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青少年育成における地域ネットワーク形成支援の実践的研究(1)―包括的地域支援プログラムの構想―-香川大学学術情報リポジトリ

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青少年育成における地域ネットワーク形成支援の実践的研究(1)

―包括的地域支援プログラムの構想―

竹 森 元 彦

はじめに   筆者は、平成24年度に、香川県から「青少年 育成支援団体活性化事業」の事業委託を受け、 「青少年育成支援ネットワーク研修講座」を開 催している(以下、「研修講座」と呼ぶ)。この 研修講座の目的は、青少年支援を行っている支 援者同士の “関係性” への「支援」を行うことに よって、地域で活躍されている方々をつなぎ、 十分に機能化したネットワークを作り出そうと いうものである。  地域ネットワーク形成支援と言う点におい て、従来の「知識を学ぶ」という座学の研修講 座の形態にはいくつかの課題がある。第1点と して、講師からの専門的知識は得られるが、関 係者同士をどうつなぐのかそのものが「地域の 課題」とされることが多い。第2点として、「講 師」対「受講者」という関係性(役割構造)は、 受講者は「受け身的な役割」を担うゆえに、受 講者の主体的な活動を引き起こしにくい。第3 点として、ある機関に所属する講師は、その所 属機関の視点からしか知りえない現実が数多く 存在する。講師も受講者も互いの実践活動を 「教えあう」「助け合う」という相互的関係性が 重視されるべきである。第4点として、受講者 同士をつなげる具体的な取り組みを狙いとして いないために、それ自体がネットワークをつな ぐことになりにくい。  このような従来型の研修講座の仕組みの問題 点を踏まえて、本研修講座のプログラムは、受 講者が知識を得るだけではなく、受講者同士が ネットワークを形成して、自律的に拡大してい く関係性を生み出す「仕組み」を内包している 点に特徴がある。  本研修講座には236名の県民(のべ646名)が 参加した。各回の講座には、研修会場定員ほぼ 一杯の予約があり、当日には予約以外の受講者 が参加される。参加した人が新たな参加者を呼 ぶような研修講座となっている。  本稿は、「青少年育成における地域ネット ワーク形成支援の実践的研究(1)」として、研 修講座に至った法律や香川県の青少年支援育成 ビジョンの成立の経緯を踏まえて、本研修講座 の基本的な考え方である「包括的地域支援プロ グラム」の構想と具体的な仕組みについて論じ たい。 1.本研究に至った経緯 (1) 「子ども・若者育成支援推進法」の成立  平成22年4月1日、内閣府は「子ども・若者 育成支援推進法」を施行した(図1)。この法律 は、「有害情報の氾濫等、子ども・若者をめぐ る環境の悪化、ニート、ひきこもり、不登校、 発達障害等の精神疾患など子ども・若者の抱え る問題の深刻化など」の現代社会の背景に対し て、「従来の個別分野における縦割り的な対応 では限界」と考えて、教育、福祉、雇用など各 関連分野にわたる施策を総合的に推進するとと もに、ニート、ひきこもりといった困難を抱え

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る若者への支援を行うための地域ネットワーク づくりの推進を図る内容であり、① 教育、福 祉、保健、医療、矯正、更生保護、雇用など各 分野にわたって、子ども・若者育成支援施策の 推進を図るため、子ども・若者育成支援推進大 綱を作成すること、②社会生活を円滑に営む上 で困難を有する子ども・若者への支援を行う地 域ネットワークづくりを推進することなどを目 的としている。  その法律の施行を受けて、平成22年7月23 日、内閣府は、「子ども・若者の成長を応援し、 一人ひとりを包摂する社会」をめざして、「子 ども・若者ビジョン」を策定した。このビジョ ンでは,基本的な方針として次の5つの理念を 掲げた。①子ども・若者の最善の利益を尊重、 ②子ども・若者は,大人と共に生きるパート ナー、③自己を確立し社会の能動的形成者とな るための支援、④子ども・若者一人一人の状況 に応じた総合的な支援を,社会全体で重層的に 実施、⑤大人社会の在り方の見直し、である。  また,この理念を実現するための3つの重点 課題として,以下を挙げている。  ①子ども・若者が生き生きと,幸せに生きて いく力を身につけるための取組み、②困難を有 する子ども・若者やその家族を支援する取組み、 ③地域における多様な担い手の育成 (2) 香川県の「青少年育成支援ビジョン」  香川県では、以上の法律やビジョンを受け て、「かがわ青少年育成支援ビジョン ~未来 を拓くたくましい青少年の育成をめざして~」 を策定し、平成24年度から実施した(資料1- 1、資料1-2)。このビジョンでは、個性や 能力を発揮し、自分の人生と社会の未来をみず からの力で切り拓いていくたくましい青少年を 育てるために、3つの基本指針として、①健や かな成長のための支援、②児童虐待や不登校、 非行、ひきこもりなどの困難な状況にある青少 年への支援、③社会全体で支えるための環境整 備を示した(図2)。  つまり、健康な青少年から、困難な状況にあ る青少年を総合して社会全体で支えるとの考え 図1 子ども・若者育成支援推進法について

