目 次
6. データ品質
11 コードリスト値
10:電子基準点 11:一等 12:二等 13:三等 14:四等 21:1級 22:2級 23:3級 24:4級
・・・コードリストの番号は、いずれも測量成果電子納品要領(案)国土交通省平成20年版の付 属資料3成果表数値フォーマット1基準点測量成果表数値フォーマットから転用している。
5. 参照系
5.1. 空間参照系
参照系識別子:JGD2000 / 10(X, Y)
・・・ここでは、GM_Point(地点)が、2次元空間(水平面)で表現することを定義する。日本 測地系2000(世界測地系2000)と平成14年国土交通省告示第9号で定める平面直角座標系Ⅹ系 とする。緯度経度の表示でも可能。3次元空間(鉛直面を含む)を定義する場合は、これに鉛直 座標系の要素を加える。
5.2. 時間参照系
参照系識別子:GC / JST ・・・GC:西暦(グレゴリオ暦)、JC:和暦、UTC:(Coordinated Universal Time)協定世界時、JST:(Japan Standard Time)日本標準時
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誤率(%)=(過剰なデータ数/製品仕様書で定めたデータの総数)
×100)
データ品質評価手法 (全数検査)
成果数値データ等に、重複又は余分なデータがないか検査プログ ラム又は目視で検査
①成果数値データと仕様書等を表示又は出力する。
②データ品質評価尺度に基づき、誤率を計算する。
③計算した誤率と適合品質水準とを比較し、以下の判定式に基づ き合否を判定する。
誤率=0% であれば“合格”
誤率>0% であれば“不合格”
適合品質水準 誤率0%
・・・基準点測量の完全性・過剰は、例えば、2級基準点新設10点という仕様であれば、当然成 果も2級基準点新設10点の必要があり、11点新設といった過剰はありえない。よって、
誤率は0%とすることを標準とする。
完全性・漏れ
データ品質適用範囲 公共基準点
データ品質評価尺度 成果数値データ(データ集合)と仕様書等で定めた公共基準点数 を一対一の比較を行い、対応が成立した個数を数えて、成果数値 データ(データ集合)内に存在する漏れのデータ(エラー)の割 合(誤率)を計算する。
次の場合は、エラーとする。
・成果数値データ(データ集合)と仕様書等で定めた公共基準点 数が異なる場合
誤率(%)=(漏れのデータ数/製品仕様書で定めたデータの総数)
×100)
データ品質評価手法 (全数検査)
成果数値データ等に、漏れているデータがないか検査プログラム 又は目視で検査
①成果数値データと仕様書等を表示又は出力する。
②データ品質評価尺度に基づき,誤率を計算する。
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③計算した誤率と適合品質水準とを比較し、以下の判定式に基づ き合否を判定する。
誤率=0% であれば“合格”
誤率>0% であれば“不合格”
適合品質水準 誤率0%
・・・基準点測量の完全性・漏れは、例えば、2級基準点新設10点という仕様であれば、当然成 果も2級基準点新設10点の必要があり、9点新設といった漏れはありえない。よって、誤率
は0%とすることを標準とする。
論理一貫性・書式一貫性
データ品質適用範囲 公共基準点
データ品質評価尺度 成果数値データ(データ集合)が測量成果電子納品要領(案)成 果表数値フォーマットの様式に適合しているかを全て点検する。
成果数値データ(データ集合)内に存在する誤りデータ(エラー)
の割合(誤率)を計算する。
次の場合を誤りとする
・成果数値データ(データ集合)と測量成果電子納品要領(案)
成果表数値フォーマットが異なる場合
誤率(%)=(誤りのデータ数/測量成果電子納品要領(案)成果 表数値フォーマットで定めた項目の総数)×100))
データ品質評価手法 (全数検査)
成果数値データが、成果表数値フォーマットの仕様に適合してい るか検査プログラム又は目視で検査
①成果数値データと成果表数値フォーマットを表示又は出力す る。
②データ品質評価尺度に基づき,誤率を計算する。
③計算した誤率と適合品質水準とを比較し、以下の判定式に基づ き合否を判定する。
誤率=0% であれば“合格”
誤率>0% であれば“不合格”
適合品質水準 誤率0%
・・・基準点測量の論理一貫性・書式一貫性は、成果品(成果数値データ)が、規則に従った様
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式で記載しているか確認することにある。ここでいう規則は、測量成果電子納品要領(案)
平成20年国土交通省を推奨する。ただし、作業規程の準則を準用した規程の成果数値データ ファイル様式と比較しても良い。成果数値データが様式どおりの記載でない場合は、後続作 業に影響を及ぼし、成果有効利用に支障をきたすため誤りは認められない。よって、誤率は 0%とすることを標準とする。
