子育て関係参考資料
参考資料
○
⼦育て⽀援が質・量ともに不⾜
・深刻な待機児童問題
・放課後児童クラブの不⾜や「⼩1の壁」
○
家族や地域を取り巻く環境の変化によ
る⼦育ての孤⽴感と負担感の増加
○
仕事と⼦育ての両⽴が困難
・
出産前に仕事をしていた⼥性の6割が出産
を機に退職
・⼥性の年齢階級別の労働⼒率はM字型
(30代で低下)
○
若い世代の安定した雇⽤の不⾜
・若年者の失業率は、依然として⾼⽔準
・⾮正規雇⽤割合は依然⾼い
結婚・出産・子育ての希望がかなわない現状
○独身男女の約9割が結婚意思を持っており、希望子ども数も2人以上。
1(資料)総務省「労働力調査」「労働力調査詳細集計」 女性の就業状況(平成24年) 第1子出生年別にみた、第1子出産前後の妻の就業変化
○出産・育児を機に労働市場から退出する女性が多い。
○特に子育て期の女性において、実際の労働力率と潜在的な労働力率の差が大きい。
○約6割の女性が出産・育児により退職している。
女性の就業状況及び仕事と家庭の両立をめぐる現状
(資料)国立社会保障・人口問題研究所 「第14回出生動向基本調査(夫婦調査)」 ● 女性の労働力人口 2,766万人(男性 3,789 万人) ● 女性の労働力率 15歳以上 48.2%(男性 70.8%) 15歳~64歳 63.4% (男性 84.3%) 就業者+仕事がなく、探している者 +探していないが、就業を希望している者 15歳以上人口 潜在的 労働力率 = 就業者+仕事がなく、探している者 15歳以上人口 * 労働力率 = 13.6 63.5 73.3 65.6 64.7 68.7 73.0 71.0 62.6 44.5 13.2 23.2 77.7 85.9 79.5 78.6 80.3 82.2 78.6 68.8 48.9 14.4 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 15~19歳 20~24歳 25~29歳 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65歳以上 (%) 就業率 潜在的労働力率 24.6% 36.6% 48.7% 42.7% 25.6% 20.7% 1.0% 0.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 2001 2010 不詳 出産1年前無職(学生含む) 出産半年後無職(学生を含む) 出産半年後有職(育児休業中等の休業含む) 出産前 有職 70.7 (100)% 出産後 継続就業率 26.8 (38.0)% (※) 73.5 (100)% 24.6 (32.2)% (※) 出産前 有職 78.8 (100)% 出産後 継続就業率 36.6 (45.7)% (※) 子どもの出生年 (資料)厚生労働省 「第1回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)」 (※)( )内は出産前有職者を100として、出産後の継続就業者の割合を算出 31990(平成 2)年 〈1.57ショック〉 = 少子化の傾向が注目を集める 1994(平成 6)年12月 少子化社会対策基本法 2003(平成15)年 7月 2004(平成16)年 6月 少子化社会対策大綱 (2005(平成17)年度~09(平成21)年度) 2004(平成16)年12月 2005(平成17)年 4月 地方公共団体、企業等における行動計画の策定・実施
+
2006(平成18)年 6月 緊急保育対策等5か年事業 子ども・子育て応援プラン 次世代育成支援対策推進法 新しい少子化対策について 1999(平成11)年12月 平15.9.1施行 平16.12.24少子化社会対策会議決定 平18.6.20少子化社会対策会議決定 平16.6.4閣議決定 新エンゼルプラン 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章 仕事と生活の調和推進のための行動指針 2008(平成20)年 2月 「新待機児童ゼロ作戦」について 「子どもと家族を応援する日本」重点戦略 平19.12.27少子化社会対策会議決定 2007(平成19)年12月 2008(平成20)年11月 社会保障国民会議最終報告 エンゼルプラン 2008(平成20)年12月 持続可能な社会保障構築とその安定財源確保に向けた「中期プログラム」 2009(平成21)年 2月 社会保障審議会少子化対策特別部会 第1次報告これまでに取り組んできたこと
2010(平成22)年 1月 子ども・子育てビジョン 平22.1.29 閣議決定 子ども・子育て新システム検討会議 平22.1.29 少子化社会対策会議決定 2010(平成22)年 6月 子ども・子育て新システムの基本制度案要綱平22.6.29 少子化社会対策会議決定 子ども・子育て新システムの基本制度について 平24.3.2 少子化社会対策会議決定 待機児童解消「先取り」プロジェクト 2010(平成22)年 11月 2012(平成24)年 3月 子ども・子育て関連3法の成立・公布 2012(平成24)年 8月 4子ども・子育て関連3法(平成24年8月成立)の趣旨と主なポイント
