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巻 頭 言 我 が 国 は 頻 発 する 自 然 災 害 地 球 温 暖 化 の 影 響 とみられる 異 常 気 象 現 象 の 増 加 化 石 エ ネルギー 資 源 の 枯 渇 等 の 長 期 的 課 題 や 世 界 規 模 の 経 済 雇 用 危 機 に 加 え 深 刻 化 する 少 子 高 齢

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(1)

○○県版製品仕様書作成・運用の手引き

〔 作 成 資 料 〕

平成22年4月

社団法人 全国測量設計業協会連合会

(2)

巻頭言 我が国は、頻発する自然災害、地球温暖化の影響とみられる異常気象現象の増加、化石エ ネルギー資源の枯渇等の長期的課題や世界規模の経済・雇用危機に加え、深刻化する少子・ 高齢化社会がもたらす様々な課題を克服しつつ、未来に向けた新たな経済成長を模索し、安 心と活力ある社会を構築していかなければならない時代に直面しています。 そのような中で、国民一人ひとりが安心して豊かな生活を営むことができる経済社会を実 現するためには、国土や社会の実態を示す地理空間情報の高度な活用を推進することが極め て重要であると考えます。 平成19 年から 20 年にかけて行われた測量法の改正及び地理空間情報活用推進基本法(基 本計画)の制定に伴う作業規程の準則の改定等により、地理空間情報を高度に活用するため の環境が整いました。 この地理空間情報の整備・更新は頻発する自然災害や地殻変動、あるいは経済活動等によ り変貌する国土の適切な管理に不可欠であるとともに安心・安全な社会を実現する基本情報 となります。特に、地理空間情報の迅速な提供は、国民が安心して豊かな生活を営むための 重要な要素でもあります。 我が国においては、国の行政機関や地方公共団体等が、それぞれの目的に応じて実施する 多くの「公共測量」が極めて精度の高い位置の情報(基盤地図情報)を取得していることか ら、地理空間情報を継続的に整備・更新していくためには公共測量成果の利活用を促進する ことが最も重要になります。 繰り返しになりますが、「公共測量」として実施される測量は「-公共測量-作業規程の準 則(以下「作業規程の準則」という。)」に基づき規格が統一され、精度等が確保された均一 な測量成果を得ることを目的としており、誰でもが安心して利用可能な品質を備えた地理情 報となり得ます。 このようなことから、「公共測量」を実施するにあたり、測量成果の内容の把握と品質の確 保を目的として「製品仕様書」を作成することが義務付けられております。 (社)全国測量設計業協会連合会技術委員会空間情報部会では、この目的に沿うべく平成 20年度及び21年度にかけ、「製品仕様書作成の手引き」の作成を手がけてきましたが、こ の度、副部会長でもある関東測量設計(株)司代洋和氏の多大なるご尽力により完成の運び となりました。 この手引きが構成員各位における「公共測量」の啓発・推進及びその精度確保の一助とな る事を期待致します。 平成22年4月吉日 技術委員会 空間情報部会 部会長 古屋 正美

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○○県版製品仕様書作成・運用の手引き

平成22年4月

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はじめに 測量法(昭和24 年法律第188号)は、国土地理院の行う「基本測量」、測量に要する費用の 全部若しくは一部を国又は公共団体が負担若しくは補助して行う「公共測量」、民間が基本 測量又は公共測量の測量成果を使用して行う「基本測量及び公共測量以外の測量」を定め、 これらの測量の重複を除き、正確さを確保すること等を目的とした手続きを規定しています。 (国土地理院発行「公共測量の手引」から抜粋) 一方、平成 19 年 5 月に「地理空間情報活用推進基本法」が制定され、地理情報システム(GIS) の普及と衛星測位を活用し地理空間情報を高度に利用する社会の構築を目指すことになりま した。この法律では、地理空間情報が利用する電子地図の基準となる基盤地図情報が不可欠 とされております。これらの情報は、公共測量成果に多く含まれていることから、国・地方 公共団体に基盤地図情報の整備等に必要となる施策を講じることが強く求められ、公共測量 の重要性がますます大きくなっていると言えます。(国土地理院発行「公共測量の手引」から抜粋) 現在、地図データは国、地方公共団体、民間企業など多くのところで作成されていますが、 これらの地図データを誰もが利活用できるようにするためには、地図データの標準化が必要 となります。地図データの標準化はISO(国際標準化機構)により地理情報標準が策定さ れており、その中に、地図データの内容、構造、品質などを明示するデータ製品仕様書の整 備規格があります。 また、制定された地理空間情報活用推進基本法*1と併せて測量法の一部を改正する法律*2 の施行並びに作業規程の準則*3の全面的改定が行われ、平成20年 4 月より、新しい規準に 基づく測量がスタートしました。 「公共測量」として実施されている測量の主要なものには、社会資本整備のための測量、 道路・河川・都市など各種計画・管理を目的とした地図作成、区画整理・土地改良の確定測 量のための測量等があります。近年、コンピュータを利用し、地理情報と属性情報を組み合 わせて加工・解析することができるGIS(地理情報システム)に使用する数値地図の作成 や、地域防災を目的とした測量・地図作成等も増加し、内容が多様化・高度化しており、「公 共測量」の重要性がますます大きくなっています。 国、都道府県、市町村等の測量計画機関は、「公共測量」について必要な手続きを行い、 国土地理院の助言、指導を受けることで、規格が統一され、精度が確保された測量成果(地 理空間情報)を得ることが期待できます。 改定された作業規程の準則に明示されている製品仕様書による空間データの作成・調達は、 空間データ作成業務などの効率向上が期待されるとともに、利用目的に応じたデータ内容の 調製ができるため、経費の節約を図ることも可能となります。

(5)

県民の安心・安全の確保・推進のためにも新しい規準に基づく空間データ(基盤地図情 報)整備の進展は今後の行政活動に不可欠なものとなります。 (新)○○県公共測量作業規程(平成○○年○○月○○日承認「作業規程の準則」の準用、 以下「県作業規程」という)に基づき測量作業を計画立案するにあたり、この手引きが参考 資料として活用され、「公共測量」が適切に実施されて行くことを期待します。 *1:地理空間情報活用推進基本法 平成19年 5月30日制定 平成19年 8月29日施行 *2:測量法の一部を改正する法律 平成19年 5月23日改正 平成20年 4月 1日施行 *3:作業規程の準則の改定 平成20年 3月31日告示 平成20年 4月 1日適用 【参考資料】 作業規程の準則-総則編 【参考文献】 公共測量の手引(諸手続と記載例)-国土地理院 公共測量と法令遵守-国土地理院 空間データ作成のための製品仕様書作成の手引き(案)-国土地理院(平成17年2月) 基準点測量・地形測量・応用測量(路線・河川・用地)各製品仕様書-国土地理院 【国土地理院関連サイト】 公共測量について http://www.gsi.go.jp/KOUKYOU/index.html 製品仕様書・品質評価・メタデータについて http://psgsv.gsi.go.jp/koukyou/public/seihinsiyou/seihinsiyou_index.html 地理空間情報活用推進基本法について http://www.gsi.go.jp/kihonhou.html

