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「くらま太鼓」

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Academic year: 2021

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音楽科学習指導案

指導者T1 ○○ T2 ○○T3 ○○ 1 日時,場所 平成○○年○月○日(○) ○時○分∼○時○分 ○○教室 2 学部,学年,学級 中学部○年○組5名(単一障害学級) 3 題材名 くらま太鼓 4 題材設定の理由 ○ 生徒観 本学級は知的障害のある自閉症を含む5名の学級である。絵や写真などにより見通しをもてる生徒や, 他の生徒や教師が活動する様子を見ることにより状況が分かり「自分もやりたい」と伝えてくる生徒も いる。カードや具体的なものによる見て分かるような説明,モデリング,賞賛の工夫等により自発的な 行動が引き出されることが多い。その一方で,周囲の状況に自分から気付き他者と注意を共有すること の難しさがあることから,集団活動において自発的に行動を起こす力を高めることが課題である。また, 身体を意識的に調整して物に働きかける協調運動が苦手な一面もある。こういったことから,人と協力 して活動する際に,成功体験が得にくかったり自信をもって臨めなかったりすることがある。本学級の 生徒が人とかかわる力を高めていく上での課題である。 生徒の音楽に関する経験は質・量ともに様々である。歌声やピアノの音が好きでありピアノや太鼓の 音を自分で出すことを楽しむ生徒や,他者の音を聴いてリズムを合わせられるようになりつつある生徒 もいるが,特定の音に苦手意識をもっている生徒もいる。これまでの音楽の授業の中で,個々のペース に寄り添った柔軟性のあるリズム遊びによって,一人一人の自発的な行動が引き出されたり,周りに合 わせることが快さにつながるリズム遊びによって,周囲の音に合わせながら自分の音を出せたりするよ うになってきた。繰り返しの活動があれば見通しがもて,その中に新奇性のある課題があれば集中力が 続く。他の生徒が発表し応援される姿をみて,次は「自分がやる」といった意欲を伝えてくるようにも なった。リズム遊びを通して,周囲に注意を向け自発的に人や物に働きかけていく行動が強化されつつ ある。 ○ 題材観 聴こえてきた音に無意識のうちに耳を傾けていた,あるいは自然と身体がリズムを取っていた,そん な経験をおそらく誰もがもっているであろう。音楽は人の心に入り込み意識的無意識的な動きを引き出 す力をもっている。また,音楽は自分を表現し,他者との関係をつくり,その他者とどうすれば協調し て楽しめるかについて学びとらせる力がある。 本題材である和太鼓を用いたくらま太鼓は,そのような音楽の持ち味を存分に発揮させることのでき る題材である。駆け抜けるようなリズムの地打ちが終始繰り返されることにより,太鼓をたたく者の心 を高揚させ,勇壮なリズムとの一体感を味わわせることができる。また,生徒の太鼓へ向かおうとする

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意欲と目的的な動きを自然に引き出すことができる。リズムは,地打ちにのせて様々なバリエーション の展開が可能であり,一人一人が太鼓打ちとして主人公となることができる。自分のペースでリズムを 打ちながらも次第に他者の打つ太鼓に気付き,それに合わせることでさらに力強いリズムを楽しめる題 材である。 和太鼓は,生徒の表現を受け止める楽器として,打つ行為すなわち「自分の働きかけ」とそれに対し て音が出るあるいは振動が直接返ってくるといった「結果」の関係が分かりやすい楽器である。鼓面が 広いことも,生徒が太鼓を打つ動作を成功に導く良さがある。生徒の「もっとやりたい」という自発的 な行動を引き出し強化しやすい楽器である。 この題材を通して,人や周囲の音を意識し注意を共有する力,自分の身体を意識的に調整し物に働き かける力,他者と共通の目的をもって協力しあう力を高めたい。 ○ 指導観 指導にあたっては,自発的な行動が他者と協調してリズムを打つ行為につながるよう,表現しようと する意欲や他者と一緒に太鼓を打つことへの期待感をひきだすような手だてをとる。具体的には,場面 設定とリズムの提示の工夫をする。場面設定については,一人一人が太鼓打ちとして主役になる場面と 生徒同士がペアで主役になる場面をつくる。そのことにより,一人で賞賛される経験とペアで賞賛され る経験が得られるようにする。リズムの提示の工夫については,見通しがもてる工夫と学習環境の工夫 をする。見通しについては,全体に対しては,毎時間同じ流れを繰り返す。個に対しては,文字や形で 表したリズム譜を使用したり,モデリングで示したり,手を添えて直接リズムを伝えたりする。学習環 境については,自分自身が出す音がよく分かるように,周囲からの音や視野に入る刺激を調整する。 自発的にリズムを打ちそれが周囲のリズムと調和した時の快さを感じたり賞賛されたりする経験を積 み重ねることから,周囲の状況に自分から注意を向け,他者と協力して活動する意欲を高めたい。 5 題材の目標 (1) 個々の実態に応じて,片手だけで打つ,両手で同時に打つ,両手で交互に打つ等の動作を目的的に 力強く行う。 (2) 他者のリズムに注意を払い,合わせることができるようになる。 6 指導計画〔14 時間〕 第一次 太鼓のリズムを覚え自発的に表現したり,ペアで他者の表現を聴いたりする。 4時間 第二次 他者のリズムに注意を払い,身体の動きをコントロールしながら,リズムを合わせて打てるよ うになる。 6時間 ※本時(2/6) 第三次 リズムを合わせる楽しさを感じながら全員で力強いまとまりのある発表をし,達成感を味わう。 7 本時の目標 ○ 全体の目標 (1) 個々の打ち方でしっかり音を出す。 (2) ペアでリズムを合わせ,他者のリズムに注意を払い,調和するようにリズムを合わせて表現する。