◆3法の趣旨
自公民3党合意を踏まえ、保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認
識の下に、幼児期の学校教育・保育、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進
◆主なポイント
○認定こども園、幼稚園、保育所を通じた共通の給付(「施設型給付」)
及び小規模保育等への給付(「地域型保育給付」)の創設
*地域型保育給付は、都市部における待機児童解消とともに、子どもの数が減少傾向にある地域における保育機能の 確保に対応○認定こども園制度の改善(幼保連携型認定こども園の改善等)
・幼保連携型認定こども園について、認可・指導監督の一本化、学校及び児童福祉施設としての法的位置づけ ・既存の幼稚園及び保育所からの移行は義務づけず、政策的に促進 ・幼保連携型認定こども園の設置主体は、国、自治体、学校法人、社会福祉法人のみ(株式会社等の参入は不可) ・認定こども園の財政措置を「施設型給付」に一本化○地域の実情に応じた子ども・子育て支援(利用者支援、地域子育て支援拠点、
放課後児童クラブなどの「地域子ども・子育て支援事業」 )の充実
5幼児期の学校教育・保育、地域の子ども・子育て支援に共通の仕組み
○ 基礎自治体(市町村)が実施主体
・ 市町村は地域のニーズに基づき計画を策定、給付・事業を実施
・ 国・都道府県は実施主体の市町村を重層的に支える
○ 社会全体による費用負担
・ 消費税率の引き上げによる、国及び地方の恒久財源の確保を前提
(幼児教育・保育・子育て支援の質・量の拡充を図るためには、消費税率の引き上げに
より確保する0.7兆円程度を含めて1兆円超程度の追加財源が必要)
○ 政府の推進体制
・ 制度ごとにバラバラな政府の推進体制を整備(内閣府に子ども・子育て本部を設置)
○ 子ども・子育て会議の設置
・ 国に有識者、地方公共団体、事業主代表・労働者代表、子育て当事者、
子育て支援当事者等(子ども・子育て支援に関する事業に従事する者)が、
子育て支援の政策プロセス等に参画・関与することができる仕組みとして
子ども・子育て会議を設置
・ 市町村等の合議制機関(地方版子ども・子育て会議)の設置努力義務
6・小規模保育、家庭的保育、居宅訪問型保育、事業所内保育
子ども・子育て支援給付
地域子ども・子育て支援事業
■ 放課後児童クラブ
■
地域型保育給付
■
施設型給付
■
児童手当
■ 利用者支援、地域子育て支援拠点事業、
一時預かり、乳児家庭全戸訪問事業等
(対象事業の範囲は法定)
■ 延長保育事業、病児・病後児保育事業
■ 妊婦健診
※ 都道府県が実施する社会的養護等の事業と連携して実施 ※ 施設型給付・地域型保育給付は、早朝・夜間・休日保育にも 対応 ・認定こども園、幼稚園、保育所を通じた共通の給付 ※私立保育所については、現行どおり、市町村が保育所に委託 費を支払い、利用者負担の徴収も市町村が行うものとする給付・事業の全体像
7市町村子ども・子育て支援事業計画
需要の調査・把握
計画的な整備
子どもや子育て家庭の状況に応じた子ども・子育て支援の提供(イメージ)
子ども・子育て家庭の状況及び需要子どものための教育・保育給付
認定こども園、幼稚園、保育所 = 施設型給付の対象
※ 小規模保育事業者 家庭的保育事業者 居宅訪問型保育事業者 事業所内保育事業者 地域型保育給付の 対象※ ※ 施設型給付・地域型保育給付の対象は、認可を受けた施設・事業者 (子ども・子育てのニーズ) 学校教育+子育て支援 満3歳以上の子どもを持つ、 保育を利用せず家庭で子育 てを行う家庭 (子ども・子育てのニーズ) 学校教育+保育+放課後児童ク ラブ+子育て支援 満3歳以上の子どもを持つ、 保育を利用する家庭 (子ども・子育てのニーズ) 保育+子育て支援 満3歳未満の子どもを持つ、 保育を利用する家庭 (子ども・子育てのニーズ) 子育て支援 満3歳未満の子どもを持つ、 保育を利用せず家庭で子育 てを行う家庭 =地域子ども・子育て支援事業
・地域子育て支援拠点事業 ・一時預かり ・乳児家庭全戸訪問事業等 ・延長保育事業 ・病児・病後児保育 事業放課後児童
クラブ
(施設型給付・地域型保育給付は、早朝・夜間・休日保育にも対応) ※対象事業の範囲は法定 8保育所待機児童の解消について