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【参考資料】

平 成 2 0 年 3 月 3 1 目 国土交通省告示第4 1 3号 測量法(昭和二十四年法律第百八十八号)第三十四条の規定に基づき、作業 規程の準則(昭和二十六年建設省告示第八百号)の全部を改正したので、その 開係書類は、国土交通省国土地理院(茨城県つくば市北郷一番)に備え置いて 閲覧に供する。 平成二十年三月三十一目 国上交通大臣 冬柴 鐵三

作 業 規 程 の 準 則

○○県公共測量作業規程(平成○○年○○月○○日承認「作業規程の準則」の準用)

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第1編 総則 (目的及び適用範囲) 第1条 この準則は、測量法(昭和24年法律第188号。以下「法」という。)第34条の規定に基づき、公 共測量における標準的な作業方法等を定め、その規格を統一するとともに、必要な精度を確保するこ と等を目的とする。 2 この準則は、公共測量に適用する。 (測量の基準) 第2条 公共測量において、位置は、特別の事情がある場合を除き、平面直角座標系(平成14年国土 交通省告示第9号)に規定する世界測地系に従う直角座標及び測量法施行令(昭和24年絞令第32 2号)第2条第2項に規定する日本水準原点を基準とする高さ(以下「標高」という。)により表示する。 (測量法の遵守等) 第3条 測量計画機関(以下「計画機関」という。)及び測量作業機関(以下「作業機関」という。)並びに 作業に従事する者(以下「作業者」という。)は、作業の実施に当たり、法を遵守しなければならない。 2 この準則において、使用する用語は、法において使用する用語の例によるものとする。 (関係法令等の遵守等) 第4条 計画機関及び作業機関並びに作業者は、作業の実施に当たり、財産権、労働、安全、交通、 土地利用規制、環境保全、個人情報の保護等に関する法令を遵守し、かつ、これらに関する社会的 慣行を尊重しなければならない。 (測量の計画) 第5条 計画機関は、公共測量を実施しようとするときは、目的、地域、作業量、期間、精度、方法等に ついて適切な計画を策定しなければならない。 2 計画機関は、前項の計両の立案に当たり、当該作業地域における基本測量及び公共測量の実施状 況について調査し、利用できる測量成果、測量記録及びその他必要な資料(以下「測量成果等」という。) の活用を図ること により、測量の重複を避けるよう努めなければならない。 3 計画機関は、得ようとする測量成果の種類、内容、構造、品質等を示す仕様書(以下「製品仕様書」と いう。) を定めなければならない。

一 製品仕様書は、「地理情報標準プロファイルJapanProfileforGeographiclnfomationStandards(JPGIS)」 (以下「JPGIS」という。)に準拠するものとする。 二 製品仕様書による品質評価の位置正確度等については、この準則の各作業工程を適用するものと する。ただし、この準則における各作業工程を適用しない場合は、JPGISによる品質評価を標準とするも のとする。 (測量法に基づく手続) 第6条 計画機関は、法第39条において読み替えて準用する法第14条第1項、同条第2項(実施の公 示)、法第21条(永久標識及び一時標識に関する通知)及び法第26条(測量標の使用)並びに法第 30条第1項(測量成果の使用)、法第36条(計両書についての助言)、法第37条(公共測量の表示) 及び法第40条第1項(測量成果の提出)等の規定による手続を適切に行わなければならない。 (測量業者以外の者への発注の禁止) 第7条 計画機関は、法第10条の3に規定する測量業者以外の者に、この準則を適用して行う測量 を請け負わせてはならない。 (基盤地図情報) 参考-1

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第8条 この準則において「基盤地図情報」とは、地理空間情報活用推進基本法(平成19年法律 第63号。以下 「基本法」という。)第2条第3項に基づく基盤地図情報に係る項目及び基盤地図 情報が満たすべき基準に関する省令(平成19年国土交通省令第78号。以下「項目及び基準に 関する省令」という。)の規定を満たす位置情報をいう。 2 計画機関は、測量成果である基盤地図情報の整備及び活用に努めるものとする。 (実施体制) 第9条 作業機関は、測量作業を円滑かつ確実に実行するため、適切な実施体制を整えなければ ならない。 2 作業機関は、作業計画の立案、工程管理及び精度管理を総括する者として、主任技術者を選任しな ければならない。 3 前項の主任技術者は、法第49条の規定に従い登録された測量士であり、かつ、高度な技術と十分な 実務経験を有する者でなければならない。 4 作業機関において、技術者として公共測量に徒事する者は、法第49条の規定に従い登録された測量 士又は測量士補でなければならない。 (安全の確保) 第10条 作業機関は、特に現地での測量作業において、作業者の安全の確保について適切な処置を講 じなければならない。 (作業計両) 第11条 作業機関は、測量作業着手前に、測量作業の方法、使用する主要な機器、要員、目程等につ いて適切な作業計画を立案し、これを計画機関に提出して、その承認を得なければならない。作業計 画を変更しようとするときも同様とするものとする。 (工程管理) 第12条 作業機関は、前条の作業計圃に基づき、適切な工程管理を行わなければならない。 2 作業機関は、測量作業の進捗状況を適宜計画機関に報告しなければならない。 (精度管理) 第13条 作業機関は、測量の正確さを確保するため、適切な精度管理を行い、この結果に基づいて品 質評価表及び精度管理表を作成し、これを計画機関に提出しなければならない。 2 作業機関は、各工程別作業の終了時その他適宜この規定に定める点検を行わなければならない。 3 作業機関は、作業の終了後速やかに点検測量を行わなければならない。 点検測量率は、上表を標準とする。 参考-2 測 量 種 別 率 1 ・ 2 級 基 準 点 測 量 3 ・ 4 級 基 準 点 測 量 1 ~ 4 級 水 準 測 量 簡 易 水 準 測 量 地 形 測 量 及 び 写 真 測 量 線 形 決 定 中 心 線 測 量 縦 断 測 量 横 断 測 量 10% 5% 5% 5% 2% 5% 5% 5% 5%

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(機器の検定等) 第14条 作業機関は、計画機関が指定する機器については、付録1に基づく測定値の正当性を保証する 検定を行った機器を使用しなければならない。ただし、1年以内に検定を行った機器(標尺については 3年以内)を使用する場合は、この限りでない。 2 前項の検定は、測量機器の検定に関する技術及び機器等を有する第三者機関によるものとする。た だし、計画機関が作業機関の機器の検査体制を確認し、妥当と認められた場合には、作業機関は、付 録2による国内規格の方式に基づき自ら検査を実施し、その結果を第三者機関による検定に代えるこ とができる。 3 作業者は、観測に使用する主要な機器について、作業前及び作業中に適宜点検を行い、必要な調 整をしなければならない。 (測量成果の検定) 第15条 作業機関は、基盤地図情報に該当する測量成果等の高精度を要する測量成果又は利用度の 高い測量成果で計画機関が指定するものについては、付録3に基づく検定に関する技術を有する第三 者機関による検定を受けなければならない。 (測量成果等の提出) 第16条 作業機関は、作業が終了したときは、遅滞なく、測量成果等を付録4の様式に基づき整理し、こ れらを計画機関に提出しなければならない。 2 第2編を適用して行う基準点測量(第4編において第2編を適用して行うこととしているものを含む。)に おいて得られる測量成果は、すべて基盤地図情報に該当するものとする。 3 第3編及び第4編を適用して行う地形測量及び写真測量及び応用測量において得られる測量成果で あって、基盤地図情報に該当するものは、第3編第9章の規定を適用するものとする。 4 測量成果等は、原則としてあらかじめ計画機関が定める様式に従って電磁的記録媒体で提出するも のとする。 5 計画機関は、第1項の規定により測量成果等の提出を受けたときは、速やかに当該測量成果等の精 度、内容等を検査しなければならない。 6 測量成果等において位置を表示するときは、世界測地系によることを表示するものとする。 (機器等及び作業方法に関する特例) 第17条 計画機関は、必要な精度の確保及び作業能率の維持に支障がないと認められる場合には、こ の準則に定めのない機器及び作業方法を用いることができる。ただし、第5条第3項に基づき、各編に その詳細を定める製品仕様書に係る事頃については、この限りでない。 2 計画機関は、この準則に定めのない新しい測量技術を使用する場合には、使用する資料、機器、測量 方法等により精度が確保できることを作業機関等からの検証結果等に基づき確認するとともに、確認に 当たっては、あらかじめ国土地理院の長の意見を求めるものとする。 3 国土地理院が新しい測量技術による測量方法に関するマニュアルを定めた場合は、当該マニュアル を前項の確認のための資料として使用することができる。 参考-3