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方である。  社会全体で支えることに関しては、「青少年 育成支援のための行政、企業、団体などとの協 働による分野を超えたネットワークの形成と地 域のニーズに合わせた研修による人材育成な ど、機能面での充実を支援します」と示してい る。  また、課題ごとのネットワーク形成による支 援推進のための6方策がある。  ①課題ごとに分野などを超えてネットワーク を形成する。  ②支援対象の現状と課題、支援者や支援団体 などの現状と課題を共有する。  ③問題を見極め、支援者や支援団体などが適 切な役割を果たして支援できるよう、コー ディネーターやスーパーバイザーなどが活 動の支援にあたる。  ④県民が支援のための基礎的知識・スキル、 社会資源に関する情報を取得する。  ⑤顔を合わせてつながり合える居場所をつく る。  ⑥支援対象者、支援者や支援団体などに必要 な情報の発信・取得を活性化する。  このネットワーク形成における健康な青少年 と困難な青少年と社会の関係は、図2によって 図2 青少年育成支援ネットワークの形成について

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視覚的に示されている。ネットワークをつなぐ 考えの核は「共助」による。「共助」とは何かと 言う理念を明確にするだけではなく、それをど のように具現化していくのかといった具体的な 仕組みがいる。 (3)臨床実践を通して -青少年問題の構造-  筆者自身は、不登校の子どもやその保護者、 ひきこもり状態にある青少年やその保護者に対 してのカウンセリングの臨床実践を通して、不 登校やひきこもり状態にある当事者や家族が大 変な苦労をしているにも関わらず、弱者である 彼らの意見が積極的に社会へ還元されることが 難しい現状にあると感じている。  例えば、ひきこもり状態の青年は、ひきこも り状態であるゆえに、自分の意見を社会へ伝え ることは難しく、彼らの意思は社会に反映され ることがないという点について疑問を感じてき た。つまり、ひきこもり当事者の声が社会へと 還元されにくく、そのことによってひきこもり 現象が継続されるという構造を内包しているの ではないかと考えた。  児童虐待の問題でも、被害を受けた子どもの 声が直接に社会へと伝えられることは難しく、 彼らが親から分離されて措置される児童養護施 設での生活や現状を、一般の方が見聞きするこ とはほとんどないと言ってよい。  それぞれの分野で、子どもや若者への専門的 な支援が手厚く行われているが、それぞれの専 門分野がその専門分野の中で閉鎖しがちであ る。各分野での問題を社会全体へと還元するよ うな仕組みが十分ではない現状にある。このこ とによって、分野同士で互いの問題を共有でき ず、結果としてそれぞれの問題は継続され、再 生産され続けている部分があるのではないか。 総じて、各種のネットワークはたくさんある が、それぞれがつながることなく空回りして全 体として機能不全を起こしているのではない か。  また、生徒や家族、学校組織へと包括的に支 援するスクールカウンセリングの研究(竹森, 2012a)をする中で、不登校やひきこもり、児 童虐待などへの「個人」への支援(カウンセリン グ)だけでは不十分であり、その問題を生み出 す地域社会の構造の変革へとつないでいく必要 性を益々自覚するようになった。また、カウン セリングのもつ内部性と外部性の機能を生かし て、コミュニティにおいて、個人の心(ウチ) と家族や社会(ソト)を “つなぐ”(包括する)機 能について論じた(竹森,2012b)。 (4)本論の目的   以上のような経緯の中で、筆者は、平成24年 度において「青少年育成支援団体活性化事業」 として、研修講座のコーディネートと実施につ いて、香川県からの事業委託を受けた。本事業 は「青少年に関する問題がますます多様化・複 雑化する中、青少年の健全育成には行政、学 校、地域、団体などが分野を超えてネットワー クを形成し、多元的・重層的な支援を実施する ことが必要となっている。青少年育成市町民会 議は、これまで青少年の健全育成に重要な役割 を担ってきたが、困難な状況にある青少年など 新たな課題に対応した役割と機能の充実が求め られている。このため、青少年の自立支援に向 けて分野を超えて対応できるネットワークの形 成と機能充実、人材育成を図る」ことを目的と する。  具体的な取り組みとして、平成24年度にて、 「研修講座」を開催している。内容は次のよう なものである(資料2-1、資料2-2)。  ・青少年育成支援ネットワークの形成と機能 の充実  ・地域活動の活性化、青少年の居場所づくり  ・児童虐待、不登校、ひきこもり、ニートな ど青少年を取り巻く問題への理解と対応等  受講する側から言えば「研修講座」であるし、 筆者から言えば、「包括的地域支援プログラム の実践的な調査研究」として位置づく。  その「包括的地域支援プログラム」の中で、 内閣府の「子ども若者ビジョン」(図1)や香川 県の「かがわ青少年育成支援ビジョン ~未来 を拓くたくましい青少年の育成をめざして~」 (資料1-1、資料1-2)を、現実的なプロ

