境 界 部 に 水 密 扉 , 止 水 ハ ッ チ , ダ ク ト 閉 止 板 , 浸 水 防 止 ダ ク ト , 床 ド レ ン ラ イ ン 浸 水 防 止 治 具 の 設 置 及 び 貫 通 部 止 水 処 置 を 実 施 す る 。ま た , 非 常 用 取 水 設 備 と し て 6 号 炉 及 び 7 号 炉 の 取 水 口 前 面 に 海 水 貯 留 堰 を 津 波 防 護 施 設( 非 常 用 取 水 設 備 を 兼 ね る )と 位 置 づ け て 設 置 す る 。

津 波 監 視 設 備 と し て は ,7 号 炉 排 気 筒 の T.M.S.L.+ 76m の 位 置 に 津 波 監 視 カ メ ラ を 設 置 し ,6 号 炉 及 び 7 号 炉 の 補 機 取 水 槽( 上 部 床 面 高 さ T.M.S.L.+ 3.5m) に 取 水 槽 水 位 計 を 設 置 す る 。

な お , 大 湊 側 , 荒 浜 側 の 敷 地 前 面 に は 自 主 的 な 対 策 設 備 と し て そ れ ぞ れ ,天 端 標 高 T.M.S.L.約 + 15m の セ メ ン ト 改 良 土 に よ る 防 潮 堤 , 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト 造 の 防 潮 堤 を 設 置 す る 。

c. 敷 地 内 遡 上 域 の 建 物 ・ 構 築 物 等

敷 地 内 の 遡 上 域 の 建 物 ・ 構 築 物 と し て は , T.M.S.L.+ 3m の 護 岸 部 に 除 塵 装 置 や そ の 電 源 室 , 点 検 用 ク レ ー ン 等 が あ る 。 ま た , 自 主 的 対 策 設 備 で あ る 防 潮 堤 の 機 能 を 考 慮 し な い 条 件 に お い て 遡 上 域 と な る T.M.S.L.+ 5m の 荒 浜 側 の 敷 地 に は ,各 種 の 建 屋 類 や 軽 油 タ ン ク 等 が あ る 。

34

(36)

(3) 敷 地 周 辺 の 人 工 構 造 物 の 位 置 , 形 状 等

発 電 所 の 構 内 の 主 な 港 湾 施 設 と し て は ,6,7 号 炉 主 要 建 屋 の 南 方 約 800m の 位 置 に 物 揚 場 が あ り ,燃 料 等 輸 送 船 が 不 定 期 に 停 泊 す る 。ま た , 発 電 所 の 周 辺 の 港 湾 施 設 と し て は ,6,7 号 炉 の 南 方 約 3km に 荒 浜 漁 港 が あ り , 小 型 の 漁 船 , プ レ ジ ャ ー ボ ー ト が 約 30 隻 , 停 泊 し て い る 。 こ の 他 に 津 波 漂 流 物 等 の 観 点 か ら 発 電 所 へ の 影 響 が 考 え ら れ る 発 電 所 周 辺 の 5km 圏 内 に は 港 湾 施 設 は な く ,ま た ,定 置 網 等 の 固 定 式 漁 具 , 浮 筏 , 浮 桟 橋 等 の 海 上 設 置 物 も な い 。

発 電 所 周 辺 5km 圏 内 の 集 落 と し て は ,発 電 所 の 南 方 に 荒 浜 地 区 ,松 波 地 区 が , ま た 北 方 に 大 湊 地 区 , 宮 川 地 区 , 椎 谷 地 区 が あ る 。 ま た , 他 に は 6, 7 号 炉 の 南 方 約 2.5km に 研 究 施 設 が あ り , 事 務 所 等 の 建 築 物 , タ ン ク や 貯 槽 等 の 構 築 物 が あ る 。