(11)

目 次

1.

公共測量に該当する測量とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2.

公共測量の諸手続きの流れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

3.

公共測量と製品仕様書について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 3.1.製品仕様書を用いた空間データの作成手順・・・・・・・・・・・・・・・・3 3.2.製品仕様書の内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

4.

事業計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 4.1.目的の明確化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 4.2.既存成果の調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 5.設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

5.1.製品仕様書の作成方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

5.2. 実施計画書の作成と提出・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 6.発注・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 7.検査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 8.作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

8.1. 測量作業の計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

8.2. 製品仕様書の作成例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

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1.公共測量に該当する測量とは

◎ ○○県発注の測量業務は公共測量に該当しています。

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2.公共測量の諸手続きの流れ

◎詳細については「公共測量と法令遵守」並びに「公共測量の手引」(国土地理院)参照

尚、この表は国土地理院において修正される可能性がありますので、下記アドレスにて 確認して下さい。

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3.公共測量と製品仕様書について

これまでの公共測量では、旧公共測量作業規程が定める作業手順(精度管理)に基づくことで、 一定の品質を確保した測量成果(空間データ)を作成していました。 一方、新公共測量作業規程(作業規程の準則)に基づいて行う公共測量では、製品仕様書にお いて、利用目的に合ったデータ仕様とそのデータに要求する品質を明確に規定し、必要とする測 量成果(空間データ)の要件を明示することになります。作業機関はその製品仕様書に基づく測 量成果(空間データ)を公共測量作業規程等の作業方法を用いて作成することになります。 3.1.製品仕様書を用いた測量成果(空間データ)の作成手順 製品仕様書を用いた測量成果(空間データ)の作成の一般的な手順を下記に示します。まず、 初めに、どんな内容の測量成果(空間データ)が必要なのかデータの利用目的を整理し、製品仕 様書を作成することになります。製品仕様書の作成は、客観的に仕様を分析・検討することが重 要です。ここで作成した製品仕様書は、以降の発注、データ作成、品質評価、納品後のデータ運 用のすべての場面で利用されることになります。 2 3

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3.2.製品仕様書の内容 製品仕様書は、空間データの内容(地物の内容)、データの構造、空間データの品質について の要求事項を規定し、データ作成の際に使用されます。また、出来上がった空間データにこの製 品仕様書を添付することで、さまざまな利用目的をもつデータの利用者に対し、空間データの内 容を説明することもできます。製品仕様書は、以下の情報で構成されます。 ① 概覧 製品(空間データ)の概要に関する情報。空間データの利用目的や利用方法、引用する規格・ 規程類、製品仕様書で使用する専門用語の定義等を記載する。 ② 適用範囲 製品仕様書の適用範囲に関する情報。空間範囲(どこの場所の)と時間範囲(いつの情報であ るか)を記載する。 ③ データ製品識別 空間データを識別するための情報。データの正式名称(題名)、製品仕様書の作成日付、製品 仕様書の作成者(責任者)について記載する。 ④ データ内容及び構造(応用スキーマ) 空間データの内容、構造及びその特性(属性、関連等)に関する情報。UML クラス図とその図 の意味を説明する文書を記載する。UML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語) クラス図は、情報処理分野におけるデータ構造を表現するための標準的な方法の一つ。 ⑤ 参照系 空間データの空間上及び時間上の位置を特定する座標や暦に関する情報。空間参照系と時間参 照系を記載する。空間上の位置は、空間参照系(例えば、測地座標系(緯度経度)や平面直角 座標系(X,Y)など)によって決まり、時間上の位置は時間参照系(例えば、西暦や和暦など) によって決まる。 ⑥ データ品質(品質要求と評価手順) 空間データの適合性(使用目的に合致しているか)に関する情報。適合性の判定基準を品質要 求として記載する。適合性(合否)の判定は、品質要求に基づく評価手順に従い実施する。 ⑦ データ製品配布(符号化仕様) 空間データのフォーマットに関する情報。応用スキーマが規定する構造をどのようなフォーマ ットでデジタルデータとして記録(符号化)するかを規定する。また、データの配布媒体やデ ータの記録単位等も記載する。 ⑧ メタデータ 作成した空間データを説明・紹介するためのデータ(メタデータ)に関する情報。メタデータ を作成するための仕様を記載する。 ⑨ その他(オプション) 作成する空間データに関する追加事項に関する情報。成果品の一覧、元資料(データ作成及び 品質評価に使用する情報)、描画の仕様(GIS でのデータ表現方法、原図の表現方法等)等を 記載する。 4

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4.事業計画

4.1.目的の明確化 空間データを作成する目的によって、必要なデータ項目(地物)や品質が定まります。 空間データ作成の目的を明確化することが重要です。 ■目的の項目(例) 都市計画、河川計画、道路計画、土地改良、地質調査、鉄道計画、地盤変動調査、文化財調査、 郵便地図調製、宅地開発、河川管理、道路台帳、ほ場整備、電源開発、港湾計画、環境調査、 地籍調査、土地区画整理、ダム計画、農地開発、空港計画、地すべり対策、下水道計画、下水 道台帳、砂防計画、森林計画、海岸保全、総合計画 ※ 地理情報システムの構築等を目的としたデータの作成の場合は、“項目(GIS)”のように 記述して下さい。 (例)都市計画を目的としたデータの作成の場合 → 都市計画(GIS) 5

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6 4.2.既存成果の調査 空間データの作成には、相応の費用が必要です。経済的にデータ作成を行うには、既存成果(空 間データや図面など)を利用することが一つの有効な手段と言えます。利用に際しては、当該計 画機関の成果はもちろんのこと、他の機関の成果や民間企業の市販データの利用も考慮します。 ■クリアリングハウスによる調査 既存成果の調査は、クリアリングハウスを活用すると効果的です。クリアリングハウスには、 既存成果の概要を記したメタデータが登録されており、入手したい既存成果の地理的な範囲や作 成時期などの条件検索によって、利用可能な既存成果の有無の確認を行うことができます。 国土地理院の『地理情報クリアリングハウス』は、以下のURLを参照して下さい。 → http://zgate.gsi.go.jp/ ■その他の方法による調査 クリアリングハウスに登録されていない既存成果の存在の可能性を考慮し、必要に応じて、関 係機関(他の部門や事務所)に問い合わせることも必要です。