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○ 個々の目標 生徒 これまでの様子 目標 A 自由に太鼓をたたくのは好きである。拍子を取ることは難し いが,注意を喚起すると先頭のリズムを意識してたたくこと ができるようになってきた。拍手を受けるととても良い表情 を見せる。 ・両手を交互に使い,大きな 動作で打つ。 ・ペアで先頭のリズムを意識 して打つ。 B 太鼓を打つ順番を待つ間,「次は自分がやりたい」と伝えてく るようになった。両手で交互に打つことは難しいが,片手で 持続してリズムを打つことができるようになった。 ・自分から進み出て太鼓を打 つ。 ・教師とペアになり打つ。 C 音を出すことは好きであるが握る力が弱く,ばちを保つこと が難しい。一緒に打ちたいという気持ちがばちを握る力を高 め,繰り返しが数回できるようになっている。 ・片手で持続して太鼓を打 つ。 ・リズムを意識し,打てる箇 所で打つ。 D 太鼓の音を楽しむ様子は見られるが,ばちを握ることが難し い。手のひらを鼓面に置くことそのものを嫌がることもある が,手に振動を感じ取らせると,良い表情になり,時々手を 伸ばすようになってきた。 ・手のひらを鼓面に置き,振 動を感じ取り手でたたく。 E リズムを自分で考えて打つことができ,力強く打てることか ら,他の生徒に影響を与えている。慣れてくると集中力が持 続しにくかったり,自分のペースで打ってしまうこともある。 曲の始めから終わりまで,他者のリズムに合わせて打てるよ うになってきた。 ・両手で交互に力強く打つ。 ・周りのリズムを聴いて,リ ズムに合わせて打つ。 8 準備物 太鼓大3,太鼓用キャスター付き太鼓台3,締太鼓,鼓面隠し用布,個々の生徒の手の大きさに合わ せたばち(左右が分かるように,赤,青テープで左右の違いが分かるようにしたもの),太鼓リズム文 字譜,太鼓リズム譜,鼓面用打つ場所を提示したテープ,学習の流れカード,練習場所提示用カード, キッチンタイマー2個,間仕切り,ホワイトボード2 9 指導過程(別紙1) 10 評価の観点 (1) 生徒が自分から太鼓を打ち始め,持続して打てるような手立てをとっていたか (2) 生徒同士が互いのリズムを意識できるような手立てをとることができていたか (3) 生徒同士が調和してリズムを打ちたくなるような手立てはとれていたか