敷 地 前 面 海 域 を 通 過 す る 船 舶 と し て は ,海 上 保 安 庁 の 巡 視 船 が パ ト ロ ー ル を し て い る 。 他 に は 定 期 船 と し て 発 電 所 か ら 北 東 約 30km に 赤 泊 ~ 寺 泊 の 航 路 が ,南 西 約 30km に 小 木 ~ 直 江 津 の 航 路 が ,北 西 約 30km に 敦 賀 ~ 新 潟 の 航 路 が あ る が , 発 電 所 沖 合 約 30km 圏 内 を 通 過 す る も の は な い 。

柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 の 主 な 港 湾 施 設 の 配 置 を 第 1.2-8 図 に ,発 電 所 か ら 半 径 5km 圏 内 の 港 湾 施 設 等 の 配 置 を 第 1.2-9 図 に ,ま た 発 電 所 周 辺 漁 港 に 停 泊 す る 船 舶 の 種 類 ・ 数 量 を 第 1.2-1 表 に ,発 電 所 周 辺 の 航 路 を 第 1.2-10 図 に 示 す 。

第 1.2-8 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 港 湾 施 設 配 置 図

物 揚 場

6,7号 炉 約 8 0 0m

(37)

5 条-別添-1-26

第 1.2-9 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 敷 地 周 辺 図

第 1.2-1 表 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 周 辺 漁 港 の 船 舶

場 所 種 類 数 量

荒 浜 漁 港 5t 未 満 21

( 調 査 実 施 日 : 平 成 2 7 年 1 2 月 4 日 ) 荒 浜 地 区

( 荒 浜 漁 港 )

大 湊 地 区 宮 川 地 区

椎 谷 地 区

松 波 地 区 海 洋 生 物 環 境 研 究 所 海 上 保 安 庁

巡 視 船

36

(38)

第 1.2-10 図 柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所 周 辺 航 路

( 地 図 出 典 : 国 土 地 理 院 )

柏 崎 刈 羽 原 子 力 発 電 所

寺 泊 ~ 赤 泊 定 期 船 航 路

小 木 ~ 直 江 津 定 期 船 航 路

敦 賀 ~ 新 潟 フ ェ リ ー 航 路

(39)

5 条-別添-1-28 1.3 基 準 津 波 に よ る 敷 地 周 辺 の 遡 上 ・ 浸 水 域

(1) 敷 地 周 辺 の 遡 上 ・ 浸 水 域 の 評 価

【 規 制 基 準 に お け る 要 求 事 項 等 】

遡 上 ・ 浸 水 域 の 評 価 に 当 た っ て は ,次 に 示 す 事 項 を 考 慮 し た 遡 上 解 析 を 実 施 し て ,遡 上 波 の 回 り 込 み を 含 め 敷 地 へ の 遡 上 の 可 能 性 を 検 討 す る こ と 。

敷 地 及 び 敷 地 周 辺 の 地 形 と そ の 標 高 敷 地 沿 岸 域 の 海 底 地 形

津 波 の 敷 地 へ の 侵 入 角 度

敷 地 及 び 敷 地 周 辺 の 河 川 , 水 路 の 存 在 陸 上 の 遡 上 ・ 伝 播 の 効 果

伝 播 経 路 上 の 人 工 構 造 物

【 検 討 方 針 】

基 準 津 波 に よ る 次 に 示 す 事 項 を 考 慮 し た 遡 上 解 析 を 実 施 し て ,遡 上 波 の 回 り 込 み を 含 め 敷 地 へ の 遡 上 の 可 能 性 を 検 討 す る 。