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セスとしてどのように具現化していくのかが問 われた。  本論の目的は、青少年の地域ネットワークを 形成する上での現状の課題を明らかにし、それ らを解消するような構想と仕組みを具現化した 「包括的地域支援プログラム」を示すことにあ る。  なお、香川県は日本一小さな面積の県という 地理的特徴を有し、高速道路を含めて交通がよ く整備されているために、県全体から一カ所の 研修会場へと集まりやすく、地域への包括的な 支援を試行的に実施しやすい点は特筆される。 2.地域ネットワーク形成上の課題  地域ネットワーク形成上、以下の6点の課題 があると考えられる。 (1)分野の専門化による閉鎖性  不登校やひきこもり、児童虐待などへの支援 は、各分野での多様な専門的活動がなされてい るが、①分野が専門化された故に、現状と課題 については別の分野の人は知らない。②別の分 野については専門分野外であって知る必要がな いと思っている。③同じ分野同士の中で研修を 行う機会はあるが、別の分野に向けての研修を 行う機会はない。従って、④同じ分野の関係者 同士での情報の伝達が行われるが、その構造に よって閉鎖性や視野の狭さを生んでいる。⑤そ ればかりか、閉鎖性ゆえに、同じ分野の中でも 異なった立場の機関同士の対立関係が生じるこ とも多い。⑥以上のような専門家による閉鎖性 の傾向によって、正確な情報が多様な分野間で のネットワーク形成の困難さの背景につながっ ている。  以上は、ある分野に専門特化された支援その ものがクローズドなシステムであるために、そ れ自体が機能不全を生じやすい傾向を示してい る。 (2)他の分野や職種の実情や実態を「知らない」 「わからない」  ①例えば、不登校の関係者は、ひきこもりの 現状を知らない、ひきこもりの関係者は、不登 校の現状を知らない、児童虐待の課題を知らな いなどの現状にある。これだけ情報が豊かで あっても、多様な問題とされる課題や実態につ いて知らないという現状がある。②専門家でさ えも自分の関係分野以外について知らないとい う現状が他分野・多職種間の連携を阻害しやす い。③同じ分野であっても、互いの施設や機関 の現状や実態を知らない場合、互いに助け合う ことが難しい傾向にある。④したがって、高度 な専門家がいても、それぞれの良さを生かせな いということにつながる。⑤最近の予算縮小を 背景として、一つの分野の機能は拡大するより も、縮小傾向にある。つまり、青少年問題は依 然として存在するが、各分野での支援システム では人が減り、業務の負担が増えている現状に よって、支援の質が低下する可能性がある。  以上は、(1)との相互作用によって、青少 年問題の様々な問題に関係する当事者や支援の 専門家は、相互の問題の現状と課題について知 らない、わからないという現状が継続しやすい 構造を有している。このことは、不登校にせ よ、ひきこもりにせよ、青少年の問題が一つの 分野のみで解消されるような問題ではなく、他 分野・多職種間の連携が必要であることを考え ると、大きな障壁となっていると考えられる。 (3)わからないので、つながらない  (2)によって生じてくる現実的な問題とし ては、①「わからない」から、誰に相談してよ いのか、困った場合、「どうつなげてよいのか わからない」という連携の難しさである。②「知 らない」ということは、当事者や専門機関間の 互いの顔が見えないので、相互の支援関係や 交流が生じにくい。③「つなぐ」という言葉(掛 け声)だけでは連携は難しく、多職種間でそれ ぞれの分野の現状と課題を知っていることが必 要である。④相談をする場合でも、守秘義務を 守ってもらえるかどうかなど、相談先への信 頼関係が必要であるが、相談先で相談を受け るひとの“顔”さえわからないのでは、相談しに くい。「顔が見える形」での連携が必要である。 ⑤「わからない」ことによって、当事者と専門