論理一貫性・概念一貫性
データ品質適用範囲 公共基準点
データ品質評価尺度 成果数値データ(データ集合)が製品仕様書で定めた応用スキー マと矛盾がないかを全て点検する。成果数値データ(データ集合)
内に存在する誤りデータ(エラー)の割合(誤率)を計算する。
次の場合を誤りとする
・成果数値データ(データ集合)と製品仕様書で定めた応用スキ ーマと異なる場合
誤率(%)=(誤りのデータ数/製品仕様書で応用スキーマを定め た項目のデータ総数)×100))
データ品質評価手法 (全数検査)
成果数値データ等が、応用スキーマと矛盾が無いか検査プログラ ム又は目視で検査
①成果数値データと応用スキーマを表示又は出力する。
②データ品質評価尺度に基づき,誤率を計算する。
③計算した誤率と適合品質水準とを比較し、以下の判定式に基づ き合否を判定する。
誤率=0% であれば“合格”
誤率>0% であれば“不合格”
適合品質水準 誤率0%
・・・基準点測量の論理一貫性・概念一貫性は、成果品(成果数値データ)が、製品仕様書の応 用スキーマクラス図及び応用スキーマ文書に従った記載しているか確認することにある。こ こでは、応用スキーマクラス図及び応用スキーマ文書に従った記載方法でなければ、後続作 業に影響を及ぼし、成果有効利用に支障をきたすため誤りは認められない。よって、誤率は 0%とすることを標準とする。
15 論理一貫性・定義域一貫性
データ品質適用範囲 公共基準点
データ品質評価尺度 成果数値データ(データ集合)が製品仕様書で定めた定義域内に 存在するかを全て点検する。成果数値データ(データ集合)内に 存在する誤りデータ(エラー)の割合(誤率)を計算する。
次の場合を誤りとする
・成果数値データ(データ集合)と製品仕様書で定めた定義域内 に存在しない場合
誤率(%)=(誤りのデータ数/定義域が定められた全てのデータ 総数×100))
データ品質評価手法 (全数検査)
成果数値データ等が、定められた定義域の中にあるか検査プログ ラム又は目視で検査
①成果数値データと製品仕様書を表示又は出力する。
②データ品質評価尺度に基づき,誤率を計算する。
③計算した誤率と適合品質水準とを比較し、以下の判定式に基づ き合否を判定する。
誤率=0% であれば“合格”
誤率>0% であれば“不合格”
適合品質水準 誤率0%
・・・基準点測量の論理一貫性・定義域一貫性は、成果品(成果数値データ)が、製品仕様書に 記載された各属性の定義域内に存在するか確認することにある。定義域内に存在しない場合 には、後続作業に影響を及ぼし、成果有効利用に支障をきたすため誤りは認められない。よ って、誤率は0%とすることを標準とする。
位置正確度・絶対正確度
データ品質適用範囲 公共基準点
データ品質評価尺度 成果数値データ(データ集合)が製品仕様書で定めた許容範囲に 存在するかを全て点検する。成果数値データ(データ集合)を品
質 評 価 手 法 に 基 づ き 、 新 点 の 標 準 偏 差 を 計 算 す る 。 次の場合を誤りとする
・成果数値データ(データ集合)が、適合品質水準に満たさない
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場合 計算式は、○○県公共測量作業規程計算式集による。
データ品質評価手法 (全数検査)
①品質評価尺度に基づき、適用範囲すべてのデータをサンプルと し、GPS測量によって得られた新点水平位置及び新点標高の標準偏 差を計算する。
②計算した標準偏差と適合品質水準とを比較し、以下の判定式に 基づき合否を判定する。
水平位置の標準偏差≦10cm かつ 標高の標準偏差≦20cm であれ ば“合格”
水平位置の標準偏差>10cm または 標高の標準偏差>20cm であ れば“不合格”
(○○県公共測量作業規程第43条により評価)
適合品質水準 三次元網平均計算結果
①新点水平位置の標準偏差10cm以内
②新点標高の標準偏差20cm以内
(○○市公共測量作業規程第43条の水準)
・・・基準点測量の位置正確度・絶対正確度は、最重要項目である。ここでは、GPS 観測による 場合を例示している。成果品(成果数値データ)が、作業規程における平均計算の許容範囲 内にあるか確認をすることにある。適合品質水準は、作業規程に記載の許容範囲を標準とす る。
位置正確度・相対正確度
データ品質適用範囲 公共基準点
データ品質評価尺度 成果数値データ(データ集合)が適合品質水準に満たされるか全 て点検する。成果数値データ(データ集合)を品質評価手法に基
づき、重複基線ベクトルの較差を計算する。
次の場合を誤りとする
・成果数値データ(データ集合)が、適合品質水準に満たさない 場合
計算式は、○○県公共測量作業規程計算式集による。
データ品質評価手法 (全数検査)