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分権型組織における生産計画モデル

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Academic year: 2021

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1997年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会 1−B−5

分権型組織における生産計画モデル

申請中.東京理科大学 加藤 孝明* TakaakiKATO

O2401460 東京理科大学 生田目 崇 ThknshiNAMATAME

O1701440 東京理科大学 山口 俊和 ToshiknzuYAMAGUCHI

Step2:Steplの報告と全社的な目標を照らし合わせ て資源を配分する. Step3:各事業部は配分された資源のもとで生産計画 を立案する Step4:Step3の結果をまとめ,全社的な計画を決定 する. 2.1.記号の定義 乃 :事業部の総数 れl:各事業部での生産製品数 1.はじめに 近年の大企業においては,企業運営の合理化,意思 決定のスピード化などから,事業部制やカンパニー制 などの分権管理方式をとっている. 事業部制などの分権型組織の特徴として次の2つの 点があげられる.第1に,本社の経営者と各事業部が それぞれ異なる業務を行なう点である.経営者は各事 業部の管理や全社的な目標の達成,また各事業部では それぞれが扱う・製品の生産,販売,サービスなどが業 務となる.第2に,各事業部が個々に計画を立案するた め,経営者はそれらの活動を調整しなければならない 点である.特に複数の事業部で共有する資源があるよ うな場合,経営者は将来性などを考慮してその資源を 割り振らねばならない.その場合,すべての事業部が 必ずしも最適な計画を実行できないということもある. 製造業における生産計画問題を例にとると,既存の 生産計画モデルのほとんどは経営者がすべての事業部 の計画を立案し,各事業部はその計画にしたがって活 動する,という問題を解くことになり,企業の階層構 造を反映したモデルとはいえない. これまでにこのような企業の階層構造を意識した方 法がいくつか提案されているが[1】[2】[3】,経営者と事 業部の間の対話の方法が複雑であるなどの問題もある. 本発表では,分権型企業において,経営者と各事業 部がそれぞれの役割に応じて意思決定をできるような 生産計画モデルを提案する. 2.提案するモデル 本発表では,複数の事業部を持つような製造業につ いて,各事業部及び全社的な生産計画を考える.企業 の目的としては,市場の需要に対する満足な生産,粗 利益の最大化などをあげる. 本発表で提案するモデルの解法の手順は次のように なっている. Stepl:各事業部がそれぞれに最適となる生産計画を 立案し,達成できる目的値,必要な資源を経 営者に報告する. 資源の種類の総数 事業部盲の製品Jの生産量 事業部盲への資源たの配分量 事業部盲の製品ブの粗利益 事業部よへの重み付け 事業部盲の達成可能粗利益高 事業部iの製品Jの予測需要上限 g ごij 毎 Cij αi Zl五 dfj βた:全社での資源たの使用可能上限 4 ‥ 事業部壱の技術係数行列 2.2.各ステップの定式化及び解法 Steplでは,各事業部において次のような粗利益 を最大にするような生産計画問題を解く. 【pl】 れ1 Zli=∑q勒 J=1 .いり≦れト むご長≦月た ・−・り≧Jり ・∫、り、さり maX S.t. なお予測需要量上限d盲Jについては計画時の不明確さ

を考慮して〃d。(轄)=1,勒(礪)=0とする線形メン

バシップ関数とする.ただしSteplでは鴫について

解く. Step2では,Steplで求めた最適値ZIi,b完をもと に次の【p2−1】を解く. −36− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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【p3】 maX り 12 Zl=∑zli i=1 n Z2=∑αjZli i=1 Z3i=β盲 Z4壱=7i ・・lいI・り≦んりこ ゐiた≦みた i=1 m

Zli=∑q勒

j=1 Zli≧βiZ㌫ あほ≧7ポた ∬iJ≧0,0≦βi≦1,0≦7i≦1 ∑畏1CiJ∬iJ−Z柔 ≧り S.t. Z票−Zた 〟−・∫・ り ≧り ・J一 来町≦畷 ズiJ≧0 【p3】の最適目的関数値Zご;が経営者から資源を与 えられたもとでの各事業部の粗利益目標となる. Step4で経営者がStep3で求められた各事業部 の計画を集計することにより,企業全体の計画がきま る■全社的な目標の達成度は次のZf,Z言に対するメン バシップ関数値となる. れ Z;=∑鍔 I Z言=∑α盲Z;; i=1 この解に満足できない場合はStep2に戻り,Step2 ∼Step4を繰り返す. 3.ぁわりに 本発表では,事業部制など分権型組織において特に 製造業を対象とした生産計画モデルを提案した.この モデルを解く過程で経営者及び事業部∴双方め要求を すり合わせながら各事業部および全社の意思決定を行 なうことができる. また,今後の課題としては製造部門以外への展開を 行なうことや,各事業部間への資源配分の決定の方法 の検討などがあげられる. 参考文献 [1]Biala・,W.B.andKarwn,M.H.:“Two−Level LinearProgrammlng,”ManagSci,Vol.30,No. 8,pp.1004−1018(1984). [2]王志偉,長沢啓行,西山徳幸:“分権システムに おける2階層線形計画問題の一解法,’TJofOper ResofJapan,Vol・38,No・3,Pp・345−354(1995). [3]Wen,U.P.andHsu,S.T∴“EfRcientsohtions fbr thelinear bilevelprogrammlng prOblem,” EuroJofOperRes,Vd・62,pp・354−362(1991). S.t.

【p2−1】は多目的計画問題であるため,これらに対

して目標値を定める.計画段階での目標値の曖昧さを

考慮し,各目標の達成の度合を上記のd盲Jと同様の線形

のメンバシップ関数で表現する.そして,これらの目 標を同時に満足させるように最小オペレ一夕で統合す ることにより次の【p2−2】の問題に変換できる. 【p2−2】 nla.X 入 ∑たIZlよ−Zチ >入 S.t. Z『−Zチ ∑鎧1αiZli−Zチ >入 Zデー君・ 、人 、∧ >一 >一 硬骨 −一 ¶ 呼 7㌘−7 エ.1 及び【p2−1】の制約条件 この間題を解くことにより経営者は各事業部へ配分 する資源喋を決定する. Step3ではStep2で経営者より配分される資源を

元に各事業部で生産計画を見直す.このStep3では,

与えられる資源に制約があるためSteplで求められ た解などをもとに,Zlfに対して上記と同様のメンバ シップ関数を設定する.これまでのStep2と同様に 最小オペレ一夕で統合すると各事業部における最適生 産計画は次の【p3】を解くことにより求めることがで きる. ー37− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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