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機関の間での不信感につながる場合も多い。⑥ 専門機関への相談が少ないゆえに、その分野で の専門機関の専門性が十分に確立されないなど の問題も生じやすい。⑦支援機関があったとし ても、支援機関同士が「知らない、わからない」 ことによって「つながらない」場合、形式的に4 4 4 4 は相談体制や支援体制があるように見えるが4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4、 当事者にとってみれば実質的な支援体制は存在4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 しない4 4 4という袋小路にはまってしまう。  支援者同士が互いに「わからない」ことによっ て、連携がつながらない。連携がつながらない ことによって、相互の不信感が生じるような悪 循環が生じやすい。多様な機関があったとして も機能不全が生じるなら、そのことは即ち、当 事者への支援を難しくしてしまう。 (4)交流と共助の乏しさ  (1)~(3)の現状は、①分野相互の共通性 や違いを明確にしつつ互いに助け合うという視 点に欠けている、②青少年問題が、多様な分野 にまたがって生じることを考えれば、他分野・ 多職種間での包括的な視点が必要である。③ 「専門化による閉鎖性」を超えて、他分野多職 種間での「教えあい、助け合い」の視点が必要 である。「わからない」から連携できないとい うことから、互いの「教えあい」へと進める必 要がある。④一つの専門分野ですべての活動を 保証できるほど財政的には十分ではなく、むし ろ地方財政は縮小の方向にある。⑤互いに「教 えあうこと」は、すなわち「互いの顔を知る」こ とであり、同時も「互いにねぎらう」関係とな る。⑥「教えあうこと」によって他の分野への 理解と共に、不信感も軽減されることとなり、 そのことによって、地域ネットワークの推進に つながる。  「専門特化による閉鎖性」は、各分野の専門 性は高めるが、そのことによって、各支援機関 や組織は互いに防衛的となり、ネットワークの 硬直性を招きやすい。従って、分野を超えて、 顔を見合わせての「現状と課題の互いの教えあ い」が求められる。 (5)当事者性の弱さ  従来型の研修講座は、ある専門家による講演 という形態が多い。そのような研修講座では 「講演者―受講者」という関係性によって、受 講者は受け身的な立場となる。講演者の考え方 は参考にはなるが、各地域での実践には距離が ある。また、それ自体がネットワークを形成す ることにはつながらない。むしろ「今後の課題」 として提案されることもしばしばで、結果とし て、問題は温存される構造にある。「連携」と 称して、関係機関が集まる連携を目的とした会 議もあるが、それぞれの現状を伝えるだけで終 始する場合も多い。  研修への「受講者」や「参加者」と言う考え方 には、「当事者性」の視点が弱く、ともすると 「他人事」になってしまう。すなわち、支援者 自身もまた社会の一部であり、問題を生み出し ている「当事者」であるという考え方が抜けが ちである。ある分野について熱心な活動をして いても、他の分野の問題を知らなければ、その 問題を生み出す社会の構成員の一部でもある。  また、支援される側の意見を十分に聞かず に、支援の仕組みを行っている場合も多い。支 援される側が何を望んでいるのかを核とした支 援が、当然であるが、もっとも有効である。支 援される側が最も有効な治療者でもあるという 考え方は、支援する側と支援される側の対立関 係をなくし、さらには、支援される側をエンパ ワーできる。  支援する側の理屈で支援を一方的にするので はなく、「当事者性」を重視することが重要で ある。当事者の意見を、支援のかたちに組み込 めるような構造が必要である。このような発想 の背景には、「ソーシャル・インクルージョン (社会的包摂)」(阿部,2011)がある。   (6)「地域とは何か」や「『地域』と『ネットワー ク』の関係」が不明確  「地域」の重要性が指摘されるが、「地域」と は生活するすべての人を含んだ概念であり、そ れ自体が組織的な形態を有していないので、具 体的な対象として見えにくい。どの部分は地域

