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オリーヴ炭疽病菌の研究-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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オリ ー グ炭疫病菌 の研究

内 藤 中 人

Studies on Gみeaiborlu77i’0みbaru′71ALM.

CauSlng thle olivb anthracnose

By

Na.kato NAIで0 (LaboratOI−y OfP王i押p乱tbobgy)

Ⅰ掩

” オ軋トヴ異疫病薗嫁、d,Almeidaが1899年ホルトガル隼・於て発見し喪ものであるが(ユ)、我国では昭 和5年9月香川馴、豆島に於て山西清平氏が採集し、逸見博士が該菌に如し・てGJ Alm.と同定せられたのが最初の報告である(2)0其後逸見時士緑木蔚の培養試験及び本南と革具荻痔病 蔚との培養上の比較等貯蔵き報告せられた(3)(〉 聾者も本学野呂教授箪)御野草により香川顆小豆島㌍二於 同 ̄である寄を確め、榔 ・

ⅠⅠ資 放 射 和

筆者は聯口2時1朋紬、本柄破番兵上.に・多勢形鱒してゐる胞子より、次の.右儀で容易打率病々廃由 を分離し絡な0・P・P予めフアンティゲンセ7Lを1憫入れたぺ†てり皿を登歯し、亭に2%庶糖加馬鈴薯薦汁 塞天増肇基を約15c.c..注入し、其の際フアンアイゲン乍ルをぺ=皿のほゞ中央町位置する痍昔し.七お く0堵黎基の固るのを待って微音果上の胞子塊を針の兜せ取り、フアンテ 植す−る。之を蘭氏25安の定温襟申に納めでおくと数日隼して本薗の菌瀞披こ)アンチイゲンセル内わ増資 基む潜ってフ■ア■ンティゲンセル外の増寛基上にイ申良して来るから、その先端部を二培養基と共忙跡取り、

之を・試歯管内吃移L、以て容易に本菌の純粋増拳を得た。此の方法は筆者が虞上組菌と新状儲との分離

に使ふ諸株であるが、簡翠に成功す−る場合が多い。 ⅠⅠⅠ薗翰の教育と温度との関係 逸見樽七は乾杏煎汁寒天、箇油塞天、濁鈴蘭煎汁寒天の三種の増蕃魔を使用L.、木南々麻の発育と過 度との関係に、就き契紛む行ひ、本薗々鰊の発育の過剰よ約280C、最低50C、哀痛約400C、と報告せられ た(3)0筆者も2%飛掛加馬鈴潜煎汁塞天増饗茎を・使用し、本薗々粛の発育と温度との関係に就き実験を 行った。各線慶区匠対して殺菌しセぺ了、Ⅴ皿を・夫々3個宛開音し、こ.れに2%飛楷加屑鈴琴煎汁塞天培 養基を大々的20c.c.宛分注し、其中央に予め250Cに保った定週掛†−で2%庶携加風鈴馨煎汁寒天増番蓋 に培養してお㍗た本菌々蓑ほ直径3m肌の大きさに増董基と共に切取り移植しLた。そ:して各渡慶打調節

した定漉答申に保って曲解を蘭育させ、宍々3日、5日、7日後嘩叢の直径を・各直角なこ笥向㌢こ軸足

し、其の平均値を毎回比酎ノた。本実験結界は第1表の如くである0 第1東 商靡の発育と増菱沼庶との関係実験結果 5日

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24 、\、\、\・\、、讐倣Cl 増資日数皇 8_−12〇 30〇 35J 奨励回数、、、、\、\ 7日 備考:本表中の数字はCm・で表はした畢の■で、qは全く発育しなカ干?た