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5.設計

5.1. 製品仕様書の作成方法 空間データを作成するためにはデータ製品仕様書が必要ですが、その内容は空間データの利用 目的を考慮して定めることが重要です。国土地理院では、標準的な例としての【基準点測量】【地 形測量及び写真測量】【応用測量】に関する製品仕様書を定めていますので、これを利用するこ とも可能です。製品仕様書を参照、ダウンロードできるURLは下記のとおりです。 http://psgsv.gsi.go.jp/koukyou/public/seihinsiyou/seihinsiyou_miru.html 新たにデータ製品仕様書を作成する場合や既存の製品仕様書に修正を加えて利用する場合は、 以下の手順で行います。製品仕様書は、応用スキーマや符号化仕様などの専門的な知識を要する 部分がありますので、新規に作成する場合は、専門知識をもつ外部の機関に委託するのも効果的 です。 下図は、製品仕様書作成の流れ図です。製品仕様書の作り方の詳細については、「空間データ 製品仕様書作成マニュアル」を参考にします。また、国土地理院が提供する「空間データ製品仕 様書作成支援ツール」を活用することもできます。 http://psgsv.gsi.go.jp/koukyou/public/seihinsiyou/seihinsiyou_tukuru.html 7

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■応用スキーマの作成 製品仕様書の重要な項目の一つとして“応用スキーマ”があります。例えば、「地図情報レベ ル1000データ作成の製品仕様書(案)第1.0版」の応用スキーマには、地図情報レベル1000数値地 形図データとして取得しなければならない地物項目、各地物の属性・関連項目、各項目の取得基 準等が、UML クラス図とその定義文書によって記述されています。測量作業機関、計画機関が提 示する応用スキーマに基づき、データ作成を行います。 地図情報レベル1000数値地形図データを作成す るに当たり、応用スキーマを決定する必要があり ます。応用スキーマの決定には、計画機関の要求 に応じ、右図に示す三つの選択肢があります。 先にも記述していますが、国土地理院では、標準的な地図情報レベル1000データ製品仕様書(以 下、標準的な製品仕様書)を定めています。現行の国土基本図図式に準拠する空間データを作成 する場合には、この応用スキーマをそのまま利用することができます。(選択肢①)。 一方、標準的な応用スキーマの一部又は全部を変更する場合もあります(選択肢②又は③)。 ②は、原則としては標準的な応用スキーマを利用するのですが、そこに地物や属性を追加したい 場合の方法です。③は、標準的な応用スキーマが利用目的に合致していないので、新たに目的に 合った応用スキーマへ作り直すという方法です。 さまざまな応用分野で利用されてきた地図情報レベル1000数値地形図データを作成する場合 は、①又は②の方法が推奨されます。共通のルールに従うことで、他の公共団体等がもつ空間デ ータとの連携が容易にとれ、データの交換や情報の共有をスムーズに行うことが可能となります。 次に、選択肢②の応用スキーマの一部修正の事例(「地図情報レベル1000データ作成の製品仕 様書(案)第1.0版」)を、紹介します。修正には、応用スキーマの内容を“変更”する場合と “追記”する場合があります。 1) 応用スキーマの内容の変更 標準的な応用スキーマに変更を加えます。変更の内容としは、(ア)地物定義の変更、(イ) 地物の取捨選択、(ウ)地物の新設が想定されます。 (ア)地物定義の変更:地物の属性や地物間の関連を変更する場合。例えば、標準的な応 用スキーマでは空間属性をもたない田や畑といった地物を面データで作成する、ネット ワーク(経路探索)としての利用は想定していないので駅と道路施設との関連は作成し ない、等。 (イ)地物の取捨選択:標準的な応用スキーマが規定する地物を一部作成しない場合。例え ば、GIS での利用は想定していないので都市施設パッケージの地物は作成しない、等。 (ウ)地物の新設:標準的な応用スキーマが規定する地物だけでは足りない場合。例えば、 データの利用目的を考慮し、用途地域という地物を新たに新設する、等。 選 択 肢 ②標準的な応用スキーマを一部修正し て利用する ③新しい応用スキーマを作成する ①標準的な応用スキーマを採用する 8

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2)応用スキーマの内容への追記 より厳密なデータ定義の規定・明確化が必要な場合、応用スキーマの文書へ制約条件を追 記します。例えば、三次元座標を取得する地物の指定や、真幅道路の面の分割方法(面の 区切り方)を示す、といった内容の追記が想定されます。 「地図情報レベル1000データ作成の製品仕様書(案)第1.0版」に対する修正内容は、発注時の 特記仕様書に明記することで、データ作成機関に対し確実に仕様を提示することができます。 ■品質要求と評価手順の決定 製品仕様書の“応用スキーマ”が決まると、その応用スキーマに対応した“品質”を設定する 必要があります。空間データの品質には完全性(データの過不足に関する品質)、倫理一貫性(応 用スキーマに規定された書式・形式・範囲・構造に関する品質)、位置正確度(位置情報に関す る品質)、時間正確度(時間情報に関する品質)、主題正確度(主題属性に関する品質)の5要 素があり、製品仕様書に対する適合性を表す指標として位置づけられます。 上記の「応用スキーマの決定」で掲げた選択肢のうち、①を採用した場合や、②で修正がない 項目に対しては、通常、標準的な製品仕様書に記載されている品質要求及び品質の評価手順を利 用します。標準的な製品仕様書には、「作業規程の準則」に準拠した基準を採用しています。 また、下記の例のように、標準的な製品仕様書の品質要求を、データの利用目的やデータ作成 コストなどを考慮して変更することも可能です。 例)実際の建物の数と、データ上の建物の数は一致している必要がある! ⇒ 建物クラスの完全性(過剰、漏れ)の品質要求を以下のように変更する。 (標準的な品質要求) (変更後の品質要求) 過剰の率「5%」、漏れの率「5%」 → 過剰の率「0%」、漏れの率「0%」 一方、上記の「応用スキーマの決定」で掲げた選択肢のうち、③を採用した場合や②で修正を 行った項目に対しては、計画機関は新たに品質要求を検討し、設定することになります。合わせ て、計画機関又は作業機関は、その要求に対応する評価手順を決定します。 品質評価に際しては、何と比較して出来上がった空間データの品質を決めるのか、この比較対 象となる参照データ(元資料=データ作成に使用する情報)を明確にしておく必要があります。 代表的な参照データ(元資料)には、現地、現地調査資料、空中写真、既存の図面(旧図)な どがあります。参照データ(元資料)は、データの利用目的やデータ作成コストを考慮し決定し、 製品仕様書又は特記仕様書に明記します。また、これらの参照データだけでは不十分な場合(例 えば、既成図だけでは判読が困難な地物等)は、適宜その他の関連資料(計画機関の指示書含む) を作業機関に提供し、データの作成及び品質の評価を行うことになります。 9