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なのか、どの部分は地域外なのかなど線引きも 難しい。すなわち、「地域とは何か」について の議論が十分になされているとは言い難い。  さらには、その「地域」と「ネットワーク」が どのような関係にあるのか、地域のネットワー クはどのようにしたら作られるのかなどのモデ ルが不明確である。  ともすれば、支援組織や機関(システム)は、 “外部である地域” に対して組織防衛的になっ て、“対立構造” を生みやすい。その結果、その 支援組織や機関(システム)そのものが閉鎖的 になって、組織の論理が優先されて、支援のた めに必要なネットワークが阻害されてしまう。 支援組織のシステムと地域との対立構造が、地 域ネットワークの形成不全を招きやすい。その ような構造を引き起こさずに、地域の中で、支 援機関と支援機関のネットワークをつなぐため には、「地域」の意味合いを明らかにし、支援 組織や機関は互いにどのように機能すべきかに ついての“モデル”が必要である。 3.「包括的地域支援プログラム」の特徴(資料 2-1、資料2-2) (1)テーマが「地域の個々の課題」から「地域支 援の仕組み」へと展開する  第1回は、8月にて、オリエンテーションと して、「みんなで子どもを育てる県民運動」ブ ロック別情報交換会と同時開催をして、県民運 動との連携をはかった。香川県下の3カ所にて 実施して、参加しやすい構造をとった。  第2回以降は、テーマ別の研修講座である。 「子ども、家族、学校、地域のつながり」をテー マに2回に分けて実施した。第2回である(1) においては、不登校・いじめ・親子関係につい て、スクールカウンセラー、スクールソーシャ ルワーカー、適応指導教室、放課後子どもクラ ブの方など関係者に講演を依頼した。  第3回である(2)においては、「子ども、家 族、学校、地域のつながり」の2回目である。 具体的には、児童虐待・非行・人権について、 児童相談所職員、児童養護施設職員、家庭裁判 所職員、民生委員ら講演を依頼した。  第4回は、「ひきこもり、ニートの現状と対 策のいま」にて、ひきこもりやニートの青年 の持つ現状と課題について、就職サポートの NPO法人代表やひきこもりの親の会の方に講 演をいただくことによって、全体像が立体的に 見えるように配置した。  第5回は、「地域支援のかたち -少子化・ 超高齢化の中で-」にて、少子化と高齢化の視 点から支援をとらえる必要性を示しながら、そ れらの実践活動をぶつけた。  そして、第6回は、「心豊かな社会をめざし て -居場所(語り合い)と、人と人をつなぐ 環境デザイン-」として、「居場所」で「語る」こ とによる人と人のつながりをうむような環境デ ザインを行っている講師に依頼をした。  各講演の内容は、講演者の立場で、自分たち の活動の「現状と課題、未来」について、現状 の中には「困っていること、知ってほしい」こ となど率直な部分を含むように依頼をした。ま た、「未来を語る」ことによって、「今後どのよ うになってほしいのか」と言う想いも講演内容 に含むように依頼した。  講演内容やテーマは、以下の通り、地域の課 題の認識にはじまり、それをどう解消していく のかという環境デザインの仕組みとして展開し ている。  第1回は、香川県下3カ所で行った。そのこ とによって香川県全体で活躍される青少年育 成関係者に対して研修講座の位置づけやスケ ジュールなどを説明した。  第2回、第3回、第4回は、子どもをめぐる 家庭や学校、地域に横たわる課題について知る 講座である。不登校、いじめと、親子関係、児 童虐待、ひきこもりなどについて、多様な立場 の方に講演いただいた。  第5回、第6回は、地域支援のかたちをめ ぐって実践されている方を講師とした。第5回 では、少子化だけではなく、急激に進む高齢化 の視点を併せて考え、第6回では、ネットワー クを生む「居場所(語り合い)」を作り出す環境 デザインの仕方に力点をおいた。