第1衣の結果把より明らかな様に、本歯々藤示最良の顎骨を示したの絃25dCで、200C、300Cが之J

次ぐ。逸見棒士ほ.280Cが適温と報脅せられたが(3)、筆者は280Cに於ける実験を:行はなかったので此の 点に就いて胞衣の横会に譲り虔い。薗新発育の最高限度は1350 然発育しない点より推して∴400Cより鱒と低目と推定される0此の′計では逸見博士の報告せられた最高 醒慶約400Cぐ3)と大株−−激するものである○最侶限変は80C以下の碍変に就いて実験を行ってないの で不甲で革るや;、80・−120C匿於て備よく発育してゐる点与り準して、聾者の菌も逸見障士の報骨せられ た痕低鱒皮50C(3)附埠を推定ざ竿るので挙るが,此の点、も女?鹿会に譲り変い。零す挙笹本菌々締の発 育と唾褒章の園衡午?いては聾者?実験結典も逸見博士の轍鴬孝大体傾向を周じく七てゐるもの主見て 大過な.レ、様に思はれる。 ⅠⅠⅠⅠ分塵胞子の常穿と温度との閤鱒 漆菌分生胞子の発芽と温度との鱒鱒を知る‘ため次の琴な実験を行つた。供託材料としでは本薗の馬鈴 薯煎汁塞葬二増葛基上に’多数形成せられた新鮮な分生胞子を用ひ牽。究づ井戸水軋C・を瀧入した試験管 鱒;今年昭子を針で採取して分生昭子の懸鱒液牢作 の少蟄を数滴載せる。次に点滴噂担嘩細ぺト㌢血を逆忙して申に少魔の水を一入れ革ものゝ平に戟物

椅子を516改革科で合とし、今準備した該物硝子を約め、之.を朗髭塩酸忙調節した定温器に入れ、18時

囲後取抑ノ∴その儀室内庭鱒置L′七点滴を乾燥させ、 結果は第2表の如くである。 劣2表 分生胞子の発芽と塩度との関係実験総長

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25 発芽管の平均 (〃) 澗匿C上策鹸回教 l 発芽胞子致 発芽率(%) 第1回 第 2 河 畔:l回 苧 均 一〓二 40〇 備考:、表中発芽替年平均は灘定胞子中野芳した胞子の群芽管長の平均を示し、澱長発芽管、最盛発芽管は測定し たもめゝ申で最長及び鰯短の発芽管の大いさを示すものである;博靡芽管の2本以上Ⅲこいもものはその 合計した長きを以て示した。 第2哉に示す如く、、木南の分生胞子は158−350Cの間でよく発芽するが」、8回とも35¢Cた於て:最高の 発芽率む示し、300Cが硝ヒ之忙劣づ女。袈疫病菌の中で分生地予と淀度との関係に就き報告せられて準

急、ものが10金成存在する、が(4).をの大草は苑芽通過が200−8docの範園庭入るもめ・で、本歯の如く35bC

一 と云ふ高温を発芽邁塩とするものは未だ報合されて居らず、此の点疫於て本歯は極めて特徴のある菌と

雷ふ層が出来る○叉発芽仁鳩高取変は400C佐於ては全く発芽しない点より推しで、350Cと400Cの車間 にあるものと息はれる0最低限度は150Cに於て平均79・6%の発芽率を示して‥ゐるに拘らず1UOC笹於ては 全く発芽しなレ、点より推して、150Cと100Cとの申掛こあるものと思はれる0倍増茸衰上疫於ける盛岡の

発育が350Cでは非常に恋心に拘らず分生胞子の発芽は最高を・示した革も興味ある点だと考へられる。発

芽管長の平均ほ25〇Cが扱高で、300C、200Cの順である。 Ⅴ′奉菌の濃熱に封する抵抗力 本薗の温熱に対す−る抵抗力を知るため、次の祓な実験を行った。ベトり皿の2.%蔚臍加馬幼者寒天堵

