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ファンクショナルMRIによる大脳機能部位間の時間相関の研究

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Academic year: 2021

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Title

ファンクショナルMRIによる大脳機能部位間の時間相関

の研究( はしがき )

Author(s)

桑田, 一夫

Report No.

平成10年度-平成12年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(C)(2) 課題番号10670039) 研究成果報告書

Issue Date

2000

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/467

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

臨床用の磁気共鳴イメージング法(MRI)(GEHorizenl.5T)を用い,様々なタスクを与え つつ,functionalMRIを測定した.撮像方法は①大脳全体の活動部位を同定することを目的に, 全脳をEPI法で撮る方法,及び②撮像面を固定して時間分解能を上げる方法の2種類を行った. また同時に,核磁気共鳴法(NMR)を用い脳の代表的疾患であるアルツハイマー病やプリオ ン病等に見られる蛋白質の特徴的な構造変化(α→β転移)に関して,スぺクトロスコピーの観 点から解析を行った.この結果は将来同疾患のMR画像解析に重要な手がかりを与えると考え られる. MRIの解析方法は課題遂行に伴う被験者の頭部運動の補正を行い,FWHMガウスフィルター で平滑化を行った.その後SPM(StatisticalParametricMapping)を行い,Thalairach標準脳 座標に活動部位をmappingする方法を用いた。定量にはZ値及びクラスターサイズを用いた・

Finger・Opposition課患では,左右の一次運動野及び前連動野に明らかな満動が見られ,両者

にはコントラストの位相差も観察された.これは両部位の活動に時間的な相関があるためと考え られた. 言語発生課題では,古典的言語野,連合野に活動が見られた.またStutteringを示すグルー プでは,古典的言語野に明らかな活動が認められず,対側の前帯状回に活動が見られた. ランダムドットステレオグラムの立体視では,平面祝した場合に比べて,V2,V3,V5,IPS, STS及び運動言語中枢に統計的に有意な活動の増加が認められた.これは立体視では主にM経 路が関与することを示している. また,運動言語中枢の清動は,frequencylabeledmultipletask(FLMT)法を用いた場合でも, 他の課題と干渉することなく,有意に観測された.しかし,単眼立体視では,同部位の活動は認 められなかった.以上のことから,運動言語中枢においては,二つの異なるイメージからの距離 計算が行われている可能性がある.然しM経路と運動中枢で,位相のずれは観測されず,極め て高速な並列処理が行われているものと考えられる.従って,この時間相関の検出には,現行の 機種よりも高感度のMRIを用い,更に高速な画像取り込みが必要であろう. また,我々により独自に開発されたMTC・EPI法を用いて,立体視解析を行い,通常のEPI 法と比較した.フィンガータッビングのような運動課題では,MTC・EPIのほうが脳活動に対す る感度が有意に高かった.然し立体視による課題では,両測定法で有意な差は現在のところ観測 されていない。従ってMTC・EPI法は,活動範囲が狭く局在化した活動に対してより有効であろ うと考えられた. また,核磁気共鳴法(NMR)を用いた蛋白質のα→β転移解析では,世界で初めて,実時間 でこの現象を追跡することが可能となり,NatureStructuralBiology誌にも掲載され,新聞報 道も行われた.この手法をMRI画像に適用できれば,早期のアルツハイマー病の検出や治療効果 の判定も可能になるものと期待される. -2

参照

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