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研究会推薦博士論文速報:協調的身体動作に基づく人-ロボット相互作用に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)連載 ─ 研究会推薦博士論文速報 ─ 学位論文題目 協調的身体動作に基づく人─ロボット相互作用に関する研究   大学 大阪大学 取得年月 2009 年 3 月  学位種別 博士(工学) 氏 名 山岡 史享(日産自動車(株)総合研究所モビリティ研究室 研究員) 推薦研究会 ヒューマンコンピュータインタラクション 推薦文 博士論文の内容はヒューマンロボットインタラクション分野最高峰の国際会議 HRI にて 3 回発表 され,さらに 2 本の国際ジャーナル論文(Connection Science, IEEE Transactions On Robotics) としても発表されており,国際的に高く評価されている..  近年の技術革新に伴い,人型ロボットが日常生活において 活躍することが期待されるようになってきた.このような人の ような身体を持つロボットの活躍が期待される理由として,従 来のコンピュータ上での対話型インタフェースとのコミュニケ ーションとは違って人同士で行われるような身体を伴ったコ ミュニケーションができるという点が挙げられる.これにより, たとえば,コンピュータを使うのが苦手な人であっても人に尋 ねるかのように容易にロボットから情報を収集することが可能 となる.  本論文は,人型ロボットならではのコミュニケーション手段, 話する場面の行動を分析することにより,立ち位置モデルお 中でも注意共有のための協調的な身体動作(身体の位置・向. よび注意モデルを提案した.立ち位置モデルは,対話相手と. きの調整)について焦点を当てた.身体の位置や向きを調整す. 注意を共有するための身体の位置や向きに関するモデルであ. る機能は,私たちの日常生活で一緒に共同作業するロボット. り,O-space 制約と呼ぶ会話参与者が注意を共有するための 4. にとって,必要不可欠な機能の 1 つである.たとえば,ショッ. つの制約(対話相手との距離,注意対象物との距離,対話相手. ピンングモールや空港などで迷っている人を目的地まで連れて. の視野,ロボットの視野)から構成される.また,注意モデルは,. 行く,店内の商品を説明するために客に近づいて説明を行う,. 対話相手の注意を推定するためのモデルであり,対話相手の身. 荷物を運びながら高齢者と一緒に歩く,博物館の展示物案内. 体の位置・向きの変化から対話相手の注意対象物を推定する.. をしながら来館者と一緒に歩くなどとさまざまな移動を必要と. これら提案モデルにより,対話相手と継続的に注意共有を可. する場面が考えられる.人だけではなく鳥や猿などの社会を構. 能とするロボットを実現し,参加者実験により有効性を示した.. 成する多くの動物も,身体の位置や向きを使って一緒に行動.  本研究の成果は,道案内,展示物,商品などの説明を行うな. する能力を持っており,これらの種はしばしばグループを構成. どの対話相手と注意を共有しながら情報提示を行うロボット. し,一緒に行動している.つまり,協調的に身体の位置や向き. に応用されることが期待される.. を使って対話相手と注意共有できることは社会を構成するた. (平成 22 年 3 月 30 日受付). めの原始的な能力の 1 つであるといえる.  このことから本論文では,人同士が注意対象物について対. 情報処理 Vol.51 No.12 Dec. 2010. 1635.

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