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5.2. 実施計画書の作成と提出 個々の地域における個々の公共測量について、その正確さを確保し、重複を除き、かつ、測量 の能率を向上させるために、測量計画機関は、公共測量を実施しようとする場合は、あらかじめ 測量の目的、地域、期間、作業量、精度及び方法等を記載した公共測量実施計画書を作成し、国 土地理院長に提出し、その技術的助言を求めなければなりません。 技術的助言は、多種多様ですが、主な事項を例示すれば、次のようなものがあります。 (1)当該公共測量に使用する予定である基本測量成果の中に、測量計画機関が承知していなか った基準点の新設、移転又は地図の修正などが行われていた場合 (2)利用できる基本測量又は公共測量成果があるにもかかわらず、使用の予定になっていない 場合 (3)当該公共測量実施地域で、基本測量又は公共測量が行われ又は行われようとしている場合 (4)当該公共測量が目的とする測量成果と類似の測量成果が既にある場合又は近いうちに作成 される場合 (5)当該公共測量に必要な精度が得られ、より能率的又は経済的な方法が他にある場合 (6)適用する公共測量作業規程に含まれない機器又は方法により測量計画がなされている場合 (7)当該公共測量に必要な精度が得られない恐れがある場合 (8)当該公共測量に使用予定の基準点又は空中写真などについて、公共測量の届けが行われて いない場合 (9)当該公共測量に使用予定の基準点又は空中写真などが不適切な場合 (10)世界測地系へ座標変換する場合や地震等の地殻変動に伴う座標補正、標高補正する場合 ■公共測量実施計画書の記載について 「公共測量実施計画書」の記入に際しては、下記を参考に記入するようお願いします。 ①文書番号 計画機関の文書番号を右上の空欄に記入して下さい。 ②測量計画機関名 測量計画機関の所在地、機関の正式名称、代表者名を記入し公印を押印して下さい。 ③測量の目的 できるだけ以下の項目から選択して記入して下さい。ただし、多目的で測量を実施する場合 は総合計画を選択して下さい。該当する項目がない場合は、具体的な事業名を記入して下さい。 また、地理情報システム(GIS)構築等に伴う数値地形図作成で、例えば、都市計画を行う場合 には「都市計画(GIS)」と記載してください。 都市計画、宅地開発、土地区画整理、下水道計画、下水道台帳、固定資産、河川計画、河川 管理、ダム計画、砂防計画、海岸保全、道路計画、道路台帳、土地改良、ほ場整備、農地開 発、農道台帳、森林計画、地質調査、電源開発、鉄道計画、港湾計画、空港計画、地盤変動 調査、環境調査、地すべり対策、文化財調査、地籍調査、総合計画など 10

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④測量地域 測量地域は「○○市全域」「○○町東部」のように記入して下さい。 また、測量地域、使用する測量標の位置、基準点の平均計画図及び作成する図郭割等の測量 成果を明示した地形図を付図として添付して下さい。 ⑤作業量 以下の測量種別を選択し、等級及び縮尺に分けて、その事業量(km、km2の場合、少数第1位 まで)を記入して下さい。また、測量種別で該当する項目がない場合は「その他」とし、具体 的な測量種別を記入して下さい。 「測量種別」 基準点、水準、路線、TS 等現地測量、RTK-GPS 現地測量、ネットワーク型 RTK-GPS 現地測量、 TS 等修正、RTK-GPS 修正、ネットワーク型 RTK-GPS 修正、縦横断、撮影(アナログ)、カラー 撮影(アナログ)、数値撮影(デジタル)、数値図化、地図修正、数値地形図データ作成、数値 地形図データ更新、既成図数値化、写真地図作成、地図編集、深浅、成果改算、改測、航空 レーザ、座標変換、座標補正、標高補正、基盤地図情報作成、同時調整など 「等級・縮尺・事業量」 等 級:1級、2級、3級、4級、簡級など 縮 尺:地図情報レベル 250、地図情報レベル 500、地図情報レベル 1、000、地図情報レベル 2、500、地図情報レベル 5、000、地図情報レベル 10、000、撮影縮尺1/○○○○(フ ィルム航空カメラ)、地上画素寸法○○cm(デジタル航空カメラ撮影)など 事業量:○○点、○○.○km2、○○.○Km ⑥測量期間 測量の「着手予定日」から「完了予定日」までを記入して下さい。 ⑦測量の精度 作業規程を準用している場合には「○○県公共測量作業規程(作業規程の準則、平成20 年国土交通省告示第413号と同内容)」と記入します。また、土地区画整理事業では、「○○ 土地区画整理事業測量作業規程(国土交通省土地区画整理事業作業規程平成20年版と同内 容)」土地改良事業では、「○○土地改良区土地改良事業測量作業規程(農林水産省農村振 興局測量作業規程平成20年版と同内容)」と記入してください。 基準点測量においてセミ・ダイナミック補正を実施する場合は「公共測量におけるセミ・ ダイナミック補正マニュアル」も記入して下さい。 独自の作業規程を適用する場合は、以下に準じて各作業工程における測量精度を記入して ください。 基準点測量:方向角及び座標の閉合差又は標準偏差 水 準 測 量:環の閉合差 11

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地 図 作 成:平面位置、等高線の標準偏差 撮 影:オーバーラップ、サイドラップ、回転角 ⑧測量方法 測量作業に用いる主な測量機器又は作業方法を以下の例示を参考に記入してください。 「測量機器」 (1級,2級)GPS測量機、(1級,2級,3級)トータルステーション(TS)、(1級,2級,3級)セオドラ イト、(1級,2級)測距儀、(1級,2級)電子レベル、(1級,2級)水準標尺、スキャナ、デジタイザ など 「作業方法」 スタティック法、セミ・ダイナミック補正、ネットワーク型RTK-GPS法、短縮スタティック法、 数値図化、数値編集、既成図数値化など ⑨使用する測量成果の種類及び内容 使用する既成測量成果について、「基本測量」、「公共測量」の区分毎に成果の種類を以下 の項目から選んで記入してください。成果の種類の中で、空中写真又は地形図を使用する場合 は、撮影年月日、測量年及び縮尺も記入してください。また、公共測量成果を使用する場合は、 測量計画機関名及び助言番号、助言年又は測量年を「○○県平○○公第○○号」のように記入 してください。 「成果の種類」 基盤地図情報、基準点、水準点、空中写真、地形図、写真地図、数値地形図データファイル、 航空レーザ測量 など ⑩基本測量成果入手年月日 当該測量に使用する基本測量成果の閲覧又は謄本交付を受けた年月日を記入してください。 ⑪測量に関する計画者氏名及び測量士登録番号 当該測量作業の計画者氏名及び測量士登録番号を記入してください。測量に関する計画者は 必ず測量士でなければなりません。もし計画機関に有資格者不在の場合は、有資格者に計画を 依頼し、その氏名及び測量士登録番号、所属等を記入してください。 民間等に測量計画業務を委託した場合は、「測量計画委託契約による」と記入した上で、氏 名及び測量士登録番号を記入してください。 ⑫測量作業機関名 測量作業機関が決定していない場合は「未定」と記入し、決定次第、名称、測量業者登録番 号、代表者の氏名、所在地、主任技術者氏名及び測量士登録番号を文書にて通知してください。 12