敷 地 及 び 敷 地 周 辺 の 地 形 と そ の 標 高 敷 地 沿 岸 域 の 海 底 地 形

津 波 の 敷 地 へ の 侵 入 角 度

敷 地 及 び 敷 地 周 辺 の 河 川 , 水 路 の 存 在 陸 上 の 遡 上 ・ 伝 播 の 効 果

伝 播 経 路 上 の 人 工 構 造 物

【 検 討 結 果 】

a. 遡 上 解 析 の 手 法 , デ ー タ 及 び 条 件

上 記 の 検 討 方 針 に つ い て , 遡 上 解 析 の 手 法 , デ ー タ 及 び 条 件 を 以 下 の と お り と し た 。

基 準 津 波 に よ る 敷 地 周 辺 の 遡 上 解 析 に あ た っ て は ,遡 上 解 析 上 , 影 響 を 及 ぼ す 斜 面 や 道 路 等 の 地 形 と そ の 標 高 ,及 び 伝 播 経 路 上 の 人 工 構 造 物 の 設 置 状 況 を 考 慮 し , 遡 上 域 の メ ッ シ ュ サ イ ズ

( 5.0m) に 合 わ せ た 形 状 に モ デ ル 化 す る 。

敷 地 沿 岸 域 及 び 海 底 地 形 は ,国 土 地 理 院 等 に よ る 海 底 地 形 図 及 び 発 電 所 近 傍 や 港 湾 内 の 深 浅 測 量 結 果 を 使 用 す る 。ま た ,取 ・ 放 水 路 の 諸 元 ,敷 地 標 高 に つ い て は ,発 電 所 の 竣 工 図 を 使 用 す る 。

モ デ ル 化 の 対 象 と す る 構 造 物 は ,耐 震 性 や 耐 津 波 性 を 有 す る 恒 設 の 人 工 構 造 物 ,及 び 津 波 の 遡 上 経 路 に 影 響 す る 恒 設 の 人 工 構 造 物 と す る 。そ の 他 の 津 波 伝 播 経 路 上 の 人 工 構 造 物 に つ い て は ,

38

(40)

構 造 物 が 存 在 す る こ と で 津 波 の 影 響 軽 減 効 果 が 生 じ ,遡 上 範 囲 を 過 小 に 評 価 す る 可 能 性 が あ る こ と か ら ,遡 上 解 析 上 ,保 守 的 な 評 価 と な る よ う 対 象 外 と す る 。

な お ,遡 上 経 路 に 影 響 し 得 る ,あ る い は 津 波 伝 播 経 路 上 の 人 工 構 造 物 で あ る 発 電 所 防 波 堤 及 び 自 主 的 な 対 策 設 備 と し て 設 置 し て い る 荒 浜 側 防 潮 堤 は ,耐 震 性 ,耐 津 波 性 が 確 認 さ れ た 構 造 物 で は な い が ,そ の 存 在 が 遡 上 解 析 に 与 え る 影 響 が 必 ず し も 明 確 で な い こ と か ら ,こ こ で は モ デ ル 化 の 対 象 と し ,損 傷 等 が 遡 上 経 路 に 及 ぼ す 影 響 を 次 項「 (2) 地 震・津 波 に よ る 地 形 等 の 変 化 に 係 る 評 価 」 で 検 討 す る 。

b. 敷 地 周 辺 の 遡 上 ・ 浸 水 域 の 把 握

敷 地 周 辺 の 遡 上 ・ 浸 水 域 の 把 握 に あ た っ て 以 下 の と お り と し た 。 敷 地 周 辺 の 遡 上 ・ 浸 水 域 の 把 握 に あ た っ て は ,敷 地 前 面 ・ 側 面 及 び 敷 地 周 辺 の 津 波 の 浸 入 角 度 及 び 速 度 並 び に そ れ ら の 経 時 変 化 を 把 握 す る 。

敷 地 周 辺 の 浸 水 域 の 寄 せ 波・引 き 波 の 津 波 の 遡 上・流 下 方 向 及 び そ れ ら の 速 度 に つ い て 留 意 し ,敷 地 の 地 形 ,標 高 の 局 所 的 な 変 化 等 に よ る 遡 上 波 の 敷 地 へ の 回 り 込 み を 考 慮 す る 。

遡 上 解 析 に よ り 得 ら れ た 基 準 津 波 に よ る 最 高 水 位 分 布 及 び 最 大 浸 水 深 分 布 を 第 1.3-1 図 に 示 す 。