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9 指導過程 学習活動 指導上の留意点 (課題□,○支援,☆評価の観点) A B C D E 1 始まりの あいさつ 2 「友だち の歌」を歌 う 3 太鼓を分 かれて練習 4 合わせて 発表 5 片付け 6 終わりの あいさつ ○ 自分から前へ出られるよう,教室 に入る前に確認する(T1) ☆ 自分から進み出たか ○ T1は,生徒の声に合わせて伴奏を する。 ☆ 曲を最後まで歌えたか ○ T2は生徒の正面に立ちモデルを 示す。 ○ T1は,生徒の正面に締太鼓を置き たたく。 ☆ 両手を交互に使って打てたか ○ 丸でリズムを表した譜面を用意し, 小節の先頭の丸の色を変える ☆ 小節先頭のリズムを打てたか ○ キャスター付き太鼓台を用意する ☆ 自分で移動させることができたか ○ 自分から前へ出られるよう,教室 に入る前に確認する(T1) ☆ 自分から進み出たか ○ 生徒の横に立って,声をそろえ て言う(T2) ☆ 始めますと言えたか ○ T1は,生徒の声に合わせて伴 奏をする。 ☆ 友だちの名前をあてはめて歌え たか ○ T2は太鼓を挟んで生徒を促 す。 ☆ 自分から進み出て打てたか ○ 教師が対面でモデルを示す ☆ T2を見てリズムを打てたか ○ T2とペアになって太鼓を運ぶ ☆ 歩調を合わせて運べたか ○ 生徒の横に立って,声をそろえ て言う(T2) ☆ 始めますと言えたか ○ 生徒の正面に立って,モデリン グをする(T3) ☆ ことばに合わせて手を打てたか ○ T1は,生徒の声に合わせて伴 奏をする。 ☆ 友だちの名前をあてはめて歌え たか ○ 生徒の正面に立って,モデリン グをする(T3) ☆ 5回リズムを繰り返せたか ○ 生徒の正面に立って,モデリン グをする(T3) ☆ リズムを意識して打てたか ○ 運ぶ位置に印を付ける ☆ 締太鼓を所定の位置に運べたか ○ 生徒の正面に立って,モデリン グをする(T3) ☆ ことばに合わせて手を打てたか ○ 生徒の横に立って,タイミング を伝える(T2) ☆ ことばに合わせて礼ができたか ○ T1は,生徒の声に合わせて伴 奏をする。 ☆ リズムを感じとれていたか ○ T2は,生徒が落ちつけるよう 手を支える ○ T1は,生徒の正面に締太鼓を 静かにたたく。 ☆ 鼓面に手を置き振動を感じてい たか ○ ばちを集める袋を用意する ☆ 袋を意識して持てたか ○ 生徒の横に立って,タイミング を伝える(T2) ☆ ことばに合わせて礼ができたか ☆ 「始めます」に合わせて「始め ます」と言えたか ○ T1は,生徒の声に合わせて伴 奏をする。 ☆ 友だちの名前をあてはめて全て 歌えたか ○ 良い音が出るよう,鼓面に打つ 目当てのテープを貼る。 ☆ 両手で交互に力強く打てたか ○ 文字譜でリズムを示す。周りの リズムに注意が向けるタイミング も,文字譜で示す ☆ 周りのリズムを聴いて合わせて 打てたか ○ キャスター付太鼓台を用意する ☆ 自分で移動させることができた か ☆ 「終わります」と言えたか 「始めます」の‘ます’に合 わせて手を打つ 友だちの名前をあてはめて全部 歌う。 自分から進み出て「始めます」の あいさつをする 「始めます」の‘ます’に合わせ て礼をする 日直の「始めます」に合わせて 「始めます」と言う 「始めます」に合わせて「始めます」 と言う 友だちの名前をあてはめて歌 を歌う。 友だちの名前をあてはめて全部 歌う。 友だちの名前の一部をあてはめ て歌う。 リズムを感じとり声を出す 両手を交互に使い,大きな動作で 打つ。 自分から進み出て太鼓を打つ。 片手で持続して太鼓を打つ。 手のひらを鼓面に置き,振動を 感じ取り手でたたく。 両手で交互に力強く打つ。 生徒同士でペアになり,小節の先頭 のリズムを意識して打つ。 教師とペアになり打つ。 ペアで,リズムを意識し,打て る箇所で打つ。 周りのリズムを聴いて合わせて 打つ。 太鼓を一人で移動させる 当番である生徒の「終わります」 の‘ます’に合わせて手を打つ 自分から進み出て「終わります」の あいさつをする 当番である生徒の「終わります」 の‘ます’に合わせて礼をする 日直の「終わります」に合わせ て「終わります」と言う 日直の「終わります」に合わせて 「終わります」と言う 太鼓をペアで運ぶ 締太鼓を抱えて運ぶ ばちを集める 太鼓を一人で移動させる

参照

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