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⑬作業規程 適用する作業規程の承認年月日及び承認番号を記入して下さい。ただし、作業規程の承認申 請中又は変更承認申請中の場合は、承認申請書の提出年月日を記入し、承認年月日又は承認番 号の欄に「申請中」と記入して下さい。 ⑭測量標・測量成果の使用承認申請書提出年月日 測量標・測量成果の使用承認申請書は、当該測量の実施計画書と同時に提出し、その提出年 月日を記入してください。 ⑮備考 備考欄には、測量計画機関の担当者の氏名、所属、電話番号を記入してください。 ■公共測量実施計画書の付図について 実施計画書に添付する付図は、地図の作成区域及び基準点の設置位置の把握、また、測量方法 等を確認し測量の正確さの確保及び測量の重複を防ぐために必要となるものです。 付図として使用できる地図 1.国土地理院発行の1/2.5万又は1/5万地形図 2.測量計画機関が作成しているもので、縮尺が確認できる地図(自冶体作成の管内図等) 3.国土地理院が提供している公共測量実施地域図作成サイト (http://psgsv.gsi.go.jp/pubsoku/htdocs/pmk_top.html 援・確認サービス( )又は電子申請用添付地図作成 支 http://tenpuchizu.gsi.go.jp/)から出力した地図並びにXMLファイ ル 4.国土地理院発行の1/20万地勢図等(測量地域が広域な場合) 付図に必要事項を記入する際の留意点 1.測量実施区域を明示してください。空中写真の撮影、数値図化、数値修正、地図編集等 の測量を同一の計画で実施する場合は、それぞれの地域を明確に区分してください。 2.使用予定の基準点の位置、種類を明示してください。 3.基準点(三角点、水準点)及び標定点を設置する場合は、新点の位置、観測計画網を表 示してください。 4.空中写真を撮影する場合は、対空標識設置点、撮影コースの計画を表示してください。 5.地図編集では、使用する既成図について種類別の地域区分を明示してください。 公共測量実施計画書並びに付図の記載方法については、国土地理院発行の「公共測量の手引(諸 手続と記載例)P8~P19」を参考に作成してください。 「公共測量の手引」は、次の URL より「http://psgsv.gsi.go.jp/koukyou/public/tebiki/tebiki.pdf」 よりダウンロードすることができます。 13

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6.発注

公共測量に該当する測量業務を発注する場合には、設計図書(内訳書)・測量共通仕様書(特 記仕様書)と併せて製品仕様書を必要とします。また、発注に際しては、測量法に定められてい る公共測量の手続きを行う必要があります。公共測量の手続きには国土交通大臣宛・国土地理院 長宛と○○県知事宛があります。 公共測量の主な手続き 1.国土交通大臣(国土地理院地方測量部・支所経由) ・公共測量作業規程の承認(測量法第33条) 2.国土地理院長 ・公共測量実施計画書の提出(測量法第36条) ・測量標の使用承認(測量法第26条、第39条) ・測量成果の使用承認(測量法第30条第1項、第44条第1項) ・測量成果等の写しの提出(測量法第40条) ・測量標設置通知(測量法第21条、第39条) 3.○○県知事 ・公共測量実施の通知(測量法第14条第1項、第39条) ・公共測量終了の通知(測量法第14条第2項、第39条) 計画立案中の測量あるいは実施中の測量が、公共測量に該当するかどうか、国土地理院との相 談を行うことが大切です。

7.検査

作業機関は納品する前に、製品仕様書に基づき測量成果の内容について品質の評価を行い、そ の結果を品質評価表(作業規程の準則付録4)に明示します。また、基盤地図情報に該当する測 量成果で計画機関が指定するものについては、第三者機関の検定を受けることになります。(作 業規程の準則第15条) 作業機関は納品する測量成果等について、あらかじめ定められた様式(○○県測量成果電子納 品要領「測量成果電子納品要領(案)国土交通省平成20年度版参照」)に基づいて電磁的記録媒 体(CD-R 等)に納めて、提出します。(作業規程の準則第16条) 計画機関は納品された成果について、作成目的に合ったものであるか、要求どおりの品質であ るか否かを検査する必要があります。 基本的には、製品仕様書に記載された品質要求が検査の基準となります。製品仕様による測量 業務では、製品仕様書に記載された品質評価手法により検査を行い、記載されていない品質評価 方法で検査は行いません。特記仕様書などで、製品仕様書の品質要求および品質の評価手順につ いて変更することが明記されている場合は、変更後の品質評価方法で検査する必要があります。 計画機関が独自で検査することが困難な場合には、実績ある第三者機関に検査の代行を依頼す る方法もあります。 14

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8.作成

製品仕様書を作成するためには、当該公共測量の計画(目的、地域、作業量、期間、精度、方 法等)を適切に策定し、その内容に基づき、得ようとする測量成果の種類、内容、構造、品質等 を定めることになります。また、製品仕様書は、「地理情報標準プロファイル(JPGIS)」 に準拠して作成します。 平素行われている測量業務は○○県作業規程の各作業工程に基づいて実施されております。し たがって、測量を計画する場合は県作業規程の各作業工程に基づいて、当該測量作業の内容を精 査し、作業量、精度、方法等を適切に決定することになります。 8.1.測量作業の計画 測量作業を計画する場合には、測量を行う予定の地域を照査し、その状況(地物・地形・地域 性)を把握し、当該測量の作業目的(Ex.道路計画等)に応じた各作業工程を選択し、その作業量 (Ex.基準点○点、地形測量○Km2等)、作業期間(平成○年○月から平成○年○月まで、○日間 等)、作業精度(地図情報レベル500等)、作業方法(GPS、TS)等々を決定し、その内容に基 づき適切な測量作業内容を決定し、それにともなう数量内訳書等を作成します。 なお、一般に行われる路線測量作業の標準的な作業工程を各工種に分類したフローチャート(別 添資料)に基づいて、当該測量の作業内容を精査し、その内容に合わせて作業工種等を選択し、 測量作業数量内訳書を作成することも出来ます。 8.2.製品仕様書の作成例 測量作業の計画により組み立てられた数量内訳書の作業項目に従い、得ようとする測量成果に 応じた種類、内容、構造、品質等を示す製品仕様書を作成する必要があります。また、製品仕様 書の作成にあたり、国土地理院では、標準的な例としての【基準点測量】【地形測量及び写真測 量】【応用測量】に関する製品仕様書を定めていますので、これを利用することも可能です。 ここでは、路線測量等の標準的な作業工程に基づき、基準点測量、水準測量、地形測量(現地 測量)、応用測量(路線測量、河川測量、用地測量)の各作業工種に合わせた標準的な製品仕様 書(別添)を例示しておりますので、この製品仕様書を参照して当該測量の製品仕様書を作成す ることも可能となります。 次に路線測量の標準的作業工程並びにこの作業工程に基づく製品仕様書の記載例を例示します。 ■標準的作業工程 ・測量業務(路線・用地等)参考例図 ※測量業務における標準的作業工程並びに数量等 ・測量業務フローチャート 1.基準点測量(参考フローチャート) 2.水準測量(参考フローチャート) 3.地形測量≪現地調査≫(参考フローチャート) 4.路線測量(参考フローチャート) 15