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(2)各講師が「現状と課題、未来」を語る:「講 演者-受講者」関係からの脱却  従来の研修講座では、講演者一人が自分の考 え方を述べるということが多かったが、本研修 講座では、3~4人の講演者が30~40分で連続 的に講演する形態をとった。そのような方法に よって、複数の講演内容が重なりあって、問題 がより立体的に理解できるからである。それぞ れの立場からの視点によって、互いの立場を補 足するような連続性を感じさせ、共通点と差異 が明らかになって、受講者からすれば、香川県 の現状がよりよくわかった。一人の講演者が講 演する形態よりも、短い時間に、より多くの情 報とそれらの関係を示すことができた。  講演者が一人の場合、講演者と受講者という 役割関係が強まる。また、講演者と受講者の関 係において、講演者が受講者に「正しい答えを 指導する」といった「指導する-指導される」よ うな役割関係が生じやすい。受講者は受動な役 割を担ってしまう。  本研修講座で、連続して複数名の講演者が講 演したことによって、講演者同士の間でも情報 を伝え合うことになり、自ずと相互理解が深ま り、ネットワークが形成された。各講演者は、 その立場の実践活動の現状をより正しく知って もらい、困っていることも含めて現状を伝え て、地域の人々に対して「考えてもらう」とい う構造(関係性)を生んだ。講演者と受講者は 同じ立場にたって「教えあう、学び合う関係」 となった。 (3)複数名の講演者による連続した“講演形態”: 一つの課題の全体像に迫る   午前の講演では、各講師に30~35分を持ち時 間として連続して講演をしてもらうことで、受 講者にとって、一つのテーマで各分野のみで語 られる構造ではなく、3~4人の講師陣によっ て相互の情報を伝え合うという構造を持たせた ために、そのテーマが多様な視点からより立体 的に見えることを狙った。その結果、各テーマ の内容が大変興味深いだけではなく、3~4名 のコラボレーションによって問題の全体像が明 確になるという成果を得た。 (4)顔を見て「語りあう」ことによる交流と学 び:小グループで付箋紙(KJ法)を活用  さらに、午前の講演を受けて、午後のワーク ショップでは、受講者がグループにわかれて KJ法を用いての話し合いを行った。受講者一 人一人の意見を交わしながら、交流を引き起こ す構造をもたせている。  多様なテーマに関する支援者が集まっての ワークショップであるので、他分野・多職種間、 異業種間の考え方や課題のとらえ方の違い、視 点の違いが明確になり、だからこそ、新しい視 点を学ぶことができた。自分の分野・領域を超 えて話し合うことが大変新鮮であった。  講演者も受講者の一人として、グループに 入ってもらった。「講演者は参加者である。参 加者は講演者である」という構造によって、地 域の課題に対して一緒に考えるという構造を持 たせた。講演者も、参加者から教えてもらうこ とは多く、相互方向性のある大変有意義な時間 になった。  グループの規模は、6~7人の小グループと し、一人3~5枚の付箋紙に感想や意見、疑 問、提案などを自由に書きこみ、それを模造紙 に貼りながらグループで意見交換した。KJ 法 を用いたことで、誰もが平等に意見を言える構 造を持たせた。 (5)多分野・多職種の受講者同士の理解と交 流を生み出す   午前の講演の内容だけではなく、午後のワー クショップによって、受講者同士が率直な話を する場となり、多様なコミュニケーションを生 み出した。これまえ、分野や職種が異なるため に、これまで交流することがなかった人と人 が、互いの大変さを知り、助け合うような場が 醸成された。これは、回数を重ねるにつれ、互 いの考えを実直に話し合うような場となってき た。それぞれの活動を語り、それが受け入れら れる場として、分野や職種を超えたつながりを 生む深い交流が展開された。