こ れ よ り , 発 電 所 敷 地 周 辺 及 び 敷 地 の う ち , 敷 地 前 面 の 護 岸 付 近

に つ い て は 津 波 が 遡 上 し 浸 水 す る 可 能 性 が あ る が , 津 波 防 護 対 象 設

備 を 内 包 す る 建 屋 及 び 区 画 が 設 置 さ れ た 敷 地( 浸 水 を 防 止 す る 敷 地 )

に 津 波 が 遡 上 す る 可 能 性 は な い こ と を 確 認 し た 。

(41)

5 条 - 別 添 - 1 - 3 0

第 1.3-1-1 図 基 準 津 波 に よ る 遡 上 波 の 最 高 水 位 分 布 ・ 最 大 浸 水 深 分 布 ( 基 準 津 波 1)

最 高 水 位 分 布 ( 敷 地 全 体 )

最 高 水 位 分 布 ( 遡 上 域 拡 大 ) 最 大 浸 水 深 分 布 ( 遡 上 域 拡 大 )

最 大 浸 水 深 分 布 ( 敷 地 全 体 ) 黒 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。

黒 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。

40

(42)

5 条 - 別 添 - 1 - 3 1

第 1.3-1-2 図 基 準 津 波 に よ る 遡 上 波 の 最 高 水 位 分 布 ・ 最 大 浸 水 深 分 布 ( 基 準 津 波 3)

最 高 水 位 分 布 ( 敷 地 全 体 )

最 高 水 位 分 布 ( 遡 上 域 拡 大 ) 最 大 浸 水 深 分 布 ( 遡 上 域 拡 大 )

最 大 浸 水 深 分 布 ( 敷 地 全 体 ) 黒 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。

黒 枠 囲 み の 内 容 は 機 密 事 項 に 属 し ま す の で 公 開 で き ま せ ん 。

(43)

5 条-別添-1-32

(2) 地 震 ・ 津 波 に よ る 地 形 等 の 変 化 に 係 る 評 価

【 規 制 基 準 に お け る 要 求 事 項 等 】

次 に 示 す 可 能 性 が 考 え ら れ る 場 合 は ,敷 地 へ の 遡 上 経 路 に 及 ぼ す 影 響 を 検 討 す る こ と 。

地 震 に 起 因 す る 変 状 に よ る 地 形 , 河 川 流 路 の 変 化

繰 り 返 し 襲 来 す る 津 波 に よ る 洗 掘 ・ 堆 積 に よ り 地 形 , 河 川 流 路 の 変 化

【 検 討 方 針 】

次 に 示 す 可 能 性 が あ る か に つ い て 検 討 し ,可 能 性 が あ る 場 合 は ,敷 地 へ の 遡 上 経 路 に 及 ぼ す 影 響 を 検 討 す る 。

地 震 に 起 因 す る 変 状 に よ る 地 形 , 河 川 流 路 の 変 化

繰 り 返 し 襲 来 す る 津 波 に よ る 洗 掘 ・ 堆 積 に よ る 地 形 , 河 川 流 路 の 変 化

【 検 討 結 果 】

地 震 に よ る 地 形 等 の 変 化 に つ い て は ,遡 上 経 路 へ 影 響 を 及 ぼ す 可 能 性 の あ る 地 盤 変 状 及 び 構 造 物 損 傷 と し て ,以 下 を 考 慮 し た 津 波 遡 上 解 析 を 実 施 し ,遡 上 経 路 に 及 ぼ す 影 響 を 検 討 し た 。検 討 の 具 体 的 な 内 容 は 添 付 資 料 2 に 示 す 。

基 準 地 震 動 Ss に よ る 健 全 性 が 確 認 さ れ た 構 造 物 で は な い 発 電 所 防 波 堤 及 び 荒 浜 側 防 潮 堤 に つ い て , そ れ ら の 損 傷 を 想 定 し , そ れ ら が な い 状 態 の 地 形