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5.用地測量(参考フローチャート) ※測量業務に係る作業項目及び特記事項 ※地形測量≪現地調査≫における施工管理 ■製品仕様書の記載例 製品仕様書の記載例は各作業工程に基づき本工事費内訳書、対象項目、製品仕様書記載例 により構成されており、標準的な測量業務を行う場合に参考となるものと思います。また、 製品仕様書の記載例において使用している「測量成果電子納品要領(案)国土交通省平成2 0年度版」については、当該県仕様の測量成果電子納品要領が制定されている場合は、当該 県版を使用するものとします。 1.基準点測量 2.水準測量 3.地形測量 4.路線測量 5.河川測量 6.用地測量 16

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・測量業務(路線・用地等)参考例図

・測 量 業 務 フ ロ ー チ ャ ート

1.基準点測量(参考フローチャート)

2.水準測量(参考フローチャート)

3.地形測量≪現地調査≫(参考フローチャート)

4.路線測量(参考フローチャート)

5.用地測量(参考フローチャート)

※測量業務に係る作業項目及び特記事項

※地形測量≪現地測量≫における施工管理

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測量業務(路線、用地等)数量参考例図

水準 測量② 三角点(与点) 公共(国家)水準点 公共(国家)水準点 国  道 2級基準点(兼 BM) 2級基準点(兼 BM) 1. 0k m 3級基準点 2点 (点間200m) 4級基準点  参考数量 1.0km当り 2級基準点 3点 (点間500m) 15点 (点間50m) 路線測量 1.0km 3級水準 5.0km程度 (①+②最長10km) 水準 測 量① 水準 測量② 三角点(与点) 公共(国家)水準点 公共(国家)水準点 2級基準点(兼 BM) 三角点(電子基準点) 三角点(与点) 公共水準点 国  道 県  道 2級基準点(兼 BM) 2級基準点(兼 BM) 公共水準点 路線 測 量 1. 0k m

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① 作業内容の確認、作業計画書作成、資料の収集、 ③ 現況の状況把握、範囲の確認等 ・基準点 ・地形

・測量業務フローチャート

作 業 内 容 ①作業計画   機材準備 ②打合せ協議 ② 委託者との打合せ協議 ③現地踏査 ④ 電子基準点、一~四等三角点、公共基準点とし、   1,2級基準点を設置し、それより3,4級基準点   の展開を図る。   選点、埋設、観測、計算、基準点網図、点の記   成果表作成 ④基準点測量 ⑤ 最寄の基本水準点、公共水準点を既知点とし   行う。   選点、埋設、観測、計算、水準路線図、点の記   成果表作成 ⑤水準測量 ⑥ 地形,地物条件等から必要なTS点の選点・観測を   行い、細部測量を実施する。   細部測量により取得したデータを基に数値地形図   データファイルを作成する。 ⑥地形測量 ⑪横断測量 ②打合せ協議 ・応用 ②打合せ協議 ⑦ 諸条件及び経済性を満たすように、線形計算   を実施する。 ⑦線形決定 ⑧ 縦断測量及び横断測量に必要な水準点を現地に   設置し、平地においては3級水準測量、山地に   おいては4級水準測量により行う。   仮BMの設置間隔は、0.5kmを標準とする。 ⑧仮BM設置測量 ⑨ 線形決定により4級以上の基準点等に基づき、   放射法で主要点及び中心点の設置を行う。   線形地形図、計算簿 ⑨中心線測量 ⑩ 中心杭高及び中心点並びに中心線上の地形   変化点の地盤高を仮BM又はこれと同等以上   の水準点に基づき、平地においては4級水準   山地においては簡易水準測量により実施する。   縦断面図作成 ⑩縦断測量 ⑪ 中心点における中心線の接線に対して直角方向   の線上にある地形の変化点及び地物について、   中心点からの距離及び地盤高を、中心杭等   を基準にして測量する。 ⑫用地測量 ⑫ 用地測量作業マニュアルに準ずる。 報告書作成 点  検 成果品納品

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基準点測量(参考フローチャート)

【共通事項】 ① ① ② ② ③ ③ ※ 【基準点測量(2~4級基準点)】 ④ ④ ※ ⑤ ⑤ ※ ⑥ ⑥ ⑦ ⑦

作 業 内 容

作 業 計 画 作業内容の確認、作業計画書作成、必要資料等の収集、平均計画図等作成、 機材準備 打 合 せ 協 議 委託者との打合せ協議(中間打合せについては、仕様書等によるものとする) 現 地 調 査 現地及び後続作業に関わる状況把握、測量範囲の確認等 踏 査 ・ 選 点 基準点現況調査報告書作成 選点図に基づき平均図の作成 世界測地系により行い、電子基準点、一~四等、 三角点、及び公共基準点を既知点とし、1,2級基 準点を設置し、それより3,4級基準点の展開を図 る。 2級基準点は、配点密度500mに1点を標準 測 量 標 の 設 置 ( 埋 標 ) 建標承諾書、測量標設置位置通知書、埋 標の写真撮影、点の記作成 永久標識については建標承諾書等を作成 機 器 の 点 検 使用機器の点検及び調整 再 測 観 測 観測の実施、観測図作成観測手簿、観測記簿 ⑧ ⑧ ⑨ ⑨ ⑩ ⑩ ⑪ ⑪ ⑫ ⑫ ⑬ ⑬ ※ ⑭ ⑭ 水 準 測 量 へ メタデータ作成 製品仕様書に基づきファイルの管理等の 必要事項につて作成する 点 検 点検測量の実施、点検測量簿 再 測 現 地 計 算 観測結果より計算の実施点検計算簿、精度管理表 点 検 既知点成果及び観測成果との比較検証 第三者機関の検定を受ける場合には、別 途計上する 平 均 計 算 平均座標計算の実施平均計算簿、成果等の作成 成 果 等 の 整 理 社内点検の実施第三者機関による検定の実施 品 質 評 価 製品仕様書に基づき、データ品質の評価を行う。

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水準測量(参考フローチャート)

【水準測量(3~4級水準点)】 ① ① ② ② ※ ③ ③ ④ ④ ⑤ ⑤ ⑥ ⑥

作 業 内 容

踏 査 ・ 選 点 基準点現況調査報告書作成選点図に基き平均図の作成 測 量 標 の 設 置 ( 埋 標 ) 建標承諾書、測量標設置位置通知書、埋 標の写真撮影、点の記作成 建標承諾書等は、3級水準点のみとする 機 器 の 点 検 使用機器の点検及び調整 再 測 観 測 観測の実施、観測手簿 点 検 往復観測値の較差の検証許容範囲は公共測量作業規程による 再 測 現 地 計 算 観測結果より計算の実施,点検計算簿 ⑦ ⑦ ⑧ ⑧ ⑨ ⑨ ⑩ ⑩ ※ ⑪ ⑪ 第三者機関の検定を受ける場合には、別 途計上する 品 質 評 価 製品仕様書に基づき、データ品質の評価を行う。 点 検 点検測量の実施、点検測量簿精度管理表 T S 地 形 測 量 へ 平 均 計 算 平均標高計算の実施平均計算簿、成果等の作成 成 果 等 の 整 理 社内点検の実施第三者機関による検定の実施 メタデータ作成 製品仕様書に基づきファイルの管理等の 必要事項につて作成する

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地形測量≪現地測量≫(参考フローチャート)