笹薮上に250Cの定温捧申で約6日増益した本祖々董む切取り、各温度に調儲L廃駅験管中の敢為蒸溜水

中七沈めてこ実験した。允づ矧凱一た試験管忙殺畠蒸溜水を・各10c・C・虜注入し、之を慨患濫卦仁調節した 捕手容器に.立て」管内水遽ほ・所定温度に・−∴致させた後、前記増蕃基上の薗叢潅直径3mm.の大きさに∴曙 餐基と共に各況庶区に就き5偶宛切・取甘、蓮..こ訊験管中に沈め、所定時間放記した後取出して−、予め用 意LLて−おいた取歯ベトリ臥中の鮨鈴馨塞天培養基土むこ移し、次いで2年OCの定ば執こ納め、5日後そ・の発 育の有無を調査した0本実験は3回反覆行つ■たもので、その結果は第3表の如くであ 弟3表 本蔚の濾熱に対する抵抗力実験結奥 備考:本表処理溜庶相中の数字は突放に供した簡竃小片5個中、簡練の発育して苑たものゝ個数を示す。 第3表の実験結果を・見るに、45OC及び50CCでは各処理博聞む通じて全部発育L、65OC及び700C匠 於ては例外なく死滅したものと認められる。550Cで20分間処理したものに於ては第2、3回共2個宛薗 紡が発育して充た。叉600Cで10分間勉理Lたものに於てほ.第2匝Ⅰに1個、第3回匠.2個が死滅す−るに至 らなかったもの」如くである。以上の実験結果より推して、本薗の演勲に対する抵抗力の限界絃550C20 分前後、600ClO針箱後の棟且息はれる。

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(4)

2(i 摘 要

1.本論史はオリ・一ヴ衆塩頓歯の2、3生理.学的性質紅関する実験的研究の結典を報督したもので参

る。

2.本薗々鮨の増蕃基上払於汐る発育に最も嘩する温変は250Cにして、発育し得る最高限界漁家は

400Cより梢と低レ、処吃あるもの1如くである0 3.本爵分筆胞子・は150Cと350Cの間でよく発芽するが、3年OCここ於で最高の発芽率む示した。分生胞

子発芽の最高限界温菱は3bGCと40。Cの中間に、最低限界温度は1docと15OCの中間にあるもの1

ようである0

4.本粛々羅の濾勲に対する抵抗力の限度は550C20分間前後、600ClO分憫前後の処にある○

引 用 文 献

1.>d,Almeida,M.JこV・:LaGaffade301ive3eユPor亡ugal・Bul・Soc.Myc・France,Tome15,1899・ 9.逸見武雄,倉田静子:日本産薗酎知見(一つ,腐乱第i巻〉ユ9詫L

台.Hemmi,T.&Kurata,S.:Contriblltions to theknowiedge ofanthracnose ofplants・丑■、・10n Gloeo3pOriumOlivarumAlm・Cユusingtheolivea油racno3e・Jour・Soc・Trop・Agl・Vol・6,■193曳・ 4∴Toga3hi,K・:Biologicalcha工・aCLersOfplant、Pヨこho言eコ〇・Tempera皿erelation〇,Tokyo;Meibundo, l一:19室9. R(ちsumる 1・7hispaperdescrihestheresultsofsQmePhy$i(血gicalstudie$OfGゐeoL¢orあ吻Olivaru771

Almeidaq乳汁Slngtheoliv?anthracnose

2.Therelationof・・長mperaturetothegざOWthofrthe funguswas studiedby growngthe

myceliumontpouredplatesofpotatodecoctionagarincubatedatdiffere叫temPeratur9S・It

was匝ndthatthefungusin cukure grows at fiOm Ca・8CC to350Candtheoptlmum

temperaturefortlhemycdialgrowth seemstolieatapproximately250C・Thehighestlimit

知thegrrowthwaspresumedtolieatatemperature$lightlylowerthan40OC・

3・Usingthewell−W或er,、therelationoftermperaturetothegerIminationoftheconidia

wastestedTheop℃lmumtemPerature forgerminationofthe conidiaseemstolieat3SOC■ ■●

Tilehighe、tlimitoftemperaturefor・germ!nation ofthe conidiawaspresumedtoユieata

temperaturef吏Om35OC七04O C,thelowestlimitfbrthesamebeingatatemperatureftom

lOCC to150(二.

4・Themyceliumgrown onpotato decoction agar seemsto die,Whenkeptin awater

controlled at55CC for20minutcs or at600C for10minutes.

参照

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