護 岸 付 近 及 び 荒 浜 側 防 潮 堤 内 の 敷 地( T.M.S.L.+ 5m)に つ い て , 基 準 地 震 動 Ss に よ る 沈 下 を 想 定 し , 保 守 的 に 設 定 し た 沈 下 量 2m を 反 映 し た 地 形

発 電 所 敷 地 の 中 央 に 位 置 す る 中 央 土 捨 場 及 び 荒 浜 側 防 潮 堤 内 の 敷 地( T.M.S.L.+ 5 m)の 周 辺 斜 面 に つ い て ,基 準 地 震 動 Ss に よ る 斜 面 崩 壊 を 考 慮 し , 保 守 的 に 設 定 し た 土 砂 の 堆 積 形 状 を 反 映 し た 地 形

津 波 評 価 の 結 果 ,前 項 で 示 し た 津 波 防 護 対 象 設 備 を 内 包 す る 建 屋 及 び 区 画 の 設 置 さ れ た 敷 地 へ の 遡 上 は な く ,以 上 の 地 形 変 化 に つ い て は 敷 地 の 遡 上 経 路 に 影 響 を 及 ぼ す も の で は な い こ と を 確 認 し た 。

な お ,入 力 津 波 の 設 定 に お け る 地 形 変 化 の 考 慮 に つ い て は , 「 1.4 入 力 津 波 の 設 定 」 に 示 す 。

遡 上 域 と な る 大 湊 側 の 敷 地 海 側 の 大 部 分 は ア ス フ ァ ル ト ま た は コ ン ク リ ー ト で 地 表 面 を 舗 装 さ れ て お り ,一 部 に 植 生 部 が 存 在 し て い る 。

42

(44)

文 献

1 ) 2 )

に よ る と ア ス フ ァ ル ト 部 で 8.0m/s,植 生 部 で 1.5m/s~ 2.7m/s の 流 速 に 対 し て 洗 掘 の 耐 性 が あ る と さ れ て い る 。第 1.3-2-2 図 に 津 波 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に お け る 7 号 炉 取 水 口 前 面 水 位 最 大 時 の 敷 地 内 の 流 向 流 速 分 布 を 示 す 。大 湊 側 遡 上 域 に お け る 流 速 は ,最 大 で 約 2.3m/s で あ る が ,当 該 箇 所 は ア ス フ ァ ル ト あ る い は コ ン ク リ ー ト で 舗 装 さ れ て い る た め , 洗 掘 に よ る 地 形 変 化 は 生 じ な い と 考 え ら れ る 。

1) 津 波 防 災 地 域 づ く り に 係 る 技 術 検 討 報 告 書 ,津 波 防 災 地 域 づ く り

に 係 る 技 術 検 討 会 , p.33, 2012

2) 水 理 公 式 集 [ 平 成 11 年 版 ], 土 木 学 会 , p.211, 2010

第 1.3-2-1 図 入 力 津 波 の 時 刻 歴 波 形 ( 取 水 路 , 上 昇 側 )

第 1.3-2-2 図 敷 地 の 流 向 流 速 分 布

6 . 4 ( 3 9 . 2 分 )

6 . 3 ( 3 9 . 5 分 ) 6号炉取水口前面 水位

-6 -4 -202468

0 30 60 90 120 150 180 210 240

水位 (T.M.S.L. m)

時間(分)

7号炉取水口前面 水位

-6 -4 -202468

0 30 60 90 120 150 180 210 240

水位 (T.M.S.L. m)

時間(分)

※ 朔 望 平 均 満 潮 位 (T. M . S . L .0 . 49m), 潮 位 の バ ラ つ き (0 . 1 6m), 地 殻 沈 降 量 (0. 2 1m) を 初 期 条 件 と し て 見 込 ん だ 津 波 評 価 に よ り 得 ら れ た 波 形

大 湊 側 敷 地 2. 3m / s

参照

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