○ 平成24年4月1日現在の待機児童数は2万4,825人(2年連続の減少) ○ 低年齢児(0~2歳)の待機児童数が全体の約81.4%(20,207人) ○ 平成24年4月1日の定員は前年比35,785人増加、利用児童は前年比53,851人増加 ○ 待機児童がいる市区町村数は、357自治体(全市区町村(1742 自治体)の約20.5%) 待機児童が50人以上の市区町村は107自治体 待機児童が100人以上の市区町村は67自治体 ○ 都市部(※)の待機児童が全体の約79.3%(19,682人) (※)首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)、近畿圏(京都府・大阪府・兵庫県)の7都府県、政令指定都市及び中核市の合計 待機児童数と保育所定員の推移 23,338 19,794 17,926 19,550 25,384 26,275 25,556 24,825 205 208 211 212 213 216 220 224 190 200 210 220 230 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 待 機 児 童 数( 人) 保 育 所 定 員( 万 人) 保育所定員 待機児童数 9○クラブ数
21,085か所
(参考:全国の小学校約21,166校)
○登録児童数
851,949人 (全国の小学校1~3年生約328万人の23%程度=約4人に1人)
○利用できなかった児童数(待機児童数)
7,521人
〔利用できなかった児童がいるクラブ数 1,429か所〕
放課後児童クラブについて
【事業の内容、目的】
共働き家庭など留守家庭のおおむね10歳未満の児童に対して、児童館や学校の余裕教室、公民館など
で、放課後に適切な遊び、生活の場を与えて、その健全育成を図る
(平成
9年の児童福祉法改正により法定化〈児童福祉法第6条の3第2項〉)
【現状】
(クラブ数及び児童数は平成24年5月現在)【事業に対する国の助成
[育成事業費(特別会計)から事業実施市町村への補助]】
・「子ども・子育てビジョン」(平成22年1月29日閣議決定)
⇒平成26年度末までに
111万人(小学校1~3 年生の32%=3人に1人)の受入児童数をめざす
○運営費 ・概ね1/2を保護者負担で賄うことを想定。 ・残りの1/2分について、児童数が10人以上で、 原則、長期休暇(8時間以上開所)を含む年間250日以上開設 するクラブに補助。 ・例:児童数が40人の場合、1クラブ当たり基準額:336.0万円 (総事業費672.0万円) ○整備費 ・新たに施設を創設する場合(基準額:2,150.4万円)のほか、平成25年度より、改築、大規模修繕及び拡張の整備区分を追加。 また、学校の余裕教室等を改修する場合(基準額:700万円)、備品購入のみの場合(基準額:100万円)も助成。 ※運営費は、国・都道府県・市町村が3分の1ずつ負担。整備費(創設、改築等)は、国・都道府県・設置者が3分の1ずつ負担。 整備費(改修・備品購入)は、国・都道府県・市町村が3分の1ずつ負担。 運営費の負担の考え方 1 / 2 1 / 3 1 / 3 1 / 3 国 1 / 6 都道府県 1 / 6 市町村 1 / 6 保護者 1 / 2 1 / 2(基準額)○平成25年度予算案
315.8億円
※国(1/6)は事業主 拠出金財源 10制度の目的 ○家庭等の生活の安定に寄与する ○次代の社会を担う児童の健やかな成長に資する 支給対象 ○中学校修了までの国内に住所を有する児童 (15歳に到達後の最初の年度末まで) 所得制限 (夫婦と児童2人) ○所得限度額(年収ベース) ・960万円未満 手当月額 ○0~3歳未満 一律15,000円 ○3歳~小学校修了まで ・第1子、第2子:10,000円(第3子以降:15,000円) ○中学生 一律10000円 ○所得制限以上 一律5,000円(当分の間の特例給付) 受給資格者 ○監護生計要件を満たす父母等 ○児童が施設に入所している場合は施設の設置者等 実施主体 ○市区町村(法定受託事務) ※公務員は所属庁で実施 支払期月 ○毎年2月、6月及び10月 (各前月までの分を支払) 費用負担 ○ 児童手当等の財源については、国、地方(都道府県、市区町村)、事業主拠出金で構成されている。 事業主拠出金の額は、標準報酬月額及び標準賞与額を基準として、拠出金率(1.5/1000)を乗じて得た額。 ※ 事業主拠出金の一部を財源として児童育成事業(放課後児童クラブ等)を実施。 財源内訳 (25年度予算案) [給付総額] 2兆593億円 (内訳)国負担分 :1兆2,564億円(1兆2,995億円) (2兆2,631億円) 地方負担分 : 6,282億円( 7,889億円) 事業主負担分: 1,747億円 その他 ○保育料は手当から直接徴収が可能、学校給食費等は本人の同意により手当から納付することが可能 (いずれも市町村が実施するかを判断) 事業主 7/15 地方8/45 所属庁 10/10 所属庁 10/10 児童手当 特例給付 国 16/45 0歳~3歳未満 3歳~ 中学校修了前 公務員 児童手当 特例給付 被用者 国 2/3 地方 1/3 国 2/3 国 2/3 地方 1/3 非被用者 国 2/3 地方 1/3 地方 1/3 国 2/3 国 2/3 地方 1/3 地方 1/3 国 2/3