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南アジア研究 第23号 016編集後記・井上 貴子

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南アジア研究第23号(2011年)

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編集後記 『南アジア研究』第 23 号をお届けする。本号は、論文5本、書評論文1本、書評4本と 大変充実した内容となったが、その要因は、若手の投稿論文数が第 22 号と比べて大幅に増 加し、その多くが推敲に推敲を重ねて掲載にまで至ったためである。こうして、時間をかけ て論文を仕上げていく過程で学べるものは大きいと思う。また、そうした論文には重みがあ る。このところ、締切寸前に過去の蓄積だけを頼りに駄文を量産している私にもそういう時 代があったはずである。 東日本大震災というまさに未曾有の大災害からの復興のなかで、そして、21 世紀最初の 10 年間の少子高齢化・経済不況をはじめ大きな社会変化のなかで、多くの研究者が所属する「大 学」という組織も学界も変化を余儀なくされている。研究者は「研究」することが本分だと いっていられる時代は終わったのかもしれない。研究よりも会議や書類作成、お金の計算か ら学生の人生相談まで、国際会議というイベントを企画運営し、デジタル時代に大量の紙ご みを生産する……研究を本分としたい者は大学という組織にはもはや必要ないのだろうか。 このような状況をふまえ、本年度から編集体制が新しくなった。以前から1号ごとに編集 長が交代するのは雑誌の継続性に欠けるとの指摘があったため、しばらくの間は井上が編集 長を務めることとなった。また、経費削減、作業効率のアップ、忙しい編集委員間の公平な 分業化をめざし、編集作業も可能な限り電子化するように体制を整えた。しかし、この体制 はまだ動き出したばかりで、問題が発生したらその都度臨機応変に対処しながら効率的な手 順を考えるという段階にある。本年度は、編集長の私自身、試行錯誤で多くの失敗を重ね、 とくに春樹社の木村さんと柴永事務所には大変な迷惑をかけたが、次年度はきっともう少し 成長していると思う。 また、2011 年はこの数年の懸案であった電子ジャーナル化が一段落ついた年となった。 現在までに、独立行政法人科学技術振興機構の電子ジャーナル・アーカイブ事業 Journal@ rchive で創刊号から第 20 号までが公開され、第 21 号と第 22 号は科学技術情報発信・流通 総合システム J-STAGE で公開されており、本誌第 23 号もまもなく公開される。この二つ の事業は 2012 年4月に統合され、世界標準の XML(JATS)フォーマットに準拠した国内 最大級の電子ジャーナルプラットフォームとなる。これによって、水準の高い日本の南アジ ア研究が海外でより広く知られ、研究者間で国際的に共有され、引用されるようになれば、 電子ジャーナル化の意義は十分に果たしたといえるだろう。 第 23 号編集長 井上貴子 いのうえ たかこ ●大東文化大学国際関係学部教授 『南アジア研究』第 23 号編集委員会 伊藤 融、井上貴子(編集長)、太田信宏、黒崎 卓、高橋孝信、 馬場紀寿、三尾 稔、三輪博樹

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