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(6)「学ぶことの面白さ」から、さらなる参加 につながる  受講者は講演者の内容を、固唾をのんで聞き 取り、複数の講演者の話に聞き入った。講演者 は、当たり前の現状を述べているに過ぎない が、それ自体がその分野をあまり知らない受講 者にとっては驚くべき事実であり、これまで聞 いたことがあった程度の内容が、迫真の現実を もって迫ってきた。聞き取ったことによって自 分の分野の活動を重ねて聞いていた。講演者に とって、受講者は聞き手である。大変刺激的で 学ぶべきことが多いので、一度参加された方が 継続して参加したり、関心や興味ある友人を連 れてくるということは再々あった。講演者の関 係者が、講演者の“応援団”として加わることも あった。  「学ぶことの面白さ」や「より深い理解」が進 むことによって、口コミで、さらなる受講者の 参加へとつながっていた。一般的に、研修講座 を継続する場合、参加者数は減少しやすいが、 本研修講座のプログラムは、積極的に宣伝をし ていないにもかかわらず、それ自体が、生きて いるネットワークを作りながら拡大するような 自己活動を有していた。 (7)「居場所」としての機能:同テーマ2回講 座による選択制  年間を通しての同じ場所で行うことによっ て、そこに行けば、知っている顔に出会える。 あるいはまた知らない人に会えるという「居場 所」としての機能が働いていた。講座は、同じ 内容を金曜日と土曜日にて2回実施する構造を 持たせて、受講者がどちらかを選択できるよう にした。また、午前だけの選択、午後だけの選 択などもできるように配慮した。それらのこと によって、参加しやすく継続的に学べる場と なった。  (8)『地域』と『ネットワーク』の関係性:地域 は人と人をつなぐ場  多くの県民が、本研修講座に足を運んだの は、それぞれの参加者が職場や組織でその職 場の顔(職業上の役割)として参加する必要が なかった点が理由としてある。多様な職種の方 が参加しており、その人たちとの話し合いの中 では、自分の職場の役割(ペルソナ)を外して、 自由に話ができた。「地域」という場は、関係 機関や組織の「外部」に位置づく。その為に、 関係機関や組織は、地域に対して自己防衛的な 態度を示しやすい。従って、関係機関や組織の 中に支援者がいるとその組織としての価値観に 縛られざるを得ない。そのことによって、他機 関との連携が難しくなる構造がある。  「地域」という場には、他分野・多職種の人 が「集まる」ことができる。そして、多くの人 が集まって、それぞれの関係機関や組織の価値 観から一歩離れた状態で、他の関係機関や組 織の人と “対話” ができる。「地域」という場で は、職場の価値観に規定されないゆえに、そこ での発想は自由で創造的である。また、職場や 関係機関、組織の枠から離れて、自分自身や所 属する組織を見直すことができ、自分の組織と 他の組織を組み合わせることも可能となる。所 属組織の中だけにいれば、新しい発想は沸きに くい。「地域」とは、人と人をつなぐネットワー クをデザインすることができる場である。 おわりに  青少年育成における地域ネットワーク形成支 援における鍵は、人と人をつなげるような仕組 みや発想をどう提案し、それを地域の中でどの ようにデザインできるかではないかと考えてい る。「地域」に集まるからこそ、既存の枠組み を読み直し、掛け合わせることができる。この 研修講座の仕組み(包括的地域支援プログラム) を、研修講座に参加された受講者がそれぞれの 地元の中で実践され、人と人をつなぐような活 動を展開してもらうことを願っている。その活 動の実践を、また本研修講座のような講座に て、講師として発表してもらうような循環を繰 り返すことが、生きた4 4 4地域ネットワークの形成 の一助となると考えている。

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文献 阿部彩 2011 弱者の居場所がない社会 貧困・格 差と社会的包摂 講談社 香川県 かがわ青少年育成支援ビジョン  http://www.pref.kagawa.lg.jp/seishonen/image/gaiyouA4.pdf  2012年11月30日アクセス 内閣府 子ども・若者育成支援推進法  http://law.e-gov.go.jp/announce/H21HO071.html   2012年11月30日アクセス 内閣府 子ども・若者育成支援推進法 概要図  http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/pdf/s_gaiyo.pdf 2012年11月30日アクセス 内閣府 子ども・若者ビジョン  http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/pdf/vision.pdf  2012年11月30日アクセス 内閣府 子ども・若者ビジョン 概要  http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/pdf/vision_gaiyo.pdf  2012年11月30日アクセス 竹森元彦 2012a ADHDの小1男児と保護者と学校 全体を統合的に支援したスクールカウンセリング の一事例 心理臨床学研究第30巻第1号 日本心 理臨床学会 p51-62 竹森元彦 2012b コミュニティにおけるカウンセリ ングの内部性と外部性の概念と包括的機能 香川 大学教育学部研究報告第Ⅰ部第138号 p51-61

参照

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Q7 

2) ‘disorder’が「ordinary ではない / 不調 」を意味するのに対して、‘disability’には「able ではない」すなわち