【地形測量「現地測量」】 ① ① ② ② ③ ③ ④ ④ ※ ⑤ ⑤ ⑥ ⑥

作 業 内 容

機 器 の 点 検 使用機器の点検及び調整 細 部 測 量 T S 点 の 設 置 4級基準点の補足点として設置観測手簿、座標計算簿 数 値 デ ー タ 取 得 ( 地 形 、 地 物 等 ) 2~4級基準点、TS点を既知点として、TS (RTK‐GPS)により地形、地物等を測定 する 基準点又は、TS点にTSを整置し地形図等 の作成に必要な数値データを取得する作 業 地形、地物等の測定は全点観測を基本と し、オフセット等によるデータ作成は行 わないものとする 数 値 編 集 数値データ編集 測定データに分類コードを付加して編集し、編集済みデータを作成する 測定位置確認資料を参考にして、細部測 量で得られたデータの編集・作成をする 作業 グラフィックディスプレイによる図形等 の点検 ⑦ ⑦ ⑧ ⑧ ※ ⑨ ⑨ ⑩ ⑩ ※ ⑪ ⑪ 編集済みデータを図式処理し、自動製図 機を用いて作成する 数値地形図データファイル作成 メタデータ作成 編集済みデータを仕様に従って電子記憶 媒体に記録 成 果 等 の 整 理 社内点検の実施第三者機関による検定の実施 製品仕様書に基づき、データ品質の評価 を行う。 地形図原図作成 地形図原図の作成、精度管理表 精度管理は、各工程ごとに行う の点検 数値地形図データ ファイル作成 第三者機関の検定を受ける場合には、別 途計上する 路 線 測 量 へ メタデータ作成 製品仕様書に基づきファイルの管理等の 必要事項につて作成する 品 質 評 価

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路線測量(参考フローチャート)

【路線測量・成果品提出】 ① ① ② ② ③ ③ ※ ④ ④ ※ ⑤ ⑤ ⑥ ⑥ ※

作 業 内 容

線 形 決 定 地形図原図を基に、路線選定条件、設計条件等を勘案して線形決定を行う 機 器 の 点 検 使用機器の点検及び調整 I P 設 置 線形決定により得られた座標を基に、現地に設置作業を行う 現地状況(住宅地や農耕地等)によっては 設置が困難な場合があるため、その場合 は委託者と設置時期あるいは設置の可否 等について協議を行うものとする 中 心 線 測 量 主要点、中心点を現地に設置路線計算の実施、線形地形図作成 現地に設置する標杭の規格は公共測量作 業規程や仕様書等に準ずる 現地の状況によっては、IP設置と同様の 協議を行うものとする 仮 BM 設 置 測 量 基本的に、水準測量により実施するものとする 縦 断 測 量 水準点を既知点とし、中心杭高及び中心点、中心線上の地形変化点の地盤高等を 測定 縦断面図の作成 地形及びその他の状況により 直接水準 ※ ⑦ ⑦ ※ ⑧ ⑧ ⑨ ⑨ ※ ⑩ ⑩ ⑪ ⑪ ⑫ ⑫ 地形及びその他の状況により、直接水準 に代えて間接水準によることができる 横 断 測 量 中心線の接線に対して直角方向(中心杭を基準として左右)の地形、地物等の変化点 の距離と高さを測定 横断面図の作成 品 質 評 価 製品仕様書に基づき、データ品質の評価を行う。 精度管理は、各工程ごとに行う 道 路 設 計 へ 成 果 品 提 出 成果品を提出する 成 果 等 の 整 理 社内点検の実施第三者機関による検定の実施 第三者機関の検定を受ける場合には、別 途計上する 電 子 納 品 対 応 ( 成 果 の 電 子 化 ) 必要項目について測量成果の電子化を行 い電子記憶媒体(CD-R等)に格納 メタデータ作成 製品仕様書に基づきファイルの管理等の 必要事項につて作成する

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用地測量(参考フローチャート)

①作業内容の確認、作業計画書作成、必要 資料等の収集、資料検討、機材準備 ②委託者との打合せ協議(中間打合わせに ついては基準書によるものとする) ③現地の状況把握、範囲の確認等 ④閲覧申請書作成、転写、着色、補足事項 転記、分割転写図合成、製図(トレース図) 転写作業者名等の記載 ⑤閲覧・交付申請書作成、登記事項証明書 等の交付申請・受領、必要調書の作成 ⑥編集、土地取得予定線・図葉界の記入、 製図(トレース)、作成作業者名記入 ⑦閲覧・交付申請書作成、登記事項証明書 等の交付申請・受領、建物の登記記録調 査表作成 (※建物がある場合は必ず調査を行なう) ⑧閲覧申請書作成、転写 ⑨交付申請書作成、法人登記簿謄本交付申 請・受領、連絡先調査 ⑩交付申請書作成、相続関係説明図作成、 権利者調査表作成、連絡先調査 ⑪資料調査(明示確定図、地積測量図等)現 地踏査(境界点・基準点・引照点等観測)、 変換計算、逆打計算、復元杭設置 ⑫資料作成、立会日時・作業手順の検討、 立会依頼書・立会人名簿作成、立会、境 界杭設置 ⑬土地境界立会確認書作成、権利者・隣接 者の署名・押印 ☆別途計上する ⑭既存基準点の成果表借用、基準点検測・ 選点、観測、杭設置、計算、基準点網図、 成果表作成 ⑭補 助 基 準 点 の 設 置 ⑪復 元 測 量 ⑫境 界 確 認 ⑬土地境界立会確認書作成

作 業 内 容

①作 業 計 画 ②打合せ協議 ③現 地 踏 査 ④公図等の転写 ⑥公図等転写連続図作成 ⑤土地の登記記録調査 ⑧地積測量図転写 ⑦建物の登記記録調査 ⑨権利者確認調査(当初調査) ⑩権利者確認調査(追跡調査) (立会依頼書作成) ☆ (必要に応じて基準点測量を行う) 建物があるか 連続図作成の必要があるか yes yes

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⑮観測、計算、計算簿 ⑯交点計算、用地境界仮杭設置 ⑰観測、座標値からの距離計算、較差によ る判定 ⑱細部測量、編集済データの作成 ※用地平面図データファイル作成を行なうための前作業 ⑲座標法による面積計算、土地調査表への 記入 ⑳データ入力、細部編集、図化 ○21データ入力、図化 ○22用地実測図原図に基づき、地積測量図等 を作成する。土地現地調査書を添付する ○23土地調書の作成 製品仕様書に基づき、データ品質の評価を行う 社内点検の実施 第三者機関による検定の実施 製品仕様書に基づきファイルの管理等の必要 事項について作成する 成果品を提出する。 備 考 1.建物の登記記録調査でその戸数に含まれる建物の定義について 一画の敷地内において一所有者が所有する建物を一戸とする。 この場合、建物登記簿において複数棟になっていても一戸とみなす。 2.権利者確認調査の範囲について (追跡) 原則として、特別な場合を除き土地登記名義人から相続人を確定できる範囲までとする。 (相続関係図含む) ⑮境界測量(トータルステーション・RTK-GPS) ⑱用地現況測量(建物、工作物) ⑯用地境界仮杭設置 ⑰境 界 点 間 測 量 ⑳用地実測図データファイルの作成 ⑲面 積 計 算 ○21用地平面図データファイルの作成 ○2 3土 地 調 書 作 成 成 果 等 の 整 理 ○22地 積 測 量 図 等 の 作 成 ※用地平面図データの作成には必要 品 質 評 価 メタデータ作成

参照

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